王座返上。
ボクシングのライト・フライ級王者の亀田興毅が
ライト・フライ級の王座を返上し
亀田興毅本来の階級であるフライ級での
チャンピオンを目指し発進する。
先日のランダエタ戦で納得のいく試合で勝ち
ようやく3階級制覇に向けて次のステップへ
踏み出す事を決心したようである。
本人もライト・フライ級では本来の力が出せずに
苦労したところもあるようで
3月に行われるフライ級のノンタイトル試合では
亀田本来のボクシングが見られる事だろう。
大いに期待したいところである。
ボクシングのライト・フライ級王者の亀田興毅が
ライト・フライ級の王座を返上し
亀田興毅本来の階級であるフライ級での
チャンピオンを目指し発進する。
先日のランダエタ戦で納得のいく試合で勝ち
ようやく3階級制覇に向けて次のステップへ
踏み出す事を決心したようである。
本人もライト・フライ級では本来の力が出せずに
苦労したところもあるようで
3月に行われるフライ級のノンタイトル試合では
亀田本来のボクシングが見られる事だろう。
大いに期待したいところである。
サッカー日本代表、オシムジャパンの
2007年の初戦は予定では3月24日に
ライバル韓国との試合を予定していたが
韓国側が急遽キャンセルし、その相手が
FIFAランクで大きく格が下がるペルーに決まった。
ペルーのランクは70位と大分低い。
日本は昨年ランクを大きく下げ46位となっているが
個人的にはもっと上のランクだと言って間違いない。
そう考えると、格上との試合を切望していた
オシム監督にとっては2007年初戦から
大いに不満の試合相手となってしまった。
是非とも完全勝利し、格上でなければ
試合をする意味がない事を知らしめて欲しいものである。
毎年大晦日にボロボロに負けている曙が
ようやく総合格闘技を引退する事を表明した。
新しい転職先はプロレス。
個人的には一度は日本の国技である相撲で
頂点を極めた人物が、これ以上ボコボコにされるのは
少々見るに堪えないと思っていたため、良かったと言えるだろう。
力士にも何通りかのパターンがあるが
曙はパワー型でスピードがない。
機敏性に欠けるため、間接などを決めるサブミッション系の技や
スピードとパワーを兼ね備えたバランスの良い選手には
絶好の相手になってしまう。
特にスピードが非常に遅いため、曙よりもスピードの速い選手は
幾らでもおり、総合格闘技に彼は向いていない。
次なるプロレスと言うステージで頑張って欲しいものである。
WBAライトフライ級王者を返上しフライ級へと
転身した亀田興毅だが、最新のWBAランキングで
何と転身したばかりなのにもかかわらず
フライ級1位という高評価を得た。
これで上手く行けば亀田は今秋にもフライ級王者へ
2階級制覇を成し遂げる事が出来る可能性が出てきたのである。
亀田興毅だけでなく、亀田家へのパッシングは
亀田興毅が王者となり、防衛戦に勝利した後もなくならない。
確かにビッグマウスであり、礼儀という視点では欠けるが
個人的にはそれでも結果を出していれば良いと考える。
特に日本のボクシング人気を大きく引き上げた事は間違いなく
実際に夢の3階級制覇に向けて突き進んでいる。
日本という枠組みの中では礼儀に欠ける人間とされるが
世界という枠組みの中では大した事ではない。
彼らよりも礼儀に欠けるような選手はいくらでもおり
ダーティーなプレイをする選手も数多い。
そう考えれば、別に気にすることもないと思うのである。
それに個人的な予測だが、大業を成し遂げて行けば
彼らも必然的に変わって行かざるを得ないと思うのである。
周囲が押さえつけて変化させようとするのではなく
自分たちが気づかないうちに変わっていく事になると思われる。
とにかく、今後の彼らの活躍を願うばかりである。
イタリアのサッカー一部リーグセリエAのカターニアに
移籍した森本がデビュー戦で初ゴールを決めた。
これは驚異的な出来事である。
現在の海外サッカーでの最年少ゴール記録は
平山の持つ20歳2ヶ月14日だが
それを大きく塗り替え、18歳8ヶ月21日とした。
しかもデビュー戦とは言え、後半39分に出場し
4分後の後半43分に右サイドからのクロスに
しっかりと反応し、ワントラップしてのシュート。
これにはベンチも総出で大喜び。
0-1で敗色濃厚だったところを、日本人が救った事で
チームも大いに驚いた事だろう。
日本の怪物は海外でも通用する怪物だったのである。
今後も大いに頑張って欲しいものである。
本日付で予定されていたサッカー日本代表の
発表が延期となった。
ケガ人の状況をしっかり把握し、少しでもコンディションの
良い選手を選ぶためとの事である。
正式な発表は14日となり、選手は翌日の
15日より合宿に入るようである。
今年の初戦となる3月24日のペルー戦に向けて
大いにがんばってもらいたいところである。
A代表より一足先にU-22日本代表が発表になった。
FWには私が注目しているカレン・ロバートを始め
平山相太も代表入りを決めている。
MF、DFは梶山、増田、本田、水本、一柳、青山など
常連の選手が名を連ねており
大きなサプライズはない。
今月21日のアメリカとの親善試合の後
今月末からU-22は北京五輪アジア2次予選が待っており
このメンバーで軽快に快進撃と行きたいところである。
A代表の今後を担うU-22代表なだけに
彼らの活躍には注目したい。
やはりイングランド代表キャプテンは伊達ではなかった。
アメリカのギャラクシーへの移籍を表明し
その後、移籍を待たずに二度と起用しないと言われていたが
周囲の反対と、レアルの戦績の悪さが影響し
ついにベッカムが久々のピッチに立った。
そしてそこでチームの危機を救うFKでの目の覚めるような同点弾。
あれだけ多方面からボロボロに言われながらも
それでもベッカム健在を証明。
何とも素晴らしいプロフェッショナルな仕事だろうか。
プロなら当然なのだが、ここまで自分のモチベーションを維持し
それを結果につなげられる選手はそういない。
本来ならサッカーに限らず全てのプロにこれが当てはまるのだが
それでも難しいものである。
そんな彼に敬意を表しつつ、自分も精進しなければならないと
強く感じたニュースであった。
このところ何かと話題になっていた中村紀洋だが
ようやく日本で落ち着くアテが出来たようである。
中日ドラゴンズが育成枠での獲得に名乗りをあげた。
しかし年俸は400万という過酷さ。
億単位のプレーヤーだっただけに
何とも厳しい話だが、何もないよりはマシなのだろうか。
救済と言えば救済になるが
果たして今後どうなるか注目である。
サッカー日本A代表の合宿メンバーが決定した。
三都主不在ながらも、驚きの選手が入っている。
先のワールドカップの後、代表引退を発表した中澤が
オシム監督の要望に応え、合宿に参加するとの事である。
その他にも播戸や闘莉王などの昨年活躍した面々や
新たな選手も6名入っている。
そして色々な意味で注目の巻も合宿メンバーに入っている。
昨年は結果に結びつかず、色々なパッシングが起こったが
今年は是非とも期待したいモノである。
ペルー戦に向けて大いに頑張って欲しいものである。
サッカーU-22代表の平山が
何とも情けないダメっぷりを発揮した。
携帯電話を使用しながら車を運転しているところを
記者に撮影されてしまったのである。
これが日本代表かと思うと、他の選手が可哀想になってしまう。
個人的には彼が日本代表でいる事に
段々と微妙に感じてきてしまった。
今後の試合で結果を残し、この汚名を払拭して欲しいものである。
移籍が決まった後、しばらく出番のなかったベッカムだが
試合にまた出場し始めたのである。
しかし、17日の試合でロスタイムに一発レッド。
どうやら相手からの過剰なプレッシャーに耐えかね
報復行為でのレッドカードとの事である。
何ともベッカムらしくない話だが
相手チームのプレイが良くなかったと信じたいところである。
サッカーU-22日本代表は北京五輪予選に向け
今年最初の壮行試合でアメリカと対戦した。
日本のスタメンは3トップ気味のフォーメーションで
FWに平山、カレン・ロバート、李忠成
MFに水野、本田拓也、梶山、本田圭佑
DFに伊野波、水本、青山
そしてGKに松井を据えている。
サブにも苔口、増田、一柳など力強いメンバーが揃っており
大いに期待できそうである。
個人的にはカレンや日本国籍を得たばかりの李に注目したい。
まずはアメリカボールでキックオフ。
序盤からピッチ中盤で激しいボールの奪い合いが続き
立ち上がりの士気は十分である。
そして2分と経たずに平山がシュートに持ち込むなど
良い形が続く。
またその後も前半8分に梶山の絶妙なキラーパスが
相手の裏をかき、飛び出した平山がシュートを打つなど
日本の動きが非常にシャープで良い。
平山に取っては先日の携帯電話の大失態もあり
このシュートは決めておきたかったところ。
あの状態で外してしまうのは少々心許ない。
しかし前半10分を過ぎたあたりから
アメリカも少しずつ攻め込むようになる
日本も負けずに梶山の強力なミドルシュートなどで
応戦するなどして、試合は白熱した展開になっていく。
この試合でも私が特に注目しているカレン・ロバートの
献身的なプレーがチームの活性につながっている。
FWとして点を取るだけではなく、ディフェンスにも
積極的に参加し、攻撃面でも点を取ると言う目立ったプレーだけでなく
見えない部分で相手DF陣を攪乱する動きで
素晴らしいプレーを見せている。
後は得点するだけで、日本代表の不動のFWとなるのは間違いない。
対照的に平山は決定的なクロスが再三上がるにもかかわらず
決める事が出来ていない。
しかもキープ力がないので、アメリカにボールを奪われそうになるところを
味方のフォローで救われるなど、動きはシャープになってきたが
怪物と呼ばれるには程遠い存在である。
そのまま両チーム共に譲らず
前半は0-0で折り返した。
日本が少々押している感はあるが
アメリカも決定的な場面が無いわけではなく
安心出来る感じではない。
迎えた後半、日本のボールで始まる。
日本の交代はなく、前半と同じ布陣である。
対するアメリカは少々の変更があったようである。
アメリカはサッカー先進国とは言い難いのだが
長期にわたるプログラムを立て
近年非常に強くなって来ており
今後強敵になる事は間違いない。
ここでアメリカを倒す事で大きな勢いとしたいところである。
しかし後半4分、またも決定的なチャンスが訪れるが
平山が見事に枠を外したシュートで失敗。
これだけ平山に集めると言う布陣の中で
ここまで決められないのは問題である。
前半の立ち上がりとは違い、後半はアメリカが
立ち上がりから良い攻撃を見せ
日本のゴール前まで運ばれる場面が目立つ。
対する日本は段々とシュートまで
持って行く回数が少なくなってきている。
そんな状況を打開しようと、日本は後半13分に
日本は運動量が落ちてきたカレンを下げて増田を投入。
最前線の平山が点を取れない以上
増田を中盤で起用し、中盤からの攻撃力を増して
点を取るしかない。
本来なら3トップのカレンと李で掻き乱し
平山で点を取るのが理想だったのだろうが
肝心の平山が全く使えない以上
プランを変更するこの選択は必然である。
そして後半17分、本田からの絶妙なフリーキックで
平山が完全に抜け出した状態のところへ
完璧なボールが入るが、これも枠を捉えていない。
長身を活かし、得意の空中戦で相手DFを
置き去りにしているのに枠を捉えていないシュートとは
何とも情けなさすぎる。
増田投入後も日本の動きに変化はなく
アメリカの攻撃はますます良くなるばかり。
そこで日本は後半25分に本田圭佑と李に代えて
家長と苔口を投入しリフレッシュを図る。
代わって入った家長は得意のドリブルでいきなり切れ込み
ファウルを取ってFKを得るなど
少しずつ日本に流れがやってくる雰囲気となって来た。
徐々に日本の決定的なチャンスが出始めるが
日本のペースにはならず、一進一退の攻防が続く。
そのまま試合はいよいよ終盤へ。
後半41分、日本は平山に代えて長身の森島を投入。
全く良いところの無い平山から知的な森島に代わった事で
残り時間でのゴールを狙いたい。
ロスタイムに突入し、家長がループシュートを放つが
相手GKに阻まれ、アメリカの攻撃は伊野波がしっかりと防ぎ
結局両チーム共に得点はなく、0-0で試合を終えた。
個人的には試合の結果よりも、平山の不甲斐なさに
非常に憤りを感じる試合であった。
怪物だとこれだけ言われながらも
全く自覚のない行動など、何とも見苦しい試合内容である。
A代表の巻も結果に結びつかない事が多いが
彼の場合は期待されている事を自覚し
それに対して必死で努力するという姿勢がある。
自分の出来る限りの努力で頭を使い、体を投げ出してのプレーは
結果が出ない事を残念には思っても
決してパッシングの対象にはならない姿勢である。
しかしながら平山に関しては自覚もなく
そのような姿勢も見受けられない。
恐らく次の試合も平山はこのU-22日本代表として
出場すると思われるが、この試合を通して
彼に劇的な変化が見られる事を期待したい。
決して実力の無い選手ではなく
本来なら日本を引っ張るべきポテンシャルを持っているだけに
早く本物の怪物となる事を祈るばかりである。
新宿たかのやにて、SolaのLiveを行った。
今回はAcousticな雰囲気でのLiveとなり
いつもとは一味違ったSolaに
観客の反応も非常に良いようであった。
このたかのやでは来月もLiveが決まっており
今回逃した方は3月13日にいらして頂きたい。
さて、サッカーU-22日本代表は北京五輪一次予選初戦を
ホームで香港と戦った。
北京への枠は僅かに4。
ワールドカップでもアジア枠は4.5なのに
五輪はそれよりも少ない。
しかも、今回は開催国中国の出場が決まっているので
事実上の枠は3と何とも厳しい戦いとなる。
日本はこの二次予選で2位以上になり
最終予選で1位を取らなければ出場できない。
それだけに、この初戦は絶対に落とせない一戦である。
日本のスタメンはGKに松井、DFに水本、伊野波、青山直晃
MFに本田、梶山、青山敏弘、水野
そしてFWには李、平山、カレン・ロバートが入っている。
控えにも家長、本田拓也、増田、一柳が控えており
準備は抜かりがない。
ポイントは平山の活躍とFWの3トップがどう機能するかである。
前回の試合では平山は全くの不発に終わり
李とカレンの活躍が残念な結果に終わってしまった。
この試合では活躍してくれる事を祈るばかりである。
試合開始直後から日本はカレン・ロバートが
いきなりシュートへ持ち込むなど、立ち上がりは良い。
その後も非常に良い調子だが、平山がまたチャンスを潰す。
ゴールキーパーを抜き去り、無人のゴールへ蹴るだけだったのだが
相手DFの寄せに焦ったのか、ボールコントロールが出来ず
シュートするもポストに当ててしまい得点ならず。
確実に得点出来たチャンスなだけに何とも残念である。
それとは対照的にカレン・ロバートはこの試合でも
攻守共に豊富な運動量で素晴らしい活躍。
平山を差し置いてゴールと行きたい。
そんな私の声が聞こえたのか、前半11分に
綺麗に抜け出した平山へカレンからクロスが入り
相手GKと1対1、さすがにこれはかわしてゴール。
もしこれを外そうモノなら、私はキレていただろう。
カレンのクロスが良かったという見方もあるが
まずはこれで1-0と日本がリードした事でOKとしよう。
その後、平山の病気が私がひいきにしている
カレン・ロバートに移ったのか、カレンが放ったシュートが
ゴールポストに嫌われるシーンも見られた。
大活躍しながらも、得点がないカレンには
この試合どうにかして得点して貰いたいモノである。
そのまま試合は膠着状態となり前半は終了。
迎えた後半も日本は良い立ち上がりで香港に攻めかかる。
日本は後半、李に代えて家長が入っている。
後半7分、決定的なチャンスがあったが
少々急であった為か、平山がまたも外す。
時間が経つにつれて香港が徐々に盛り返してくる。
後半10分近辺では香港に決定的なチャンスが何度もあり
日本が攻めているとは言え、非常に危険である。
日本の運動量が下がっていると言うのも原因の1つだろう。
しかしそんな中で後半21分に右サイドから水野が
非常によい切れ込みを見せ、相手DFに邪魔されながらも
大いに粘り、最高のクロスを出して
それを梶山が綺麗にゴール。
水野の素晴らしいプレーが光るゴールとなった。
これで日本は2-0とリードを広げ
この勢いに乗じて追加点を取っていきたいところである。
その直後、日本はカレンに代えて増田を投入。
カレンのゴールは見られなかったが
素晴らしい運動量と攻守に渡る活躍であった。
そしてこの投入された増田も
ピッチに入った直後にチャンスを作り出すなど
日本に再び流れが戻ってきた。
その後、増田を中心に香港を攻め続け
後半38分、そんな増田の気迫が伝わったのか
香港ゴールへシュートの嵐の後
こぼれ球を増田がしっかりと詰めてゴール。
日本はこれで3-0と大きくリードを広げた。
この得点の後、日本は青山敏弘に代わって
上田を投入し最後のカードを切った。
その直後、香港は2枚目のイエローで
選手が退場するなどし、もう完全に日本ペース。
得点こそ無かったが怒濤の攻めを見せ、香港に完勝した。
格下相手にしっかりと3点取っての勝利だが
個人的にはもう少し点が入っても良かったと思っている。
特に決定的なチャンスで決めていない箇所が多々あり
この辺りに修正の余地があるだろう。
しかし、まずは初戦を白星スタートという事で
縁起が良いので、次戦に期待しつつ
今後の日本代表を見守っていきたいところである。
アメリカのマイナーリーグ、パイレーツで桑田が
初登板し、地元紙から完璧なピッチングと評価されている。
40歳手前にして、メジャーを目指すという
何とも素晴らしい試み。
そして全く妥協のない完璧な仕上がり。
彼のプロ意識と言うものがヒシヒシと伝わってくる。
このところ様々なスポーツで日本人の活躍が目立つ。
それだけプロ意識がしっかりとした選手が
世界に認められ始めたという事だろう。
これはスポーツだけでなく、全ての事に共通する。
考えさせられる非常に刺激的なニュースであった。
U-22日本代表は北京五輪二次予選で
マレーシアとアウェーで対戦した。
既に先日の試合で白星発進をしているが
この二次予選くらいは全勝と行きたいところである。
日本のスタメンはGKに林
DFに伊野波、水本、青山直晃、家長
MFに水野、梶山、青山敏弘、本田圭佑、増田
そしてFWは1トップで平山という
これまでの布陣とは大きく変化が見られる。
前回の香港戦ではFWの活躍と言うよりも
MFの活躍の方が大きい印象を受けた。
それを考慮しての変更なのだろう。
試合開始から雨の中、日本の立ち上がりは
良いとは言えない状態。
一部報道で、日本のチーム内の信頼関係が
ガタガタだとの話があったが、そんな雰囲気がある。
日本とマレーシアの実力の差があるので
大事には至っていないが、マレーシアの方が
勢いで勝っており、日本には精彩がない。
しかし、前半13分に日本にゴールが。
コーナーからの本田のキックがミスキックとなり
これが功を奏した。
と言うのも、ピッチコンディションは最低であり
各選手にミスキックが連発。
それが日本にとって最高の結果をもたらした。
コーナーキックと言う事で、マレーシア選手は
全員平山の高さを警戒し、気持ちが上に行っており
そこに本田のミスキックは意図せず
グラウンダーのボールとなり、混戦した状態から
日本選手がゴールへ軽く蹴り出し相手GKの前へ転がった。
このボールを相手GKがファンブルし
これを平山が押し込んだのである。
運が味方したとは言え、非常に良い時間帯に得点出来た。
日本が先制したとは言え、この状態では安心出来ない。
と言うのも、このようなピッチコンディションが悪い場合は
強さの差が出づらいのである。
この場合、日本の方が明らかに実力的には上だが
このピッチコンディションが、日本の技術力を下げ
マレーシアに味方するのである。
それだけにこの試合は最後まで安心する事は出来ないだろう。
日本が先制した後、日本が有利に試合を展開するが
要所でマレーシアに攻め込まれ、非常に危険な状態に
陥る事が数回あり、やはり油断ならない展開となった。
特にマレーシアのロングやミドルレンジからのシュートは
見ていて、精神衛生上非常に宜しくない。
このピッチコンディションでボールが滑るため
林が毎回ファンブルしそうで恐ろしい。
これは両チーム共に同じ事なのだが、リードしている展開なだけに
余計に精神的に響く。
しかし結局前半は試合が動く事はなく
試合は後半へ折り返す。
後半開始から、マレーシアが押しに押してくる。
その勢いに押されて、日本はイエローを取られるなど
流れが非常に悪い。
そして疲れが出てきた事により、日本の連携の悪さが
大いに露呈しており、これがチームワークが
原因なのかは微妙だが、何とも今後が思いやられる。
後半29分、日本は平山に代えて李を投入。
日本はリフレッシュを図る。
そしてこの李が入っていきなりのゴール。
後半31分に、李のポストプレーを家長が受け
それを李が自ら追いかけてパスを受けて押し込んだ。
これで日本は2-0とようやく少し安心出来る状態となった。
ところがこの直後、本当に安心してしまったのか
後半38分にマレーシアのフリーキックから
ゴール前にクロスが上がり、これを綺麗に決められてしまう。
2-1とリードしてはいるが、マレーシア相手に
同点では何とも情けない限りである。
それだけに残り時間、しっかりと気を引き締めて欲しい。
この得点からマレーシアが一気に勢いづき
日本に対して猛攻を仕掛ける。
逆に日本は防戦一方で何とか防いでいる感が否めない。
しかしロスタイム3分が経過し、試合終了。
終わってみれば2-1の勝利だが、勝った気がしない。
これで勝利と言ってしまえば、この先勝ち抜く事は
間違いなく不可能だろう。
後半の失点よりも、試合全体を通しての連携の悪さや
日本のシステムが機能していない点などを考えると
今後が非常に心配でならない。
次回の試合までに、日本がどう修正してくるか期待したい。
昨日のマレーシア戦を受けて、U-22代表の反町監督は
メンバー選出を白紙に戻して考え直すとの事。
個人的にはこれはいかがなものかと。。。
どちらかと言うと、選手個人の責任よりも
連携などのシステム的な部分に大きな責任があり
それは監督やコーチ、もちろん選手も含めた全員で
対処すべき部分だと思われる。
どうやらこれで不仲説が真実味を帯びてきた。
一部報道では特に選手と監督との関係の悪さが
取り沙汰されており、このメンバーチェンジで
一掃したい考えなのだろうが、果たしてどう出るか。
レッドソックスの松坂が打者としてデビューする。
どうやら相手チームとの試合でDH制を拒否され
それにより松坂の打者デビューが決まったようである。
アメリカでは仕事がキッチリと区分けされているためか
松坂を打者としては評価する気がないようだが
日本にいた時から松坂は打撃でも非常に優秀で
投手としてはあり得ない活躍をしていた。
それだけに今回の試合で安打や本塁打などが出れば
アメリカ中の度肝を抜く事は間違いない。
大いに頑張って欲しいものである。
サッカー日本A代表の24日ようのメンバーの
一部が発表となった。
今回は驚きのメンバー発表である。
まず移籍した三都主がいない。
これは移籍したばかりの三都主を気遣っての
配慮だと予想する。
そしてドイツワールドカップの3人が帰ってきた。
DFの中澤、MFの中村、FWの高原。
何とも心強い限りである。
それに加えて川口能活も健在。
遠藤も復帰し、闘莉王や加地など
このペルー戦は面白くなりそうである。
なお、今回発表されたのは18人だけで
残りのメンバーは後日発表との事である。
FWは高原のみの発表で、今までの巻や播戸などの
メンバーは発表されていない。
このFWの発表も気になるところである。
最終的なメンバー発表が楽しみである。
サッカー日本A代表でオシム監督は
残りの枠のうち、FWは3人を招集する事を発表した。
やはり巻が有力視されているようだが
どうなる事だろうか。
確かに長身は日本にとって大きな武器となるが
それ以外がダメでは心許ない。
U-22代表の平山のようにならない事を祈るばかりである。
ついに24日に行われるA代表のメンバーが決まった。
追加招集されたメンバーは少々面白い。
まずMFだがU-22から3人のメンバーが招集された。
本田圭祐、家長、水野の3名である。
U-22を牽引する3人なだけにこの招集は興味深い。
そしてFWは予告以上の4人が招集された。
巻、佐藤寿人、松橋、矢野の4人である。
注目している佐藤寿人は入っていたが
播戸は入っておらず残念な限りである。
そしてやはり巻がメンバーに入っていた。
使い続ける事で長身という生まれ持っての武器を持った
巻を育てようというのが狙いなのだろうか。
今度のペルー戦、色々と見所がありそうである。
サッカー日本A代表のFW高原がエゴイスト宣言である。
ブンデスリーガでの実績を基に
ペルー戦では多少のエゴがあったとしても
強引にゴールへ持って行くと宣言した。
これまでの日本のFWにはいないタイプの宣言であり
これは非常に興味深い。
日本の決定力不足は相変わらずであり
これまでもどちらかというと中盤に頼って
最後の美味しいところをFWが持って行く場面が多かったが
この高原の考えが上手く通れば
中盤だけでなく、FWが得点をメイキングする場面が
見られるようになる可能性は高い。
明日のペルー戦は注目である。
ボクシングライトフライ級王者となり
フライ級での王者を目指す亀田興毅が
2階級制覇に向けて最初の一歩を踏み出した。
相手はWBCフライ級12位のエベラルド・モラレス。
既に亀田はWBAフライ級で1位、WBCで3位に
ランクインされている為、相手は格下となるが
亀田のフライ級での試合はこれが初めてである。
事前の計量でエベラルド・モラレスが計量失敗し
200gオーバーとなり、亀田側がそのオーバーを認めた為
51.0kg級での試合となった。
まずは第1ラウンド、亀田は様子を見ながら試合を進める。
亀田は本来フライ級がベストウエイトであり
体つきも非常に良い仕上がりである。
第1ラウンド中盤から亀田の左カウンターが当たり出し
前回の試合同様に非常にクレバーに試合を進めている。
ビッグマウスではあるが、実力はそれに似合ったものである事に
間違いは無いようである。
そのまま第1ラウンドは終了。
第1ラウンドは亀田上々のスタートである。
続く第2ラウンド序盤はモラレスが盛り返す。
しかし亀田もそれにしっかりと対応しつつ応戦し
白熱した試合展開となる。
ランダエタ戦とは違い、亀田はこの試合で
非常に質の高い防御を展開し
しっかりと肘を締めてモラレスの攻撃を
完全に防いでおり、相手の打ち終わりを狙った
カウンターで試合を進め、第2ラウンドも
終わってみれば亀田のペースとなる。
第3ラウンド、亀田はあまり打たずに
モラレスに打たす展開となる。
亀田は要所で重いパンチを打つが
このラウンドはモラレスのボディーブローが
炸裂するなど、亀田に取っては少々分が悪い。
亀田の攻撃も徐々にモラレスに
蓄積されている事は間違いないが
現状でその効果は見えていない。
そのまま第3ラウンドは見た目的には
モラレスに分があるまま終了。
迎えた第4ラウンドは序盤から亀田のパンチが当たる。
どうやら第3ラウンドは温存していたようである。
このラウンド、亀田の非常にコンパクトでシャープな
攻撃がモラレスにヒットするのだが
さすがはメキシコのボクサー、ダメージを感じさせず
逆に亀田に打ってかかる。
このあたりは簡単には勝たせてくれない。
そのまま第4ラウンドは終了。
ポイントでは亀田のラウンドだろう。
第5ラウンド、亀田はモラレスのタフさに焦ることなく
しっかりとモラレスを攻め立てる。
このラウンド序盤にバッティングでモラレスの
額が切れるアクシデント。
しかし大きく切れているわけではないので
レフリーストップはなく、そのまま試合続行。
そしてこのラウンドの終了間際に
ついに亀田の左が炸裂し、モラレスがダウン。
終了間際だった為そのままラウンドは終了した。
そして迎えた第6ラウンド、亀田は勝ち急がずに
モラレスに対し冷静に試合を進める。
モラレスの額の傷はどうやら止血完了されており
大きな出血はない模様。
このラウンド中盤でお互いに足を止めての打ち合いとなり
モラレスも頑張ってはいるが、明らかに押されている。
しかしながら、モラレスのパンチは死んでおらず
亀田が安心するにはまだ早いようである。
第5ラウンドでダウンしたとは思えないモラレスの試合運びだが
第6ラウンドは亀田のラウンドとなった。
続く第7ラウンド、まずはお互い冷静に試合を運ぶ。
第6ラウンドの打ち合いで消耗した体力を
回復しているかのような試合運び。
このラウンドで徐々に亀田のガードが緩くなっている。
さすがの亀田も少々疲れが出て来たのだろう。
しかしそれはモラレスも同じ。
両者共に大きな展開はなく、次のラウンドへ。
第8ラウンド、亀田はもう一度ガードを締め直す。
あまり自分は動かず、モラレスを動かして
モラレスの打ち終わりを狙う試合展開。
どうやらこのラウンドはモラレスに打たせ
モラレスの体力を減らす作戦なのだろう。
終始モラレスに打たせ、このラウンドは終了。
そして第9ラウンド、モラレスは大分顔の腫れが目立つ。
亀田の顔と比較すれば、この試合の優劣は明らかである。
しかしそれでもこのラウンドのモラレスは驚異的である。
亀田を大いに攻め立て、クリーンヒットは少ないが
見た目には亀田が押される展開である。
終盤で亀田がやり返す場面があったが
ポイント的には微妙だろう。
迎えた最終ラウンド、序盤からモラレスが打って出る。
個人的にはこのラウンドは亀田が一気に仕掛けると思ったが
冷静に対処している展開となった。
亀田はピンポイントにパンチを当て、1分20秒あたりで
モラレスにクリーンヒット。
このクリーンヒットをきっかけに、ここで亀田が仕掛ける。
しかしこれでもモラレスが倒れない。
とにかく異常なほどのタフさである。
亀田は仕掛けはしたが、冷静さは失わず
最終ラウンドはポイントでは完全に亀田が上回る展開となり
試合終了となった。
KO劇は残念ながら見られなかったが
ポイントでは勝利したと思われる。
いよいよ判定の瞬間だが、やはり3-0で亀田に軍配が上がった。
モラレスのタフさが目立ったが、パンチは亀田に届いておらず
これは当然の判定と言えるだろう。
今回の試合で驚くべき事は亀田の冷静さである。
明らかにランダエタ戦よりも戦略的な試合運び。
そしてウエイトをベストのフライ級にした事によるパワーアップ。
誰の目にも明らかにボクサーとして進化しており
今年中にフライ級王者を獲得する夢が現実味を帯びてきた。
今後の亀田興毅に大いに期待したくなる試合であった。
さて、サッカー日本A代表は、キリンチャレンジカップで
ペルーと今年最初の試合を行った。
注目は何と言っても日本のスタメンである。
昨年の沈黙を破り、ついに欧州組の招集。
そして中澤の代表復帰。
注目のスタメンはGKはもちろん神・川口。
DFは中澤、闘莉王、加地、駒野。
MFは中村、遠藤、阿部、鈴木。
FWは高原と巻のツートップ。
この試合は今までのスタメンと全く違うので
どのような試合展開になるか予想がつかない。
高原、中村、中澤とドイツW杯のメンバーが戻った事で
オシム監督の考えるビジョンがどこまで再現されるか
非常に注目の一戦である。
個人的な注目点は中村から高原へのホットラインや
高原と巻との絡み、そして今まで中澤の代わりとして
活躍してきた長身、闘莉王と中澤の共演。
そして闘莉王のオーバーラップや加地、駒野の
サイドバックの上がりを中村がどう使うか。
何とも楽しみである。
日本の高原のキックオフで試合開始。
日本の立ち上がりだが、少々堅い。
初めてのメンバーと言う事もあるが
ペルーに押される場面が多い。
しかし、この攻撃を弾き返すのが中澤である。
攻め込まれている展開とは言え、嬉しい限り。
前半も時間が経つにつれて徐々に日本の堅さが取れてきた。
特に駒野の上がりは完全にペルーを凌駕しており
非常に面白い展開となる。
ただ、ペルーも序盤の立ち上がり以降、非常にハイペースな
攻撃を見せており、日本が攻め入られる場面も多い。
また、欧州組と国内組とのイメージの差が目立つ。
中村や高原のパスに対して国内組がついて来ていない。
欧州組の2人はいつボールが来ても良い姿勢であるのに対して
国内組は多少の油断が見られる。
しかし前半19分、ついに試合が動いた。
高原が突破で得たフリーキックを中村が蹴り
それが芸術的な弧を描いてゴール前へ上がり
それをこれまで得点出来ずに悩んでいた巻が
完璧なヘッドで地面に叩きつけてのゴール。
空中で完全に抜け出しており
やはり空中戦での巻のポテンシャルは大きい。
それぞれがしっかりと仕事をした結果でのゴール。
何とも嬉しい結果である。
このゴールを考えると、今まで巻が点を取れなかったのは
地上での巻のボールコントロール能力もあるが
巻に対して良いクロスを挙げる選手が
不在だったと言う事も考えられる。
この巻の先制ゴールから日本が猛攻を仕掛け
選手が波に乗りだした。
特に高原の駒野の突破は光るモノがあり
ペルーは彼らをファウルで止めるしか方法がない。
そしてこのファウルで生まれるフリーキックからの
得点チャンスと、良い流れが日本に来ている。
後はディフェンス面の安定性である。
現状、攻めているので目立っていないが
日本のディフェンスが完璧とはまだ言い切れない。
前半が進むにつれ、雨が降り出し
ピッチコンディションに変化が見られる。
出来ればベストのピッチコンディションで
この試合を見たかったが、致し方ない。
前半30分を過ぎたあたりで、ペルーの勢いが落ちる。
やはり序盤に飛ばしすぎたのだろう。
日本の後衛がボールを持っていても
あまりチェックに行く場面がない。
逆に日本は雨にも負けずにしっかりと試合を運んでいる。
日本のディフェンスのシステムも徐々に安定してきており
攻め込んだ時や、オーバーラップした時の対処も
安定感をまし、ペルーのカウンターにも対処出来ている。
ただ、ペルーの選手は数で日本のディフェンスが勝っていても
それに打ち勝つだけのポテンシャルを持った選手がおり
このあたりの戦いは非常に面白い。
システムがしっかりしていれば、後は選手と選手の戦い。
それで負けるのであれば、まだ諦めがつくというものである。
ただ、願わくばその戦いに勝って当然と行きたいところだろう。
そのまま前半は日本の流れのまま終了。
最初の得点が巻であり、そのアシストが中村。
そしてフリーキックを作り出したのが高原と
活躍して欲しい選手が活躍した結果となった。
後半も大いに期待したい。
ペルーのキックオフで後半開始。
ペルーはGKを代えてきている。
後半は両チーム白熱した試合展開で
どちらも引かない面白い試合。
前半通用していた日本のサイドからの攻撃も
ペルーは後半になり、徐々に対応しつつある。
後半は雨はやんでいるようだが、風が強く
まだベストなピッチコンディションとは言えない状態。
しかしそんな難しい状態の中で後半9分に
高原の恐ろしいシュートが炸裂する。
強い風の中、中村の絶妙なフリーキックが
高原の足下へ落ち、高原はゴールを背にワントラップし
振り向きざまの恐ろしいスピードで足を振り抜き
これが見事にゴール。
これで日本は2-0とリードを広げ
このリードで日本は精神的にも
大きく優位に立った事になる。
この得点の後、日本は阿部に代えて中村憲剛を投入。
中村俊輔が中村憲剛へ絶妙なパスを送るなど
面白い場面も見られる。
そして後半22分、巻に代えて矢野、遠藤に代えて羽生を投入。
疲れの出てくるこの時間帯にこの2人を入れる事で
機動力を再度アップさせる試みである。
特に羽生の運動量は定評があり、この時間帯での投入は
非常に面白い起用である。
ペルーも同じく2人交代し、こちらもリフレッシュを図っている。
羽生は投入直後からいきなり飛ばしに飛ばし
そのスピード溢れるプレイで日本を引っ張る。
また、矢野にもボールが集まり得点チャンスを演出する。
巻と同じく長身を活かしたプレイで得点と行きたいところである。
後半30分を過ぎた辺りで、両チーム共に足が止まり
試合は膠着状態となる。
羽生や高原を活かす事が出来ず
日本としては望ましくない試合展開。
リードはしているが、もっとシュートまで持ち込むような
流れを見せて欲しいものである。
そして後半38分、日本は一気にカードを切る。
鈴木に代わって家長、中村俊輔に代わって藤本
そして高原に代わって水野を投入。
U-22の若い力をここで投入する。
このリフレッシュで日本はまた息を吹き返し
ペルーに対し猛攻を仕掛ける。
欧州組が抜けた後でも得点出来るところを
ここで見せて欲しいところである。
日本が猛攻を仕掛けながらも動きのないまま
試合はロスタイムへ突入。
最後の最後で水野の突破からフリーキックを得て
それを藤本が素晴らしいシュートでゴールを狙うも
僅かに枠を外し、そのまま試合終了。
U-22の力で追加点と行きたかったが、残念である。
終わってみれば今まで勝利した事のないペルー相手に
2-0の快勝である。
ただ、ペルーはこの遠征に僅か15人で来ており
しかも、そのうちの1人が怪我で欠場となり
この試合は14人で戦っており、ベストコンディションとは言えない。
その為、この試合に勝ったからと言って
ペルーに打ち勝ったとは言い難い。
日本にとっての収穫は高原、中村俊輔の欧州組が
オシムジャパンに初めての招集ながら
しっかりとフィットしていたと言う事。
そして両名ともしっかりと結果を出したのも収穫である。
また、国内組でも苦しんでいた巻が
中村俊輔のフリーキックから得意のヘッドで
オシム監督になって初めてのゴールを挙げたのも
今後の日本代表に取って大きな出来事だろう。
巻がこの得点で調子に乗ってくれれば
大いに面白くなるだろう。
勝利したとは言え、問題のポイントも多い。
まずは連携が悪い。
連携の悪さからペルーに攻め込まれる部分が多く
これがベストコンディションのペルーであれば
確実に得点されていた場面も数多くあった。
また欧州組と国内組とのイメージの差が大きく
中村や高原の動きに国内組が一歩遅れている部分がある。
国内組だけならイメージの統一感はあるが
それは世界レベルでは全く通用しない。
その為にも、時間をかけてそのイメージの
統一をしていかなければ上手く行かない。
オシム監督が抱いているイメージを
より深く浸透させるべく、時間をかけるべきなのだろう。
今後の個人的希望のポイントとしては
未だ招集されていない欧州組の招集である。
特にルマンの松井と中村俊輔とのコンビは
大いに興味深いポイントである。
おそらく今回の欧州組の招集は
2人ともそれぞれのチームである程度の地位を獲得し
日本代表に呼んだ事で、所属するクラブチームに
影響が無いとの判断により呼んだモノと思われる。
海外のクラブに所属しながらも呼ばれていない
松井や三都主などの主力と成りうるメンバーの
共通点は、未だチームでの地位を獲得しきっておらず
それを優先させる為に呼んでいないのだと思われる。
たとえ海外クラブチームに入ったとしても
そのチームでレギュラーの地位を獲得しなければ
海外の強豪リーグで試合に出られず
結果として国内のJリーグで毎試合出ている選手の方が
試合感覚に優れている結果を生んでしまう。
オシム監督がどのシチュエーションなら海外組を
自分の思うとおりに招集するが解らないが
それがアジアカップなのか、ワールドカップなのか。
今度のアジアカップでその考えが明らかになるだろう。
また、今回参加したU-22のメンバーが
フル代表での洗礼を受けて
今後のU-22での試合にどう活かすかも
気になるところである。
とにかく、今回のペルー戦ではオシム監督に
良い意味でも悪い意味でも大きな収穫があった事は間違いない。
次の日本代表の試合に大いに期待したい。
サッカーU-22日本代表は北京五輪二次予選で
ホームでシリアと対戦した。
日本はこれまで全勝で勝ち上がっており
このまま全勝で行きたいところである。
ただ、シリアもここまで全勝で勝ち上がっており
得失点差も日本と同じ。
この直接対決でシリアを下して
差をつけていきたいモノである。
アジアの中で日本はトップとは言え
この世代はこれまであまり良い結果の試合がない。
勝ってはいるが、相手は完全な格下。
勝って当然のわりには試合内容が悪すぎる。
それだけに日本がシリアに足下をすくわれる可能性は
大いにあるのである。
日本のスタメンはGKに西川。
DFに水本、伊野波、青山直晃。
MFに本田拓也、梶山、水野、本田圭佑、家長。
FWに平山と李が入っている。
この試合またもシステムを変えており
FWが2トップとなっているあたりが注目だろう。
また、先日A代表を経験した水野、家長、本田圭佑の3名が
この試合でその経験をどのように活かすかもポイントである。
日本のキックオフで試合開始。
序盤の印象は最悪ではないが
パスの連携が悪い。
先日A代表を見たばかりで、技量の差があるのかも知れないが
それぞれのパスの精度、パスの意思が通じていない。
日本ボールの時も、日本の足下に
ボールが落ち着いている印象が無い。
そして前半6分にシリアがコーナーキックから
中央の選手に通り、ゴール。
得点かと思われたが水本が倒されたとの判定で
シリアのファウルとなり、何とかやり過ごした。
ヒヤッとしたが、危険な状態には代わりはない。
この試合、攻撃は家長が前戦でフリーで動いているため
良い効果を発揮しそうだが、守備では少々危ない。
それぞれのマークの確認が曖昧な上に
相手の個人技があるので、日本の迷いにつけ込まれ
抜かれてしまう場面が多い。
また、攻撃が良い雰囲気なのに反して
ボールがしっかりとつながっていないので
攻めていても得点に結びついていないのが心配である。
逆にシリアは非常にスピードのある組み立てで
攻めてきており、それに加えてフィジカルが強い。
中盤でしっかりと日本がボールを抑えないと
いつ得点されてもおかしくない状態である。
しかしそんな日本にラッキーなゴールが生まれた。
前半14分、フィールド中央付近の左サイドで
家長がボールを運び、ペナルティーエリア直前で
中央に向かって真横に切れ込み
そのままペナルティーエリア外から利き足ではない
右脚での強烈なミドルシュート。
これが綺麗にシリアゴールに突き刺さり1-0と
早い時間帯で日本が先制した。
日本が先制した事に関しては喜ばしい事だが
日本がこの先勝ち抜いていく上では
このゴールは評価に値しない。
と言うのも、完全に家長の個人技によるモノで
相手チームに家長をマークされたら話にならない。
日本のシステムがしっかりと稼働している流れの中で
得点しない限り、今後の安心材料にはならないのである。
この家長のゴールが影響したのか
先制した後は日本のパスが回り始める。
ただ、パスの精度は多少上がったが
とにかくトラップが悪い。
やはりA代表や、世界トップレベルのサッカーとの違いは
このトラップにあると言っても過言ではない。
個人的にはトラップこそがサッカーで一番大事な技術であり
このトラップが上手ければワンタッチで完全にボールを
コントロールできる状態にして行けるのである。
日本サッカーの成長にはトラップが欠かせない。
前半23分、そんな私の心配をよそに
またも日本にゴールが生まれた。
右サイドでのフリーキックを得て
水野のフリーキックが平山の頭にドンピシャのクロス。
結果としては平山のゴールとなったが
これは完全に水野のクロスの精度が良かったのである。
スローで見ると平山は頭にジャストミートしておらず
シュートの完成度としては微妙である。
とは言え、これで2-0と日本はリードを広げた。
先ほどの得点同様、この追加点も水野のクロスの精度が
良かった事が原因であり、個人技の要素が多すぎる。
今後の日本代表の安心材料にはならない。
日本の技術に関してだが、やはりA代表に招集された選手は
トラップが非常に安定しているのに気づく。
それでも世界トップレベルの同世代の選手と比べれば
色あせてしまう感は否めない。
今度の北京五輪で出てくる様な世界トップレベルの選手は
このトラップを当然のごとくこなし
その上をいくトラップせずにダイレクトでボールを完全に
コントロールする技術があるのである。
ダイレクトでボールを完全にコントロールするためには
その前段階であるトラップが完成していなければ難しい。
そうこうしているうちに試合はロスタイムに入り
そのまま前半終了。
前半終わって見ていると、とにかく平山の技術がなさすぎる。
ボールを持って1対1になると、ほぼ100%相手に取られる。
くさび的なプレーの時はパスを回してしまうので問題ないが
ドリブルは絶望的に酷い。
平山にドリブルをさせるくらいなら、相手にパスを出して
相手のトラップミスを狙う方がまだましだろう。
実況では素晴らしい前半と絶賛しているが
おそらくゲームとしては勝っているのでテレビ的な事も考え
絶賛しているのだと思われるが
個人的にこの試合をメディアが褒めてしまっては
日本のサッカーレベルが下がってしまう。
勝っているゲームを批判しては視聴者の気分を
害すると言う考えも解らないでもないが
これに関しては少々残念である。
迎えた後半、シリアのキックオフで試合再開。
日本にメンバーチェンジはない。
試合としてはもう1点取って、止めを差したいところである。
後半の立ち上がりだが、シリアが少々意気消沈気味なのが
幸いし、得点には至っていないが
日本のディフェンスが修正されていない。
個々のマークが曖昧で、システムがきっちり作動していない。
攻撃面ではシリアに元気がないため
徐々にパスがつながり始めており
日本が追加点を取れそうな雰囲気が濃厚となっているが
後半序盤はまだ動きがない。
そして後半18分に疲れの見える李に代えてカレン・ロバートを投入。
個人的にはこの選手に点を取って欲しいところである。
非常に運動量が多く、攻守に渡って活躍しているのだが
FWなのにゴールがないのが辛いところ。
応援している選手という事もあり、頑張って欲しい。
その後、しばらく膠着状態が続いたが
後半25分、またも日本にゴールが生まれた。
自陣のペナルティーエリア付近で溢れたボールを
カレンが中央付近でワンタッチで飛び出している
平山にスルーパスを送り、これを抜け出した平山が
相手ペナルティーエリアまで運び
ドリブルの悪い平山が相手DFをかわしシュート。
相手GKも届かずにこれがゴールとなった。
このゴールは少々評価に値する。
相手ボールを奪ってのカウンター。
しかもドリブルの苦手な平山が相手を抜いてのゴール。
得点をとり続けている平山の調子が上がっており
段々とポジション取りも良くなっている。
そうでなければ平山にここまでチャンスは訪れない。
ここは平山を評価するべきである。
個人的には周囲を見ていたカレンを賞賛したいところだが
やはりカレンにはゴールを狙って欲しいものである。
3-0と日本が完全にリードし、シリアは既にやる気がない。
後は、日本が良い形で追加点を取り
今後のために少しでも経験を積んで欲しいところである。
そんな後半34分、日本のコーナーキックの場面で
家長に代えて枝村を投入。
流動的だった家長の代わりに枝村が入った事で
日本はこれで3トップとなる。
枝村が入った後、この枝村の飛び出しが良い結果を生み出し
日本は幾度となく決定的なチャンスを得る。
この枝村の飛び出しをカレンが利用し
素晴らしいパスを出す場面が多く、非常に興味深い。
もしかしたらカレンはFWではなく、攻撃的MFの方が
向いているのかも知れない。
そして試合終了間際の後半42分。
日本は梶山に代えて上田を投入。
これで3枚のカードを切り終えた。
結局そのまま両チーム共に得点はなく
ロスタイムを消化し、試合終了。
終わってみれば3-0の完勝である。
しかしこの結果だけでは何とも言えない。
後半は多少良い形が生まれてはいたが
それはあくまでシリアが意気消沈気味だった事で
日本がある程度自由にプレイ出来たという事であり
お互いがベストコンディションの状態で
日本のシステムがしっかりと稼働した事の証明にはならない。
それだけにまだ今後のU-22で安心出来るとは言えない。
ただ、逆にこの完勝で選手達の士気が高まり
調子が上がってくる可能性は大いにある。
つまり次の試合の内容がポイントとなるのである。
個人技が本当の意味で効果を発揮するためには
チームとしてシステムが機能する事が大前提。
この試合の前半のように個人技に助けられても
それは評価に値しない。
次の試合に大いに期待したいところである。
U-22日本代表は北京五輪二次予選第4戦を
アウェーのダマスカスでシリアと対戦した。
これまで日本は内容は悪いモノの
全勝で勝ち上がっており、この試合で勝てば
最終予選への切符を手に入れる事になる。
日本のいるグループではシリアが最大のライバルだが
格下である事には変わりなく
この試合は軽くこなして欲しいものである。
日本のスタメンはGKに西川
DFに伊野波、青山直晃、水本
MFには水野、梶山、青山敏弘、本田圭佑、家長
FWは平山とカレン・ロバートである。
この試合、今までメンバーに入っていた李が外れている。
前半開始から日本は積極的に攻め
カレン・ロバートらが大きく活躍する場面が見られる。
逆にホームのシリアは日本のいきなりの猛攻に
少々引き気味で、本来の力を出せていない状態。
どうせならこの感じのまま先制点と行きたいところである。
そんな前半17分、日本に先制点である。
サイドから水野が中央に切れ込み
強烈なシュート一閃。
さすがにあのシュートを打たれては
シリアは堪らないだろう。
日本が先制したとは言え、どうにも安心できない。
DFのシステムを少々変更したようで
安定感がいまいちであるのと
シリアがあまりに不調である事。
この2点が妙に気になるのである。
前半の内にもう少し追加点を取っておかないと
安心出来ないだろう。
そのまま試合は白熱した攻防が続き
前半終了かと思われたが
後半43分に日本に追加点である。
コーナーキックから本田圭佑にパスが通り
ワントラップしての正確なボレーシュート。
どちらかと言うと相手GKとDFのミスで生まれた
得点ではあるが、貰えるモノは貰って損はない。
このまま前半は終了で日本は2-0とリードして折り返す。
迎えた後半、やはり私の予感が的中した。
シリアが後半開始直後から猛攻を仕掛け
日本はいきなり浮き足立ってしまう。
前半の日本のDFの不安定さを考慮しての
猛攻なのだろう。
完全なシリアペースで試合が進む。
しかしながら日本は何とか運で切り抜け
試合は終了へ向かう。
日本は後半の終盤に増田、上田、菅沼を投入し
盛り返すが得点には至らず
結局試合は2-0で日本が勝利した。
やはり勝利したとは言え、全く安心出来ない。
相手がシリアだから良いモノの
北京五輪ではメッシやルーニーなど
強力なプレーヤーが出てくるのは間違いない。
そうなった時に、この試合内容では
120%敗戦を喫するだろう。
システムの安定やコミュニケーションの強化。
パスやトラップの技術向上など
日本代表の修正点は非常に多い。
二次予選はまだ2戦残っており
これらでしっかりと修正して欲しいものである。
次の日本代表の試合に期待したい。
バルセロナ所属のマラドーナの再来と呼ばれる
若手プレーヤーのメッシが
マラドーナの伝説の5人抜きでゴールを決めた。
この異常なポテンシャルが今後も伸びると思うと
何とも末恐ろしい選手である。
しかも北京五輪にはこのメッシが出てくる。
いやはや現状の日本で太刀打ち出来るのだろうか。。
スコットランドリーグでセルティックが優勝した。
その立役者は他でもない中村俊輔である。
芸術的なFKで1-1の膠着状態から一歩抜けだし
2-1でセルティックを優勝に導いた。
これで中村俊輔はスコットランドで
完全な地位を確立した事になる。
個人的にスコットランドリーグのレベルが
高いとは思わない。
やはりセリエAやフランスリーグ、スペインリーグなど
世界のトップレベルの国で開催されている
サッカーリーグでなければレベルが高いとは
言えないだろう。
しかし、スコットランドリーグと言えど
1国のサッカーリーグの頂点にチームを導く
原動力となるには、大変な作業である。
これを足がかりに世界のトップリーグへ進むメドが
ついたとも言えるだろう。
後は世界のトップリーグでレギュラーの
定位置に居座る事が出来るかどうかが問題である。
そのデメリットを考えて現状のレギュラーの
チームで数多く試合をするのも手である。
中村俊輔の力はスコットランド、日本の
両国で証明されたわけだが、果たして世界では
どう評価されるのだろうか。
今後の中村俊輔の動向に注目したいところである。
このところ注目されているボストンの
レッドソックスに所属する松坂と岡島。
超高額で移籍を決定しした松坂に対し
話題性は全くなかった岡島。
しかしながらフタを開けてみれば
岡島は12試合連続無失点。
松坂は勝ち星を順調に増やしてはいるが
試合内容は決して宜しくない。
防御率をみればそれは明かで
打線に助けられている部分が大きい。
これは松坂が他球団から執拗なマークを
受けているからなのか、そうでないのか。
あれだけの高額での入札となれば
結果を出さなければ大変な事になる。
その大きなプレッシャーに打ち勝ち
結果を出す事を要求されている松坂と
自分のペースでしっかりと成長を続ける岡島。
この二人、いったいどちらが本物になるのだろうか。
個人的には両者共に本物と信じたいところである。
ボストンのレッドソックスに移籍した
松坂がボコボコである。
イチローのいるマリナーズと対戦し
初回に5失点という最悪の立ち上がり。
フォアボールも多く、それが失点につながり
もう目も当てられない酷さである。
逆に岡島は月間の優秀なプレーヤーに選ばれるなど
天と地ほどの差がある。
ただ、移籍金などは真逆なため
早い段階でしっかりとメジャーの壁を
打ち破らないと大変な事になってしまう。
何とか頑張って欲しいが
どうやら松坂の本来の調整法と
メジャーでの調整法が噛み合わず
それも松坂不調の原因になっている様子。
果たして松坂の今後はいかに?
