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New York アーカイブ

2003年03月07日

アメリカ

アメリカでホテルマンの仕事をしている親戚が帰ってきた。
もう十数年も逢っていなかった。
お互い変わっていて、久しぶりという感じであった。
なぜだか解らないが、違う土地で暮らしていると
やはりその土地の人の顔つきになっていた。
明らかにアジア、ヒスパニック系の顔で
日本人のそれとは大きく違った。
私もアメリカに勉強に行こうとしていたのだが
一昨年から二度ほど機会を逃し、非常に残念な思いをしていただけに
彼との対話は非常にためになったし、面白かった。
彼はN.Y.に住んでおり、あと二年くらいは向こうにいるらしい。
是非是非、一度勉強しに向こうへ行きたいものである。
ホテルマンというだけあって
彼は日本語、ドイツ語、フランス語、英語、スペイン語の
五ヶ国語を楽々と話す。
不意にかかってきた携帯電話でフランス語を話していた。
さすがに語学の壁を感じてしまい
まずは英語をやらねばならないと痛感してしまった。
日本にいたとしてもインターネットなどを通じて
アメリカのサイトの情報を自由自在に読めれば
これは音楽的に素晴らしいことである。
今更ながらに今夜は英語の勉強に励んでいる。

2003年03月10日

今日は非常に充実した一日であった。
アメリカから帰ってきている親戚と
昼間っからずっと英語を教わってしまった。
N.Y.の話など、勉強になることこの上ない。

それと、もう一つ。
「ベーコンチィーズー、ダブールバァーガー」
この歌を皆さんは覚えているだろうか?
なんと、今年から御一緒させて頂いているVocalのKICOさんが
歌っているとの事である!
また、ななななんと、TVにまで出演しているそうな。
記憶の糸をたぐり寄せてみると、確かにいたようないないような。
他にも、フィニッシュコーワのCMでつのだ☆ひろ氏が
出演していたバージョンのバックコーラスは彼女だそうな。
なんとも驚きであると共に、偉い人と音楽をやっているんだなと
素直にミーハー根性が出てしまった。
私も早く多くの人が耳にしてくれるような機会を沢山持てるよう
精進したいと思った。
今日の夜は3/17のクロコダイルでのLiveのBANDのリハだったのだが
リハが終わって飲みながら話していると
やはり皆さん深く色々と考えていて
自分自身もっとしっかりしなければと考えてしまう。
やはり、少なからず自分に対しても甘い部分というのはあり
そんな所を修正しなければと反省してしまった。
とにかく、今日はホントに色々あって嬉しい一日であった。

2003年03月30日

アメリカ行き決定!

ついに念願のNY行きが決定した。
前々から決まってはいたのだが、航空券やら何やらを確実に取ってから
お知らせしようと思っていたのである。
4/23(Wed)に成田を発ち、5/19(Mon)に成田に帰ってくる手はずである。
今回は滞在費がナント無料。
前に書いた親戚のホテルマンの所にご厄介になるのである。
と言ってもそれなりのお礼は勿論するつもりである。
しかし、過去2回もアメリカに行きそびれた経験があり
三度目の正直と言うことで、今回は相当気合いが入っている。
NYのジュリアードと言わず、ボストンのバークリーも
一緒に見物してくるつもりである。
他にも、片っ端から芸術系の場所を回り、夜はLive三昧。
NYのLiveは3rdステージはセッションの所が多いらしい。
と言うことで、勿論Sax持参である。
向こうからもこのHome Pageの更新は可能なので
NYレポートを乞うご期待と言った感じである。

2003年04月22日

出発前夜

ついに明日NYへ出発である。
今日は最後の講師の仕事があったのだが
いやはや、荷造りで一杯一杯である。
仕事はしっかりこなしたが、その前後はもう滅茶苦茶である。
さすがに勉強しに行くということで、何か足りないと良くない
などと考えてしまい、荷物の取捨選択が非常に難しい。
向こうとは時差があるので
日付や、更新時間に多少のズレが生じると思うが
お気になさらず、読んで頂きたい。

2003年04月23日

出発&到着

本日、NY時間の15:00に無事NYに到着することが出来た。
まず、飛行機での失敗を一つ。
思いっきり田舎者の私は、CAに「何か飲み物は?」と
英語で聞かれたので、思いっきり「Ice English Tea Please.」と
言ってしまったのである。
すると、隣にいたFeu氏が間違いを指摘してくれた。
「Ice」とは日本語での言い方であって英語ではそうは言わない
英語では「Cold」なのである。
まだNYに着く前なのに、思いっきり行く前からつまづいてしまった。
しかし、CAがみんな外国人で英語しか話さないというだけで
既に感動してしまっている自分が情けない。
やっと飛行機を降りて、入国審査のカウンターに行くまでの
ちょっとしたアーティスティックなオブジェにも
大いに感動しているくらいなので、今後どうなるか全く想像がつかない。
ついに入国審査のカウンターに着き、今度は得意げに
観光であることを伝え、やっと英語でリベンジすることが出来た。
その後、いよいよ荷物検査と思い考えつく限りの答えを用意していたが
残念な事に荷物検査がないのである。
今の世界状況からJFK空港のセキュリティーは相当厳しいと
考えていたのだが、実際にはそこまで厳しくはないのである。
まぁ、日本からアホ面でいかにも観光という雰囲気の
私達を警戒する人間も少ないであろう。
荷物審査は飛行機に乗る時に成田で受けた荷物審査だけであった。
そうそう成田で飛行機に乗る時の面白い出来事が一つ。
成田を出る時に、アメリカに持っていっては行けないものとして
アルマジロとウミガメがあった。
他に持ち込まれてはまずいものが沢山あると思うのだが・・・。
とりあえず、お世話になるGaku氏の働いているHotelに行き
荷物を預けて、彼の仕事が終わるまでの少しの間
NYCを見て回った。
44westの44th St.の近辺を歩いたのだが
とにもかくにも、刺激だらけで面白すぎる。
おそらくミーハー根性全開になっている為とも思われる。
しばらく見て回ってから、少々疲れたので
どこかに入ろうという事になり、日本で散々言われていた
アメリカのマクドナルドに入ることになった。
アメリカから帰ってきた友人は皆が口を揃えて
「サイズがワンランク違う」と言っていたのだ。
早速いって様子を見ていると、ハンバーガー類は
日本とほとんど大きさは変わらない。
しかし、ポテトとドリンクの大きさが違う。
こちらのMサイズは日本で言うLLである。
ドリンクに至っては、LLよりも大きい印象を受けた。
味は、全く変わらなかった。

明日から、本格的にレポート開始である。

2003年04月24日

TOTO

今日は中学の時からの憧れのBANDである「TOTO」のLiveを見てきた。
場所はB.B.King Blues Clubである。
実は今日が最終日だったらしい。
チケットを買いに行くと
既に1stのステージはSold Outになっており
最後の2ndのステージのチケットを購入した。
その後で、時間があるので夕食をどこかで取ろうという事になり
これもまたTVなどで良く特集されていた
Grand Central Stationの中のOyster Barに足を運んだ。
メニューを見ると、なんとも20種類以上の牡蠣が置いてある。
Gaku氏にお願いして、適当に見繕って頼んでもらった。
値段はだいたい一つ$2前後である。
非常にアメリカっぽい雰囲気の良いBarであった。
仕事帰りの人々がちょっと寄って、ガッと食べて飲んで話して
みな帰ってゆく。
日本と違って、Barには時計がまず無い。
それだけ、時間を気にせずにゆっくりしてもらいたいという
心遣いであろう。素晴らしい。
一通り食事を済ませてからLive Houseに向かった。
このLive Houseは大きさは日本のBlueNoteTokyoとほぼ同じである。
席はステージに向かって右サイドであった。
音響的に、少々心配していたのだが、Liveが始まって驚いた。
まず音が凄く良い。
普通なら正面の中央よりも気持ち後ろの場所が一番音が良い。
なのに、このLive Houseでは右サイドでも
十分にバランスが取れているのである。
そして、距離も少しあるかと思っていたのだが
思ったよりもずっと近かった。
目の前でスティーブ・ルカサーを見ることなど
滅多に出来ないことである。
日本でTOTOのLiveを聞こうと思ったら8000円は堅い。
しかし、ここではたった$35である。
有り得ない。
Drumsのサイモン・フィリップスも凄く良い。
ジェフのDrumsとはまた違った良さがある。
また、演奏がとにかくタイトであり、余計な音が全く出ていない。
ちょっと遊びの音を入れても、とても重みのある音が出てくる。
とにかく感動しまくりである。
曲は最初からいきなり名曲メドレーである。
もう全曲知っている。というかCDに穴が開くほど聞いた曲である。
最近は聞いてもあまり感動しなかったのにLiveで聞くと
ここまで違うモノになるのかと実感させられた。
有名なAfricaやRosana、Georgy Porgyを始め
本当に涙が出てしまった。
日本のBlue Note Tokyoで見たハイラム・ブロック以来である。
NYに来て、いきなり感涙してしまった。
明日はリンカーンセンターへマイケル・ブレッカーや
ウィントン・マルサリスを見に行く予定である。

2003年04月25日

Jazz

今日はJazzの本場、NYのJazzを体験してきた。
場所はリンカーンセンター。
Jazzではなくオペラで有名な所である。
Live Houseというより、コンサートホールという感じで2700人収容できる。
これまた驚くほど優美で、しかも音がすこぶる良い。
本当に真っ直ぐ抜けてゆく。
私の座った席は前から19番目の右から5番目であった。
ちょうどPA席の少し前だったので音は最高に良かった。
出演者はデイブ・ホランド、マイケル・ブレッカー、ジョー・ロバーノ
ウィントン・マルサリス、他である。
最初はブレッカーを見られるということで喜んでいたのだが
実際にステージを見てみると、なんとジョー・ロバーノまでいるではないか。
ジョー・ロバーノはストレートアルトやストレートテナーで
非常に有名なSaxPlayerである。
前から非常に興味のある楽器だったので本当に嬉しかった。
最初はデイブ・ホランドのBANDで最後の曲にだけ
ウィントン・マルサリスとジョー・ロバーノ、マイケル・ブレッカーが
ゲスト出演していた。
ジョー・ロバーノはこの一曲だけの出演であった。
彼は今日はストレートアルトを使用していたのだが
本当にSopranoSaxの様な音がする。
それでいて軽い音ではなく、太く優しい音であった。
なるほど、これは面白い。
これでTenorをストレートにしたモノなら
どんな音がするのか、非常に気になるところであった。
ジョー・ロバーノとマイケル・ブレッカーともう一人
デイブ・ホランドのSaxがいたのだが
三人で順番にソロを回すと、やはりマイケル・ブレッカーが
ずば抜けて良いプレイをしていた。
散々コピーをしておいて、実は彼の演奏を生で聴くのは始めてである。
他の二人には悪いが、明らかに引き立て役になっていた。
音も、彼の音だけドンと前に出ていて良い。
そして、いよいよマイケル・ブレッカーのBANDが登場した。
Drums、A.Bass、Guitar、Saxの構成だった。
少々ブレッカーの一人舞台という感じもあったが
それでも、十分に幅のあるパフォーマンスで観客を魅了していた。
それに、アンサンブルも素晴らしいモノであった。
普通に誰かが何か仕掛けたら他のメンバーが何か返すというだけでなく
まるで示し合わせたように、いきなり何か仕掛けていく。
これが本当のJazzなのかと実感した。
やはりJazzはCDよりもLiveの方が圧倒的に素晴らしい。
CDではやはり迫力に欠けるモノがある。
そんなこんなでLiveは終了した。
感涙するといった種類の感動ではなかったが
非常に良い演奏を聴く事が出来て、凄く勉強になった。
そして、22:30くらいにSubwayに乗った。
夜の地下鉄と言うことで緊張していたが、さほど危険そうな
雰囲気もなく、人も多かったので問題なかった。
帰宅してから、3人でチャイニーズの出前を取ることになり
始めてアメリカのチャイニーズというものを体験した。
日本で言う中華料理というものとは全く別物である。
本当にリーサルウエポンやジャッカルなどの映画でみた
紙の容器に入っていて、素で感動してしまった。
安い根性である。
明日は、まだ本当に本人かは解らないが
Joe's PubにOmer's Soca Trioを見に行く。
本当にオマー・ハキムだと良いのだが。

