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メトロポリタン美術館

NYに来て、やっと美術系の芸術に触れる機会を得た。
昨日のMOMAには失敗したが、今回は大丈夫であった。
メトロポリタン美術館はいわゆる寄付のみで入ることが出来る。
つまり、いくら払っても良いのである。
その人の考え方次第である。
今回の旅も終盤を迎え、当然のごとく貧乏になりつつある私は
$1を払って入館した。
といっても、周りも多くて$5くらいしか払っていなかった。
まぁ、チップのような感覚なのかも知れない。
入館する前に、まず外観である。
とにかく大きい。
子供のような感想だが、本当に大きいのである。
そして、入り口の堂々たる雰囲気に圧倒された。
既にこの建物自体が、十分に美術品といえるだろう。
力強い建物である。
とくに、私は柱が好きである。
建物の力強さはこの柱の力が大きいと思われる。
中に入ってみると、また素晴らしく高い天井だった。
人目も気にせずパンと手を鳴らしてみると何とも言えない響きである。
ここで楽器を演奏したら、どんなに良い響きが得られるだろうか。
PianoとSaxのDuoでアコースティックなLiveなんかやった日には
本当に気持ちの良い事だろう。
天井も丸みを帯びた作りで、日が射して良く計算された作りである。
中に入って荷物チェックを受けると、私のバックパックは
クロークの様なところに預けなければならなくなった。
カメラだけを取り出し預ける。
その後、先程の様に$1払って入館バッヂをもらう。
この入館のバッヂは小さくて可愛いものである。
しかも持って帰っても何も言われない。
バッヂを見て、明らかに$1以上の経費がかかっていそうなので
少々悪い気もしたが、どこかのお金持ちが莫大な寄付をしていることを
勝手に想像して良しとしてしまった。
いよいよ本格的に中に入って見て回る。
本来は一日で見れるものではないらしい。
その為、私は見たいと思ったものだけを見ることにした。
私は美術品に関しては音楽ほどの知識はない。
だからこそ、直感で美術というモノに触れてみたかった。
嬉しいことに、このメトロポリタン美術館では
美術品のサイドに小さく著作者などの情報が書いてあるので
特に見ようとしなければ解らない。
まず、最初に行ったのはアフリカのエリアである。
私はアフリカという地域が好きである。
確かに気候や土地柄は厳しい条件ではあるが
非常にエキサイティングな音楽やリズムがあるからである。
美術品と言うよりも博物館という感じのエリアであった。
一目見るだけで、それが何なのか解らなくても
何かゾワっと来るものがある。
これが生の醍醐味である。
音楽と同様だと思うが、私は美術というものを
本当に掘り下げてやったことがない。
つまり、素人とさほど変わらないのである。
それでもやはりTVなどで見たモノと
本物とでは天と地との差があるのである。
音楽で痛いほど解っているため、解ったのかもしれない。
やはりエンターテイメントは生に限る。
例え動かないものといっても、迫力が全然違う。
それを作り上げる時のタッチや質感が伝わるのである。
音楽と美術とどちらが好きかと言えば、即答で音楽である。
その為、美術に関しては迫力が無ければ見る気にはなれない。
おそらく本当に好きな美術家に出会わない限り
画集や、そういった意味でのイミテーションのモノには手を出さないだろう。
それが、今回の体験で本当に実感できた。
この美術館を見て回って、面白い事に気付いた。
有名な美術品で、私が好きなモノは少なくともこの美術館には全くない。
確かにその当時は斬新で、今でも素晴らしいモノは多い。
しかし、その時に斬新でも今ならどうだろう。
私は現代音楽のような、解る人にしか解らないような雰囲気を感じた。
おそらく私が出会いたい作品はそういったモノではなく
本当に深みがあり、人の心を形はどうあれ強烈に揺さぶる作品なのである。
メトロポリタン美術館は最後の方を早足でザッとある程度見たが
非常に偏った品揃えのような気がする。
その為、私の好きな絵はほとんど無かった。
それと、これだけの多くの美術品を見ていて
嫌なことに気がついてしまった。
これは人の考え方によるのだが、私は負の感情を作品に表現するのが
あまり好きではない。
表現する形にもよるが、特に気持ちのはけ口を芸術に向ける事が
好きではないのである。
見ているこちらまでその負の感情に乗っ取られてしまうようで嫌なのである。
負の感情を表現するのは凄く難しい。
ちょっとでも変な方向に向いてしまえば
それはある意味で下品な作品になってしまう。
人々はそう感じないかもしれないが、私はこの事に敏感らしい。
これはおそらく大きな偏見だと思うが
昔の芸術家にはそういう人が多い気がする。
また、今現在も美術家にも少々その気があるような気がする。
というのも、昔は今ほど豊かな時代では決してないし
理不尽な事や、自分一人ではどうにも出来ない事も沢山あったと思う。
その中で必死で生きてきて、それを何かに残そうという姿勢は
素晴らしいモノだと思う。
それは、芸術というモノに対する考え方自体が
今とは違う為で、仕方の無いことだと考えられる。
また、特に美術関係に関しては近年に至っても
非常に成功するのが難しい気がする。
その為、どうしても少々負の感情が多くなってしまうのもうなずける。
それに、こと芸術に関してはそういう悲しい美談が多いため
ついついそういう方向に考え方が傾いてしまう傾向もあるだろう。
私はこういう事に関しては決して否定はしない。
むしろ、そういう考え方もあるのだから、その方が面白い。
ただ、私はとにかく心を揺さぶられる様な美術品に出会いたい。
その為には私自身の定規で美術品を見なければならない気がする。
その作品の背景とか、そういうモノではなく
その作品から出ているオーラに同感出来なければならない。
随分難しい方向に話が進んでしまったが
要するに、気に入ったモノがほとんど無かったのである。
あえて一人挙げるなら、Alfred Sisleyというイギリスの画家で
「A Road in Moret in Winter」という作品の色使いが
とても良かった気がする。
また、絵自体もセンスの良い雰囲気があって良かった。
とりあえず美術品はこのくらいである。
最後に楽器のエリアがあったので見て回った。
このエリアもアフリカのエリアと同じで美術館と言うよりも博物館であった。
そこでSaxの創設者であるアドルフ・サックスが作った
Soprano Saxを見つけた。
今のモノとは形は少し違うが、歴史のある良い雰囲気のSaxだった。
実際に音を聞いてみたいが、そうもいかず諦めて写真を撮って帰ってきた。
フラッシュが禁止なので自分を入れて取ることは難しく
その単体だけを撮影してきた。
Saxの他にも打楽器やPianoの古い楽器が置いてあり
本当に面白いエリアであった。
大きなパイプオルガンなどもあり、良い雰囲気であった。
そんなこんなで時間は過ぎて、帰る時間となった。
家に着いてMOMAのチケットを取ろうとしてみると
なんと全て売り切れである。
こんなに人気だったとは知らなかった。
努力はしてみるがおそらく無理だろう。残念である。
夜は夜でGaku氏の友人のドミニカの人々が遊びに来た。
彼等はドミニカ料理を大皿で持ってきて振る舞ってくれた。
なんとも豪快で気持ちの良い料理であった。
ミシェル・カミロやゴンサロ・ルバロカバなども
こういう料理を食べて育ったのであろう。
いわゆるプチ感動であった。
彼等は皆、スペイン語を喋る。
さすがにさっぱり解らず、Gaku氏の通訳にて話をした。
気性も豪快で気持ちの良い人々だった。
いつかドミニカにも行ってみたいものである。
明日は街に出て、色々見て回る予定である