このところ高野連が出した特待生を
高校野球に入れる事が出来ないと言う決断で
大きなニュースとなっているが
その結果が出始めているようである。
春の高校野球で、特待生を外した
強豪校がコールド負けなどの酷い負け方をして
続々と姿を消している。
本を正せばプロ野球の裏金問題が発端だが
ここまでする必要があったのだろうか。
まず現状まで頑張ってきた特待生の
立場はどうなるのか。
野球が出来ない野球の特待生。
何とも悲しい響きである。
他のスポーツでは特待生は当たり前で
野球だけ特待生禁止というのは
随分と滑稽な考えに思える。
既に高校生ともなれば、義務教育も終わり
自分で自分の進路を決めて
将来についてプランを持って当然の年齢。
野球選手になる為には強豪校に入り
プロ野球のスカウトの目に少しでも
多く触れる事でその将来を掴もうとするのは
当然の成り行きというものである。
それを高野連が禁止してしまっては
高校生の為を思っての事だろうが
彼らの将来を踏みにじっている事に他ならない。
個人的に高野連に今までも良い印象はなかったが
今回の一件は特に酷く、最悪のモノである。
この高野連の決断を覆す事が
出来ればそれで良いのだが
現状、それも非常に厳しそうである。
全国の特待生が奮起して訴えでも起こさない限り
どうにもならないのかも知れない。
頑張れ特待生。
サッカーU-22日本代表の16日に行われる
アウェーでの香港戦のメンバーが発表になった。
基本的には前のシリア戦と同じメンバーである。
GKの松井が外れただけで変化はない。
日本は既に二次予選突破を決めているが
その戦いぶりは最悪と言っても過言ではなく
このままでは本戦で戦う世界の強豪国はもちろんの事
アジアの最終予選で確実に苦しめられる事になる。
消化試合となっている残り2戦で
何とかチームとして機能するように
調整して欲しいモノである。
一説にはチーム内での不仲説も取り沙汰されており
心配の種は尽きないが、今は上手くチームの
システムが機能してくれるのを祈るばかりである。
サッカー日本A代表にまた欧州組が現れる。
6月上旬に行われるキリンカップで4人の
欧州組が招集される見通しとなったようである。
先日招集された中村俊輔と高原を始め
今回初招集となるのは中田浩二と稲本である。
個人的には松井を呼んで欲しかったが
なにか思惑があるのだろう。
中田と稲本は両者共に日本代表だった選手ながら
オシムジャパンになってからはお目にかかれなかった。
それだけにこの4人がフィールドでどのようなプレイを
繰り広げるか、非常に注目である。
アジアカップに向けて、6月は良い試合を期待したい。
横浜FCの三浦知良がJリーグでの
最年長日本人ゴール記録を更新した。
40歳2ヶ月でのゴールは中山雅史の
39歳7ヶ月を越える記録である。
しかしながらJリーグでの最年長ゴール記録は
ジーコの41歳3ヶ月。
こうなったらジーコの記録まで超えて欲しい。
日本サッカー界のカリスマであるカズの
進化はまだまだ続きそうである。
サッカーU-22日本代表が北京五輪2次予選第5戦を
アウェーで香港と対戦した。
既に日本は最終予選出場を決めており
ここまで全勝で勝ち上がってきている。
しかしながらその戦い方は不安定で
システムがしっかりと稼働していない部分が多い。
最終予選や本選で勝ち残るためにも
この試合を含めた後2戦でどうにか修正して欲しいところである。
またこの試合に勝てば二次予選の一位通過が決定するだけに
しっかりと勝っておきたい。
日本のスタメンはGKに西川
DFは水本が負傷した為、代わりに細貝、青山直晃、伊野波。
MFに本田圭佑、梶山、家長、本田拓也、水野。
FWには平山と李が入っている。
水本の代わりは一柳かと思っていたが
どうやら細貝がチャンスをモノにしたようである。
まずは日本のキックオフで試合開始。
やはり相手は完全な格下の香港。
良いリズムでボールを回せている。
香港は完全にマークが外れる場面が多々あり
日本の相手としては役不足である。
そして前半7分、いきなり試合が動いた。
右サイドから細貝がクロスを上げ
それを梶山が折り返したところで
李の強烈なボレーシュート。
これが綺麗に決まって前半の早い段階で
1-0と日本が先制する。
香港は完全に浮き足立っており
こうなったら大量得点と行きたいところである。
その後も完全な日本ペースで攻め続け
家長や李、水野、細貝などの活躍が目立つ。
個人的には前半のうちに3-0まで持って行き
最終的には7-0くらいで完勝して欲しいところである。
しかしここから日本が攻めているのに点が入らない。
決定的な場面まで持って行くのだが
入りそうで入らない。
こういう場面では得点出来るうちに得点出来る状態でないと
この先、メッシやルーニー、クリスティアーノ・ロナウドなどの
強豪有するチームと戦うのは厳しいだろう。
あのブラジルでさえ調子の悪い時間帯はある。
そういった時間帯にキッチリと得点出来れば
日本もグッと安定してくるはずなのである。
しかも前半16分には平山が通算2枚目のイエローで
次の2次予選最終戦に出場出来なくなってしまった。
その原因が相手ゴール前でのハンドなだけに
何とも情けないストライカーである。
これがその後を左右する重大な試合なら
気持ちは解るが、そこまで重大な試合でないこの試合で
しかもリードしている中でこのハンドはあり得ない。
明らかに思慮が欠けていると思われる。
残りの2次予選でスタメンのメンバーで
なるべくシステムの構築と確認をしなければいけない状況で
これまでスタメンで来ている平山が抜けるのは
何とも厳しいものである。
特にこのU-22は平山を大きな軸として考えているだけに
このようなプレーは個人的に許せない。
その後も試合は惜しい展開のまま前半終盤へ。
ところどころで日本のDFの危ない場面があるが
相手が香港という事で助かっている。
水本が急遽出場不能となったので、この辺りの確認は
少々ルーズになっているようである。
そして1-0のままかと思われた前半のロスタイムに
先ほど酷評した平山が得点する。
左サイドから本田圭佑の少々難しいクロスを
綺麗に頭でゴールに押し込んだ。
やはりヘディングには定評があるだけあって
平山のヘディングは強力なモノがある。
そのまま2-0で前半は終了。
後半、日本はメンバー交代はなく
香港のキックオフで後半開始。
後半も完全な日本ペースで試合は進む。
既に2点リードされ香港は意気消沈している感がある。
そして前半7分、目の覚めるようなゴールが生まれた。
右サイドから本田圭佑のフリーキックが決まったのだが
恐ろしいようなゴールである。
いわゆる無回転のブレ玉だったのだが
それが左利きの本田圭佑がシュートしてゴール。
スローを見ている私も目を疑うような変化であった。
実況も驚いていたが、あれには驚きである。
新しい世代の中村俊輔と言っても過言ではない。
後はあのフリーキックをいつでも蹴る事が出来るかどうかである。
この本田圭佑のゴールで3-0とし、日本は波に乗る。
そのまま攻め続け、後半15分に今度は水野がゴール。
カウンターで相手が手薄になったところへ
日本が数的有利を作り出し、完璧なゴール。
こういう良い流れでのゴールを量産して欲しいものである。
これで4-0と完全に日本がリードし、香港も黙り込む。
日本はその後、水野に代えて菅沼、本田圭佑に代わって増田
最後には平山に代えてカレン・ロバートを投入しリフレッシュを図る。
しかしこの後は得点がなく、そのまま試合終了。
私の予想通りの7-0とは行かなかったが
4-0での完勝である。
この勝利で日本は北京五輪2次予選1位通過を決めた。
後は最終予選に向けてよりチームワークを高め
チームとしてのサッカーを作り上げる事が課題となる。
残るホームでのマレーシア戦は大いに期待したいところである。
サッカーU-22日本代表の北京五輪アジア2次予選の
最終戦となる6月6日のマレーシア戦だが
平山を始め、水野、伊野波、西川が外れる。
いずれも累積警告での結果だが
4人ともU-22の中での中心選手。
平山はストライカー、水野は中盤の強力なMF
伊野波はDFの要でありキャプテン
そして西川は正GKである。
彼らがいないとなるとU-22はどうなるのだろうか。
相手がマレーシアなので心配はないが
ここまで主力選手がいないのなら
彼らがいなくても強烈な結果が出せる事を
大々的に証明して欲しいところである。
大量得点で大差をつける試合を期待したい。
FAカップ決勝で、チェルシー対マンチェスターUの
試合が行われた。
さすがにこのカードは凄い。
両チームともに強力な選手が揃っており
ある意味ではワールドカップよりも
盛り上がる部分があると言って良いだろう。
個人的にはチェルシーに肩入れしている。
チェルシーのメンバーはGKにツェフ。
DFにはパウロ・フェレイラ、エッシェン、アリー、ブリッジ
MFにマケレレ、ミケル、ライト・フィリップス、ランパード、ジョー・コール。
FWは最強のストライカーのドログバ。
控えにはアシュリー・コール、ロッベンも入っている。
対するマンチェスターもファンデルサール、エインセ
ルーニーやクリスティアーノ・ロナウドを有する
非常に強力なチームであり、手強い布陣となっている。
試合開始から、両チーム共に白熱した試合を繰り広げるが
最初のシュートは勿論ドログバ。
やはり世界を震撼させるストライカーである。
しかしチェルシーはドログバが一人でもプレッシャーがある為
守りにも集中しているようである。
ドログバの様な選手が一人いるだけで
しっかり守っていても、一気にカウンターでスピーディーに
仕掛ける事ができ、何とも驚異的なチームに変貌する。
しかも中盤にはランパードなどの最高のMFが揃っており
この中盤を崩すのは厳しいだろう。
この中盤を崩すにはクリスティアーノ・ロナウドやルーニーなどの
同レベルの強力な選手でなくてはいけない。
やはりこのFAカップ、最高の2チームの戦いだけあって
何とも高レベルな一戦である。
この試合、マンチェスターもルーニーのワントップだが
やはりドログバには少々見劣りしてしまう。
技術云々ではなくて、存在感や圧力の面で
ドログバは何か危険な臭いのする選手なのである。
こんなFWが日本にもいたら決定力不足などと言われないのに。。。
ドログバの存在感ですっかり忘れていたが
チェルシーにシェフチェンコとバラックがいない。
そう、怪我で彼らは欠場なのである。
このチェルシーの布陣にあの2人がいる事を考えると
何とも恐ろしいチームである。
そのまま試合は進んでいくのだが
両チーム最高の試合を繰り広げるが
得点がなかなか入らない。
あのドログバでも得点が入らないのである。
やはりシェフチェンコとバラック不在が影響しているのだろうか。
そのまま前半は無得点で試合終了。
迎えた後半も前半と同じく膠着状態が続く。
後半の終盤には一瞬乱闘になりかける緊迫した場面もあり
この一戦の重さが感じられる。
しかしこういう膠着状態の試合は
普通見ていてつまらないモノだが
このレベルになるとそうではない。
それぞれが素晴らしいビジョンを持ってプレイしており
見ている方は全く飽きない。
得点が入れば盛り上がるのだろうが
「今のを止めたか!?」とDF陣にも大いに驚いてしまうわけである。
特にチェルシーのツェフの好セーブは凄い。
前々回のワールドカップのドイツ代表GKのカーンを思わせる。
やはりこれが世界レベルなのだろう。
そしてこの膠着状態のまま
試合はついに前後半終了。
後半にはロッベンなども投入したが
チェルシーは得点出来ず
試合は延長戦へもつれ込む。
延長戦も白熱した試合展開はそのまま。
このままPKになってしまうのだろうか。
そんな延長戦前半13分、マンチェスターのギグスが
あわやゴールかと言うところまで持って行ったが
またもツェフの驚異的なセーブで
ゴールラインギリギリのところで抑えた。
しかし今度はお返しにドログバがやり返すが
ゴール枠を外れてゴールならず。
この辺りでやはり疲れからDFが相手チームの
攻撃スピードについて行けていない。
そろそろ得点があっても不思議ではない。
そのまま延長戦前半は終了。
延長戦後半、チェルシーは怪我を押してプレイしていた
ロッベンを下げてアシュリー・コールを投入。
ここで一気にリフレッシュして得点と行きたいところである。
この延長戦後半でもツェフの好セーブは健在。
何とも恐ろしいGKである。
前回のアジアカップの川口能活を思い出してしまった。
そう考えるとPKになった時に有利なのはチェルシーだろう。
そして延長戦後半10分、ついに試合が動いた。
中盤で小競り合いがあった後のリスタートから
ドログバがランパードにパス。
これをランパードが芸術的なワンタッチプレイで
このパスをワンツーで返し
そのワンツーで完全にフリーとなったドログバが
飛び出して来た相手GKをあざ笑うかのような
こちらも芸術的な軽いタッチのループシュート。
これが綺麗に決まってついに1-0とチェルシーが先制した。
やはり決めたのはドログバであった。
マンチェスターは先制された後、大いに粘るが得点できず
試合は120分の長い試合の末、チェルシーが勝利した。
やはりこれが世界レベルかと思わせる最高の試合であり
日本のレベルで考えていたら
凄すぎるプレイの連続でとてもではないが書き切れない。
素晴らしい試合であった。
WBA世界フライ級1位の亀田興毅が
大阪でノンタイトルの試合を行った。
相手は東洋太平洋ライトフライ級2位
インドネシア・ライトフライ級チャンピオンの
イルファン・オガーである。
2つ目の世界タイトルに向けて弾みをつける意味でも
この試合は余裕でKO勝利と行きたいところである。
まずは第1ラウンド、亀田は大いに相手を挑発し
自らのペースへ引き込み攻撃していく。
対するオガーは試合開始直後は落ち着いていたが
徐々に亀田のペースに引き込まれていく。
そのまま完全な亀田ペースで第1ラウンド終了。
続く第2ラウンド、序盤からオガーが攻めに出るが
亀田は冷静に裁き、自らの新たな武器であるアッパーを見せ
相手を圧倒していく。
今回のオガーは前回の相手から考えると、全く迫力がない。
若いという事もあるのかも知れないが
これで亀田が負けでもしたら話にならない。
この試合は圧勝しなければ、納得がいかない。
第2ラウンドも亀田ペースのまま終了する。
第3ラウンド、またも亀田の挑発が目立つ。
相手に打たせて、今度は自らの強力なパンチを武器に
相手を追い込んでいく。
オガーにしてみれば嫌な雰囲気だろう。
そのまま亀田のアッパーをおとりにしたラッシュが
面白いように決まり、第3ラウンド終了。
迎えた第4ラウンド、オガーは意地を見せ
何とか亀田に対して一矢報いようと必死だが
亀田にリズムを奪われ、イライラが目立つ。
しかしこのオガーの必死の攻撃も
亀田に入っていないわけではなく
何発か入るが、亀田は地元と言う事もあり
全く効いていない様子である。
そして第5ラウンド、第4ラウンドで受けた攻撃が
頭に来たらしく、亀田が本気で攻めかかる。
最初はオガーも防ぎ、攻撃もしていたが
時間が進むにつれ、またも亀田ペースに。
オガーはダウンしかけるなど、危険な場面が目立つ。
そのまま第5ラウンドは終了。
続く第6ラウンド、徐々にオガーの体力が落ち
亀田の時間になってくる。
オガーはリングから落ちそうになるなど
必死に堪えているが、もう時間の問題だろう。
しかしそれでもオガーはラウンド終了間際に
ワンツーを亀田に浴びせるなどして切り抜けた。
迎えた第7ラウンド、前のラウンドの終了間際の
ワンツーが相当イラッと来たらしく
亀田がステップを使い一度流れを変える。
そして一気に距離を縮めてのラッシュ。
オガーを倒しにかかる。
この感じなら久々のKOが見られるかも知れない。
オガーは必死に食い下がるが、亀田のパンチは
面白いようにオガーに入り、特にボディーへの
ダメージが大きく、オガーの動きに精細さが無い。
第8ラウンド、亀田は一転して超近距離での撃ち合いを誘う。
頭をつけてゼロ距離での接近戦である。
対するオガーはどうにかダメージを抜こうと
ブロックを必死に固めて回復を図る。
しかし亀田の強力なフックが決まりオガーがダウン。
そして試合再開した後、亀田が一気にラッシュを仕掛け
このラッシュでオガーの体がフラフラっとしたところで
レフェリーストップとなり、亀田のTKO勝利が決まった。
どうも見ている方からしてみれば
相手が弱いのか、非常に物足りない感じがする。
ノンタイトルマッチなだけに
そこまで強い相手はブッキング出来なかったのだろう。
KOは当然という感がある。
次の試合あたりからは、もっと強い相手が出てくると考えられ
フライ級王座に向けて接戦が予想される。
今後の亀田の試合に期待したい。
UEFAチャンピオンズリーグ決勝戦で
リバプールとACミランが激突した。
先日のチェルシー対マンチェスターUの戦い同様に
非常に面白い試合が期待される。
個人的に肩入れしているリバプールはGKにスペイン代表のレイナ。
DFにはイングランド代表のギャラガー。
他にもリーセ、デンマーク代表のアッガー。
MFにはスペイン代表のシャビ・アロンソや
イングランド代表のジェラード。
アルゼンチン代表のマスチェラーノ。
FWにはオランダ代表のカイトと素晴らしい布陣。
そしてサブには日本を苦しめたオーストラリア代表の
キューウェル、イングランド代表のクラウチなど
非常に強力な選手が控えている。
対するACミランはGKにブラジル代表のジーダ
DFにはイタリア代表のネスタやマルディーニ。
MFにもイタリア代表のガットゥーゾ、ピルロ
そしてブラジル代表のカカ。
FWにはまたもイタリア代表のインザーギと
とにかく豪華な布陣。
これにサブのメンバーにもブラジル代表カフーや
イタリア代表のジラルディーノなど
強力なメンバーが控えている。
試合開始から両チーム共に
とんでもなくハイレベルな戦いを繰り広げる。
序盤はリバプールの布陣が当たったと見え
リバプールが押し気味な雰囲気がある。
特にジェラードの位置を変更したのが功を奏している。
ジェラードを中心に据え、相手チームを引きつけ
その隙を突いてサイドから攻撃を仕掛け
中央のカイトにつなげる。
そしてあわよくばジェラードが飛び出し
2人目のストライカーになるという
強力なシステムである。
しかしながらリバプールも油断は出来ない。
ミランにはカカがいる。
このカカをフリーにしてしまっては
一気にゴールまで持って行かれてしまう。
カカを封じる事が出来なければリバプールは厳しい。
逆にカカを封じればリバプールの勝利は間違いないと
言っても過言ではない。
それだけACミランにとってカカという存在は大きいのである。
リバプールはとにかく運動量が多く
走り回ってACミランのスペースを徹底的に潰しにかかる。
その上ギャラガーとアッガーがしっかりとカカをマーク。
そのため、ACミランはなかなかカカを活かす事が出来ず
しかも素早く、正確なパス回しを強いられる。
ここまではこの感じでリバプールが押しているが
個人的に非常に心配な事が3つ。
まずリバプールの運動量が多いため
後半になった時のスタミナ消費によるディフェンスの
綻びによる隙。
そしてこの強力なリバプールのプレッシャーの中で
得点には持って行けないモノの、ACミランも
しっかり超速のパス回しが出来かけている事。
最後はカカのロナウジーニョに勝るとも劣らない
強力なポテンシャル。
ギャラガーなどがしっかりとマークしていても
ジダンの十八番であるマルセイユルーレットなど
華麗な個人技で一気にリバプールDFを抜く可能性が
十分にあると言う事。
この3つのポイントがこの試合でリバプールが勝つ
ポイントとなる部分だろう。
前半はリバプールの運動量とシステムがしっかりと機能し
ACミランのカカに仕事をさせず、リバプールペース。
しかし得点には至らず前半終了かと思われたが
ここでカカがドリブル突破を試みて倒されFKを得る。
このFKをピルロが蹴る。
レイナはこのシュートコースを読んでいたが
インザーギがこのFKのコースを変えて
これがレイナの逆方向にボールが行ってゴール。
前半43分という一番大事な時間帯で
リバプールは0-1と1点のビハインドを負う。
もう少しで折り返しと言う大事なところで踏ん張れなかった。
そのまま試合は前半を終了し、後半へ。
迎えた後半、両チーム共に選手の交代はない。
リバプールは前半終了間際の1点を早い段階で
取り返そうと、後半開始早々立ち上がりから攻めている。
後半もとにかく高い位置からプレッシャーをかけ
相手に時間を与えない戦法である。
後半開始しばらくしてサポーターが一人乱入する
ハプニングがあったが、そこは慣れている選手達。
全く動じずに試合を進めていく。
この後半、立ち上がりからリバプールが強い。
特にジェラードの活躍が目立ち
ワンタッチプレイでミランに負けじと
超速のパス回しを展開し、一気に攻め上がる。
こんな早いパス回しは日本では滅多に見られない。
やはり日本はまずはワンタッチプレイの前段階である
トラップから仕込んでいかないと
到底世界レベルには通用しないようである。
よくよく考えてみればACミランはイタリア代表だらけ。
イタリア代表と言えば先のワールドカップの優勝国。
そのメンバーを考えればACミランの方が有利と思われる。
しかしリバプールにも各国の代表が集まっており
そのポテンシャルは高い。
その上この試合はシステムが上手く機能しており
何とも面白い戦いになっているだけに
リバプールにはかって欲しいところである。
前半8分を過ぎた辺りで、リバプールのクラウチが
ウォーミングアップを始める。
2mと言う高さを誇るイングランド代表のクラウチを
どこで投入するかもこの試合の鍵だろう。
後半13分、リバプールが動いた。
左サイドのゼンデンに代えてオーストラリア代表の
キューウェルを投入。
この交代でリフレッシュを図る。
後半17分、ジェラードがドリブルで突破し
GKのジーダと1対1になったが
これをジーダがミラクルセーブ。
キューウェルが入った事で攻撃的になった結果の
素晴らしいプレイだが、やはり決めて欲しかった。
キューウェルが入ってからリバプールの調子が良い。
リーセが攻撃参加したり、ジェラードにチャンスが訪れたりと
非常に良いリズムで試合が展開する。
後は得点だけなのだが、相手にはネスタやガットゥーゾなど
カテナチオを構成するイタリア勢が多いだけに
得点にはなかなか至らない。
後半32分、リバプールが2枚目のカードを切る。
アルゼンチン代表のマスチェラーノを下げて
長身のイングランド代表のクラウチを投入。
中盤を1枚減らし、より攻撃に力を入れる。
そんなリバプールをよそに後半37分、ACミランに得点が。
中央で一瞬の隙を突いてカカがキラーパス。
これに反応して飛び出したインザーギが綺麗に決めてゴール。
これでリバプールにしてみれば絶望的な追加点が入り
0-2と引き離されていく。
こうなるとカカに手がつけられない。
中央から一人でのドリブル突破など
疲れの見えるリバプールメンバーをあざ笑うかのように
とにかく個人技で魅せる魅せる。
これが後半の終盤の選手とは思えない動きである。
後半42分、リバプールは最後のカードを切り
フィナンに代えてアルベロアを投入。
この直後、コーナーキックからアッガーが流したボールに
カイトが反応し、土壇場での1点。
これで2-1と1点差とし、ロスタイムは3分。
試合は一気にヒートアップしていく。
リバプールはこの勢いに乗じて
何度も攻め上がり、徹底的にプレッシャーをかけ
ACミランゴールへ襲いかかるが
時間が足りずに試合終了の笛。
最後に一気にヒートアップした試合だっただけに
何とも悔しい試合となった。
個人的な見解としては完全にリバプールに
勝機があったのである。
しかし、カカにやられた。
2点とも完全にカカ一人にやられた得点である。
逆にミランにカカがいなければ
リバプールが勝っていた試合だった。
リバプールのDFが悪いわけではない。
完全に世界トップレベルのDFが揃っていたのだが
カカの技術が凄かったのである。
カカの技術は世界トップレベルのもう一つ上の
レベルだっただけの話だったのである。
先日からチェルシー、マンチェスターユナイテッド
リバプール、ACミランと見てきたが
日本と比べると・・・。
これがサッカーかと思い知らされてしまう部分が
あまりに多すぎて、愕然としてしまう。
この後、日本のA代表やU-22日本代表を見た時に
何を思うのだろう。
非常に心配な限りである。
今後の日本サッカーの飛躍に期待したい。
6月に開催されるキリンカップに出場する
サッカー日本A代表のメンバーが決定した。
GKの楢崎、DFでスイスのバーゼルの中田浩二が
ジーコジャパン以降、初の代表復帰となり
U-22からは本田圭佑、家長、水野、水本、青山直晃が
海外組の中村俊輔と高原も再び招集された。
招集されると言っていた稲本は不在のようである。
また、加地と闘莉王は怪我のため欠場。
このキリンカップでの相手はモンテネグロとコロンビア。
両チームとも身体能力が高く、強敵である。
この2チームに勝利する事が出来れば
今後のアジアカップに向けて、日本の未来は明るい。
是非とも素晴らしい試合を見たいモノである。
6月のキリンカップに向けて
オシムジャパンに追加招集があった。
追加招集された選手は、ご存じ稲本潤一である。
ジーコジャパンから1年ぶりの日本代表復帰となり
フランクフルトに移籍を決めた勢いで
この日本代表でも大いにその力を振るって欲しい。
日本代表のキリンカップに期待したい。
サッカー、キリンカップで日本は初戦を
モンテネグロと戦った。
オシムジャパンになってから初のタイトルの
かかった試合となり、大いに注目される。
日本のスタメンはGKに楢崎。
DF阿部、中澤、坪井、駒野。
MFに遠藤、鈴木、山岸、中村憲剛
FWは高原と矢野。
これは非常に驚きのスタメンである。
今までキャプテンだった川口能活や中村俊輔は
ベンチにも入っていない。
中村は怪我のためだと予想される。
そして海外から呼んだ中田浩二と稲本はベンチスタート。
そしてそして、FWのスタメンからついに巻が外れた。
これまでの絶不調を考えると仕方ないだろう。
また、ベンチには播戸が再び復帰している。
対するモンテネグロは先日FIFAに加盟したばかりのチーム。
元々はセルビア・モンテネグロだったが
セルビアとモンテネグロに分裂したのである。
2つに分かれたとは言え、元々強力なチームなだけに
日本としては全く油断できない。
個人的には名前が・・・。
DFのバタクを除いては全員が~ッチという名前。
わけがわからん。。。
まずは日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりは日本はパスをしっかり回して
ゆっくりと攻めている。
モンテネグロの平均身長は184cm。
しかも技術力もあり、まずは様子を見ながらの攻めとなる。
日本は緩急をつけて攻めていくが
やはりモンテネグロを突き崩すのは
少々時間がかかりそうである。
モンテネグロはあまり高い位置で日本に対して
プレッシャーをかける事はせず
序盤から引いて守っており
それに加えて高い技術と身体能力。
日本は得点するのには苦労しそうな予感がする。
しかし試合が進むにつれて妙な安心感が感じられる。
と言うのも、日本に目立ったプレーをする選手はいない。
中村俊輔や中田英寿の様な魅力溢れるプレーはない。
しかしこの安心感。
この原因はチームとして機能しているのである。
オシムジャパンになって、時間はかかったが
オシム監督がやりたかったサッカーは
こういう形なのかもしれない。
ディフェンスも中盤も前線も非常にバランスが良く
そしてここぞという時に選手がシフトするのが
非常にスムーズである。
中盤や後衛がピンチの時は高原などが
自然に下がってきたり、中澤が攻めに参加する時は
ボランチの選手が後ろに下がったりと
何とも良いバランスである。
これはこの試合、非常に注目出来る要素が
多くなってきたと言えるだろう。
そんな前半23分、ついに試合が動いた。
左サイドからのコーナーキックで
早いリスタートからショートコーナーで
遠藤が逆サイドの中澤へクロス。
それを中澤が相手長身DFに競り勝ち
得意のボンバーヘッドで綺麗にゴール。
これで1-0と日本が先制した。
こうなるとモンテネグロは攻めなければいけない。
ここからの試合が面白くなってくる。
案の定、モンテネグロが一気に攻め上がり
日本は少々危険にさらされる。
今まで引いて守っており、攻めてこなかっただけに
ここからが日本として本来の
ディフェンス力を発揮するポイントである。
前半も終盤に入るが、試合に動きはない。
今のところ、特に危険な場面は少ないが
モンテネグロはやはり個人の能力が高い。
それだけにモンテネグロの布陣がワントップと言えど
そのワントップが一人で得点できる力を持っており
中盤にも非常に強力な選手がいる。
今は日本のシステムがしっかり機能しており
攻守のバランスが取れているが
果たしてこれが疲れが出てきたり
選手交代をした時にどう変化するかが心配である。
少なくとも、この状態であれば不安材料は少ない。
個人的にこの試合で特筆すべきは駒野である。
圧倒的に大きな相手に対して全く負けていない。
駒野のサイドでの不安材料は全くないのである。
スピードでも駒野が勝っており、攻守に渡り大活躍である。
そしてそんな後半38分、試合が動いた。
左サイドから日本が攻撃を仕掛け
モンテネグロDFが左サイドにより、右サイドの駒野が
フリーになったところでサイドチェンジ。
このサイドチェンジを受けた駒野がフリーで絶妙なクロスを入れ
それを高原がドンピシャの走り込みで
綺麗なヘディングでモンテネグロゴールに流し込んだ。
もう完璧な得点である。
これで日本は2-0と良い形で試合を進めていく。
そのまま前半は終了。
前半終わってみれば2-0と内容は非常に良い。
安定感もあり、バランスも良く、素晴らしい試合を展開している。
どちらかと言えば、モンテネグロの調子が悪く
非常に良い選手が揃ってはいるが、あまり手応えがない。
こうなればこの試合は完璧なサッカーで
ガッチリと勝って欲しいところである。
そして嬉しいのが、オシム監督がまだまだ満足していない点である。
これだけの試合をしながら、彼の頭の中では
まだまだ上が見えているわけで
この事は今後の日本サッカーにとって、大いに嬉しい事である。
後半はモンテネグロのキックオフで試合再開。
モンテネグロは2人メンバー交代をしているようである。
日本の交代はない。
立ち上がりモンテネグロが攻める場面が多く
ようやくモンテネグロが本腰を入れてきた感がある。
しかし、日本も負けているわけではなく
攻めるところではしっかりと良い攻めを見せており
時間が経つと共に段々と良い方向に持って行っている。
そのまま試合は白熱した展開を見せるが
大きな動きはなく、試合は進んでいく。
しかし両チーム共に疲れがきており
ところどころで綻びが見え始めている。
そんな後半17分、日本は特に疲れの見える山岸に代えて
佐藤寿人を何と左サイドMFとして起用。
本来はFWの選手だが、この起用方法は非常に面白い。
そう考えると、ジーコジャパンの時の玉田や
今の五輪代表のカレン・ロバートなども
サイドMFとしての起用の方が面白いのかもしれない。
また、同じタイミングでモンテネグロも3人目のカードを切った。
そのまま試合は進んで後半21分
モンテネグロのコーナーキックからクロスを受けた相手に
高原がファウルをしてしまい何とPK。
しかし、このPKは相手が外してしまい
日本は首の皮一枚つながった形となった。
ちょうどコーナーキック時にマークが曖昧だったため
高原が戻って守りに入ったところでのファウル。
これは高原の責任と言うよりも
マークが曖昧だった部分を責めるべきだろう。
そしてその直後の後半23分、日本は高原に代えて
U-22日本代表の水野を投入。
この投入で佐藤がトップに入り、水野が左サイドに入る。
そして駒野は左サイドから右サイドにチェンジしている。
この辺りは駒野は両サイド出来るため
非常にオシム監督としても重宝しているのだろう。
相手にしてみれば堪ったモノではない。
そして後半25分、モンテネグロは4人目の選手交代。
この選手交代辺りから、日本はモンテネグロに押され始める。
やはり疲れもあり、ここからが勝負所と言ったところだろう。
この試合は既に2-0とリードしているから良いモノの
これが0-0やビハインドを負っている場面だったら
ここから得点出来るようでなければ、この先厳しい。
早い段階でリードしなければ勝てないチームでは
ディフェンス力のあるチームと戦った時は大変だし
爆発的な攻撃力のあるチームの場合も心配である。
この終盤に点が取れるチームになってこそ
前半から大いに走り回るオシムサッカーが活きてくる。
是非ともこの辺りで追加点が欲しい所である。
後半34分には日本はキャプテンの遠藤に代えて
今度は今野を投入する。
キャプテンは遠藤から中澤に代わっている。
その直後の後半35分には矢野に代えて巻が投入される。
今回スタメンの座をついに外されただけに
この短い時間で巻は結果を出したいところ。
後半36分、阿部が後ろからタックルしイエローを貰う。
やはりモンテネグロの攻撃にファウルでなければ
止められないような綻びが見え始めているのだろう。
ここから大いに踏ん張って、最後の意地を見せて欲しい。
後半39分、モンテネグロが5人目のカードを切る。
日本の体力が落ちているだけに気を付けたい。
特にここからはサッカーで一番得点の入りやすい時間帯。
この試合、良いテンポで進めてきただけに
絶対に得点されるのは避けたい。
欲を言えばここからもう1点追加点が欲しいところである。
そして後半41分、モンテネグロが立て続けに
6人目のカードを切り、これで全ての交代枠を使い切った。
日本も残り2人分の交代をするべく準備をしているようである。
後半43分、日本は鈴木啓太に代えて橋本を
中村憲剛に代えて藤本を投入し
中盤のリフレッシュを図る。
残り時間は僅かだが、このフレッシュな力で
一気に得点と行きたいところである。
しかしながらそのまま前半と同じくロスタイムはなく
試合終了となる。
日本は白星発進出来たとは言え
個人的には最後の最後で追加点が欲しかった。
そして終盤の時折ディフェンスが乱れる辺りは
今後の課題となるだろう。
やはりオシム監督が言うように90分を
フルに完璧に走り回れる選手が多くないと
やはりオシム監督の理想は達成されない。
とは言え、この試合では前の試合より
良い結果が出ている事には変わりない。
それだけに次のコロンビア戦では
さらに高いレベルでの日本サッカーを見せて欲しい。
今後の日本代表には大いに期待出来そうである。
サッカー日本A代表は流通経大と練習試合を戦い
30分の試合を3試合し、いずれも勝利した。
怪我の中村俊輔も60分プレーし
次のコロンビア戦には間に合うようである。
また、「何かやってくれそうな男」の播戸も出場し
3得点を挙げるなど、A代表の調子は良いようである。
次のコロンビア戦も勝利し、まずはキリンカップ優勝と
行きたいところである。
いつものように神泉のLanternにて
第1週SBC Sessionを行った。
今回はとにかくお初の参加者が多く
もう誰が誰だか、、、。
そして相変わらずの満員御礼状態で
大盛り上がりであった。
円道一成氏、奥田やすひろ氏を初め
エルトン永田氏など大御所の方々も参戦。
そしてそして、日野賢二氏まで参戦である。
今年二度目の再共演となったわけだが
やはり驚異的なカリスマ性である。
その場の雰囲気を全て包み込み操ってしまう。
一気に目の覚める様なSessionであった。
終了後は円道一成氏と駒沢の深町純氏の店へ。
残念ながら深町氏とお会いする事は出来なかったが
円道一成氏のVocal講座を聞かせて頂いた。
先日の鮫の穴Vocal講座で話せなかった事など
色々と為になる話が満載で、何とも濃い時間となった。
Sessionから引き続き、素晴らしい時間を過ごさせて頂いた。
と言うわけで、話は変わってサッカーである。
キリンカップ最終戦で、日本はコロンビアと激突した。
日本はモンテネグロに2-0で勝っており
コロンビアも同じくモンテネグロに1-0で勝利している。
この試合で日本が引き分け以上に持って行けば
オシムジャパンでの初のタイトル奪取となるわけである。
個人的にはキリンカップのタイトルなどどうでもよい。
それよりも大事なのはアジアカップに向けて
日本代表がチームとしてどう成長するかにかかっている。
コロンビアはFIFAランキングでも上だが
それ以上に実力が日本よりも上のチーム。
アジアカップを前に世界の強豪チームと出来るのは
非常に大きな経験となる事は間違いない。
日本のスタメンはGKにキャプテン川口。
DFに駒野、中田浩二、中澤。
MFに遠藤、中村俊輔、鈴木、稲本、中村憲剛。
そしてFWは高原の1トップ。
予告通り大きく布陣を変更してきている。
特に中村俊輔は攻撃的な位置での起用となり
高原と中村俊輔の変速2トップとも言える。
まずはコロンビアボールでキックオフ。
序盤は両チーム共に非常にゆっくりとした立ち上がり。
どちらも様子を伺っている。
序盤は中村憲剛の活躍が目立つが、得点には至らない。
そのままゆっくりとしながらも白熱した試合が展開されるが
時間が経つにつれて、徐々にコロンビアが牙を剥き始める。
南米特有の個人技などで日本に攻めかかる。
遠目からのロングシュートで日本ディフェンスを崩しつつ
今度はドリブル突破を試みたり、日本よりも速くて正確な
パス回しで攻めたりと、まぁバリエーションが豊富なこと。
しかしながら日本もモンテネグロ戦同様に
非常に安定したディフェンスを展開し
川口がGKという事もあり、なかなか得点は取らせない。
日本も右サイドの駒野が相変わらずの活躍で
コロンビア陣内に攻め込んでいくが
そこは格上のコロンビア、しっかりと止めてくる。
やはりモンテネグロ戦の様に駒野だけではどうにもならない。
駒野だけでなく、そこにバックアップするメンバーが
どうしても必要になってくるのである。
これが前の試合でオシム監督が言っていた事なのだろう。
スターがいるだけでサッカーはどうにか出来るスポーツではない。
そのまま試合は膠着状態のまま前半終了。
見応えのある試合だが、海外組が4人合流した結果が
足し算にしかなっておらず、相乗効果とまでは
達していない感がある。
やはり合流が遅かった為なのだろうか。
もっと良いチームになれる気がするのである。
と思っていたらやはり後半でオシム監督は
メンバーを大きく代えてきた。
海外組の稲本と中田浩二を外し、羽生と今野を投入。
今までのメンバーに戻した事で
チームとしてどう機能するかが見物である。
この交代が功を奏したのか
後半は開始早々から日本のペース。
立て続けに攻めていく。
今までの日本は前半に調子が良いケースが多かったが
この試合は面白いかも知れない。
日本は羽生と今野が入った事でとにかく勢い付いたが
何ともゴールが遠い。
決定的な場面もあったが、どうにもチャンスを活かし切れない。
こういったところで中村俊輔や高原が
ガツンと決めてくれると一気に盛り上がるのだが
相手がコロンビアなだけに、そうそう上手くは行かないようである。
逆にコロンビアも後半中盤に立て続けに選手を2人交代し
一気にチームをリフレッシュさせる。
その勢いに乗じて、ドリブル突破などの個人技で
日本陣内に攻め入ってくる。
やはりこのレベルでの個人技は恐ろしい。
日本のシステムが一瞬でも崩れたら
何かされそうで、とにかく絶えず注意が必要である。
90分という長い時間、集中し続けなければいけない選手達は
何とも気の毒でならない。
とは言え、日本に個人技はない。
それならそのシステムでやるしかないのである。
幸い、そのシステムが上手く稼働し
日本はコロンビアにゴールを許さない。
後半35分、日本は遠藤に代えて巻を投入。
2トップにしてどうにか得点をもぎ取りたい姿勢である。
しかしながら、それでもゴールが遠い。
後半終了間際には中村俊輔に代わり藤本を
高原に代えて播戸を投入するが、それでも得点ならず。
結局試合は0-0のまま終了した。
得点出来なかったのは悔やまれるが
得点させなかったのは喜ぶべき事だろう。
特にコロンビアの様な格上のチームを相手に
しっかりとしたディフェンスを90分
やり続けられたと言う事は、大きな収穫である。
確かに危ない場面もあったが
サッカーで全く危ない場面のない試合というのもない。
この試合のディフェンスは賞賛に値するだろう。
後はこのような強豪チームと戦った時の
予想以上の力をどう発揮するかである。
基本的に日本はサッカーの技術では
強豪国に明らかに劣っている。
しかし、サッカーは技術でやるモノではない。
11人という人数がどのように相乗効果を
発揮出来るかが大きなポイントになるのである。
日本代表が、Jリーグのクラブチームに
必ず勝てるかと言えば、それは違う。
良い選手ばかり集めても勝てないのである。
この試合、海外組を入れてみたが
やはりその結果は足し算にしかなっていない。
国内・海外を問わず、チームに対して
どう動くかを考えられる様になれば
今後の日本代表の未来は明るくなるだろう。
とにかくこの試合は結果以上に良い経験を
日本にもたらした事は間違いない。
そして、忘れかけていたが
この引き分けにより、日本はオシムジャパンになってから
初のタイトルを奪取した事になる。
この勢いで7月から始まるアジアカップでも
大いに素晴らしい試合を見せて欲しいものである。
北京五輪アジア2次予選最終戦で
U-22サッカー日本代表はホームでマレーシアと対戦した。
既に日本は2次予選一位通過を決めており
この試合は事実上消化試合となる。
しかも日本は主力選手がイエローの累積で
大幅に抜けている状態。
と言うわけで、この試合では新しい戦力を
数多く試すべく、大幅なメンバーチェンジを行っている。
日本のスタメンはGKに山本。
DFに田中、一柳、細貝。
MFに枝村、長友、鈴木、上田、小椋
FWに萬代と岡崎。
このメンバーを見れば解る通り
全員が初スタメンである。
これまでU-22に呼ばれ、ベンチ入りした選手はいるが
スタメンはこれが初という何とも予測不可能な布陣。
このメンバーがどのような試合を展開するか見物である。
序盤から日本は右サイドを中心に猛攻を仕掛けていく。
特に長友の活躍が目覚ましく、非常に面白い。
流れとしては早い時間から得点し
とにかく最後の最後まで得点する様な試合が出来れば
今後の日本代表の新たな戦力が多く生まれる事だろう。
相手は格下とは言え、初戦で2-1と少々危険な部分があっての
勝利だった相手であり、しかもこのマレーシアは
この試合に勝ち、他国の試合結果によっては
まだ予選通過の可能性を残しており
この試合にも本気の姿勢である。
それだけに今回初スタメンの選手を試す相手としては
非常に良い相手と言えるだろう。
試合が進むにつれ、序盤から妙に攻撃が通りそうだったためか
狙いすぎる動きが多くなる。
ミスも多く、自滅からの相手の攻撃を誘う場面も多々あり
この辺りはシステムが構築されていない。
そんな前半28分、ようやく試合が動いた。
左サイドの上田からの少々難しいクロスが
ワンバウンドしたところで長友がヘッドで
相手GKと交錯しながらもゴールへ押し込んだ。
これで1-0となり、まずは先制点を得た。
この得点から日本は落ち着きを取り戻し
また良い流れが生まれ始める。
逆にマレーシアが動転しているところで
前半31分、自陣からのFKで前線の中央にいた
鈴木にパスが通り、これを鈴木が目の覚めるようなシュートで
綺麗に決めて2-0。
ここまでの得点は長友、鈴木共に大学生プレーヤーである。
その後も日本は攻め続けるが得点には至らず
そのまま前半は終了。
得点は非常に良い事だが、やはり試合としては
少々若すぎる試合展開と言ったところだろうか。
初の布陣という事もあるが、連携が悪い。
そのポイントを外してもパスなどの正確さや
フィールド全体を上手く使わずに
とにかく前に行ってしまう辺りは
修正して欲しいところである。
迎えた後半、マレーシアがいよいよ焦り始める。
少々荒いプレーが多く、日本は怪我などにも気をつけたい。
そんな中、後半6分に長友が倒されてPKを得た。
そのPKを萬代がしっかりと決めて後半の序盤から3-0と
リードを大きく広げていく。
その後もマレーシアの最低で悪質なプレーが続く中
日本は奮戦していくが、後半14分に試合が動く。
マレーシアのコーナーキックからクロスが入り
このクロスが日本ゴール前で乱戦となる。
そこを押し込まれてマレーシアに得点されてしまう。
得点上は問題ないが、何とも流れが悪い。
マレーシアの汚いプレーに日本がリズムを崩されたとも言えるが
この程度で崩されてしまってはこの先が思いやられてしまう。
そのまま試合は進み日本は杉山、興梠、増田を投入していく。
マレーシアに得点を許した後、疲れもあって
日本は立て直しに苦労したが、興梠と増田の活躍もあり
最終的には再度日本ペースに戻し、試合終了。
終わってみれば3-1と快勝だが、試合内容は良くない。
攻撃面では長友と鈴木が非常に良いプレーを見せたが
ディフェンス面でのミスが多すぎる。
マレーシアに得点された時も本を正せば
日本のミスが原因なのである。
とは言え、新たな戦力が確認できた事は
非常に大きな収穫と言えるだろう。
次の北京五輪最終予選初戦にはよりグレードアップした
U-22を見せて欲しいものである。
9日にリスボンで行われるフィーゴ主催の
チャリティーマッチに世界選抜のメンバーとして
中田英寿が1年ぶりにプレイするとの事である。
これは驚きと共に、非常に嬉しいニュースである。
どうやら本人は今後もこういったイベントに
参加し、プレイする方向で考えているようで
何とも楽しみである。
フィーゴ主催の素晴らしいチャリティーマッチが行われた。
フィーゴオールスターズ対世界選抜で行われたこの試合は
ジダンやイブラヒモビッチ、フィーゴに中田英寿など
とにかく素晴らしいメンバーでの試合となった。
チャリティーマッチなのでメンバー交代や
チーム間での選手チェンジなどは自由。
観客を楽しませる様なサッカーを繰り広げた。
しかしとにかく上手い。
もう異常である。
私の関心は中田英寿だったのだが
すっかり忘れてしまうほど芸術的なプレーの連続。
まさにサッカーを楽しんでいるという試合で
見ていた人々はサッカーの真の楽しさが
心に染みたことだろう。
残念ながら中田英寿の活躍はあまりなく
特筆すべきプレーもなかったが
今後もこのような試合には出場する意向を示しており
次回に期待したい。
本当に素晴らしい試合であった。
サッカーU-22日本代表の
北京五輪最終予選のグループ分けが決定した。
日本はサウジアラビア、カタール、ベトナムと同グループ。
各グループ共にアジア強豪国が2国ずつ入っており
日本のグループは日本とサウジアラビア。
この最終予選ではトップ1位の国のみが
北京五輪に出場する事が出来る。
どのグループにせよ、非常に厳しい戦いになるのは
間違いなのだが、この日本の場合はどうだろうか。
まずベトナムは完全に格下相手と言える。
そして次がカタール。
A代表ならばカタールは恐るるにたり無い相手だが
昨年のU-23でのアジア・ドーハ大会では
なんと優勝しており、世代が少し食い違うとは言え
安心は出来ない相手である。
そして最後はサウジアラビア。
これが非常に厳しい。
サウジアラビアは御存知の通りの強豪国。
ワールドカップにも名を連ね、日本に次いで
FIFAランキングではアジアでは2位。
つまりデータの上では最終予選では
日本にとって最強の相手なのである。
死のグループとは言えないが、最終的に残れるのは
たった1国のみと言う厳しい戦い。
ただ、このくらいの相手に勝てないようであれば
メッシを有するアルゼンチン、ルーニーを有するイングランド
そしてクリスティアーノ・ロナウドを有するポルトガルなどの
強豪国に勝てるわけがない。
それだけにこのグループ分け、吉と出たと考えたい。
日本の最終予選、今後の日本サッカー界の
明暗を分ける試合となる。
注目である。
ACミラン所属で、ブラジル代表でもあるカカを
レアルが獲得しようと画策している。
131億円を用意し、現在交渉の準備中。
カカは現在の年俸が3倍となり
その他にも色々と特典がついているようである。
ベッカムに対して失礼な態度をとり
結果ギャラクシーに移籍されるレアルとしては
喉から手が出るほど欲しい人材だろう。
この移籍、果たして実現するだろうか。
サッカー日本代表のアジアカップに向けた
予備登録メンバーが発表された。
海外組は中村俊輔と、高原の2人。
稲本と中田浩二は入っていない。
やはり先日の戦いぶりでは厳しいだろう。
後半から入った羽生などの国内組の方が
明らかにオシムサッカーを理解していた。
