ワールドカップ準決勝戦。
今夜はポルトガル対フランスである。
この試合では何ともポルトガルに勝って頂きたい。
ポルトガルが負けてしまっては
私が応援したチームが何一つ勝ち残らず
イタリア対フランスという決勝戦になってしまう。
それだけは何としても避けたいのである。
ポルトガルはデコとコスティーニャが復帰し
フィーゴ、クリスティアーノ・ロナウド、マニシェ
パウレタ、そしてミゲルと最強の布陣。
対するフランスもアンリを1トップに据えて
後ろにはジダンを筆頭にマケレレとビエラが中盤を支配するという
こちらも最強の布陣で臨んでおり
非常に面白い試合になりそうである。
試合開始からポルトガルは前の試合と打って変わり
デコが復帰した事でいきなりの猛攻を仕掛ける。
フランスも応戦するが、まずはポルトガルが優勢となる。
そのままポルトガルが猛攻を続ける中
フランスに得点のチャンスが訪れる。
しかし前半32分にペナルティーエリア内で
アンリを倒してしまい痛恨のPKとなる。
フランスはこれをジダンが決めて先制。
ポルトガルにとっては立ち上がりが良かっただけに
非常に残念である。
しかし痛恨のPKにもめげず、ポルトガルはここから
またも猛攻を仕掛けていく。
ただ、フランスの守りは堅く、前半はそのまま終了。
後半に期待したい。
後半はポルトガルボールのキックオフ。
とにかく早い時間帯に同点に追いつき、フランスを焦らせたい。
しかし開始直後からフランスに攻め立てられ
危ないところを守護神のリカルドの好セーブに助けられる。
それでも諦めず何とか攻めたいポルトガルだが
後半13分にミゲルが相手との接触で負傷。
そのまま頑張ったが、後半16分にパウロ・フェレイラと交代。
ポルトガルの重要なサイドアタッカーなだけに
後半の早い時間帯で彼を失うのは非常に痛い。
ミゲルを失い、少々攻撃力が落ちたところで
ポルトガルは後半22分、疲れの見えるパウレタを下げて
左サイドにシモンを投入。
これで右にフィーゴ、左にシモン。
クリスティアーノ・ロナウドを前線において
まずは同点に追いつきたい。
フランスも同じ時間帯でマルーラを下げて
ヴィルトールを投入。
こちらもこの交代でチームをリフレッシュし
FWの選手を入れることでリードを広げたい考えである。
その直後、フランスは良く動いていたリベリーを下げて
またもFWのゴブーを投入。
さらに攻撃的な布陣にシフトした形である。
それに続いてポルトガルもコスティーニャを下げって
FWのポスティガを投入。
どちらもますます攻撃的な布陣である。
このあたりからポルトガルがまたも猛攻を仕掛けるが
なかなかゴールを奪うことが出来ない。
そんな中で、後半分、ポルトガルの守備の要である
カルバーリョがファウルでイエローをもらい
次の試合累積で欠場。
つまりもし勝っても決勝戦には出場出来ない。
また、負けての3位決定戦にも出場出来ない事態となった。
この直後にフランスは疲れの見えるアンリを下げて
FWのサアを投入。
これでフランスは全てのカードを切り終えた。
後半45分が過ぎ、ロスタイムは4分の表示。
サッカーではロスタイムはもっとも点の入りやすい時間帯であり
なんとかポルトガルに頑張ってもらいたい。
しかしながら、フランスはボールをゆっくりとキープし
時間を使ってくる。
後半47分、コーナーキックを取ったポルトガルは
キーパーのリカルドも上がり
最後の猛攻を仕掛ける。
このくらい分かり易い攻撃の姿勢は
見ていて本当に気分が良く、日本も見習いたいところである。
しかしこのコーナーキックも得点ならず
そのまま試合終了。
何とも残念な結果であるが
ポルトガルの最後の攻めの姿勢は
本当に素晴らしく、観戦している方にも
大きな感動を与える最高のものであった。
非常に残念ではあるが、この試合は終わった後に
落ち込むような感じではなく、爽快感溢れる
良い試合であった。
評価すべきはフランスのディフェンス。
攻撃力はポルトガルの方に分があると思われるが
フランスのディフェンス力がそれより上手であり
仕方がないと言ったところだろう。
次は3位決定戦、これはポルトガル対ドイツ。
決勝戦はフランス対イタリアというカードになった。
私が応援するのはポルトガルとフランス。
このような素晴らしい試合を見せてもらったこの2チームに
大いに肩入れしたいと思っている次第である。