昨日のサウジアラビア戦の後のオシム監督の会見が
大きく話題を呼んでいる。
今までの自信に溢れた、頼もしい言葉は影を潜め
ダメ出しの嵐である。
会見で名指しで選手にダメ出しをするのは異例であり
チーム内でも波紋を呼ぶ可能性が高い。
それだけにこれまでの監督も会見では
良い意味でも、悪い意味でも大人な会見を開いてきた。
ただ、オシム監督は違う。
悪い点を次々と話し始め、審判団にまで問題点を提起するという
記者からしてみれば驚きの会見であった。
メディアからは「言い訳会見」とパッシングをされ
話題を呼んでいるが、個人的には言っている事は正しく
的確なコメントであると考える。
あえて言うなら、それは会見でなくても良かったのではないかという点である。
日本の風潮を知らないオシム監督なので仕方がないが
会見で自らの感情を高めて話してしまうと
どうしても悪い印象を与えてしまうモノである。
ただ、日本のメディアもオシム監督が日本の風潮を知らない事を
ある程度頭に入れた発表をしても良いのではないかと思われる。
情報操作というと悪い響きに聞こえるが
それは情報を発信した側に取っても、情報を受け取る側に取っても
優しさであるように思えてならない。
新生日本代表はまだ結成したばかりのチーム。
そう簡単に強くなっては、今までの監督が形無しである。
それにサッカーはそんな簡単なモノでないから面白いのである。
次のイエメン戦だけでなく、今後の日本代表に
これまでと変わらない期待を寄せる事にしたい。