他にも加地や闘莉王も復帰しており
楽しみな限りである。
しかしながら闘莉王は昨日の試合で
右足を捻挫しており、靱帯損傷のおそれもあるため
今後の経過が心配である。
また、U-22日本代表からも水本、家長、本田圭佑
伊野波、水野の5人が選出されており
彼らの活躍にも期待したい。
この選出された30人から、23人に絞られるが
誰が残るのか、気になるところである。
オシムジャパンのアジアカップの予備登録メンバーに
入った闘莉王の怪我の容態が解った。
精密検査の結果、大きな怪我ではなく
早期復帰が可能な程度だと言う。
腫れなどの関係から、いつから復帰などの情報は
まだ予測がつかないようだが
アジアカップへの出場は十分に間に合うようである。
現在の日本代表にとって闘莉王のような長身の
DFは絶対不可欠であり、早い復帰を期待したい。
女子バレー日本代表の菅山かおるが
どうやら体調を崩し、緊急入院した。
合宿もキャンセルし、養生しているとの事だが
今回の日本代表ではリベロだけでなく
再びアタッカーも視野に入れていただけに
早い復帰が望まれる。
現在日本代表の中ではリベロに新たな選手が入り
選手層が非常に厚くなった事で
菅山のアタッカー復帰が成立しそうな雰囲気だったのである。
個人的には菅山の守備力が非常に大きいだけに
リベロにしておくのは非常にもったいない気がしてならない。
彼女は既にアタッカーとしても大きな成果を見せており
守備力が異常にあるアタッカーとして登録されれば
チームに大きく貢献できると考えられる。
とにかく、闘莉王に続いて日本の素晴らしいプレーヤーが
倒れるのは非常に心配でならない。
早い回復を祈るばかりである。
非常に興味深い憶測が流れている。
中田英寿の現役復帰。
先日のフィーゴオールスターズ対世界選抜の試合に
出場した事からこの憶測が飛び交っているのである。
彼が現役引退を表明したのは
ワールドカップが大きく影響している事は間違いない。
しかし、最近の日本代表は以前よりも大きく進歩しており
彼をまたやる気にさせる可能性はある。
特にオシム監督のビジョンは非常に日本にフィットしており
今後が楽しみなサッカーを展開している。
ジーコジャパンで完全に孤立していた中田英寿。
それは考えているレベルがあまりに高すぎて
他の選手がそれについて行けていない状況が
あった気がしてならない。
しかしながらオシムジャパンになってから
日本代表のサッカーは明らかに変わった。
とにかく頭を使っていなければ代表に残れない。
技術だけでなく、チーム全体の事を90分間フルで
考え、走るだけの能力を要求される。
もしこの代表に中田英寿がいたら。。。
私としては、彼に海外リーグで復帰しなくても良いと思っている。
Jリーグでも良いので復帰し、試合数と共にブランクを埋め
日本代表へ・・・。
彼にロナウジーニョの様な個人技はない。
でも、サッカーは個人技で勝ち上がれるわけではない。
それを一番理解し、実行していたのが中田英寿。
オシム監督は中田英寿の代表復帰に前向きな姿勢を示しており
もしそんな夢のような話が復活したら
私は涙してしまうかもしれない。
日本代表でなくても、日本サッカー界を引っ張れるだけの
実力を持ちながら、理解されなかった努力の人。
とにかく幸せに生きて欲しいものである。
先日、カカの移籍疑惑が取り沙汰されたが
こちらはどうやら決定のようである。
プレミアリーグ、アーセナルに所属するフランス代表のアンリが
バルサに移籍する事が決定したようである。
レアルにやられっぱなしでは立つ瀬がないバルサの危機を
このアンリが救う事になるのだろうか。
アンリの新境地での活躍に期待したい。
イチローと松坂の3度目の対戦が明日に迫った。
今のところイチローは無安打で松坂に軍配が上がっているが
今回はさすがにどうだろう。
以前までの対戦時のイチローの打率は3割弱。
しかしながら、現在のイチローの打率は3割6分。
しっかりと調子を上げてきたイチローに
徐々に大リーグに慣れてきた松坂。
果たしてこの対決、どちらに軍配があがるだろうか。
3度目の対戦となったイチロー対松坂の戦いは
どうやら痛み分けと言える結果になったようである。
対戦した打席数は3打席。
最初の打席は空振りの三振。
最後の打席は見逃しの三振。
しかし、2打席目でこの試合松坂の唯一の失点となる
タイムリーツーベースをイチローが放ったのである。
松坂はその後、岡島にバトンタッチしマウンドを降りた。
その岡島は無失点のまま、次の投手へと交代し試合は続く。
試合の結果は1-1のまま延長戦へ突入。
最後は結局マリナーズが勝ち越しのサヨナラ。
試合はマリナーズの勝利となった。
しかしながら、イチロー対松坂の対戦は
今後も大いにヒートアップしそうな勢いで
ファンを魅了してくれる事だろう。
次の対戦にも注目である。
いない。
闘莉王の名前がない。
サッカーアジアカップ日本代表のメンバーが
発表されたのだが、その中に闘莉王の名前がない。
怪我で合宿に出られなかった為なのか
はたまた怪我が完治しないのか。。。
とにかく当確と思われていた攻撃的なDFが不在。
この結果がどうなるのか非常に気になるが
メンバーは以下の通りである。
GKは川口を筆頭に楢崎と川島。
DFは中澤を筆頭に、坪井、駒野、加地。
MFは中村俊輔を筆頭に橋本、羽生、遠藤、中村憲剛
鈴木、阿部、今野、山岸、太田、そしてU-22の水野。
FWは高原を筆頭に播戸、佐藤、巻、矢野。
個人的には、その選手を入れるなら闘莉王を・・・
と思う選出だが、オシム監督のビジョンには
彼らが必要なのだろう。
このメンバーでのアジアカップ、大いに期待したい。
サッカー日本代表のアジアカップのメンバーの
播戸が怪我のため離脱となってしまった。
代わりに入ったのはU-22の伊野波。
個人的に肩入れしていただけに播戸の離脱は
大いに残念だが仕方がない。
闘莉王と播戸不在の中、日本代表のアジアカップの
前途はどうなるのだろうか。
何とかアジアカップ史上初の三連覇を
成し遂げてもらいたいものである。
どうやら日本代表の戦略が明らかになってきた。
今度のカタール戦でオシム監督は
中村俊輔の攻撃専念を示唆。
彼が攻撃に専念する事で守備面でも
効果を発揮する事を期待しており
非常に興味深い布陣である。
カタール戦で日本代表の新たな姿を
見る事が出来そうである。
大いに期待したい。
ついに日本の三連覇、そして最多の4度目の
優勝がかかったアジアカップが始まった。
日本の初戦はカタール。
日本は前回、前々回と王者、つまり日本から見れば
今大会の全ての国が格下。
絶対に勝たなければいけない試合。
しかし、近年のアジア諸国のサッカーの上達は恐ろしい。
負けられないとは言え、絶対に勝てるわけでもない。
しかしながら日本もこれまで遊んでいたわけではない。
オシム監督の下、非常に面白いサッカーを繰り広げており
個人的には近年では一番好きなチームとなっている。
闘莉王や播戸が不在なのは非常に残念だが
それでもこのアジアカップ、信じて応援したいところである。
日本のスタメンはGKにキャプテン守護神川口。
DFは中澤、加地、今野、阿部。
MFは中村俊輔、中村憲剛、遠藤、山岸、鈴木。
FWは高原のワントップ。
高原のワントップではあるが、オシム監督は
この試合の直前の練習で中村俊輔の攻撃専念を
示唆しているコメントを残している事から
非常に可変的なフォーメーションになることは間違いない。
また、駒野が足を怪我してスタメンから外れている。
非常に安定感のある選手なだけに、残念である。
早い回復を期待したいところである。
まずは日本のキックオフで試合開始。
日本は序盤からフィールド中盤でしっかりとボールを回し
ゆっくりと相手を崩していくようである。
相手はDF登録の選手が5人おり、完全に守りを重視した布陣。
引いて守る相手に日本は予定通り、サイドから崩していく。
序盤はほとんどが日本ボール。
相手のカウンターにしっかりと気を配っておけば良い雰囲気である。
しかし、こういったボール支配率が高い時の
カウンター一閃というのは良くある話。
大いに気を配って欲しいところである。
試合が進むにつれて、日本が攻めあぐねる展開になる。
ボール支配率は明らかに日本なのだが
カタールの守りに割く人数が多すぎる。
全くスペースがなく、日本は横バスで相手を探るばかり。
こういう焦らされる展開で相手に得点された時は
非常に危険である。
カタールによる日本のペナルティーエリア付近でのFKなど
危険な場面も時折あったが、神・川口の好セーブで防ぎ
また、中村憲剛や鈴木などが非常に良いディフェンスを
展開しており、カタールに得点されるのは防いでいる。
そんな嫌な流れの中、カタールがラフなプレイでイエローを貰う。
こういったプレーで試合の流れが変わる事は多く
日本には諦めずに攻めていって欲しい。
その後、中村俊輔がシュートを放つなど、日本が盛り返し始める。
こういった時間帯にドリブルで強引に突破できる様な選手や
サイドで強力な選手がいると面白くなるはずなのだが
駒野不在が悔やまれるばかりである。
ところが前半27分近辺からカタールが猛攻を仕掛ける。
日本は非常に危ない時間帯が続き
ペナルティーエリア内で相手にボールを持たれるなど
冷や汗モノのプレーが続くが、どうにか切り抜ける。
危険な時間帯を切り抜けたのは良いが
前半終盤にかけて、日本の集中力を欠いたプレーが続く。
気温、湿度が非常に高い事もあるかもしれないが
カタールのラフプレイに対して甘い判定の審判に
いらついているのか、少々気持ちのこもっていないプレーが多い。
この辺りは気持ちをしっかりと込めたプレーで
試合に臨んで欲しいものである。
王者の風格とは、いついかなる時も気を抜いた適当な行動をしない事。
出来ればハーフタイムに入る前に立て直して欲しい。
前半も残り5分を切ったところで日本が再起して攻撃を仕掛ける。
少しずつ縦にパスが入るようになったが
まだ得点には至っていない。
そんな前半44分日本は非常に良い位置でフリーキックを得る。
ロスタイム1分の表示の中、中村と遠藤が並んでのフリーキック。
2人で交差してのフリーキックは遠藤が蹴ったが
惜しくも相手の壁に当たり今度はコーナーキックに。
左サイドからのコーナーキック、遠藤が中央の中村憲剛に送るが
シュートに持って行く事が出来ず、前半終了。
前半最後の最後で得点の匂いのするプレーだったが
前半は0-0で折り返す事になった。
前半を終わってみての感想は「カタールってこんなに強かったか?」
という事である。
確かに安心して戦える程の実力の差はないと思っていたが
ここまで接戦をするとも思えなかった。
ボール支配率では日本が上だが、カタールは焦ってはいない。
むしろボールを日本に持たせてやっている位の感があり
日本が有利なようには全く見えない。
ハーフタイムでの立て直しが、後半を大きく左右するだろう。
この辺りがオシム監督の腕の見せ所である。
後半はカタールのキックオフで試合再開。
日本のメンバーチェンジはなく、カタールはDFを1人下げて
MFの選手を投入してきている。
恐らくカタールは後半から攻撃に力を入れてくるのだろう。
その予想通り、後半開始早々からカタールは攻めに攻める。
日本は防戦一方となるが、中澤などの活躍もあり何とかしのぐ。
カタールは日本のサイドが駒野不在で弱い事に気づいたのか
サイドから切り崩すプレーが多い。
特に今野のサイドはやはり心許ない部分があり
仕方がないが、どうにかして欲しいところでもある。
しかし、日本もしっかりとハーフタイムで立て直したようで
縦パスを試み、非常にスピーディーにゲームを展開させる場面が多く
この感じなら後半はどういう形にせよ、動きがありそうな雰囲気である。
そんな中、後半11分、左サイドの今野からペナルティーエリアへクロスが入り
このクロスを高原が絶妙なポストプレイで落とし
フリーの山岸に通ったが、そのシュートはクロスバーの上。
決定的な場面だっただけに、非常に悔やまれる一発である。
その後も日本は中村俊輔を起点に相手陣内で大いに攻め続ける。
そして試合がついに動いた。
後半16分、中村俊輔から中村憲剛へとパスが通り
その中村憲剛からのキラーパスを、左サイドの今野が受けて
素早く、何と利き足ではない右脚のアウトサイドキックでクロスを入れる。
そのクロスを高原が絶妙なボレーシュートで相手ゴールに叩き込み
これが値千金のゴール。
長い長い沈黙を破り、1-0と日本が先制する。
ここからが一番面白い時間帯と言える。
と言うのも、カタールはこれで攻めなければ勝てない。
つまり引いて守り続ける事が出来なくなった。
日本はカタールに攻められるというリスクはあるが
これでカタールの守りが薄くなり、攻撃のチャンスも生まれる。
白熱した試合を期待したい。
後半21分カタールはFWを1枚代えてリフレッシュさせ
攻撃力を高めて向かってくる。
日本は加地と阿部が交錯する場面があり
ただでさえ不足しているディフェンス陣に危機感が走ったが
怪我もなく、プレー続行。
今の日本の一番の不安材料は怪我かもしれない。
闘莉王や播戸の離脱や、駒野の怪我などで
メンバーが不足している感があり、1ヶ月続くアジアカップで
選手が不足しないか心配である。
その後も両チーム共に非常に白熱した試合を展開し
日本にもカタールにもチャンスはある。
そんな後半28分、オシム監督は山岸に代えて羽生を投入。
高温多湿で消耗の激しい試合の中、羽生のような
尋常ではない運動量を誇る選手を投入する事で
一気に試合を決めて行きたいところである。
後半29分オフサイドの判定ながら、入ったばかりの羽生が
いきなりのシュートを放つなど、面白い展開。
そしてカタールはここで最後の選手交代で
FWを投入し攻撃的な布陣を敷いて交代枠を使い切った。
後半35分、日本は自陣ペナルティーエリア外すぐのところで
フリーキックを与えてしまう。
これをカタールのセバスチャンが思いきりシュートを打ってきたが
運良くゴール枠を外れて事なきを得た。
しかしこのシュートも川口はしっかり反応しており
その異常な反射神経が垣間見える。
後半36分に日本は中村憲剛に代えて橋本を投入。
消耗したボランチを代えてディフェンス力を強化した。
日本としてはこの辺りで追加点を取り
試合を安全な方へと展開させたいところ。
羽生の投入で良い流れを作ってはいるが
後もう一押しが遠いところである。
そんな後半41分、阿部が失態を犯す。
そのまま川口に任せれば良いボールに対して
向かっていたセバスチャンにファウル。
一瞬PKかと思ったが、ペナルティーエリアの外ギリギリの所。
このフリーキックをセバスチャン自らが壁の中に仕込んだカタールの選手を使い
何とゴールされてしまう。
残り5分を切った大事な場面で1-1と同点にされる。
このショックは大き過ぎる。
終盤での集中力を欠いたワンプレーの恐ろしさが
嫌と言うほど解るプレーとなってしまった。
ロスタイムの表示は3分となり、試合はロスタイムに突入。
このまま引き分けではあまりに納得が行かない。
意地でも1点もぎ取り、勝ち点を奪いたい。
そんな中、相手の主力選手であるヤセルがファウルで一発レッド。
残り時間は少ないが、カタールは10人で戦う事となり
それへの抗議が原因なのか、カタールの監督も退席処分となった。
しかし時間があまりに少なく、試合は1-1で引き分け。
個人的には全く納得が行かない。
勝てた試合だっただけに、許せない試合展開であった。
特に阿部のあのワンプレーはセバスチャンがそれまで
非常に活躍し、危険な匂いのする選手だったとしても
絶対にしてはいけない集中力を欠いたプレーであった。
恐らく試合終了後はオシム監督の檄が飛ぶことは間違いない。
またオシム采配に関しては成功だっただろう。
ただ、選手のミスが原因である。
次の試合ではこのようなプレーがなくなる事を祈りたい。
日本は幸運な事にこのグループ最大のライバルであるUAEが
何とグループで一番格下のベトナムに敗れており
このアジアカップ本戦のグループリーグ通過に向けて
この試合の引き分けが大きな痛手にはならなかったが
カタールに対してこの試合展開では今後が思いやられる。
この試合が今後の良い経験として活かされ
アジアカップ連覇に向けての足がかりとなる事を期待し
13日のUAE戦を楽しみにしたい。
サッカー日本代表が必死の調整を続けている。
意味的には敗戦と言っても過言ではないカタール戦を
反省材料にし、シュート練習や前を向いて試合を
進められるように調整中である。
他にもUAEがGKの位置取りを間違える事が多い事に注目し
ループシュートの練習まで取り入れ
次のUAE戦に向け、しっかりと準備しているようである。
不気味に強いベトナムの事を考えれば
UAE戦は引き分けではなく、勝利しなければならない。
それだけに、頑張って欲しいところである。
オシム監督がついに目覚めた。
どうやら次のUAE戦では巻を外し
このところ非常に良い動きをしている矢野を起用するようである。
これまでのオシム采配では、巻を外す事をしなかった。
カタール戦では高原のワントップだったが
高原が入るまでは巻を中心に考え
巻の調子が上がらなくても代えることはしなかった。
しかしこの土壇場に来て、ついにその決断をしたようである。
個人的には以前からColumnで書いてきたように
巻の運動量は良いのだが、FWとしては明らかに決定力不足。
良い選手だとは思うが、結果がなさすぎる。
また、結果以外でも得点の匂いがしないのである。
播戸などの方が得点の匂いのするFWだと言えるだろう。
それだけに今回の矢野の起用は個人的に非常に興味深い采配である。
次のUAE戦に向けて、セットプレイでの壁の作り方なども復習し
しっかりと準備しているようで、UAE戦は期待できるかも知れない。
明日の試合が楽しみである。
渋谷O-EastにてリハゴデニールのLiveを行った。
今回は非常に大きなステージと言う事で
急遽私がサポートでSax&Percで参戦する事になったのである。
久々のリハゴのステージであったが
やはり凄い熱気と盛り上がりで、O-Eastをリハゴ一色になっていた。
私が参加している彼らの3rd Albumもタワーレコードの
インディーズ部門で4位と好調な売れ行きで
関西ツアーも控え、今後も盛りだくさんのようである。
私は今回限りなのでそれらには同行しないが
興味のある方は行ってみてはいかがだろうか。
さて、アジアカップ運命の一戦。
サッカー日本代表はUAEと激突した。
現在ベトナムはカタールと引き分け、勝ち点4。
カタールは勝ち点2。
日本は先日のカタールとの痛い引き分けで勝ち点1。
UAEはベトナムに負けてしまった為勝ち点0。
現在日本は3位であるが、このUAEに負ければ
グループリーグ通過は非常に厳しくなる。
逆にこの試合に勝利すれば日本の勝ち点は4となり
最終戦に勝利、もしくはUAEがカタールに勝利すれば
日本はグループリーグ通過となる。
どちらにせよ日本はこのUAE戦に勝利するしか道はない。
日本のスタメンだが、驚いた。
まずGKは守護神・川口。
DFにはボンバーヘッド中澤、怪我から復活した駒野
カタール戦で大失態を犯した阿部、そして加地。
MFは中村俊輔、遠藤、中村憲剛、鈴木。
FWに高原と、なんと巻。
なぜ巻が?
昨日の情報がデマだったのだろうか。
もしくはこれが最後のチャンスなのか。
それかは練習でよほど良い結果を残したのか。
試合が始まってみなければ解らないが
現状でこの布陣、少々心配である。
ディフェンスは駒野が復活した事で安定感が増すだろう。
中盤は前の試合と全く同じだが
信頼することにしたい。
特に遠藤などはカタール戦で横パスばかりで
全く良いところがなかった。
恐らくオシム監督はこの辺りは確実に修正していると思われるので
まずは様子を見てみる事にする。
UAEのキックオフで試合開始。
ピッチのコンディションは最悪。
カタール戦よりも時間が遅いはずだが
カタール戦よりも高温多湿のようで
芝生も深く滑りやすい。
特に駒野はこの試合が初のピッチとなるので
慣れるまで時間がかかるだろう。
UAEは中東独特の荒々しいプレイで
強い当たりで日本陣内に攻め込んでくる。
しかも日本よりも崖っぷちという事で
非常に慎重に試合を進めてくる。
ただでさえ強敵なだけに面倒である。
この試合序盤からシュートに持ち込むプレーが
両チーム共に多く見られ
もしかしたら序盤から試合が動きそうな雰囲気である。
日本の中盤だが、心配だった遠藤も
ドリブルで切れ込むシーンがあり
カタール戦の様な試合の流れを無駄に止める事がない。
対するUAEも攻撃に転じる時は一気に動いて来るので
得点出来そうであり、得点されそうな雰囲気がある。
日本のディフェンスはしっかりとUAEに対応しているが
UAEの強力な当たりや突破を考えると
一瞬の油断が取り返しのつかない結果を生むことになる。
ただでさえ高温多湿な気候が集中力やスタミナを奪って行く
ピッチコンディションの中、日本の底力が試される。
前半15分からしばらく日本が攻め続ける時間帯が続く。
立て続けに2本コーナーキックを得るが、残念ながら得点ならず。
そしてその後のUAEのカウンター。
これが危なかった。
川口がミラクルセーブで止めたから良かったものの
やはりUAE、強敵である。
ここまで見ていて一瞬の油断もならない緊迫した試合は
しばらく見た事がない。
それだけこのアジアカップでの各国の意気込みが
強いという事の表れだろう。
そんな前半21分、ついに試合が動いた。
この早い試合展開の中で、まずは先制点である。
左サイドギリギリの所から中村俊輔が絶妙なクロス。
これをゴール前の高原がしっかりとヘッドで決め
0-1と日本が先制した。
やはり高原、日本が誇る最高のストライカーである。
試合を通して彼の居るところには必ず得点の匂いがある。
私が気に入っている播戸や玉田なども良い選手だが
この高原には見劣りしてしまう。
次の高原の様な存在が早く現れて欲しいものである。
この先制点で喜んではいけない。
このような早い展開の試合の場合は
ゴール数が非常に多く、この後で気を抜けば
すぐにUAEに追いつかれ、逆転されてしまう。
少なくとも3点のリードを奪うまでは
一瞬たりとも気は抜けない。
オシム監督もそれが解っているようで
得点の瞬間に沸き上がった日本ベンチの控えのメンバーを
しっかりと制止し、気を抜くなと戒める。
そのオシム監督の意思を感じ取るように
直後の前半26分、またも試合が動いた。
サイドチェンジを繰り返し、右サイドの加地から
中央のペナルティーエリア外の高原へパスが通り
高原はそれをしっかりと完璧なトラップで落とし
そこから一気に右脚を振り抜いた。
これが一直線にUAEのゴールネットに突き刺さった。
UAEのGKが一歩も動く事が出来ない素晴らしいシュートである。
これで日本は2-0とリードを広げた。
しかし、しかし、これはまだ前半。
ここで油断してはならない。
カタール戦をしっかりと反省しているなら
決して油断してはならないポイントである。
2点をリードした日本は今度はゆっくりと最終ラインで回し
今度は攻撃のペースを変える。
ただの時間稼ぎではなく、しっかりと攻撃のポイントを狙い
一気にスピードアップした攻撃を見せるなど
今のところ油断はない。
この試合、遠藤の飛び出しが非常に良く
相手の裏を狙った素早い動きで
UAEのディフェンスはなかなか安定しない。
また、加地の高いポジション取りや
駒野のシュートなどで攻撃の手を緩めず
UAEの緊張感を煽っている。
これがカタール戦で出ていれば。。。
と思ってしまうが、過ぎてしまった事は仕方がない。
この試合できっちりと仕事をして貰いたい。
リードされた事で焦ったUAEはよりラフなプレイが多くなり
これまでカードを出さなかった主審も
後半30分を過ぎた辺りでついにUAE選手にカードが出る。
UAEは強い当たりと言うより、完全に日本選手の足を削りに来ており
個人的には怪我が心配される。
日本の弱点として、主力選手が怪我した時の保険が
あまりに少なく、長いアジアカップでは
それが致命的になる可能性が高い。
怪我にだけは注意して欲しいところである。
前半36分、日本は非常に良いチャンスを得るが
ここで完全にフリーな巻がヘディングを外す。
追加点のチャンスで、これまでの成績も考えると
やはり巻では役不足かもしれない。
こういった一番大事なところで決めてくれるのがストライカー。
プレー自体の質は決して悪くないが
高原と巻のストライカーとして決定的に違っているものは
こういった部分なのだろう。
逆にFWでない方が巻の良い部分が出るのかも知れない。
そして前半40分、またも美味しい時間がやって来た。
UAEのあまりに酷いプレーに対し
ゴール前での遠藤への相手GKの当たりがファウルを取られ
日本はPKを得たのである。
このPKを中村俊輔が落ち着いてゴール右隅へキッチリと決め
これで3-0と大きくUAEを引き離した。
映像で見る限り、本来ならその後の高原のハンドで
高原がイエローを貰っても不思議ではないのだが
やはりこれまでのUAEのスポーツマンシップから逸脱した
汚いプレーが影響したのだろう。
悪いことは出来ないものである。
前半も2分のロスタイムに突入。
これだけ審判に目をつけられてもUAEの汚いプレーは続く。
ここまで行くと見上げたモノである。
日本に取ってはむしろ試合を進める上で有利になるが
何度も言うように、怪我が心配である。
結局前半は3-0で日本は無失点で折り返す。
ここまでの日本の出来映えは満点と言えるだろう。
攻めるところは攻め、守るところは守る。
途中危険なところもあったが、集中力を欠かす事なく
しっかりと各自が仕事をした結果である。
そして日本のキックオフで後半開始。
後半、日本はメンバーチェンジはない。
リードしている事は考えずに前半同様の
素晴らしい試合を展開して欲しいところである。
後半開始早々、UAEはいきなりの選手交代。
しかも2人同時である。
恐らくこの高温多湿の中、早い段階で攻撃的な布陣を敷き
スタミナが残っているうちに一気に勝負に出る作戦である。
この交代が功を奏しないよう、日本はしっかりとここで守り
リフレッシュした相手の出鼻を挫いて欲しいものである。
選手交代で試合の流れが大きく変わる事は良くあるが
出鼻をしっかりと挫いてしまえば
途中から入った選手はリズムに乗れず
元々いた選手は疲労が溜まるわけで
この選手交代際が重要なのである。
その思いが通じたのか、日本はしっかりと守りつつ
攻撃に転じ、しっかりとUAEのリズムを崩す。
焦ったUAEはまたもイエローカードを貰うファウルを貰うなど
UAEにとっては最低の流れ。
この最低の流れが、更なる最悪の結果をUAEにもたらす。
UAE陣内にいた鈴木に対して両足でタックルに行ったUAE選手が
一発レッドカードで退場。
これでUAEは10人で戦う事になる。
しかしながら、鈴木もピッチの外に出され治療を受ける。
相当痛そうだった事もあり、大きな怪我でない事を祈りたい。
このファウルで貰ったFKは中村俊輔が素晴らしいシュートを放ったが
距離が少しあった事もあり、相手GKにセーブされた。
この直後に鈴木がピッチに戻り、どうやら最悪の事態は免れた。
時を同じくして、UAEも選手交代を申請し
これでUAEは交代枠を全て使い切った。
逆に日本はまだ3枚の交代枠を全て残しており
気の早い話だがこの試合の勝利は間違いない。
個人的にはそれよりも、より良い勝ち方で試合に勝利して欲しい。
今後も得失点差で日本の順位が変化する事も考えられるので
この後も追加点を取り、有利にグループリーグを進めて行きたい。
特にこのグループリーグで1位通過すれば
しばらくはこのベトナムのハノイに滞在し
ここで試合をする事が出来るため大きなアドバンテージがある。
逆に2位通過だと何度も移動を繰り返すスケジュールになっており
順位以上に大きなデメリットを背負うことになる。
それだけにこの試合、ここで満足せずに
大いに攻めて欲しいところである。
UAEは退場劇の後、完全に意気消沈しており
全く良いところがない。
守りも手薄で、動きも少なく、マークも甘い。
日本は圧倒的に有利に試合を進めている。
しかし、こういった試合になればなるほど
ちょっとした事で有利なチームが失点する事が多く
得失点差を気にする日本としては気を付けたいところである。
そんな心配をしている時に、やはり予感的中。
後半21分、中央での一瞬の油断から
一気に攻め込まれ、スルーパスを出されたボールを
UAEの交代したばかりの選手に綺麗に決められてしまう。
中盤で中村憲剛が抜かれ、その後振り切られた事により
このチャンスが生まれてしまったのである。
やはり油断はしてはいけない。
この1点で再認識して欲しいものである。
この直後、日本は削られ続け、疲れの見える高原に代えて
羽生を投入し、試合の流れを引き寄せにかかる。
これまで完全に意気消沈していたUAEが
この得点で一気に息を吹き返し、会場のUAEサポーターと共に
もう一度スピードアップして日本に襲いかかる。
この時点で残り20分あり、逆転される時間は十分にある。
日本の守備はUAEが一度意気消沈した事で
頭が止まってしまい、集中力が完全に欠如している。
決定的なチャンスがUAEに生まれ、神・川口の
ミラクルセーブがなければ既に3-2となっている状態。
ここでオシム監督が再度動き、後半25分に
中村俊輔に代えてU-22の水野を投入。
日本の意識をもう一度目覚めさせ
集中力を取り戻したい。
この水野の投入が功を奏し、羽生と合わさって
徐々に日本に攻撃の時間が生まれる。
しかし日本は交代したばかりの羽生と水野以外の
集中力が戻らない。
巻を始め、頭の回転が遅い。
プレーがルーズになり、大変危険である。
そんな中、後半29分に今度は鈴木が倒れてしまった。
自らの所に来たボールをピッチ外に出し交代を要請する。
先ほど受けたファウルの具合もあり、心配である。
鈴木の代わりは今野が入る事になった。
気がついてみれば数的には10人しかいないUAEに対し
日本は防戦一方、何とも危険である。
得点的には2点リードしているが全くそんな気がしない。
早く目を覚まして欲しいところである。
UAEは息を吹き返した事で、より汚いラフプレーに磨きがかかり
日本選手はどんどんその足を削られていく。
UAEはこの試合に負ければリーグ敗退が決定するため
ファウルによるカードなど全く気にしない。
この様な戦略には審判は断固とした態度で接して欲しいものである。
後半37分、UAEだけでなく審判まで奇妙な事になって来た。
川口がゴールキックで遅延行為と見なされイエローを貰ったのである。
見ていたが、そこまで遅延している様には見えない。
実況でも審判に対してコメントを残していたが酷い審判である。
これも運なのだが、しかし酷すぎる。
オシム監督は顔を真っ赤にさせて激怒している。
審判だけでなく、恐らく日本選手の集中力を欠いたプレー
そしてUAEの汚いプレーなど、全てに対して怒り心頭なのだろう。
そんな酷い試合もついに終盤に入り
UAEはまたも意気消沈気味で日本のボールを取りに来ない。
日本はしっかりとボールを回してUAEラインの崩れを誘う。
しかし3分のロスタイムに突入するも試合は動かず
日本がボールを回しているだけ。
最後の方で日本は攻めに転じたが、ボールを回している時間が長く
それに慣れてしまったのか攻撃が中途半端に終わる。
最後は水野がシュートを打ち、その直後にホイッスル。
3-1と日本が勝利した。
勝つには勝った。
そしてグループリーグ突破では絶対に必要な勝ち点をもぎ取り
しかも、勝ち点4で並んだベトナムに対し得失点差でも勝り
この勝利で2試合終了して日本はグループリーグ1位となった。
しかし、物足りない。
途中の試合運びが酷すぎる。
高温多湿、慣れない深い芝、滑りやすいピッチ
あまりに判断基準がはっきりしない審判
およそスポーツマンシップとはかけ離れたUAEのプレーなど
日本にとって良くない条件ばかり。
ただ、個人的には途中の集中力の欠如が気になる。
この様な厳しい試合では集中力が欠如する事がないとは言えない。
しかしながら相手が弱くなったところで自分たちの集中力を
欠如させてしまっては、もっとシビアな試合では勝ちが逃げていく。
個人的希望としてはUAEが最初に弱ったところで
しっかりと集中しながら体力を回復していれば
こうはならなかっただろう。
相手が弱っている時こそ、相手の動きをしっかり見ながら
時間を使っていく事が出来れば
UAEはより意気消沈し、もっと簡単に試合を進める事が出来ただろう。
あのたった1点の失点が後半の日本をより消耗させ
非常に危ない試合運びを強いられる事となったのである。
あの1失点の辺りでしっかりと集中して
回復しながら試合を運べていれば。。。
このポイントをしっかりと反省し次の試合に臨んで行けば
日本はよりアジアの王者になる資格を得る事になるだろう。
FWに関してのオシム采配も少々気になるが
次の大アウェーの中でのベトナム戦に期待したい。
三軒茶屋Grapefruit MoonにてSparkling Jam Cakeの
5回目のLiveを行った。
初回からワンマンLiveしか行った事がないと言う
何とも面白いコーラスグループなのだが
回を追うごとにレベルアップし、今回も盛りだくさんの
素晴らしいLiveとなった。
今回は多くの新しい事にチャレンジした。
4人は勿論、BANDのメンバーもである。
特に初のメドレー挑戦は大好評で大いに盛り上がっていた。
また、振り付けにもこだわった結果
会場では多くの観客の方々がその振り付けを自然に真似し
何とも嬉しい出来事であった。
実は私も今回は新たな事にチャレンジしたのである。
それはTrumpetである。
今まではRecordingでのみ使用してきたが
ついにTrumpetのLiveでの使用に踏み切った。
他にもこのBANDではFlute、Sax、Keyboardなども担当している。
この日はメンバーのJUNKO氏のBirthdayでもあり
Live終了後は会場全体でHappy Birthday Call。
これには本人も泣いて喜んでいたようである。
終了後の打ち上げも非常に有意義で
とにかく非の打ち所のない素晴らしいLiveであった。
次回は現在調整中なので、決まり次第掲載したい。
お薦めのLiveなので今回見逃してしまった方は
次回のLiveは是非ともお越し頂きたい。
さて、サッカー日本代表の運命の一戦。
AFCアジアカップ本戦グループリーグ最終戦で
日本はベトナムと激突した。
先日のUAE戦に勝利した為、日本は現在グループ1位。
しかしながら安心することは出来ない。
各国ともに僅差で並んでいるため
もしこの試合に負ければグループリーグ敗退もある。
初戦のカタール戦で引き分けたのが本当に悔やまれるが
既に勝つしか道は残されていない。
気になる日本のスタメンは
GKに守護神川口。
DFに中澤、駒野、加地、阿部。
MFに中村俊輔、中村憲剛、鈴木、遠藤
FWに巻と高原。
オシム監督はまだ巻を使い続けるようである。
相手は格下とは言え、ホームで驚異的な成果を
あげ続けているベトナム。
決して安心できる相手とは言えない。
最大のライバルと考えられていたUAEをも下した相手である。
個人的には今回の巻の起用は高さを買われたのだろう。
ベトナムの選手の平均身長は非常に低く
巻の長身は確かに武器になる。
果たしてこの采配がどう出るか楽しみである。
対するベトナムは日本の攻撃力を警戒し
1トップで明らかにディフェンスを重視した布陣である。
ピッチコンディションは37度という高温。
湿度こそ50%と今までよりは低いものの
決して良いとは言えないコンディションである。
日本のキックオフで試合開始。
やはりベトナムは引いて守っており
日本は緩急をつけて攻めようと試みるが
やはりスペースがない。
このベトナムの守りをどうやって切り崩すかが
試合の大きなポイントとなるだろう。
また、攻撃に気を取られるあまりに
ディフェンスに穴を作らないようにしないと
格下とは言え、相手は守りつつ虎視眈々と
日本の隙を窺っているので注意が必要である。
立ち上がりは日本が攻めるかと思われたが
意外にもベトナムに流れが行く。
最初は日本の隙を突いてカウンターを仕掛けたのかと
思っていたが、そのまましばらくベトナムが猛攻を仕掛ける。
日本は守ってはいるが、少々慌て気味で
落ち着いてディフェンス出来ていない。
ボールを奪われるなど、どうもいつもの日本らしくない。
それが最悪の結果となって現れた。
前半7分、ドタバタした中でベトナムのコーナーキックとなり
このコーナーキックをニアサイドのベトナムの選手がスルー。
このボールが鈴木に当たり、何と痛恨のオウンゴール。
ベトナムが強いと言うよりも、日本が完全に浮き足立ち
それが生み出した最悪の結果となってしまった。
その後、何と奇跡が起きた。
中村俊輔である。
左サイドから一気に切れ込み
相手DFを驚異的なスピードのフェイントで
完全に置き去りにし、そこから相手GKの頭を越える絶妙なクロス。
それを決めたのが巻である。
恐るべしオシム采配。
ヘッドと言うよりも胸に当ててのシュートとなったが
巻の高さと運動量がこの日本の非常事態を救った。
ともあれ、これで1-1と早い段階で同点に追いついた。
この同点になった事で厳しくなるのはベトナム。
喜んだ直後と言うこともあり、ショックは大きいだろう。
日本は巻の同点弾の後、一気に流れを引き寄せる。
さっきとは一転して日本がベトナムへ猛攻を仕掛け
大いにベトナムゴールを脅かす。
ゴールこそないが、この流れが日本のディフェンスにも
良い影響をもたらし、ようやく少しずつ落ち着いてきた。
しかしまだマークが甘い。
恐ろしいほどのアウェイの中という事もあるのだろうが
この辺りはしっかりとしないと危険である。
この落ち着ききらない日本の中で落ち着いているのが
中村俊輔、高原、川口の3人の縦のライン。
やはり海外リーグで鍛えた経験は驚異的である。
逆に加地などは調子に乗れず、鈴木などはプレイが荒い。
そんな後半30分、その高原が素晴らしい動きで
相手ペナルティーエリア外ギリギリでファウルを取り
そのフリーキックを遠藤が完璧なシュートで
ベトナムゴール右サイドに突き刺さるフリーキック。
相手GKはここまで非常に精度の高いクロスを
上げ続けた中村俊輔を警戒し、遠藤をケアしていなかった。
遠藤のフリーキックも素晴らしいものだったが
何よりの要因は中村俊輔の安定した実力だろう。
これで日本は2-1とついに勝ち越しのゴールを上げた。
こうなると苦しくなるのがベトナムである。
元々カウンター型のチームと言うこともあり
こうなると攻めるしか道はない。
この状態になってしまうとベトナムは守りばかりに
気を取られているわけにも行かず
焦り、ミスが多くなる可能性は高い。
日本としてはここからもう1点上げて
ベトナムを引き離し、ますます焦らせたいところである。
しかし日本がリードした後も、ベトナムはペースを変えない。
焦って攻めてくるかと思ったが落ち着いたプレーを続けている。
ベトナムは日本のこぼれ球を奪い一気に攻撃に転じるカウンターの
スタイルを全く変えず、これが日本のゴールを脅かす事も多い。
ベトナムが引いて守っているので日本が攻めているように見えるが
ベトナムに取っては焦りがない為、攻めさせている感があり
未だ日本優勢とは言い切れない状況が続く。
その証拠に前半終了間際は日本に非常に不利な流れが続き
ベトナムに決定的なチャンスを多くもたらせた。
ハーフタイムでのオシム監督のシステム修正が大いに期待される。
ベトナムのキックオフで試合再開。
別会場で行われているカタール対UAE戦では
前半終了時点でカタールが1点リード。
このままカタールが勝利すれば
日本かベトナム、負けた方はグループリーグ敗退となる。
余計に気の抜けない後半となってしまった。
後半立ち上がり、まずは両チームとも落ち着いて試合を進める。
日本も前半ほどのドタバタ感はなく
ハーフタイムで少々落ち着いた様子が見受けられる。
そんな後半6分、最高の形でゴールが決まった。
ベトナムホームで大ブーイングの中、鈴木と遠藤が
左サイドでパスを繰り返し、ベトナムDFが焦らされ突っ込んだところで
遠藤が駒野へパスの相手を変更し
駒野が遠藤へ切り返し、もう一度駒野へワンツーを送る。
このワンツーをサイド駒野が遠藤に切り返し
これを遠藤が狙い澄ました様に
中央に切れ込んだ中村俊輔の前へパスを送る。
これを中村俊輔が芸術的なコースへシュートを放ちゴール。
このゴールで日本は3-1で追加点を奪った。
日本は追加点を奪った事で、ますます本来の
自分たちの調子を取り戻し、ようやく日本らしいサッカーが
垣間見られるようになる。
こうなると少々安心して試合を観戦する事が出来るというものである。
そんな後半11分、中央から左サイドへ切れ込んでいった駒野が
倒されてフリーキックを得る。
このフリーキックを遠藤が絶妙なクロスを上げ
これを巻が相手DFに手で押さえられながらもヘッドでねじ込んだ。
日本はこれで4-1と完全に日本は優位に立った。
日本はこの大きなリードを奪った事で
一気にベンチサイドで交代の準備を始める。
このアジアカップではグループリーグでのイエローは
決勝トーナメントでは帳消しになる。
しかしながらこのベトナム戦で累積で2枚目のイエローを貰うと
中村俊輔、川口、阿部の三名は決勝トーナメントの
初戦に出られなくなってしまう。
その為後半16分、中村俊輔に代えて羽生を投入した。
日本の交代の直後、別会場のカタール対UAEに動きがあった。
UAEが1点を返して1-1と同点。
もしこのカタール対UAE戦が引き分けか、カタールの負けなら
日本対ベトナムの敗者も決勝トーナメントに進める事になる。
そして後半分、オシム監督今度は遠藤に代えてU-22の水野を
またこの試合最高の活躍をした巻に代えて久々の出場となる
佐藤寿人を投入してきた。
この2人が絡むような追加点が生まれれば
今後の日本の選手層はますます安定感を増す事だろう。
大いに期待したいところである。
試合開始直後から湿度は徐々に上がっており
この高温多湿の中、羽生や水野、佐藤と言った運動量豊富な選手の
投入が非常に良い流れを生み、日本は安定して試合を展開する。
残り時間は15分、逆転される事はまずないが
出来る事なら前半のオウンゴールであったため
ベトナムにゴールされる事は意地でも避けたいところである。
日本は無駄に守りに入る事なく、終始攻め続ける。
そんな後半36分、阿部が足に怪我を負ったのか
座り込む場面があり、非常に心配される。
その後も最終ラインでのパス回しにも阿部は参加していない。
初戦での大きなミスはあったが、非常に重要な
DFの選手である事には変わりなく、怪我だけは避けたいところ。
その後も日本は水野の驚異的なスピードを活かした突破など
大いに攻め、ベトナムにつけいる隙を見せずに試合を展開する。
後半43分と残り時間も僅かになり、阿部もどうやら復帰した様で
どうやら大きな怪我にはならなかったようである。
そのまま試合は2分のロスタイムに突入する。
日本は水野や佐藤、羽生と言ったフレッシュな選手が
最後まで奮戦したが、得点には至らずに試合終了。
別会場のカタール対UAE戦もどうやら同点で終わった様で
AFCアジアカップ本戦グループリーグ、日本は1位
ベトナムは2位で突破を果たした。
色々な反省点はあったが、まずはグループリーグ1位突破。
これで日本は移動の面においても、このままベトナムに滞在し
試合を続ける事が可能となり、今後のアジアカップにおいて
順位以上に非常に大きなアドバンテージを得た事になる。
高温多湿と言う過酷な環境の中、観戦している人間では
予想もつかない疲労があったと思われる。
しかしながら目指すは3連覇、そして史上初の4度目の優勝。
その為には悪条件に関して云々言う事は出来ない。
是非ともこのまま次の決勝トーナメントで勝ち続け
優勝をもぎ取って欲しいものである。
AFCアジアカップ決勝トーナメントの
日本の初戦の対戦相手が決まった。
ドイツワールドカップでの初戦で
苦渋を飲まされたオーストラリアである。
ビドゥカを中心とした強力なチームである。
今大会からアジアカップに参戦となるが
さすがはワールドカップ本戦出場国。
このオーストラリアを制して連覇と行きたい。
AFCアジアカップのベスト8が決まった。
日本、オーストラリア、韓国、イラン
サウジアラビア、ウズベキスタン、イラク、ベトナム。
この8ヶ国である。
日本が初戦のオーストラリア戦に勝利した場合は
サウジアラビア対ウズベキスタンの勝者と
準決勝戦を戦い、残りの4ヶ国との戦いを勝ち抜いた国と
決勝戦を戦う事になる。
個人的予想としてはオーストラリア戦の後は
準決勝でサウジアラビアと戦うと思われる。
そして決勝戦では韓国かイランのどちらかが
勝ち上がってくるだろう。
大穴でベトナムという事もあり得るが
決勝トーナメントはもうベトナムがホームで戦う事はない。
そのためベトナムがホームの地の利を活かした
試合運びは考えられないため、まずないだろう。
果たして今回のアジアカップ、日本の行く末はどうなるだろうか。
ついに雪辱を晴らす日がやって来た。
昨年のドイツワールドカップで先制しながらも
手酷いやられ方で逆転された相手、オーストラリアと
日本はAFCアジアカップ準々決勝で激突した。
今回のこのオーストラリア戦、様々な見方があるが
とにかく日本は以前の日本ではない。
それはオーストラリアも同じだが
日本の変わり様はオーストラリアのそれとは
圧倒的に違う。
個人的には日本有利と考えている。
まずは監督。
ジーコ監督とオシム監督。
監督としての手腕は明らかにオシム監督の方が上。
逆にオーストラリアは前回は闘将ヒディンク監督だったが
今回は違う。
次に地の利。
日本はアジアカップのグループリーグから
ずっとベトナムのハノイに滞在している。
しかしながらオーストラリアはタイのバンコクからの移動で
ベトナムの地に慣れていない。
ベトナムはタイよりも高温多湿であり
それに慣れた日本代表の地の利は大きい。
そして最後はメンバーである。
オーストラリアは主力MFの一人、ウィルクシャーが
累積警告で日本戦には出場出来ない。
逆に日本は全員が出場可能。
この3つの観点からこのオーストラリア戦は
日本代表が有利と考えたい。
注目の日本代表のスタメンは
GKに守護神・川口
DFに中澤、駒野、加地、阿部
MFに中村俊輔、遠藤、中村憲剛、鈴木
FWに高原、巻
ベトナム戦と変わらないベストメンバーである。
ベトナム戦の時には巻の起用に疑問符があったが
ベトナム戦で結果を出しており
その上、オーストラリアの高さに対抗するには
巻の起用は当然といえるだろう。
ここに闘莉王がいないのが非常に悔やまれる。
しかしながら現在のベストメンバーで試合が出来るのは
不幸中の幸いと言ったところだろう。
このメンバーでオーストラリアを完全撃破と行きたい。
対するオーストラリア代表のスタメンは
GKにシュワルツァー
DFにニール、ミリガン、ボーシャン
MFにブレッシアーノ、エマートン、カリーナ、カーニー、グレッラ
FWにビドゥカ、アロイージ
驚きのスタメンである。
ケイヒルとキューウェルがいない。
オーストラリアにしてみればスタミナ消耗の激しい試合で
スタメンで主力を出し切ってしまうと
終盤の交代時に大きく戦力が下がる事も見越した布陣だろう。
日本としては早い時間帯に2点以上のリードを取りたいところ。
オーストラリアのスタメンは
前回のドイツワールドカップでのメンバーが9人入っている。
つまりこのメンバーにケイヒルとキューウェルが入れば
ドイツワールドカップと同じメンバー揃う事になる。
逆に日本は大きくメンバーを変更しチームも進化した。
この大一番、非常に注目である。
オーストラリアのキックオフで1-3で負けたワールドカップの
雪辱戦となる大一番がスタート。
ピッチコンディションは33度、65%と言う状態。
この高温多湿な状態は日本にとっては有利である。
立ち上がりからオーストラリアは猛攻を仕掛け
これまでの相手のように引いて守る感じではない。
日本は体格で勝るオーストラリアに苦戦。
特に左サイドのカーニーからの攻撃が要注意である。
日本の立ち上がりはボールが足下に落ち着かず
少々ドタバタした感がある。
パスなどの正確さも欠いており
それをカットされて攻撃されるなど非常に危険である。
日本のこれまでの相手は体格差で劣る相手ばかり。
久々の大きな相手に早く順応して欲しい。
立ち上がりを見る限り、非常にやばい。
オーストラリアが予想以上に強い。
と言うより、日本の動きがぎこちなさすぎる。
日本がオーストラリアを翻弄するのに
絶対的に不可欠なのは中盤を支配する事。
日本の中盤でのパス回しが正確かつスピーディーに
ならない限りオーストラリアを下すのは難しいだろう。
前半12分を過ぎ、以前0-0と均衡は崩れないが
ようやく日本の中盤が落ち着き始め
