なでしこジャパンに引き続き、いよいよ男子サッカーの
予選が開幕式よりも先に始まった。
日本の初戦の相手はパラグアイ。
実はパラグアイはFIFAランキングでは
日本の20位に対して22位と格下なのである。
しかしながら、このパラグアイは地域予選で
何とブラジルを破っての出場であり、非常に要注意である。
おそらく単にランキングだけで図れる相手ではないのは
容易に想像が出来るだろう。
試合が始まってみると、日本の動きが鈍い。
先制点を取っておきたい日本だが、何とも立ち上がりが悪い。
と思っている所で、あっと言う間にサイドからスルスルと
抜けられて先制点をもぎ取られてしまった。
守りの堅いパラグアイなだけに痛い失点である。
しかし前半20分を過ぎたところでPKをもらい
それを小野がしっかりと決めて同点。
これで喜んだのもつかの間、今度は同じ様な形で
ペナルティーエリアのギリギリの所で相手にFKを
与えてしまい、それを決められ、またも1点差となってしまった。
そしてその後も、サイドからまたも抜けられて追加点を許し
前半は1-3と酷い内容であった。
特に日本が1点を取った後、また点を取られたあたりから
圧倒的に動きが悪い。
後半に期待したいところである。
さて、後半が始まって10分前後の所で、またもやPKを得た日本。
前半と同じく小野がしっかりと決めて1点差。
この早い時間に得点出来たのは非常に大きい。
相手も少々リズムを崩していた。
しかしながら、またもやディフェンスの隙を突かれて得点を許す。
これでまたもや2点差。
ただ、前半と違い、日本はペースを乱すどころか
ますますペースをあげていった。
その甲斐あって、後半35分くらいの所で
やっと流れの中から大久保のゴール。
素晴らしい。
頼れるFWである。
これで1点差とし、その後も再三素晴らしいチャンスに恵まれるが
それを生かすことが出来ず、アテネ男子サッカーは敗戦からの
スタートを切ることになってしまった。
しかしながら、私の見解としては日本は強い。
パラグアイのディフェンスから3点をもぎ取った実績は評価出来る。
3点の内2点はPKであるが、流れの中でも非常に決定的な部分が
多々あり、これは今後の試合に期待できる。
そして、幸いなことに同グループのイタリア対ガーナは引き分けと
これで日本にも十分可能性が残されている。
是非とも今後の男子サッカーに期待したい。