2003年04月26日

Latin

今日はOmer Sosa Trioを見てきた。
そう。私が読んでいるTime Out紙の表記が間違っていた。
Omer's Soca Trioになっていたのである。
この微妙な間違いで私は勘違いしてしまったのである。
この間違いはチケットを買った時に解ったのであった。
場所はJoe's PubというLive House。
ステージの大きさは本当に小さく、グランドピアノと
パーカッションを置いたらそれで一杯一杯であった。
箱の大きさはCrocodileの1.5倍くらい。
ステージの割には結構大きい。
チケットを買って、席に向かう。
早めについたのでピアノの目の前の席であった。
Liveが始まってみるとやはりチケットの表記どおり
オマー・ハキム氏のBANDではないようだ。
しかし、音を聞いてみると内容はバリバリのCubaサウンドである。
最初はPianoとPercussionでガンガン押していく曲を
立て続けにプレイしていく。
その後でVocalというよりもラッパーといった方が良い
パフォーマーが登場した。
とにかく動きが可笑しい。
強烈なメッセージをドンドン送り込み、観客をわかせる。
そのパフォーマーは明らかにCubaっぽくはない。
しかし、この異様な雰囲気が一層Cubaリズムを引き立てる。
最後の方で、TenorSaxが登場した。
徹底的に効果音や早いパッセージを詰め込むタイプのプレイヤーだった。
Saxを聞かすというより、PianoとPercussionを引き立てる雰囲気だった。
PianoとPercussionがCubaから来た人らしく、その二人が中心らしい。
その二人を見たい人にしてみれば、非常に良いメンバーである。
本当にCubaのリズムを生で見れた事は大きい。
今後の曲作りなどに大きく役に立つだろう。

2003年04月27日

Cafe

今日はGaku氏の妹さんの友人のSayuri氏に
West Villege,Little Italy,Nolita,Sohoを案内して頂いた。
実は私のプロデューサーのMichi氏から教わった
色々な穴場のスポットの場所が良くわからなかったのである。
とくに、今日案内してもらった所は、NYCの中でも
整理された区画ではなく、道に迷いやすい所なのである。
Sohoで待ち合わせをして、その後でお薦めのCafeに入った。
やはり、地元の人が行くCafeはひと味違う。
日本のCafeというとBGM程度に音楽を流すが
ここでは話がしにくい位にガンガンに音楽を流して
みんな大声で叫んで話している。
BreadというSohoのお店だったのだが、外観も非常に良い。
白い建物で、テラスというか道に思いっきりはみ出して
机やら椅子が置いてある。
こちらのCafeの特徴として、ちょっとお洒落な所には
看板があえて無いのである。
つまり、店に入って中をちょっと見てみないと
店の名前すら解らないのである。
外観だけで人を呼ぶというのは非常に面白い。
その後で、お薦めの場所や私が行きたいのだが解らない場所を
軽く通って、BlueNoteの前を通り、パンフをもらい別れた。
彼女は今度日本に出来るフォーシーズンホテルの
デザインを手がけている会社に勤めている。
それだけに、非常にアーティスティックな場所を沢山教えてもらい
後日、ゆっくりまた見て回ろうと思う。
明日はマイク・スターンのLiveを見に行く。

2003年04月28日

Mike Stern

本日、諦めかけていたMike SternのLiveを見ることが出来た。
日本を出る時に丁度、彼のLiveをやっていて
こちらに来る頃には終わっていたのである。
しかし、インターネットに掲載されていないお店で
Liveを行っていたのである。
彼のLiveは22:00からだったので、それまで時間を潰しに
Midtownを散策することにした。
Gaku氏の話によると、W47stの近辺に楽器店の通りがあるという。
大分迷って、やっとその楽器店の通りに着いた。
その頃にはもう19:30を回っていて、あまりお店は開いていなかった。
一つだけ開いていた管楽器店に入ると、素晴らしい広さである。
楽譜も非常に充実していて、真面目に全部見て回ろうとすれば
2時間くらいかかるだろう。
これと同じくらいの広さの管楽器店がサッと見ただけだが
あと2つはあった。
その内の一つは中古も取り扱う管楽器店であった。
とにかく後日かならずゆっくり見て回ろうと思う。
絶対に試奏したい楽器が幾つかあったのだ。
その後、食事をしにバーガーキングに入った。
数年前までは日本でも良く見かけたのだが
最近はめっきり見なくなってしまった。
アメリカということで、やはり小さめを頼んでみる。
日本のLと大体同じくらいである。
こちらのLを頼むと、一見2Lは入るかという巨大な容器に
飲み物が来る。
ポテトなどはそれだけで3食分の大きさである。
その後で、今日のLiveがある場所へSubwayで移動した。
それでも時間が余ったので、今度はスターバックスに入った。
日本とは全然メニューが違う。
数が圧倒的に多いのである。
日本だと、店舗の広さの関係で機材などが入れられないのだろう。
しかし、こちらの人々は異常である。
体の大きさでは、私とあまり変わらない女性でも
平気で2Lのペットボトルの様なフラペチーノを飲んでいる。
あんなモノをそんな量飲んだ日にゃー、とんでもない事になる。
それでいて、太ったりしていないヤツもいる。
無茶苦茶である。
やっと時間になったので、いよいよ今日のLiveが行われる
55BarというLive Houseに向かった。
とにかく狭い。
最初は、この店でどうやってLiveをやるのか全く理解できなかった。
しばらくすると、奥のスペースをちょっと片付けて
3メートル四方のスペースを作った。
そこにDrumsとBassがやって来て準備を始めた。
確かに何とか演奏スペースは確保出来ているようだ。
ではPAは?などと考えたのだが、ここではPAは無い。
つまり全部生音なのである。
Mike Sternみたいな人が生音でLive!?
と思っていたが、どうやら本当に生音だけのようだ。
今日のメンバーはDrumsはRichie MoralesでBassがLincoln Goinesだった。
私はCDでしか聞いたことがないので、生で彼等の演奏が見れるというのは
非常に嬉しい限りである。
それにMike Sternもあまり日本でLiveを行っていない。
それが、こちらでは結構頻繁にやっていて値段も異常に安い。
今日も、ドリンクが2つ込みで$15である。
日本のBlue Noteなら、このドリンク2つで、十分に$15を超える。
その上、Music Chargeを取られるのだから、本当にこちらは安い。
たった$15でLiveが見れて、飲めてと、本当に素晴らしい。
BassとDrumsの準備が終わって、22:00を回った頃に
やっとMike Sternが登場した。
開演時間を過ぎてからやって来て準備を始める・・・
何ともアメリカンな感じが良い。
最初はゆったりとMike Sternのソロで始まった。
プレイの種類とか、好き嫌いなどは抜きで
一つの楽器を本当にやり抜いている人の音がする。
まるで自分の体の一部のように、次々と音が出てくる。
本当にCDとは全く違う。
これを見てしまうと、もしNYCに住んでいたら
彼のCDは買わずに、Liveを見に来るだろう。
それ程、圧倒的にCDとは違った。
CDでは、表現しきれない部分は沢山ある。
こういうLiveを聞いてしまうと
CDとは本当はデモテープの様なもので
それが実際のLiveよりも値段が高いというのは
バカバカしく思えてしまう。
Liveは徐々に盛り上がりを見せ、Richie Moralesが
爆音でDrumsを引っぱたいて行く。
Lincoln Goinesはそれとは逆に、静かに盛り上がりを見せる。
この二人の関係がMike Sternの演奏をしっかり支えている。
Richie Moralesも音は大きいが、Mikeのプレイを決して邪魔しない。
Lincoln Goinesも、控えめだが出るところはしっかり出てきて
全く無駄がない。
素晴らしいコンビネーションである。
PAが無くても、音量バランスはしっかり彼等が取っているのである。
最後は大きく盛り上げてLiveは終了した。
私の席はBANDの目の前で、彼等との距離は1メートル弱である。
まるでステージにいるかの様な距離だった。
まさかこんな席が取れるとは思わなかった。
しかも、このLive Houseはステージが無いので
視線の高さも全く同じである。
たまにMikeは私の目の前30cmの所でGuitarを弾いてくれた。
とにかく素晴らしかった。
Liveが終わってからRichie Moralesとはあまり話すことが出来なかったが
Mike SternとLincoln Goinesと話をして、写真を取った。
何とも夢のような一日であった。

2003年04月29日

初レッスン

ついに待望のレッスンが今日行われた。
先生の名前はAlec Haavikである。
2m近くある大男なのだが、非常に優しい風貌であった。
彼はTenorがメインで、最近まで韓国に長期滞在していたらしい。
なので、NYで今のところLiveは行っていないとのこと。
早速、基礎からたたき直してもらおうと交渉してみた。
まず自分が普段やっている基礎を見せた。
「great」の一言で終わってしまった。
その後で彼が教えてくれたのは、Saxを吹く前のエクササイズである。
つまり、基礎の練習方法は一応問題無いと言うことらしい。
で、より早くSaxを吹く体にするためのエクササイズを教えてくれた。
つまり、スポーツ選手のウォーミングアップである。
そういえば、Saxを吹く時に準備運動なんてしたことが無かった。
いつもいきなりフルパワーで吹き始めていた。
なるほど、これをやると体の緊張というか、準備が出来ていくのが解る。
彼はTenorということで、私よりも体への負担が大きい。
なので、こういう準備運動も念入りに行っているらしい。
一通り教わってから、今度はインプロビゼーションのレッスンである。
初見でRecorda-meという曲をいきなり吹いて、アドリブをしろという。
メロを吹くのがメインではなく、アドリブを見たいという。
結構キーチェンジの多い曲で、All The Things You Are位の難易度である。
いきなりGiant Stepsじゃなくて良かった。(笑)
5コーラス位やったところで、一度止めた。
基本的には良いとのこと。
ただ、コードに少し囚われていると言うのである。
実は、最近コードをもっと突き詰めて、スケールや連結の仕方を
非常に悩んでいた所だったのである。
しかし彼の言う事は全く逆であった。
もっとFreeになれという事らしい。
そして、自分独自のスケールを作るという事を教えてくれた。
ここからは企業秘密としたいので、作り方云々は秘密。
彼のスケールを見てみると、本当にFreeな感じがする。
アウトしているとも言えるし、オルタードっぽい雰囲気で
アウトしていないとも言える。
これは非常に興味深い。
私が悩んでいた事を、全く別の角度から解決してくれたのである。
勿論、これで全部OKというわけではない。
しかしながら、これは今後のプレイに非常に大きく影響してきそうである。
そんなこんなで、レッスンは終わった。
来週の火曜日にまたレッスンをする事になっている。
非常に面白いレッスンであった。
その後、家に帰ってこの文を書いている時に
なんとEtherケーブルが途中で切れてしまった。
これは非常にまずいという事で、またマンハッタンに出た。
こちらの有名なパソコンショップの一つである「CompUSA」という
お店に行って来た。
店に入って見ると、何とも驚いたことが一つ。
MacintoshもWindowsも日本よりも安いのである。
よくよく考えてみれば、高級ブランド品と同じで
アメリカの会社、つまりAppleやDellなどであるが
こっちが本場なのだから、安いのは当然なのである。
と、買ってもいないのに得した気分でいる私に不幸が訪れた。
日本でEtherケーブルというのは非常に安くて
10mでも1000円するかしないかなのである。
しかし、しかしである。こちらでは14feet約4.1mのケーブルが
なんと$32もするのである!!!
しかし、背に腹は代えられないという事で泣く泣く購入。
これがMike SternのLiveの二倍とは・・・。
なんとも涙ぐましい事である。
彼のLiveなら、日本で5000円以上の価値がある。
カルチャーギャップというか、何というか・・・。
ともあれ、なんとかこのDiaryを書くことが出来たので良しとしよう。
明日は、チェルシーの方を色々見て回ろうと思う。