攻撃では良いボールが前線へ放り込まれる事が多くなる。
また放り込むだけでなく、ドリブルで切れ込むなど
日本のスピードを活かした攻撃が見られるようになる。
後は体格差を克服し守備の面でも
オーストラリアを完封出来れば言うことはない。
と思っていたら前半16分を過ぎると
日本の守備が安定し始める。
高い位置でオーストラリア選手を潰し
日本がもし攻撃中にパスカットされても
すぐにカットし返すなど
非常に良いカバーを展開する。
見ていると高原が非常に良いプレーをしている。
当然の話なのだが、日本が最終ラインから
クリアしたボールを高原が受け
高原はオーストラリア選手のプレッシャーを
一人で受けきってボールをキープ。
日本が攻撃に転じるまでの時間稼ぎをし
上がって来た選手にボールを託して
自らは前線に上がり直す。
当然のプレーだが、これが体格差で勝る
オーストラリアに対してもしっかりと出来ている。
さすがドイツで鍛えた最高のストライカーである。
前半20分を過ぎると日本はディフェンス面でも
完全に日本らしさを取り戻す。
中澤と阿部のラインコントロール。
そして中盤からの早い段階での詰めにより
攻められている時でもしっかりとビドゥカなどの
要注意選手を押さえている。
逆にオーストラリアは我慢出来ずに
DFの選手が上がり過ぎる場面があり
イライラしているのが見える。
おそらくオーストラリアからしてみれば
攻めている感があるだろう。
このタイミングで日本が先制すれば
非常に面白い試合になるはずである。
前半32分、非常に良いディフェンスを
展開していた中澤に対してアロイージがファウルを犯し
イエローを貰う事になる。
中澤はこの試合大分削られているが
さすがはベテラン。
しっかりとファウルを貰い、素晴らしいプレーを続ける。
オーストラリアがイライラからファウルを犯し
一発レッドや累積退場などがあると
日本にとっては非常に有利になるのだが。。。
前半36分、日本は中村俊輔から中村憲剛へパス。
これを中村憲剛が一気にオーストラリア陣内に切れ込み
左サイドから走ってくる遠藤へパス。
これを遠藤がトップスピードのままシュートに持って行くが
あと少しというところで軸足が滑り
ジャストミートしないシュートとなり相手GKに弾かれる。
オシム監督はこのプレーをみて思い切り苦笑い。
非常に良い攻撃だっただけに悔やまれる。
オーストラリアからしてみれば今まで攻めていただけに
このプレーはショックが大きいだろう。
その後も中村憲剛のドリブルが非常に有効に決まる。
前半39分にも彼のドリブルからオーストラリアの
ペナルティーエリア外すぐのところでFKを得るなど
日本に流れが来る。
この前半終了間際に得点で終わりたい。
前半は1分のロスタイムに突入。
最後はオーストラリアが攻める展開となったが
日本は何とか守り切り前半終了。
前半のうちに何とか先制したかったが
残念ながらそれは叶わなかった。
非常に日本に良い流れが来ていただけに悔やまれる。
後半戦の心配は1つ。
ケイヒルとキューウェルの存在である。
彼らが入る事によってオーストラリアはグッと引き締まる。
主力を温存した事で戦力が分散されたが
温存した前半をオーストラリアは無失点で切り抜けた。
逆に日本はベストメンバーで臨んだ前半を無得点で折り返した。
日本の主力メンバーに疲れが見えてきた時間帯で
ケイヒルとキューウェルが投入された時
日本はどう彼らに対して対処するのだろうか。
日本にも羽生や水野と言った強力な選手が揃っている。
しかし相手はプレミアリーグの強豪であるリバプールの
キューウェルとエヴァートンのケイヒル。
彼らと比べるとやはり日本の控え選手は見劣りする。
それをどうカバーし、得点するかがポイントとなる。
望ましいのは後半早々に先制点をあげられれば
日本は大きなアドバンテージを得る事が出来る。
さて、後半どうなるだろうか。
迎えた後半、日本にキックオフで試合再開。
ハーフタイムでの選手交代は両チーム共にない。
前半が互いに譲らぬ白熱した試合展開だっただけに
後半は選手交代が鍵を握る可能性が高い。
後半の立ち上がりだが、日本が試合開始早々から
一気に猛攻を仕掛け、中村憲剛がシュートを放つなど
前半終了時の日本の流れは切れていない。
後半開始時の湿度は71%とまずます多湿になり
オーストラリアにしてみれば最悪のピッチコンディション。
このままオーストラリアの立ち上がりを完全に潰し
この試合の主導権を握りたい。
後半の立ち上がりからオーストラリアの動きが鈍い。
徐々にスタミナを奪われている証拠だろう。
オーストラリアが選手交代に動く前に
日本は得点しておきたい。
中村憲剛などのドリブルに対して
オーストラリアは速さに対抗する事が出来ず
ドリブルがどんどん有効決まっており
日本の得点シーンは間近かもしれない。
そんな日本に有利な流れの中で
左サイドから中村俊輔が自ら託した駒野からの
ボールを受けて一気に切れ込む。
残念ながら得点には至らなかったが
この直後のコーナーキックから高原が
ペナルティーエリア外から強力なシュートを放つなど
ますます日本に流れが来る。
しかしこの日本での流れを断ち切るべく
ついにオーストラリア陣営が動いた。
キューウェルの投入準備を始めたのである。
そして後半15分、その交代で驚きの交代があった。
キューウェルが入ったのだが、なんと交代したのは
エースでキャプテンのビドゥカである。
この交代が日本に取って吉と出るか、凶出るか注目である。
ビドゥカ不在とは言え、代わりに入ったのは
あのリバプールに所属するキューウェル。
一番の要注意人物だったビドゥカがいなくなっても
十分に要注意人物である事には間違いない。
キューウェルの投入でやはりオーストラリアに
活気が戻ってきた。
しかし日本も安心した感じはなく
より気を引き締めている。
オーストラリアが攻める場面は多くなったが
日本はキューウェルを中心にしっかりと守っており
しかも中澤がしっかりとキューウェルについた際に
キューウェルが倒れ、そのプレーがシミュレーションを
取られて交代したばかりのキューウェルにイエロー。
これはオーストラリアの活気をなくすのに
一役買いそうである。
後半23分、またもオーストラリアが動いた。
キューウェル投入だけでは不十分と見て
ケイヒルの交代準備を始めたのである。
ところがその交代を準備している間に
ついに試合が動いてしまった。
後半24分オーストラリアのコーナーキックで
グラウンダーの速く低いボールが入り
これをアロイージが日本ゴールに押し込んだ。
ここまで非常に有利に進めてきただけに
日本はこの先制点で厳しい状況に立たされた。
0-1と先制された直後、オーストラリアは
ブレッシアーノに代えてケイヒルを投入。
日本は選手交代によるマークの相手に気をつけたい。
おそらく日本人全員が意気消沈したこの時間帯に
日本に奇跡が起こったのである。
後半25分、左サイドへ一気にボールを運んだ中村俊輔から
高いクロスがゴールへ入り、これを巻が
しっかりとヘッドでたたき落とす。
このたたき落としたボールを相手GKとDF1人に
完全に囲まれた状態で高原が強力な身体能力でキープ。
ここから驚異的なスピードで振り向きざまにシュートを放ち
まさに右足一閃、値千金の同点弾を
オーストラリアゴールにたたき込んだ。
この高原の得点が一気に日本へ流れを呼び込む。
後半30分、すぐに同点に追いつかれて
焦ったオーストラリアが飛んでもない失態を犯す。
オーストラリアのグレッラが高原に対して
競った際に肘打ちを決め、これでグレッラは
一発レッドで退場となる。
高原も一時ピッチの外に出たが、すぐに復帰。
これで日本は数の上で大きなアドバンテージを得た。
このまま一気に日本としては勝ち越し、そして追加点をあげ
準決勝へと駒を進めたいところである。
そして後半35分にもオーストラリアのカーニーに
シミュレーションでイエローカード。
より日本に有利な展開になる。
直後の後半36分、オーストラリアはFWのアロイージを下げ
MFのカールを投入する。
1人少ない状態を打開するべく
中盤を強化してきたわけである。
これでオーストラリアは全てのカードを使い切った。
一方の日本は後半38分を過ぎても交代はない。
個人的にはもう交代しても良いと思うのだが
どうやらオシム監督は今ピッチ上にいるメンバーが
良い動きをしている限り使い続け
延長戦も考えての戦略なのだろう。
さすがとしか言いようがない。
監督対決ではアジア圏内でオシム監督に
対抗しうる監督は存在しないだろう。
そんな後半42分、ついにオシム監督が動いた。
疲れと足の状態が思わしくない事から
加地を下げて今野を投入してきた。
この今野の投入で駒野は右サイドにチェンジする。
こういった時に駒野の左右どちらのサイドでも可能な
ポリバレントな選手は非常に有効である。
オーストラリアは途中から入ってきたキューウェルや
カールなどのフレッシュな選手を中心に
攻め上がる事があるが、数的不利や
スタミナ不足から動きがどんどん鈍って来ており
体格差を活かしたパワープレイ以外は怖くない。
そして試合は3分のロスタイムに突入。
途中から入った今野がクロスを上げるなど
良い動きを見せていたが、得点には至らない。
また、オーストラリアの時間稼ぎなどもあり
結局1-1のまま前後半90分を戦い切った。
しかしトーナメント戦なのでこの試合に引き分けはない。
この後、15分ハーフの延長戦に突入する。
それでも決着がつかない場合はPK戦となる。
延長戦はオーストラリアのキックオフで開始となる。
日本は立ち上がりからオーストラリアのボールを
すぐに奪い、しっかりとボールを支配する。
よほど何か隙を突かれない限りは
現状でオーストラリアに得点される事はないだろう。
後は日本がどうやって完全に引いて守る
体格的に有利なオーストラリアを崩すかがポイントとなる。
延長戦前半4分、オーストラリアのカウンターで
キューウェルにボールが入った危険な場面で
阿部がキューウェルを止めに入りイエローを貰ってしまう。
無駄なファウルではなかったが、今後を考えると
イエローは貰いたくなかった。
しかしここは止めた阿部を褒めても良いだろう。
延長戦に入り、オーストラリアの動きはますます鈍る。
足をつる選手が出るなど、大分弱ってきている。
そう考えると、日本のスタミナは非常に豊富である事に気付く。
やはりオシム監督が言ってきた90分走りきれる選手が
ここで大きなアドバンテージを得る事につながった。
延長戦前半10分、日本が弱ったオーストラリアを見据え
スピードの速いFWの佐藤寿人を準備し始める。
完全に日本のスピードについて来られないオーストラリアに対し
佐藤の驚異的なスピードは非常に有効である。
延長戦前半11分、巻に代えて佐藤が入り
日本は2枚目のカードを切った。
高原をも上回る日本代表No.1のスピードを見せて貰いたい。
この交代の直後に得点には至らなかったが
佐藤と高原が非常に有効な攻撃を仕掛けるなど
日本の攻撃力は全く衰えていない。
逆にオーストラリアはキューウェル頼みで
攻撃に枚数を割けず、セットプレーなどの
人数が関係ない攻撃でしか日本を脅かす事が出来ていない。
ただ、キューウェルが強力な選手である事には変わりないので
日本が集中を切らしても良い状態ではない。
そのまま延長戦前半を戦いきり、少しの水分補給をして
すぐに延長戦後半へ突入する。
延長戦後半の立ち上がりからオーストラリアのDFニールが
目に見えて弱ってきており、この穴を使って
日本はオーストラリアに止めの1点を決めたいところ。
延長戦後半3分以降、日本のコーナーキックから
怒濤の攻めを見せるが、あと少しというところで
オーストラリアに阻まれてしまう。
やはり動けなくても体格差で届いてしまう事があり
相手GKの手足も長い。
本当にもう少しで得点出来る状態なだけに大いに歯がゆい。
これでPKで負けてしまったら目も当てられない。
それほど日本が有利に試合を進めているのである。
延長戦後半8分辺りで、さすがの日本もスタミナが切れてきた。
動きが遅くなり、アイデアが浮かんでいない状態。
今日本の頭脳が無くなると危険である。
体格差を頭脳プレーで埋めているだけに
絶対に油断して欲しくないところ。
そして延長戦後半10分、オシム監督が最後のカードを切った。
非常に攻撃的に良い動きをしていた中村憲剛に代えて
FWで高さのある矢野を投入する。
このオーストラリアが弱っている状態なら
絶対に攻撃あるのみという事だろう。
矢野が入った後、オーストラリアの嫌な攻撃が続く。
と言うのもキューウェルに頼ってゆっくりと時間を使い
最終的にセットプレーでどうにかしようという戦略である。
日本にとって数的有利が無くなり、体格差でも
一番不利になるセットプレーは避けたいところ。
このオーストラリアの攻撃を守りきり、また日本の時間へ。
オフサイド判定などに阻まれるが矢野や佐藤などが
非常に良い攻撃を展開する。
延長戦終了間際、中村俊輔が強烈なボレーを放つなど
何度も決定的な場面を得るが、1分間のロスタイムが過ぎ
延長戦終了となってしまった。
試合はPK戦に突入するのだが
ここまで有利に試合を進めて来ただけに
なんとしても勝って欲しい。
この延長戦が終わったところで、オシム監督は
PKを見ずにロッカールームへ下がる。
彼の哲学として、PK戦は運まかせというところもあり
戦術はあまり関係なくなる。
そんな部分を見るのは忍びないという事もあり
オシム監督は基本的にPK戦は見ないというスタンスを
取っているわけである。
このPK戦、前大会を思い出して見れば
日本には神がいる。
そう、神・川口である。
前大会ではPK戦で神懸かり的と言うよりも
神そのものと言える実力で
ことごとく相手のシュートを防いで来た。
彼が日本のゴールマウスを守る限り
PK戦で日本が負ける事は無い。
そして運命のPK戦。
先攻はオーストラリア、キッカーはキューウェル。
そのシュートの行方は右隅。
そう、この瞬間、私はまたも神技を目の当たりにした。
キューウェルのシュートが放たれる前から
完全に読んでいたと言う動きで川口も右方向へ飛び
完璧なセービングを見せた。
まだ試合の決着がついていないのに
心の高揚が押さえきれないほどの素晴らしいプレーである。
やはり神・川口の前には欧州屈指のプレーヤーも敵わない。
後攻の日本のキッカーは中村俊輔。
キューウェルと同じく右隅に蹴った。
しかしこのボールにシュワルツァーも
しっかりと反応しておりその異常に長い手を伸ばし
ボールに触ったのである。
ところが、そこは中村俊輔。
キューウェルよりも心の籠もったスピードのあるボールは
シュワルツァーの手をはじき飛ばしてサイドネットに突き刺さる。
これで1-0と1人目のキッカーから日本はリードを奪う。
オーストラリア2人目はニール。
足の痙攣に苦しんでいたが、シュート一本打つくらいは
十分に出来ると考えられる為、安心は出来ない。
ニールのシュートはゴール左隅へと向かう。
その瞬間。。。
また私は神の技を見てしまった。
完全にニールのシュートを読んでいた川口が
ニールのシュートと同時に横っ飛びで
完璧なまでのセービング。
神・川口、あなたは何なんだ?
これを見たオーストラリア監督は唖然。
「俺、何も悪い事してないのに・・・」と
言いたそうな表情でガックリとしている。
そして日本の2人目のキッカーは遠藤。
遠藤は手足の長いシュワルツァーをあざ笑うかの様に
ゆっくりとボールに近づき、ゆっくりとシュートを放つ。
一見止められそうだが、シュワルツァーは一歩も動けず
ボールはゴール中央から少し左側に転がり込んだ。
遠藤らしい相手GKを読み切ったシュートで2-0と
日本は後一歩で勝利を得るところまで来た。
オシム監督はロッカールームでこの様子を見ており
その表情はPKをベンチで見ないと言っても
非常に選手への愛情が溢れたものだった。
おそらくオシム監督がベンチでPKを見ない事を
悪く言う人もいると思うが、この表情を見れば
そんな事は考えもしないはずである。
そしてオーストラリア3人目のキッカーはケイヒル。
さすがにこれは川口の逆をつき入れてきた。
対する日本の3人目は駒野。
日本が世界に誇るサイドアタッカーは
ゴール左上隅にしっかりとスピードに乗ったシュートを決めた。
3人目は両チーム共に痛み分けとなる。
オーストラリア4人目のキッカーはカール。
これを止めれば日本の勝利が決まる。
しかしさすがはオーストラリアリーグ最優秀選手。
ゴール右隅ギリギリに完璧なシュートを決めた。
本来PKとは完全にキッカー有利。
つまり決めて当然なのである。
もしあのコースに打たれたら世界中のどんなGKと言えど
止めるのはまず無理だろう。
そんな完璧なシュートであった。
日本の4人目はここで高原。
この高原が決めれば日本の勝利が決まる。
ここまで圧倒的な存在感で得点し続けてきた
世界に通じるストライカーの高原。
ここは間違いなく決めてくるだろう。
しかし、、、高原のシュートはクロスバーの上。
やはり勝負が決まる大きなプレッシャーの中
120分間戦い抜いた疲労からか、外してしまった。
決めて欲しかったが、日本の有利は揺るがない。
そしてオーストラリア5人目のキッカーはカーニー。
これを止めても日本の勝利は決定する。
そのカーニーのシュートはゴール左に突き刺さる。
さすがの神・川口の神技も2度が限界なのだろうか。
日本の最後のキッカーは中澤。
ビドゥカ、キューウェルなどの強力なFWを
完璧に制した世界に呼ばれながらも日本でのプレーに
こだわり続けた最高のDFが試合を決めにかかる。
そのボンバーヘッド中澤のシュートは日本の全ての思いを乗せて
ゴール右隅へシュワルツァーの逆を突いてしっかりと突き刺さった。
この瞬間日本が準々決勝を制して準決勝へ駒を進めた。
中澤のシュートが決まった瞬間の日本代表の顔を
私は忘れないだろう。
ドイツワールドカップで本当に不甲斐ない試合で
苦渋を飲まされた相手オーストラリア。
有利な条件はあっても、実力としては決して安心出来る相手ではない。
本当に強く、大きな相手であったがそのオーストラリアを倒し
ようやく準決勝進出である。
PK戦が終わってからすぐにオシム監督がピッチに姿を現す。
その時の表情も色々あったが、本当にこの試合を終えて
選手達への愛情溢れた素晴らしい表情で
選手達をねぎらっていた。
言葉は解らないが、それでも伝わるものである。
決して愛嬌のある人ではない。
とてもぶっきらぼうな監督だが、本当に良い監督を日本は得た。
このオシム監督の元で日本は大きく成長する事は間違いない。
とにかく喜ばしく、幸せになる素晴らしい試合であった。
次の準決勝の相手はまだ決まっていないが
もう日本には勝つしか道は残されていない。
このオーストラリア戦での経験は計り知れない。
この経験を礎に成長し、次戦以降を戦い抜いて欲しい。
頑張れニッポン。
サッカーAFCアジアカップの準決勝で
日本が戦う相手が決定した。
それはサウジアラビア。
昨日のオーストラリアとの激戦を制した日本が
25日にサウジアラビアと対戦する。
サウジアラビアは日本と同じく3度の優勝経験があり
日本よりは少ないが過去に2連覇の記録がある。
しかも昨年のワールドカップ本戦では
しっかりとグループリーグを勝ち抜き
決勝トーナメントに駒を進めている強豪。
オーストラリアと同じく、彼らも日本にとって
非常に強敵である。
FIFAランキングでこそ日本より下だが
近年の戦績を考えると日本より強い可能性が高い。
しかも中東の激しいサッカーを持ち味に
前回王者の日本を完全にマークして斬りかかってくる。
果たしてこの強敵を日本は切り崩せるのだろうか。
サッカーU-22日本代表に期待の新星が現れた。
新星と言ってもU-20の梅崎と柏木である。
特に梅崎は先日までフランスのグルノーブルで
経験を積み、ますますパワーアップして帰って来たばかり。
決定力に欠けるU-22に彼が入れば
その切れ味のあるドリブル突破で
相手を脅かす事は間違いない。
とにかく前へ行くその姿勢、そしてそのパスのタイミングと
十分にU-22でも通用する。
北京五輪に向けて来月末から最終予選が始まるが
彼らの加入によるレベルアップが期待される。
サッカーAFCアジアカップ準決勝戦。
日本はサウジアラビアと激突した。
ついに準決勝まで来たが
ここまで来ると、余計に心配で仕方がない。
とにかく勝って欲しい。
見ている方としてはこの気持ちが強いわけである。
前大会ではサウジアラビアはグループリーグ敗退。
しかしながら今大会では生まれ変わって登場しており
全く持って気が抜けない。
さて、注目のスタメン。
日本のスタメンはGKにオーストラリア戦で
再び驚異的な神技を疲労した守護神・川口能活。
DFには井原の後を次ぐアジアの壁・中澤を筆頭に
世界に誇る両利きサイドバックの駒野。
経験豊富な攻撃的右サイドバックの加地。
そして中澤とコンビを組んで絶妙なラインコントロールをする阿部。
MFには日本、スコットランドだけでなく
今や世界が注目する中村俊輔を筆頭に
日本の中盤を支える遠藤、中村憲剛、鈴木。
FWにはキング・カズを受け継ぐキング・高原と
もう「利き足は頭」とは言わせない実力を
身につけ始めた巻。
対するサウジアラビアは
キャプテンでありサウジ最強のFWのヤセルや
怪我の具合が注目されていた攻撃的MFアル・カフタニ
そして小柄ながらスピードのあるFWマレクが出場。
最強の布陣で臨んできている。
日本はサウジとはアジアカップ予選で戦っており
その戦績は1勝1敗とお互いに譲らない。
個人的に有利と考えたいのは予選からの経過である。
日本は恐らく今大会のどの出場国よりも
1試合ごとに変化が大きいと考える。
そう考えるとサウジと今まで均衡した力を持っていたのなら
今なら勝利する事が出来ると考えたい。
この試合の直前に別会場で行われていたイラク対韓国の
準決勝戦ではPK戦の末にイラクが勝利を収めており
日本がサウジに勝てばイラクと対戦する事になる。
もし負けた場合も韓国との3位決定戦が残っているが
今はそんな事は考えたくない。
絶対に勝ち続け3連覇、史上初の4度目の優勝を成し遂げて欲しい。
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりは両チーム共に
非常に安定したディフェンスを展開しており
お互いにこの試合に対する思いの強さが伝わってくる。
しかしサウジの方はやはり中東独特の荒いプレーで
ファウルの連続攻撃。
中東のサッカーの特徴は強い当たりなど
フィジカルが強いという部分なのだが
一歩間違えるとただの汚いラフプレー。
UAE戦でもそうだったように、後半になるにつれて
サウジがファウルトラブルで自滅してくれるのを願うばかりである。
サウジの攻撃陣はヤセル、アル・カフタニなど強力なメンバーが
揃ってはいるが、日本もオーストラリア戦で
ビドゥカ、アロイージ、キューウェルなどの欧州の強豪を
しっかりと抑える実力を持っている。
気を抜かなければこの試合、サウジを封じて勝てるはずである。
立ち上がり以降、序盤はお互いディフェンスは良い流れだが
日本の方が攻撃面で良い方向に向いている。
良いリズムで攻めているだけに前半の間に先制点が欲しいところ。
対するサウジは日本が中盤を支配しているので
なかなか攻めに転じる事が出来ていないが
非常に高い位置から日本のボールを虎視眈々と狙っており
日本が攻めているからと言って楽観視する事は出来ない。
今までの相手と違う部分はただ引いて守る相手ではないと言う事。
引いて守り、カウンターを狙うと言う相手ではなく
高い位置からしっかりとプレスをかけてボールを奪いに来る上に
日本が攻めに転じている時はDFが一気に引いて守るという
攻守の切り替えが非常にスピーディーで
守っている時も攻撃的であるという事なのである。
日本のミスはそのまま相手の得点に直接的につながるという
何とも緊張感溢れる試合になる事は間違いない。
前半中盤に来ると今まで沈黙していたサウジの攻撃が
一気に激化して襲ってくる。
日本のミスが原因という部分もあるが
サウジの攻守の切り替えが早く、しかも極端なのが問題である。
特に攻撃時の勢いは恐ろしいものがあり
とてつもないスピードで攻めてくる。
これまで良いリズムで試合を展開していた日本。
ここは我慢して流れを取り戻したいところ。
しかし前半中盤にサウジに一度流れが行ってから
日本の中盤が良くない。
ミスだけでなく、相手にパスを読まれ続け
なかなかスピーディーに試合を展開できない。
川口が再三ゴールマウスを守っているが
早くこの状態を打開しないと危険である。
しかもファウルが増え、プレーも荒い。
大いに危険である。
そんな前半35分、ついに試合が動いた。
日本のファウルで相手にフリーキックを与え
そこから流し込まれたボールがゴール前で乱戦となり
これを要注意人物であるヤセルに押し込まれる。
最悪の展開となってしまったが早くこの状態を回復したい。
と、思っていた矢先に日本が奮起した。
前半37分、日本のコーナーキックから
遠藤が絶妙なクロスをあげ、これを走り込んだ中澤が
強力な高い位置からのボンバーヘッド一撃。
長身を活かし、ヘディングで相手のゴールに叩き込んだ。
これで1-1と日本は同点に追いつく。
これまでも先制されながら日本はすぐに追いつき
そこから試合を支配し、勝利する事が多く
今回のアジアカップの傾向から行けばこの試合勝てる。
サウジはすぐに追いつかれた事で少々動揺が見られ
前半も残り僅かな事から、何とか追加点をあげ
良い状態で前半を終了したいところ。
1分のロスタイムが表示された後、前線で巻が倒され
良い位置でフリーキックを得る。
このボールを中村俊輔が面白いボールを蹴り込んだが
残念ながら得点には至らず、1-1で前半終了。
サウジの長所は攻守の切り替えが早く
試合が流れている時は非常に危険である事。
逆に弱点はサウジゴール前の乱戦や
セットプレーに弱く、GKが優れた選手でない事だろう。
後半に向けてのオシム監督がどう修正してくるかが
ポイントとなる事は間違いない。
サウジのキックオフで試合再開。
両チームともハーフタイムでの選手交代はない。
後半は日本が風上となりロングシュートも
より効果がある状態。
大いに期待したい。
立ち上がり、まずはサウジが攻める展開。
明らかに点を取りに来ており注意が必要である。
と思っていた矢先、後半2分に日本に悪夢が。
攻められている展開の中、右サイドから
放り込まれたクロスにマレクが飛び込んでヘッド。
これが綺麗に決まって後半開始早々に
再びサウジにリードされてしまう。
これは非常に良くない流れである。
サウジはハーフタイム時のミーティングで
後半開始から攻める事を考えており
それがしっかりと実行された展開。
今後ますます調子が上がってくる事が予想され
逆に日本は思い切り出鼻を挫かれた状態。
とにかく、今までと同様の早い段階での同点弾を期待したい。
ここから日本は意気消沈せずに一気に猛攻を仕掛ける。
そして後半7分、日本が再び奇跡を起こす。
猛攻から得た左サイドからの遠藤のコーナーキックを
ファーサイドの巻がヘッドで折り返し
これを阿部がまるでキャプテン翼を彷彿とさせるような
もの凄い打点からのオーバーヘッドキック。
オーバーヘッドでなければ間に合わないタイミングのボールを
完璧に相手ゴールに叩き込んだ。
これで2-2と日本は再び同点に追いついた。
ところが、ここからまた日本に悪夢が訪れる。
後半12分、左サイドから切り込んできたマレク1人に
完全に日本のDFが抜かれ、そのままゴールを割られるのである。
マレクのドリブルにしてやられた。
これでまた2-3とサウジがまたもリードする。
こうなったらもう攻撃あるのみ。
何点取られても1点多く取った方が勝つ。
2点でも3点でも取るしかないのである。
ここまでシュートまで持ち込む機会が少ないが
ここからは日本はとにかくシュートを打つしかなく
シュートの嵐を期待したい。
後半16分、サウジが1枚目のカードを切る。
怪我をしているという情報もあり、アル・カフタニを下げて
同じMFを投入してくる。
後半22分、今度は日本が最初のカードを切る。
巻に代えて佐藤寿人を投入。
スピードのある佐藤を投入し、とにかく1点を狙う構え。
サウジにリードされてから日本は再三攻撃を仕掛けるが
良い流れが来ない。
選手達の意識が乱れ、アイデアに誤差がある。
裏をかく動きなど非常に有効なのだが
どうにも上手く流れていかない。
サウジの選手達の動きが非常に鈍っており
疲れが見える時間帯なだけに、ここで同点にしておきたい。
そして後半29分、ここで日本が2枚目のカードを切る。
遠藤に代えて羽生を投入。
コーナーキックなどでは良かったが
この試合、ボールが動いている状態では
遠藤でボールが止まる事もあり、羽生の様な
動きの速い選手は非常に面白いところだろう。
その直後、後半31分にサウジもDFの選手を交代させ
ベテランの選手を投入しディフェンスの安定を図る。
この辺りからサウジが時間浪費作戦を展開し
日本にとっては嫌な状態である。
こうなった時に日本が1点取って同点にした場合
サウジの精神的ショックは計り知れない。
それを考えるとまだ時間は15分あるわけで
とにかく追加点をと言う状況。
羽生が入ってから、日本はようやく意識が変わり始める。
羽生のロングシュートをきっかけに駒野なども
ロングシュートを狙い、非常に面白い展開になっていく。
しかしなかなか得点が取れないまま試合が進み
後半40分、サウジが最後のカードを切って
MFを交代させる。
日本も同じタイミングで中村憲剛に代えて
FWの矢野を投入し、3トップで最後の得点を狙う。
この交代で両チーム交代枠は使い切った。
その直後に相手GKと矢野が接触した様に見えるプレーで
大した接触でもないのにサウジのGKが異常なまでに痛がり
時間を稼いでいく。
そして審判に促されて立ったGKは何ともなかったように
ボールを蹴り出す始末。
時間稼ぎもここまで来ると遅延行為としても良いのではないかと
思ってしまうプレーである。
そしてついに試合はロスタイムに突入。
ロスタイムは5分。
さすがに審判もサウジの時間稼ぎを見抜いて
ロスタイムを多く取ってくれたようである。
ロスタイムはサッカーで一番得点のある時間帯。
ここで得点し、同点にしたいところ。
日本はとにかく攻め続け、サウジにボールを渡さず
圧倒的有利のなか攻め続ける。
そして残りあと1分というところで、日本はコーナーキックを得る。
このコーナーキックを蹴るのは中村俊輔。
川口能活も上がり、まさに全員攻撃参加。
しかしこのコーナーキックを相手GKに弾かれ
その瞬間に試合終了。
もう何とも言い難い試合。
あまりのショックに何を思えば良いのか解らない。
ここまで攻め続けながら、なぜ勝てないのか。
サウジの気持ちに勝てなかったのだろうか。
オシム監督になってから明らかに強くなった日本代表。
それでも勝ち続けるのは本当に難しい事なのだろう。
そしてまだ日本サッカーは発展途上であり
今後、まだまだ伸びていくはず。
圧倒的にシュートが少なく、ボールを回す事を考えて
結果攻撃的な展開を作り出せなかった。
この辺りが敗因だろう。
これで日本の三連覇、史上初の4度目の優勝は消えた。
逆にサウジアラビアは史上初の4度目の優勝に向けて
決勝戦を戦うわけである。
日本は韓国との3位決定戦がまだ残っており
日本対韓国はまさに因縁の対決。
この試合での鬱憤をぶつけて大勝して欲しい。
日本代表の次の試合に期待しよう。
8月3日から行われる女子バレーワールドグランプリの
全日本メンバーが発表された。
キャプテンの竹下は不動。
他にも木村、高橋、荒木、杉山、小山なども名を連ねる。
今回の目玉は久々に戻ってきた栗原だろう。
色々とチームの事情でもめていたようだが
ここに来てようやく安定したプレーが見られるように
なったとの話を良く耳にする。
個人的には菅山に入って欲しかったのだが
残念ながら怪我の調子が思わしくなく除外となった。
今回はリベロだけでなく、アタッカーとしての起用も
視野に入っていただけに、彼女の不在は大きい。
個人的には期待していなかったが大山も外れたようである。
私の見解では、良い時と悪い時の差が激しく
さすがに全日本レベルの技術を持っていても
扱いが難しいと思うわけである。
ベストメンバーとは言えないが、このメンバーで
ワールドグランプリをどう戦うか、非常に注目である。
AFCアジアカップもついに最終戦となり
日本は3位決定戦を韓国と戦った。
未だにあのサウジ戦が残念でならない。
確かにサウジは強かった。
しかし日本はもっと何か出来たのではないか?
オシム監督の理想とするサッカーは
確実に今の日本代表に浸透し、根付きつつある。
ただ、それがサウジの強さに一歩及ばなかったのだろう。
良い流れで試合を展開していただけに
本当に心から悔やまれる試合である。
さて、サウジ戦のショックはさておき
とにかく最後のライバルとの韓国戦は
しっかりと勝って日本に戻ってきて欲しい。
凱旋とは言えないが、少しでも収穫のある帰国とするために
この試合は興味深いモノにして欲しい。
注目の日本のスタメンは
GKに守護神・川口。
DFに中澤、駒野、加地、阿部。
MFに中村俊輔、中村憲剛、遠藤、鈴木、山岸。
FWに高原。
今回は巻がいない。
FWがワントップと言うよりも
後衛から中村俊輔や山岸が飛び出す
変則2トップと言ったところだろう。
対する韓国はパク・チソンやイ・ヨンピョなどの
主戦力が不在となっており、これまでも大いに苦戦してきた。
ただ、日本戦に関しては別である。
と言うのもJリーガーが多数メンバーに入っているので
日本への対策は他国よりもしっかりしていると思われる。
この韓国戦、日本は自分を知り尽くされたライバルを相手に
どのような戦いを展開するのか、非常に興味深い。
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりだが、日本のリズムが良くない。
動きが鈍く、パスも上手く回っていない。
中村俊輔、駒野などは良く動いているが
遠藤を始めとして、数人の調子が悪い。
サウジ戦ですっかり消耗してしまったと言う事もあるが
情報ではAFCの大失態で、飛行機は手配されておらず
ホテルも人数分の確保がされてない状態で
もう振り回され、選手達の開封を図るための
メディカルルームの設置も出来ない状態だったと言う。
欧州などではあり得ない大失態。
どうにかして欲しいモノである。
序盤は韓国ペースかと思われたが
韓国のプレーが汚い。
とにかく酷いファウルの連続である。
アジアカップはこの試合で終わりだが
選手達の今後の活躍の為にも怪我は勘弁して貰いたい。
この試合、鈴木のディフェンスが非常に良い。
これまでの中で一番のプレーが多く
日本は鈴木のおかげで韓国の攻撃を
防いでいる場面が多々ある。
逆に、山岸の調子が芳しくない。
試合にはほとんど出ていないので
体調が悪いわけでは無いのかも知れないが
中盤では全く良いところがなく
ドリブル、パスなどはことごとく奪われる。
やはり試合感が鈍っているのだろうか。
またFWとしての仕事は運動量はあるのだが
今一歩スピードに欠ける気がしてならない。
前半の立ち上がりは韓国ペースであったが
その後、日本が少しリズムを取り戻す。
しかしながら前半も22〜23分を過ぎた辺りから
試合はまたも韓国に流れが行く。
日本は川口の好セーブや鈴木のディフェンスに
救われる部分が多く、何とも危険である。
前半も時間が過ぎて残り10分くらいとなったが
この辺りでようやく日本選手の調子が上がってきた。
遠藤なども良い飛び出しが見られ
チャンスを作り出している。
しかしながら山岸だけはどうにもダメである。
精彩を欠き、本来の実力が出せていない。
オシム監督も頭を抱えており、この状態をどう打開するかが
彼の今後の日本代表に残る為の課題だろう。
そんな前半37分、ここまで汚いラフプレーを続けてきた韓国が
自業自得の事態に陥る。
FWの選手が足を痛め、動けなくなりフィールドの外へ。
そのまま結局復帰できずに、韓国は前半からカードを切る羽目に。
やはりあからさまなラフプレーを続けていれば
自滅するモノなのだろう。
その後、日本は一気に猛攻に出るが
決定的なチャンスを得ながら、後一歩のところで不発。
結局前半は0-0で折り返す事となった。
韓国のキックオフで後半開始。
前半は後手後手に回っていただけに
オシム監督が後半に向けてどう作戦を立てたか
大いに興味深いところである。
後半も立ち上がりから韓国のラフプレーが続出。
もうここまで行くと中東のチームよりも酷い。
これではしのぎを削るというよりも
ただ削る事を目的とした試合と言えるだろう。
個人的にはこのようなチームに負けるのは非常に腹立たしい。
それだけにこの試合は勝って貰いたいものである。
しかし試合は前半に引き続き韓国ペース。
日本は後手に回ってしまい良いところがない。
何かやってくれそうな雰囲気が無く、覇気も無い。
韓国が強いと言うよりも、日本の試合内容が悪い。
やはりAFCの不手際による体調不良が
日本に大きく左右しているのだろうか。
全く持って興冷めする大失態である。
ところが後半11分、日本にチャンスが訪れる。
度重なる韓国の汚いラフプレーに韓国のDFが
2枚目のイエローで累積警告により退場。
しかもその判定に文句を言った韓国の
監督やコーチ全員が退場となる。
彼らに関してはテクニカルエリアを大きく出て
日本のベンチの近くにまで来て
主審に対して抗議をした事が大きいようである。
ここまで酷い試合なら当然だろう。
このチャンスを逃さず、日本は一気に畳み掛けたい。
今回のアジアカップでは相手にレッドカードが出る試合を
日本は2度経験しており、勝ってはいるが
相手が弱ってから良い試合内容ではなかった。
せめて最後のこの試合は大勝と行きたいところである。
後半20分、韓国はMFを一人下げてDFを一人投入。
10人で戦うハンデを補う事に必死である。
日本としてはここで点が取れないと
大きな課題を残すことになるため
早い段階で先制点を上げたいところである。
鈴木の素晴らしいディフェンスで防いでいるが
韓国は10人になってからもドリブルで縦に突破する場面が多く
日本がやりたいプレーを展開する。
どうも有利になっても日本の調子が上がってこない。
そんな後半28分、オシム監督は中村憲剛に代えて羽生を投入。
個人的には山岸を下げた方が良いと思うのだが
何か考えがあるのだろうか。
その羽生は投入直後からシュートを放つなど
相変わらず縦横無尽に走り回り、疲れている相手を掻き回す。
羽生を最初から投入していれば?
と言う疑問が生まれるかも知れないが
個人的にはこのチームの場合は羽生は途中出場の方が
チームの攻撃力は大きく上がる。
相手が疲れている時に、非常にスピードの速い羽生が入る事で
攻撃力も守備力も一気にリフレッシュ出来るのである。
羽生は非常に良いのだが、ここに来て韓国に流れが行く。
やはり10人になったからこその先制点を欲する気持ちは強い。
本来はその得点に関する欲求を日本にプレーで表現して欲しいのだが
どうも結果に表れていない。
そして後半33分、今度は山岸に代えて佐藤を投入。
やはりオシム監督も山岸の不調にしびれを切らせたのだろう。
スピードの速い羽生と佐藤がフィールドに入り
10人で戦う韓国に取っては嫌なメンバーが揃ったわけである。
その後、韓国が9人になる場面もあったのだが
日本は得点できない。
横パスが多く、縦にボールが入るシーンが少なすぎる。
また、シュート数も圧倒的に少なく
引いて守っている相手に対しての試合内容ではない。
高原や中村俊輔、羽生などは非常に面白いのだが
何とも上手く行かない。
後半40分、韓国は怪我の選手が出たため
ここで最後の選手交代を使う。
これで延長戦になれば、日本は大きなアドバンテージを得る。
しかし、10人のチーム相手なら
90分の範囲で試合を決めたいところである。
しかしその後も日本は精度の悪いクロスや
タイミングの悪いシュートなど、とにかく試合内容が良くない。
逆に韓国は人数が少ない状態にも関わらず
果敢にに日本ゴールに向かって縦に攻め込んでくる。
これではどちらが有利なのかわかったものではない。
結局4分のロスタイムでも決着はつかず
ついに試合は延長戦へと突入した。
少しの休憩の後、日本のキックオフで延長戦前半開始。
とにかく日本には最後に良い試合内容を期待したい。
しかし日本の攻撃はガタガタ。
意思統一がなされておらず、連携がない。
選手の状態は圧倒的に韓国の方が疲労しているのに
日本が得点には至っていない。
決定的なチャンスも得るのだが、ゴールに入らない。
怪我などで韓国は9人になる事もあるのに
日本に気迫がないのである。
確かにAFCの大失態はあったが、この状態では言い訳できない。
明らかに日本の試合内容が最低である。
韓国は韓国でラフプレーは相変わらず。
それどころか日本のフリーキックを邪魔するなど
ついにはマナーまで守れない問題外の展開。
結局、日本は延長戦前半は全く良いところがなく
試合は延長戦後半へと折り返す事になる。
延長戦前半から延長戦後半にかけては選手は
休憩なしにすぐにサイドを移して試合を始めなければならない。
しかし、韓国は審判を無視して給水休憩を取り
もう酷すぎる試合。
延長戦後半は韓国のキックオフから始まるため
韓国選手がいなければ試合が出来ない事を利用した
本当に最低の行為である。
これまでは韓国に対して私はクリーンなイメージがあったが
今回のこの酷すぎる試合を見てしまっては
現在在籍する代表選手がいなくならない限り
私の中での韓国のサッカーは、北朝鮮と同レベル。
もうスポーツをする資格も無い。
そんな延長戦後半3分、駒野が倒されて一時ピッチの外へ。
ファウルでは無いが、怪我が心配である。
幸い、少しして復帰していたので、大事には至っていないようである。
もうこうなると日本の試合内容どころの話ではない。
この泥仕合、日本が勝たなければ腹の虫が治まらない。
これではサッカーではなく、ただのケンカをふっかけに来た
不良を相手にしているようなものである。
全く持って腹立たしい。
どうにか日本にはこのアホらしい試合に肩すかしを喰らわせ
あざ笑うような勝利を納めて欲しいモノである。
しかしその願いも虚しく、日本は焦るばかりで上手く行かない。
そんな状態を打開するべくオシム監督は延長戦紺半9分に
高原に代えて矢野を投入。
今大会あまり出場機会がなかっただけに
矢野に決定弾をたたき込んで欲しいものである。
矢野が入った直後、日本は決定的なチャンスを得るが
またも韓国に阻まれ、得点には至らない。
佐藤寿人などもシュートを打つがGKに阻まれる。
そんな中、韓国はDFの選手がピッチの外に出たり
MFの選手が足をつったりと、完全に満身創痍。
この状態の相手に対して、どうして点が取れないのか。
結局そのまま延長戦後半が終了。
勝負はPK戦に持ち込まれる。
この時点で、韓国の勝利も同然である。
試合の勝ち負けではなく、内容で韓国に完敗と言える。
PK戦は運次第だが、神・川口を有する日本はPK戦では有利。
試合内容で完敗でも、勝負としては勝って欲しい。
そうでなければ悔しすぎる。
PK戦は韓国が先攻。
韓国の1人目はゴール右にシュートを決める。
最初から神の神技は拝めなかった。
しかし日本の1人目、中村俊輔もゴール左に決め1-1。
韓国の2人目、このシュートも決まり
日本のキッカーは遠藤。
こちらはGKの動きを良く見てしっかりと決める。
完全にGKをあざ笑うかのようなシュート。
気持ちの良いシュートであった。
韓国3人目、こちらも決まってしまう。
神・川口のミラクルセーブは出ない。
日本は阿部が気持ちのこもった鋭いシュートで
韓国ゴールにたたき込む。
韓国の4人目、ここまで反応はしっかりしているのに
神・川口のセーブが見られない。
この4人目も決められてしまう。
しかし日本も駒野がしっかりと決めて4-4。
韓国の5人目、このシュートを止めれば
日本は非常に有利になる。
しかしここでも神技は拝めず、ゴール正面に決められてしまう。
日本の5人目はボンバーヘッド中澤。
これを外してしまっては日本の負けが決まってしまう。
しかしそこは魂の男・中澤。
前回のアジアカップでのPKの失敗を活かし
落ち着いてしっかりと決めてくれた。
これで5-5となり、PK戦はサドンデスに突入する。
韓国6人目のシュートはゴール右隅へ。
読んではいるのだが、止められない。
どうしたんだ、川口。。。
日本の6人目は羽生。
今回のアジアカップでは途中出場で
数々の相手を嫌がらせてきたスーパーサブ。
フェイントを入れてからゴール正面へシュート。
しかし。
しかし、、、。
このシュートを空いてGKがギリギリで反応して
右手一本で止めてしまう。
この瞬間、日本のアジアカップが終わった。
日本は4位で今回のアジアカップを終えた。
これまで本当に素晴らしい成長を見せた日本代表。
最後のインタビューでの中村俊輔の表情が
本当に心に残るものであった。
言葉では良いように取り繕っているが
本当に苛立ちと落胆の色が濃く
怒りと落ち込みが混在した表情であった。
今回のアジアカップ、日本初の3連覇と
史上初の4度目の優勝はならなかった。
そしてサウジ戦以降は後手に回り
最後の韓国戦ではこの泥仕合。
この表面だけを見れば、日本中は落胆するだろう。
しかし、今後を考えればそんなに悪い内容ではない。
日本代表のサッカーは確実に進化し
今後の日本サッカーを切り開く素晴らしい仕事をしてきた。
特にオシム監督のビジョンは日本を大きく変えた。
少しサッカーの解る人なら、指揮官の重要性が
心の底から身に染みたアジアカップだっただろう。
彼のやり方があったからこそ、国内組と海外組が
ここまで育ったのである。
今までの指揮官なら確実にアジアカップ予選から
海外組を多数招集した事だろう。
しかしオシム監督はそれをしなかった。
本当に必要で良い選手を見極めたのである。
海外でプレーしていようと試合に連続で出ていない選手や
状態の良くない選手は決して招集しなかった。
特に予選で無駄に海外組を招集し
海外組の選手が所属するクラブでの立場を優先し
アジアカップ本戦まで勝ち進んだのである。
その結果が中村俊輔と高原である。
彼らの実力は彼らの努力があったからこそ。
しかし、それを邪魔されてはその努力が実らない。
彼らの努力が最大限に実る事を考え
全てをバランス良く先読みし、広い視野で物事を見て
ここまで日本代表を導いたのは指揮官であるイビチャ・オシムである。
本当に日本は素晴らしい指揮官を味方につけた。
今回のアジアカップでの優勝を逃した結果は
確かに残念ではあるが、それが全てではない。
オシム監督が言うように、本当に結果を出したいのはワールドカップ。
そのワールドカップで最高の結果を出せるように
私は今後もオシム監督、そして日本代表を応援したい。
まずはゆっくりと疲れた体を休めて欲しい。
お疲れ様、日本代表。
先日のAFCアジアカップ最終戦となった
日韓戦での日本の敗戦の後、オシム監督が
ついに今後の展望を明らかにしつつあるようである。
これまでオシム監督は個々の能力よりも
チームとして考えて動く事を優先し
日本代表のチーム作りを手がけてきた。
しかしアジアカップ後の彼のコメントでは
今後は個々の能力を重視する事も視野に入れると言う。
考えて90分動く選手は、練習を重ねれば作り出せる。
しかしそれ以上は個々の努力が必要とコメント。
おそらく日本のサッカーファンの中には
オシム監督のサッカーはチームでのサッカーで
個人技は二の次、三の次だと思っている人もいただろう。
確信が無かったのでこれまでコメントしなかったが
私は何となく気付いていた。
と言うのも、これまでの日本のスター選手は
素晴らしい能力を持ちながら
チームとして考えて動く事が出来なかったり
周囲の選手がそのスター選手の考えているレベルに
ついて行けずに歪みが生まれたりと
上手くスター選手が機能していなかった様に思えるのである。
中田英寿の一件で薄々気付いたのであるが
オシムジャパンのサッカーを見ていて
もしかしたら彼は次のワールドカップを見据えて
長い目で本当に日本代表を進化させる事を
今までのどの監督よりも計画的に考えているのかもしれないと
試合を重ねるごとに思うようになったのである。
それが今回のオシム監督の発言でほぼ確信に変わった。
彼は就任前にル・マンの松井の名前を挙げながら
今まで一度も彼を招集しなかった。
日本では松井の活躍は表面的にしか情報がなく
試合でどういう動きをしたのかまでは解らない。
もしかしたらル・マンの松井はオシムサッカーに
非常にマッチしており、松井のレベルに現在の日本代表メンバーが
到達するまで彼を隠し球として取っておいているかもしれない。
確かに中村俊輔や高原など素晴らしい選手はいる。
アジアカップに勝利するためにそれに加えて松井という選択肢はあった。
しかしながらそれをしなかったのは何故か?
