ついに始まった2006バスケットボール世界選手権
略して2006世界バスケ。
昨日は不覚ながら見落としてしまったが
日本はドイツ相手に僅差で敗れてしまっている。
しかし敗れたとは言え、強豪ドイツ相手に
非常に良い接戦を繰り広げた試合だったようである。
決勝ラウンドに進むためには、必ず勝たなければならない
この2戦目となるこのアンゴラ戦は何とか勝ちたいところだが
やはりアフリカ勢は身体能力もあり、油断ならない。
アンゴラは初戦、パナマに快勝しており
アフリカの獅子と呼ばれるその実力の前に
日本がどう対抗するか注目である。
日本はスタメンにガードの五十嵐、折茂、ガードフォワードに網野
フォワードに竹内、そしてセンターにキャプテン古田を起用して臨む。
個人的にはここに田臥がいたら。。。と思ってしまうのだが
それは仕方がない事、気持ちを切り替えて観戦したい。
第1クォータは折茂の3ポイントから始まった。
しかしアンゴラもアルメイダのカウントワンスローで
3点を返し、序盤から白熱した試合が展開される。
この試合、高さを誇るアンゴラからどうリバウンドを取り
攻めていくかがキーポイントとなるだろう。
ところが五十嵐が序盤からいきなり2ファウルを犯し
ベンチに下がってしまう。
代わりに入った柏木を中心に日本は奮戦し
網野のカウントワンスローなどの活躍で8-5とリードを広げる。
その後も折茂の3ポイントや竹内のアウトサイドからのシュートが決まり
15-10と良い流れで試合が展開して行く。
そしてそのまま21-16で第1クォータはリードで終わる。
迎えた第2クォータ、アンゴラのムサの3ポイントで始まってしまう。
アンゴラのディフェンスが強化されており
日本は第1クォータの様な調子が出ない。
ここで日本は再度五十嵐を投入し、流れを変えにかかる。
しかしリバウンドが上手く取れず、21-21と同点。
その後もアンゴラの3ポイントなどで21-26と
リードを広げられてしまう。
身長差のあるアンゴラ相手に日本は内外からやられ
攻撃面でも良いようにブロックショットを決められてしまう。
それでも日本は竹内のダンクなどで流れを変えようと
試みるものの、第2クォータは32-44と逆転された上に
大きくリードを許して試合は後半へ。
第3クォータ、日本は3ガードにして巻き返しを狙う。
しかしいきなりカウントワンスローで32-47と
アンゴラポイントで始まる。
アンゴラはこのクォータ、あまり良くないのだが
日本はその弱みにつけ込む事が出来ず
第3クォータもリードを広げられ43-66と
大きく引き離されて最終クォータを迎える。
最後の巻き返しを狙う第4クォータは竹内の
インサイドシュートが決まり、日本ポイントで開始。
しかしアンゴラの強力なディフェンスと高い身体能力の前に
日本は巻き返すことが出来ずリードはますます広がり
62-87で2敗を喫してしまった。
このグループリーグでは5チームとの総当たり戦で
2勝することが決勝トーナメントへの進出の条件となる。
それだけに、残り3試合で2勝をしなければならず
苦しい状況に立たされた。
しかし次の試合でまた第1戦の様な素晴らしい試合を展開し
まずは1勝をあげてもらいたい。
さて、女子バレーボールワールドグランプリ2006。
ここまでキューバ、韓国をストレートで倒して来た日本だが
今夜のブラジル戦はそう簡単にはいかない。
ブラジルは世界ランク2位ではあるが、実質的には
1位の中国よりも力は上と言われており
このブラジルを倒す事には大きな意味がある。
幸か不幸か、このブラジルとはこの大会中に
2回戦う事になっており、もし2戦とも勝利出来れば
日本の実力を世界に知らしめる事になるだろう。
第1セット、まずはブラジルのポイントで始まり
チーム最高身長のファビアナやポイントゲッターのマリなどに
苦しめられるが
日本も大山を中心にしっかりとやり返す。
しかしさすがは王者ブラジル。
最初のタイムアウトは7-8とリードされて迎える事となる。
その後、マークされている高橋の代わりに
セッターの竹下は荒木、杉山らを使いブラジルに対抗し
16-13と逆転に成功し2回目のテクニカルタイムアウトへ。
ただ、ブラジルも黙っているわけがなく
19-20と再度リードされてしまう。
その後も小さなミスが続き20-22とリードは広がる。
そのまま22-24とブラジルのセットポイントとなり
最後はブロックアウトで22-25で第1セットを落としてしまう。
一度はブラジルを突き放したセットだっただけに、残念である。
続く第2セット、ブラジルのスパイクがアウトとなり
日本のポイントで試合が始まる。
そして木村の強烈なバックアタックで2-0とリードを奪う
良い立ち上がりとなる。
立ち上がりはもたついていたブラジルだが
その後すぐに立て直し、最初のテクニカルタイムアウトは
5-8で3点のビハインドを追って迎える事となる。
そのままリードが広がるかと思われたが
竹下のツーや高橋のスパイクに助けられ
13-16でリードされてはいるが、それを広げられる事なく
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
しかしその後、点差は開き15-20となりセット終盤へ。
日本はサーブで狙われている木村をセッターに変更し
巻き返しを狙うが、この流れを断ち切れず
最後はサッサにやられて25-16で第2セットも落としてしまう。
迎えた第3セット、日本は調子の良くない大山に代えて
第2セットの後半から入った小山をスタメンに据えて挑む。
第2セット同様にサーブで木村が狙われており注意が必要である。
このセットもブラジルの攻撃力の前に苦しめられるが
スタメンの変更が大当たりし、小山が大いに活躍し
リードされるのを防ぎ接戦のまま
8-7で何とか頭1つリードしてテクニカルタイムアウトへ。
しかしこのタイムアウトの後からブラジルが波に乗り始め
徐々に点差が開き、13-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
ここで日本は巻き返しを狙うが、ブラジルの勢いを
止める事が出来ずに、第2セット同様15-20で終盤へ。
日本は途中から入った小山を中心に奮戦し
何とか食い下がり一度は20-23まで詰め寄るが
残念ながら及ばず20-25で第3セットを落とし
ストーレートでの負けを喫してしまった。
しかしこの一戦で得た経験は大きいものだと信じ
次の韓国ラウンドに大いに期待したい。