2003年04月30日

ギャラリー

今日は久しぶりに何も無い日なのでNYCの中でもギャラリーや
古本、中古CDなどを売っているお店の多いチェルシーに出かけた。
まず、最初にイーサン・ホークが撮影に使ったホテルで有名な
チェルシーホテルに足を運んだ。
外観、内装ともにあの映画そのままである。
非常に素晴らしいホテルである。
特に綺麗とか、そういう事ではなくて、雰囲気が非常によい。
ロビーや廊下、受付のカウンターなど、良い感じである。
こんな所で曲を作ったら、さぞやはかどるのであろう。
次に、いよいよギャラリーのStreetに足を向けた。
10ave.と11ave.の間で22~24st.の周辺は、そういう所が多い。
いろいろ見て回って、Michi氏のお薦めの「303」という
NYで今、キュレーターなどの間で絶賛の場所に到着した。
中に入ってみると、既に幻想的な雰囲気が漂っている。
オブジェの様なもので全て正方形しか使っていないのに
これだけの雰囲気が出せるとは驚きである。
他にも髪の毛に関係するモノだけで制作したオブジェもあった。
これまた、髪の毛に関係するモノだけで色彩、質感など
非常に興味深い雰囲気である。
音楽で言えば、同じコードを使っても
ここまでの雰囲気を出すと言うことは非常に難しい。
この近辺は非常に勉強になった。
その後、リチャード・ギアも良く訪れるという軽い雰囲気の
アルミのバスを改装したような雰囲気のCafeで食事を取った。
店員のお兄さんが非常に格好良い。
まるでバッファロー66の主人公の男優のようである。
しかも私の片言の英語を理解しようと、非常に優しい。
これは女性ならコロッと行ってしまう風である。
そして今度は6aveの方へ向かい、そこから18st.に出た。
そこの通りは初版本ばかり取り扱っている古本屋や
JazzやClassicを中心に素晴らしい在庫を誇る中古CD屋がある。
本屋を回ってみると、古くさい良い雰囲気がもうプンプンする。
日本だと「汚い」と言ってしまうのに、この違いは何なのだろうか。
本棚も汚いと言うよりも年期が入っているという表現が似合う。
解りやすく言えば、ハリーポッターの映画に出てくる本屋の雰囲気である。
そして、ついに世界中のJazz,Classicのコレクターが集まる
中古CD屋「Academy Records&CD」に到着した。
もう棚の上の方までびっしりCDが入っている。
私は三回ほど背の高い人に頼んで取って貰った。
「ていうか、あんな高いとこ届くか!!」と言いたい。
そこでとりあえずCDを15枚くらい購入。
ジョー・サンプルの古いCDやコルトレーンのトリビュートを手に入れた。
他にもCubaやAfriceのCDも購入した。
さすがに疲れ果てて、帰路につくことにした。
もう歩き通しの一日であったが、収穫は大きい。

2003年05月01日

準備

今日の午前中から午後にかけて、Alecのレッスンの準備を行った。
自分のスケールを作るというのは非常に難しく
センスを要する作業であるが、何より面白い。
この「自分の」というのが良い。
とかく「自分だけ」とか「たった一つの」などの言葉に弱い私としては
素晴らしい作業である。
とりあえず幾つか作っては見たが、まだまだ足りない。
今後とも精進が必要である。
その後で、Time Out誌やVillege Voice誌などを見て
帰国するまでに行くLiveを決めた。
マンハッタン・トランスファー、マーカス・ミラーは
おそらく行くことが出来ると思われる。
他に、チケットが取れるか解らないがSouliveやジプシーキング
ジョン・スコフィールドなどにも行く予定である。
そして、なんとなんと、我が心の師匠であるStevie Wonder氏の
Liveがあるではないか!!!
しかも場所はBB King Blues Clubである。
あそこなら早くから並べば良い席が取れるはずである。
これもチケットが取れるか微妙である。
しかし絶対に行きたいLiveである。
他にも、Tower of Powerがあるのだが、今のところSold Outになっており
当日のキャンセルチケットを頼りに行くしかない状況である。
夕方から、Gaku氏の友人で元プロテニスプレーヤーの柴田薫氏と
夕食を取ることになった。
Gaku氏はロンドンに実家があり、日本のテニスプレーヤーに
滞在させている事が多かった為、知り合いになったそうである。
もう引退しているとはいえ、プロの風格が漂っていた。
彼女は慶應の湘南キャンパスの総合政策に所属していた。
彼女がいた時の慶應の女子テニスは、黄金期と言われるほど
素晴らしい活躍だったという事である。
非常に光栄である。
明日はチケットを取りに街へ出て、もしかしたらStreet Liveを
強行するかも知れない。
天候と、気分次第である。

2003年05月02日

チケット入手、そして・・・Live!

本日、やっとほとんどのチケットを入手することが出来た。
ジプシーキング、マンハッタン・トランスファー、マーカス・ミラー
スティービー・ワンダー(トリビュート)、ジョン・スコフィールド
そしてSouliveである。
見ればお解りのように、スティービー・ワンダーは本物ではなく
トリビュートであった。
しかし、それでもこちらのミュージシャンが彼の曲を
どう料理するのかが非常に興味深いところである。
また、Tower Of Powerのチケットは既にSold Outになっており
メールを出したところ、当日のキャンセルや、当日だけに出すチケットが
存在するため、早めに並んでいれば取れるかも知れないとの事であった。
というわけで、おそらく3時間くらい前から並ぶ予定である。(笑)
チケットを買い終わったところで、ストリートをやろうと思っていたのだが
NYはあいにくの大雨となってしまった。
非常に残念である。
そのため、日本へのお土産選びの日になった。
そして、Gaku氏や柴田氏と今日は新しくOpenしたイタリアンのお店が
大人気と言うことで行くことになった。
Gaku氏はHotelのレストランのマネージャーということで
こういう情報は本当に早く入手している。
食事を満喫した所で、もう10時過ぎだったのだが、雨が止んだ。
日本では考えられない時間帯だが
NYでは少しの間なら吹けるということになり
早速、近くのワシントンスクエアに向かう。
公園の真ん中まで来てついに念願のK.Ice Street Live in NYの開始である。
時間は10分程度しか吹けなかった。
しかし、その間にも結構人の足は止まるものである。
特に珍しいのか、在住の日本人は必ず足を止めていた。
嬉しかったのが、アメリカ人も結構見てくれるのである。
これは晴れた日にまた出来れば面白いことになるかも知れない。
で、10分くらい経ったところで、警察が来た。
というのも、雨の降った後のNYはもの凄く寒く
皆家に帰って寝ている事が多いらしい。
そのため、警察が来たのである。
しかし、、、
やはりNY。警察も言い方が全然違う。
5~6人くらい周りに集まっていたためか、警察は私の所に来て
ライトを顔に当てて、顔を確認した後で最初に言った言葉は
「Very Good!」なのである。
信じられない。日本なら、やかましいからとっとと失せろ!位の事を
言われるのに、誉められた。
で、その後で、今日は早めに引き上げるよう、理由と共に教えてくれた。
時間的に既に遅く、犯罪に巻き込まれる可能性が高いとの事であった。
そして、最後に明日の昼間に来れば、もっと人が集まるから是非おいで。
と一言残してくれた。もう感動ものである。
東洋人という事もあり、冷たい事を言われると思っていた自分が情けない。
なんとも暖かいものである。
しかも、警官はBlackの人なのがまた嬉しい。
変な先入観からか、Blackの人は
運動神経が良くて、音楽にもうるさいと思うのである。
そのBlackの人に、こう言ってもらえた事は本当に嬉しいことであった。
体感温度10度以下のNYでの何とも暖かい出来事であった。
明日はジプシーキングを見に行く。
その後で、もしかしたら日本人のJazzDrumerである小山太郎氏の
セッションを見に行けるかも知れない。
実は小山氏は私が中学の時から、色々と良くして頂いているのである。
その後、NYに渡り、単身頑張っている。
驚きなのがAlecの知り合いだったのである。
彼に連絡先を聞いてメールを出したところ、見事に返事が返ってきたのである。
と言うわけで、もし明日行けなくても、明後日のBlue Note NYの
昼のGIGは必ず行く予定である。

2003年05月03日

再会、小山太郎氏 & Live!

今日は5年ぶりに小山氏に会うことが出来た。
それを書く前に、小山氏に会う前の出来事を書くことにする。
今日はGaku氏の仕事が早めに終わったため、一緒に楽器屋に来て頂いた。
というのも、さすがに微妙な表現は難しく、どうにもならないからである。
とりあえず、日本には無い楽器を試奏してみる。
1800年代のCornの楽器やジョー・ロバーノがエンドーサーになっている
Borgano、日本ではあまりお目にかからないカイルベルズなどである。
どれも非常に個性味溢れる音がして良い。
その後でSaxのマウスピースを試奏した。
私が使っているメインのクラウドレイキーよりも
何か良いモノは無いかと、色々試しては見たが
このお店には無かった。
とりあえず一軒見て回った所で、時間となってしまい
また次回、このあたりを回ることにする。
その後、ジプシーキングを見に、ラジオシティーホールへ向かう。
食事の時間も無いので、ホールの前にずらりとならんだ
NY名物のHotDogで夕食を取る。
名物と言うことで、期待していたのだが
なんて事はない、ただのHotDogであった。(笑)
そしていよいよ会場に入る。
Saxを持っていたため、入場する時にかなり怪しまれてしまったが
何とか入場出来た。
会場について開演を待っていると、私の席の隣に座る大きなおばさんが来た。
私は荷物をずらし、通れるようにしておいた。
NYに来て、やはり太った人がいて最初は多少びっくりしたが
もう慣れてしまったのか、何とも思ってなかった。
しかし、その程度の認識ではいけない。
そう、彼女は私の足を踏んでいったのである。
別に日本では誰に足を踏まれても大した事ではない。
しかし、しかしである。
こちらの場合は違う。
死活問題に関わるのである。
滅茶苦茶重い。。。。
結構体の強い私でも骨が折れると思った。
皆さん。アメリカでは気を付けよう。シャレにならないから。
やっとの事でジプシーキングのLiveが始まった。
Guitarが6本にDrums、Percussion、Bass、Keyboardである。
バックの四人は非常に控えめで、音も後ろに薄い壁を作る程度である。
何が凄いってGuitarが6人もいるのに完璧なアンサンブルなのである。
こんなに大勢でジャカジャカやっているのに、実にクリアーに聞こえる。
しっかり割り振りが決まっているのでもなく、その場その場で
一種のアドリブのアンサンブルである。
これには驚いた。
また、控えめだと思っていたバック陣も、ソロになれば別である。
さっきまでの人じゃないのではないか?というくらいに
これでもか、これでもか、という感じで弾きまくる。
なんとも異常なまでの勢いのあるBANDであった。
曲調もほとんど同じようなモノばかりなのに
ここまで飽きないのは素晴らしい。
最後には会場全体がスタンディングとなり
本当に会場が揺れていた。
凄いPowerであった。
Liveが終わり、急いで小山氏がLiveをやっている
ブルックリンに向かう。
特急に乗って、約40分弱の道程であった。
Live Houseは多少迷ったが無事に辿り着くことが出来た。
着くと、丁度休憩だったようで、小山氏はBarで飲んでいた。
早速話しかけてみると、久しぶりにダンディーな声で
優しい言葉をかけてくれた。
ホントに底抜けに優しい。
そして、私をLiveにゲスト出演させて頂けるというではないか。
夢のような話である。
それと共に、久しぶりに緊張して来てしまった。
ステージが始まり、二曲目に私が吹くという事になった。
曲はBlue Bossaである。
このところ、Funk系ばかり演奏して、Jazzの方はちょっと遠のいていたので
心配ではあったが、何とかプレイすることができた。
そして、一曲終わったところで、GuitarのRuss Morrow氏が
もう一曲やって行かないか?と言ってくれた。
即答でYesと答えて、今度は基本中の基本である枯葉をプレイする。
一曲目よりは緊張はほぐれたモノの、やはり少々堅かった。
無事に演奏が終わり、引き上げる。
会場の人々が拍手で沸いたのが本当に嬉しかった。
そして、後は彼等の演奏となる。
メンバーはRuss Morrow(Gt)、Hiroko Kanna(Vo)、Bob Sabin (bs)
そして小山太郎(Dr)である。
Jazzのスタンダードを演奏していて、知っている曲ばかりなので
非常に勉強になったと共に、楽しめた。
特にキャラバンは本当に素晴らしかった。
日本に帰ってから、どこかのLiveでやってみたいものである。
Liveが終わり、小山氏と積もる話をして別れることとなった。
明日の昼もBlue NoteでGIGを行っているので行く予定である。
そして9日には彼のレコーディングを見学させてもらえるかも知れない。
本当に楽しみである。
小山氏のHome Pageにも是非アクセスして頂きたい。
5月の10日に日本に一時帰国するので
Live情報等々、掲載されている。