おそらく下記の理由が絡んでいると思われる。
・松井のチームでの立場が他の海外組の選手より良くない。
・最初から全てのスター選手を集めると国内組が育たない。
特に2つ目の理由が大きいかも知れない。
多くのサッカーファンは海外でプレーしている選手は
全ての選手が上手いと思っている。
しかし、本当は「海外に行った時は可能性のあった選手」
と言った方が正しい。
海外にスカウトされると言う事は
日本でプレーしている時にその実力を発揮していた証拠。
ここがポイントである。
日本で実力を発揮していたと言う事は
所属チームではレギュラーであり、間違いなく試合感が良かった。
ただ、海外のチームに移籍した時にそのチームに合致しなかったり
チームでレギュラーになれなければ、国内にいた時よりも
その選手は使えない選手に格下げになる。
海外リーグの有名クラブチームの補欠よりも
Jリーグでの得点王の方が日本代表で使える。
そんな事を無視した日本のサッカーの報道では
サッカーファンは間違った認識を抱いてもおかしくない。
オシム監督はあえて海外組に頼らず、国内で選手を探し
オシムサッカーの基礎をたたき込んだ。
この事はオシムサッカーを体感した日本代表メンバー以外にも
十分な効果を発揮するのである。
それは日本の国際Aマッチを国内のJリーガーが見ないわけがない。
つまり日本代表の試合を通して日本のJリーガーに
自分の考えを伝える事で、日本のJリーガー全てに
彼が考えるレベルを解らせる事が出来るのである。
なぜ日本のJリーガーにオシム監督のレベルを
理解して貰う必要があるのか?
それはオシム監督の方が明らかにレベルが上だから。
彼の経歴を考えれば、オシム監督の方が世界のレベルを知っている。
オシム監督の方がサッカーが上手いとかそう言う事ではなく
世界のトップレベルのサッカーの理解度がポイントなのである。
確かに近年の日本のサッカー選手のレベルは急激に上がっている。
しかし、日本のJリーガーのほとんどは世界トップレベルの
サッカーを理解していない。
と言うよりも、理解する機会が無いのである。
当然である。
世界トップレベルのサッカーを理解するためには
日本のJリーガーの場合は海外でプレイするしかない。
しかしそれが出来るのは日本代表に選ばれて結果を出したり
国内で結果を出したりして海外のクラブにスカウトされるしか
方法が無いのである。
つまり本当に一握りのメンバーしか世界のトップレベルの
サッカーを知らないのは仕方の無い事。
ところがオシム監督は日本人ではない。
そう、彼の経歴のほとんどは世界レベルでのサッカーの中。
となれば彼の言う事を理解して損はない。
確かに合う合わないの問題はある。
しかし、ほとんど何も解っていない現状では
それが一番の近道なのである。
ここで疑問が一つ。
今までの監督で世界レベルを理解した監督は?
トルシエ監督やジーコ監督。
彼らは間違いなく世界トップレベルを理解した人材。
なぜ今まで上手く行かなかったのか?
これには裏事情が深く関わっていると思われる。
実際のところは解らないが、日本のメディアは
サッカーの表面的な部分しか報道しない。
それを見たサッカーファンは間違った認識を埋め込まれ
彼らに対して変な世論を作り出す。
この悪循環だったのではないだろうか。
目の先の勝利だけを考えれば彼らでも良かった。
しかし、日本サッカーのレベルを根底から上げて行くには
今のオシム監督のやり方でなくては難しい。
これがこれまでの監督との大きな差だろう。
話が長くなったが、アジアカップの結果だけ見れば
本当に残念だったが、それだけではない。
日本サッカーの今後は非常に明るい。
現在の状態を考えれば、オシム監督は本当に日本を
引っ張る事の出来る数少ない監督の一人であり
結果だけに縛られずに彼の考えている事を
彼の立場から考える事で、間違いなく日本の
多くのサッカーファンもよりサッカーを深く理解し
それによって起こす世論が、日本サッカーを
より良く進化させる事だろう。
今後のオシムジャパンを心から応援したい。
今週沼津で行われるLiveのリハーサルだったのだが
御一緒しているHEYSKE氏より非常に面白い話を
聴かせて頂いたのでご紹介しよう。
とある高校野球の試合での話。
この試合で私が一度も聞いたことのない事態が起きた。
それは「振り逃げランニング3ランホームラン」である。
そんなことがあるのか?
「振り逃げ」は知っている。
いわゆるピッチャーが投げたボールをキャッチャーが捕球できず
後ろに逸らした際に、バッターは空振りでも一塁に走って
間に合えばセーフと言うのが一般的である。
しかし、本当の意味での振り逃げにはもう一つ可能性があった。
プロの世界ではまずない事で、私も聞いたことがないが
その高校野球の時のプレーを例に説明するとこうである。
2アウト2ストライクの場面でバッターが空振り。
普通ならこれでチェンジと思うだろう。
私もそう思っていた。
ところがこのバッター、キャッチャーピッチャーを含めた
守備側の相手チームが次の回の攻撃のためにベンチへ下がるのを見て
一塁へ走ったのである。
これを見た塁にいるランナー2人もバッターが走るのを見て
そのままダイアモンドを回り始め、結局バッターまでダイアモンドを
回り終わってしまった。
そう、ここで「振り逃げランニング3ランホームラン」が成立したのである。
この事例を見て、皆さんは「?」が浮かんだだろう。
私も野球をかじった経験があるが、疑問符だった。
おそらくこのチームのメンバーはルールに関して
しっかりとした知識を持っていたのだろう。
本来、3アウトになる際の最後のアウトが空振りの場合は
キャッチャーは必ずバッターにボールを持って
タッチをしなければならない。
この場面は私も見たことがあるが、「ざまーみろ」的な意味を含めた
いわゆる「してやったり」的な動作だと思っていた。
ところが、そうではなかったのである。
こんな隠されたルールがあるとは。。
本来はしっかりとしたルールだったが、形式上の暗黙の了解から
生じた誤解が誤解を呼び、こうなってしまったのだろう。
私は野球をかじった程度だが、本来この事を
キャッチャー以外の野球部程度の選手は全員しっているのだろうか。
恐らく知っているとは思うが、こんなメジャーな球技で
こういったルールがあるとは非常に興味深い。
急に野球の試合をやりたくなってしまった瞬間であった。
北京五輪最終予選に向けてサッカーU-22日本代表は
4ヶ国対抗の親善試合に臨んだ。
初戦は北朝鮮である。
北朝鮮と言えばワールドカップでの最悪の愚行が有名であるが
今回はそれを考えないことにしたい。
と言うのも、ワールドカップで愚行を犯したのはその時のA代表。
今回はU-22のメンバーではない。
その時のA代表のメンバーの名前を覚えているわけではないので
ここは違うチームとして考えたいのである。
先日のA代表が出場したAFCアジアカップは非常に残念だったが
あの激戦を経験した選手は確実にU-22で
良い結果を残してくれるだろう。
と、思っていた。
ところがA代表のメンバーだけでなく
大幅にメンバーが変わっているのである。
注目の日本代表のスタメンは
GKに西川。
DFに一柳、千葉、河本、U-20の安田。
MFに谷口、枝村、上田、そしてU-20から梅崎。
FWには岡崎とU-20の森島が入っている。
サブには増田、平山、カレン・ロバートなどがいるが
この大幅なメンバー変更には驚いた。
A代表にいたメンバーは恐らく疲労なども考えて
出場を見合わせたのだと考えるが
本田圭佑や梶山、李、水本などまでいないとは驚きである。
詳しい事情は解らないが、このメンバーでどこまで行けるか
試すというのも面白いだろう。
個人的には今までの主力がいない事よりも
梅崎、森島、安田などの若い世代からの選手の活躍に注目したい。
日本のキックオフで試合開始。
日本は立ち上がりからドリブルで縦に切り裂き
ファウルを貰うなど、積極的に攻めていく。
しかし攻撃は面白いのだが、ディフェンスに大いに問題がある。
やはり水本などがいないと非常に厳しい。
簡単にペナルティーエリアへボールが上がったり
進入されたりと、A代表ではあり得ない状態が多い。
特にクロスを入れられた時に相手選手をフリーにしている場合が多く
相手も枠を外すなど、上手くないので助かっているが
この相手がクリスティアーノ・ロナウドやメッシ、ルーニーなどなら
絶対に決められており、前半10分までに
3点は入れられているほどディフェンスが雑である。
逆に日本の攻撃はまだまだ粗雑だが、安田が非常に興味深い。
家長に匹敵するドリブル突破力とスピードで
相手を抜き去り、そこから素早くクロスを上げるなど
とにかく良い動きが目立つ。
これは確実に今後のU-22で重要な存在になる事は間違いない。
そして前半22分、ついに日本のゴールが生まれた。
コーナーキックからU-20の梅崎のボールを
同じくU-20の森島が落とし、これを河本がシュート。
U-20のメンバーが中心となった非常に興味深いゴールであった。
今回のスタメンのU-20の3人はとにかく面白い。
スコアでは1-0と日本が勝っているが
ここまでの試合の流れは圧倒的に北朝鮮が握っているだけに
早い段階でディフェンスをどうにかしないと
逆転されかねない状態である。
しかし、そんな心配をよそに
またも日本のゴールが。
1-0となった後も、北朝鮮に猛攻を仕掛けられていたのだが
それをあざ笑うかのように、またもU-20の選手が得点に絡む。
前半29分梅崎がドリブル突破から谷口にワンツーを出し
谷口はヒールで梅崎へボールを返す。
完全に梅崎の計算通りになり、そのボールを難なく
北朝鮮ゴールへ流し込んだ。
これで2-0と攻められているにも関わらず、日本がリードを広げる。
その後も相変わらずのディフェンスだが
日本はどうにか切り抜け、2-0で前半を終了する。
前半終わっての状態は2-0とリードしているが
試合内容としては賛否両論だろう。
U-20からのフレッシュな選手達の活躍で
一見良い状態に見えるが、とにかくディフェンスが甘い。
マークがしっかりしておらず、先日まで代表の試合を
見ていると言うこともあるが、あまりに酷い。
同じU-22の水野なら、こんな動き方はしない。
水本などもいない事から、やはりディフェンスには
大きな課題が残りそうである。
この問題を反町監督がハーフタイムでどう修正するかが
反町監督の指揮能力の見せ所だろう。
北朝鮮のキックオフで後半開始。
日本の選手交代はない。
日本は立ち上がりから森島が
思い切ってシュートを放っていくなど
非常に面白い攻撃を仕掛けるが
やはり守備はザルと言わざるを得ない。
また、実況からの情報だけを聞く限り
反町監督の修正案も今ひとつで
オシム監督と比べてしまうと、圧倒的に劣る感は否めない。
この反町監督に関しては非常に否定的な見方が多く
監督に疑問を抱く選手も多いと言う。
個人的には変更しても良いのではないかと
思ってしまう一瞬である。
後半中盤になってもやはり北朝鮮の猛攻は変わらず。
それを必死に防いでいるのは守護神の西川。
川口に匹敵する素晴らしい飛び出しや判断で
北朝鮮の攻撃の芽をしっかりと摘んでいる。
本来なは西川の所にボールが来る前に
DFが抑えなければならないのだが、こういう展開になった場合は
GKの西川がしっかりするしかない。
神・川口の次の守護神は彼になりそうである。
後は神技である「神の手」を取得すれば完璧なのだが
この辺りはPKにならないと解らない。
実況で解ったのだが、このメンバー構成は
日本でJリーグのオールスターゲームがあり
それに出場している選手がごっそりと抜け落ちているとの事。
反町監督が大なたを振るったのかとも心配したが
これで一安心である。
攻撃面ではU-20の3人が、守備では西川が奮戦し
北朝鮮の猛攻を防いでいたが
ついに北朝鮮の攻撃が通ってしまった。
後半21分、北朝鮮の選手をペナルティーエリア内で
これまで活躍していた安田た倒してしまいPKとなる。
さすがの西川もまだ神技を会得しておらず
残念ながら失点となり、2-1と北朝鮮にゴールされてしまう。
しかしながら、反応はしているので今後が楽しみだろう。
ここで日本は岡崎に代えてカレン・ロバート
枝村に代えて増田を投入し、チームを
今までの主力選手へと変更していく。
その後も後半終了間際に平山などを投入するが
最後まで北朝鮮に押され気味のまま
日本はリードを守りきって2-1で初戦を白星で飾った。
しかし、試合内容には大きな問題点が残る。
特にディフェンスは大きな穴があり
これではこの先、勝ち続けていくのは厳しいだろう。
新たな戦力が手に入った事は非常に喜ばしい事だが
今後、オリンピックで勝利するためには
ディフェンスの課題だけでなく、戦術も考えなければならない。
現在の日本の戦い方はオシム監督が展開するような
チームでの動きを考えるものではなく
個人技に頼った部分が多い。
チームで動きつつ個人技をチームのために活かすと言う
ワンランク上の戦い方をしなければ難しいだろう。
その上で、ようやく世界の強豪国と戦う準備が
完成したと言えるのである。
日本の今後は課題が山積みだが、まずはこの4ヶ国対抗戦を
全戦白星で終えて欲しいものである。
金沢文庫Blue Moonにて
3回目となる私のSoul Session Liveを行った。
今回も前回と同じメンバーでお送りしたのだが
やはりこのメンバーは素晴らしい。
その場に流れる音の雰囲気で全てを理解し
それが即座に音になる。
なんともやりやすい素晴らしいLiveである。
今回のSet Listは下記の通り。
1st Stage
Brazilian Rhyme
Fantasy(SP Arr. Ver.)
If Only For One Night
Black Friday
I'll Be There
What A Fool Believes
2nd Stage
Georgy Porgy(Paris Live Ver.)
Isn't She Lovely(SP Arr. Ver.)
Lately
Peg
Every Breath You Take(SP Arr. Ver.)
Together(K.Ice's Original)
Knocks Me Off My Feet
Chicken(High Speed Funk Ver.)
Steely DanやDoobie Brothersなど
新曲を織り交ぜ、前回人気の高かったEW&Fや
私の尊敬するStevie Wonderなど
既にSoulの枠を超えているが、面白いステージになった。
今回もBassの松本央氏に色々と相談に乗って頂き
このようなSet Listを組むことが出来た。
大いに感謝する限りである。
また、私が御一緒したい一心で
少々遠方から来て頂いたMASA小浜氏や
いつも私のわがままに付き合って頂いている田中誠氏や
稲田一朗氏にも感謝である。
そしてLiveに来て頂いた方々がいなければ
ステージは成立しない。
お越し頂き、感謝である。
次回はまだ決定していないが
決まり次第Live Scheduleにてお知らせするので
楽しみにお待ち頂きたい。
さて、本日はスポーツ2本立て。
まずは女子バレーボールワールドグランプリ2007。
日本は柳本監督率いる新たなチームで
初戦をカザフスタンと対決した。
先ほど知ったのだが、先日大活躍だった落合が
なんと膝の具合が相当悪いらしく現役引退。
素晴らしいプレーヤーだっただけに本当に残念である。
菅山も怪我の調子が思わしくなく欠場。
また、以前はその長身から素晴らしいブロックを
叩き出していた宝来などもいない。
この新しいチームがどのような実力を発揮するのか
大いに楽しみである。
日本のスタメンは先日の世界バレーでMVPを獲得した
世界最小最強セッターの竹下を筆頭に
高橋、栗原、荒木、木村、庄司
そしてリベロに佐野が入る。
注目点は3点。
栗原が久々の復帰と言う事で、その実力。
新戦力の庄司の高さを活かした攻撃が通用するか。
新たなリベロ、佐野は菅山以上の逸材なのか。
この3点が今回のワールドグランプリの運命を握るポイントだろう。
前回の世界バレーでは6位。
今回はその上を目指したい。
対するカザフスタンは今回ワールドグランプリ初出場。
ソビエト時代に培った力は健在だが
日本もそうそう新参者に負けるわけにいかない。
この試合、初戦から日本の快勝を見せて欲しい。
ポイントとしては相手のエースパブロアを
日本がどうやって防ぐかだろう。
第1セット、まずはカザフスタンのポイントで試合が始まる。
日本は庄司のファーストタッチが得点となる好発進。
序盤はカザフスタンがリードするが、相手のミスや
荒木、栗原のアタックが決まって盛り返し
最後は竹下のツーアタックで最初のテクニカルタイムアウトは
8-7と日本リードで迎える。
その後も日本は竹下のツーアタック、木村の絶妙なスパイク
栗原のバックアタックなどが次々と決まり
徐々にカザフスタンを引き離す。
2回目のテクニカルタイムアウトは16-11と
最初のセットから日本は軽快にとばしていく。
しかしながらセット終盤に入りカザフスタンが猛追を仕掛ける。
ここで驚いたのは日本の栗原が要所で
しっかりと相手の連続ポイントを切っている事。
剛柔緩急を使い分け、素晴らしい活躍で
結局第1セットは25-23で日本が先取した。
気になるのは今のところ木村や高橋が
大きな活躍を見せないところである。
現状は新たな戦力で戦っているが
まだ微妙と言わざるを得ない。
続く第2セット、やはり高橋や木村の調子が出ていない。
リベロの佐野も菅山の代わりをするにはまだ心許なく
このワールドグランプリ、少々心配が残る。
しかしながら相手のミスや竹下、荒木のブロックなどで
最初のテクニカルタイムアウトは8-4で
連続ポイントを重ねた日本がリードして迎える。
このテクニカルタイムアウト以降、カザフスタンは
タッチネットを何度も犯し、2回目のテクニカルタイムアウトは
16-10で完全な日本ペース。
ところが、第1セット同様に第2セットも終盤に来て
カザフスタンが一気に大爆発。
しかしこの流れを切ったのは栗原。
高橋や木村の調子が上がらない今は栗原に頼るしかない。
結局25-25-21で、第2セットも日本が連取。
高橋、木村などの今までの戦力が
まだ機能していないのが気になるが2セットを連取した。
迎えた第3セット、このまま連取して
一気にストレート勝ちと行きたいところである。
このセットから日本は荒木を下げ先野を投入し様子を見る。
カザフスタンのポイントで始まり、ここにきて一気に猛攻を
仕掛けられるが、日本もようやく高橋がブレイクし始め
加えて栗原も安定して点を稼いだため
最初のテクニカルタイムアウトは8-3と
いきなり5ポイントのリードを奪って
日本が有利に試合を展開していく。
そのまま2回目のテクニカルタイムアウトも
日本は16-10とリードを守って戦い
核の差を見せつける。
これまでのセット同様に終盤でカザフスタンに
猛追を受け、高橋や木村が不調ながらも
最後はカザフスタンのエース、パブロアの
スパイクミスで25-20とストレートで
日本がカザフスタンを下した。
初戦を白星スタート出来た事は非常に良いが
高橋や木村の調子が出ないのは気になるところ。
特にこの両名は全日本において重要な選手。
どうやらチームとしての練習が少ないようだが
どうにかこの大会中に修正して欲しいモノである。
次戦は明日のドミニカ戦。
非常に強いチームなだけに、この試合で新生全日本の
本当の力が試されることになりそうである。
今後の全日本に大いに期待したい。
さて、次はサッカーU-22日本代表が中国で行っている
日本、中国、ボツワナ、北朝鮮の4ヶ国対抗戦で
地元中国と対戦した。
今回の中国戦は先日の北朝鮮戦とは大分違う。
と言うのも全ての審判が中国人。
そして場所は中国。
日本にとってはあり得ないほどの大アウェーである。
この酷い環境でどのような試合になるのか注目したい。
日本のスタメンはGKに西川。
DFに河本、安田、福元、田中。
MFに菅沼、上田、谷口、青山。
FWには李と平山が入っている。
なんと梅崎の名前がない。
おそらく色々な選手の状態を試したいと言う判断だろう。
さて、会場は日本国歌斉唱の時点で
既に大ブーイングともの凄いアウェー環境。
地域的な事情もあり、反日感情が高い部分も
少々厳しい試合になる要素となりそうである。
試合開始の笛がなり、前半開始。
果たしてどのような試合になるのだろうか。
立ち上がりは超チーム共に白熱した試合を展開するが
前半14分、ついに嫌な意味で試合が動いた。
北朝鮮戦同様に安田のドリブル突破が有効だったため
安田がドリブル突破を仕掛けたところで
中国選手が後ろからタックル。
これはファウルとなり、日本にFKが与えられたが
安田にイエローの判定。
どうやら安田がタックルされた後、相手を押し
これがイエローとなったのだが
そんな大した事ではない。
小競り合いにもならない小さな事である。
これがイエローとは考えられない。
試合開始早々から嫌なムードがピッチに漂う。
その後も何かと日本はファウルを取られ
もうこれは試合ではなく、中国のわがままに
各国が付き合っているだけと言う状態に。
前半21分にも河本にイエローが出され
審判はイエローを日本に対して
出し惜しみする気は毛頭無いようである。
前半終了間際に日本は菅沼、田中、李などが
決定的なチャンスを得るがゴールならず。
結局試合とは言えない最低の状態のまま
0-0のまま、後半へと試合は続く。
前半を終えて、と言うより先日の北朝鮮戦も含め
今の日本代表に足りない事は第一にシュートの精度。
とにかくシュートの精度が悪すぎる。
完全に枠を外していたり、GKの真正面だったりと
あれでは絶対に入らない。
特に枠を外すと言うのが多すぎる。
シュート数が幾ら多くても得点出来なければ意味が無く
シュート数が少なくても得点出来れば問題ない。
さて、後半どう動くか。
後半が始まっても、やはり中国有利は変わりない。
日本はただ耐えるだけで、中国は猛攻を仕掛けるだけ。
中国の公開攻撃練習と言っても全く過言ではない。
それほど酷い試合なのである。
その後も日本は谷口にイエローが出され谷口は次戦出場停止。
もう怒る気にもなれない。
日本は岡崎、そして先日素晴らしいゴールを披露した梅崎、枝村を
次々と投入するが、審判が相手では試合の流れもあったものではない。
田中や梅崎など、日本選手が一方的に削られる中
GKの西川が試合の切れ目を狙って
後半35分に審判へ抗議に行ったところ
なんと西川にイエローカード。
バカバカし過ぎてあきれてしまう。
結局試合は日本が大人になり、淡々と時間を使って終了。
この試合での収穫は3つ。
まず最初に日本の決定力不足。
特にシュートの精度は悪く、あれでは厳しい。
シュートの精度が悪いと言う事は
基本的にはクロスの精度も悪い。
シュートがしっかりと打てないのに
クロスが打てるはずもなく、修正が必要だろう。
次に中国は弱すぎると言う事。
あれだけ猛攻を仕掛けながら得点出来ないのだから
大したチームではなく、北京五輪でも大恥をかく事だろう。
最後にU-22と言う若さにも関わらず
日本選手が意外にも冷静だった事。
確かに苛ついている場面も見受けられたが
私が予想していたよりも大人で、紳士的なモノであった。
この事はアウェーでの精神力があると言う事で
今後の国際試合では大きな武器となる事は間違いない。
とにかく酷い試合で、解説するまでもないような
スポーツとは言えない代物だったが
日本選手に怪我が無い事を前提に考えると
やらないよりはマシと言ったところだろう。
実際に日本の決定力不足などがより目立った試合となり
少ないチャンスを活かさなければ
勝ち残れないオリンピックではチャンスを活かす事が全て。
今後の日本代表の進化に期待と言ったところだろう。
次はこの4ヶ国対抗戦の最終戦、ボツワナと対戦。
完全な格下であるため、大勝は当然ながら
日本の現在のウィークポイントを
しっかりと修正した試合を見たいものである。
沼津の鹿野川にて行われている
ぬまづサマーガーデン2007に出演するため
沼津に来ている。
初日の今日はHEYSKE氏からのお誘いで
HEYSKE氏の所属するDannyのLiveに出演した。
このぬまづサマーガーデンは鹿野川に特設水上ステージを作り
その上での盛大なLiveとなる。
野外でのLiveでここまで大きなステージは私も初めてで
しかも水上ステージとは非常に嬉しい限りである。
到着後、まずは14時くらいからリハーサルとなったが
・・・・暑い。。。
真夏に野外で、しかも水上ステージのため照り返しが強い。
おそらく今日明日と私は3つのLiveに出演予定のため
大いに焼けこげる事だろう。
リハーサル自体は猛暑の中問題なく終わり、後は本番を待つのみ。
リハーサルの時点でとにかく最高のGrooveが繰り広げられ
私は前日のLiveの疲れなどは吹っ飛んでしまい
体調もテンションも最高である。
そしていよいよ本番。
日も落ちて多くの観客が訪れ、最高のシチュエーション。
と言うわけで水上ステージへと続く桟橋を通り
ステージに上がると、、、、揺れる。。。
日中は風が少なくあまり揺れなかったが
夜になって風が出て来たことにより水上ステージならではの
揺れを楽しみながらのLiveとなる。
と、思っていたがそんなことはなかった。
と言うのも私は途中からの出演なのだが
あまりの素晴らしいステージに
ステージ脇で見ているだけで
居ても立ってもいられなくなり、ガンガンに動いていたら
揺れなど全く感じないのである。
そしてついに呼び込まれて私も参戦。
当初2曲だけの出演のはずが、ステージ上で
このままステイして最後まで出演する事に。
結局7〜8曲プレイし、最後のアンコールまで御一緒させて頂いた。
本当に素晴らしい演奏だったのでステージ上で飛び跳ね
散々動き回っていた為、Live終了後に一気に疲れが。
放心状態となったが、何とも心地良い脱力感。
言葉では言い表せないほどの最高のStageに
私を呼んで頂いたHEYSKE氏には本当に感謝あるのみである。
そして終わってみると、案の定焦げ色がつき始めており
明日のLive終了後はもっとしっかり焼けていると思われる。
もし東京でお暇な方は沼津へちょっと足を伸ばして
明日のLiveに遊びに来てみてはいかがだろうか。
明日はHEYSKE氏プロデュースのRH+Summer DIVASと
Oh! God Show Revolutionsに出演する。
RH+の方は女性Vocal4人が豪快なステージを繰り広げる
Soul FunkなLiveを予定しており
Oh! God Showは御存知、円道一成氏率いる大御所が
一堂に会したSuper Live。
1月の約束通り、ジョー・山中氏も出演するので
大変な盛り上がりを見せるのは間違いない。
大いに楽しみである。
さて、女子バレーワールドグランプリ2007で
日本は第2戦、ドミニカと対戦した。
初戦白星で発進しているだけに
このまま一気に突っ切りたいところ。
気になる日本のスタメンは昨日と変化はなく
竹下、栗原、荒木、庄司、木村、高橋
そしてリベロに佐野が入る布陣。
第1セット、序盤から両チーム共に
非常に白熱した試合を展開し
最初のテクニカルタイムアウト
そして2回目のテクニカルタイムアウトと
どちらも崩れない非常に面白い試合展開。
やはり昨日のカザフスタン戦のようには
楽勝とはいかないようである。
昨日の試合で肩を故障した木村も
何とか試合をこなし、役目を果たす。
また栗原などは相変わらずの好調ぶりで
高橋、木村の代役を果たし
スパイク、バックアタック、ブロックと
とにかく大車輪の活躍を見せる。
2回目のテクニカルタイムアウトは14-16と
少々リードされたのだが
2回目のテクニカルタイムアウトの後
やはり栗原の活躍で日本はついに均衡を破り
一気に5連続ポイントで引き離し
高橋のブロックポイントなども出て
第1セット終わってみれば25-19で勝利。
もたついた時間帯があったが、中盤以降一気に
試合の流れを引き込みまずは第1セット先取した。
続く第2セット、まずは相手のスパイクミスで
日本の連続ポイントから始まる。
そのままドミニカのミスなどが続き
日本も本調子とは言い難いが、栗原や荒木などが奮戦。
最初のテクニカルタイムアウトは8-4で迎える。
タイムアウト明けも荒木のブロックポイントや
木村のダイレクトアタックなどで連続ポイントを取り
日本は流れに乗って得点を重ね、圧倒的な強さで
2回目のテクニカルタイムアウトは16-6で
大量のリードを奪って迎える事となる。
その後も荒木がブロックにアタックにと止まらない。
完全に流れを引き寄せたまま、最後は栗原のブロックで
第2セットは25-11と圧勝。
迎えた第3セット、庄司のクイックが決まり
日本のポイントから始まる。
相手も即座にクイックで対抗するが、タッチネットの反則。
このセットも日本の連続ポイントでのスタートとなり
このままストレート勝ちと行きたいところである。
しかしこの直後、ドミニカが逆転し最初のテクニカルタイムアウトは
6-8と、初めて日本がリードされて迎える事になる。
ただ、日本もここで引き下がるわけがない。
タイムアウトの直後から栗原のサーブポイントなどで
同点に追いつく事に成功。
そのまましばらく一進一退の攻防が続くが
ここに来てドミニカにようやくエンジンがかかり
再びリードを取られる展開に。
日本は奮戦するが、2回目のテクニカルタイムアウトは
13-16とドミニカにリードされて迎える事になる。
しかし日本も再度喰らいつき、相手のミスもあって
終盤20-20ともう一度同点に戻す。
ここから一進一退の白熱した展開となるが
リベロの佐野の活躍により22-21とついにリードを奪い
そこから木村が知的な押し込みで連続得点。
そして直後にドミニカがミスを犯し24-21と
日本が逆転してマッチポイントを迎える。
ドミニカのポイントを挟んで、最後は高橋の強打で
25-22で2試合連続のストレート勝ち。
まだ全員が本調子という感じではないが
昨日の試合よりも調子は上がっている感はある。
明日はついに強豪キューバとの戦いとなるが
それまでに少しでも調子を取り戻して欲しい。
明日のキューバ戦、大いに楽しみである。
昨日に引き続き、沼津ツアー2日目。
本日はHEYSKE氏プロデュースによる
RH+Summer DivasのLiveと
お馴染み円道一成氏率いる
Oh! God Show RevolutionのLiveに参加した。
昼からリハーサルなのだが、昨日は1Stage分だが
本日は2Stage分と言う事で、、、暑い。。。
さすがの円道一成氏も一言「暑い~。」
リハーサルは両者共に問題なく終了。
特にOh! God Showの方は久々にジョー・山中氏や
Tpの川嵜氏との再演。
昨年からTpを本格的に始めた私としては
川嵜氏のプレイ全てが吸収すべき最高の教材。
さすがに本番は川嵜氏だけを見るわけにはいかないので
リハの時がチャンスなのである。
いやはや、本当に良い勉強をさせて頂いた。
リハーサル終了後は機材の整理をしながら
Gtの平井光一氏と少々話しをさせて頂いたのだが
映画「ボディー・ガード」の話になり
あの映画本来の意味を色々と聞かせて頂き
これまた非常に興味深い内容なのである。
あの映画を私はちゃんと見たことはない。
いわゆる恋愛モノだと思っていたのだが
本当の意味はそうではないそうである。
あれこそプロ意識をちゃんと映画にした作品で
それを理解してから見ると、本当に良いとの事。
これは近いうちに是非とも見てみたい。
さて、そうこうしているうちに本番である。
まずはRH+Summer Divas。
1曲目から多いに飛ばし、昨日のDANNYに匹敵する
素晴らしいGrooveの中でメンバー全員が
最高のプレイを打ち出す。
東京で行ったリハ、そして沼津でのリハを通して
とにかく今までで一番良い出来映えでの
Liveと言って良いステージであった。
こういうLiveは非常に嬉しい。
どんなに技術的に上手くても、本番を一番良い状態にするのは
本当に難しく、なかなか出来ることではない。
各自一人一人ならよくあるが、BAND全体での場合
それはなかなか困難である。
観客の方々も多いに喜んで頂けたようで、万々歳である。
ただ1つ、、、、私のAltoが壊れた。。。。
ソロ中の出来事である。
吹き終わりに近づいたところで、ネックが折れたのである。
これは前代未聞、私も聞いたことがない壊れ方である。
即座にTenorに持ち替えて、しのいだが
これは東京に帰ってすぐに修理に出さなければ。。。
思えば、昨日のステージで少々ネックの部分の調整が
おかしくなっており、ステージ終了後に
私が修理したのだが、それが前兆だったのだろう。
私のプレイスタイルは時折非常に激しい事があり
そう考えると散々今まで付き合ってくれて
とにかく大変な思いをさせてしまった。
東京に帰って、何とかしてやりたい。
そして続いてはいよいよ大トリ。
Oh! God Show Revolutionのステージである。
円道一成氏を始め、強力な大御所が名を連ね
その素晴らしいプレイを最高のGrooveと
アンサンブルの中でお送りするSuper Soul Live。
この中に私がいると言う事。
本当に幸せな限りである。
今年1月に大絶賛となったLiveを展開した事もあり
大歓声の中、Liveは進んでいく。
私も円道一成氏と共にステージから降りて桟橋を渡り
河川敷の観客席へ飛び入り、吹きながら走り回るなど
とにかく力の限り奮戦させて頂いた。
もちろんステージは大盛況で幕を閉じた。
終わってみれば2日間は本当に短く、長いものであった。
本当に沢山の出来事があり過ぎて
それを全てはとてもじゃないが、書き切れない。
この2日間の沼津ツアーは今後の私の活動に
大きく影響する事は間違いない。
DANNY、RH+SummerDivas、Oh! God Show Revolutionと
3つの素晴らしいBANDに参加する事ができ
そして沼津の素晴らしい自然と、暖かい人柄に触れ
本当に充実したツアーであった。
1秒たりとも無駄な時間のない2日間。
是非ともまたこんな経験をしてみたいものである。
まずは東京に戻ったらこのツアーを思い起こしながら
この貴重な経験をゆっくりと自分のモノへと変換したい。
沼津、最高!
さて、女子バレーワールドグランプリ2007で
日本はついに強豪キューバと激突した。
これまで日本は2連勝。
しかしそれは格下相手での話。
今回は格上のキューバである。
相手チームにはこれまで苦しめられてきた
最強のエース、カルデロンがいる。
彼女をどう抑え、そして攻めるかが試合を決めるキーになるだろう。
日本のスタメンはこれまで通り。
竹下を始め、高橋、庄司、荒木、栗原、木村。
そしてリベロには佐野が入る。
対するキューバもカルデロンはもちろん、カリーヨなどの
お馴染みの強力な布陣で臨んできている。
第1セット、まずはキューバのいきなりのサーブポイント。
しかし日本は高橋がこれを一発で切って落とす。
それに庄司も続いてダイレクトで叩き落とし2-1とリード。
ところが今度はカルデロンが負けじとスパイクを決め
日本はそれに対して栗原で応戦。
とにかく序盤から素晴らしい白熱した試合が展開され
見ている方としても力が入る。
この混戦を制したのは日本。
最初のテクニカルタイムアウトを8-4と大きくリードして迎える。
これまでと同じなら、キューバ最大の弱点は立ち上がりの悪さ。
決めるならこのままストレートで一気に
キューバを下しておきたいところである。
しかしながらキューバも徐々に目覚めて攻めに転じ
日本は4点のリードをじわりじわりと縮められる。
日本は庄司などの活躍により一時は同点に追いつかれるも
何とかリードを保ち2回目のテクニカルタイムアウトを16-15と
僅かなリードで迎える事が出来た。
リードしていると言ってもキューバの猛攻を防げていないのは
明らかであり、このタイムアウト中に策を練らなければ
このセットを落としてしまう事になるだろう。
後半から調子を上げるキューバを倒すには
とにかく序盤のセットを落とすのは良策ではない。
ここから日本、キューバどちらも譲らない展開が続く。
キューバが同点に追いつけば日本がリードを取り返す展開。
しかし終盤に入り20-18とついに日本がリードを広げ
そのまま流れを引き寄せ始める。
ここで日本は庄司や高橋が次々とキューバを攻め立て
キューバもここれミスを連続してしまし
ついに24-19と日本のセットポイントを迎える。
最後はカルデロンのサーブミスで25-20で
日本は大事な第1セットを先取した。
続く第2セットは日本のポイントから始まる。
しかしながらキューバの立ち上がりが良く
序盤はキューバにリードされる展開。
だが日本も栗原、荒木、高橋などが奮戦し
5-4と逆転に成功し、そのまま最初のテクニカルタイムアウトを
8-7で迎える事となる。
このタイムアウトの後、キューバがまたも猛攻を仕掛け
4連続ポイントで8-11とリードされる。
日本はここでタイムアウトを取り、立て直しを図るが
キューバの猛攻が止まらず、10-16で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
日本はこのタイムアウトで何とか立て直し
一気に4連続ポイントを取り、14-16と2点差に詰め寄る。
しかし再度キューバが引き離し、18-24で
キューバのセットポイント。
最後は木村のスパイクが止められて18-25で
第2セットはキューバに取られてしまう。
第3セットはキューバのサーブミスで
日本のポイントから始まる。
日本はこの試合絶好調の庄司が続き
その後、キューバのミスなどもあって
このセットいきなりの4連続ポイント。
このまま一気にキューバを切り崩したい。
結局日本の連続ポイントは7連続で続き
最初のテクニカルタイムアウトは8-2と
序盤から大量のリードを奪って迎える。
そのまま日本はキューバの猛攻を
どうにか受け流し、2回目のテクニカルタイムアウトは
16-11と5点リードで迎える。
このまま行けば第3セットは貰ったも同然だろう。
ここから逆転されてしまうようだと
そのままキューバを勢いづかせる事になり
このセットを落とすと言うこと以上に危険である。
しかし予想に反して終盤に来てキューバが爆発。
20-18と2点差に詰め寄られる。
日本はここから何とかキューバの攻撃をかわしながら
栗原や木村、庄司などの活躍で24-20とセットポイント。
最後は栗原がしっかりと打ち切って25-21で
第3セットも日本が取り、これでセットカウント2-1となった。
迎えた第4セット、まずはキューバのポイントから始まる。
このセットに勝利すれば日本の勝利が決定する。
キューバ相手に長期戦は明らかに不利と言う事を考慮すると
このセットで確実に決めたいところ。
日本は序盤からエンジンのかかった栗原の活躍で
何とかキューバに対抗するが
最初のテクニカルタイムアウトは6-8とキューバにリードされる展開。
その後も日本は庄司のサーブポイントなどで応戦するが
キューバの猛攻がどうしても止まらず
2回目のテクニカルタイムアウトも14-16とリードを縮めることが出来ない。
そのまま日本はキューバを止める事が出来ずに
20-25でついにフルセットへともつれ込んだ。
正念場のファイナルセット、ここに来てキューバが
いきなりの連続ポイントで序盤からリードをとる。
日本は庄司や木村の活躍で7-7と同点に追いつくが
最初のコートチェンジは7-8で迎える。
キューバはここで連続ポイントを取り7-9と
日本は2点のビハインドを負う。
しかし日本はここで気迫の奮戦を見せ
10-11とどうにか1点差に詰め寄る。
そしてここでエース栗原のサーブポイント。
11-11とついに同点に追いついた。
ところがキューバはこの直後にまたも連続ポイントで
11-13と再び日本を引き離す。
日本は荒木の強打や木村のブロックポイントで
このリードをもう一度叩き潰して13-13と同点。
しかしキューバも負けずにポイントを取り
13-14とついにキューバにマッチポイント。
日本は粘るが、最後にキューバに押し込まれ
13-15でフルセットの末にキューバに敗れてしまう。
多いに残念だが、このキューバとのフルセットの死闘は
今後の日本代表に取って大きな力となるだろう。
最初の3連戦、全勝とは行かなかったが
日本の次の試合に期待したい。
そして今度はサッカー。
中国で行われている4ヶ国対抗戦で
日本は最終戦でボツワナと激突した。
相手は完全に格下のボツワナ。
ここは内容のある試合で大勝を狙いたいところ。
日本のスタメンは
GKに武田。
DFに一柳、千葉、田中、福元。
MFに枝村、増田、菅沼、青山。
FWにはカレン・ロバートと李。
どうやら格下相手と言う事と、今後を考えて
日本はGKを含め、スタメンに変化が見られる。
ボツワナのキックオフで試合開始。
日本は立ち上がりから枝村がシュートを放つなど
良いリズムでボツワナ陣内へ攻め込んでいく。
しかしながらボツワナも可変的な攻撃で
日本のディフェンスを苦しめる場面もある。
ボツワナは中盤から飛び出し、1トップから4トップ辺りまで
非常に前線の人数が変化するため
多いに注意が必要である。
特に武田はあまり国際試合の経験がなく
この状態で緊張などから堅くならない事を祈りたい。
個人的にはこの試合、カレン・ロバートに得点が欲しい。
私が贔屓にしていると言う事もあるが
日本に足りないのはドリブル突破のあるスピードに溢れたFW。
カレンは運動量豊富で、彼のようなFWが育てば
今後の日本サッカーの未来は明るくなる事は間違いない。
このボツワナ戦も審判は中国人。
先日の中国戦同様に完全に日本を蔑んだ判定が多い。
現在日本と中国は勝ち点で並んでおり
得失点差で中国が勝っているが、この試合に日本が勝つと
中国に取っては非常に嫌な展開になる事は間違いない。
ホスト国とは言え、ここまで酷い大会は前代未聞だが
日本としてはその馬鹿馬鹿しい中国の戦略を
あざ笑うようにこのボツワナ戦で大量リードで勝ち
この4ヶ国対抗戦の優勝をさらって行きたい。
前半33分カレン・ロバートに決定的なチャンスが訪れたが
残念ながら相手GKの動きが良く、防がれてしまう。
ここは相手GKを誉めるべきだろう。
日本は非常に多くのコーナーキックを得るが
どうにも得点出来ない状態が続き
そのまま前半終盤へと試合が展開する。
前半終盤は日本のディフェンスが乱れ、ボツワナが猛攻を仕掛ける。
特に武田の判断に迷いがあり、時折非常に危険な場面も。
この辺りは試合経験の差なのかも知れないが
ピッチに出た以上は頑張って貰いたい。
結局日本は何とかボツワナの猛攻を防ぎ切り
前半は0-0で折り返すことになる。
迎えた後半、日本に交代はなく
日本のキックオフで試合再開。
しかしこの試合再開の直後、日本に悪夢がやって来た。
中途半端なパスを前線で取られ、それを使って攻められ
人数は完全に足りていたが、ボツワナの超ロングシュートが
決まってしまうのである。
後半1分しない時間帯での失点となってしまった。
私もまさかあそこから打ってくるとは思わなかったが
やはり油断大敵というやつなのだろう。
ただ、センターサークルとペナルティーエリアとの間
少しセンターサークル寄りからの強烈なシュートであった。
さすがは身体能力の高いボツワナ、侮れない。
0-1と後半早々にやられた事で
日本は後半4分に千葉に代えて河本を投入。
先日ゴールを決めた事もあり、ここは得点を期待したい。
後半分、またもカレン・ロバートに決定的なチャンスが訪れる。
しかし、不運の男カレン・ロバート。
カレンが放ったヘッドはゴールに相手GKがいないのにも関わらず
何とたまたま相手DFがいたところへ。
そのままクリアされてしまいゴールならず。
完全に運に見放された状態と言って良いだろう。
しっかり枠に行っており、あれを止められたのなら
運で片付けても良い気がしてならない。
このプレーの直後から、日本は安田と岡崎が
交代の準備を始める。
日本はこの早い時間帯で一気に交代を使うようである。
おそらく予想以上のボツワナの強さに
強力な選手を入れざるを得なくなったのだろう。
増田に代えて安田を、カレン・ロバートに代えて岡崎を投入。
カレンは非常に残念だが、今後も頑張って貰いたい。
日本はその後も後半17分に青山に代えて上田を投入。
どうにか流れを日本に引き戻したい考えだろう。
この矢継ぎ早の交代で日本は徐々に流れを取り戻すが
とにかく決定力が足りない。
何度かチャンスを掴むのだが、枠に行かなかったり
相手の身体能力の高さに阻まれたりと
とにかく上手く試合が展開しない。
そこでついに日本は平山に準備を命じる。
後半29分、一柳に代えて足を痛めている平山を投入。
大事を取ってこの試合はスタメンから外したようだが
そうも言っていられない状態にまで追い込まれた。
その平山が後半35分にスルーパスを出し
それを岡崎が相手ゴールに流し込んだが
VTRでは完全に入っているボールを
すぐにボールを蹴り出したDFが間に合ったとの判定で
ノーゴール、そして日本にファウルの判定まで与えられる。
完全にサッカーをバカにした最低の試合。
先日の中国戦も酷かったが、この試合も酷い。
中国サッカーと言うのはここまでスポーツマンシップに
乗っ取っていない最低のモノであることが露呈した。
これを恥じない審判も審判である。
情けないことこの上ない。
こうなった以上、日本は文句のつけようのないゴールで
ボツワナを下すしか方法がない。
残り時間は少ないが、どうにか頑張って欲しいものである。
しかしその後も5分という長いロスタイムを得ながら
日本は得点出来ない。
平山が入った事で高さに余裕が出たのだが
やはり怪我の影響か、今ひとつな感は否めない。
結局そのまま0-1で試合終了。
日本は最終戦を格下のボツワナ相手に敗戦を喫してしまう。
北京五輪最終予選でなかったのが幸いしたが
未だにこの状態では、今後のU-22は少々厳しい。
主力選手の多くが欠如している事もあるが
それでもこの状態では前途多難である事に間違いない。
パス、トラップ、シュートの精度やディフェンスの連携。
また決定力に関しては相当厳しい。
しかし、逆に考えれば中国の最低の審判団の中で
この様な厳しい試合が出来た事は
今後のU-22に取っては収穫だろう。
恐らく北京五輪の本戦でも中国の陰謀は
何らかの形で影響する事は間違いない。
その下準備が出来たと思えば良いのかもしれない。
次はいよいよ北京五輪最終予選。
今度はベストメンバーでの試合となると思うが
多いに期待したいところである。
女子バレーワールドグランプリ2007で
日本は第4戦、チャイニーズタイペイと対戦した。
先日のキューバ戦ではフルセットの末
惜しくも敗れてしまったが、それ以外は全て白星。
この試合も格下相手と言う事もあり、快勝して欲しいものである。
日本のスタメンに変化はない。
竹下、高橋、栗原、荒木、庄司、木村
そしてリベロに佐野が入っている。
木村や高橋が今一歩の部分が気になるが
この試合でどこまで調子が上がっているか
非常に興味深いところである。
第1セット、まずは高橋のアタックがブロックにかかり
チャイニーズタイペイのポイントで始まる。
日本は立ち上がりが悪いながらも、相手のミスに救われる展開。
しかしながら栗原の奮戦により徐々に調子を取り戻し
最初のテクニカルタイムアウトは7-8とほぼリードされる事なく迎える。
その後、しばらく一進一退の攻防が続き
2回目のテクニカルタイムアウトは15-16と
点差に変化は見られない。
チャイニーズタイペイの調子が良いと言うより
日本の立ち上がりが非常に悪いと言う印象がある。
やはり木村や高橋の復調は見られないのだろうか。
日本は相手のミスもあり、逆転し20-17とリードし
そのまま24-18で最初のセットポイントを迎える。
チャイニーズタイペイに1点返されるが
最後は高橋の強打で25-19で第1セットを先取する。
第2セットもチャイニーズタイペイのポイントから始まり
そのままいきなりの2連続ポイント。
日本も木村のフェイントなどでやり返すが
高橋も含め、絶好調には程遠い出来映え。
日本の攻撃は栗原が中心となり
それに荒木と庄司が続く。
しかしながら荒木も前大会のような活躍ぶりは見られない。
また、攻撃のバリエーションも杉山がいた頃のような
横を使ったブロード攻撃が少なく
チャイニーズタイペイに完全に攻撃を読まれている展開。
最初のテクニカルタイムアウトはどうにか8-7と
リードして迎えるが、この先非常に心配である。
日本はその後、栗原の強打や庄司のブロックポイント
そして佐野の好レシーブなどでリードを奪い
2回目のテクニカルタイムアウトは16-10で迎える事となる。
ここから荒木のブロックが一気に調子付き19-10と
セット終盤へ大きなリードを手に入れる。
その後も荒木が大爆発し、日本は24-15とセットポイントを取り
チャイニーズタイペイに連続ポイントを許すも
最後は高橋のスパイクが決まり25-17で第2セットも連取した。
迎えた第3セット、日本は荒木を下げて先野を投入。
日本のポイントから始まったこのセットは
序盤から非常に佐野の活躍が目立つ。
ようやく全日本の雰囲気に慣れた感がある様に思える。
それに続いて栗原などの好調の選手が続き
日本は序盤からリードを奪ったまま
最初のテクニカルタイムアウトを8-2と大量リードで迎える。
その後も日本の攻撃が止まらない。
木村のバックアタックや高橋のサービポイントなど
不調の選手も奮戦し何と10連続ポイント。
前代未聞の連続ポイントで日本は16-4と
余裕のリードで2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
このテクニカルタイムアウトの後
日本は庄司に代えて多治見を投入。
超ベテランが入ったところで、この多治見がいきなりの強打。
ここから多治見は2本連続で強打で決める好調ぶり。
既に2度のオリンピックを経験しただけに
プレイが安定しており、安心して見ていられる。
これに木村がアタック、ブロックを決めてまたも連続ポイント。
20-4と言う前代未聞の得点差である。
しかし、ここで日本代表は止まらない。
ここでまたも多治見が2連続ブロックポイントを決めて
これで6連続ポイントと、もうもの凄い状態。
この全日本の好調ぶりがチャイニーズタイペイにも伝染し
ミスを犯し、ここでまたも多治見がブロックポイント。
見ている方としてもわけが解らない程の強さで
24-4とついに日本がマッチポイントを迎える。
そして最後も多治見が強烈なブロード攻撃を決めて
25-5で第3セットを取り、終わってみればストレートで
チャイニーズタイペイを下してしまった。
しかしながら、まだ前大会のエース達の調子は良くない。
多治見がラストで圧倒的な力を見せつけたが
栗原、多治見クラスの活躍を高橋、荒木、木村あたりが
見せてくれないと、この先の世界トップレベルの国との対戦は
非常に苦しくなると予想される。
果たして全日本の今後はどうなるだろうか。
盛りだくさんの1日であった。
まずは修復から。
先日の沼津ツアーで実はAlto Saxのネックが
折れてしまったのである。
これには周囲の管楽器の大御所の方々も
「今まで見た事がない」と前代未聞の壊れ方。
沼津の素晴らしい環境に囲まれて嬉しくなり
ガンガンに動いていたら壊れてしまったのである。
と言うわけで、先日渋谷のSelmer Japanに持って行ったところ
現在私の使っているスターリング・シルバーのネックは
非常に柔らかい素材で出来ているため
修復不可能かも知れないとの事。
しかしながら、無理言って修復を試みて貰ったのだが
さすがはSelmer Japan。
最強のリペアマンが私のネックを見事に修復中。
まだ途中だが、修復できそうな予感。
ただ、全て銀で出来ているため
一度折れ曲がってしまうと、曲がり癖がついてしまう。
そのため、本日スターリング・シルバーのネックを
急遽入荷して頂き、選定して来たのである。
全7本から選んだのだが。。。
モンスターがいた。
異常なほど素晴らしいネックが一本見つかったのである。
吹いた瞬間に「これだ!」と思わせる素晴らしい一品。
現在修復中のネックをサブのネックとして使用し
このモンスターネックをメインのネックとして使用すれば
もう何があっても怖いモノはない。
それほど驚異的なネックが見つかったのである。
今までのメインのネックが金属疲労もあり壊れてしまったのは
非常に残念だったが、これも何かの縁だろう。
幸い壊れたネックも修復出来そうで、それに加えて
最高のネックを入手することが出来た。
と言うわけで、ホクホク気分で四ッ谷Sokehs Rockへ。
先日の沼津ツアーで御一緒させて頂いた
Dance&Vocal美人双子ユニット「S-Sence」のLiveを行った。
同じく沼津ツアーで御一緒した海老沼氏やお馴染みのHEYSKE氏。
そしてStudio「Takatan」でも有名な加藤隆之氏と加藤洋一氏という
強力なメンバーと一緒に息のピッタリ合ったS-Senceの
バックを務めさせて頂いた。
LiveはSokehs Rockで見た事がないほどの満員御礼。
立ち見は当然と言った雰囲気の中、メンバー一同奮戦。
沼津に引き続き、素晴らしいGrooveの中でのLiveとなった。
Liveには沼津のドン、私も散々お世話になったスモーキー氏も訪れ
Live終了後は沼津の話で盛り上がった。
私も沼津の経験が甦り、是非またあのステージに立ちたいと
切に思ったわけである。
このS-SenceのLive、こちらも是非また御一緒したいものである。
素晴らしいLiveであった。
そして最後は女子バレーワールドグランプリ2007。
日本は第5戦で世界トップクラスの強豪、オランダと激突した。
ここまでの日本はキューバ戦での黒星以外は全勝。
しかし、それは全て格下相手での話。
この平均身長で10cm近く差があるガリバー軍団を相手に
勝利して、初めて今回の全日本の強さが証明されるというものである。
さて、注目の日本のスタメンはこれまでと大きく変わる。
竹下を筆頭に栗原、高橋、木村までは同じだが
ここに先野と大村が入ったのである。
荒木と庄司が抜けたわけだが
個人的には肩に負傷を負っている木村のを代えた方が
良いのではないかと考えてしまう。
またリベロには変化はなく調子を上げてきている佐野が入る。
新たなスタメンで迎えた第1セット、まずは木村のスパイクが決まり
幸先良く日本のポイントからゲームが始まる。
しかしオランダもエースのスターレンスがキッチリ決め
オランダはその勢いに乗って栗原のスパイクもブロック。
日本はいきなりリードされるが、オランダのミスや
先野のクイックなどで対抗し最初のテクニカルタイムアウトは
大きく離されることなく、6-8で迎える。
その後も日本は好調の栗原を中心にオランダに攻めかかるが
オランダになかなか追いつけない。
とにかく日本の攻撃が通らず、オランダの驚異的な高さの前に
全てブロックにかかってしまうような展開。
攻めている感はあるが、得点できない。
この展開は少々日本に取って厳しいモノである。
ただでさえ高いオランダに、攻撃まで読まれてしまっては
非常に苦しいところである。
そのまま徐々に点差が広がり、2回目のテクニカルタイムアウトは
11-16で迎える事になってしまう。
日本の調子が全く上がらないまま
11-19と大きく引き離されたところで
日本はついに大村を下げて荒木を投入。
荒木が入った事でようやく日本に攻撃の幅が広がり
日本は徐々に点差を詰めていく。
しかし点差が大きく、17-24とオランダのセットポイント。
日本は栗原で1ポイント返すが18-25で
第1セットを落としてしまう。
第2セットでどうにか日本はオランダの読みを外さないと
このままズルズルとやられてしまう可能性が高い。
続く第2セット、日本は先野を下げて庄司を投入。
これまでのスタメンに戻して仕切り直すようである。
オランダのポイントから始まり
このセットも序盤はオランダのブロックが好調。
どうにかこのブロックを外さないと厳しい。
しかし日本は3-5とリードされた辺りから
荒木が徐々に機能し、オランダのブロックに対して
段々と対応できるようになる。
完璧に対応しているとは言えないが
このまま行けば非常に面白い展開になるだろう。
最初のテクニカルタイムアウトは7-8と
オランダリードで迎えるが、今後に期待がかかる。
タイムアウト後の日本は庄司のクイックと
荒木のブロードなどが良く通りようやく対等の立場で
試合を展開し、14-13とついに逆転に成功。
ここからが正念場となる。
そのまま日本はリードを広げ、2回目のテクニカルタイムアウトは
16-14でついに日本リードで迎える。
日本はリードを何とか保って試合を展開するが
第2セット終盤に20-20と、ついに同点に追いつかれてしまう。
ここで日本はねばりきれ粘りきれず、21-24と
オランダがセットポイントを握る。
しかし日本は引き下がらず、荒木のクイックや
栗原の強力なジャンプサーブなどで相手を崩し連続ポイント。
この土壇場で24-24とデュースに持ち込んだ。
特に栗原の攻撃的なサーブが有効で
これでオランダは崩され、25-24で今度は日本のセットポイント。
しかし今度はオランダが荒木のクイックをオランダがブロック。
そのまま木村もブロックで止められ、25-26で
またもオランダのセットポイント。
ところが、ここで木村が技有りのスパイクで同点とし
そのままポイントを重ねて27-26で再びセットポイントを握る。
この後、長い長いラリーが続くがオランダが痛恨のタッチネット。
これによりこの激戦となった第2セットを日本が勝利。
セットカウント1-1と追いつき、ここから流れに乗って
一気にオランダを潰してしまいたい。
迎えた第3セット、オランダのサーブミスで
日本のポイントから始まるが
日本も木村がサーブミスを犯し1-1。
そのまま一進一退の展開となるが
日本は荒木のクイックやブロード。
それを囮にしてのバックアタックなどで
オランダを翻弄し、第2セットの良い流れを保って試合を展開。
ただ、このセット日本のサーブミスが少々目立ち
最初のテクニカルタイムアウトは8-7と
思ったほどリード出来ずに迎える。
こういった展開の試合の場合、1つのミスが
結果に直接つながる事が多いので、攻めの姿勢は崩さず
かつミスはしないと言うシビアなプレイが求められる。
ここから両者全く譲らない展開のまま
オランダが一歩抜けだし14-16で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
しかしこのタイムアウトの後、日本が徐々に押され始める。
やはりオランダの猛攻を日本は粘りだけで支えているため
オランダ有利は変わらず、厳しい展開。
苦しい時には栗原が決めているが
さすがに毎回決まるわけではない。
こう言った時に今までの日本には杉山、菅山、小山などの
戦力があったが、メンバーに入っていなかったり
入っていても試合に出ていない状態。
また、高橋や木村、荒木と言った辺りも
以前と比べると絶好調には程遠い不調ぶり。
エースクラスの選手層の薄さが日本の粘りバレーを
支え切れないでいるのは間違いなさそうだ。
そして試合は19-24でオランダのセットポイント。
第2セット同様にここで粘れれば
日本は大きなアドバンテージを得ることが出来る。
しかし、最後は木村がブロックに捕まり20-25で
第3セットを落とし、セットカウント1-2で窮地に立たされた。
正念場となってしまった第4セットは
木村のスパイクがアウトとなりオランダのポイントで始まる。
しかし日本は栗原のフェイントで1-1とするが
このセットは序盤から支えきれず5-8で
最初のテクニカルタイムアウトを迎える。
日本は粘るのだが、決定力不足は否めず
また、苦し紛れのフェイントは全てオランダの長い手足に拾われる。
ポイントを取ったとしても内容が悪い事が多く
綱渡りな感はぬぐい去る事が出来ない。
しかしながら幸いオランダも少々ばたついており
オランダのミスもあり、途中日本が逆転。
日本は2回目のテクニカルタイムアウトを16-14とリードで迎える。
栗原の孤軍奮闘状態ながら、非常に良いタイミングで決めるため
これがチームを活性化させ、最後の支えとなっている。
ただ、新たなエースの登場は喜べても
今までのエースが不調ではエースが交代しただけ。
やはり相乗効果が見られなければ厳しく
16-17とオランダがタイムアウトの後に逆転。
そのままオランダが抜け出し、リードを取られるが
セット終盤で23-23と何とかオランダに追いつく。
しかしこの後オランダが決めて23-24と
ついにオランダのマッチポイント。
ところがここで日本は荒木のクイックで24-24としデュースへ。
ただ、オランダも黙っておらず24-25で再び日本は窮地に。
しかしこの窮地を栗原が強打で救い25-25。
そしてこの大事な場面で木村が決めて26-25で
日本がついにセットポイント。
そのまま日本が粘り、最後はオランダのスパイクがアウトになり
苦しい第4セットを勝利しセットカウント2-2と同点。
試合はファイナルセットに持ち込まれる。
運命のファイナルセット、オランダの連続ポイントで始まる。
このセット、日本選手の顔つきが一気に変わる。
やはり苦しい第4セットを勝利した事で
険しく、非常に集中しているのが解る。
だが、それはオランダも同じ。
ここまで日本を追い詰めながらもファイナルセットへ持ち込まれ
必死の形相で攻めかかってくる。
序盤から日本はオランダに押され6-1と引き離される。
ファイナルセットは15点先取なだけにこの点差は痛い。
しかし日本は栗原の強打や荒木のブロックポイントで
食い下がりコートチェンジの時には点差を詰めて
5-8で迎える事となる。
日本はその後も栗原を中心に、木村、高橋などの
活躍で粘りに粘るのだが、オランダの高いブロックの前に
攻撃が通らず、9-14とついにオランダのマッチポイント。
ここから日本は庄司のツーアタック、荒木のブロックポイントで
2点を返すが、最後にオランダのスパイクが
ラインギリギリに決まって11-15でファイナルセットを落とし
オランダに屈してしまう。
やはり決定力不足が厳しい。
攻撃は栗原だけが大事な場面で決めてくれるが
高橋や木村の攻撃は気まぐれで通る感じで
庄司や荒木は大事な場面では止められる事が多い。
メンバー的には以前活躍した実績のある小山という選択肢もあるが
個人的には今の日本代表に足りないのは攻撃のバリエーション。
杉山のような神速ブロードやクイックがないため
前後での動きはあっても、左右に大きく動くような
コート全体をくまなく使用した攻撃は見られない。
荒木のブロードや庄司のクイックも決して悪くないが
杉山の神速ぶりには未だ劣っており、安定感もない。
この大会、柳本監督の考え次第だが
もしかしたらオシムジャパン同様に新たな若手を育てる人選なのか
それとも本当にこのメンバーがベストという選択なのか。
この辺りにどうも疑問が残るが、決まった以上は
このメンバーを応援する以外に方法はない。
次戦はついに因縁のブラジル戦。
オランダ戦の雪辱を次戦で一気に晴らして欲しいものである。
横浜Green Sheepにて私のAcoustic Bandの
Liveを行った。
今回はお盆シーズンという事もあり
とにかく移動がスムーズ。
道路もガラガラで、順調に事が運んだ。
その分、客足も心配していたのだが
Green Sheepほどの美味しいビールの飲める店は
神奈川県には非常に少なく、お盆シーズンなど
全く関係ないと言った感じである。
今回は音楽的かつ、しっとりとまとめる
セットリストで臨んでみた。
1st Set
ウキウキWhatching(笑っていいともメインテーマ)
All Of Me
Girl From Ipanema(Nakaba's Arr. Ver.)
