ついに始まった電力線を使用した屋内ネット環境。
どうやらこの電力線ネット環境の宣伝が奥手に回っている事と
屋内だけの配線に限定されているためか一般的な認知度は少々低い。
ただ、個人的にはこの電力線ネット環境には大きな期待を抱いている。
と言うのも、もしこれが屋外にも適用され
いわゆるインターネットでの使用が可能となった場合は面白い事になる。
これまでADSLの場合はNTTの基地局から
接続する場所までの距離が長いとスピードが出なかった。
私の自宅の場合、3km離れているのだがADSLのどのプランにしても
500~700kbpsが限界だった。
今現在はフレッツ光を使用し速度は76Mbpsという驚異的なスピードだが
やはりコストは少々高いと言える。
実際に76Mbpsというスピードは必要ないが
700kbpsではあまりに我慢ならない。
中間の40Mbpsも出ればヘビーユーザの使用に十分耐えうる。
そこでこの電力線に期待がかかるのである。
電力線を使用すれば中継地点の取り方によっては
距離によるロスは大分小さく可能性がなくもない。
問題は建物の電力線が老朽化している場合などだが
これに関しても離れた距離のADSLとどちらが良いかを
検討するには現実的な選択肢となる可能性が高い。
また、光ファイバーなどで近くまで引っ張り
そこから電力線を使うなどの共存の道も考えられる。
まだ認知度も低く、地味な存在であるが光ファイバーと
ADSLの中間を狙いたいユーザは多い。
現在は屋内配線のLANのみで実際にプロバイダなどを使用した
いわゆるインターネットでの使用は許可が下りていない。
しかしながらこれからが楽しみな規格となりそうである。