2003年05月04日

Blue Note NY

今日はBlue Note三昧な一日であった。
というのも、夜のManhattan TransferのLiveは予約していたのだが
昼のBrunchのGIGに小山氏が出演するので
昼夜と両方とも見に行ったのである。
まず昼の部であるが、昨日は本当にスネアとライド、ハイハットの
三点セットだけの演奏だったのだが、今日はフルセットの
小山氏のDrumsを聞けると言うことで、非常に楽しみにしていた。
Blue Noteに着くと、入り口付近に小山氏がいて、軽く挨拶を交わして
小山氏を一番見やすい席についた。
今日のLiveのGuestであるTim Amacost (ts)は小山氏ご推薦の
素晴らしいSaxプレーヤーらしい。
こちらも非常に楽しみである。
しばらくしてLiveが始まった。
やはり昨日とは違って非常に迫力のあるドラミングを見ることが出来た。
昔からの小山太郎氏の一ファンとしては非常に嬉しい限りである。
演奏もヒートアップして、最後の曲では非常にアクティブなソロを
聞くことが出来た。
SaxのTim Amacost氏も素晴らしいソロを聴かせてくれた。
非常に楽しいJazzど真ん中のLiveであった。
ステージが終わった後で小山氏がTimや、他のメンバーを紹介してくれた。
私を紹介する時に「期待の新星」と言ってくれるのは非常に嬉しいが
恥ずかしい限りである。
特に、Timの演奏を聴いた後では、非常に後ろめたい気分であった。(笑)
Timを紹介してもらう時に、片言の英語で喋っていると
急に彼が「はじめまして」と日本語で話してくれた。
どこかで単語をならったんだなぁ。と思っていたら
いきなりベラベラに日本語を話しだした。
これにはさすがに驚いた。
セイン・カミユを始めて見た時のような衝撃であった。
彼は日本に住んでいたことがあり、日本語が話せるのだそうな。
その後で野瀬栄進氏(P)と井上陽介氏(b)を紹介して頂いた。
両氏は小山氏の帰国に合わせて一時帰国して、一緒にLiveを行う。
私も、聴きに行く予定なので是非是非お薦めである。
詳細は小山氏のHome Pageにて掲載されている。
Timや小山氏と写真を撮った後、小山氏が一言声を掛けてくれた
「この後のマントラのDrumsにシンバルスタンドを貸してくれて
有り難うって伝えてね。」との事である。
何とも心優しいお心遣いである。
彼のFriendだと言って話しておいでと言ってくれたのである。
そうすれば、Manhattan TransferのDrumsと話す機会を得ることが出来る。
本当に優しい方だと感動してしまった。
そんなこんなでBlue Noteをとりあえず出て、暇つぶしに街へ出た。
昨日の楽器街の方へである。
今日こそはと思ったのだが、なんとも今日は日曜日。
NYのお店は楽器店にかかわらず、日曜日は休みか
早めに閉めてしまう所が非常に多い。
残念だが、仕方がない。
また、Blue Noteの近辺へSubwayにて移動する。

今日は日本にもあるSubwayで夕食を取った。
こちらのモノは気持ち大きい気がする。

そして開場時間である6時の10分前にBlueNoteの前についた。
既に一組並んでいて、その後ろに並んだ。
二番目なら相当良い席が取れそうである。
開場して、すぐに一番前のVocalの真ん前の席をGetする事が出来た。
しばらくすると紳士的な白人男性と綺麗なチャイニーズドレスの
アジア女性の老夫婦が私の席の隣に座った。
注文をすませてから、私の方を見てなんと日本語で話しかけてきたのである。
昔、日本語を勉強したらしい。
しかしながら見事に日本語を話していた。
そしてLiveが始まった。
最初の一音から、素晴らしいハーモニーである。
しかも複雑なJazzyなコードを完璧にハモっている。
しかも一番前なので迫力は満点である。
ただ、一つだけ良くないのは
近すぎたのである。
つまり見上げる形となり、首が少々痛かった。
マーカス・ミラーを見る時はもう少し考えて席を取ろうと思う。
見事なハーモニーとステージパフォーマンスで
大盛況の中、Liveは幕を閉じた。
やはり、歳を取ってしまっている為、Powerは多少失われるが
積み重ねてきた経験からくる技術は素晴らしいモノがある。
また、Powerが多少落ちたとはいえ、見た目からは想像もつかない
力強さが感じ取れた。
本当に素晴らしいパフォーマンスであった。
Liveが終わり、DrumsのSteveと話す機会を得た。
これも小山氏のお陰である。
少し話して、彼とも写真を撮ることが出来た。
残念ながら、写真は少々ぼけてしまった。
そんなこんなでBlue Noteを出て、帰りの駅での事である。
先程の老夫婦と偶然一緒になった。
しばらく話して、私がミュージシャンだということが解ると
彼は自分が楽器の問屋をやっていると言うではないか。
これは奇遇な出会いもあるものだと、名刺を交換した。
そこで驚いた。
彼はカナダ人でカナダで会社を営んでいるのだが
名前がFred Kief氏という。そして、会社の名前がKief Music LTD.
そして肩書きには。。。。President!!!!!
そう、社長なのである。
素晴らしい出会いである。
話によるとマーチンなどのメーカーを取り扱っているとのこと。
Saxや電子機器も取り扱いがあるらしい。
石橋楽器やプリマ楽器、クロサワ、イケベといった
日本の楽器店は勿論のこと
モリダイラなどの中間業者までしっかりと把握していた。
しかも日本語も非常に上手い。
何とも奇遇ながら楽しい一時を過ごし、彼等は電車を降りていった。
まさかNYでこんなにも面白い出会いがあるとは
非常に喜ばしいことである。

とにかく今日も一日素晴らしい日であった。

2003年05月05日

無念なり

Tower of PowerのLiveに行けなかった。
何とも残念無念である。
このLiveに限って当日券というモノは存在しないそうな。
また、キャンセルもギリギリまで待ったのだが、無かった。
非常に残念である。
昨日が非常に良い一日だったため、そのツケが回ったのだろうか。
しかし、転んでもただでは起きないこの性格の為
少しでもNYを満喫しようと歩きまくる事にした。
最初に行ったのは、小さいのだが非常にマニアックな
中古レコード店であった。
店内も歴史のある店の雰囲気である。
中を見ると、どうもパンク系を主に取り扱う店のようである。
しかし、店内はそんな雰囲気ではなく
いかにもJazzを置いていますという感じだった。
このギャップがまた面白い。
Blue Note NYやVillege UndergroundがあるW3rd St.の近辺は
面白いCafeやCiger Shopが軒を連ねている。
外からは普通のアパートにしか見えないCafeもあり
絶対に誰かに連れて行かれないと解らない。
それでも成り立っていると言うことは
良い店の証拠である。
私が煙草が嫌いであるが、箱を見るのは結構好きである。
こちらの煙草や葉巻は、非常にユニークな箱のモノが多く
それだけでも家にオブジェとして成り立つモノが多い。
最後に、この地域ではちょっと大きな雑貨屋さんに入った。
そこで、ついにとある人に頼まれたメジャーを発見。
二つあったが、安いので両方とも購入。
この雑貨屋はなかなか趣味が良い。
もしこちらに住むとしたら、ここのモノで揃えたいと思うほどである。
中には「毎日香」もあった。
日本の線香がこちらでは癒し系の道具として
広まっているようである。
露店の香を売っているお店も、日本の線香っぽい香りを
漂わせているお店が多かった。
NYの街には所々に、いきなりバスケットコートが現れる。
それも、ハーフコートではなくフルコートである。
時には二面、三面ある所もあった。
さすがに本場なだけあって、みんな熱心に練習や試合をしている。
ちょっと足を止めて見ていても非常に面白いものである。
それと、自動販売機が無いことにやっと気付いた。
やはり治安の関係からであろうか。
その代わりといっては何だが、街のいたるところに
HotDogやNutsを売っている屋台があり
そこに飲み物が売っているのである。
しかしながら、NYの街や店は基本的に汚い。
なのに、それが良い雰囲気に映ってしまう。
最初は始めての土地だから、目が色眼鏡になっているのかと思っていたが
どうやらそうでは無いのである。
看板や店構え、オブジェ、どれをとってもセンスの良いモノを置いていて
その為に、汚く見えないのである。
一歩間違えれば、見窄らしい場所になりかねないが
そこがまた面白いところである。
こんな感じで一日を終えた。
明日はAlecの所へ二度目のレッスンに行く予定である。

2003年05月06日

レッスン2

ついに二回目のレッスンを受けることとなった。
12:00にAlecの家に行ったところ、女性の方がインターホンに出た。
不思議に思い、レッスンの事を告げると、とりあえず上がって欲しいとのこと。
家に行くと、Alecの彼女らしき人が出てきた。
彼は今、中国語のレッスンに行っているらしい。
ん、レッスンを忘れられたのか?と思いながら
彼女と色々話していると、彼は私が14:00に来ると思っているらしく
13:00くらいに帰って来るという。
彼女はAlecとの付き合いは長いらしく、日本にも一度二人で
遊びに来たことがあり、京都が大好きらしい。
しかしながら、彼女は早口でなかなか聞き取ることが出来ない。
余談だが、綺麗な人である。
帰ってくるまで、Saxを練習して待つことになった。
練習しようと、前回のノートを出して考えてしまった。
そこには12:00を消して14:00と書いてある。
もしかして、私のミスかも知れない・・・。
とりあえず、彼女にその事を告げておいた。
どうやら、Two O'clockとTwelve O'clockがサッと言われた為
逆に考えてしまったようである。
練習をしているとAlecが帰って来た。
時間を間違えた事を言うと、彼はこういった。
「君を長く待たせてしまって悪かったね。」
なんと良い人なのであろう。
ホッと一息ついたところでレッスンを開始した。
まずは自分のスケールを作ったものを見せた。
一通り吹いて、彼に間奏を聴いてみると「Great」
良かった。上手く出来ていたようである。
私が作ったスケールは全部で6つ。
その中の二つはどちらか迷った為、両方書いて置いた。
彼に聞いて、どちらか一つをチョイスしてもらい
5つのスケールが完成した。
その中でも、彼は特に2つを良いと言ってくれた。
そして、このスケールを使った二次的な練習方法を教わる。
Jazzのように転調の連続の時に、非常に役に立つ練習方法である。
次にRythmの話になった。
これに関しては、アンサンブルの中での自分の確立方法や
より安定してプレイする考え方などを教わった。
他にも、インプロビゼーションでの面白いRythmの取り方なども教えてくれた。
今回も非常に為になるレッスンであった。
次回は今度こそ14:00とちゃんと筆談で約束をして片付けに入る。
片付けながら、管楽器の良いWeb ShopやSaxの非常に良い本などを教えて貰った。
早速明日にでも見に行ってみようと思う。
Alecの所から家に帰って早速Webを見てみた。
素晴らしい製品の数々である。
Liveなどで非常に役に立ちそうな製品が沢山あるではないか。
日本では絶対に考えられない在庫である。
素晴らしいお店を教えてくれた。
ここの所、いい加減少し疲れがみえてきたので
今日は、このまま家で休養を取る事にした。
明日は昼に小山氏のハーレムの教会でのLiveと
Blue Note NYにてマーカス・ミラーのLiveに出かける。
教会のLiveはBluesということで、「待ち」や「ため」を
十分に聞ける事であろう。
とかくリズムにカッチリとはめようとしがちな私だが
この所この技術を非常に身につけたいと思っていたので楽しみである。
また、マーカス・ミラーと話すことが出来れば良いのだが。。。