オリビアを聴きながら
What's Going On
2nd Set
September
Every Breath You Take(SP Arr. Ver.)
Fly Me To The Moon(Acid Jazz Ver.)
Desperado
Spain
3rd Set
Isn't She Lovely
Fantasy(R&B Ver.)
Englishman In New York
Sweet Memories
I Need To Be In Love
今回の目玉は松本央氏アレンジのイパネマと
Fly Me To The Moonの
Acid Jazz Versionである。
両方とも松本央氏発案によるもので
普通のスタンダードの楽曲がここまで変化に富んだ
面白い事になるとは思わなかった。
やはり彼の目の付け所は興味深い。
Liveはこれらの楽曲を中心に高評価で
何とも嬉しい限り。
次回のLiveは現在調整中なので
決定次第、Scheduleに掲載する予定である。
さて、女子バレーワールドグランプリ2007で
日本はついに王者ブラジルと対戦した。
世界ランク2位ではあるが、この大会では
現在3連覇中で、今大会で4連覇を狙う
まだ負け無しの最強の相手。
この強敵を本調子でない日本がどう戦うか
非常に興味深い戦いとなりそうである。
昨日のオランダ戦ではフルセットの末の敗戦。
栗原以外の攻撃力が心許ないため
どうにも支えきれない状態だったが
このブラジル戦でどうなっているか注目である。
日本のスタメンは昨日のような変更はなく
竹下、栗原、荒木、高橋、庄司、木村
そしてリベロに佐野が入る。
対するブラジルはシェイラやカロリネなど
最強の布陣で臨んでいる。
注目の第1セット、まずはブラジルのポイントで始まり
そのまま連続ポイントとなってしまう。
しかし日本は高橋の技ありスパイクや
栗原のクロス、庄司のサーブポイントなどで
すぐに点差を詰め、3-3と同点とする。
しかしその後ブラジルのブロックに苦戦し
最初のテクニカルタイムアウトは6-8と
ブラジルリードで迎える。
そしてこのタイムアウトの後、ブラジルが止まらない。
シェイラがスパイクにブロックにと
圧倒的な存在感で日本を攻め立て、どうにもならない。
昨日のオランダも高かったが、ブラジルの方が
高い印象があるほどである。
日本は守りは佐野が、攻めは栗原を中心に対抗するが
やはり厳しい状況には変化がない。
リードされたまま2回目のテクニカルタイムアウトを迎え
そのまま12-20と大量リードを取られてセット終盤へ。
ブラジルの短所は立ち上がりの悪さだったのだが
この試合では全くそんな事はなく、序盤から絶好調。
結局14-24でセットポイントを握られ
1ポイント返すも、最後はファビアナに押し込まれ
15-25と言う大差で第1セットを落とす。
続く第2セット、ブラジルがいきなりのブロックポイント。
そのままブラジルの2連続ポイント。
このセットも序盤からブラジル優勢の流れ。
その後もブラジルが連続ポイントを重ね
最初のテクニカルタイムアウトは3-8で迎える。
このタイムアウトの後、ブラジルがミスを連発。
日本はこの隙に栗原のバックアタックなどで
徐々に差を詰め、8-10とする。
しかしこの流れをブラジルのシェイラが切る。
日本は波に乗りたいが、なかなか乗り気れない展開。
13-16と3点のビハインドを負って
2回目のテクニカルタイムアウトを迎え
ここから猛追を仕掛けたいところだが
そこはブラジル。
しっかりとタイムアウト明けに連続ポイントをとり
日本を勢いづかせない。
15-20で終盤に突入し、そのまま17-24で
またもブラジルにセットポイントを握られる。
日本は栗原の強烈なバックアタックなどで
2ポイントを返すが、最後は高橋がブロックに捕まり
19-25で第2セットも落とす。
絶体絶命となった第3セットもブラジルのポイントで始まる。
このセットもブラジルがそのまま連続ポイントを重ね
0-5と大量リードを取られ、日本はタイムアウトを取り
仕切り直して木村、高橋の強打で2連続ポイント。
しかしこの後、またもブラジルの攻撃を止められず
最初のテクニカルタイムアウトは3-8で迎える。
その後も日本は全く良いところがなく
ブラジルのミスで得点を取る状態のまま
6-16で2回目のテクニカルタイムアウトとなる。
そのまま9-20とセット終盤を迎え
完全なブラジルペースのまま12-24で
ブラジルのマッチポイント。
こうなるともう日本が止められるはずもなく
ブラジルのサーブミスで13-24となるが
最後は13-25でストレート負けを喫する。
この試合で今回の日本代表は
相当厳しい状態である事を再認識した。
怪我の菅山は仕方が無いとしても
なぜ杉山を入れなかったのか。
特にブラジルのようなチームには
スピードバレーが有効なのは目に見えていた。
しかし荒木や庄司のブロード、クイックなどでは
遅すぎてブラジルには通用しない。
クイック攻撃なのにブロックに2枚もつかれては
攻撃が通るはずもない。
今回の収穫は栗原の完全復活とリベロ佐野の安定感。
佐野がいれば菅山をリベロではなく
守備範囲の異常に広いアタッカーとして起用でき
木村の不調にも対応出来た。
個人的には竹下、杉山、菅山、高橋、荒木、栗原
そしてリベロに佐野と言う布陣で臨み
控えには小山、木村、宝来、庄司、多治見、板橋。
そんな日本代表なら、レギュラー陣が不調でも
どうにか出来ただろう。
日本代表選出の理由は解らない。
もしかしたらオシム監督のように目標にすべき
大会に向かって日本バレー全体のレベルアップを図り
そこから一気に大会へ向かう心づもりなのかも知れない。
だとしたら今大会のメンバー構成にも納得が行く。
しかしもしかしたら落合のように怪我が原因で
菅山、杉山などの主力選手が思った以上に
悪い状態にいる事も考えられる。
現在の全日本メンバーも木村は肩を負傷している。
高橋や荒木も本調子とは言い難い状態。
世界バレーの時を考えれば高橋、荒木がいれば
ここまで苦戦はしなかっただろう。
日本代表の状態は想像し難いが
とにかく残りの試合をどうにか頑張って欲しいものである。
先日のアジアカップの敗戦の後
日本代表の次の試合となるカメルーン戦の
メンバーが一部発表になった。
今回発表となった選手にはサプライズはない。
GKの川口、楢崎、DFの駒野、加地、中澤
そして怪我でアジアカップを離脱していた闘莉王。
MFには今野、阿部、橋本、中村憲剛、鈴木、遠藤。
このメンバーに加え、後日6人を追加招集するとの事。
今回のキリンチャレンジカップ2007のカメルーン戦では
同日行われるU-22に選出された選手と
シーズンが始まったばかりの海外組は招集されていない。
オシム監督の次のビジョンへ、どのような人選になるのか
また、その人選でどのような戦いが見られるのか
大いに楽しみである。
現在オシムジャパンのカメルーン戦の
メンバーは12人のみで、FWはゼロ。
果たしてこれが意味するところは?
つまりは攻撃力である。
今の日本の守備力は非常に安定しており
特にDF陣は良い雰囲気を出している。
しかしながら、中盤と前線がまだ微妙である。
中盤はまだ希望の光が見え隠れするが
前線、つまりFW陣に関しては危ない。
高原以外の選手には安定感がなく
日本にはストライカーが1人しかいない状態。
これでは今後世界の強豪国と戦うのには厳しい。
今回は巻や山岸などのオシム監督の古巣である
ジェフ千葉の選手が一人もおらず
これはオシム監督がオシム流が浸透したところで
次のステップへとチーム作りを進めるシグナルと言える。
今度のカメルーン戦でFWに選出される選手は
果たして誰なのだろうか。
大いに気になるところである。
ボクシングWBCフライ級世界王者決定戦が
10月11日に決定した。
現チャンピオンは先日チャンピオンになり
初防衛戦となる内藤。
挑戦者は亀田3兄弟の次男、亀田大毅。
個人的には内藤の方が強いだろうと思っているが
亀田は本番で実力以上の力を発揮するタイプ。
しかし、亀田大毅は長男の亀田興毅のような
クレバーさは今のところ見受けられない。
これが世界王者決定戦という大舞台で
どのような影響を及ぼすのか非常に興味深い。
果たしてこの戦い、どうなるだろうか。
新中野「弁天」にてSHINOBU氏と
ChaiのLiveに参加した。
今回は当初SHINOBU氏のLiveのみの予定だったのだが
急遽ChaiのLiveにも参加する事となったのである。
Liveは大盛況で大変な盛り上がりであった。
Chaiは以前Guest参加した事があったのだが
今回は大分メンバーが変わっており
新しいChaiの最初の一歩となるLiveだったようである。
また、SHINOBU氏はLanternのSessionなどでお会いし
以前からいつか一緒に何かLiveをと言っていたのだが
なかなか実現しなかった。
それが今回主催の関氏の取り持ちで実現したわけである。
そして、このLiveはこの2BANDだけではない。
メンバーのほとんどが面識のある最高のアーティストをお呼びした。
円道一成氏、その人である。
今回は私も参加しているOh! God Showでやっている楽曲を
5曲ほど用意し、それを若手ミュージシャンで再現。
いつもは大御所の方々とやっている曲だが
こちらもなかなか新鮮で楽しいことこの上ない。
円道一成氏にも気に入って頂けたようで嬉しい限りである。
この関氏主催のLiveは今後も続くようで
予定が決まり次第お知らせしたい。
今回見逃してしまった方は是非とも次回は遊びに来てはいかがだろうか。
さて、女子バレーボールワールドグランプリで
日本はカザフスタンと対戦した。
このところ世界トップレベルの強豪に手痛い敗戦を喫しているだけに
この試合はきっちりと勝っておきたいところである。
カザフスタンとは既に第1戦で戦い、ストレートで勝利している。
調子が低迷している日本としてはこのカザフスタンを足場に
一気に調子を上げていきたい。
日本のスタメンはこれまでと変化はない。
しかしこの試合、私が大好きな選手が帰ってきた。
神速プレーヤーの杉山である。
その杉山はスタメンからは外れているが
この試合、是非ともみたいモノである。
スタメンは竹下、栗原、高橋、木村、荒木、庄司
そしてリベロに佐野が入る。
個人的には木村の怪我、高橋の不調が
どこまで回復しているかが気になるところ。
この2人が回復すれば荒木や庄司なども
より勢いづく事は間違いない。
対するカザフスタンはエースのパブロワを中心に
しっかりと日本対策をしている模様。
第1セット、まずはパブロワのフェイントが決まり
カザフスタンのポイントから始まり
そのままいきなりの連続ポイント。
しかし日本も庄司、木村、高橋、栗原の連続ポイントで
一気に逆転し、序盤から良い立ち上がりを見せる。
佐野も非常に安定した守備を見せ
この試合、日本代表の復調が見られそうである。
ところが、カザフスタンもこの直後にやり返し
両チーム縺れ合いながら最初のテクニカルタイムアウトは
6-8とカザフスタンリードで迎える。
そしてこのタイムアウトの後、日本は3連続ポイントで
一気に逆転に成功。
やはり高橋や木村、荒木、庄司などが明らかに復調しており
徐々に以前の心強い日本代表に戻りつつある。
その後も日本はリードしたまま2回目のテクニカルタイムアウトを迎え
リードを広げながら20-14でセット終盤を迎える。
栗原の好調ぶりは相変わらずだが
高橋、荒木の復調が目覚ましく、木村の怪我も大分良いようである。
結局日本は24-18でセットポイントを迎え
カザフスタンに2ポイントを返されるが
最後は庄司のブロードからのフェイントが決まり
25-20で第1セットを先取する。
続く第2セット、最初のポイントは栗原のアタックがアウトになり
カザフスタンのポイントから始まる。
そして直後に木村のアタックがブロックされ
最初からカザフスタンの連続ポイント。
日本は庄司のアタックで1ポイントを返すが
今度は栗原のサーブが外れて1-3とリードされる。
しかしその後カザフスタンのサーブミスなどもあり
最初のテクニカルタイムアウトは8-6と
日本リードで迎える事となる。
しかしながらこのセット日本の立ち上がりが悪く
カザフスタンのミスに救われている印象。
そんな中でも栗原だけは別格である。
鋭いクロス打ちで相手の高いブロックを
ものともしない素晴らしいスパイクで
悪い流れを全て断ち切っている。
それに続くのは荒木。
栗原ほどの安定感はないが、力強いスパイクや
ブロード、クイックなどが非常にシャープになっており
彼女らの活躍もあり、2回目のテクニカルタイムアウトは
16-12で日本がリードを広げて迎える事となる。
日本はそのままリードを保って試合を展開するが
終盤に少々ドタバタした場面が続き23-22と
カザフスタンの徐々に追い詰められる。
しかしながら栗原の活躍により24-22とセットポイントを迎え
最後は庄司のクイックで25-22で第2セットも連取。
これでセットカウント2-0と勝利に王手を掛けた。
迎えた第3セット、ここで日本は庄司と荒木を下げて
多治見と杉山を投入する。
まずは日本のポイントから始まるが
序盤は両チーム白熱した展開となる。
しかし日本は杉山の神速ブロードが決まり盛り返す。
やはり杉山を見れば一目瞭然、荒木や庄司では
相手にならない神速ぶり。
なぜ柳本監督は杉山をスタメンから外したのだろうか。
この圧倒的なスピードに試合感が加われば
素晴らしい攻撃力が加わる事になる。
杉山の活躍があったものの、高橋がブロックや
サーブミスなどを連発し、最初のテクニカルタイムアウトは
5-8とカザフスタンにリードされて迎える。
この試合、基本的に序盤はカザフスタンにリードされる展開で
日本としては立ち上がりに課題が残る。
序盤から一気に飛ばして勝利と行って欲しいところである。
最初のテクニカルタイムアウトの後、これまでのセットの通り
日本は栗原を中心に反撃に入る。
しかしこの試合、栗原のサーブミスが多く、少々気になるところ。
非常に攻撃力のあるサーブなだけにもったいない。
日本は同点に詰め寄り2回目のテクニカルタイムアウト直前に
15-15とし、ここから杉山がネット際で押し込み
16-15と逆転に成功し2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
ところがこのタイムアウトの直後、日本に悲劇が起こる。
これまで絶好調で日本を支えてきた栗原が
スパイクを打った時に相手の足の上に乗ってしまい
VTRで明らかに捻挫とわかるほど足を捻ってしまう。
日本は即座に栗原の代わりに小山を投入。
栗原が心配ではあるが、代わりに入った小山が
いきなりのポイントを奪い、それに多治見も続く活躍で
日本は20-17とリードを広げる。
そしてこの栗原の離脱をきっかけに木村も
強力なスパイクを放ち21-17と日本は連続ポイント。
そのまま日本は24-19とマッチポイントを握り
最後はパブロワのスパイクを杉山が止めて
25-19で日本が再びカザフスタンをストレートで下した。
試合には勝ったが、気になるのは栗原の怪我。
私も元スポーツ選手の端くれ。
あの曲がり具合は1日2日で治るようなものではない。
たとえ試合に出られたとしても悪影響は免れない。
日本代表には優れたドクターがいるのは解っているが
あの状態をどうにか出来るものなのだろうか。
明日からはポーランド、ロシアと世界の強豪との2連戦。
果たして栗原離脱の危機を日本はどう乗り切るのだろうか。
明日以降の日本代表の試合に注目したい。
渋谷Crocodileにて円道一成氏と共に
Red Chili Beans Special Session BandのLiveを行った。
急遽決まったLiveなので、告知が遅くなってしまったが
昨日に引き続き素晴らしいLiveとなった。
Oh! God Showのメンバーは私とロベルト小山氏だけ。
その他のメンバーはRed Chili BeansというBANDの
メンバーを中心とした本日初顔合わせの方々。
しかしながらとても初顔合わせの演奏とは思えない一体感で
リハーサルから非常に良い雰囲気でLiveを迎える事が出来た。
Liveは勿論大盛況で、多いに盛り上がる結果となった。
円道一成氏とのLive、次回は9月30日を予定している。
このLiveでは村上ポンタ秀一氏との共演が決まっており
是非とも遊びに来て頂きたい。
さて、女子バレーボールワールドグランプリで
日本は強豪、ポーランドと対戦した。
ポーランドはエース、スコブロニスカを有する強力なチーム。
昨日も世界ランク1位のロシアをストレートで下しており
全く持って気が抜けない相手である。
しかも日本は昨日のカザフスタン戦で栗原が捻挫。
あの状態ではこのポーランド戦出場は難しいと思われ
この危機を日本がどう乗り切るか、気になるところである。
気になる日本のスタメンはやはり栗原が離脱。
竹下、高橋、木村、荒木、庄司に加えて小山が入る。
リベロは今までと同様に佐野である。
対するポーランドの布陣はスコブロニスカが健在。
厳しい試合になることは間違いない。
まずは第1セット、竹下のサーブがネットにかかりながらも
相手コートに落ちて、日本のポイントから始まる。
しかしポーランドもすぐにクイックでやり返すなど
やはり簡単にはいかないようである。
日本はポーランドの高いスパイクやブロックに苦戦し
序盤から徐々に引き離され、最初のテクニカルタイムアウトは
4-8と大きくリードされて迎える事となる。
ところがタイムアウトの後、高橋の強打から相手のスパイクミスもあり
日本が一気に5連続得点で逆転に成功。
ここから日本はリードを何とか保っていたが
2回目のテクニカルタイムアウトの直前に14-14と追いつかれる。
しかし、ここでこの流れを切ったのが強力なバックアタックを放つ小山。
ポーランドに1点を返されるが、すぐに高橋が打ち込んで
16-15とリードして2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
日本の流れが来たかと思っていたら
タイムアウト明けにポーランドの高さとデータバレーが炸裂。
5連続ポイントで16-20と逆転された上に一気に引き離される。
しかしここで小山が尋常ではない強打で相手のレシーブを吹き飛ばし
高さやデータバレーではどうにも出来ないスパイクを放ち
それに庄司もブロックポイントとクイックで追随。
19-20と1点差まで詰め寄る。
だが、ポーランドもここで連続得点を叩き出し
22-19と日本は再度引き離される事に。
日本はここから1点を返すが、ポーランドとの点差は広がり
20-24でポーランドのセットポイントとなり
最後はポーランドのブロックにかかって20-25で
第1セットを落としてしまう。
続く第2セット、日本はいきなり木村がブロックに捕まるが
直後にもう一度強打で勝負し1-1。
その後ポーランドのスパイクミスで2-1と日本がリードの展開。
このセット、序盤から高橋が爆発。
ようやく日本最強のプレーヤーが調子を取り戻したようである。
それに竹下のブロックポイントまで出て
日本は最初のテクニカルタイムアウトを8-5で迎える。
その後も日本は攻めの全員バレーでポーランドを攻め立て
これにポーランドも調子を崩して16-9と大きなリードを奪い
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
タイムアウト明けも日本の勢いは止まらず
何と8連続得点で19-9とついに10点差をつける。
このセットとにかく日本が気迫のこもった粘りの全員バレーで
24-13でセットポイントを迎える。
最後にポーランドに連続得点を許すが
木村がしっかりと決めて25-16で第2セットを取った。
第3セット、まずはポーランドの連続得点で始まるが
日本も庄司の強打、小山の強烈なジャンプサーブなど
2-4と逆転に成功し、第2セットの日本の勢いは衰えていない。
そのままリードを広げ8-5で最初のテクニカルタイムアウトを迎える。
その後も日本はリードを保ち16-13で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎る。
しかし、このタイムアウトの後、ポーランドが3連続得点。
ここに来て同点に追いつかれてしまう。
その後、庄司のブロードがブロックされ
17-18でついにポーランドが逆転。
そのままポーランドが1~2点のリードを保っていたが
セット終盤に荒木がブロックポイント、強打と連続得点を叩き出し
23-23と同点に追いつく。
しかし3連続得点とまでは行かず、23-24でポーランドのセットポイント。
日本は頑張ったが、最後にポーランドのブロックにかかり
23-25で第3セットを落とす。
後のない第4セット、木村のスパイクがブロックにかかり
ポーランドのポイントから始まる。
そのままポーランドの流れとなり最初のテクニカルタイムアウトは
4-8とリードされて迎える展開。
日本は小山の強打が気持ちよく決まっている時は
良いのだが、小山が止められると厳しい。
やはり栗原との違いは安定性だろう。
小山の方が流れに乗った時は怖いモノがあるが
悪い時はどうにもならない。
この辺りを修正出来なければ小山のレギュラー復帰は難しい。
その後も小山が相手のブロックに捕まるなどして
日本になかなか流れが来ないまま
7-16と完全にポーランドペースで2回目のテクニカルタイムアウトとなる。
そのまま日本は反撃できずに13-24でポーランドのマッチポイントを迎え
高橋が1ポイント返すが、最後は日本のサーブミスで14-25で
第4セットを落とし、日本がセットカウント1-3で敗戦。
一時は高橋、木村、荒木などに復調が見られたが
それ以上にポーランドの高さとデータバレーにやられ
ポーランドのこの試合のブロック数は22。
それに対して日本のブロック数はたったの3。
これでは勝てるわけがない。
日本はこれで決勝ラウンド進出が非常に厳しくなったが
明日は世界ランク1位の最強のロシアとの対戦。
とにかく勝つしか道が残されていない状況で
相手は世界ランク1位のロシア。
果たして日本のワールドグランプリ2007はどうなるだろうか。
女子バレーボールワールドグランプリ2007で
日本は最終戦をロシアと戦った。
昨日のポーランドとの試合で敗戦となり
本日このロシア戦を前に、ポーランドが勝利したため
日本はロシア戦を待たずして
決勝ラウンド進出が不可能となった。
今回の日本代表はあまりに不調な選手が多く
とてもではないがベストな状態とは言えない。
ある意味で世界の厳しさを知った大会となっただろう。
世界の強豪チームではここまでの不調はあまりない。
日本は世界トップレベルには食い込んでいるが
まだその地位を不動のモノとしていない事が明らかとなり
今後の成長の材料にするには良い経験ではないだろうか。
そして最後がこのロシア戦。
近年日本はガモワを止める事が出来ず
ロシアには負けを喫してきた。
このロシア戦で高さと強さに対抗する策を少しでも見いだして欲しい。
その日本のスタメンはこれまでのものと同じ。
そう、栗原が捻挫を乗り越えて復帰したのである。
竹下、栗原、高橋、荒木、木村、庄司
そしてリベロに佐野という布陣でロシア戦に臨む。
対するロシアは驚きのガモワがスタメン落ち。
この屈辱的な扱いを後悔させてやり
ガモワを引きずり出し
ガモワに対してどう対処するかを考えたい。
第1セット、まずはロシアのクイックが決まり
ロシアのポイントからスタートする。
しかし直後にロシアがサーブミス。
これに対して日本は栗原の強烈なジャンプサーブ。
ロシアのリベロに尻餅をつかせるサーブで
挨拶代わりの一発をお見舞いする。
この活躍に高橋や庄司も続き4-2と
日本は序盤からリードを取る。
ところがロシアが意地を見せ3連続ポイント。
5-4と逆転される。
この直後、ロシアがサーブミス。
そしてそれに対し日本は木村の
技有りのループサーブなどで再度逆転。
7-5とロシアを引き離しにかかる。
しかしここでまたもロシアの逆襲を受け7-7。
最初のテクニカルタイムアウトは荒木が決めて
8-7と日本リードで迎える事になる。
その後も日本は荒木のクイックや庄司のブロードで
ロシアの高いブロックをかわし11-8とリードを広げる。
個人的にはこの瞬間も杉山のクイックやブロードと比べると
やはりまだまだ劣っているのが気になるところ。
なぜ杉山を使わないのだろうか。
日本がリードを取っていたのもつかの間
ロシアは4連続得点で11-12と逆転。
この流れは栗原が一発で切って落とし、12-12とするが
やはりこの体格差は大変なものである。
日本はこの体格差を全員バレーの粘りでしのぎ
2回目のテクニカルタイムアウトも16-14とリードで迎える。
そして17-15となったところで、ついに荒木のブロックが炸裂。
これが毎試合出ていれば。。。
そのまま日本はロシアの追撃を許さず
24-20でセットポイントを迎え、最後はロシアのサーブミスで
25-21で日本が第1セットを先取した。
続く第2セット、まずはロシアのポイントから始まるが
日本も負けずに木村が応戦。
序盤から両チーム共に白熱した試合を展開。
最初のテクニカルタイムアウトはロシアが抜け出し
5-8と日本は3ポイントのビハインドを負って迎える。
タイムアウトの後、ロシアのブロックが一気に爆発。
日本は完全にシャットアウトされ攻撃が通らない。
しかしロシアもサーブミスを連発。
2回目のテクニカルタイムアウトはロシアのミスに救われ
13-16と離される事なく迎える。
その後日本は栗原、庄司の活躍で1点差まで詰め寄り
ロシアのスパイクミスで21-21でついに同点に追いつく。
ここでロシアが粘り、22-24でロシアのセットポイント。
ロシアのスパイクミスで1ポイントを返すが
最後はロシアのスパイクが決まり23-25で
第2セットはロシアが勝利し、セットカウント1-1となる。
第3セット、日本は荒木に代えて杉山を投入。
杉山の神速クイックとブロードでロシアのブロックを
混乱させる作戦に出たようである。
このセット、まずは庄司のブロックが連続で決まり
いきなり2-0と日本がリードする。
その後、ロシアに逆転されるが
日本は栗原の活躍もあり6-8と少しのビハインドで
最初のテクニカルタイムアウトを迎える。
しかしこの後ロシアが猛攻を仕掛け4連続ポイントなどもあり
10-16と大きく引き離されて2回目の
テクニカルタイムアウトを迎える。
タイムアウトの後、日本は杉山の神速ブロードで
対抗するが、それ以外の攻撃が通らず
逆にロシアの攻撃はほとんど通ってしまう。
12-20と完全にロシアペースでセット終盤を迎え
15-24でロシアのセットポイント。
日本は庄司がアタックとブロックで2ポイントを返し
ロシアのミスもあり3ポイントを返すが
最後は高橋のスパイクがアウトになり18-25で
第3セットを落としセットカウント1-2と日本は後がなくなった。
迎えた第4セット、日本のポイントから始まり
そのまま両者譲らぬ戦い。
ロシアが高さなら日本は杉山のスピードで対抗。
やはり杉山は速い。
竹下のトスが上がりきる前に打ってしまったり
中央付近から飛び出し、ロシアのブロック陣を
完全に置き去りにした上に
ポールギリギリのところから打ってくるので
ロシアとしては高さが無効化されたまったものではない。
これで杉山がバックアタックを打とうものなら
最強のプレーヤーとなってしまうだろう。
庄司や荒木ではやはりボールが上がり切った瞬間に
打つのでロシアのブロックも間に合ってしまうのである。
結局最初のテクニカルタイムアウトは7-8で迎える。
この後、日本のミスで点差が2点に開き
日本はしばらく食いついて行ったが、徐々に引き離され
2回目のテクニカルタイムアウトは11-16と
またもロシアに引き離されて迎える事となる。
この辺りになると、ロシアも杉山、栗原、高橋で来るのが
解っているようで、杉山の神速攻撃もブロックされ始める。
終盤にかけて、日本は猛反撃を仕掛けるが
19-24でついにロシアのマッチポイント。
結局最後はロシアのスパイクが決まり19-25で
ロシアにまたも敗れてしまった。
これで日本のワールドグランプリ2007は終わった。
終わってみれば世界トップレベルの強豪国には
全く歯が立たない状態であった。
個人的には人選、調整の2つに疑問が残る。
確かに私は杉山をひいきしているが
それはあのスピードが十分世界レベルに
対抗しうる完成されたものだと思っているからである。
今回の大会を通して、日本は相手のブロックに捕まり
攻撃と言えば高橋の技有りのワンタッチを狙ったスパイクか
栗原の強打が中心でその他は安定度が低かった。
その2人の攻撃でも止められる事が多かったのはなぜか。
それは基本的に日本が縦の攻撃だけで横の攻撃が
弱いからではないだろうか。
縦の攻撃は栗原や木村、小山のバックアタックがあった。
しかし横の攻撃は庄司や荒木のブロードだったが
これが全く通用していないのは明らか。
あまりに遅すぎたのが原因と思える。
彼女達のスピードはもちろん速い方だと思う。
しかしそれは日本での話で世界レベルでは通用しなかった。
やはりスピードに関しては杉山を越える人材が出てきていない。
今後の人選に関してはその辺りを考えないと厳しい。
また、仕方ないが調整不足も否めない。
情報によると、高橋はチームへの合流が遅れ
木村は怪我、期待していた菅山も
怪我からの復帰が間に合わなかった。
高橋の合流は所属チームの事情もあるので仕方なく
木村、菅山も怪我はどうにもならない。
そう、これらは仕方がなかった。
ただ今回の日本の戦いはどうもドタバタ感があり
この辺りは結束力の強い日本らしくなかった。
やはりあの結束力は強さを出すには
ある程度の期間が必要なのだろうか。
とにかく今大会はあくまでワールドグランプリ。
最終目標である北京五輪ではない。
北京五輪までに日本代表の更なる発展を期待したい。
その時こそベストメンバーがベストなコンディションで
試合に臨める事を祈るばかりである。
Oh! God Showでもお馴染みで
最近よく御一緒させて頂いている
SpecialなKeyboardistのHEYSKE氏から
頂いてしまいました。
シイラと黒鯛。
いやいや、ビックリしましたよ。
まずは写真を。
これがシイラです。
2Lペットボトルより全然でかい!
