女子バレーボールワールドグランプリ
日本はついに正念場の試合を迎えた。
昨日のドミニカ戦に勝利を納めたため
このイタリア戦に勝てば最後のブラジル戦を
待たずして決勝ラウンド進出が決定する。
しかし、イタリアは現在世界ランク3位と格上のチーム。
ドミニカ戦でも余裕の勝利というわけではなく
日本はまだ世界レベルで戦える状態なだけで
世界トップレベルではない。
それだけに、しっかりとミスを少なくして
この試合に集中していきたいところである。
イタリアは日本戦を意識して、日本に強いメンバーで
スタメンを組んでおり、対する日本のスタメンは
ドミニカ戦と同じく、竹下、杉山、高橋、荒木、木村、大山
そしてリベロに菅山を据えている。
第1セット、まずはイタリアのポイントで始まる。
そのままイタリアの連続ポイントとなるが
日本もすぐに連続ポイントをとるなどして
序盤から一進一退の白熱した攻防が繰り広げられる。
そのまま最初のテクニカルタイムアウトは
イタリアが一歩リードし、7-8で迎える。
その後、イタリアに少しリードされ
2回目のテクニカルタイムアウトは14-16で迎える事となる。
しかしこの後、イタリアのバレーが炸裂する。
高橋などが奮戦するが一気にリードを広げられ
18-24とイタリアのセットポイント。
そのまま決められて18-25で最初のセットはイタリアに取られてしまう。
続く第2セットもイタリアのポイントで始まる。
このセットも序盤から一進一退かと思われたが
最初のテクニカルタイムアウトの時点では
イタリアにリードを許し5-8と3点のビハインドとなる。
その後も日本はリードを縮める事が出来ず
2回目のテクニカルタイムアウトも11-16とリードを広げられて迎える。
日本の攻撃はイタリアにことごとく防がれ
どうにも厳しい状況となっている。
逆にイタリアの攻撃は通るばかりで、止めるどころか
崩す事も難しくなってしまっている。
そのままイタリアの勢いに押され16-24とイタリアのセットポイントとなる。
ここから日本は3連続ポイントを取るが
結局19-25でイタリアに連取されてしまう。
そして正念場の第3セット、日本は調子の悪い大山に代えて
落合を投入する。
ブロック要員として大山を入れていたが、イタリアの攻撃の前には
ブロックもかなわず、こうなれば落合を入れて
日本の攻撃力を上げる方が良いとの選択である。
その落合のスパイクが決まり、日本のポイントで始まり
日本はいきなりの連続ポイント。
このセットは幸先が良い。
そしてこのセットは日本がようやく一歩リードし
8-7で最初のテクニカルタイムアウトを迎える事が出来た。
しかし、このタイムアウトの後でイタリアが盛り返し
一度は逆転されるが、そこから日本が再度盛り返し
2回目のテクニカルタイムアウトは日本がリードしなおし
16-15と、良い雰囲気で迎える。
そのまま日本はイタリアの猛追を交わし
この試合初めて20-18と20点の大台に乗せる事が出来た。
しかしまたイタリアも盛り返し、直後に同点とされ
ここから一進一退の攻防となる。
23-23となった後、ついに23-24でイタリアのマッチポイントとされる。
日本は粘ったが、最後はアウトとなり23-25で
イタリアにストレートで負けを喫してしまう。
何とも厳しい試合となったが
これが世界の壁と言うものだろう。
日本はこれで明日の最終戦でブラジルに勝てば
決勝ラウンド進出となるが
ブラジルは東京ラウンドで一度ストレートで
負かされているチームであり
日本にとっては本当に正念場となるだろう。
経験値という面でも決勝ラウンドに進出するのと
しないのとでは大きな違いがあり
何とか明日の試合に勝ち、決勝ラウンドに
進出して欲しいものである。