二子玉川のCafe Fouquet'sにてAcoustic BandのLiveを行った。
ワールドカップ中と言う事もあり、客足が心配されたが
残念ながら日本が既に負けている事もあり
むしろいつもより多くの方々が訪れていた。
Liveは問題なく終了した。
休憩時間中はやはりミュージシャン。
ワールドカップ以外の話はほとんどなく
昨日や今夜の試合のことばかり。
これはミュージシャンのたしなみと言って良いだろう。
さて、ワールドカップ準々決勝。
イングランド対ポルトガルであるが
イングランドはオーエンが不在だが
中盤はベッカム、ジェラード、ランパードとやはり厚く
クラウチをサブに回してルーニーの1トップ。
対するポルトガルは、フィーゴとクリスティアーノ・ロナウドは
出場しているが、残念ながらデコが累積イエローで欠場。
これが非常に痛い。
また守備の面でもボランチのコスティーニャが同じく累積で欠場。
中盤の厚いイングランドに対して、サイドのミゲルや
フィーゴ、クリスティアーノ・ロナウドで崩しにかかると思われるが
少々厳しいと考えられる。
個人的にはどちらも残って欲しい素晴らしいチームだが
今回はイングランドに肩入れすることにした。
試合開始からイングランドはやはりルーニー
ポルトガルはフィーゴを中心に相手を崩しにかかる。
昨日同様に非常に良い試合展開で興味深い。
中盤はやはりイングランドが強いが
それでもポルトガルが奮戦している。
両チーム共に決定的なチャンスが何度かあったが
得点には至らない。
そんな前半30分、イングランドのセンターバックのテリーが
イエローを貰ってしまい、次の試合は欠場。
守りの要であり、準決勝に進んだ時は苦しくなる。
そして前半終了間際、イングランドはベッカムの得意とする位置で
フリーキックを得るが、残念ながら蹴り損ねてしまう。
その直後にランパードが素晴らしいミドルを放つが
GKにキャッチされ、そのまま前半はロスタイムへ突入し終了。
0-0で後半へと折り返す。
迎えた後半、イングランドが積極的に攻める展開。
しかし後半6分、ベッカムが足を痛め、大事を取って交代。
代わりにはレノンが入る。
この交代の後、非常に悔しい思いでピッチを見つめ
涙を目に浮かべるベッカムの姿が
日本の中田の涙に重なってしまった。
そして試合はますますヒートアップした後半17分
中央でルーニーが孤軍奮闘し、ポルトガルディフェンスを突破し
ポルトガルがファウルを取られ、怒るところではないところで
そのルーニーがポルトガルに対して抗議し
その場にいたクリスティアーノ・ロナウドを軽く突き飛ばした。
これが審判の目の前で一発レッドで退場。
キレながら退場したルーニーとは対照的に
ますます表情に哀愁が漂うベッカムが痛い。
直後にイングランドはルーニーの代わりに
中盤のJ・コールを外し、長身クラウチを投入。
ベッカムのピンポイントパスにヘッドを合わせる戦術があったが
残念ながら既にベッカムはピッチの外。
10人で戦わなければならない上に
ベッカム、ルーニーを欠いたイングランド、大ピンチである。
一方ポルトガルはパウレタを下げてシモンを投入。
攻撃のバリエーションを出してきた。
しかしイングランドはこの試合に勝ったとしても
次の試合、センターバックのテリーとFWの要ルーニーが欠場。
そしてベッカムの足の状態もあり、ただでさえオーエン不在で
苦戦を強いられると言うのに、次の試合はブラジルかフランス。
これは大いに厳しい状況である。
やはり選手層を考えるとブラジルが最強なのだろうか。
個人的には、どうにかブラジルを抑えてイングランドかスペインに
優勝して貰いたかったが、既にスペインは敗退。
となれば残るはイングランドだが、この状況では大いに心配である。
ルーニーの退場劇の後、ポルトガルは猛攻に出て
どうにか延長戦前に試合を片付けたい構え。
イングランドは厳しい状況ながらも、10人とは思えない戦いで
立派にポルトガルとやりあっている。
まさに誇りと誇りのぶつかり合いと言った素晴らしい試合である。
そして後半40分、これまで大活躍だったポルトガルのフィーゴが下がり
代わりにポスティガを投入。
これでイングランドは多少楽になるかと思っていたが
このポスティガがいきなりの大活躍。
立派にフィーゴの代役を務め、しかも体力は十分。