2003年05月07日

小山氏、Marcus、Dean

昼にハーレムに初めて行った。
小山氏のLiveがハーレムの教会で行われたのである。
黒人のBlues Jazzである。
最近は「ため」とか「待ち」を勉強していたので
非常に良い体験となった。
メンバーはAnnette St.John (vo)、Bernie Thompson (org)
Andrei Carriere(g)、小山太郎(Dr)である。
場所はハーレムの137th st.にある
Randoll Memorial Presbyterian Churchである。
思ったよりも距離があり、最初の曲の途中から聞いた。
やはりBluesが仕事の人たちなだけあって
興味深いTime感で演奏をしている。
しかも、リハなしのぶっつけである。
Orgが頻りにフェイントをかけまくり、小山さんも笑っていた。
スタンダードを織り交ぜた良いLiveであった。
終わってから小山氏にメンバーを紹介して頂き軽く話した。
残念ながらGuitarの方は、用事があるらしく
演奏が終わって間もなく帰ってしまった。
その後、小山さんが私をお茶に誘ってくれた。
素晴らしいチャンスに恵まれ、迷わずついていった。
車に乗る時に、小山さんが面白い話をしてくれた。
NYではDrumsのSetを普通に担いでSubwayで運ぶ人が多いらしい。
あんなでかいモノを良く運ぶなぁと感心していた。
下に、小山さんのセットの写真を掲載するので参考にして欲しい。
また、小山さんが今までで一番驚いたのは、アップライトピアノを
持ち歩いている大馬鹿者がいたらしい。
何ともへんな街である。
他にも、車に乗っている時に面白い話をしていた。
NYで彼の友人が地下鉄でパフォーマンスをしていた時の事。
ホームレスが彼の近くにやって来たらしい。
こちらのホームレスは必ずコップを持って、お金を求めるのである。
小山氏の友人は自分のチップは死守しなければと
演奏しながら身構えていた。
すると、ホームレスが1centを彼にチップとして入れてくれたらしい。
後日、彼はJazz Musicianはホームレスより下か・・・・と
嘆いていたらしい。
他にも、ホームレスがLive Houseの外で寄付を求めて立っている時に
彼が「I'm Jazz Musician」というと、ホームレスが一言。
「I'm Sorry」と言ったらしい。
これにも彼はショックを受けたらしい。
と言うわけで、私は今現在はホームレス以下のK.Ice氏である。
その後、MidTownの当たりまで小山氏の車で出て小山氏ご推薦のCafeに入った。
店内は非常に綺麗で、小山氏はここのジャムを良く購入するらしい。
席に着くと、色々な話を聞くことが出来た。
小山氏が前にインタビューの席でウエイン・ショーターと
マイケル・ブレッカー、ハービー・ハンコックと同席した時の話である。
最初にブレッカーが近年のJazzが行き詰まっているという話をした。
彼は言うには、Jazzは今まで様々な他のジャンルの音楽を吸収して
それを良い形で変形させてJazzとして出力していたと言う。
そして、今後はまだ取り入れていないジャンルの音楽を
吸収して出力しなければならないとの事であった。
その後、ウエイン・ショーターがそれと真っ向から対立する意見を言ったのである。
彼は内気で、相当な変わり者らしく、非常に面白いことを言った。
彼は音楽は自分が出すモノであって、自分の中には
そのFactoryがあるらしい。
彼は他にも体の中に街があって、ホスピタルなどがある。らしい。
そして、彼は宇宙人なのだという。
今現在、地球では宇宙と更新するすべはないが
彼はやっている。。。らしい。
小山氏の話によると、彼はSFオタクなのだという。
なんとも、既にオタクを超えている気もするが。。。
この会談には通訳がいるらしいのだが、このウェインの話が
盛り上がって行くに連れて、通訳が一言。
彼の話は哲学過ぎて、私にはどうにも通訳が上手く出来ません。
伝わらないかもしれませんが・・・・。と言った。
すると、そこにいたピーター・バラカン氏が通訳を買って出た。
彼は音楽番組に出演したりと、音楽の専門用語や
特殊な言い回しにも強いので、綺麗に訳してくれたらしい。
そして、ブレッカーの言った事に関しても
通訳よりも綺麗に訳してしまった。
通訳の面目丸つぶれである。
その後で、そんな重たい雰囲気の中ハービー・ハンコックが登場した。
彼は有名な八方美人で、そんな重たい雰囲気の中
「ハーイ、僕ハービーでーす。」という感じで
一気のその場の雰囲気を滅茶苦茶にしてしまったらしい。
また、そんな内気なウェインと、滅茶苦茶陽気なハービーが
一緒にアルバムを出して、しかも大の仲良しなのだから
面白い話である。
小山氏はハービーに一度逢ったことがあるらしく
ハービーに、前に逢ったことがある話を告げると彼は
「オー、君か、覚えているよ」と言ったらしい。
その時小山氏は心の中で「お前絶対覚えてねーだろ」と思ったらしい。
逆にウェインは僕はもうホテルに帰らないと、手帳を忘れちゃった。
などと、小山氏にわけの解らない事を言って去っていったらしい。
何とも喜劇的なお話であった。
ウェインの話で、もう一つ面白いモノがあり
とある記者が「アコースティックを演奏する時と
エレクトリックを演奏する時の違いは?」と聞いた時の話である。
彼は頻りに「エレクトリック・・・アコースティック・・・・
エレクトリック・・・アコースティック・・・・」
と言いながらトイレに行ってしまった。
そのまま30分以上待っても帰ってこない為
記者が店内をうろついていたところ、店員が一言
「お連れのお客様はお帰りになりましたよ。」
そう、本当はウェインの中では、特に違いは無かったらしいのだが
聞かれてしまったため、真面目に答えようとして考え込み
そのまま悩みながら、ホテルに帰ってしまったのである。
何という天然ボケだろう。
他にも、彼のソロが短い時は、自分の音に感動して
それ以上吹けない時なのだそうだ。
また、自分の楽器の調子がおかしいと、ジッと楽器を見つめて
握りこぶしで、コツンと楽器を叱るのである。
当然、そんな事で治るはずもないのだが、彼はそれで楽器と
会話をしているそうである。
他にも、普段はMCをほとんどしないウェインだが
日本公演の時に、誰かに喋れと言われたらしく
ます最初に「こんにちわ。」と言った。
その後で、1分間の間が空いた後に、客席を指さしてにやけがら一言。
「ニッポンジン。エヘヘヘヘ」
これにはさすがに会場は引いてしまった。
彼はこの言葉を言って、次の瞬間にはプレイに入っていたらしい。
これはウェインの動作を見るためだけでも彼のLiveに行く価値はありそうである。
なんとも面白い話を聞かせて頂いた。
その後で、今度は小山氏の行きつけの46st.にある
PercussionやDrumsの行きつけのお店に行った。
とあるビルの中にあり、看板などは全くない。
しかも、下で入る時にガードマンの所で名前と行き先を書かなければならない。
これは、本当に知らないと入れない。
と言うよりも存在自体が解らない。
なんとも不思議な店である。
店内に入ってみるともの凄い量のPercussionの数々である。
Drumsのアクセサリーなども豊富である。
そこで、私は日本にいる時から探していた優しい音のするシェイカーを見つけた。
2つで$12である。即買いして、日本に持って帰ることにした。
とかくシェイカーを使うと五月蠅くなりがちだが
このシェイカーならいくら振っても優しくBANDに馴染むはずである。
その後で、小山氏に楽器屋を幾つか案内して頂いた。
非常に興味深いものばかりで、面白い横笛を見つけた。
これは使えると思い、家で確認して、Liveでの用途を決めてから
購入する予定である。何種類もあるので決めがたかったのである。
他にも、譜面やマイクを沢山売っているお店もあり
近いうちに必ずこなければならないと思った。
楽器屋を見て、しばらくして小山氏と別れた。
次回は金曜日のレコーディングにお邪魔してお会いする予定である。
小山氏と別れて、Blue Note NYに移動する。
Blue Noteに着くと、一人の青年が既に並んでいた。
私はその次。前回と同じく二番目であった。
暇つぶしに彼と話していると、彼はバークリーに行っていて
マーカスが大好きな為、ボストンからバスでわざわざ来たらしい。
Bassを持っていたので、見せて貰うと、見事にフェンダーの
JazzBassのマーカス・ミラーモデルである。
彼と話している間に、開場時間となり中に入る。
今回は、前回一番前で首が疲れた為、ちょっとだけ後ろに座る。
それでも演奏者との距離は目の前である。
そしていよいよLiveが始まった。
Liveが始まってみると、今までのマーカス・ミラーのイメージが崩された。
とかく前に出て、パワフルなプレイをする人だと思っていたが
全然そんな事はないのである。
確かにソロは多いし、前には出てくる。
しかし力強さの中に、非常に静かな面があり
全く五月蠅くないのである。
日本でマーカス・ミラーが大好きなベーシストの演奏を聴くと
パワフルだが少々五月蠅い気がする。
しかし、本物は決して五月蠅くなく、Bass本来の仕事もきっちりこなしていた。
これには本当に驚いた。
こんなプレイがあるのかと感嘆してしまった。
また、ディーンも非常にセンスが良く
特に彼のボトルネックのプレイは本当に素晴らしいものだった。
と、ここまでなら私は感動して泣くことはまずない。
しかし、このLiveではNYに来てから二度目の感動におそわれた。
理由は、マーカス・ミラーのステージングの上手さである。
本当に素晴らしい選曲とアレンジメントである。
一つのLiveを大きな目で見て、人々がどうやったら感動するのか
その術を知り尽くしているかのようであった。
まるで彼の思うがままに心が動かされていった。
最後の曲がまた最高だった。
その時は彼は最初バスクラリネットをプレイしていた。
普通、メインの楽器じゃないものをプレイしてもあまり感動しないのだが
彼の場合はその前後のつなぎや、選曲の上手さで
見事に自分の弱点を補い、かつメインの楽器以上の面白さを出していた。
本当に感動したと共に勉強になるLiveであった。
そして、Liveが終わって上の階で、彼等を待つ。
するとマーカス・ミラーが上がってきた。
チャンスと思い、一番乗りで話をして、写真を撮った。
その後でディーンも楽屋から出てきたので一番乗りで話して写真を撮った。
とにかく素晴らしい一日だった。
今日は何も言うことは無い。
Bestな一日である。

