アテネオリンピック男子野球と女子バレーボールだが
まず女子バレーボール。
世界ランク1位の中国との1戦である。
予選1位通過のチームなので全く油断を許すことは出来ない。
試合が始まると、何と日本ペースなのである。
試合を見ていたほとんどの人が「もしかしたら」と思っただろう。
しかしながら終わってみればストレート負け。
大山も決まっていたのは最初だけで後はほとんどブロックされた。
終始決まっていたのはキャプテンの吉原である。
もう芸術の域のBクイック。
素晴らしいの一言に尽きる。
とにかく今大会は終始日本らしくない戦いが非常に多かった。
そんな中でこの中国との戦いが1番日本らしい戦いだった様に思う。
確かに攻撃は決まっていないが、チームが1つになっている感覚がある。
ただ、もう少しの所で詰めが甘かったのだろう。
是非とも次の北京に期待したい。
そして男子の野球であるが、オーストラリアに完全になめられていた。
というのも、予選の最終戦でオーストラリアはキューバと
決勝リーグの第1戦で当たるのを避けるために主力選手を
2人も外し、わざと大敗したのである。
つまり、キューバより日本の方が楽に勝てると思ったのだろう。
その思惑は点差を見れば解るが、日本は崩したと思われる。
終わってみれば0-1でわずか1点差である。
松坂の力ある好投でほぼ完璧に押さえていた。
しかし6回に一瞬、ほんの一瞬だけ浮いた球を打たれて
1点の失点を許してまった。
ただ日本の得点は0点。
つまり松坂の好投に関係なく、打撃陣が全く打てていない。
チャンスもモノに出来ていないようだった。
得点がなければ、投手がどんなに頑張っても勝てるはずもなく
今大会も日本のドリームチームの金メダルの夢が費えた。
しかし、まだ3位決定戦がある。
次の試合に勝てば銅メダルなのである。
ここは女子レスリングの浜口の様にきっちりとメダルを取って欲しい。
まさに「惜敗」という言葉がぴったりの2試合であった。