そしてこれで子供です。
こちらは黒鯛を3枚にしたところ。
すみません、魚の状態で写真取り忘れました。
と言うわけで、こんな立派な魚が来たわけです。
沼津でクルージングに出かけたそうで。
HEYSKE氏に調理法を習ったのですが
これがまた最高。
このシイラ、いわゆるファーストフード店で
出てくる魚バーガーの中身だとか。
もちろん、こんな新鮮ではないでしょうが。
お陰様でしばらく良い思いが出来そうです。
HEYさん、有り難うございました。
さて、話は変わって、明後日に迫ったサッカーの
日本A代表対カメルーンA代表の
日本の残りのメンバーが決まった。
今回は千葉から招集無し。
代わりに狭間の世代と言われていた五輪世代から
大久保嘉人や田中達也が久々のA代表復帰となる。
個人的に注目したいのはやはり田中達也。
あの切れ味鋭いプレーは驚異である。
また、FWだった大久保がMFでの招集となっているのも
興味深いところである。
今度のカメルーン戦でのオシム采配は
面白いことになりそうである。
サッカー日本A代表はキリンチャレンジカップで
アフリカ最強のカメルーンと対戦。
カメルーンと言えばエトー有するチーム。
日本は海外組不在とは言え、新たな戦力が多いだけに
内容のある試合を期待したい。
日本のスタメン、これが非常に面白い。
GKはキャプテンの川口。
DFに駒野、加地、中澤、そして復帰した闘莉王。
MFに阿部、遠藤、鈴木、そしてオシムジャパンになってから
初招集となる大久保。
FWは前田と田中達也。
個人的には闘莉王、大久保、田中の3名の活躍に期待したい。
闘莉王、田中の両名は今までも実力の程を見てきたが
気になるのは大久保である。
FWだった彼が最近はJリーグでMFを務め
日本代表にもMFでの登録。
進化した大久保をオシム監督がどう組み込んだのか。
この辺りが非常に興味深いポイントだろう。
対するカメルーンはエトーが先発メンバーに入り
ベストメンバーで臨んで来ている。
日本のキックオフで試合開始。
まずは落ち着いて様子見の雰囲気であるが
その雰囲気を一気に変えたのが大久保。
インターセプトから素早いドリブル突破で
カメルーン陣内に切れ込んでいく。
得点には至らなかったがなかなか面白いプレーである。
この大久保のプレーで試合が一気に動く。
両チーム様子見だったのが、攻撃的な流れに変わる。
日本は闘莉王、田中、前田、阿部などが
積極的な攻めを見せ、非常に良いリズムで試合が展開する。
しかしカメルーンも独特の身体能力の高さでこれを防ぎ
南アフリカワールドカップへの前哨戦としては
最高の試合展開となっている。
前半15分、ファウルとなったがカメルーンのエトーが
加地へ異常なスピードで襲いかかる。
危険なプレーであり、感心は出来ないが
これがアフリカ勢のバネとスピードなのだろう。
ロナウジーニョと組める能力があると言うことは
攻撃だけでなく、守備にも十分な効果を発揮する。
加地はこのファウルを受け、しばらくピッチの外へ出ており
怪我が心配されたが、どうにか復帰。
やはり怪我だけはして欲しくない。
この試合、日本の攻撃が非常に面白い。
オシム監督は大久保を超攻撃的MFとして起用したのである。
持ち前のスピードでカメルーン選手を抜き去り
素晴らしい突破からチャンスを作っていく。
また、同じく田中達也も得点の匂いのするストライカー。
高原は既に結果を出し、素晴らしいストライカーだが
国内では田中達也は最高のストライカーだろう。
是非ともこの試合で得点して欲しいものである。
そして前半25分ついに試合が動いた。
ペナルティーエリア左付近で田中達也が得たFKを
遠藤が蹴り、これを闘莉王が芸術的なヘッドで
カメルーンゴールに流し込む。
久々の復帰となり、アジアカップへ出場出来なかった鬱憤を
一気に晴らす素晴らしいヘッドであった。
カメルーン選手がしっかりとマークについているのにも関わらず
完全に競り勝った闘莉王の身体能力はやはりさすがと言うしかないだろう。
これで日本は1-0とアフリカ最強のカメルーンを相手に
前半からリードを奪った。
問題はここからである。
カメルーンもこの得点で一気にエンジンがかかる事が予想され
全く油断ならない状況となる。
予想通りカメルーンは異常なほどのスピードを使い
日本陣内に攻め込んでくる。
このカメルーン選手のスピードの伸びは恐ろしい。
長い距離を走らせてしまうと、後半にかけてグングン伸び
追いついて対処するのは非常に厳しくなってしまう。
カメルーンが攻撃的になっても、日本の攻撃の手は緩まない。
特に大久保と田中達也の超スピードコンビは素晴らしい。
カメルーンと言えど、完全に対応できないスピードで
2人だけでも一気に得点のチャンスを作ってしまうほどである。
カメルーンの身体能力を経験すると共に
この試合非常に良い経験となると予想されるのが
当たりの強さである。
非常にギリギリのプレーになるので
ファウルになる事が多いが、このプレーが通ってしまうと
とんでもなく危険な状態に陥る可能性が高い。
日本のサッカーはクリーンだが、当たり負けする事が多いのは
こういうプレーを経験する機会がない為である。
それだけにこのカメルーン戦で怪我さえなければ
カメルーンの当たりを経験する事は
次の南アフリカワールドカップでは大きな成長材料となる。
その後も日本は何とかカメルーンの攻撃を防ぎ
試合は前半終盤へ。
この辺りになるとカメルーンも日本の危険な選手を理解し
大久保や田中に対してファウルを犯してでも止めてくる。
日本はカメルーンの激しい当たりに苦労するが
この中で得点出来てこそ結果が残せると言うものである。
前半終了間際、カメルーンのコーナーキックとなり
非常に危なかったが、ここで日本の危機を救ったのは
守護神・川口である。
完璧なキャッチングでカメルーンのヘッドをしっかりと掴み
この直後に前半終了の笛。
果たしてハーフタイムでオシム監督がどのような策を
選手達に授けるのか、後半に注目したい。
カメルーンのキックオフで後半開始。
両チーム共に1名のメンバーチェンジがあった。
日本は駒野に代えて今野を投入。
前半で駒野は足を痛めた感もあり
少々前半終盤は危険だった事が理由だろう。
そして後半開始早々から大久保が倒される。
明らかなファウルだが、審判の位置が悪く
ファウルの判定はない。
大久保は顔面からピッチに倒れ込み
顔面と肩を強打、一時はピッチに戻ったが
大事を取って大久保に代えて山瀬を投入。
後半4分という早い時間帯での出来事であった。
代わって入った山瀬も現在Jリーグ得点数でトップを走る
大久保に続いて2位の得点力のある選手。
大久保のスピード溢れるプレイが見られないのは
非常に残念だが、この山瀬の活躍を期待したい。
山瀬が入った直後、後半6分に日本はばたついたところを
カメルーンに突かれ、あわやゴールという状態に。
左サイドからスッと流し込まれたボールを
ペナルティーエリア内左からグラウンダーのシュート。
しかしこのシュートに反応したのは神・川口。
横っ飛びで左手で触り、どうにかゴールを防ぐ。
トラブルがあったとは言え、この辺りのばたつきは気を付けたい。
これを機会にカメルーンはまずは1点を返しに
しっかりとした組み立てで日本陣内へ攻めてくる。
日本は鈴木の豊富な運動量でこれをカバー。
また、攻撃面では山瀬や加地も良い動きをしており
カメルーンの攻撃を防ぐのに一役買っている。
それでも大久保が抜けた後のばたつき感は残存し
オシム監督はこれを払拭するために
田中達也に代えて佐藤寿人を
前田に代えて高松を投入する。
この試合の交代枠はフィールドプレーヤーで6人。
それに加えてGKの交代枠が1人あり
全部で7人の交代枠が認められている。
オシム監督はこの試合のこのルールを使い
大胆な選手交代で様々な実験をする考えである。
特に攻撃陣に関してはメンバー発表の時も
ギリギリまで悩んだ事もあり、色々と試したい事が
山積みなのだと考えられる。
後半18分、オシム監督は遠藤に代えて中村憲剛を投入。
矢継ぎ早に選手をチェンジし、布陣を変更。
遠藤より攻撃的な中村憲剛の投入で
どう日本代表が変化するか、興味深いところである。
中村憲剛が入る以前から日本は中盤が危険な状態。
それは中村が入った後も変わらずである。
中盤でボールをカメルーンに持たれた際に
中盤が引いてしまう為か、カメルーン選手が中盤で
非常に自由な状態なり、これが致命的な状況を
作り出してしまっているのである。
それに業を煮やしたオシム監督は後半28分
鈴木に代えて無尽蔵のスタミナを誇る橋本を投入
どうにか中盤を立て直したいところである。
しかし日本はカメルーンの中盤での早い寄せに
対応できずに中盤のばたつきが解消出来ない。
それでの日本は途中で入った橋本や
闘莉王、中澤の強力なコンビで
カメルーンの攻撃をどうにか防いでおり
試合は後半残り15分を切る。
後半35分、驚いたのはカメルーンのスローイン。
スタンディングで助走のない状態から
フィールド中央へ届く超ロングスロー。
それは反則だろう。。。
フリーキックとほとんど変わらない。
ここまでの身体能力があると普通のプレイが
強力な必殺のプレイへと変化してしまう。
何とも恐ろしいものである。
日本の早い寄せからの攻撃も
カメルーンに同じ事でそれ以上のプレーを
やられてしまっており、完全にカメルーンペース。
これで得点に至っていないのは
これがワールドカップではないからだろう。
つまりカメルーンのモチベーションが
それほど高くないため、120%の状態では攻めてこない。
もちろん中澤や闘莉王、川口の活躍もあるが
どちらかと言えば、カメルーンのモチベーションに
助けられている部分が大きいと考えられる。
0-1で試合は動かないまま後半残り5分を切った。
依然日本は守り一辺倒となり、攻撃に転じるどころではない。
クリアしたボールが前線へ運ばれる事があっても
それはパスではなく、すぐにカメルーンにボールを奪われてしまう。
特に高いボールは身体能力で上回るカメルーンに
ほとんど取られてしまい、日本のボールにはならないのである。
しかしそんな後半43分、驚きのゴールが生まれた。
日本が得たコーナーキックで闘莉王が上がった事により
カメルーン選手の注意が闘莉王に行ったその時
グラウンダーのボールがペナルティーエリア外中央付近に飛ぶ。
これをスピードに乗った状態で一気に蹴り抜いた選手がいた。
山瀬である。
完璧にクリーンヒットしたボールは
一直線にカメルーンゴールへ突き刺さり
この土壇場で2-0と日本は追加点をあげたのである。
しかしその直後、日本にピンチが訪れる。
ロスタイムに入ったところで、ペナルティーエリア付近で
闘莉王がファウルを犯してしまう。
このファウルに闘莉王が怒り、ボールを外に蹴り出す。
これを見た審判が闘莉王に対してイエローを出す事態に。
これまで非常に審判に隠れて色々とカメルーンの
ラフプレイにやられてきただけに怒りが込み上げたのだろう。
恐らくこれはテストマッチでイエローが大きな意味を持たないため
こういった行為に行ったしまったのだろうが
ワールドカップなどの大きな大会では気を付けて欲しい。
そして、このフリーキックを蹴るのはエトー。
完全に枠に行ったエトーの強力なシュートを防いだのは
やはりこの男、神・川口である。
キャッチとまでは行かなかったが、しっかりと弾いて
日本の危機を防ぎ、その直後試合終了のホイッスル。
気がつけば、日本は2-0でカメルーンを下してしまった。
試合内容としては、後半特にカメルーンペースだったが
そこで引き下がらずに、数少ないチャンスをしっかりと
手中に収められたのは非常に大きい所だろう。
後半のカメルーンペースは、大久保などの
急な選手交代によるバランスが崩れた事によるものだが
実際の大会で、このような事態は良くある事。
それを経験し、勝利出来たのは日本としては
大きな収穫と言えるのではないだろうか。
また、大久保や田中達也と言った素晴らしい選手の台頭。
そして闘莉王という強力な攻撃的DFの復帰は
今後の日本代表の安心材料となる事は間違いない。
今回のメンバーには海外組と、この後行われるU-22日本代表の
メンバーは含まれていない。
つまり、この試合での日本代表はベストメンバーではないのである。
以前の日本代表から考えると、本当に選手層が厚くなった印象があり
今後に期待をかける事が出来る状態になったと言えるだろう。
日本代表の次の試合に期待したい。
さて、次はサッカーU-22日本代表である。
北京五輪最終予選の初戦で
日本はベトナムと対戦した。
まずは格下のベトナムが相手だが、油断は禁物。
しっかりとした内容の試合で、フル代表に続いて
快勝と行きたいところである。
気になる日本のスタメンは
GKに山本
DFに細貝、水本、青山直晃
MFに水野、本田圭佑、本田拓也、梶山、柏木
FWは平山と李のツートップである。
個人的には梅崎がスタメンだけでなく
控えにも入っていない事である。
前回の試合であれだけ結果を残したのに
なぜなのだろうか。
それだけU-22の中盤が厚いと言う事なのだろうか。
それは試合を見なければ解りそうにない。
オシム監督とは違い、私としては反町監督に
好印象はなく、この采配に不安が残る。
また、カレン・ロバートも代表メンバーに入っていないが
結果を残していないだけに、仕方がない。。。
個人的に好きな選手だったので残念である。
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりから日本は攻撃的に攻め
水野がいきなり右サイドを駆け上がり
ファウルを貰ってフリーキックを得るなど
良いリズムでベトナムを攻め立てる。
日本は右サイドの水野、左サイドの本田圭佑の
サイド攻撃と、中央平山のポストプレイなどが
非常に有効に機能し、序盤から完全に日本ペース。
ベトナムはフル代表の選手が多数いるが
それは選手層が薄いと言う事と同じとも考えられる。
この試合非常に興味深いのが
平山のボールコントロールである。
今まで最低のボールコントロール能力で
平山がドリブルすれば確実にボールを奪われていたが
この試合ではボールキープだけでなく、トラップ1つ見ても
以前よりも非常に安定したボールコントロール能力を
発揮しており、あとはこれが得点に結びつくだけと言う感がある。
しかし、それでも十分ではない。
やはり本田圭佑や水野、家長といった辺りと比べると
厳しいものがあるだけに、今後も精進が必要だろう。
対するベトナムは、アジアカップ同様に引いて守る布陣。
しかし今回はアジアカップのようにホームではなく
ベトナムからすれば日本はアウェイ。
アジアカップ以上に引いて守っており
日本も果敢に水野などがドリブルで切り裂いて行くが
フィニッシュのシュートなどが厚い壁に阻まれ
日本が猛攻を仕掛けながらも得点に至らない。
グループリーグを考えれば、ベトナムはアウェイでは
引き分けで十分と考えており
逆に日本は勝って当然。
この試合で勝ち点3を得なければ
この後に控えるカタール、そしてサウジアラビアとの試合で
大きなビハインドを負うことになってしまう。
それだけにこの試合、なるべく早い段階で得点し
ベトナムの引いた守りを切り崩して行きたいところである。
時間が経つにつれて、日本の攻撃で目立ってきたのが
U-20から昇格した柏木である。
運動量豊富で前線からのプレスや切れ込んで行くスピード
そしてセットプレイでは正確なボールを放つなど
左利きの水野と対になる動きでベトナムを翻弄し
幾度となくチャンスを作っていく。
後は決定打だけである。
前半も残り10分を切っても
未だ日本のゴールシーンが見られない。
ベトナムは後半15分辺りから猛攻を仕掛けると
記者会見で発表しているだけに
どうにか前半中に日本としては得点が欲しいところ。
試合は完全に日本が攻めている展開だが
ベトナムとしては攻めさせてやっている状態。
スペースが全く無い状態ではあるが
どうにかベトナムの赤い壁を打ち崩して欲しいものである。
しかし2分のロスタイムに入ったその時、ついにゴールが。
柏木のコーナーキックが一度は相手DFに跳ね返されたが
それがもう一度コーナーキックとなり
再びそのコーナーを柏木が蹴る。
綺麗な弧を描いたそのクロスに合わせたのはDFの青山。
この青山のヘッドがしっかりと決まり
日本は待望の先制点を前半中に手に入れたのである。
この先制点はベトナムの計算を狂わせる得点なだけに
非常に大きなワンプレーである。
この直後、試合再開してすぐに前半終了の笛が響く。
日本は苦しい展開となりながらも、どうにかベトナムの
厚い守りを切り崩し、先制点をあげて1-0で前半を折り返した。
迎えた後半、ベトナムのキックオフで試合開始。
日本に選手交代はなく、ベトナムはFWに代えて
MFを1人投入して来た。
この試合、日本としては勝って当然の試合。
それだけでなく、今後のグループリーグでの
得失点差を考えれば大差をつけて勝利したいところ。
1-0で満足する事なく、5点差くらいつけて
大勝して欲しいものである。
後半早々、李から平山へ決定的なパスが通るが
このパスを平山が完全なトラップミス。
やはり平山のボールコントロールは
まだまだ安心できるレベルに達していないという事だろう。
日本は後半の立ち上がりから
前半同様にベトナムに対して猛攻を仕掛ける。
ベトナムの方は前半ほど引いて守っている感はない。
やはり既に先制されている事もあり
守り一辺倒ではどうにもならないためだろう。
しかしベトナムの十八番は守りからのカウンター。
日本としては調子に乗って攻めている中での
カウンター一閃には大いに気を付けたいところである。
日本は依然として本田圭佑や水野、柏木などが奮戦し
攻め立てるが、中央に平山だけでは厳しい。
本来は平山ともう一人中央にいれば
もっと楽に得点が出来るはずなのだが
中央に人数が必要な時にいないのである。
そう考えるとU-22にはストライカーがいない。
平山も年齢を考えれば良いかも知れないが
同じ世代の水野、水本などのレベルを考えれば
ストライカーと呼ぶにはまだまだである。
個人的には李や岡崎などに可能性を感じるのだが
どうも平山を中心に考えるチーム作りが
彼らの成長を邪魔している感じが否めない。
確かに平山の高さは大きな武器だが
それだけで勝てるほど世界は甘くないと思うわけである。
後半20分を過ぎた辺りから、日本のサイド攻撃が弱ってくる。
さすがにこれだけの運動量では当然だろう。
しかしそれでも中央で決めるはずの平山が
再三決定的なチャンスを貰いながら
不甲斐ないシュートばかりで決めてくれない。
GKと1対1の状態でGKの真正面に蹴ったり
ヘディングを狙っていたら肩に当たったりと
何とも詰めの甘さが目立つプレーが多い。
個人的には一度代表落ちさせて
目を覚まさせるくらいでないと難しいのではないだろうか。
とにかくプレイに甘さが見え、腹立たしい。
今までのゴールも基本的にはごっつぁんゴールであり
平山自らが切り開いたゴールとは言い難い。
反町監督が平山に肩入れしている限り
日本の進化はないのかも知れない。
平山以外のメンバーが頑張るしかないのだろう。
後半30分、日本はこれまで大回転での活躍を見せた
柏木に代えて強力なドリブラー家長を投入。
この家長の投入で一気に攻撃的にリフレッシュされる為
ここからの日本の攻撃に期待したい。
この交代の直後、日本はFWの岡崎を準備。
後半32分、李に代えてその岡崎を投入。
これで日本の攻撃はより攻撃的になった。
その家長が相手を振り切る完璧なフェイントから
早速中央へクロスを入れるが、これを台無しにしたのが平山。
何とこのクロスをトラップするのにハンド。。。
もう話にならない。
その自信なさげな甘さの残る雰囲気が腹立たしい。
後半35分には本田圭佑がドリブルでサイドを切り崩し
一気に中央の平山へ鋭いグラウンダーのクロスを送るが
またも平山がGKの正面へ蹴り、完璧なチャンスを潰す。
実況ではあの位置にいれば良く、10本に1本入れれば
良いと話しているが、そんなわけはない!
あれだけ決定的なチャンスを味方にお膳立てして貰いながら
決められないのはストライカーとは言わない。
ルーニー、メッシ、クリスティアーノ・ロナウドを基準に考えれば
こんな最低の状態を養護する気にもならない。
日本が目指すのは北京五輪に参加する事ではなく
北京五輪でのメダルを獲得する事。
つまり同世代での世界トップレベルに食い込む事が目標なら
ルーニー、メッシ、クリスティアーノ・ロナウドなどの
同世代のプレーヤーを基準に考えなければ
メダルなど獲得できるわけがない。
この平山のダメさ加減には、この試合で本当に飽き飽きしてしまった。
そうこうしているうちに、試合は残り5分を切った。
驚くべきは水野のスタミナ。
ここに来てもまだ走る走る。
何とも素晴らしい選手だろうか。
やはりフル代表へ招集され、試合で使われるだけある。
この試合、水野がいなければ確実に負けていただろう。
後半41分、日本は自陣ペナルティーエリア付近で
ファウルを犯し、ベトナムにフリーキックを与えてしまう。
得点には至らなかったが、フリーキック時の壁の作り方が
非常に甘く、GKの山本が弾いたから良いものの
得点されていても全くおかしくない状態。
今まで攻めに攻めていただけに、いきなり攻め込まれると
一気に弱く見えてしまう。
このワンプレーからベトナムか一気に猛攻を仕掛ける。
まるでこの時間を待っていたようである。
日本は流れを一気にベトナムに持って行かれ
この終了間際にいきなり苦しい展開となる。
そしてロスタイムは3分。
前半よりも長いロスタイムである。
前半では日本がロスタイムに得点したが
サッカーでは同じ現象が逆のチームに起こる事は珍しくない。
何としても土壇場で同点に追いつかれドローで
初戦を終わる事だけは避けたいところ。
最後、細貝が怪我で一瞬抜けるアクシデントがあったが
日本は何とかベトナムの猛攻を防ぎきって
念願の勝ち点3を獲得した。
しかし、試合内容は最悪。
水野、本田圭佑、柏木、家長などの強力な選手がいたため
どうにかなったが、肝心のストライカー平山が
あの状態では話にならない。
平山はJリーグでは既に控えに甘んじており
試合感が鈍っている事も間違いない。
平山を絶対的なストライカーとして考えたチーム作りを
している限りは日本のこの北京五輪は非常に厳しくなるだろう。
次の試合は9月8日のサウジアラビア戦。
それまでに日本がどうにかこの状態を打開してくれる事を
切に、切に願うばかりである。
すっかり忘れていたが、日本サッカーには
まだあの怪物がいた。
現在19歳ながら、イタリアのセリエAで
今期いきなりゴールをあげた森本である。
日本にはストライカーがいないと思っていたが
彼がいるではないか。
イタリアでも絶賛されており、U-22でも
十分に通用する実力なのは間違いない。
不甲斐ない平山よりはずっと頼りになる。
ただ、個人的には森本にはイタリアでの地位を
しっかりと確立して欲しい気持ちもある。
現在のU-22日本代表の危機も救って欲しいが
やはりサッカーと言えばワールドカップ。
南アフリカ大会の時にA代表に招集されるべく
U-22の招集でイタリアでのサッカー生活に
支障を来してしまうのは得策ではない。
早くイタリアで完璧な地位を手に入れ
日本に凱旋して日本サッカーを
一気に引き上げて欲しいものである。
レッドソックスの松坂がまた負けた。
このところ見ているとほとんど本塁打で
完膚無きまでに叩きのめされる試合で負けている。
勝った試合も本塁打を喰らいながらも
味方の援護により助けられている事が多く
ピッチング内容が思わしくない。
色々な批評を見ている限りでは
球は走っているようだが、甘いところに入った時に
確実に持って行かれているのである。
これは対戦相手が松坂の癖を掴んでいるのか
もしくは松坂のコントロールが問題なのか。
私は試合を見ていないので解らないが
大きなプレッシャーの中で頑張っている選手なだけに
早く良い方向へ向かって欲しいモノである。
ついにこの日が来た。
サッカー日本代表のメンバーが発表された。
9月にオーストリアで行われる3大陸トーナメント用の
メンバーとなるのだが今回の発表はFW以外。
しかし、この段階で非常に嬉しい発表がある。
それはフランスリーグのル・マンに所属するMF松井。
そう、ついに彼がオシムジャパンに初招集となったのである。
私の予測ではオシム監督の考えているサッカーが
ようやく実現しうるところまで日本代表が
達しようとしているため
ここで最終兵器の松井が登場したのだと考えられる。
さて9月の3大陸トーナメントでの日本代表の試合は
果たしてどうなるだろうか。
大いに期待したい。
サッカー日本代表が参戦する間近に迫った
オーストリアでの3大陸トーナメントの
メンバーからDFの阿部が離脱。
どうやら腰をやってしまったらしく
遠征は難しいとの判断である。
また、先日発表された残りの選手は
巻、矢野、山瀬、田中達也、佐藤の5名。
今回は怪我で本調子ではない高原は外れた。
しかし本日までの練習でオシム監督は
エースの必要性を感じ、ギリギリまで見極めた上で
可能ならば高原を招集する可能性を示唆した。
ただ、一番はフランクフルトでの戦いを優先させる意向で
招集するかどうかは微妙である。
カメルーン戦で活躍した大久保なども外れているが
これはオシム監督の意志とは違う動きで活躍しても
今後のオシムサッカーには合致しないとの考えだろう。
さてこの3大陸トーナメント、初招集の松井を含め
非常に面白い日本代表が見られそうである。
大いに期待したい。
サッカー日本代表はオーストリアで行われている
3大陸トーナメントで初戦を
地元オーストリアと対戦した。
今回はフランスリーグの松井もメンバー入りしており
非常に期待のかかる試合になりそうである。
日本のスタメンはGKに川口
DFに加地、闘莉王、中澤、駒野
MFに中村俊輔、遠藤、鈴木、稲本
FWには田中達也と矢野が入る。
残念ながら松井が入っていない。
おそらくまだチームに馴染み切れていないか
羽生の様な途中出場で効果を発揮する選手なのか
どちらかだと思われる。
試合開始からまずはオーストリアのペース。
やはり地元と言う事もあり日本はしっかり守らないと
非常に厳しいことになるだろう。
序盤からオーストリアのペースで試合が進み
オシム監督もテクニカルエリアから必死に檄を飛ばす。
オーストリアの印象は、意外に強い。
欧州のチームなだけに、強いのは予想できたが
ホームチームの利点なのだろう。
予想以上に勢いがあり、日本にとっては良い相手となるだろう。
立ち上がりは完全なオーストリアペースだったが
日本も徐々にリズムを取り戻し、オーストリア優勢ながらも
日本が攻め上がる場面も見られるようになる。
気を付けたいのはオーストリアの当然のプレー。
オーストリアは非常に堅実で当たり前のプレーを
完璧にこなしてくるのである。
これは日本に取ってはやりたいプレーを
先にやられているので溜まったモノではない。
オーストリアは攻撃面ではパスがスムーズにつながり
守備面では素晴らしいプレスで日本の攻撃を潰してくる。
この辺りはさすが欧州のチームというしかないだろう。
そんな前半22分、チャンスが訪れた。
稲本と田中達也の活躍で得たフリーキックを
遠藤が枠に行くシュートを放つ。
相手GKが弾き、これを田中達也が詰める。
来たか?と思ったのだが、これがなんとゴールバーに。
残念ながら得点に至らなかったが
やはり日本のセットプレイは有効なようである。
中村俊輔と遠藤のフリーキックは
世界強豪国と言えど、止めるのは容易な事ではないのだろう。
日本のこのセットプレーから流れが変わる。
今までのオーストリアペースが逆転し
ようやく日本に流れが訪れる。
しかしながらオーストリアも最後でしっかりと防いでおり
止めなければいけないポイントでは
しっかりと止めて来ている。
そのまま試合は進み、前半終了近くになると
日本の攻撃が間延びし始める。
前線との距離が開き、攻撃面では全く良いところがない。
アウェイという事もあり、守備的になっているのは解るが
これでは得点には至らない。
この状態で前半終了間際にオーストリアに得点されてしまうと
日本に取っては非常に厳しい。
願わくば前半の間に立て直して欲しいが
まずは前半は無失点で乗り越え
後半へ向けてのオシム監督の立て直しを期待したいところ。
前半終了間際に、稲本から中村への素晴らしいパスが通り
もう少しでゴールという場面があったが
残念ながら中村のシュートは相手GKに阻まれてしまう。
そのまま前半終了のホイッスル。
後半での日本の選手交代はなく試合再開。
後半開始早々、田中達也が強力なドリブルから
シュートを放つなど、日本の立ち上がりは良い。
逆にオーストリアはあまりリズムに乗れず
どうやら日本のしっかりした守備が効果があったようである。
その後、オーストリアの攻撃が盛り返すが
どちらも決定打に欠ける展開となり
さすがのオーストリアの観客も痺れを切らす。
そんな後半23分ついにオシム監督が動いた。
田中達也に代えて最終兵器である松井の投入である。
そしてそれに続いて稲本に代えて中村憲剛を投入する。
松井はFWではなく、左サイドのMFでの起用のようである。
この交代で既存の選手も奮い立ち
松井も得意の強力なドリブル突破で
オーストリアを一気に攻め立てる。
これに続いてオシム監督は後半30分に
矢野に代えて巻を投入。
一気にチームをリフレッシュさせる。
オーストリアも交代枠を使うが、日本の猛攻にリズムを崩し
足が止まり、疲れの見える状態に。
ただ、交代したばかりの選手は強力に作用しているため
注意が必要である。
松井が入った後、日本は終始猛攻を仕掛け
非常に面白い場面が何度も見られるようになる。
面白いのは松井のプレー。
相手のマークが2枚付こうが、お構いなしに抜きにかかる。
これがまた強力なドリブルなため、見ごたえ十分。
後半終了間際、足を痛めた駒野に代えて今野を投入するが
結局試合は0-0のまま前後半を終えた。
この3大陸トーナメントでは引き分けはなく
ここからPK戦に突入する。
迎えたPK戦、オーストリアが先攻となる。
ゴールを守るのはもちろん神・川口。
オーストリアの1人目のシュートをしっかりと読み
触ったのだが、ゴールされる。
日本の1人目は中村俊輔。
こちらもGKに読まれつつもスピードに乗ったシュートで
ゴール右隅に決めた。
オーストリア2人目。
川口はまたも方向を読んでいたが
相手のシュートスピードが速く、決まってしまう。
日本の2人目は遠藤。
完全に相手GKをあざ笑う完璧なPK。
オーストリア観客も拍手するほどの
完璧なPKである。
オーストリア3人目。
このシュートも川口は完全に読んでいたが
やはりコースが厳しく手が届かない。
日本の3人目は中村憲剛。
こちらは落ちついて相手GKと逆方向に蹴り込み
これで3-3と同点のまま。
オーストリア4人目。
このシュートは川口の逆をつくシュートで
決まってしまう。
日本の4人目は今野。
なんとなく頼りない感じがしたのだが
それが的中してしまった。
相手GKに完全に読まれた上に
コースが甘く止められてしまう。
オーストリアの5人目は川口の逆を突くシュートだったが
これはクロスバーに当たり、日本は救われる。
日本最後のキッカーは中澤。
ここは決めてくれると信じていたが
なんと悪夢再来。
中澤のキックはクロスバーに当たって外れてしまう。
中澤はジーコジャパンの時のアジアカップでの
PKの悪夢があり、その後PKには気持ちを入れていたのだが
非常に残念である。
残念ながら日本はPK戦で敗れてしまったが
課題ははっきりした。
まず守備の面ではなかなかの結果を出したと言えるだろう。
しかし、やはり攻撃面ではあまりに決定力に欠ける。
FWの決定力というのもあるが、問題は中盤と前線の連携。
FWばかりが前線で孤立する場面が多く
チームで攻めている感じがしない。
この辺りをどう修正するかが次の課題となるだろう。
また、松井に関してはやはり非常に面白い。
次戦では是非ともフル出場でのプレイを見たいものである。
次は欧州の強豪スイス。
彼らを相手に日本がどう戦うか、注目したい。
北京五輪最終予選で、サッカーU-22日本代表は
グループ最強のライバルであるサウジアラビアと激突した。
このサウジアラビアに勝利しない限り
日本の北京五輪への道は開かれないと言っても過言ではない。
それだけにこの一戦、非常に重要である。
日本のスタメンは驚きである。
GKに山本。
DFに水本、青山直晃、伊野波。
MFに内田、水野、家長、本田圭佑、梶山、本田拓也。
FWは森島のワントップ。
そう、平山がいない。
ついにあの不甲斐ないストライカーと呼べないストライカーが
ベンチスタートとなったのである。
個人的にはこれで目を覚まし、その身体能力を活かしたプレーで
本当のストライカーとして復帰して欲しいものである。
このサウジ戦はアウェーでの戦い。
この試合で日本が勝利する事が出来れば
今後の戦いに大きなプラスをもたらす事は間違いない。
アウェーでの勝利を目標に素晴らしい試合を展開して欲しい。
日本のキックオフで試合開始。
序盤は両チーム共に様子を見ながらの立ち上がり。
先に手を出したのはサウジアラビア。
日本はシュートまで持って行かれるが
安定したディフェンスで体を入れ、シュートの精度を大きく下げる。
日本はアウェイと言うこともあり、ゆっくりと試合を進める。
面白いのはやはり水野。
彼がボールを持った時は何かが起きそうな予感がする。
ファンタジスタとか、そう言うたぐいのものではなく
気持ちが違うのである。
非常に前向きで攻撃的なプレーで
相手のプレーを鈍らせ、そこに自分が切れ込んでいくと言う
完全に自分の持てる力を出し切ってのプレーは
観戦している方に取っても気持ちの良いモノである。
時間が経つにつれて日本が攻めに転じるかと思っていたが
前半20分を過ぎても日本は守りを中心にした試合展開。
基本的に日本のディフェンスが安定しているので心配ないが
気になるのは本田圭佑の辺り。
どうも本田圭佑へのパスが悪いのか
本田圭佑のトラップ力が無いのか
はたまたその両方なのか
彼のところでボールを奪われる部分が多く
そこから非常に危険なプレーに持ち込まれる場面が目立つ。
最終ラインでのディフェンスは良いのだが
本田圭佑の辺りで奪われると
どんなに最終ラインが優秀でもどうにもならない事が起きうる。
この辺り、修正して欲しいものである。
そんな前半23分近辺で、日本に痛恨の出来事が。
本田拓也と本田圭佑に続けてのイエローカードが出される。
本田拓也はタックルがファウルの判定。
そして本田圭佑はその後得たスローインで
味方を探している時間が長く、遅延行為を取られた。
まだこの戦いは最終予選第2戦。
ここで2枚もイエローを出されては今後の展開が思いやられてしまう。
その後、日本はようやく攻撃に転じ
水野や家長を中心にサウジアラビアに攻めかかる。
水野が枠に行く鋭いヘディングを放つが
相手GKがなかなかの腕前。
このGKから点を奪うのは一苦労するかもしれない。
日本が攻撃に転じたのもつかの間
前半30分近辺になると、サウジが流れを日本に行かせないように
再び猛攻を日本に仕掛けてくる。
日本も家長と森島でカウンターを仕掛けるなどして対抗するが
ここから緊迫した試合展開になる。
前半40分を越えると、サウジまで引いて守る展開。
日本は相手が出てきたところで一気に攻め上がるスタイルなので
サウジが攻めて来ないと、何とも戦いづらい。
それでいてサウジは緩急をつけて、日本の隙を突いて
いきなり攻め上がって来るのでタチが悪い。
試合は2分のロスタイムに入り両チーム共に一気にスピードアップ。
しかしながら得点には至らず前半終了。
出来れば前半中にリードを奪いたかったが仕方がない。
後半に期待したい。
サウジアラビアのキックオフで試合再開。
日本は驚きの交代劇が。。。
何と水野に代えて柏木を投入。
何も水野でなくても良いのでは?と思ってしまう。
特に前半非常に良い動きを見せただけに
柏木の投入は面白いが、スタミナのある水野を
ここで代えるのが果たして得策なのか。
大いに疑問である。
水野に代わって入った柏木の動きは良く
十分に水野の代わりを果たしている。
しかしやはり交代選手が水野である必要性は薄い。
試合は日本は相変わらずの守ってからのカウンター。
サウジも前半と同じく日本の動きを見ながら
緩急をつけて攻めるスタイルである。
ただ、気になるのは日本が攻められる場面が多く
少々心配な部分がある。
前半は水野の豊富な運動量で救われた部分もあるので
その辺りの影響が出ないことを祈るばかりである。
また、前半同様に本田圭佑などが上がった際に
カウンターを仕掛けられる部分が多く
そうなると最終ラインより一列前の選手が
守備に回らなければならないのだが
サウジ選手のスピードが速く、日本が置き去りにされてしまう。
この部分は後半になっても全く改善されておらず
反町監督のハーフタイムでの采配に疑問が残る。
そんな前半18分、日本に取って最高の展開が訪れる。
なんとサウジのMFトゥルキが2枚目のイエローで退場。
日本のリスタートを邪魔し、ボールを蹴り出した
行為に対してファウルを取られた。
これでアウェイでの試合で11-10と数的有利を得たのである。
このトゥルキの退場のおかげで、日本は一気に攻めに転じる。
サウジの中盤が薄くなった事で、パスがスムーズにつながり
それが攻め上がる起点となり始めたのである。
しかし、個人的には逆に心配な部分もある。
調子に乗って攻め上がってしまうと
サウジのカウンターを喰らう可能性が高い。
特にサウジの身体能力は高く、とにかく速い。
日本が攻め上がった事で、守りが薄くなり
そこを狙って一気にカウンター、そして日本の失点。
そんなシナリオは十分に考えられる。
サッカーは人数ではない。
退場などで1人少ないのにも関わらず
勝利したという試合はよくある話。
それだけにディフェンスはしっかりと気を付けて欲しい。
後半23分、サウジはエースストライカーのユセフを下げ
薄くなった中盤を補強するべくMFを投入。
攻撃力は下がるが、それでもサウジのスピードは十分あるため
日本に取ってはサウジの中盤が元に戻った分
FWが不在とは言え、11-11に戻ったと思って良いだろう。
そしてその交代の後、案の定サウジが猛攻を仕掛ける。
これに対して家長が相手を倒し、痛恨のイエロー。
場所も日本ペナルティーエリアのすぐ外側なだけに
このワンプレーで流れが変わってしまう可能性が高い。
このFKはゴールの枠を外れ、事なきを得たが
問題はここからである。
幸か不幸か、家長が倒したサウジの選手が負傷し
一時ピッチの外に出されたため、11-9と数的には有利。
この時間帯を使ってリズムを取り戻したいところ。
結局サウジの選手はしばらくして戻り、再び11-10となる。
その後家長がサウジ陣内の同じような場所で倒されるが
ノーファウルの判定となる。
ファウルっぽい感じがしたが、その前のプレーもあるので
文句は言えないと言ったところだろう。
日本はその後、家長がを放つ場面があるが
またも相手GKに防がれる。
このサウジのGK、侮れない。
後半31分、日本は梶山に代えて青山敏弘を投入。
ここまであまり目立ったプレイの無い梶山だったので
この青山には期待したいところ。
この辺りから再び試合は混戦となり
どちらの流れとも言えない展開となる。
残り時間も15分を切った事で、両チーム共に
一気に気合いを入れた格好となった。
そのまま両チーム決定打の無いまま試合は進み
後半42分、日本はここで森島に代えて平山を投入。
ここで平山が得点出来れば再びエースを名乗っても
まぁ許せると言っても良いかもしれない。
試合は2分のロスタイムに突入。
日本としてはどうにか押し込み、勝ち点3を取って
次のカタール戦に臨みたいところ。
最後の最後でサウジアラビアのコーナーキックとなり
日本はピンチを迎えるが、何とか防ぎ切り
0-0のまま引き分けで試合終了。
試合内容としてはディフェンス面では悪くない。
問題は攻撃面である。
決定力に欠ける展開はアウェイという事を考えると
守りから入るのがセオリーなので、仕方がないが
それでも日本の中盤には疑問が残る。
特に本田圭佑、本田拓也、梶山の辺りは
少々頼りない感は否めない。
また、一番の疑問は反町采配。
なぜ水野を下げたのか。
ここは大きく疑問である。
水野はフル代表でも活躍し、その無尽蔵のスタミナを
大々的に披露しており、疑いの余地はない。
あそこで柏木を代えるなら、梶山などと代えた方が
日本の攻撃力が上がったのではないかと思ってしまう。
反町監督に関してはあまり良い評価は聞かない。
それを鵜呑みにしてしまうのもどうかと思うが
この采配を見ている限りは私も疑問が残ってしまう。
この辺り、どう修正するかが今後のU-22日本代表の課題だろう。
この試合の結果、日本は勝ち点4となり
勝ち点ではカタールと並んだ。
しかしながらカタールは得失点差で+2とし
日本は+1となっているため
首位はカタールのまま。
ただ次はホームでのカタール戦。
これに勝利すれば文句なしに日本が首位に立つ事が出来る。
次のカタール戦、大いに期待したい。
レッドソックスの松坂が滅多打ち。
3回を投げて8失点でKOという
最低の記録を叩きだしてしまった。
このところの松坂はあまりに失点が多く
とても安心して見ていられない状況である。
メジャーという異国の地での投球に
まだ慣れていないのだろうか。
言葉がしっかりと通じなかったり
日本では当然の事が出来ないと言う現象が
ここまで彼の投球を不安定なモノにさせてしまった。
破格の値段でレッドソックス入りしただけに
メディアやファンもそろそろキレ出す頃だろう。
どうにか修正出来れば良いのだが
時間をかけるわけにもいかない。
何ともプロの難しい部分だろうか。
全ての職業に通じるモノがあるが
とりわけ私も非常に胸が痛い。
早く調子を取り戻し、その黄金の腕で
三振の山を築いて欲しいものである。
オーストリアで行われている3大陸トーナメントに
出場している日本代表のオシム監督ところへ
同じくオーストリアのザルツブルグに所属している
三都主が訪問した。
どうやら心中は代表復帰へのアピールのようだが
オシム監督の方は三都主に興味がない様子。
既にメディアに三都主は年で、スピードが無いと
きっぱり切り捨てている。
オシムジャパン発足時にはレギュラーで出場し
不動の地位を築きつつあったが、今では完全に度外視されている。
個人的にはこれは現在の日本サッカー界を憂う出来事。
と言うのも、三都主はオシムジャパンで活躍している最中に
このオーストリアのザルツブルグにレンタル移籍が決まった。
三都主も海外でのプレーで実力をつけるつもりだったのだが
ザルツブルグはそこまで強いチームではなく
Jリーグとあまり変わらないレベル。
しかも言葉が通じないため、語学堪能な宮本ばかりが起用され
三都主はあまり出番がない。
そう、必ずしも海外でプレーする事が
今の日本サッカー界に取って良い事ではないのである。
日本のサッカーはまだまだ弱い。
しかしながらそれは世界レベルと比べた場合の話。
海外の国全てが日本のJリーグよりもレベルが高いかと言えば
それは必ずしも高いとは限らないのである。
それなら常にレギュラーで出場出来るチームにいた方が
よほど力になり、能力も伸びるというもの。
つまり移籍とは諸刃の刃であり、三都主の場合は
それが悪い方向に向かってしまった例である。
海外に移籍してもレギュラーで出場出来なければ
Jリーグのレギュラーに劣ってしまう。
三都主にはオシム監督が以前発した言葉が
今になって重くのしかかっているだろう。
素晴らしい選手なだけに、非常にもったいないが
この事はJリーグの選手全てが教訓として
受け止めるべき事実だと言える。
今後の三都主の活躍に期待したい。
四ッ谷Sokehs RockにてSBCの
B-Side Sessionを行った。
今回も多くの方々がところ狭しと
Sokehs Rockのステージで素晴らしいアンサンブルを
繰り広げ、大いに盛り上がった。
やはりPAシステムがあると言う事で
Vocalなどのフロント楽器の方々からは
非常に好評を頂いている。
楽器的に少ないのはPianoとDrums。
まだSBCのB-Side Sessionを経験した事のない
Piano、Drumsのプレーヤーはチャンスである。
次回は10月15日の月曜日なので是非とも参加して頂きたい。
さて、サッカー日本代表が参加している3大陸トーナメントで
日本は第2戦をスイスと対戦した。
オーストリア戦では攻め切れなかった課題を
どのように修正しているか、大いに期待したい。
日本のスタメンは非常に興味深い。
GKに川口。
DFには中澤、闘莉王、加地、駒野。
MFは中村俊輔、遠藤、稲本、鈴木、そして松井。
FWは巻のワントップ。
オシム監督はついに松井をスタメン出場させてきた。
彼の活躍が日本を救うかどうか、注目である。
対するスイスはドイツワールドカップベスト16に入った強豪で
先日はオランダとの親善試合に勝利しており
この一戦は日本に取って大きな経験をもたらす事は間違いない。
スイスのキックオフで試合開始。
この試合、日本の立ち上がりが良い。
特に松井と遠藤の左サイドからの攻撃が良く
二人がバランス良く入れ替わって
スイスのDFの嫌なところでプレーしている。
しかし前半8分の辺りでスイスもエンジンをかけて来た。
スイスのサイド攻撃が非常に強力で
一気に突破を図ってくる。
これがまた止まらない。
日本はしっかりした守備で守ってはいるが
安心する事は出来ない。
完全に格上との試合で安心などあり得ないのである。
と思っていたら前半10分、試合が動いた。
スイスのサイド攻撃を押さえるべく
日本が自陣ペナルティーエリアのすぐ外でファウルを犯し
このフリーキックが日本のゴールをこじ開けてしまった。
さすがはスイス。
芸術的な弧を描き、日本の壁の外側から
川口が絶対に届かないところへ吸い込まれていった。
そしてその直後、またも日本に悪夢が訪れる。
前半12分、やはりドリブルで攻め込まれ
ペナルティーエリアで闘莉王が止めに行ったところで
相手の蹴ったボールが闘莉王の腕にあたりハンドを取られてしまった。
これで得たPKをスイスがしっかりと決めて
あっという間に0-2と日本は突き放されてしまった。
先ほどまで良い試合だと思っていただけに
この実力差には少々厳しいものを感じる。
0-2とリードされた後、このスイスの勢いに
日本は完全に守り一辺倒となり
どうにもしがたい状況に陥ってしまう。
どうにかして日本はスイスからボールを奪おうとするのだが
スイスの驚異的な組織力の前に、ボールが奪えない。
逆に日本のボールはスイスに簡単に奪われてしまう。
とにかく感じるのは個々の基礎能力の高さである。
まずトラップが上手い。
完璧にボールの勢いを殺して、次のプレーにつなげるあたりは
スイスは当然のようにこなしている。
またパスに関しても非常に精度が高く
短い簡単なパスでも完璧なコースで完璧なスピードでパスを出すので
受ける方も完璧なトラップをしやすいのである。
個人技などではなく、当然のプレーをしつつ
そこにチームとしての組織力を加えているスイス。
何とも恐ろしいチームである。
しかし本来はスイスの様な戦い方を日本はするべきであり
本当に良い見本となっている。
日本はその後も松井などが驚異的なスピードと
フィジカルの強さで一気にシュートまで持って行くなど
反撃しようと必死なのだが、ゴールが遠い。
見ていて嬉しくなってしまうのがこの松井大輔。
動くは動く。とにかく動く。
取れなさそうなボールに対しても全速力でぶつかっていき
十二分に相手にプレッシャーをかけ
取れそうなボールには一度引き離されても
何度も何度もトライするその姿は本当に心強い。
個人的にはこの松井のプレーが見られただけで
この試合、満足と言っても過言ではないほど
心を打つプレースタイルである。
前半30分近辺で、ようやく日本の時間が訪れる。
スイスの攻撃の手が緩んだところで
日本は一気に攻撃を仕掛け、スイスを攻め立てる。
スイスの組織的な守備に阻まれ、得点には至らないが
何度もトライする事で、世界トップレベルの強さを知り
あわよくば一気に進化するチャンスでもあるので
頑張って欲しいものである。
結局前半は日本は無得点で折り返す事になる。
後半に向けてハーフタイムでのオシム監督の作戦に
大いに期待したい。
日本のキックオフで試合再開。
日本に選手交代は無く、一方のスイスは2人代えてきている。
日本は立ち上がりからスイスを攻め立て
逆にスイスは2点のリードをしっかりと守る体制。
そして後半7分、相変わらず素晴らしい攻めを見せていた
松井が値千金のプレーを見せた。
左サイドから驚異的な突破力で相手を置き去りにした瞬間
スイスDFが松井をペナルティーエリア内で倒してしまう。
これで得たPKを中村俊輔がキッチリと決めて
日本は1-2と追い上げを開始した。
後半の早い時間帯での得点なだけに
ここから一気にスイスを攻め立てたいところである。
その後も闘莉王が素晴らしい上がりを見せるなど
この後半、日本の動きが良い。
縦パスが通り始めた事が直接の原因だが
見ていると縦パスが通り始めたのは
日本がダイレクトでパスを回し
それが相手につけいる隙を与えていないのである。
このペースでまずは同点まで持って行きたい。
そして攻め続けた後半22分
日本についに素晴らしいゴールが訪れた。
またも松井が得たFKを中村俊輔が絶妙のクロス。
それをスイスの高く強いDFを剥がして
巻が得意のヘッドでスイスのゴールへ流し込んだ。
この得点で日本は2-2と同点に追いついた。
このゴールは大きい。
まだ十分に時間がある状態なので
日本にはここから逆転、そして勝利を勝ち取って欲しい。
ここでオシム監督は後半25分、松井に代えて山岸を投入。
おそらくまだ松井は動けたとは思うが
オシム監督の考えは他の選手を試したかったのだろう。
あくまでこれはワールドカップではない。
それならばスイスという絶好の強豪相手に
色々な事を試しておきたいのだろう。
日本が同点に追いついたところで
ついにスイスが重い腰を上げた。
これまでリードしており、しっかりと守っていたが
ここにきて同点にされた事で
再び一気に日本に対して猛攻を仕掛けてくる。
しかし日本も前半とは違う。
このスイスの猛攻を防ぎつつ、追加点が欲しいところ。
そして後半32分、代わって入った山岸の突破から
上げようとしたクロスがコーナーキックに代わり
そこから上げたクロスがまたも巻のところへ。
そしてこの巻に対して、先ほど得点された事もあり
スイスDFが巻を引きずり倒し、このプレーで日本がPKを得た。
このPKを中村俊輔がキッチリと決めて
ついに日本が3-2と逆転に成功した。
本当に素晴らしいチームプレイでの得点であった。
オシム監督はこの直後、後半34分に巻に代えて矢野を投入。
様々な戦力を試したい考えのようである。
しかしこの直後の後半35分、日本のパスミスで
相手にコーナーキックを与えてしまい
このコーナーキックで上げたクロスをスイスに押し込まれてしまった。
丁度代わって入った矢野がマークを振り切られる形となり
少々残念ではあるが、ここからもう1点追加点を入れ
堂々の勝利を手に入れたい。
スイスは3-3と同点にしたところで
この試合一番の猛攻を仕掛けてくる。
このとてつもない猛攻は恐ろしい。
一瞬たりとも気が抜けないプレーの連続で
こういう時の集中力は驚異的なモノがある。
先ほどまで完全な日本ペースだったのが
あれよあれよと言う間にスイスペース。
これがサッカーの醍醐味であり、恐ろしいところだろう。
後半41分、日本は遠藤に代えて佐藤を投入。
この後半終了間際でスピードのある佐藤を投入する事で
相手を翻弄し、得点に持って行きたい考えである。
日本はロスタイムに中村俊輔に代えて中村憲剛を投入する。
そしてその投入直後、ロスタイム残り1分もなかったところで
左サイドからのクロスを中村憲剛がシュート。
しかしこのシュートを相手GKが弾く。
だがこの弾いたところに後半から入った矢野が詰め
相手ゴールに流し込む。
この土壇場に来て4-3と日本は再びリードしたのである。
あまりの素早い展開に、驚くばかりで感動できないほどであった。
この得点の後、残り時間が無いところで
スイスは全員攻撃で日本を攻め立てるが
最後は川口がしっかりと押さえて試合終了。
いやはや驚きの連続である。
この一戦がもたらしたモノは非常に大きい。
日本がこのスイスに勝利した事も大きいが
この一戦がもたらしたのはそれではない。
まず、日本がスイスのような強豪国と
対等に渡り合えた事実。
確かにスイスは強かった。
しかしそれに対して日本は組織でのプレーで
何とか立て直し、勝利まで持っていた。
この経験がまず大きな事実となる。
そしてこの試合で得た課題である。
前半は完全にスイスペースだった。
しかしそれはスイスが強かったからだけなのだろうか。
早い時間帯にあっという間に2点を取られた事で
完全に気後れしていた感がある。
立ち上がりから良い攻撃もあったが
やはりスイスという強豪国相手に
構えすぎていたところがあったのだろう。
それがこの試合、日本がスロースタートとなった原因であり
今後日本が技術だけでなく精神面に関しても
もっと鍛えなければいけない事を示している。
スイスが猛攻を仕掛ける時、そこに遠慮などはなく
本当に必死で日本ゴールを目指して来た。
その必死な姿勢、そしてその精神が生む集中力。
これは絶対に無視出来ない。
日本に取って足りないのはハングリー精神のような気がしてならない。
絶対に勝つ!と言う気持ちは勿論あると思う。
しかしそれが足りていないのだと思われる。
それはこのスイスを見ていれば解る。
気持ちで負けていれば、相手の攻撃は防げないし
ましてや自分たちの本当の実力など出せるわけもない。
日本より強い国は沢山ある。
その強豪国に勝つには、日本がいつでもベストを出す必要があり
そのためには、気持ちだけでも強豪国より強く持たなければならない。
まさにホーム&アウェイの状態が試合に影響するのと同じ事だろう。
ともあれ、勝利できたのは嬉しいことである。
このスイス戦で得た事を次の試合にも活かし
更なる進化を見せて欲しいモノである。
日本代表の次の試合に期待したい。
素晴らしい試合であった。
サッカーU-22日本代表は北京五輪最終予選で
日本はついにホームでカタールとの直接対決に臨んだ。
グループ最大のライバルはサウジだと思っていたが
現在の首位はカタール。
サウジは最下位に甘んじている状態。
となればこのカタール戦に勝ち、首位を奪いたいところ。
日本のスタメンはGKに山本。
DFに青山直晃、水本、内田、伊野波。
MFに本田拓也、梶山、柏木、家長、水野。
FWは森島のワントップ。
事前情報では平山を起用するとの報道があり
