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« 日本対イタリア | メイン | 結局喰われるんでしょ。 »

日本対オランダ

女子バレーワールドグランプリ決勝ラウンド第2戦で
日本はオランダと対戦した。
昨日の屈辱的な敗戦を乗り越え
確実に勝ちに行って欲しい。
オランダは予選リーグでは日本より下で
この決勝ラウンドに残ったチームの中では
一番成績の悪いチームなので、オランダを足がかりに
調子を取り戻して欲しいところである。
しかし予選ラウンドではイタリアをストレートで倒した実績もあり
楽観視するわけにも行かない。
その為か日本はこの試合で調子を取り戻す意味もあり
当初休ませる予定だった様だが菅山をスタメンに加えている。
この最強メンバーで臨んだ第1セット最初の得点は
いきなり杉山のブロードで、昨日封じられていた攻撃から
見事に先取点を取った。
そして2点目は同じく昨日封じられた大友の強打。
非常に強気な竹下のリードが面白い。
3点目は副キャプテンの高橋と、素晴らしいリズムで試合を進める。
リベロの桜井はしっかりと拾い、相手の要注意選手は
しっかりとブロックして返すという攻守において良い雰囲気である。
しかしながらオランダも非常に高く、日本はリードを奪われる。
さすがに激戦の予選ラウンドを勝ち抜いただけあり
数字だけでは言い表せない強さがある。
この試合で光っているのは大友。
地元と言うこともあり、昨日の苦戦は嘘のようなプレイである。
気になるのは菅山が奮闘しているのだが力が無い。
やはり怪我による影響が大きいのかと思っていたら
吉澤と菅山が交代し、大事を取ったようだ。
ベンチリポートでも菅山の飛び方に違和感があるとの事であった。
代わって入った吉澤はファーストタッチでいきなり決めて
菅山の穴をどうにか埋めようと良いリズムを作る。
終盤必死に追い上げるがついに21-24でオランダのセットポイント。
日本はやり返すが22-25で第1セットは落としてしまう。
しかし昨日とは違い、勢いがあるので第2セットに期待したい。
第2セットはオランダに先取点を奪われるが
その後3連続ポイントなどでリードを奪う。
ただ点差は無いに等しく、最初のタイムアウトは7-8で
オランダリードで迎える事になる。
しかし宝来の大活躍があり、中盤で15-14と日本がリードを奪う。
その直後には高橋のサービスエースで16-14。
2回目のタイムアウトは日本リードで迎える。
このリードから日本は止まらず一気にオランダを突き放す。
完全な日本ペースで24-18と、セットポイントに持ち込む。
最後のとどめは大友の強打で25-20で第2セットは日本が取る。
第3セットは高橋のフェイントから先取点は日本。
第2セットの勢いのまま、日本は序盤からリードを奪い
オランダを崩していく。
しかしオランダも譲らず3連続ポイントなどで最初のタイムアウトは
オランダのリードで迎えることになる。
やはりこの試合は今までのように勢いだけで楽に勝てそうにない。
日本は第2セットで調子の良かった宝来を中心に攻めて
どうにか逆転しようと奮闘し14-14と同点とし
そして直後に逆転に成功、その後で大友の駄目押しで16-14と
リードを奪い、2回目のタイムアウトを迎える。
しかしオランダの強烈な逆襲で19-19と同点にされる。
その直後今度は日本の猛攻で再びリードを奪い
ここで杉山に変えて菅山を投入する。
そのまま24-22で日本のセットポイントとなる。
しかしオランダも引き下がらず、24-24とされてしまう。
26-26となり、菅山を下げ杉山を再度投入。
どうやら菅山を後衛に置くことで守備の強化を図ったようだ。
そして吉澤のアタックで日本のセットポイントとし
最後はその吉澤のサービスエースで28-26と
第3セットを連取し、第4セットを迎える。
第4セットは日本の先取点で始まり
竹下のサービスエースでいきなりの2連続ポイント。
その後も大友のブロック、高橋の強打で4-1とリードを奪う。
たまらずタイムアウトを取ったオランダだが
タイムアウトの後で宝来がいきなりブロック。
いよいよ日本が勢いに乗ってきた。
オランダの高さを生かした攻撃に気が抜けない状態だが
日本は10-8とリードを奪ったまま試合が進んでいく。
そして試合が進み杉山のブロードで16-14と
日本リードで2回目のタイムアウトを迎える。
その後も高橋、杉山、大友の攻撃で19-15とリードを広げる。
しかしオランダもここで黙っているはずもなく20-18と
徐々に点差を縮めてくる。
それでも日本はその猛攻を防ぎつつ
ついに24-21と日本のマッチポイントを迎える。
最後はあっけなくオランダのサーブミスで終わってみれば
セットカウント3-1で日本が勝利した。
序盤は昨日の気後れを引きずっていた部分もあったが
試合が終わる頃にはすっかりと吹っ切れてオランダに快勝した。
明日の休息日で調子を整え、明後日のブラジル戦で
予選ラウンドの雪辱を果たして欲しいものである。