NTTがLモードの撤退を考えているとの事。
個人的には完全に笑い話である。
私はLモードが開始された時から
絶対に広まるわけがなく、失敗に終わると踏んでいた。
コンピュータがここまで栄えているのに
今更電話という電話をかける事以外では
使い方の不便な機材を使ってメールなどを
送受信したり、何かデータを取り出したりするとは
笑い話でしかないのである。
確かに、コンピュータは必要以上に難しい部分があり
そこに目をつけて、老若男女誰でも簡単に
インターネットに触れられるようにする試みは評価する。
しかし、必要最低限の便利さがなければ
誰も使用するわけがない。
そもそも、お年寄りや機械に不慣れな人にターゲットを絞る事自体が
非常に難しい事なのである。
と言うのも、若い世代や機械に慣れた人々は
メールやインターネットなどを使用し、より便利に暮らそうとするが
元々メールやインターネットなどがなかった時代のお年寄りの方々や
機械に不慣れな人々がそれらを使うメリットがない。
お年寄りの方々は用事があれば直接電話をしたり、手紙を書いたり
必要とあらば、直に合ってコミュニケーションを取り、情報を集める。
そのためメールやインターネットが必要不可欠なものではないのである。
また機械に不慣れな人々というのは、機械に不慣れでも平気な生活を
送っている人々と考えられる。
現代社会で、メールやインターネット程度が使えないようでは
話にならない部分がどんどん増えてはいるが
それでもそのような情報ツールが必要でない生活もある。
機械に不慣れな人々のほとんどはそう言う生活を送っている人なのである。
逆に言えば、この社会環境で不慣れだからという理由で
メールやインターネットを使用出来ないのであれば
それは社会人として致命的であり、真っ先にリストラの対象になるだろう。
以上の事から、彼らをメールやインターネットを使用する生活に
引き寄せる事は尋常ではない努力が必要なのである。
しかしながら、LモードのCMが流れていたのは最初の数ヶ月で
それ以降はCMどころか、噂さえも聞かない。
私はてっきり撤退し終わったものだと思っていたら
ここに来てようやく撤退の相談とは笑わせる。
高い回線使用料などを取って運営しているのに
この程度のサービスしか展開出来ないとは愚の骨頂。
私も昨年よりKDDIに乗り換えて正解だったと言えるだろう。
Lモードに使う頭脳があるならば、現在のインターネットの
過剰となりつつある通信量をどうにかまかなえるような
技術に力を注いで欲しいものである。
久々に批判ブログとなってしまったが
たまにはこのようなモノも良いだろう。
日本の通信のほとんどを握る大会社なだけに
少しでも改善してくれることを祈るばかりである。