とんでもない失敗をしてしまった。
小山氏のレコーディングの場所を書き写し間違えたのである。
1時から7時までのレコーディングの為、真ん中の時間を狙って行った。
早すぎると、まだ調子が出ていないかもしれないし
遅すぎると、もう終わりそうな雰囲気かもしれない。
なので3時30分くらいを狙って行くことにした。
MidTownで差し入れを購入してから、GreenStに向かう。
思いの外迷ってしまい、急いだがGreenStについたのは3時50分だった。
別に時間の約束をしたわけではなく、中盤にお邪魔しますと
E-mailを送っていたので、さほどそこまでは問題なかった。
そしてGreenStまでついて、約束のスタジオを探し始める。
ここで間違いがあったのである。
私の紙には120番と書いてあった。
しかし、本来は102番なのである。
しかもスタジオの名前を書き忘れている為、全く解らなくなった。
自分の紙の120番には全然見当違いの建物が建っており
どうにもならなくなってしまった。
これはまずい。。。
仕方がないので、GreenStの通りを一番端から
Studioと書いてある所を徹底的に訪問した。
もうこうなったらあたって砕けるしかない。
そうやって約15Km位行ったり来たりしたが見つからない。
途中で一応小山氏の携帯に連絡は入れたのだが
レコーディング中の彼が携帯など取るわけもなく
そのまま7時になってしまった。
一度帰るという選択肢が無いわけではなかった。
しかしながら、このGreenStからブロンクスまでは
往復で約3時間弱なので戻ってきた時には
レコーディングは終わっている事になる。
これでは意味がない。
なので私はGreenStで探しながら連絡を取り続けた。
しかし、ダメだったのである。
7時過ぎてから、もしかしたら時間が押しているかもしれないと
もう一度小山氏に電話をかけた。
ついに呼び出し音が鳴り、電話がつながった。
話してみると、やはりレコーディングは終わっていた。
どうやら時間は巻いていたようだ。
お詫びをして、わけを話すと彼はこういった。
「それは気の毒だったねぇ。大変だったでしょ。」
涙が出そうなほど優しい方である。
なんとも彼の好意を不注意から裏切ってしまい、本当に悔やまれる。
太郎さん。すいませんでした。
なんともお粗末なお話であった。
そろそろNYに慣れてきて、リラックスから疲れが一気に出ている。
そのため、注意散漫になっていると思われる。
今更ながら、気を引き締めて残りの滞在時間を過ごすことにする。
というわけで、皆さん。
NYのSOHOにあるGreenStとその周辺の事に関しては
今現在私より詳しい日本人はそういないので
なんでも質問して頂きたい。
なんといっても、あの通りを5往復は軽く歩いているのだから。。。
明日はついにMOMAに行く。
今、マティスとピカソの特集をやっている。
非常に楽しみである。