一般の方々が誰でも入れるわけではないので
スケジュールには掲載していないが
今週末に私が以前所属していたMICA Music Laboratoryの
20周年記念のイベントで演奏する事になっている。
実は以前何度か仕事として参加したのだが
今回は今までの中でも一番の規模であり
曲数もいつもの倍以上の量がある。
そして、何より今回は私の演奏する楽器の種類が多い。。。
BANDメンバーには日頃から御一緒する事のある
宮崎裕介氏もいるのだが、彼の提案もあり
私は今回鍵盤も担当しているのである。
自分のLiveで演奏する事はあっても
まさかいきなり宮崎氏や、松任谷正隆氏、アレンジャーの本間氏
BUZZの東郷昌和氏、アーティストの熊谷幸子氏らと
御一緒するようなステージでキーボードを演奏するとは思いもしなかった。
他にも今回は久々にジャンベを演奏する事となり
Fluteもこの様な大きなステージでは初めてである。
しっかり準備しつつリハーサルに臨んでいるため
特に大きな問題などは全くないが、本当に勉強になる事ばかりで
色々と考えてしまう事が多い。
ここまで多くの楽器を演奏すると言う事は
「マルチプレーヤー」という称号がついて回る。
一般的にこの称号には良い意味も悪い意味も含まれる。
いわゆる「何でも出来るけど何にも出来ない」と言うやつである。
この現象に当てはまらない様にするには注意点が幾つかあるが
特にメインの楽器が何か絞り切れていない場合には
悪い意味での称号となる事が多いようである。
私のメインの楽器はSaxであるため、特に悪い意味では
使われている印象はない。
Saxと言う楽器をメインと位置づけた上での
あくまでオプションとして他の楽器があるのである。
つまりこうやって幾つかの楽器を演奏するステージで
一番考えているのはSaxでのクオリティー。
他の楽器がどんなに上手く演奏出来ても、Saxが上手く行かなければ
そのステージは自分としては最悪のステージと位置づける。
今のところはそんな現場はないが、注意していないと
簡単に陥りやすい落とし穴なのである。
そして今回のステージでまた強く認識したのが
マルチプレーヤーである為に得られる演奏の幅と深さがあると言う事。
一口に演奏の幅と深さと言っても様々だろう。
もちろん、マルチプレーヤーでなくても演奏の幅や深さは得られる。
しかしここで言いたいのはその種類が違うのである。
Recordingで得られるモノや、Sessionで得られるモノなど
その幅と深さにはそれぞれのシチュエーションによって
全く異なるのである。
恐らく言葉で表しても、この演奏の幅や深さは
こういった環境の経験がある人にしか解らないだろう。
ただ、1つ言える事は演奏の幅と深さを手に入れる為に
マルチプレーヤー化する事は間違いではない。
特に日本ではマルチプレーヤーになりかけている人に対して
例えばその人がPianoの奏者ならば、先にPianoを練習しろと
言う風潮があるように思えるが
アメリカなどではそんな事はなく、マルチプレーヤーは
当然の事のような雰囲気さえある。
その証拠に外国のミュージシャンでメインの楽器の他にも
幾つかの楽器を演奏出来るミュージシャンは星の数ほどいる。
しかもそのレベルが半端なモノではなく十分にプロレベルで
通用するのが通例である。
特にVocalに関して言えば、歌えないミュージシャンなどは
ミュージシャンではないと言われても可笑しくないのである。
私自身、まだまだ未熟ではあるがマルチプレーヤー化した事で
得られた知識や経験は莫大な量に登る。
今回も様々な楽器をレベルの高い大きなステージで演奏する事により
各楽器だけでなく、相互的に、そしてメインの楽器には特に
大きな知識と経験が得られた事は間違いない。
しかも今回は前後にLiveなど、他の仕事が多く重なり
一週間で60曲以上の楽曲を演奏しなければならない緊急事態で
特に自分への要求レベルが高い。
この記事を各時点で、既に残りはこのステージだけとなっており
今のところは何とか自分の及第点は越えているが
このステージで上手く行かなければ何とも厳しい。
本当は今日出かけようと思っていたのだが
ステージのクオリティーの事を考えるとどうにも落ち着かず
休養と準備に当てる事にしてしまった。
久々に真面目な話を書いてしまったが
実はバレーボールがお休みと言う事と
このところ、多忙すぎてネタがないのである。
明日はバレーも再開するので、ネタには困らない。
長くなってしまったのでこれにて終了とする。
尚、下記が今回のステージのリハでの機材写真である。