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日本対サウジアラビア & 日本対オランダ

サッカー日本代表はAsia Cup最終予選で
最終戦、サウジアラビアと対戦した。
既に最終予選突破は決定しているが
Asia Cup連覇を狙うなら、このサウジアラビア戦には
キッチリと勝っておきたい。
それにこのサウジアラビアとはアウェイで敗れており
1位通過する為には2点以上差をつけて勝たなければならない。
アウェイでの屈辱を思う存分に晴らしてもらいたい。

日本のスタメンはGKにキャプテン川口。
DFは駒野、闘莉王、加地
MFに鈴木、三都主、阿部、中村、今野
FWに巻と我那覇。
個人的には巻をまだ使うのか?と言いたいが
前回から何か成長があったのだと信じたい。
控えには田中隼磨、羽生、長谷部、佐藤寿人と言った面々。
初招集のメンバーもいるのだが
こちらも播戸が外れているのが気になる。

日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりは両チーム共に様子見と言った感じで
ミスもなく、落ち着いた立ち上がりとなった。

時間が経つにつれて、日本の良い攻撃が目立つ。
中村や闘莉王、三都主と言ったメンバーが中心になり
サウジアラビアゴールを大いに脅かす。
特に闘莉王は並々ならぬ闘志を見せており
素晴らしい活躍が目立つ。
また、巻も思っていたよりも良く、少し安心して見ていられそうである。

そんな前半20分、試合が動いた。
中村からのコーナーキックを巻が渾身のヘッド。
このヘッドを相手GKが弾き、それを虎視眈々と狙っていた闘莉王が
しっかりと詰めてゴール。
闘莉王の闘志が呼んだゴールと言って良いだろう。
前半から素晴らしい出来である。

そしてその直後、我那覇が驚異的なシュート。
惜しくもゴールから外れたが、見ている方も
驚くほどの素晴らしいシュートであった。

日本は攻撃だけでなく、守備も安定しており
これには前線の巻と我那覇のコンビが非常に有効である。
この2人のコンビネーションが良く、サウジアラビアも
なかなか攻めに転じる事が出来ない。
また、加地や駒野のサイドからの攻撃も
サウジアラビアの攻撃を防ぐ効果がある。
勿論、ディフェンスだけでもしっかりとケア出来ており
攻撃が最大の防御と言う雰囲気があるが
守備だけで見ても非常に安定して試合を運んでいる。

そして素晴らしい試合展開の中、前半28分
またも試合が大きく動いた。
右サイドの加地の突破から今野へ。
その今野が切り込み中央へ素晴らしいパス。
そのパスが我那覇に通って我那覇がヘッドで合わせ
これが見事にゴール。
相手DF、GK共に一歩も動けないと言う素晴らしい攻撃。
立ち上がりこそおとなしかったが
この試合運びは驚きである。
日本はこれで2-0と1位通過するための条件を
前半のうちに揃えてしまった。
この試合全く負ける気がしない。

しかし、ここでサウジアラビアが逆襲。
前半31分、ペナルティーエリア内で相手選手を倒してしまい
痛恨のPKを取られてしまう。
見ているとサウジの選手がファウルを取りに行った感があるが
これはサウジの選手が一枚上手であった。
さすがの神・川口もこのPKは止められずに2-1とされる。

この1点で一気にサウジアラビアに流れが変わる。
サウジのプレッシャーがいきなり強くなり
先制された事で意気消沈していた感はなくなった。

しかし日本も駒野の突破からのクロスを
巻がヘッドで相手ゴールを脅かすなど
日本には1点取られたショックはなさそうである。
恐らくここから両チーム白熱した試合展開になる事が予想される。

ただ、その後三都主からのキラーパスを加地が受け取った際に
シュミレーションを取られるなど、審判のジャッジが
少々サウジアラビアに傾いている。
仕方ない事だが、これで日本の士気が
下がってしまう事が心配でならない。
特に中東のチームはラフプレイが多く
怪我なども含めて審判にはしっかりと取って欲しいものである。

前半終了間際、少々サウジに攻め込まれる時間帯はあったが
まずは前半が終了。
後半一気に巻き返し、サウジに2点差以上つけて勝って欲しい。

サウジのキックオフで後半開始。
開始早々から日本はサウジ陣内に攻め込み
立ち上がりは良いようである。

そんな立ち上がりから、後半4分に
左サイドバックの今野から、同じく左サイドでプレスをしていた
駒野にロングパスが綺麗に通り、駒野がそれをセンターへ。
低いグラウンダーのクロスを我那覇が今度は足で打ち切ってゴール。
この試合久々に強い日本代表を見た気がする。
これで日本は3-1とまたも2点差とし1位通過の条件を満たした。
さすがのサウジアラビアもこの後半の立ち上がりの
早い段階での得点は出鼻を挫かれただろう。
後はこのまま日本が押していけば良いだけである。

