バレーボールワールドグランプリ、日本はソウルラウンドでの
第2戦、韓国と激突した。
既に東京ラウンドで一度ストレートで勝利しているだけに
このアウェイでも完全勝利と行きたいところである。
日本のスタメンは竹下、杉山、木村、高橋、荒木に加え
これまで調子のでない大山を外し落合を抜擢。
そしてリベロには菅山が入る。
先日のストレート負けを受けて、このホームでの日本戦に向けて
韓国は相当意気込んでくると思われ、これを一蹴して頂きたい。
第1セット、まずは韓国ポイントで始まるが
すぐにこの試合初スタメンとなる落合の強力なクロスが決まる。
その後も落合を含め、杉山の神速ブロードなどで応戦し
最初のテクニカルタイムアウトは8-6で日本リードで迎える。
日本は少しのリードを奪ったとは言え、やはりホームの韓国は
勢いに乗っており、一気に畳み掛けて観客を黙らせるくらいの
試合を展開しないと危険である。
その後も日本は杉山の神速ブロードなどで韓国の猛追をかわし
一度は同点に追いつかれるも、2回目のテクニカルタイムアウトを
16-14でリードして迎える事となった。
ここから日本は波に乗り、スタメン初起用した落合や
木村、高橋などの活躍で20-17とセット終盤へ。
そのまま日本は24-21とセットポイントとなり
最後は韓国のサーブミスで25-22とし、第1セットを先取した。
続く第2セットも韓国のポイントで始まってしまうが
直後に韓国はサーブミスで自爆。
その後は一進一退の攻防となるが
木村などの活躍により最初のテクニカルタイムアウトは
8-5と日本リードで迎える。
そして荒木の連続ブロックポイントなどで日本は韓国を
突き放し、2回目のテクニカルタイムアウトは16-9と
大きくリードして迎える事となる。
その後も高橋の強打や落合、木村の活躍
そしてそこから来る韓国のミスを誘い
リードを広げ、24-12でセットポイントを迎える。
少々韓国に粘られるが最後は落合の渾身のスパイクが決まり
25-15で第2セット余裕の勝利を手にした。
そして勝てば試合の決まる第3セットも韓国ポイントで始まる。
日本はすぐに落合の強打で応戦。
この試合、大活躍でスタメンはこのまま落合の方が良いと思われる。
少々心配なのは杉山の右膝である。
第2セット後の休憩でテーピングをまいており
日本のスピードの重要な要の選手なだけに
怪我の悪化には注意して欲しいところである。
このセット、さすがに韓国も少々立て直しており
序盤から2-6とリードされてしまう。
しかし神速ブロード、ブロックポイントと杉山の活躍で
7-8とリードを縮めて最初のテクニカルタイムアウトへ。
そして日本は木村の角度のあるスパイクや
高橋のブロックポイントなどで同点に追いつき
韓国のミスでついに11-10とリードに成功する。
その後も荒木の強打、高橋のサーブポイントなどで
16-13とリードを広げて2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
タイムアウトの後も日本は危なげない展開で
20-16と試合はいよいよ終盤へ。
そのまま高橋の強打、韓国のミス、木村のサーブポイントで
24-18と一気にマッチポイントに持ち込む。
そして最後は荒木のスピードのあるスパイクで25-19で
余裕のストレート勝ちを収めた。
こうなるともう日本の強さは完全に証明された事になる。
昨年は随分とミスも多く、大友などの不安要素が数多くあったが
イタリアに渡った事で安定したプレイを身につけた高橋や
キャプテンが板に付いてきた竹下。
日本代表に慣れて、自分の能力を遺憾なく発揮している木村などのおかげで
これまでも安定している神速杉山が生かされ
そして落合、荒木などの新たな選手もその波に乗って台頭するなど
とにかく良い方向へチームが向かっている。
昨年大活躍だった菅山の攻撃面での活躍が見られないのは残念だが
これまでの日本の勝利には彼女の驚異的な反応スピードから生まれる
レシーブがある事を忘れてはいけない。
こうなると大山の不調はもう気にしなくても良いレベルと言っても良いだろう。
控えには昨年レギュラーだった宝来もおり、安心できる。
明日のロシア戦は強力なチームであり、この試合に勝てば
決勝リーグへの道も大きく開かれる。
大いに期待して良いのではないだろうか。