女子バレーワールドグランプリの決勝ラウンドで
日本はイタリアと対戦した。
予選ラウンドでは日本とイタリアは同じ6勝3敗で
同率4位だが、一度も対戦はしていない。
しかし世界ランクではイタリアの方が上であり
全くもってこの決勝ラウンドは気が抜けない。
日本はこの試合も菅山を控えに下げて吉澤を使っている。
第1セットは高い壁に阻まれブロックアウトでイタリアに
先取点を取られ、そのまま2連続ポイントを許してしまう。
その後すぐに切り返すが、どうも動きが固い。
サッカーも含めて日本はスロースタートの国なのだろうか。
結局最初のタイムアウトは3-8の5点差で迎えることになる。
タイムアウトの後で立て直した日本は3連続ポイントで
一気に点差を埋めにかかる。
ところがそこから全く日本の得点が止まり
逆にイタリアに一気に引き離されてしまう。
そんな中アナウンスで解ったのだが、菅山は右太腿を
怪我しており、その為控えに回っているようだ。
しかしその菅山もこの試合では出さざるを得ない状況に
日本は追い込まれるかもしれない。
結局第1セットは12-25でイタリアにやられてしまった。
イタリアが強いというより、日本が全く調子が出ていない。
次のセットまでにどうにか立て直して欲しいものである。
第2セットはついに菅山を投入しての日本だが
先取点はイタリアのいきなりのフェイントで取られてしまう。
やはり菅山が入ると日本の勢いが違う。
アテネからの出場で杉山の動きが読まれてしまっている以上
菅山の攻守にわたる素晴らしいボディーバランスから生まれる
プレイはイタリアに取っても脅威だろう。
そしてその菅山の強打で2連続ポイントを奪い
点差は無いが良い流れを作り出している。
この菅山、宝来あたりが決まってくると杉山のマークが緩み
ブロードやクイックが活きてくるというものである。
試合は大きく引き離されずに終盤へ。
しかし及ばず21-25で第2セットも連取されてしまう。
第3セットも菅山が怪我を押して続けて出場する。
このセットもやはりイタリアの先取点から始まり
いきなりの4連続ポイントでリードを奪われる。
しかし第2セットの途中あたりから日本の攻撃も
決まるところでは決まっている。
ただ圧倒的なイタリアの勢いに後退りしている為
日本は本来の力が出せていない。
試合は終盤に入り、完全にイタリアペース。
ついにイタリアのマッチポイントとなる。
終わってみれば14-25、ストレートでの完敗である。
実力よりも気持ちで完全に負けており
どうにか明日のオランダ戦までに気持ちを立て直し
全日本のバレーを見せて欲しい。