なぜなのだろう。
昨年末12月25日にはJames Brownが亡くなり
6月12日には日本が誇るBassist青木智仁氏が亡くなり
少々遅れて知ったのでブログでは触れなかったが
3月28日にPercussionistのDon Aliasが亡くなった。
昨年から今年にかけて素晴らしいMusicianが続々とこの世を去っていく。
そしてNY時間で13日にSax Playerの巨匠Michael Breckerが亡くなった。
朝起きて、メールをチェックすると知人から彼の死去のNewsが。
何とも悲しい事である。
JB、青木智仁氏、Don Aliasの3名の関連する楽曲も
私はことごとくコピーし、勉強してきた。
しかし、このMichael Breckerに関しては
それ以上に私の近くにあった存在だったのである。
特にBrecker Brothersの名曲「Some Skunk Funk」などは
間違いなく100回以上演奏した思い出深い曲である。
他にも彼の参加するSteps Aheadや彼個人の名義の楽曲など
アドリブを全て口ずさめる程聴き尽くした。
そしてその「Some Skunk Funk」のおかげで
私は昨年、深町純氏と「Some Skunk Funk」で共演する事が出来た。
Brecker Brothersでの彼の演奏がなければ
私はこの楽曲をいつでも吹けるほど覚えなかっただろう。
本当に感謝する事しか出来ない。
ただ、1つ幸運なのはMichael Breckerの生演奏を
彼が元気な時に一度聴くことが出来た事である。
私がNYに勉強に行った際にリンカーンセンターで
彼の演奏を聴くことが出来たのである。
その時の衝撃は今でも忘れられないほど強かった。
隣には同じくTenor Saxの巨匠であるJoe Lovanoがいたのだが
完全に彼を圧倒した音の存在感。
全てが数ランク上を行っていたのである。
最近私もTenorを仕事で吹く機会が多くなっているが
私の目標とするものは、彼のあの時の存在感である。
とにかく、今は彼の冥福を祈ると共に
彼の残した大いなる遺産を無駄にする事なく
私の一部として吸収していきたい。
ありがとう。
そして、さようなら。
Michael Brecker
1949年3月29日 - 2007年1月13日
ペンシルバニア州フィラデルフィア生まれ
2007年1月13日、白血病のため死去。
享年57歳。