ワールドカップ本戦を前に、日本はホンジュラスと対戦した。
しかしながら今回の親善試合は普段とは違い
日本はフルメンバーで海外組もフル出場している。
それだけにこの試合は格下のホンジュラスを相手に
様々な攻撃バリエーションから快勝と行きたいところである。
試合が始まってみると予想外にホンジュラスが強い。
日本は相変わらずのスロースターター気味である。
試合はズルズルと得点を許し2点のビハインドを負ってしまう。
しかし高原の得点への意欲が感じられるプレーで
どうにか1-2とするが、前半ロスタイムに
大黒柱である中田英寿のミスでボールを奪われ
1-3と絶対得点を奪われてはいけない時間帯に点を取られる。
そして迎えた後半だが、交代は両チーム共になく
日本は最初から中盤での戦いで押されている。
中田、中村がいながら何とも心許ない状況である。
しかしその心配を払拭するように、高原のプレイでもぎ取った
フリーキックで中村から柳沢へ、その柳沢のヘッドで
FWの2トップが両者共に得点という素晴らしい状況となった。
これで2-3とホンジュラスを追い込みにかかる。
しかし、今度はその後すぐにホンジュラスに得点される。
日本のディフェンスが全く機能していない。
日本は中沢・宮本とベストメンバーなのにも関わらず
見ている方としても、少々いら立つ場面である。
神・川口がいないとは言え、ここまでDFが機能しないと
この先大いに不安である。
そしてこの後すぐに、また試合は大きく動く。
2-4とされた日本はようやく目覚めたようで
大きく攻めに入り、相手ゴール付近で得たFKから
今度は宮本のプレイでPKを取り、そのPKを中村が取り
3-4と試合はまたも1点差となる。
そして後半18分、稲本を下げて小笠原を投入。
中田英寿の位置を下げて小笠原を攻撃的に使用する。
そして玉田投入の準備をしている横で後半25分に
柳沢の強烈なシュートで4-4とついに同点に追いつく。
しかし既に交代を宣言していた為、ここで柳沢に変えて
玉田をFWに投入する。
玉田も代表でこのところあまり得点が無いだけに
大いに活躍してもらいたいものである。
中田が守備的な位置に下がったことにより
このあたりで日本は安定した守りを見せるようになる。
前半痛恨のミスがあったが、やはり本来の位置でなかった事で
意思疎通などの面でもミスがあったのだろう。
そして今度は大黒投入の準備をしているところで
今度は小笠原の逆転ゴール。
この試合攻撃だけ見れば素晴らしい出来である。
そしてこの直後、後半33に高原を下げて大黒を投入。
これで日本は国内組の2トップとなった。
また後半42分に中村を下げ、田中誠を投入。
日本の守りが甘くなったところで3バック、ダブルボランチとし
ディフェンスを固めに入る。
そしてついに試合終了。
試合には勝ったが、何とも心許ない試合であった。
中南米のチームに弱いという課題はクリア出来たかも知れないが
これではまだワールドカップ本戦はつらいところだろう。
次のラトビア、そしてウクライナ戦で
しっかりと修正したいところである。