第2週のLantern Sessionに参加した。
今回は少し遅れていったのだが
入った途端、様子がおかしい。
まず既に始まっているのに音がしない。
中の様子を見てみると皆うつむいているのである。
おそらくどなたか亡くなったのだと思い
黙祷が終わってから話を聞いてみて大いに驚いた。
なんと日本のFusion界のカリスマと言うべきBassistである
青木智仁氏が昨日亡くなったというのである。
青木氏は49歳であり、あまりに若過ぎる死であった。
私も青木氏がプレイしているアーティストや楽曲を
散々コピーした経験があり、私の周りのBassistも
彼を非常にリスペクトするプレーヤーが多く
今回の事はとにかく残念で仕方がない。
さて、そんな事もあってSessionはいつも以上に
良い演奏が繰り広げられる。
私も、その雰囲気につられて満足の行くSessionとなった。
残念ではあるが、受け止めるしかないだろう。
安らかな眠りについて頂きたい。
そんなこんなで帰路につき
いよいよワールドカップ、ブラジル対クロアチアである。
日本が初戦のオーストラリア戦を落としてしまっただけに
ブラジルにはクロアチアに大差をつけて勝利してもらいたい。
ブラジルはロナウジーニョを筆頭にロナウド、カカ、アドリアーノ
そしてロベルト・カルロスと最強の布陣。
対するクロアチアもクラニチャル、プルソなどの
ベストメンバーで来ている。
試合開始から、ブラジルが襲いかかる。
シュート数は明らかにブラジルが勝っており
決定的なチャンスも数多い。
と言うより、普通のチームなら決定的なチャンスではないボールが
ブラジルにとっては決定的なチャンスになってしまうのである。
クロアチアは何とか踏ん張り、数をかけてどうにかロナウジーニョを
早い段階で封じている状態である。
クロアチアにもチャンスはあるが、ブラジルのディフェンスの前に
こちらも早めに潰されてしまっている。
しかしブラジルの実力を考えれば、クロアチアは良く守っていると言える。
起点となるロナウジーニョを完全に潰し
シュートまでは持って行かれるが、ブラジルらしい攻撃は
今のところ出させていない状態である。
日本にとってのシミュレーションをするならば
この両チーム共に恐ろしい程のフィジカルである。
クロアチアはスタメンで180cm以下が1人だけ。
ブラジルはその巨大なクロアチアの選手を相手に
全く動じず、むしろ倒すなどして上回っているとも言える。
そして前半32分、クロアチアのディフェンスの要のR.コヴァチが
クロアチアのペナルティーエリアのすぐ外でファウル。
このフリーキックをロナウジーニョが蹴るが壁に阻まれた。
しかし、凄いのはここからである。
こぼれ球を自ら拾ったロナウジーニョは
クロアチアの巨大なディフェンス陣4人を相手に
一人でボールキープ。
そのうえ、カカにパスを出そうとしたのである。
ファウルで止まってしまったが、恐ろしい能力。
このチームに勝たなくてはいけない日本は大変である。
その後、クロアチアのM.コヴァチがアドリアーノとの接触で
負傷退場しレコと交代、これは痛い状態となった。
それでもクロアチアは良く守り、ブラジルは攻めあぐねての
ミドルシュートが目立っていた。
しかし、前半43分ついに試合が動く。
カカのミドルシュートが炸裂。
攻めあぐねてのミドルシュートでこの威力。
完全に枠をとらえ、ゴール。
カカにボールが渡った瞬間の柔軟なトラップから
異常なまでの素早い動きだしで
シュートまで持って行ってしまった。
個人技の国ブラジルの名に相応しい得点と言えるだろう。
そのまま前半は終了。
後半どうなるか非常に気になるところである。
後半開始からクロアチアはどうにか同点に追いつこうと
必死であるが、気をつけなければならないのは
ブラジルのカウンター。
ブラジルの驚異的な攻撃力にどこまで集中力が持つか
そのあたりが勝敗の分かれ目となるだろう。
日本としてはクロアチアの左サイドのプルソに要注意だろう。
ブラジルを相手に、クロアチアの左サイドは
全く引けを取っていない。
むしろこの左サイドのプルソの攻撃には
ブラジルも大いに手を焼いているようである。
日本から見れば右サイドになるので
加地の復帰が待ち遠しい限りである。
日本に取って恐ろしいのはもちろんブラジルの攻撃力だが
こうやって見ていると、ブラジルの驚異的な攻撃力の裏に
守備の面で少々穴がありそうである。
ただ、そこを日本が突けるかどうかは別だが
もし突けるのならば日本にも十分チャンスはあるだろう。
特に、この試合はクロアチアの攻撃力も高く
ブラジルのDFも少々引いて守っている。
日本戦では恐らくクロアチアのDFもロベルト・カルロスや
ゼ・ロベルトなどが上がってくると思われるので
面白いかも知れない。
後半も中盤になると、さすがのブラジルも疲れが見え
クロアチアが非常に良いところまで攻めている。
そこでブラジルはロナウドに代えてロビーニョを投入。
FWとは言え、少々後ろからゲームメイクも出来る
強力な選手である。
それでもさすがは王者ブラジル。
しっかりと切り抜け、試合はついに終盤へ。
ここに来ると気持ちは前に言っているのだが
クロアチアの動きも少々鈍ってくる。
最後までクロアチアは食い下がり
チャンスを作り続けるが、試合はロスタイムに突入する。
ロスタイムは2分、点を取るには十分な時間だが
ここは両者共に引かず、試合終了。
やはりブラジルが勝利した。
この試合のおかげで、日本にはまだチャンスが残された。
クロアチア、ブラジルと2戦連勝するか
クロアチアに2点差以上つけて勝ち
ブラジルと引き分けて、クロアチアがオーストラリアと
引き分ければ日本は決勝トーナメント進出である。
しかし、どうせなら自力で決勝に行きたいところ。
予想としてはブラジルには次戦のオーストラリア戦に
負けることは考えにくいので、日本戦を前に
決勝トーナメント進出を決めてもらい
日本戦を少しでも気を抜いて戦ってもらうことで
日本に少しでも勝機を見い出し、クロアチアとブラジルに勝って
どうにか決勝リーグ進出にこぎ着けたいところである。
既に非常に苦しい日本だが
今年はワールドベースボールクラシックの奇跡的な勝利がある。
日本に運気があると信じて、今後の試合を見守りたい。