ついに待ちに待ったドイツワールドカップが開幕した。
開幕ゲームはドイツ対コスタリカ。
開催国なだけに注目される試合である。
このところドイツは調子を落としており
特に皇帝の名を継承するバラックが
ケガのため開幕戦を欠場との事である。
とは言え、層の厚いドイツ。
日本を苦しめたFWのクローゼや中盤のシュバインシュタイガーなど
十分に強力な選手が揃っている。
また前大会で活躍したGKのカーンは控えの選手となり
新たな若手が正GKの座についているあたりも、層が厚い証拠だろう。
試合開始と共に両チーム白熱した試合を繰り広げるが
やはりドイツは強い。
序盤から一気に攻めており、非常に惜しい場面が続く。
一方コスタリカは徹底して守り、相手の隙を突いてカウンターを狙う作戦である。
ただ、ドイツにとって気になるのは審判である。
非常にイエローなどのカードを出す審判で有名であり
日本との試合の様なラフプレイを続ければカードの山となるだろう。
そんな中、ついに試合が動いた。
左サイドから切り込んだラームが恐ろしいシュートを放ち
前半5分にドイツは先制点を奪う。
守りに徹する予定だったコスタリカは大きな誤算だっただろう。
この時間帯で点を取られてしまうと、プランが一気に崩れてくる。
ドイツはこの得点を機会に、ここぞとばかり一気に攻めに転じる。
そしてまたも試合が動いた。
今度はコスタリカのワンチョペが裏から抜け出し
GKとの1対1を制して前半12分にゴール。
これで1-1と試合は振り出しに戻った。
ドイツのリードもつかの間の出来事であった。
こうなると今度はコスタリカが盛り返し
また白熱した試合となる。
ドイツは弱点のディフェンスを突かれた痛い失点であった。
しかしその後すぐにまたも試合が動く
サイドから切り込んだシュナイダーのパスを
シュバインシュタイガーがシュートを打つと見せかけ強烈なパス。
それをクローゼが綺麗にあわせてゴール。
前半17分にドイツはまたも2-1とリードを奪う。
ディフェンスが弱いとは言え、この攻撃力。
恐ろしいものである。
その後もドイツは引いて守るコスタリカ相手に
ミドルやロングのシュートをガンガン打ち込み
そのほとんどが枠に入っており、もの凄い威力であった。
日本も引いて守る相手にはこのくらいのシュートが打てると
非常に心強いと感じてしまうプレイである。
そのままドイツが完全に試合を支配し、前半終了。
コスタリカは後半に何か手を打たなければ厳しい状況となった。
後半もやはりドイツの優位は変わらず、ドイツが大いに攻める。
そんな後半17分に試合が動いた。
サイドからのセンタリングをクローゼが強力なヘッド。
それを素晴らしい反応でコスタリカのGKが弾くが
溢れたところをクローゼがまたも詰めてゴール。
ドイツは待望の追加点で、3-1と点差を広げる。
ここまで来ると、クローゼのハットトリックを期待してしまう。
ドイツの完全優位で進んでいた試合だが
後半28分についにコスタリカが動いた。
絶妙なタッチのパスが前線の裏をかいたワンチョペに通り
綺麗に決めて3-2とコスタリカが追いすがる。
個人的にはクローゼとワンチョペのどちらかが
開幕早々にハットトリックをやってくれる事を期待したい。
後半34分、残念ながらドイツはクローゼを下げてノイヴィルを投入。
先の長いワールドカップで、クローゼを消費させるのは
厳しいとの判断だろう。
そして後半41分に恐ろしいシュートが放たれた。
ドイツのシュバインシュタイガーのフリーキックを
フリンクスがロングレンジから強烈なシュート。
一直線にゴール右上隅に決まり、4-2。
ここまでスピードのある強烈なロングシュートは
滅多に見られる物ではない。
皇帝バラックを欠いた状態でのこの攻撃力。
ディフェンスに課題があるとは言え、十分すぎる強さである。
その後も、シュナイダーと交代したオドンコールなどが
サイドから攻め立てるなど、最後までドイツ優位で試合は進み
開幕戦はホスト国ドイツの勝利で試合終了。
ワールドカップ開幕から素晴らしい試合であった。
今後も素晴らしい試合が続く事だろう。
大いに楽しみである。