2003年05月08日

ブロンクス

ブロンクスの街に初めて出てみた。
NYといっても、基本的には中央の島がマンハッタン
その周りをブロンクス、クイーンズ、ブルックリンが
囲むようになっている。
そして、私が滞在しているのはブロンクスである。
犯罪率は一番高い地域で、今もあまり観光客は来ないし
ほとんどがBlackの人たちが住んでいる。
最初は非常に警戒しながら歩いていたが、最近はそうでもない。
やっと町並みにも慣れて、やはり警戒はしているが
普通に歩ける度胸がついてきた。
小山氏が住んでいるブルックリンやMOMAのあるクイーンズは
さほどマンハッタンと変わらぬ危険度らしい。
このため、ブロンクスの街には未だ出歩くことが無かった。
Gaku氏が休みだった為、一緒に大きな通りのフォーダムロードに出た。
滞在しているところから歩いて30分くらいである。
SubwayやBusを使えばすぐなのだが、こちらにいると
あまり意識をしないでも十分に歩く習慣がついているので
そこまで遠い距離に感じない。慣れとは面白いものである。
街に着くとマンハッタンとはまた違った賑わいを見せていた。
やはりこの近辺もBlackの人がほとんどで、たまにSpain系の人も
見かけることが出来る。
お店も売っている品物もイエローモンキーな私には派手すぎるものが多い。
ただ、マンハッタンよりも物価は大分安いのである。
そのかわり、有名ブランドなどの店は無い。
途中で植木屋を見たのだが、日本では渋谷のハンズの様な
大きな所に行かないと無い植物が、小さなお店に平気で並んでいる。
Gaku氏が植物を購入するか迷っていたので理由を聞いたところ
この近辺のお店は配達してくれないそうなのである。
さすがに冷蔵庫などの電化製品は配達してくれるが
植物程度では配達してくれない。
車で来て自分で運ぶか、タクシーに無理矢理乗せるか
SubwayやBusで強引に運ぶかしかないらしい。
何ともダイナミックな事である。
マンハッタンに限らず、その周辺の地域には公園が非常に多い。
犯罪の場所にもなる場合があるが、それはどこも同じである。
また、その公園が結構大きい。
人が良く集まって話したり遊んだりしている風景を良く見かける。
ここまで土地が広いと、余裕も出てくるのだろう。
明日は小山氏のレコーディングにお邪魔する事になっている。
非常に楽しみである。

2003年05月09日

大失態

とんでもない失敗をしてしまった。
小山氏のレコーディングの場所を書き写し間違えたのである。
1時から7時までのレコーディングの為、真ん中の時間を狙って行った。
早すぎると、まだ調子が出ていないかもしれないし
遅すぎると、もう終わりそうな雰囲気かもしれない。
なので3時30分くらいを狙って行くことにした。
MidTownで差し入れを購入してから、GreenStに向かう。
思いの外迷ってしまい、急いだがGreenStについたのは3時50分だった。
別に時間の約束をしたわけではなく、中盤にお邪魔しますと
E-mailを送っていたので、さほどそこまでは問題なかった。
そしてGreenStまでついて、約束のスタジオを探し始める。
ここで間違いがあったのである。
私の紙には120番と書いてあった。
しかし、本来は102番なのである。
しかもスタジオの名前を書き忘れている為、全く解らなくなった。
自分の紙の120番には全然見当違いの建物が建っており
どうにもならなくなってしまった。
これはまずい。。。
仕方がないので、GreenStの通りを一番端から
Studioと書いてある所を徹底的に訪問した。
もうこうなったらあたって砕けるしかない。
そうやって約15Km位行ったり来たりしたが見つからない。
途中で一応小山氏の携帯に連絡は入れたのだが
レコーディング中の彼が携帯など取るわけもなく
そのまま7時になってしまった。
一度帰るという選択肢が無いわけではなかった。
しかしながら、このGreenStからブロンクスまでは
往復で約3時間弱なので戻ってきた時には
レコーディングは終わっている事になる。
これでは意味がない。
なので私はGreenStで探しながら連絡を取り続けた。
しかし、ダメだったのである。
7時過ぎてから、もしかしたら時間が押しているかもしれないと
もう一度小山氏に電話をかけた。
ついに呼び出し音が鳴り、電話がつながった。
話してみると、やはりレコーディングは終わっていた。
どうやら時間は巻いていたようだ。
お詫びをして、わけを話すと彼はこういった。
「それは気の毒だったねぇ。大変だったでしょ。」
涙が出そうなほど優しい方である。
なんとも彼の好意を不注意から裏切ってしまい、本当に悔やまれる。
太郎さん。すいませんでした。
なんともお粗末なお話であった。
そろそろNYに慣れてきて、リラックスから疲れが一気に出ている。
そのため、注意散漫になっていると思われる。
今更ながら、気を引き締めて残りの滞在時間を過ごすことにする。
というわけで、皆さん。
NYのSOHOにあるGreenStとその周辺の事に関しては
今現在私より詳しい日本人はそういないので
なんでも質問して頂きたい。
なんといっても、あの通りを5往復は軽く歩いているのだから。。。
明日はついにMOMAに行く。
今、マティスとピカソの特集をやっている。
非常に楽しみである。

2003年05月10日

またまた。。。

大したことではないが、失敗した。
というより、今回は不可抗力である。
予定通りMOMAに訪れた私は、チケットを買おうと係員に話しかけた。
すると、今日の分は既にSold Outだという。
時間はまだ13時である。
なんじゃそりゃ。。。
5月19日まで、ピカソとマティスの特集をやっている為か
入り口には長蛇の列が出来ていた。
しかし長蛇といっても100人もいない程度である。
美術館に入場制限があるなんて今まで聞いたことがない。
ましてや、手にした地球の歩き方にもそんな事は書かれていない。
何とも残念だが、インターネットか何かでチケットをゲットしてから
もう一度来ることにした。
まぁ、これでMOMAに行けなくなったわけではないので
特に問題はない。
転んでもただでは起きない私は、その足で楽器屋に向かった。
というのも、まだ一度も入ったことがない楽器屋が一つだけあるのである。
この時間ならば開いているだろうと考え、そこに向かう。
案の定開いている。
早速はいると、今までで一番興味深いお店であった。
入り口を入って見ると、また何とも言えない古い感じがたまらない。
しばらく見ていると、素晴らしいモノを目にした。
ストレートアルトとストレートテナーである。
そう。ジョー・ロバーノが持っているあれである。
これは是非次回もう一度きて吹くしかない。
その近くにこの間の小山氏と行ったお店にも置いてあった
横笛があった。
名前を聞いてみると、これがバンブーフルートというものらしい。
実際に見るのはこのNYが初めてであった。
値段を見てみると、この間の店よりも安い。
これはと思い、早速試してみる。
音はほとんど変わらない。それに、こちらの方が種類が多い。
私はGuitarと良く合わせる事が多いのでEのKeyの楽器を探す。
ブルースハープと同じでKeyによって吹き分けるのである。
Eの楽器が幾つか合ったのだが
全部吹いてその中で一番良いモノを選んだ。
ついに購入である。
そのまま、色々お店を見てから家に帰る。
早速吹いてみると素晴らしい。
吹き方によっては日本の尺八の様な音がする。
どうにかしてLiveで使いたいものである。
明日はメトロポリタン美術館に足を運ぶ。
あそこは入場制限がない事が解っているので安心である。

2003年05月11日

メトロポリタン美術館

NYに来て、やっと美術系の芸術に触れる機会を得た。
昨日のMOMAには失敗したが、今回は大丈夫であった。
メトロポリタン美術館はいわゆる寄付のみで入ることが出来る。
つまり、いくら払っても良いのである。
その人の考え方次第である。
今回の旅も終盤を迎え、当然のごとく貧乏になりつつある私は
$1を払って入館した。
といっても、周りも多くて$5くらいしか払っていなかった。
まぁ、チップのような感覚なのかも知れない。
入館する前に、まず外観である。
とにかく大きい。
子供のような感想だが、本当に大きいのである。
そして、入り口の堂々たる雰囲気に圧倒された。
既にこの建物自体が、十分に美術品といえるだろう。
力強い建物である。
とくに、私は柱が好きである。
建物の力強さはこの柱の力が大きいと思われる。
中に入ってみると、また素晴らしく高い天井だった。
人目も気にせずパンと手を鳴らしてみると何とも言えない響きである。
ここで楽器を演奏したら、どんなに良い響きが得られるだろうか。
PianoとSaxのDuoでアコースティックなLiveなんかやった日には
本当に気持ちの良い事だろう。
天井も丸みを帯びた作りで、日が射して良く計算された作りである。
中に入って荷物チェックを受けると、私のバックパックは
クロークの様なところに預けなければならなくなった。
カメラだけを取り出し預ける。
その後、先程の様に$1払って入館バッヂをもらう。
この入館のバッヂは小さくて可愛いものである。
しかも持って帰っても何も言われない。
バッヂを見て、明らかに$1以上の経費がかかっていそうなので
少々悪い気もしたが、どこかのお金持ちが莫大な寄付をしていることを
勝手に想像して良しとしてしまった。
いよいよ本格的に中に入って見て回る。
本来は一日で見れるものではないらしい。
その為、私は見たいと思ったものだけを見ることにした。
私は美術品に関しては音楽ほどの知識はない。
だからこそ、直感で美術というモノに触れてみたかった。
嬉しいことに、このメトロポリタン美術館では
美術品のサイドに小さく著作者などの情報が書いてあるので
特に見ようとしなければ解らない。
まず、最初に行ったのはアフリカのエリアである。
私はアフリカという地域が好きである。
確かに気候や土地柄は厳しい条件ではあるが
非常にエキサイティングな音楽やリズムがあるからである。
美術品と言うよりも博物館という感じのエリアであった。
一目見るだけで、それが何なのか解らなくても
何かゾワっと来るものがある。
これが生の醍醐味である。
音楽と同様だと思うが、私は美術というものを
本当に掘り下げてやったことがない。
つまり、素人とさほど変わらないのである。
それでもやはりTVなどで見たモノと
本物とでは天と地との差があるのである。
音楽で痛いほど解っているため、解ったのかもしれない。
やはりエンターテイメントは生に限る。
例え動かないものといっても、迫力が全然違う。
それを作り上げる時のタッチや質感が伝わるのである。
音楽と美術とどちらが好きかと言えば、即答で音楽である。
その為、美術に関しては迫力が無ければ見る気にはなれない。
おそらく本当に好きな美術家に出会わない限り
画集や、そういった意味でのイミテーションのモノには手を出さないだろう。
それが、今回の体験で本当に実感できた。
この美術館を見て回って、面白い事に気付いた。
有名な美術品で、私が好きなモノは少なくともこの美術館には全くない。
確かにその当時は斬新で、今でも素晴らしいモノは多い。
しかし、その時に斬新でも今ならどうだろう。
私は現代音楽のような、解る人にしか解らないような雰囲気を感じた。
おそらく私が出会いたい作品はそういったモノではなく
本当に深みがあり、人の心を形はどうあれ強烈に揺さぶる作品なのである。
メトロポリタン美術館は最後の方を早足でザッとある程度見たが
非常に偏った品揃えのような気がする。
その為、私の好きな絵はほとんど無かった。
それと、これだけの多くの美術品を見ていて
嫌なことに気がついてしまった。
これは人の考え方によるのだが、私は負の感情を作品に表現するのが
あまり好きではない。
表現する形にもよるが、特に気持ちのはけ口を芸術に向ける事が
好きではないのである。
見ているこちらまでその負の感情に乗っ取られてしまうようで嫌なのである。
負の感情を表現するのは凄く難しい。
ちょっとでも変な方向に向いてしまえば
それはある意味で下品な作品になってしまう。
人々はそう感じないかもしれないが、私はこの事に敏感らしい。
これはおそらく大きな偏見だと思うが
昔の芸術家にはそういう人が多い気がする。
また、今現在も美術家にも少々その気があるような気がする。
というのも、昔は今ほど豊かな時代では決してないし
理不尽な事や、自分一人ではどうにも出来ない事も沢山あったと思う。
その中で必死で生きてきて、それを何かに残そうという姿勢は
素晴らしいモノだと思う。
それは、芸術というモノに対する考え方自体が
今とは違う為で、仕方の無いことだと考えられる。
また、特に美術関係に関しては近年に至っても
非常に成功するのが難しい気がする。
その為、どうしても少々負の感情が多くなってしまうのもうなずける。
それに、こと芸術に関してはそういう悲しい美談が多いため
ついついそういう方向に考え方が傾いてしまう傾向もあるだろう。
私はこういう事に関しては決して否定はしない。
むしろ、そういう考え方もあるのだから、その方が面白い。
ただ、私はとにかく心を揺さぶられる様な美術品に出会いたい。
その為には私自身の定規で美術品を見なければならない気がする。
その作品の背景とか、そういうモノではなく
その作品から出ているオーラに同感出来なければならない。
随分難しい方向に話が進んでしまったが
要するに、気に入ったモノがほとんど無かったのである。
あえて一人挙げるなら、Alfred Sisleyというイギリスの画家で
「A Road in Moret in Winter」という作品の色使いが
とても良かった気がする。
また、絵自体もセンスの良い雰囲気があって良かった。
とりあえず美術品はこのくらいである。
最後に楽器のエリアがあったので見て回った。
このエリアもアフリカのエリアと同じで美術館と言うよりも博物館であった。
そこでSaxの創設者であるアドルフ・サックスが作った
Soprano Saxを見つけた。
今のモノとは形は少し違うが、歴史のある良い雰囲気のSaxだった。
実際に音を聞いてみたいが、そうもいかず諦めて写真を撮って帰ってきた。
フラッシュが禁止なので自分を入れて取ることは難しく
その単体だけを撮影してきた。
Saxの他にも打楽器やPianoの古い楽器が置いてあり
本当に面白いエリアであった。
大きなパイプオルガンなどもあり、良い雰囲気であった。
そんなこんなで時間は過ぎて、帰る時間となった。
家に着いてMOMAのチケットを取ろうとしてみると
なんと全て売り切れである。
こんなに人気だったとは知らなかった。
努力はしてみるがおそらく無理だろう。残念である。
夜は夜でGaku氏の友人のドミニカの人々が遊びに来た。
彼等はドミニカ料理を大皿で持ってきて振る舞ってくれた。
なんとも豪快で気持ちの良い料理であった。
ミシェル・カミロやゴンサロ・ルバロカバなども
こういう料理を食べて育ったのであろう。
いわゆるプチ感動であった。
彼等は皆、スペイン語を喋る。
さすがにさっぱり解らず、Gaku氏の通訳にて話をした。
気性も豪快で気持ちの良い人々だった。
いつかドミニカにも行ってみたいものである。
明日は街に出て、色々見て回る予定である