しかしさすがはサウジアラビア、簡単には勝たせてくれない。
積極的に攻めてきており、白熱した試合展開となる。

後半20分、膝を少々痛めた三都主に代わって山岸を投入。
大きな怪我ではないようだが、何事もない事を祈るばかりである。

後半も試合が進むにつれて徐々にサウジの当たりが強くなる。
反則ギリギリだが、審判が取らないのだから仕方がない。
日本選手のスタミナが削られる事も心配だが
何よりも怪我が一番心配である。
三都主の膝もそうだが、我那覇も疲れとサウジの当たりとで
足が攣ってしまったようである。

三都主が交代したあたりから中盤が心許なくなって来ている。
山岸が役不足というのではなく、全体の運動量が落ちてきている。
やはりオシムサッカーは走る事が基本であり
試合の終盤でのミスには絶対に注意したいところである。

そして後半28分、運動量の落ちてきた我那覇に代えて高松を投入。
我那覇はこの試合2得点と素晴らしい出来であった。

しかし高松投入後も、全体の運動量が落ちてきているのは
解消する事が出来ず、時折危険な場面が続く。
残り一枚となった交代枠をどう使うかがポイントとなるだろう。
サウジアラビアは完全に攻撃態勢に入っており
両サイドバックが上がってくる状況である。

後半36分に何と地震で番組が切り替わり
サッカーの音声が全く無くなってしまうアクシデント。
しかしながら画面左下に小窓が表示され
そこで日本代表の試合が放映される。

後半41分、ようやくサッカーに戻る。
これと同時に、巻に代えて羽生を投入。
がたついている中盤を修正し
残りの時間を切り抜けたいところである。

この羽生の投入で中盤に変化が起きる。
ここまで守り一辺倒だった日本が攻撃に転じる事に成功。
このまま何とか切り抜けて欲しい。

ロスタイムは3分の表示。
そんなロスタイムの1分くらいで高松に決定的なチャンス。
得点にはならなかったが、素晴らしいプレーで
サウジアラビアを脅かす。
そしてそのコーナーキックの時に、ポジション争いで
高松が倒されてPKを得る。
高松を倒した選手はこれが2枚目のイエローで退場。
ただ、このPKを闘莉王が外してしまう。
PKが決定した時点でベンチに向かって
自分が蹴るとアピールした手前、気負ってしまったのだろう。
残念だが仕方がない。

その後も日本は攻め続け、3-1で勝利。
これで日本はアジアカップ最終予選1位通過が決定した。
とにかく素晴らしい試合運びで
本当に安心して見ていられる試合であった。
やはり試合を重ねるごとに強くなっており
オシム監督のチーム作りの構想は着々と進んでいるのを感じる。
今年は日本のA代表の試合はもう無いが
是非とも来年も素晴らしい試合で日本を湧かせて欲しいものである。


さて、世界バレー2006でバレーボール女子日本代表は
決勝ラウンド第1戦、オランダと対戦した。
残念ながら先日のイタリア戦に負けてしまい
メダルは逃してしまったが、残りの試合はきっちりと勝って
良い形でこの世界バレーを終わって欲しい。

オランダの監督は日本を知り尽くした監督で
親子で日本を知り尽くしており面倒な相手。
オランダの高さに加えて、日本を知り尽くしたバレー。
日本にとっては全く油断ならない試合となるだろう。

日本のスタメンは竹下、荒木、木村、高橋、杉山、小山
そしてリベロに菅山と、これまでと同じ布陣。

第1セット、まずは竹下のサーブで崩して
ダイレクトで返ってきたボールを荒木が押し込み
日本のポイントで試合が始まる。
その後も高橋が相手のブロックを利用した
お家芸でいきなりの連続ポイント。
そしてそれに続き今度は荒木がブロックポイント。
これで日本は3連続ポイントと最高の立ち上がり。
と思ったら、今度は竹下のサーブポイントで4連続ポイント。
サッカーに引き続きバレーでも最高の試合を
見る事が出来るかも知れない。
そのまま日本がリードを保ち、最初のテクニカルタイムアウトは
8-5で迎える事となる。
しかしセット中盤に来てオランダが粘り13-12と1点差に詰め寄る。
さすがは日本を知り尽くした親子がヘッドにいるだけあり
高さだけではなく、日本独特の粘りのバレーが展開される。
その後もこの粘りに日本が逆に苦しめられるが
2回目のテクニカルタイムアウトは16-15と
辛うじてリードを保って迎える。
オランダに逆転される場面もあったが20-19で
どうにかリードしてセット終盤へ。
そしてここで荒木の粘りのアタック
それに続く杉山の相手エースをも止める
2連続のブロックポイントでここに来て
23-20と一気にオランダを引き離し
そこで高橋の渾身のスパイクで24-20。
日本が早々とセットポイントを迎え
オランダのポイントを挟んで
最後は高橋の絶妙なフェイントで25-21で
日本が第1セットを先取した。

