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« 思わぬ落とし穴 | メイン | 日本対ロシア »

日本対セルビア・モンテネグロ

世界バレー2006で男子日本代表は
二次リーグでセルビア・モンテネグロと対戦した。
ここまで負け無しで勝ち上がってきている
世界ランク4位のセルビア・モンテネグロは
日本にとって今までで一番強い相手である事に間違いない。
しかし今の日本は既に目標であるベスト8入りを決めており
今の日本にプレッシャーはない。
苦しい戦いを強いられるのは間違いないが
ここは是非ともセルビア・モンテネグロを驚かせて欲しいものである。

日本のスタメンは齋藤、山本、石島、山村、荻野、朝長
そしてリベロに津曲が入る。
千葉の右脚の調子が芳しくない為、荻野が入っているようである。
対するセルビア・モンテネグロは強力なエースである
ミリュコビッチを中心に若手を加えた力強い布陣。

第1セット、まずは齋藤のクイックがアウトとなり
セルビア・モンテネグロのポイントから始まる。
その後セルビア・モンテネグロのスパイクが決まり
0-2とされるが、日本も齋藤がやり返す展開。
しかし序盤はセルビア・モンテネグロの力強さに押され
最初のテクニカルタイムアウトは3-8と
セルビアの大量リードで迎える事となる。
ただ日本もこのタイムアウトの後の山本の得点から
少しずつ盛り返し、石島のブロックなどで
9-11と2点差に詰め寄る。
ところがここでセルビア・モンテネグロの逆襲にあい
2回目のテクニカルタイムアウトは12-16でまたも引き離される。
しかしこのタイムアウトの後、荻野、山本のブロックポイントなどで
16-17と日本は1点差まで詰め寄る。
そして両チーム1ポイントずつ取った後、山本の3枚ブロックを
打ち抜く強力なスパイクで18-18と同点。
そのまま試合はシーソーゲームで21-21まで展開するが
ここで石島の強力なサーブで相手を崩し
その後のスパイクを途中から入ったセッター阿部が見事にブロック。
これでついに22-21と日本がこの試合初めてリードに成功する。
そして日本はそのまま良いリズムで試合を展開し24-23で
日本のセットポイントとするが、ここはセルビア・モンテネグロも
しっかりと追いついて24-24でデュースに持ち込まれる。
そしてここでセルビア・モンテネグロのスパイクがアウトとなり
25-24でまたも日本のセットポイント。
しかしまたもセルビア・モンテネグロが追いつき25-25。
ところがここでセルビア・モンテネグロがミス。
26-25で日本のセットポイントとするがまたも
セルビア・モンテネグロのポイントでデュースに戻される。
そしてここで日本のスパイクがブロックされ
26-27でついにセルビア・モンテネグロのセットポイントとなり
最後は山本のスパイクがアウトの判定で
第1セットはセルビア・モンテネグロに先取される。

続く第2セット、まずはセルビア・モンテネグロの
エース・ミリュコビッチのポイントから始まる。
そのままセルビア・モンテネグロは第1セット同様に
いきなりの連続ポイントで0-3と日本を引き離す。
ここで日本は阿部に代えて朝長を戻し
連続ポイントで2-3と切り返す展開。
そしてセルビア・モンテネグロのミスや石島の活躍で
4-4と日本は早い段階で同点に戻す。
しかしやはり格上、ここでまたもブレイクされて
最初のテクニカルタイムアウトは5-8で迎える事になる。
その後もセルビア・モンテネグロにブレイクが続き
2回目のテクニカルタイムアウトは9-16と
リードを大きく広げられて迎える。
そのまま12-20とセット終盤を迎え
第2セットは完全なセルビア・モンテネグロペースのまま
14-24でセルビア・モンテネグロのセットポイント。
日本は直弘などが粘るが、最後は日本のサーブがアウトとなり
16-25と大きく引き離されて第2セットも連取されてしまう。

後のない第3セット、日本は大きく布陣を変更して臨む。
山本を下げ、齋藤、千葉、荻野、山村、阿部、石島という布陣である。
序盤は千葉、阿部の活躍によりセルビア・モンテネグロに食らいつき
最初のテクニカルタイムアウトは7-8で迎える。
ここから日本は山本を戻すが、セルビア・モンテネグロも
連続ブレイクで日本を引き離す。
しかし日本も荻野、石島のブロックや山本のスパイクなどで
何とか大量リードを防ぎ、2回目のテクニカルタイムアウトは
14-16と2点のリードに抑えて迎える。
そのまま日本は必死に応戦するが、15-20でセット終盤に入る。
日本は連続ブロックポイントなどで最後まで追い上げを見せ
20-23と3点差にまで詰め寄るが20-24と
セルビア・モンテネグロのマッチポイントを迎える。
齋藤の強打で21-24とするが、最後はセルビア・モンテネグロの
クイックが決まり21-25でストレートで負けを喫する。
しかしまだ二次リーグは終わっておらず次のロシア戦が待っている。
世界の強豪から少しでも多くの経験を勝ち取り
頑張って欲しいものである。