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Mike Stern

本日、諦めかけていたMike SternのLiveを見ることが出来た。
日本を出る時に丁度、彼のLiveをやっていて
こちらに来る頃には終わっていたのである。
しかし、インターネットに掲載されていないお店で
Liveを行っていたのである。
彼のLiveは22:00からだったので、それまで時間を潰しに
Midtownを散策することにした。
Gaku氏の話によると、W47stの近辺に楽器店の通りがあるという。
大分迷って、やっとその楽器店の通りに着いた。
その頃にはもう19:30を回っていて、あまりお店は開いていなかった。
一つだけ開いていた管楽器店に入ると、素晴らしい広さである。
楽譜も非常に充実していて、真面目に全部見て回ろうとすれば
2時間くらいかかるだろう。
これと同じくらいの広さの管楽器店がサッと見ただけだが
あと2つはあった。
その内の一つは中古も取り扱う管楽器店であった。
とにかく後日かならずゆっくり見て回ろうと思う。
絶対に試奏したい楽器が幾つかあったのだ。
その後、食事をしにバーガーキングに入った。
数年前までは日本でも良く見かけたのだが
最近はめっきり見なくなってしまった。
アメリカということで、やはり小さめを頼んでみる。
日本のLと大体同じくらいである。
こちらのLを頼むと、一見2Lは入るかという巨大な容器に
飲み物が来る。
ポテトなどはそれだけで3食分の大きさである。
その後で、今日のLiveがある場所へSubwayで移動した。
それでも時間が余ったので、今度はスターバックスに入った。
日本とは全然メニューが違う。
数が圧倒的に多いのである。
日本だと、店舗の広さの関係で機材などが入れられないのだろう。
しかし、こちらの人々は異常である。
体の大きさでは、私とあまり変わらない女性でも
平気で2Lのペットボトルの様なフラペチーノを飲んでいる。
あんなモノをそんな量飲んだ日にゃー、とんでもない事になる。
それでいて、太ったりしていないヤツもいる。
無茶苦茶である。
やっと時間になったので、いよいよ今日のLiveが行われる
55BarというLive Houseに向かった。
とにかく狭い。
最初は、この店でどうやってLiveをやるのか全く理解できなかった。
しばらくすると、奥のスペースをちょっと片付けて
3メートル四方のスペースを作った。
そこにDrumsとBassがやって来て準備を始めた。
確かに何とか演奏スペースは確保出来ているようだ。
ではPAは?などと考えたのだが、ここではPAは無い。
つまり全部生音なのである。
Mike Sternみたいな人が生音でLive!?
と思っていたが、どうやら本当に生音だけのようだ。
今日のメンバーはDrumsはRichie MoralesでBassがLincoln Goinesだった。
私はCDでしか聞いたことがないので、生で彼等の演奏が見れるというのは
非常に嬉しい限りである。
それにMike Sternもあまり日本でLiveを行っていない。
それが、こちらでは結構頻繁にやっていて値段も異常に安い。
今日も、ドリンクが2つ込みで$15である。
日本のBlue Noteなら、このドリンク2つで、十分に$15を超える。
その上、Music Chargeを取られるのだから、本当にこちらは安い。
たった$15でLiveが見れて、飲めてと、本当に素晴らしい。
BassとDrumsの準備が終わって、22:00を回った頃に
やっとMike Sternが登場した。
開演時間を過ぎてからやって来て準備を始める・・・
何ともアメリカンな感じが良い。
最初はゆったりとMike Sternのソロで始まった。
プレイの種類とか、好き嫌いなどは抜きで
一つの楽器を本当にやり抜いている人の音がする。
まるで自分の体の一部のように、次々と音が出てくる。
本当にCDとは全く違う。
これを見てしまうと、もしNYCに住んでいたら
彼のCDは買わずに、Liveを見に来るだろう。
それ程、圧倒的にCDとは違った。
CDでは、表現しきれない部分は沢山ある。
こういうLiveを聞いてしまうと
CDとは本当はデモテープの様なもので
それが実際のLiveよりも値段が高いというのは
バカバカしく思えてしまう。
Liveは徐々に盛り上がりを見せ、Richie Moralesが
爆音でDrumsを引っぱたいて行く。
Lincoln Goinesはそれとは逆に、静かに盛り上がりを見せる。
この二人の関係がMike Sternの演奏をしっかり支えている。
Richie Moralesも音は大きいが、Mikeのプレイを決して邪魔しない。
Lincoln Goinesも、控えめだが出るところはしっかり出てきて
全く無駄がない。
素晴らしいコンビネーションである。
PAが無くても、音量バランスはしっかり彼等が取っているのである。
最後は大きく盛り上げてLiveは終了した。
私の席はBANDの目の前で、彼等との距離は1メートル弱である。
まるでステージにいるかの様な距離だった。
まさかこんな席が取れるとは思わなかった。
しかも、このLive Houseはステージが無いので
視線の高さも全く同じである。
たまにMikeは私の目の前30cmの所でGuitarを弾いてくれた。
とにかく素晴らしかった。
Liveが終わってからRichie Moralesとはあまり話すことが出来なかったが
Mike SternとLincoln Goinesと話をして、写真を取った。
何とも夢のような一日であった。