2003年05月12日

マフィア

マフィアの経営するイタリア料理店に行ってしまった。
Gaku氏のお薦めのお店で、ブロンクスにある。
私の目から見ても明らかに一般の人じゃない。
しかしながら、異常なまでの繁盛ぶりである。
一階が食堂で二階がバーである。
順番待ちの為、二階のバーで待つことになった。
待ちに待って2時間後にやっと入ることが出来た。
料理も確かに良いものなのだが、とにかく雰囲気が恐い。
店の雰囲気ではなく、店員の雰囲気である。
こちらの店員は結構雑に皿を置いてゆく。
しかし、雑は雑でも何か違う種類の雑さである。
とりあえず食事を終わらせて家路につく。
実はあまり体調が良くなく、一日休む事にしたのである。
家に帰るとやっと体調も良くなり、落ち着いたので
明日のAlecのレッスンの準備をして寝ることにした。
明日はAlecのレッスンと、スティービー・ワンダーの
トリビュートLiveを聞きに行く予定である。

2003年05月13日

レッスン&スティービートリビュート

Alecの最後のレッスンが終わった。
今回はコード進行の解釈に関してのレクチャーを受けた。
ついつい表面的な目でコードを見がちだが
それを突き詰めてまた違った方から見ると
自分に合った解釈を出来るという事である。
そういう事に関しての考え方や理論を教わった。
他にも、微妙なコード進行でアドリブを取る時の
効率の良い練習法まで教えてくれた。
勿論、自分で知っている事もあるが
彼の教えてくれることは今までに無い練習方法ばかりで
非常に興味深いものであった。
この三回のレッスンを通してコードに沿った
いわゆる"inside"の演奏方法とその逆の"outside"の練習方法の
二通りを教わり、非常に演奏の幅が今後広がることが予想される。
当然ながら、この短い期間でしかも練習もあまり出来ない環境なので
現時点で私がそこまで変化したかというと、それはNOである。
ただ、日本に帰ってからの練習が今から待ち遠しい程に
やることが山ほど有る。
また、レッスンを終えてからも色々な情報を提供してくれた。
なんと、Saxで福音、つまり和音を出す技法の本まで教えてくれた。
早速明日にでも購入しに行くことにする。

Alecのレッスンが終わった後は、いよいよ待ちに待った
スティービー・ワンダーのトリビュートLiveである。
Live HouseはTOTOと同じBB King Blues Clubである。
音も前回のTOTOの時に非常に良かったので
もし席が悪くてもあまり心配いらない所が嬉しい。
行ってみると、結構人が既に入っている。
見るなら正面の方が良いと思い、多少後ろながら正面の席にした。
待っているといよいよLiveが始まった。
最初から名曲の数々で勢いよくLiveが展開してゆく。
しかし、、、演奏が良くない!!!
確かに上手なのだが、それだけである。
一人一人の個々の演奏能力は高いのだが
全くアンサンブルになってない。
DrumsとBassもバラバラで、コーラスもフラットしていて
ブラス関係もPower感が全くない。
名曲の数々をアレンジして面白くして来るのかと思ったら
そのままのコピーBANDである。
私としては聞いていて面白くも何ともない。
何とも残念なことである。
特にこのLive Houseでは一回目のTOTOで感涙しているためなのか
耳が厳しくなっている事もある。
しかしながら、このLiveは酷い。
よくこのLive Houseが出演をOKしたものである。
客の入りもそこまで良くないし
途中で結構帰る人もいた。
中にはお気に入りの曲が沢山流れているので
ご機嫌な人もいるが、TOTOのLiveとは明らかにグレードが下がる。
とにかく料金の分は楽しもうとしっかり聞いたのだが
やはり良くない。
まぁ、こういう事もあるとは解っていたが
大好きなスティービー・ワンダーでこれをやられると
さすがに少々腹が立った。
次回のジョン・スコフィールドもこのLive Houseだが
彼ならこんな事はないと思うので期待したい。

2003年05月14日

Mike Mic・・・

コンセントが壊れた。
私のいる部屋ではなく、Gaku氏の部屋の結構重要な場所である。
その事でGaku氏が管理人に直すように言ったらしい。
英語で管理人は「superintendent」となる。
長ったらしいので彼はSuperより先を省略しているらしい。
家のチャイムが鳴り、出てみると訳のわからんオッサンが
ニコニコしながら「ハーイ」というではないか。
とりあえず出てみるともの凄いスペインなまりの英語でベラベラ喋られた。
ただでさえ英語の聞き取りに苦労しているのに解るはずもなく
道具を沢山持っているのでAre You Mike?と聞くと
Yes! I'm Mike! I'm Super Mike!!と堂々と名乗った。
その瞬間私はこらえきれずに、咳をするふりをして吹き出した。
というのも前々からこのスーパーマイクというのが可笑しすぎるのである。
どうしてもキノコを食べると大きくなったり
チューリップまがいの花を食べると炎を出したりするイメージがある。
しかも自分でスーパーマイクって言ってる、、、などと思ってしまったため
限界に達した。
妙に愛想の良い私を気にしながら彼はコンセントを直しに言った。
私としては可笑しいのと本物に逢えたという二つの感情で
ある意味で舞い上がっていたのだろう。
今まで彼の名前は張り紙で知っていたがそれだけだった。
マーカス・ミラーに逢った時のような感動であった。

修理が終わって街に出た。
小山さんに紹介して頂いた楽器屋を中心にガンガン回る。
時間的には十分あるので今回は全部の楽器屋を見ることが出来る。
まず最初にAlecに紹介して貰った本を全て購入した。
その後でアメリカにあったと言うSax用のコンタクトマイクを探す。
色々回って、その中の一つでついに見つけた。
とあるメーカーのダイナミックマイクである。
私は既にマイクは持っているのだが、ある特殊な使い方をしたいが為に
このマイクを探していたのである。
私の知る限り、日本でこのマイクを購入する事は出来ない。
というのもおそらく購入は出来るかも知れないが
その製品をチェックしてから購入は出来ない。
つまり一か八かの賭になる。
早速ブースでトライさせて貰った。
非常に面白い構造になっており、Saxのベルの中に取り付ける。
しかも両面テープで・・・。
マイクの構造は非常にシンプルというか安っちいというかだが
私の求める使い方にはあっている。
ダイナミックマイクなのだが、途中にボックスがついていて
EQを多少変更出来るのと、ボリュームもある程度調節可能である。
電池を使用しないので取り扱いも簡単で良い。
チェックして非常に多くの可能性を見いだすことが出来たので購入決定である。
後は、日本に帰ってから試行錯誤するだけである。
また楽しみが増えた。
明日はジョン・スコフィールドを見に行く予定である。

2003年05月15日

ジョン・スコフィールド

BB King Blues Clubでの最後のLiveを見に行った。
前回のスティービー・ワンダーのトリビュートのような
Liveでは無いことを祈りつつ、今回は一時間以上前に
Live Houseに入った。
中にはいると今までとは全く違ったセッティングになっており
ステージ前には何もない。
ダンサーでも入れるのかと思いながら
とりあえず少し遠目だが真正面のPA席のすぐ横に席を取った。
軽く食事を取りながら待っていると
どうも客層が変である。
明らかに男が多い。
中には高校生くらいの客もいる。
日本でもそうなのだが、GuitaristのFanは何故男が多いのか・・・
Liveが終わってもGuitarの所には大体男が集まり
やれ上手いだの、セッティングがどうだこうだと
誉めながらも何か良い情報を聞き出そうとする輩が多い。
やはりGuitarとなると非常にプレイヤーが多いため
オリジナリティーを出すのに皆一生懸命なのだろう。
ホントに女っ気が無い。
マイク・スターンの時もそうだった。
始まる前から皆ステージの前まで行ってセッティングをチェックして
写真を撮ったりしている。
そんな異様な雰囲気の中Liveが始まった。
私はジョン・スコフィールドの事に関してはあまり知らない。
最初はDJ,Sax,Bass,Drumsという構成で始まった。
曲の途中から登場するか、二曲目,三曲目から出てくるのかと思いきや
いっこうにGuitarが出てくる気配がない。
待ち続けること一時間。
ついにLiveが終わってしまった。
最後のMCを聞いていると、どうやら前座のBANDだったようだ。
後でGaku氏に聞いてみると、こちらではたまにあることらしい。
そうとは知らず、真剣に聞き入ってしまった。
確かにスティービー・ワンダーの時よりは良いのだが
やはり華がない。
少々物足りないと思っていたが、当然である。
セッティングをチェンジするために30分くらい時間を空けて
いよいよジョン・スコフィールドの登場である。
やはり全然違う。
これが本物の華のあるアーティストという感じで
堂々たる風格と、何か期待させるような雰囲気が漂っている。
曲が始まると、人々がステージの前に集まった。
ここで初めてこのLiveがスタンディングだという事を知った。
こんな事なら最初から前で陣取っていたモノを・・・。
しかしながら、私の席は音が良い。
その上、こちらの人々は背が高いので本当に一番前で見上げないと
彼等を間近で見ることは出来ない。
まぁ、結果オーライということになる。
曲は思いっきりClubをイメージさせるアレンジで
Macintoshのラップトップを使って、Drumsと見事に同期させている。
その上非常にセンスの良いサウンドで心地よい。
個人的にはジョン・スコフィールドの音はあまり好きではないが
彼のチャレンジしようとしていることやアイデアは
本当に素晴らしいものだった。
あの歳でこんな事が出来るとは、全く持って尊敬する。
本当に次から次へと面白いアイデアを繰り出して来る。
アレンジも本当に緻密に計算され尽くした洗練さがあり
非常に勉強になった。
このLiveも日本に帰ってからの自分のLiveの一案に
大きく影響を及ぼすLiveであった。
しかし、、、長い。
Live Houseに入ってから出てくるまでの時間はおよそ5時間。
さすがに座り疲れた。
次回は前座のないLiveを期待したい。
その方が、より集中力も高まり聞き入ることが出来るはずである。
明日は最後のOffの日なので、街をぶらぶらと歩いて見る予定である。

