BB King Blues Clubでの最後のLiveを見に行った。
前回のスティービー・ワンダーのトリビュートのような
Liveでは無いことを祈りつつ、今回は一時間以上前に
Live Houseに入った。
中にはいると今までとは全く違ったセッティングになっており
ステージ前には何もない。
ダンサーでも入れるのかと思いながら
とりあえず少し遠目だが真正面のPA席のすぐ横に席を取った。
軽く食事を取りながら待っていると
どうも客層が変である。
明らかに男が多い。
中には高校生くらいの客もいる。
日本でもそうなのだが、GuitaristのFanは何故男が多いのか・・・
Liveが終わってもGuitarの所には大体男が集まり
やれ上手いだの、セッティングがどうだこうだと
誉めながらも何か良い情報を聞き出そうとする輩が多い。
やはりGuitarとなると非常にプレイヤーが多いため
オリジナリティーを出すのに皆一生懸命なのだろう。
ホントに女っ気が無い。
マイク・スターンの時もそうだった。
始まる前から皆ステージの前まで行ってセッティングをチェックして
写真を撮ったりしている。
そんな異様な雰囲気の中Liveが始まった。
私はジョン・スコフィールドの事に関してはあまり知らない。
最初はDJ,Sax,Bass,Drumsという構成で始まった。
曲の途中から登場するか、二曲目,三曲目から出てくるのかと思いきや
いっこうにGuitarが出てくる気配がない。
待ち続けること一時間。
ついにLiveが終わってしまった。
最後のMCを聞いていると、どうやら前座のBANDだったようだ。
後でGaku氏に聞いてみると、こちらではたまにあることらしい。
そうとは知らず、真剣に聞き入ってしまった。
確かにスティービー・ワンダーの時よりは良いのだが
やはり華がない。
少々物足りないと思っていたが、当然である。
セッティングをチェンジするために30分くらい時間を空けて
いよいよジョン・スコフィールドの登場である。
やはり全然違う。
これが本物の華のあるアーティストという感じで
堂々たる風格と、何か期待させるような雰囲気が漂っている。
曲が始まると、人々がステージの前に集まった。
ここで初めてこのLiveがスタンディングだという事を知った。
こんな事なら最初から前で陣取っていたモノを・・・。
しかしながら、私の席は音が良い。
その上、こちらの人々は背が高いので本当に一番前で見上げないと
彼等を間近で見ることは出来ない。
まぁ、結果オーライということになる。
曲は思いっきりClubをイメージさせるアレンジで
Macintoshのラップトップを使って、Drumsと見事に同期させている。
その上非常にセンスの良いサウンドで心地よい。
個人的にはジョン・スコフィールドの音はあまり好きではないが
彼のチャレンジしようとしていることやアイデアは
本当に素晴らしいものだった。
あの歳でこんな事が出来るとは、全く持って尊敬する。
本当に次から次へと面白いアイデアを繰り出して来る。
アレンジも本当に緻密に計算され尽くした洗練さがあり
非常に勉強になった。
このLiveも日本に帰ってからの自分のLiveの一案に
大きく影響を及ぼすLiveであった。
しかし、、、長い。
Live Houseに入ってから出てくるまでの時間はおよそ5時間。
さすがに座り疲れた。
次回は前座のないLiveを期待したい。
その方が、より集中力も高まり聞き入ることが出来るはずである。
明日は最後のOffの日なので、街をぶらぶらと歩いて見る予定である。