来日中のレアルがジュビロ磐田と対戦した。
一昨日の試合でヴェルディに大敗している事もあり
レアルはもう後には引けない状況である。
ジュビロはGKに神・川口、そしてDFには田中誠と
茶野、MFには福西、FWにはカレン・ロバートと
非常に興味深い布陣である。
対するレアルはベッカムやラウール、ロベカルや
ロナウドなどの相変わらずの最強の布陣。
しかしジダンが負傷のためベンチ入りもかなわず
脅威のマルセイユターンは見る事が出来ない。
ジュビロにはワールドカップの日本代表を始め
様々な日本代表選手が含まれており
この試合は日本のレベルを計る試合としても
面白い観戦が出来そうである。
試合開始直後は両チーム非常に落ち着いており
すぐには試合が動かないと思っていたが
前半2分にグティからのパスをオーウェンが
上手く運び、少々ボールがこぼれたところを
ラウールが落ち着いてゴール。
これで1-0とレアルが先制した。
さすがの神も1対1では止められなかった。
この試合ではレアルの驚異的な強さが見れそうである。
レアルの先制点の直後から両チームとも
一気にヒートアップし、良い試合が展開される。
レアルはロナウドやオーウェンが何度もゴールを脅かし
川口は全く気の抜けないゲームになりそうである。
しばらくゲームは動かなかったのだがジュビロの成岡が
前田の突破からカレンを囮にしてのミドルシュートで
綺麗にゴール左隅に決めて1-1とジュビロが同点に持っていった。
レアルとしては技術的に優位に立っているだけに
腹の立つ失点だっただろう。
しかしレアルが黙っているわけがなく、ロナウドが突破からPKを得る。
世界のストライカーと日本の守護神との戦いは
川口が完全に読んでおり、触りはしたのだが
その手を吹き飛ばしてゴール。
これで2-1と再びレアルがリードする。
しかしこのシュートに対して反応できるのは
世界広しと言えどなかなか出来ることではない。
さすが川口といったところだろう。
その後、試合は動かず前半は終了する。
ただ両チームとも素晴らしいプレイで観客を魅了している。
レアルだけでなく、ジュビロも日本の意地をみせて
なかなかのチャンスを多く作っていた。
これは後半も面白くなりそうである。
後半、ジュビロは成岡に代えて名波を投入してきた。
名波も世界で通用する選手であり、期待が出来そうである。
レアルは大幅にメンバーチェンジをしており
パブロ・ガルシアやフィーゴなど4名を投入し
グラベセンやオーウェンなどを下げてきた。
後半の立ち上がりは両チーム共に前半と変わらず
興味深い攻守の入れ替わりで見ていても面白い。
レアルはその後もグティの代わりに若い選手を入れ
スター軍団を休ませる様な若手の育成にも余念がない。
その直後にカレンが素晴らしい飛び出しを見せるなど
本当に素晴らしい試合が展開される。
後半の23分あたりでレアルはベッカムも下げて
徐々に若手主体のチームに移行してきている。
そしてジュビロも田中誠などを下げ2人をチェンジする。
そのまま素晴らしい試合が展開され後半のロスタイムになり
レアルがフィーゴのパスからロナウドの脅威のスピードで
一気に日本のゴールへ持って行きそのままゴール。
川口の股下を貫く見事なシュートであった。
最後の最後で手痛い失点をしてしまった。
そのまま試合は終了したが、ジュビロにとっても日本にとっても
この試合は非常に収穫のある試合だと言えるだろう。
レアルもこの試合で調子を取り戻したようで
今後の活躍を大いに期待したい。
勝っても負けても、非常に素晴らしい試合であった。