2003年05月16日

最後の散策

NYの風景を目に焼き付けてきた。
明日は昼間は荷造りで忙しいため
しっかりと街を見られるのは今日が最後である。
音楽関係に関わらず、洋服やアクセサリー
スーパーやコンビニ、雑貨屋、ギャラリーなど
とにかく店が開いている所はなるべく入るようにして歩きに歩いた。
よくよく観察してみるとNYは結構汚い。
ゴミなどがそこら中に落ちていて、得体の知れないモノも結構ある。
しかし、それでも汚らしく見えない。
理由としては広さである。
歩道も車道も本当に広い。
だからこそ汚く見えないのである。
狭いところに沢山のモノがあればゴミゴミしてる様に見えるが
広ければ同じ量でもそこまで悪印象はないのである。
もしこの街にゴミが無かったとしたらもの凄く芸術的な街になる。
それほど街全体の建物の雰囲気などが計算されて作られているのである。
また、人間も非常に多種多様である。
一口にBlackの人々もこんなに一人一人違うモノかと実感した。
それはWhiteにもYellowにも言えることである。
色や目、髪、本当に微妙に違う。
違うのは当たり前だが、思ったより違いがある。
言葉も、同じアメリカ人でも全然発音が違って面白い。
公園に座って眺めていても、街を歩きながら眺めていても
本当に飽きない。
明後日にここを出発するのが悲しくもあり、嬉しくもある。

明日の夜に予定が入っているので、今日がGaku氏との最後の晩餐となった。
彼の友人のBabu氏が働いているインド料理店に行くことになった。
そこには、今日までにお会いした方々も来ていた。
どうも三井系列の会社の方々とご縁があるようだ。
その中の一人は6月に日本に帰ってくると言うことで
早速Liveの情報をお送りする予定である。
で、料理だが、、、、、辛い。
美味しいし、食べられない訳ではないのだが、、、辛い。
帰ってきてもずっと何となく胃が熱い。
ホントにインドに行ったらさぞかし苦労するのだろう。

明日はいよいよ最後のLiveである。
日本でも良く聞くSoulive。楽しみである。

2003年05月17日

Soulive

ラストのLiveに行ってきた。
Souliveというグループで、日本でも既に大分売れているBANDである。
場所はIrving PlazaというClubである。
チケットを買いに来たことはあるが
実際に中に入ったのは初めてである。
中に入ってみると席が何もない。
どうやら今日はスタンディングのLiveのようだ。
19時に並んで20時に中に入り、21時になってやっとLiveが始まった。
メンバーを見ると、Souliveではない。
どうやら女性のシンガーらしい。
しかしどこかで見たような・・・。
するとMCが入り、ミシェル・ンデゲオチェロだというではないか。
ジョン・スコフィールドの様に、どこぞの前座BANDかと思いきや
それだけで十分に満足のいくアーティストが出てきて驚いた。
曲が始まってしばらくはこのBANDのグルーブを掴むことが難しかった。
というのも揺れる揺れる。。。
テンポはあっているが、もの凄いタイムである。
Bassはもとより、Drumsまでトリッキーなフェイントをかけてくる。
しかも、それをBANDは最初から知っているようで一寸の狂いもない。
グルーブが解って来ても、少し気を抜くとロストしてしまうような演奏である。
ふと客側を見ると、、、、誰も乗れてない。
それもそうだろう。私でさえこんなに苦労してるのだから。
客は乗ろうと努力はしているのだが、すぐにロストしてしまう感じだった。
これがまた客を見てると面白い面白い。
初心者のDrumsを見ているような感じで反応が面白い。
一生懸命に何か掴もうとしているのだが、上手くいかない。
そうこうしているうちに、Liveが終わった。
その後ステージ転換の為に20分ほど休憩となった。
しかしながらミシェル・ンデゲオチェロが聞けるとは
なんともラッキーな最終日である。
そしてついにSouliveの登場である。
やはりステージが彼等専用に最初からセットアップされているため
こちらの方が音が俄然良い。
CDとは比べモノにならない迫力でガンガン演奏していく。
メンバーはOrg、Gt、Drの三人である。
元々、三人なのでスペースが使い放題である。
その為、三人が三人とも好きなところで遊びまくっている。
それでも、落とすところは落としているので緩急はしっかりしている。
これまた非常に勉強になる事ばかりである。
有り難い。
彼等もジョン・スコフィールドと同じく曲調が非常に似ている。
それでも飽きさせないのは、彼等のプレイから来るモノだろう。
おそらくCDであれば、こんなに長くは聞けない。
生の迫力に魅了されてしまった。
しかしながらこのLiveは長かった。2時間たっぷりやってくれた。
Live Houseを出たのは1時近かった。
Live Houseと言えば、このLive Houseは音が良くない。
NYでワースト一位である。
というのも低音がモワモワして音像がはっきりしない。
Clubという箱の性質から考えると許容範囲内かもしれないが
DJがレコードを流しているのではなく、生の演奏をしているので
音像がしっかりしていないと、どうしても迫力が出し切れない。
Blue Note NYの様なところで彼等の演奏を聴いたらもっと良いものだと思う。
とにかく最後のLiveが終わった。
帰りは少々遅かったがSubwayで帰った。
それでも2時前くらいならば、最近はSubwayも人が結構乗っている。
昔は本当に危なかったらしいが、有り難いことである。
日本も早く24時間で電車を動かしてもらいたいものである。

明日はいよいよ出発の日である。
出る前にDiaryを書いて行くことにしている。
というのも帰るのが明後日の夜になるからである。
行きと違って、帰りはこちらをNY時間の18日の昼に出ると
日本に着くのは日本時間の19日の夕方だからである。

2003年05月18日

出発の朝

いよいよもうすぐ出発である。
荷造りも終わり、後は帰るだけである。
Gaku氏が最後のプレゼントにと、彼のホテルで朝食を御馳走してくれる。
本当にお世話になってしまった。
体を壊さぬよう、仕事に励んで欲しい。
今から彼のホテルに行き、その周辺で軽く時間を潰してから
タクシーにてJFK空港に向かう。
非常に短い一ヶ月であった。
帰ってからやることが沢山あり、本当に色々吸収できたと思う。
昨日からほとんど寝ていないので、飛行機の中では
さすがの私も眠ることが出来るだろう。
電車、車、バス、船、どんな乗り物でも眠ることが出来るのに
飛行機だけは眠れない。
別に高所恐怖症とか、そういうモノではなくて
眠れないのである。
エコノミーにしか乗ったことがないが
飛行機の座席のあの空間は本当に嫌なモノである。
このPowerBookG3に頼って、時間を潰させてもらう。
では、日本時間の明日の夜にまた書くことにする。

2003年05月19日

帰国

やっと家について、とりあえず軽く荷ほどきを終えた。
本当に長い一日というか二日間であった。
行きの飛行機は良いのだが、帰りは時間の感覚が少し狂う。
前日の続きだが、あの後でGaku氏のホテルに行き朝食を取った。
たまたま、インド料理屋のBabu氏が働いている日で
彼が私達に色々やってくれた。
しかしながら、彼は非常に面白い。
いつもちょっと「デヘ」というような満面の笑顔で話しかけてくれる。
そして、もの凄い量の食事を運んできた。
おそらく3人から4人でも足りるくらいの量である。
後でGaku氏に聞いたら、もの凄く張り切ってしまっていたらしい。
ただ、あの量はちょっと・・・。
そして出発の時間になり、ホテルのお土産と共に
Gaku氏がタクシーを手配してくれた。
ここから空港までは1時間弱で着く。
最後の最後までお世話になった。
彼なしでは今回の旅は成り立たなかった。
空港に着いて、チェックインした。
日本では引っかからなかったベルトのバックルが
こちらの機械では引っかかってしまい、少々手間取ったが
それ以外は全く問題なくスルスルとチェックが終わった。
そして飛行機である。
長い・・・・・・。長すぎる。
しかしながら、ほとんど寝なかった為
3時間くらい眠ってから、PowerBookを使い倒して時間を潰す。
長いことは長いのだが、何となく慣れてきそうな自分が面白い。
そしてついに日本についた。
飛行機を降りてゲートを出る。
荷物検査は全くなかった。
そして車を取って帰宅する。
こちらに帰ってきて解ったことが一つ。
明らかに空気が湿っている。
天候が悪かった為ではなく、空気が何となく違う。
NY行った時はそれほど思わなかったが
こちらに帰ってくると解るのである。
言い方を変えると空気が重たい。
これがNYと日本の楽器の響きの違いになるのであろう。
面白いことである。
今日でこのNYレポートは終了となる。
明日からはNYの余韻を織り交ぜながら普通のDiaryとなる。
これまでと変わらぬご贔屓をお願いしたい。

2003年05月20日

消化

NYにて吸収したことを消化しなければならない。
とにかくもの凄いスピードで吸収してしまったので
それをスピーディーに消化しないと
せっかく吸収したモノも無駄になりかねないのである。
未だ荷ほどきが終わらないが、消化して疲れては
身の回りを整理して、またやり始めるという感じである。
それにゆっくりしてしまうと、疲れから体調を壊しかねないので
なるべく休まないようにして常に動いている。
皆さんは時差や疲れの対策はどのようにしているのだろうか。
知っていたらBBSにでも書き込みが欲しいところである。

2003年05月21日

仕事開始

講師の仕事が始まった。
我ながら良い感じで予定を決めたものである。
さすがに、帰国当日と次の日は身が入らないのでNGであるが
それ以上休むと、今度は体調を悪くしたり、だらけたりしてしまう。
4週間も離れていると素晴らしい上達が見られ、非常に面白い。
こんな事なら、また時間を空けたくなるが、そうも行かない。

余談であるが、TVやラジオや有線でやっている曲が解らない。
一ヶ月経つとチャートはまるっきり変わってしまうので
全然知らない曲ばかりである。
少々勉強しなければ・・・。

2003年07月01日

シェイカー

この間のSlaveのLiveで使用したシェイカーの評判が良い。
メールであのシェイカーの音が良かったと言うメールが
何通か来ているのである。
あのシェイカーはNYで小山太郎氏に連れて行って頂いた
隠れPercussionショップにて購入したモノである。
ただ、、、
実は日本に帰ってきてからお茶の水に行ったところ
売っていたのである。。。。。
しかし、、、倍の価格で。
何とも慰めてくれるではないか。
日本の方が安かったら目も当てられないところであった。
とにかく、評判が良いのは非常に嬉しいことである。
あのLiveの為に、私は一ヶ月位のあいだ
TVなどを見ながら、CMや挿入歌のテンポに合わせたり
車で移動中に信号で止まる度に練習していたのである。
一日平均3~4時間シェイカーを振っていた。
何ともアホらしい光景であった。
何度か隣の車の運転手のおいちゃんに
二度見、三度見されてしまった。
今回聞き逃してしまった人は、次回に是非期待して頂きたい。

2003年07月08日

Hard

このところ、少々自分に時間が取れるスケジュールなので
徹底的にたたき直している所である。
特にSaxを中心に特訓中である。
NYで学んだことを掘り下げて練習しているのだが
自分で思いっきり後悔している。
Alecの所で作成した自分のスケールだが大変である。
難しすぎる・・・。
こんなの作るんじゃなかった。
今まではどちらかというと流れるような動きが多かったのだが
これは真逆なのである。
Saxは基本的に右手は休むことはあっても
左手は休むことはほとんどない。
つまり、絶えず何かしらのKeyを押さえている状態なのである。
しかしながら、右手を動かしている時は
左手は押さえているだけで動かす必要はない。
ただ、フレーズやスケールによっては頻繁に動かすことがある。
個人的にFusionの道を通ってきたので
いわゆるエグエグの超絶技巧系のフレーズはなれていると思っていた。
その考えを、まさか他人の曲などではなく
自分自身にひっくり返されるとは思わなかった。
とにかくエグイの何の。
しかも報われない事に、おそらくリスナーは聞いていて
さほど難しい事をしているようには絶対に見えないのである。
何とも悲しいモノである。。。。
よほど派手なフレーズでない限り、リスナーにそのような印象を
つける事は難しいと思われる。
誰か私に愛の手を。。。。
もっと上に行き、誰かが自分をコピーするようになり
そこで初めて気づくのだろう。
あぁ無情なり。