オランダで行われているワールドユースで
日本U-20代表は決勝トーナメント進出をかけて
オーストラリアと対戦した。
今のところオランダに負け、ベナンには引き分けている日本だが
この試合に勝てば文句なしの決勝トーナメント進出。
引き分けた場合は同時刻に行われているオランダ対ベナンの
試合結果により、決勝トーナメント進出が決定する。
前回のベナン戦で活躍した水野は負傷のため
ベンチスタートとなっていた。
試合が始まり、相変わらずのスロースターターの日本は
あまり良いところがない。
逆に危ない場面も幾つかあり、何とかGK西川好セーブに助けられ
何とか前半を折り返した。
そして迎えた後半だが、前田を投入し攻撃的布陣にしながらも
なかなかチャンスが掴めない。
個人的には平山のボールコントロールに難があるように見える。
それでも試合は動かず、ついに水野を投入。
この水野の投入で流れは一気に日本に来ていた。
しかし、後半30分に今まで好セーブを見せてきたGK西川が
相手のフリーキックからゴール前につながれたボールを
痛恨のキャッチミスをしてしまった。
あまり難しいボールではなく、オーストラリアの選手も
特に競っていたわけではなかった。
そのファンブルしたボールを詰めてきたオーストラリアの選手に
決められてしまい、ついに先制点を許してしまう。
そこで今度は森本を投入し、超攻撃的布陣を敷いた。
そのまま試合は続き、攻撃的な布陣なため
守りが非常に薄くなり、何度も危ない場面が続いた。
しかしこれを防いだのがFWのカレン・ロバートである。
実は私はこのユース代表になる前から
カレンに関しては注目しており、本当に素晴らしい選手である。
彼の運動量やスピードにはオフェンス・ディフェンスにかかわらず
再三日本は助けられている。
そしてもうダメかと思い始めながらも、流れの来ている日本に
大きく声援を送っていた後半終了間際に
梶山のセンタリングを前田がシュート。
相手GKの手を弾き飛ばしつつゴール。
これで1-1と同点に追いついた。
同時刻に行われているオランダ対ベナンの試合は
オランダが1点リードしたまま硬直状態が続いている。
このまま試合が動かなければ日本が決勝トーナメントに進出決定である。
最後にも危ない場面があったが、何とか守り抜き
どうにか決勝トーナメント進出を決めた。
感想としてはとにかくまだ若いチームだと言う事である。
ここぞという場面でのミスはGK西川だけでなく、FWの平山もそうである。
しかしながら、今回の決勝トーナメント進出で
日本は非常に大きな経験値を得る事になる。
このユースチームが今後の日本サッカーを背負っていくだけに
今大会で得られる経験値は非常に今後を左右する。
それだけに出来るだけ長くワールドユースを戦い抜いて欲しいものである。
おめでとう日本代表。