続く第2セット、第1セットとは逆の展開で
オランダに押し込まれてオランダのポイントで始まる。
そのままオランダの連続ポイントとなったが
そこは高橋がオランダの連続ポイントを強打で止める。
そして序盤から杉山のブロックポイントと
木村の連続サーブポイントで4-3と一気に逆転。
第1セットの流れのまま日本が良い形で攻めている。
しかしここでオランダが盛り返し、連続サーブポイントなどで
最初のテクニカルタイムアウトは5-8と逆転されて迎える。
中盤に来て日本は序盤の勢いが衰え
オランダの勢いに押され始める。
しかしそれでも日本は長いラリーを荒木が制し
その後に竹下のブロックポイントなどで切り返し
それに木村も続いて3連続ポイント。
そこに相手のミスもあり10-12と2点差に詰め寄る。
そしてその後も日本は粘り15-15とついに同点。
2回目のテクニカルタイムアウトは15-16と
オランダのリードで迎えるが、日本も負けていない。
日本はオランダの粘りに負けず荒木のブロックポイントや
小山の技ありのスパイクなどで20-19と
セット終盤に来て逆転に成功。
このまま第2セットも連取して欲しい。
しかしここでオランダが逆襲。
20-22と再度逆転される。
ところが日本もここで22-22と連続ポイントでやり返す。
そして23-23となったところでオランダの強力なスパイクが決まり
23-24と初めてのオランダのセットポイント。
しかしオランダのアタックがアウトとなり24-24のデュースに突入。
ここからは粘りと粘りの勝負である。
だが24-25と再びオランダのセットポイント。
しかしここは高橋がキッチリと返して25-25。
ところがこの後の木村のサーブがアウトとなり25-26と
再びオランダのセットポイントとなる。
最後は日本のスパイクがアウトとなり25-27で
第2セットはオランダに取られてしまう。

迎えた第3セットまずはオランダのポイントで始まる。
序盤から両チーム共に白熱したプレーで
一進一退の攻防が続く。
しかし徐々にオランダが押して最初のテクニカルタイムアウトは
6-8とオランダリードで迎える。
この第3セットは取っておかないと、日本にとっては
粘りのあるオランダ相手なだけに厳しくなるだろう。
そしてこのタイムアウトの後、木村のブロックポイントなどで
日本は連続ポイントで8-8と同点に戻す。
そしてその後の長いラリーを日本は制して9-8と
日本のペースに引き戻しにかかる。
そのまま日本は高橋の技ありのスパイクと
荒木のブロックポイントで5連続ポイントで11-8とし
ここでオランダは堪らずタイムアウトを取る。
タイムアウトの後、オランダは連続得点で
日本に詰め寄り14-14と同点とされるが
ここでまたも荒木がブロックポイントで16-15と
日本のリードで2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
この試合荒木の活躍が目立つ。
直接的なプレイだけでなく、間接的にも荒木がブロックで
しっかりと飛んでいる事で、それが得点につながっている。
そのまま荒木、木村の奮戦により20-17と
日本リードでセット終盤へ突入する。
そしてそのまま日本は着々とポイントを重ねて
24-20と待望のセットポイント。
オランダのポイントを挟んで、最後は高橋の強打で
25-21と第3セットを取った。

セットカウント2-1となった第4セット。
まずは高橋の強打でブロックアウトを取って
日本のポイントで始まる。
そのまま一進一退の攻防となり
最初のテクニカルタイムアウトは7-8で
オランダが一歩リードして迎える。
しかしこのタイムアウトの後、日本は怒濤の3連続ポイント。
そしてオランダのポイントを挟んでまたも3連続ポイントで
14-9とここに来てリードを広げる。
そのまま2回目のテクニカルタイムアウトは16-12で
日本が逆転、リードして迎える事となる。
そして安定した試合運びで20-16とセット終盤へ。
しかしここでオランダが粘り連続ポイントで20-18。
ただここは高橋がキッチリと流れを切って21-18。
ここから一進一退となるが、少々オランダが盛り返す。
22-21と詰め寄られるが、杉山が押し合いを制して23-21。
それにこの試合大活躍の荒木がブロックポイント。
24-21とマッチポイントを迎え、最後は荒木が
試合を締めくくるのに相応しい渾身のスパイクが
相手のレシーブを吹き飛ばして決まり25-21で
日本が決勝ラウンド初戦を制した。
これで日本は次の試合で世界ランク一位の中国と激突。
メダルは逃したが、素晴らしい経験は積むことが出来る。
次の中国戦にも大いに期待したい。
サッカー、バレーと日本代表が連勝すると言う
快適な1日であった。