疲れているイングランドにとっては、逆に苦しいかもしれない。
後半もついにロスタイムに入ったところで
これまで完全にポルトガルペースだったのが逆転。
一気にイングランドペースへ。
恐ろしいまでの個人技の連続で突破し
ポルトガルに攻めかかる。
しかしポルトガルもカウンターでやりかえすなどして
素晴らしい試合を展開するが、ここで後半終了。
15分ハーフの延長戦に突入した。
延長戦前半はイングランドがしっかりと守り
ポルトガルが攻めるといった展開。
また、イングランドの攻撃だが
これまでのように中盤でパスを回すというよりも
今まで見せたことのない強力なドリブルでの突破で
ポルトガルのディフェンスに穴を空け
そこから前線のクラウチに入れるという
興味深い戦法となっている。
それでも延長戦前半は何事もなく終了。
延長戦前後半の入れ替え時には
ベッカムがドリンクを持って選手たちのサポートをする姿があり
超一流の風格が漂っている。
延長戦後半開始直後からイングランドのレノンが
ドリブル突破で一気に攻めかかりペナルティーエリアで
倒されるも、タックルはボールに行っており、ノーファウル。
この途中からベッカムの代わりに入ったレノンだが
非常に素晴らしい動きで、十分ベッカムの代役を務めている。
ベッカムのようなピンポイントパスは無いものの
攻撃では素晴らしい動きを見せている。
延長戦後半2分にはポルトガルがゴールしたかと思われる
場面があったが、残念ながらオフサイドの判定。
流れがイングランドに行っている証拠かも知れない。
ここにきてポルトガルはミドルシュートやロングシュートを連発。
疲れからなのか、戦術なのかは分からないが
これが全て枠に行っており、恐ろしいものである。
後半10分、イングランドのセンターバックのテリーが足をつり
しばしピッチの外へ出る。
鉄人と呼ばれるテリーもさすがに疲れがきたのだろう。
その直後の延長戦後半13分にこれまで活躍したレノンを下げて
後衛のキャラガーを投入。
イングランドは守りきってPKに持って行く姿勢である。
テリーは未だ戻れず、まだピッチの外。
延長戦後半終了間際にポルトガルが猛攻を見せるが
イングランドが守りきり、ついに試合終了。
ここから昨日のドイツ対アルゼンチン戦に引き続きPK戦に入る。
しかしイングランドは延長戦後半終了間際は
9人での戦いで良く守りきったものだと感心してしまう。
さて、運命のPK戦。
ゴールはイングランドサポーターの目の前。
先攻はポルトガル、キッカーはシモン。
まずは落ち着いてゴール左下隅にフェイクを入れてゴール。
後攻のイングランドのキッカーはランパード。
しかしこのランパードのシュートを
ポルトガルのGKリカルドが完全に読みセーブ。
今大会あまり調子が良くなく、それがここでも出てしまった。
続いてのポルトガルのキッカーはウーゴ・ヴィアナ。
このシュートを今度はイングランドGKのロビンソンが
しっかりと弾いてセーブ。
後攻のイングランドのキッカーはハーグリーブス。
GKリカルドに読まれ、弾かれるも
勢いのあるシュートでそのままゴール。
イングランドに流れが戻ってきた。
振り出しに戻ったところで
ポルトガルの3人目のキッカーはプティ。
しかしこれが枠を捉えられずに外してしまう。
そしてチャンスが訪れたイングランドのキッカーはジェラード。
しかしこの大事なシュートをリカルドが完璧に捉えセーブ。
未だ同点のままである。
続くポルトガルはポスティガ。
これはさすがにゴール左隅にきっちりと決めてゴール。
そしてイングランドのキッカーはキャラガー。
レノンとの交代はこのPKを見越してのものであった。
いきなり打ったシュートが入ったが
これがホイッスル前に打ってしまい、打ち直し。
この打ち直しのシュートがまたもリカルドに読まれセーブ。
イングランドがピンチに立たされた。
迎えたポルトガルのキッカーはクリスティアーノ・ロナウド。
フェイクをしっかりと入れて、強烈なシュートでこれを入れてゴール。
この瞬間、ポルトガルの勝利が決定した。
この時のベッカムの顔が何とも痛い。
日本の中田英寿と重なり、非常に心が痛い。
これで私の予想したチームは両チームとも敗退。
こうなれば、個人的にはドイツかポルトガルに肩入れする事にして
世論でのイタリア、ブラジルの優勝説をどうにか潰して欲しい。