個人的に疑問を持っているモノがある。
高画質のテレビ放送なのだが、必要性をあまり感じないのである。
というのも、テレビの画質に現在不満を持っている人が
いったいどれだけいるのだろうか。
確かに、映画などを観る場合などは高画質の方が良い事もある。
しかしながら、高画質と言っても別に映っている映像が
別のモノというわけではなく、同じモノが綺麗に見えるだけである。
今現在の段階でテレビというメディアに求められているのは
画質ではなく、もっと他の何かだと思われる。
例えば既に一部の放送では取り入れているのだが双方向で
やり取りできる技術である。
いわゆる視聴者が参加できるというモノで、これが本当に浸透すれば
テレビ番組の根本から変わる可能性が大いにあるだろう。
また他にも現在のテレビ放送で言えば、チャンネル数である。
アメリカなどのケーブルテレビが完全に浸透している国では
自分の好きなジャンルの番組を24時間年中無休で見る事が出来る。
それはある程度の料金を支払えば契約できるもので
日本の衛星放送やケーブルテレビなどの異常に高い料金設定ではない。
つまり、現段階で視聴者が不満を持つとすれば映像の質ではなく
テレビ放送自身の質だと思われるのである。
高画質になったところで、その高画質にしっかりとついて行くためには
今までのテレビやビデオを非常に高価な機材に買い換えなければならない。
しかし買い換えたところで中身は普通のテレビで見えるモノと変わらない。
何とも虚しくなってしまう可能性が高いのである。
今後の新しい放送に期待したい。