非常に心配していたが、どうやら森島を使うようである。
とてもではないが、今の平山に以前のような怖さはなく
U-22日本代表に相応しいとは思えない。
また、この試合本田圭佑が累積イエローで欠場。
しかしながら、本田圭佑が不在でも
サウジ戦を見ている限りでは全く問題ない。
以前はあの驚異的なフリーキックや、中盤でのパスワークなど
良い面が全面に出ていたが、最近はどうも調子が出ていない。
アウェーでのサウジ戦からほぼ休み無い強行軍なので
ここでしっかり休養を取って貰う方が良いだろう。
今の日本には柏木や森島などの若く力強いメンバーが加わっており
この試合は彼らの力を中心に勝利を勝ち取って欲しいものである。
カタールのキックオフで試合開始。
日本は前半30秒で森島から水野へパスが通り
水野がいきなり右サイドから強力なシュートを放つなど
立ち上がりから攻撃的な姿勢で臨んでいる。
対するカタールはここが日本と言うこともあり
守りから入る慎重な立ち上がりを見せている。
そんな立ち上がりの中、前半6分にいきなり試合が動いた。
水野が攻めの姿勢から奪った右サイド遠い位置からのフリーキックで
水野自らが絶妙で最高のクロスを上げ、それを梶山がヘッドで押し込んだ。
日本はこの早い時間帯にまず1点を先制した。
この先制点で、日本は一気にペースを変えた。
まずはゆっくりと最終ラインでボールを回し
守りのカタールの選手を引き出し
穴の空いたところで攻撃を仕掛けるという
リードしているチームの戦い方に変更したのである。
個人的にはもう少し積極的に攻めても良い気がするが
相手が完全に守りの姿勢でいる以上は
攻めてスタミナを消費するよりは、こういった戦い方の方が
合理的であるとの判断だろう。
しかし、この戦い方の心配は相手に得点があった時に
今までスローペースで戦ってきた日本に取って
すぐに切り替えが出来るのかと言う部分であるが
そこは選手を信じるしかないだろう。
そんな流れの中で前半12分、カタールの強烈なロングシュートが
日本のゴールを襲ってきた。
このシュートが日本の流れを良い意味で変えてくれた。
スローペースだった日本がこのシュートで目を覚まし
再び積極的に攻撃に転じるようになり
水野がフリーキックでゴールを狙うなど
動きのあるサッカーに変わってきた。
カタールの守りの姿勢に、日本は最終ラインのパス回しから
入る姿勢は変わっていないが、先ほどとは違い
点を取るためのパス回しをしており良い流れである。
ただ、気になるのは日本の守備である。
大方大丈夫なのだが、少々危険な面がある。
時折カタールのカウンターにマークが付き切れていない場面があり
これが怖い場面につながっているのである。
カタールがカウンターのチームなだけに
攻撃している時も、日本は守備に気を遣う必要がありそうである。
しかし前半21分、そのカタールのカウンターが炸裂。
これを止めるために本田拓也がファウルを犯し
これがイエローの判定。
本田拓也は累積警告で次のアウェーでのカタール戦を
欠場しなければならなくなった。
このプレー以降、流れがカタールに傾く。
守りの姿勢は崩していないが、日本がカタール陣内に攻め込んだ時の
カタールのプレッシャーが強くなり、日本はとしては
注意し続けなければいけない時間帯となった。
しかしこの流れを変えたのが前半25分の森島のプレー。
中央から強烈なロングシュートを放ち
カタールの流れを一気に日本に引き寄せる。
その後もカタールに流れが行きかけるが
水野や柏木がしっかりとカタールの攻撃の芽を潰し
素晴らしい活躍を見せている。
しかし日本のパスミスでカタールが攻撃に転じる事が非常に多く
パスの精度などはもっと気を付けなければならない。
この試合、特に水野が凄い。
もう攻守に渡り、右サイドは彼一人が完全に支配している。
守備では1人でカタール選手数人をチェックし
パスを回されてもボールと同じようなスピードでチェックに行き
攻撃では圧倒的な突破力と驚異的なスピードで
カタール選手を抜き去り、カタールとしてはファウルで
止めるしか方法がないという状態。
全く持ってカタールにとっては堪ったモノではない。
そして試合が進むにつれ、もう一人変貌した選手がいる。
森島である。
とにかくどんな状態でもシュートに持って行く姿勢が
本当に心強く、心に残る。
これは日本にとって将来最高のストライカーになりうる選手が
ようやく登場したと言っても良い。
森島や水野のように、気持ちがまず前に行っている選手がいれば
日本はこれからもっともっと強くなる。
大いに期待したい選手である。
試合は2分のロスタイムに入り
日本は攻め続けるが、少々疲れも見えており
最後の最後でカタールに攻め込まれるも
どうにか守り切り前半は1-0で終了。
日本としてはハーフタイムでスタミナを回復し
しっかりと後半の確認を行ってから
後半も早い時間帯で追加点を取って
有利に試合を運びたい。
日本のキックオフで試合再開。
日本は後半のファーストプレイから森島の体の張ったプレイで
フリーキックを得て、最高のムードである。
このフリーキックを水野が思い切りシュートに行くなど
素晴らしい流れが後半開始から日本に来ている。
先日のA代表の松井、そしてこの試合の水野、森島など
やはりサッカーには気持ちが重要である事が
ここ数試合で深く理解できる瞬間である。
水野や森島の活躍の凄さに見落としがちだったが
柏木も非常に素晴らしい。
技術は水野には少々劣ってしまうが
気持ちは非常に前向きで、それが運動量に現れている。
若い世代やA代表にも選ばれたような選手が
現在のU-22日本代表を支えていると言えるだろう。
逆にそれ以外の選手はあまり目立ったプレイがない。
平山に頼ろうとする反町監督ではやはり厳しいのだろう。
今回はサッカー協会や他の多くの圧力で
ようやく平山依存を避けられた格好だが
個人的にはもう反町監督ではダメな気がしてならない。
オシム監督が兼任してくれれば最高なのだが・・・。
後半になり、カタールは少々高い位置から日本のボールを狙って来るが
これを森島や水野のプレーがカタールに流れが行くのを防いでいる。
そんな後半10分、少々心配な出来事が起こる。
センターサークル付近で梶山が相手と競った際に
足を伸ばした状態で着地してしまい、左膝を痛めて退場。
日本は代わりに青山敏弘を投入した。
しかしこの後も内田の超俊足を活かしたオーバーラップで
相手ゴール付近でFKを得るなど、若い世代がまたも活躍。
こうなるとこの試合、どうしても勝たせてやりたい気持ちになる。
そんな中、同じくA代表経験もある家長にもこの気持ちが伝染。
今までも前向きだったがそれがパワーアップする。
そしてそして、それにディフェンスの水本も追随し
守備で素晴らしいプレーで日本の危機を救っている。
後半、徐々に時間が経つにつれて
ついにカタールが攻撃に力を入れるようになり
カタールの攻撃時間が長くなる。
今まではカウンターだけだったのだが
このカタールの戦術変更で試合展開が速くなり
日本としてはこの辺りでの失点は絶対に避けたいところ。
逆にここで追加点を奪えれば、この試合相当楽になる。
そんな後半23分日本に悪夢が訪れた。
相手のフリーキックで本田拓也が本来の壁位置より
前に出てプレーしてしまい、この試合2枚目のイエロー。
そう、これでレッドカードで退場となってしまい
この大事な時間帯で日本が10人となり
大きなアドバンテージを与えてしまったのである。
そしてこの退場で日本は水野に代えてDFの小林を投入。
これまでの水野の活躍を考えれば個人的には
家長や森島を下げて小林を投入した方が良いと思うのだが
運動量的には水野が圧倒的に勝っていたため
スタミナを考えて後退させたのだろう。
日本は10人になっても家長や内田、森島の活躍で
攻め続ける姿勢を崩さない。
数的不利があるので少々守備の面で心配だが
ここは頑張って貰うしか方法がない。
後半33分、日本ゴール前で完全に相手がフリーになり
とてつもなく危険な状態になったが
ここで危機を救ったのがGK山本。
とんでもないスーパーセーブである。
この直後も山本が危険な状態を身を挺して救い
神・川口の後の次世代のGKがいる事を証明して見せた。
これまで少々頼りない感じがあったが
この試合の雰囲気で本来の力が出始めたと言える。
ここから試合は大混戦。
どちらに点が入っても不思議ではない目まぐるしい試合展開に。
こうなると一瞬の隙が命取りになる状態である。
そんな後半41分、森島にイエローカード。
ヒートアップした状態で相手DFに対して
何もしていないのにファウルを取られた事で
審判に対して文句を言ってしまい
この行為がイエローとなったのである。
ファウル自体でイエローになったわけではないだけに
非常に残念でならない。
現在のU-22のFWは彼以外は不甲斐ないだけに
累積警告なども考え、イエローだけは注意して欲しい。
そして試合はロスタイム5分の表示。
長すぎる。。。
途中色々あっただけに仕方がないが
今の日本は10人で運動量が増えており
この状態での5分は長い。
どうにか持ち堪えて欲しいものである。
ロスタイムになり、カタールは完全に攻撃モード。
守備の事などお構いなしで攻め上がって来る。
人数が足りないだけに日本に取ってはこれがきつい。
しかしこの流れを救うのが柏木、家長、森島の3人。
豊富な運動量で高い位置でボールをキープし続ける。
そして ロスタイム3分のところで日本は森島に代えて李を投入。
運動量を増やし、前線で踏ん張り時間を使う戦法に。
そしてここに来て家長が高い位置でボールを長い時間キープ。
カタールはこれをファウルで崩すしかなく
時間は徐々に過ぎていく。
そしてようやく試合終了のホイッスル。
最後の5分が本当に長かった。
試合は1-0で日本が勝利。
この勝利で日本はついに最終予選グループリーグで
単独首位に立った事になる。
本当に素晴らしい試合であり
得たモノは非常に沢山あった。
一部の前向きの選手の活躍がチーム全体に影響を与え
その事で実力を出せた選手が急成長。
自らの本来の力を出せた事で、今後の試合で
大きな力となるのは間違いない。
課題は今回力を出せなかった選手。
ベンチにいた平山や、出場していない本田圭佑などである。
彼らが次の出場する機会でどんな変貌を遂げてくれるかが
今後の日本の運命の鍵を握るのは間違いない。
現在の水野、柏木、森島などだけでは駒が足りない。
もっと日本は強くならなければ、本戦に出られたとしても
確実に世界トップクラスの国には負けてしまう。
マイアミの奇跡を再び起こしてもらうべく
今後のU-22には頑張って貰いたい。
最高の試合であった。
このところサッカー日本代表であり
高原と同じフランクフルトに所属する
稲本の評価が急上昇している。
フランクフルトのフンケル監督は
放出したスイス代表MFよりも1ランク上の選手と
とにかく大絶賛である。
これは稲本が急成長したのか
もしくはようやく彼が本領を発揮出来るチームに
巡り会ったのか、どちらなのかは不明だが
これは日本代表に取って非常に
心強いニュースとなりそうである。
今後の活躍に期待したい。
このところ中国のあまりに酷いマナーが
大いに話題を呼んでいる。
サッカーではもう有名だが、中国の観客のマナーは
とにかく最悪で、お話にならない。
国歌斉唱中だろうがお構いなしのブーイング。
特に過去の事もあり、日本には強いブーイングを浴びせている。
日本に対してどうだと言う話はどうでもよい。
それよりも心配なのは、あそこまで自国びいきの
運営の仕方を考えると、北京五輪で面白い記録が出るとは思えない。
記録に関係ない勝敗で決まるスポーツに関しても同じである。
宿の環境や、食事などの配慮。
そう言った事を考えると何とも心配でならない。
果たして注目の北京五輪、どうなるだろうか。
元日本代表MFであり、サッカー解説や
コーチなどで有名な水沼氏の息子が
横浜マリノスのユースチームからトップチームへ
昇格する事が決まったようである。
いわゆるU-17ワールドカップで活躍した世代は
黄金世代と呼ばれ、日本サッカー界に大きな影響を
与えることが容易に予想できるとされている。
実際に先日のU-17ワールドカップでは
決勝リーグ進出こそ逃したが
非常に面白い試合を展開しており
彼らが北京の次のオリンピックを引っ張り
そしてその先のフル代表でのワールドカップと
今から楽しみな限りである。
もちろんU-17は水沼だけではない。
他にも個性豊かな選手が揃っており
今後に期待がかかる。
中田英寿らの黄金世代から時を経て
黄金世代復活となるだろうか。
U-22日本代表GKで、靱帯損傷で戦列を
長期離脱していた西川が復帰しつつある。
神・川口に継ぐ次世代のスーパーGKとして
期待がかかっていただけに、U-22だけでなく
Jリーグからの離脱は非常に残念であったが
ようやく復帰し、徐々に調子を取り戻しているようである。
次のU-22が臨む北京五輪最終予選のカタール戦では
完全復帰を誓っているだけに大いに期待したいところである。
サッカーアジアCLでどうやら浦和レッズが
順調に勝ち進んでいるようである。
特に注目すべきは日本代表FWの田中達也。
個人的に非常に気に入っており
一時期怪我で日本代表では見られなくなり
すっかり招集されなかったが
最近になって復活し、このアジアCLでも大活躍。
是非ともこのまま突き進んで貰いたいモノである。
レッドソックスの松坂が待望の勝ち星を挙げた。
いやはや長かったが、今回は8回を投げて
2失点に抑える活躍ぶり。
最後はパペルボンが抑えて日本人投手最多となる
15勝目をマークし、チームは地区優勝となった。
取りあえず一安心だが、問題はこの試合で
このところの乱調ぶりが修正されたのかどうか。
まだ1試合勝っただけなので判断はしかねるが
この試合を機に復調したと考えたいところ。
今後の松坂の活躍が心配である。
昨日のLiveからようやく一息ついた。
本当は少し休みを取りたいところだが
そうはいかない。
このまま10月はLive、Rec、制作作業など
とにかく多忙過ぎる。。。
少しずつ時間を見つけてゆっくりするしかないのだが
絶対無理な気がしてならない。。。
さて、サッカーU-22日本代表の北京五輪最終予選
大一番のアウェーでのカタール戦のメンバーが発表された。
今回は前回の名誉の負傷で骨折してしまった梶山と
累積警告で出場停止の本田拓也の両名が欠場するため
代わりに枝村がU-22に復帰した。
個人的には梅崎を起用して欲しいところだが
何かしら事情があるのだろう。
そして嬉しいことについに神の名を受け継ぐ男
守護神西川がメンバー入り。
怪我で長期離脱していたがようやく復帰である。
スタメンかどうかは解らないが
大いに期待したいところである。
今月の17日のアウェーでのカタール戦、どうなるだろうか。
このところヤクルトの古田選手兼任監督が
「代打オレ」を続けて成功させている。
この「代打オレ」、本当に重い。
なぜなら、その場面において全ての責任を自分に任せろと
チーム、観客、全ての人々に自ら宣言している事になるためである。
確実な結果を出すと自ら宣言しての打席
これはもの凄いプレッシャーである。
そんな中で安打を放つ古田氏は何とも凄い精神力の持ち主だろうか。
これが本物のプロの精神力というものだろう。
見習いたいものである。
鈴木達也氏の依頼でBGMのRecordingを行った。
今回は昨日のRecに引き続き
Club系のダンサブルな楽曲2曲のRec。
どちらの楽曲もA.Saxでの参加となったのだが
スピード感のある楽曲という事もあり
私も非常に飛ばしてプレイしている。
おそらく私の音を知っている方なら
デパートやコンビニなどで流れた際に
一発で解る感じに仕上がっている。
しばらくしたらこの楽曲が流れる予定なので
大いに楽しみにして頂きたい。
さて、Recの後はLiveである。
新中野 弁天にて円道一成氏率いる
新ユニット「It's」のLiveに参加した。
今までの円道一成氏のLiveとは打って変わって
静かな雰囲気のAcoustic Live。
急遽私の盟友である田中誠氏にも参戦して頂き
Liveは問題なく終了。
次回はまだ決まっていないが
決まり次第このサイトでお知らせする予定である。
そして最後はWBC世界フライ級王者決定戦。
亀田大毅対内藤大助の一戦である。
個人的にはどっちが勝っても面白いと見ている。
亀田興毅ならば態度が大きくても応援するが
どうも次男の大毅は応援する気になれない。
いわゆるジャイアンリサイタルの件もあるが
実力がまだ伴っていない気がしてならない。
第1ラウンドまずは亀田大毅が低い姿勢で
ガードしながら突っ込んでいく。
しかし、どうも堅い印象を受ける。
対する内藤はガードの上からでもお構いなしに打ち
隙あらばガードの隙間からパンチを打ち込もうと
トリッキーで素早い動きで亀田を攻め立てる。
亀田はただ突っ込むだけで手がでない。
そのまま第1ラウンドは終了。
続く第2ラウンドも戦況に変化はない。
亀田はガードを固めて突っ込み
内藤に密着した状態にして打ち込んでいく。
しかしながら密着した状態での亀田のパンチは
あまりに弱く、内藤には効いていない。
亀田はラウンド終了間際に余裕を見せるが
完全に内藤のペースでラウンド終了。
そして第3ラウンド、開始から内藤がラッシュを仕掛ける。
このラッシュが亀田のガードをこじ開け
ワンツーどころか3発、4発と亀田大毅に打ち込んでいく。
ボクシングの技術、経験、全てにおいて
内藤が亀田を完全に上回っている印象である。
この試合、もしかしたら亀田家初の敗戦となるかもしれない。
このラウンド終了間際、内藤のまぶたが切れるアクシデント。
元々切れやすい場所の様で、今後が心配される。
第4ラウンド、内藤は出血をどうにか止めて試合再開。
亀田はこの傷を弱みに、より前に頭から突っ込んでいく。
汚いように見えるが、これは歴とした戦術であり
反則とは言えない。
このラウンドは内藤は傷が広がるのを気にして
どうも攻めきれない状態。
手数は完全に内藤が出しているが
亀田の頭からの突撃にバッティングなどを考えているのだろう。
距離を取る事に集中しており元気がない。
そのままラウンドは終了。
続く第5ラウンド、ここまでのポイントが発表され
0-3で内藤が優勢という状態。
ここまでの戦況を見れば当然だろう。
第5ラウンドもやはり内藤は大毅の突撃を警戒し
しっかりと距離を取ろうと必死になる。
対する大毅はこれがチャンスとお構いなしに突撃し
手数が出てきている。
このままだと内藤は苦戦する可能性が出てきたと言えるだろう。
結局第5ラウンドは内藤が苦戦したまま終了。
迎えた第6ラウンド、ここでまた少々戦況が変わる。
と言うのも亀田のガードが甘くなってきたのである。
ここまで低い姿勢で突撃していたが
状態が起き、ガードにも力がない。
こうなると楽になるのが内藤である。
亀田に確実にパンチを当てていく。
亀田はどうにか突撃するのだが
疲れからか突進力が弱い。
そのままラウンドは終了する。
第7ラウンド、この辺りからか両者ともに
K.O.を狙ったパンチが見られるようになり
試合は白熱した展開になっていく。
この第7ラウンドの途中、また内藤のまぶたが切れる。
どうやらバッティングのようだが一瞬試合が中断され
内藤が血を拭うなどする状態。
ここまで完全に内藤ペースなだけに
カットでのTKOだけは見たくないものである。
第8ラウンド、内藤は第7ラウンドでの出血を気にしつつ
冷静に試合を運んでいく。
対する亀田はポイントでは完全に負けているため
内藤のまぶたを狙ってのTKO勝ちか
KOを狙うしかない状態。
もうひたすら突っ込むしかないだろう。
第9ラウンド、ここまでのポイントが発表され
ここでも0-3で内藤が完全に優勢。
そのポイント差も広がり、このまま全ラウンドが終了すれば
亀田は確実に負けるだろう。
このラウンドの途中、亀田の執拗なまぶたへの攻撃と
クリンチの時に故意ではないが内藤を投げ飛ばした事に
内藤が怒り、試合が止まった状態で内藤が亀田を
小突いてしまうアクシデント。
これで内藤は1ポイント減点となってしまう。
これは非常にもったいない。
亀田のような生意気な相手に対して熱くなってしまうと
逆にやられてしまうだけに、気を付けて貰いたい。
第10ラウンド、内藤はどうにか落ち着きを取り戻したようで
距離を取って戦っていく。
しかし今度は亀田が熱くなっているのか
クリンチで、突っ込んでいく内藤を倒してしまうなど
どうも試合が喧嘩の様な状態になっていく。
釈然としないままこのラウンドは終了。
続く第11ラウンド、両者疲れからか動きが重たい。
しかしこうなってしまうと有利なのは内藤。
技術と経験が圧倒的に勝っている事から
内藤のパンチが亀田のガードをすり抜けて入っていく。
亀田はこれが初の10ラウンドを超えた戦いであるため
スタミナが完全に切れており、ガードが出来ていない。
内藤に向かって突っ込むが、ガードが下がり
ただの頭突き状態である。
そのままラウンド終了となり、試合はファイナルラウンドへ。
迎えたファイナルラウンド、あり得ない光景がリングに広がる。
完全に負けている大毅が内藤をクリンチして引き倒す。
最初は1ポイントの減点だったが
立て続けに内藤を投げ飛ばし、2点の減点。
これで合計3点の減点となり、亀田の勝利は消えた。
その後も亀田は故意に内藤を投げ飛ばすなど
もうこれはボクシングではない。
内藤はこの亀田の体たらくにあきれ果て
逆に冷静さを取り戻し、確実に亀田にパンチを当てる。
そしてゴングがなり、試合終了。
もう完全に内藤の勝利だろう。
ジャッジの結果、やはり内藤の勝利。
当然である。
途中、内藤も熱くなった部分があり
そこは当然悪い部分ではあるが
その後の亀田の体たらくから見れば小さいモノ。
試合が進むにつれて両者熱くなったが
それ以外を見ればこの試合、完全に内藤が勝っており
反則部分が無くても内藤が勝っていただろう。
個人的には亀田が最後に反則をせず
内藤の減点が1点あった状態でも
内藤が勝利した事は間違いない。
個人的には亀田興毅との試合を見たかったが仕方がない。
これまで大きな態度で問題視されて来たが
この敗戦で大毅は大きなパッシングを受けることだろう。
ただ、個人的には大きな態度はどうでもよい。
それよりも大毅のボクシングに対する思いが軽いことが
何とも残念でならない。
長男の亀田興毅が非常にボクシングに対して熱いだけに
この温度差は痛々しく映る。
次は是非とも弟の汚点を兄が払拭する試合を見せて欲しいものである。
明日のカタール戦、大きな危機感が襲う。
と言うのも、なんとFWの岡崎が練習中の怪我で
急遽帰国し、出場出来ない状態になってしまった。
MFの青山敏弘も怪我の為、別メニューとなっており
その他にも梶山、本田拓也は累積警告で欠場。
反町監督の頼みの綱は全く頼りにならない平山。
私としては森島、柏木、安田、内田と言った
若い世代が強力な事が唯一の安心材料だが
彼らだけで試合が90分間持つだろうか。
後は不動のレギュラーの水野と水本にかけるしかない。
果たして明日のカタール戦、どうなるだろうか。
サッカー日本A代表の今年最後の試合で
日本はエジプトと対戦した。
今回はU-22日本代表組と欧州組は不在。
それでも今の日本の選手層は厚く、何とも心強い。
この試合では大久保、前田、播戸などが招集されており
彼らのプレイに注目が集まる。
エジプトは格下とは言え、アフリカネーションズカップで
優勝した実績を持つ相手。
気を抜いてかかると確実にやられる相手である。
日本のスタメンはGKに川口。
DFに中澤、阿部、加地、駒野
MFに遠藤、中村憲剛、鈴木、山岸
FWに大久保、前田。
大久保はFW扱いだが、彼のプレイスタイルからすると
前田の変則的なワントップと考えた方が良いかもしれない。
対するエジプトはFWが4人という超攻撃的布陣で臨んできている。
エジプトのキックオフで試合開始。
エジプトは立ち上がりから布陣通りの攻撃的な姿勢で
日本陣内へ攻め込んでくる。
試合はエジプトのボール支配時間が長いが
日本は要所でしっかり守っており
守備には安定性が見受けられる。
そんなエジプトの攻撃の間を縫って
日本はワンタッチで一気にボールを運び
シュートまで持って行くなど、攻守の切り替えが良く
この試合は面白くなりそうである。
そのまま白熱した攻防が続く中、大久保が
エジプトのDF2人相手に突破を図り、そこからFKを得るなど
日本は攻撃のチャンスを何度も得るが
何とも得点につながらない。
この理由は日本が悪いと言うよりも
エジプトが上手いと言った方が良いだろう。
中東のチームの様な荒々しい力強さと
欧州のクレバーなサッカーを併せ持った
非常に面白いチームである。
試合前の私の予想とは大きく違い、このチームは強い。
さすがはアフリカ大陸で1位になっただけの事はある。
そんな中で前半21分、ついに試合が動いた。
ペナルティーエリア外でこぼれたボールをしっかりとトラップし
素早く詰めてきた相手DFを上回るスピードで抜き去り
強引に前を向いての強力なミドルシュート。
これがゴール右上隅に決まり1-0と日本が先制した。
この大久保のポテンシャル、素晴らしい。
こういった荒々しさが彼の持ち味と言えるだろう。
そのまま試合は進み、前田に決定的なチャンスが
2度ほど訪れるが、決められない。
どうもゴールが遠いと思っていたら
前半41分、またもゴールが。
右サイドから遠藤が上げた高いボールに対し
完璧な飛び込みで打点の高いヘディングで
ボールを叩きつけてのゴール。
この試合の大久保は非常に面白い。
これで2-0と日本は2点のリードを奪う。
そのまま前半は2-0で終了。
後半に向けてオシム監督がどう動いて来るか楽しみである。
迎えた後半、エジプトはFWを一枚代えてきた。
日本の交代はない。
日本のキックオフで試合再開。
立ち上がりから両チーム中盤で激しいボール争い。
両チーム共に素早いパスワークが持ち味なだけに
それを潰すべく、とにかく忙しい中盤の戦いとなり
まさに中盤を制した方が勝つと言う
サッカーの黄金定理に基づいた試合展開となっている。
そんな後半8分、ついに嬉しいゴールが訪れた。
前半から何度もチャンスを貰いながら
得点できなかった前田が、中盤から一気に抜け出し
山岸をワンツーに使って相手を抜き去って
そのままGKと1-1となり、綺麗にゴールに流し込んだ。
これでFW陣で3得点となり、日本に取っては嬉しい材料が揃った。
攻撃面でFWは結果を出し、残るは中盤とディフェンス。
特にこの難しい中盤を完璧に制してこそ
完璧な試合と言える。
それだけにミスを少なく、中盤を支配して行きたいところである。
しかし後半11分、日本ペナルティーエリア付近で
山岸が故意ではないがハンドを犯してしまう。
そしてこのフリーキックを綺麗に決められて
3-1と再び2点差に戻されてしまった。
山岸のハンドでのフリーキックだったが
責めるべきは山岸ではなく、その前に中盤でくだらないミスが続き
そこをエジプトに攻め込まれた形となった部分だろう。
大きくリードを奪ったところで安心するようでは
この先が思いやられてしまう。
リードを奪った時こそ、集中してしっかりとプレーする事が
今後の日本にとって大事な事だと言えるだろう。
そのミスを払拭するように後半22分、日本にゴールが生まれた。
左サイドからのサイドチェンジのボールを加地が受け
詰めてくる相手DFを絶妙なフェイントで完全に置き去りにし
フリーになったところで利き足ではない左足を振り抜き
相手ゴール左隅にボールを流し込んだ。
これで4-1と日本はエジプトに行きかけた流れを一気に引き戻した。
その直後、今度はオシム監督が大きく動いた。
後半分、何と3人の交代枠を一気に使っての交代。
山岸に代えて橋本、鈴木に代えて今野
遠藤に代えて藤本を投入し中盤を一気にリフレッシュさせて来た。
播戸が何とも悔しそうな顔をしていたのが印象に残る。
個人的に好感の持てる選手だったので少々残念であった。
しかし驚くべきはエジプトの攻撃的な姿勢。
普通ここまでリードされれば、多少戦闘意欲が削がれるものだが
そんなそぶりは全く見せず、むしろより攻撃的に日本を攻めに来る。
さすが超攻撃的なチームと言われるだけある。
この精神的な部分、日本は大いに見習いたい部分である。
そのまま両チーム最後まで良い試合展開を見せるが
得点シーンはなく、4-1のまま試合終了のホイッスル。
終わってみれば4-1と日本の大勝と言えるが
気になるのはやはり中盤でのミスの多さ。
やはり中村俊輔や松井などの不在が響いたのか
ミスがあまりに多い。
エジプトの素早いパス回しに対応はしていたが
ミスが多い分、その良さは帳消しになってしまう。
相手がエジプトだから良かったが
エジプトのチャンスの回数を考えれば
試合結果がひっくり返っても不思議ではない試合展開。
中村俊輔が入ればどうにかなるとは思えないが
この中盤をどう強化するかが今後の鍵となるだろう。
個人的には、ここに中田英寿がいれば
どんなに心強いだろうと考えてしまう試合であった。
来年の日本代表の成長に大きく期待したい。
さて、今度は北京五輪最終予選の大一番。
U-22日本代表はアウェイでカタールと対戦した。
この試合に勝利すれば日本は北京五輪本戦出場に
王手がかかり、逆に負ければ1位陥落で追い詰められると言う
本当に大事な試合である。
日本のスタメンはGKに山本
DFに伊野波、細貝、水本、青山直晃、そして内田
MFに青山敏弘、本田圭佑、そして水野と柏木
FWは李のワントップ。
個人的にはFWは森島だと思っていたが
この大一番で反町監督は李を起用してきた。
平山でない事にホッとした瞬間である。
注目なのは内田、水野、柏木の3名である。
彼らがこの試合の鍵を握っていることは間違いない。
内田のスピードに乗ったオーバーラップや
柏木の中盤での配球力
そして水野の無尽蔵のスタミナと無限の可能性。
これらが合わさった時に日本にゴールが生まれるのである。
対するカタールは完全に勝ちに来ており
布陣は勿論最強の布陣。
そして会場はカタール一色という負けを許されない環境。
今までのカタールのイメージは捨て去り
強力な中東のチームとして再認識して戦う必要がありそうである。
カタールのキックオフで試合開始。
日本は立ち上がりからボールを奪い
李が一気に攻め込むなど、カタールの出鼻を挫く。
その後も日本はカタールのボールを奪い
一気にカウンターへ持って行き、水野がシュートを打つなど
立ち上がりからカタールが攻めるかと思われたが
日本のペースで試合が進んでいく。
カタールは前半2分、いきなり攻め込んだ李を倒し
イエローを貰うなど完全に出鼻を挫かれた格好となった。
しかし前半10分を過ぎたあたりから
徐々にカタールに流れが傾く。
試合展開がスピーディーになり
日本にばたつきが見られるようになる。
その後は完全に乱戦状態。
両チーム全く譲らず、肝を冷やす場面が連続の
何とも落ち着かない試合展開のまま
時間が過ぎ、前半40分を過ぎた。
そんな前半42分、コーナーキックから
水野がセンタリングを上げ
本田圭佑がゴール前でGKと競り合い、こぼれたボールを
青山直晃がカタールゴールに押し込んだ。
この前半終了間際の得点は大きい。
カタールもこの時間帯での失点は痛いだろう。
会場のカタールのサポーターも静まりかえり
日本に取っては最高の先取点となった。
この日本の先取点の後、カタールは時間が無いのを良い事に
片っ端から前線にボールを送ってくるが
日本は何とか守り切り、無事に前半終了。
日本は前半を1-0とリードで折り返した。
迎えた後半、日本のキックオフで試合再開。
この後半、驚きの交代劇があった。
水野に代えて家長を投入したのである。
あれだけの運動量とスピードを誇る水野を下げるとは
全く理解に苦しむ交代である。
どうやら水野が機能しないからという理由のようだが
それは水野のせいではなく、反町監督に
水野を上手く活かせる采配の力がないからである。
さてこの後半、大いに心配になって来た。
カタールはやはりリードされているという事もあり
前半の勢いのまま攻め込んでくる。
日本は後半開始早々からフリーキックを与えてしまったり
ペナルティーエリア内まで攻め込まれたりと
全く落ち着かない立ち上がりとなった。
日本は何とか守りながら、柏木を中心に攻めるが
やはり李が前線に1人いるだけでは数が足りない。
体力の消耗を考えるならこの布陣で良いが
追加点を狙うなら李では難しいだろう。
試合は徐々にヒートアップし後半21分に
カタール選手にイエローカードが出るなど
カタールにも焦りが見える。
時を同じくして、ここで李に代えて森島を投入。
攻めながら守れる強力なFWを投入し
この布陣のまま追加点を狙うようである。
しかし、後半31分ついにカタールにゴールが生まれた。
前半の日本の得点と全く同じ状態。
コーナーキックでこぼれたボールを押し込まれてしまった。
1-1と同点になっただけとは言え
会場は一気に盛り上がりを見せ、完全なアウェーの環境へ。
アウェーでの戦いでは、引き分けは勝利という言葉があるが
この試合に関しては意味合いが違う。
この試合は勝ってこそ意味があるのである。
引き分けでも日本に北京五輪への道は十分残されているが
五輪でメダルを狙うならこのくらいの修羅場は
絶対に切り抜けて欲しいものである。
この勢いに任せてカタールは反則のオンパレード。
GKの山本に対して再三のファウルや
カタールのペナルティーエリア近辺でのファウルなど
もうお構いなしにファウルで止めてくる。
しかしその分イエローも出ており
ジャッジは公平なようである。
そんな中、今度は森島がカタールのペナルティーエリア内で
ハンドの反則を犯し、これが故意に見えたようで
痛恨のイエローを貰ってしまう。
これで森島は次のアウェーでのベトナム戦に欠場となってしまった。
そして後半42分、日本はここまで中盤を支えてきた柏木に代えて
上田を投入しリフレッシュを図る。
さすがに高温多湿のピッチでは、柏木も疲労の色が濃い。
後半44分、あまりにバカバカしいイエローを
家長が貰ってしまう。
ホイッスルが明らかに鳴っているのにプレイを続け
この行為に対してイエローを出され
家長まで次戦出場停止。
何とももったいない。
試合は3分のロスタイムに入り、両チーム疲労困憊状態。
足を攣る選手も出てきており、無理なプレイが続出。
怪我だけは気を付けて欲しいものである。
そんな後半終了間際、残り10秒もないところで
日本ペナルティーエリア内で青山敏弘が痛恨のハンドを犯す。
このPKをカタールに綺麗に決められ1-2と
土壇場にきてカタールに勝ち越されてしまった。
まさにカタール・ドーハの悲劇が再び訪れたのである。
もう言葉もない。
この直後、カタール選手が意味もなく倒れ込み
お得意の時間稼ぎが始まる。
それも影響し、試合再開と共にホイッスルが鳴り
日本が1-2で敗れた。
まだ望みはあるが、何と情けない試合だろうか。
個人的には選手を責めたくない。
どういうわけか、この敗戦で異常に頭にきたのは
反町監督の采配である。
なぜ途中で水野を代える采配になったのか?
なぜ最初から森島を使わなかったのか?
選手の起用方法だけでなく、システムに関しても
ベストな選択だとは思えない。
オシム監督ならこんな采配は絶対にしなかっただろう。
普段なら私は監督に対して頭にくる事は
そうそうないのだが、今回はとにかく腹立たしくて仕方がない。
この土壇場で監督を更迭するわけにも行かないが
とにかくこの反町監督の愚行が許せない。
滅多にこんな気持ちにはならないのだが
今回だけは別のようである。
しかし、終わってしまった事に捕らわれている時間はない。
日本の北京への道はまだ残されている。
この敗戦でカタールと勝ち点が並んだ。
得失点差で1点分負けており、2位になっているが
今後の試合はアウェーでのベトナム戦と
ホームでのサウジ戦。
この2試合をとにかく1点でも多く入れて勝つ事。
これが今のU-22日本代表に出来る事であり
それを応援する事がサポーターに出来る唯一の事。
とにかく次のベトナム戦、期待したい。
先日また屈辱的な失点で負け投手となり
その上、レッドソックスをリーグ優勝から
大きく遠ざけた松坂だが
ここに来て最後の希望が見えてきた。
レッドソックスの強力打線でどうにか勝ち続け
明日の試合に勝利すればレッドソックスは
リーグ優勝が決まる。
さて、決して値段通りの活躍が出来なかった松坂は
最後の最後で汚名を払拭できるのだろうか。
是非とも頑張って貰いたいものである。
レッドソックスのリーグ優勝決定戦で
松坂が先発し、5回2失点と言うまずまずの好投で
岡島の好リリーフもあり、レッドソックスを優勝に導いた。
ここまで非常に厳しいシーズンであったが
どうにか最後でその1億ドルの力を発揮した形となった。
やはり大リーグ移籍1年目で結果を出すというのは
環境の違いなどから本当に大変なことである。
しかしながら、それでも結果を求められるのが
1億ドルという評価の重み。
まだ松坂にはワールドシリーズが残っており
そこでの活躍で彼を獲得して本当に良かったと
誰もが思える様な結果を出すチャンスが残されている。
今後の彼の活躍を祈りたい。
チェックはしていなかったのだが
ACLに出場している浦和レッズが快勝を続け
何と決勝に進出したようである。
もし優勝すれば12月に日本で行われる
クラブワールドカップへの出場権が獲得出来る。
Jリーグのチームの試合は中継されない事がほとんどなので
なかなかチェックする事が難しいが
12月のクラブワールドカップとなれば
テレビ中継もあると思われるので
大いに楽しみである。
浦和レッズの健闘を祈りたい。
ワールドシリーズ初戦で松坂の所属するレッドソックスは
松井稼頭央のいるロッキーズと対戦し
13-1という大差で大勝した。
予定では松坂は第3戦に登板予定となっており
この第3戦までの勝敗状態により
彼へのプレッシャーが変わってくるのは間違いない。
さてワールドシリーズでの松坂は活躍できるのであろうか。
松坂の所属するレッドソックスがなんと連勝。
2連勝した状態で松坂はアウェイでのマウンドにあがる。
ロッキーズのホームであるデンバーは気圧が低く
バッターズ・ヘブンと呼ばれるほどのホームラン量産地。
それだけにこのところ一発を浴びやすい松坂としては
気を引き締めたいところだが
2連勝している事もあり、思い切った気持ちで試合に臨めるだろう。
松坂は基本的に逆境で力を発揮してきたタイプなだけに
今回のこの状態、吉と出るか凶と出るか、大いに興味深い。
彼の活躍に期待したい。
松坂大輔の所属するレッドソックスが
なんと4連勝でワールドシリーズを制し
大リーグ優勝を成し遂げた。
所属したその年に優勝とは何とも凄い事である。
レッドソックスとしてはどうにか松坂と言う
非常に高い買い物をした面目が立ったというところだろう。
今年の松坂は少々振るわなかったが
大リーグ1年目と言う事を考えれば
この成績でも凄い事なのかも知れない。
しかしながら本来の松坂を知る人に取っては
物足りない部分もあっただろう。
イチローのように、大リーグでのポイントは
成績を残し続けること。
来年以降が本当の松坂の正念場となる事は間違いない。
まずはゆっくりと休み、今シーズンを振り返りつつ
来シーズンへの準備を進めて欲しい。
来シーズンは進化した松坂が見られることを祈りたい。
女子ワールドカップバレーが始まった。
この女子ワールドカップバレーは大きい。
なぜならこの大会で上位3チームに入れば
北京五輪への切符が手に入るのである。
このところ日本は世界クラスの実力を持ちながら
世界トップクラスでの戦いで苦汁を飲まされ続けている。
今回の柳本ジャパンでは多少のメンバーの入れ替えがあり
それがどう試合に影響するのか、大いに楽しみである。
日本のスタメンは竹下、栗原、庄司、木村、高橋、荒木
そしてリベロに佐野が入っている。
残念ながら今回も菅山は不在、杉山もベンチスタートとなり
全日本に復帰した大山も同じくベンチスタートとなっている。
対するドミニカもセンターが怪我で不在ながら
それ以外はベストメンバーで臨んでいる。
第1セット、まずはドミニカのサーブミスで日本のポイントで始まる。
しかしその後、ドミニカのスパイク、2連続ブロックポイントなどで
日本はいきなり1-4とリードを取られる。
高橋、栗原などが流れを切るが最初のテクニカルタイムアウトは
5-8とリードされて迎える。
タイムアウト後、日本が立て直すかと思ったが
ドミニカの攻撃が止まらず、7-12と日本は引き離されて行く。
ドミニカのサーブミスなどが響き、日本は追いすがるが
2回目のテクニカルタイムアウトも14-16と日本がリードされる展開。
このテクニカルタイムアウトの後、栗原の活躍で
ようやく日本が16-16と同点に追いつくが
ここでドミニカも食い下がり、日本がリードを取るには至らない。
しかしセット終盤に来て、高橋の技有りのスパイクが決まり
21-20とついに日本が逆転に成功。
ここから高橋が止まらない。
高橋の連続ポイントで23-21とリードを広げ
そのまま日本は24-22とセットポイントを迎える。
ドミニカに1ポイント返されるが、最後は栗原の強打が
直接日本コートに戻ってきたところを荒木がダイレクトで叩き込み
25-23で日本が第1セットを先取した。
続く第2セット、ドミニカのポイントから始まるが
日本は木村がすぐに取り返し、それに続いて栗原のサーブポイント
そしてドミニカのミス、そこに竹下と佐野のファインレシーブなどで
いきなり日本は5-1と序盤からリードを奪う。
ドミニカが反撃に転じるも日本はそれを防いで
最初のテクニカルタイムアウトは8-4とリードで迎える。
その後、日本に異変が起こり始める。
栗原が足を気にしており、なかなか調子が出ない。
しかもこれに乗じてドミニカが一気に点差を詰め
10-9と日本に後一歩のところまで迫って来る。
しかしここで日本は木村が流れを切り
ドミニカのミスもあって14-9と再びリードを取る。
そのまま日本は波に乗り、2回目のテクニカルタイムアウトも
16-9と日本リードで迎える事となる。
その後、ドミニカはどうにか食い下がるが
日本も栗原、高橋、木村などが踏ん張り、24-18で
ようやく日本のセットポイント。
やはりブロード攻撃が通らず、前後の攻撃だけでは
日本は苦しい展開となっている。
結局最後はドミニカの攻撃がアウトとなり、25-18で
日本が第2セットも連取に成功した。
迎えた第3セット、ここで嬉しい選手交代。
ここまで全く活躍出来ていない庄司に代わり杉山が入る。
ブロード攻撃も通じていない状態で杉山がどう活躍するか注目である。
ドミニカのポイントから始まるが、すぐに日本も木村が取り返し
序盤は一進一退の攻防が続く。
しかし高橋と栗原の活躍で最初のテクニカルタイムアウトは
8-5と日本リードで迎える。
タイムアウト明け、いきなりドミニカはポジションミスでポイントを失うなど
爆発力とは裏腹につまらないミスが目立つ。
日本としてはここで一気に試合を決めたいところ。
この後もドミニカはミスばかりが目立つ試合展開で
2回目のテクニカルタイムアウトは16-10と日本はリードを広げて迎える。
ドミニカは完全にミスが原因で調子を落としているが
爆発力が衰えたわけではない。
その証拠にリードを広げられつつも、途中で4連続ポイントを取る場面もあり
試合終了まで日本は安心出来そうにない状況となっている。
タイムアウト明け、ドミニカにとどめを刺すような
高橋の超強力な強打が決まり17-10とする。
しかしこの直後にドミニカが粘りに粘る。
どうやらタイムアウト中に少々立て直しに成功したようである。
そかしそれも高橋が再び流れを切る。
やはりここぞという時の高橋の存在は大きい。
そのまま日本は20-14でリードしたままセット終盤へ。
日本はドミニカの爆発的な反撃を受けるも
24-19でついにマッチポイントを迎える。
ドミニカに足掻きの1ポイントを喰らうも
最後は栗原がしっかりと決めて25-20で
日本はセットカウント3-0とストレートで初戦を飾った。
杉山の活躍は残念ながらなかったが
今大会では高橋が非常に調子が良く
栗原の一枚看板状態ではなくなった。
ただ、問題が無くなったわけではなく
センターの攻撃が良くない。
ブロード攻撃も通らず、前後だけでなく左右に広がった
攻撃のバリエーションが見られない。
今後この辺りをどう修正するかが今大会の
日本のポイントとなるだろう。
日本の次の試合に期待したい。
表参道Lapin Et Halotにて4月から
半年ぶりとなる私のLiveを行った。
今回も新曲や新たなアレンジを加えた曲など
多数の仕掛けを用意してお送りし
好評を頂き、ようやくホッとしている次第である。
SBCでお馴染みにマーベラス田中氏率いる
横浜秘宝館とのLiveも今回で2回目となったのだが
今回は嬉しい事が色々とあった。
まず私のステージの方はメンバーが全員顔見知りで
何度が一緒に演奏していると言う事もあり
リハーサルの時から非常にリラックスした雰囲気で
とにかく安心して私が演奏出来た事が嬉しかった。
他のLiveももちろんそうなのだが
やはり自分のLiveは特にベストの状態で臨みたい。
余計な事を考えずに集中出来る空間。
安心した状態で演奏出来るというのは本当に嬉しいモノである。
そして次は横浜秘宝館に私が一番好きなSaxプレーヤーの
にしやん氏が参戦していた事である。
私も彼も横浜秘宝館の1st Albumに参加しており
今回も素晴らしい演奏を披露していた。
もちろん私は一緒に演奏したいが為に
最後の最後でマーベラス田中氏とにしやん氏を
ステージに引っ張り上げ、久々の共演を楽しませて頂いた。
やはり良い。
また次に共演するのが楽しみで仕方がない。
今年はもう私個人のLiveは無いが
来年もまたパワーアップして開催するので
今回来られなかった方も、来て頂いた方も
是非とも楽しみにして頂きたい。
2007/11/03 伊勢賢治Live@表参道Lapin Et Halot Set List
01.Coribli
02.始まりの灯
03.Together
04.理想の欠片(新曲)
05.視界の真実
06.帰り道
07.Journey
08.Every Breath You Take(K.Ice Sp Arr Ver)
09.Strange Road
10.未来の記憶
En.Isn't She Lovely(feat.マーベラス田中,にしやん)
さて、女子ワールドカップバレーで
日本は韓国と対戦した。
よく宿敵韓国などと言っているが
このところの韓国戦は全て日本が圧倒しており
負ける気配がない。
昨日の勝利の勢いのまま、韓国を撃破して貰いたいところである。
日本のスタメンは竹下、高橋、木村、荒木、栗原、杉山
そしてリベロに佐野が入っている。
昨日のセンターでの失敗を受け、日本はついに杉山を投入した。
是非ともまた神速ブロードを見たいモノである。
対する韓国もベテランから若手まで
十分に吟味したベストメンバーで臨んできている。
第1セットまずは韓国のポイントから始まるが
日本も荒木がすぐにやり返すが
そのまま序盤はシーソーゲームとなるが
日本は荒木に始まり、杉山のブロックポイント・ブロードや
栗原のバックアタックなど、攻撃のバリエーションは
昨日と違い、しっかりしている。
最初のテクニカルタイムアウトは栗原が押し込んで
8-6と日本が少しのリードを取って迎える。
タイムアウトの直後、韓国が2連続ポイントで追いつき
その後、韓国が11-14と日本が引き離される。
日本は溜まらずタイムアウトを取るが点差は広がり
2回目のタイムアウトは12-16で迎える事となる。
このタイムアウトの後、杉山や高橋の活躍で
一気に3連続ポイントを取り、15-16と詰め寄り
ここで今度は韓国が逆にタイムアウトを取る羽目になる。
この後、韓国が一瞬引き離すが、日本は粘り
18-18と同点に追いつき、ここで荒木がブロックポイントを決めて
19-18とようやく逆転に成功する。
ここで韓国が驚異的な粘りを見せるがこれを切ったのが佐野である。
驚異的なレシーブの連続で韓国の追随を許さない。
点差は開かないが、韓国にとっては会心の攻撃が通らず
何とも苦しい状況となった。
そしてここで止めを刺したのが杉山の神速ブロード。
速すぎる。。。
もの凄いスピードの攻撃で24-22で日本はセットポイントを取る。
このスピードが身につかなければ荒木は厳しいだろう。
韓国に1ポイントを返されるが、最後は栗原が強打で打ち抜き
25-23で日本が第1セットを先取した。
続く第2セットまずは木村が打ち込んで日本のポイントで始まる。
第2セットも第1セット同様に序盤はシーソーゲームとなるが
日本は杉山の一人時間差や栗原のバックアタックなど
攻撃のバリエーションや調子は良い。
しかしながら最初のテクニカルタイムアウトは6-8と
韓国に少々リードされて迎える。
このタイムアウトの後、日本は少々乱れてしまい
韓国に徐々に引き離される展開となり
2回目のテクニカルタイムアウトは11-16と大きく引き離されてしまう。
その後も日本は体勢を立て直す事が出来ず19-24でセットポイントを迎え
そのまま19-25で第2セットは韓国に軍配が上がった。
迎えた第3セット、まずは韓国のポイントからスタートする。
このセット、序盤から高橋の技ありのスパイクや
栗原のサーブポイントなど、日本は順調に得点を重ね
杉山のブロックポイントなどもあり最初のテクニカルタイムアウトは
8-3と大きくリードして迎える。
タイムアウト明けも日本の勢いは止まらず
杉山の神速攻撃や栗原や高橋の強打などで得点を重ね
2回目のテクニカルタイムアウトも16-13とリードして迎える。
その後も日本は大事なところで杉山の一人時間差や
神速攻撃、高橋の強打などで韓国のチャンスを潰し
リードを保ったまま24-21で日本のセットポイントを迎える。
韓国が1ポイントを返すが、最後は高橋が決めて
25-22で日本が第3セットを奪取。
これでセットカウント2-1となり、勝利に王手をかけた。
第4セットまずは荒木の活躍で2連続ポイントを取り
さい先の良いスタートを切るが、韓国もここで黙ってはおらず
粘りのバレーで応戦する。
最初のテクニカルタイムアウトは杉山のブロードが決まって
8-7とリードして迎えるが、安心できる試合展開ではない。
このところの韓国とは明らかに違い、非常に強いチームとなっており
北京五輪に向けての意気込みが感じられる。
しかしそれは他のチームも同じ事であり
日本にはこのセットでキッチリと試合を決めて欲しいところである。
その願いが通じたのか、タイムアウト明けに日本が好調に飛ばし
16-8と韓国を完全に突き放す試合展開に。
そのまま日本は韓国に多少粘られるも
大きな点差に精神的に助けられる部分もあり
20-14と試合は終盤に突入する。
時折足踏みする部分もあるが、やはり杉山の神速攻撃や
ブロックポイントなど、とにかく彼女の活躍が目立つ。
もちろん栗原、高橋なども十分に活躍しているが
やはりあの杉山の攻撃は速い。
個人的にはこの驚異的なスピードに乗った攻撃を活かせれば
日本は縦と横に攻撃の範囲が広がり
そしてついに24-16で日本のマッチポイント。
日本はここで高校生の河合を投入する。
そのまま25-16で勝利し、セットカウント3-1で韓国に勝利した。
河合は活躍こそなかったが一瞬でもこの大舞台に立った事は
大きな経験として残るだろう。
これで日本は開幕2連勝で明日のセルビア戦に臨む。
この先にはブラジルやキューバ、イタリアなど
まだまだ強豪が残っており、ここで躓くわけにはいかない。
それだけに明日はもっと素晴らしい試合を期待したい。
今後の女子ワールドカップバレーは目を離せそうにない。
女子ワールドカップバレー第3戦で
日本はセルビアと対戦した。
以前のセルビア・モンテネグロには
随分と苦労していたが、国が分裂したため
分裂し、新たなチームとなっている。
しかしながら元はセルビア・モンテネグロであり
先日の大会では世界3位になった実力の持ち主。
日本が油断出来る相手ではない事は確かである。
日本のスタメンは竹下、高橋、栗原、杉山、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入る。
セルビアの高さを無効化する杉山の神速ブロードに期待したい。
対するセルビアは日本の竹下の背が低い部分を突いて
竹下のローテーションに合わせて190cm台の選手を
横並びにするローテーションに変更して来ている。
第1セット、まずはセルビアのスパイクが決まり
セルビアのポイントからスタートする。
その後も木村が2連続でブロックされ
序盤から0-3とリードされる。
栗原がフェイントで1ポイント返すが
その栗原のバックアタックもすぐにブロックされ
セルビアの攻撃が止まらない。
しかし日本も栗原が意地のバックアタックを決め
そこに杉山の神速クイック、佐野の好レシーブが続き
流れを相手に渡さず、そこに杉山のブロックと
高橋のサーブポイントで対抗し
最初のテクニカルタイムアウトは6-8で迎える。
スコアではリードされているが、日本の気迫は素晴らしいモノがあり
この試合、面白くなりそうである。
タイムアウト後も杉山がいきなりの神速ブロードを決める活躍。
そして荒木まで強烈なブロード攻撃を決め、点差は詰まらないが
気迫のこもった素晴らしい試合を展開する。
しかしながらセルビアがミスをしない。
やはり強力なチームで、日本は引き離されつつ11-16で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
この後、日本は杉山と荒木のセンターコンビが奮戦。
そこに栗原が難しいクロスを決めるなどして徐々に点差を詰めていく。
しかしセット終盤に来てセルビアが盛り返し
日本は勇敢に戦うのだが、17-24でセルビアのセットポイントをとなる。
ここから日本は高橋お得意のワンタッチスパイク、杉山のブロックが続き
その流れに押されたセルビアがミスを犯し20-24まで追い上げるが
最後にはセルビアの強打が通って20-25で第1セットは落としてしまう。
続く第2セット日本は第1セットの流れを保ったまま
非常に気迫のこもったプレイでセルビアと白熱した試合を展開し
最初のテクニカルタイムアウトは8-7とリードして迎える。
その後もほぼシーソーゲーム状態となるが
中盤に来て日本は木村のサーブミスからバランスを崩し
徐々にセルビアに押され始め、2回目のテクニカルタイムアウトは
12-16でセルビアに逆転されてしまう。
タイムアウトの後、今度は逆にセルビアが2連続でサーブミスを犯し
足踏みするが、日本はセルビアの攻撃を止めることが出来ない。
しかしここで荒木が強烈なクイックで流れを引き戻し
17-19と追い上げていく。
ところがここに来てまたもセルビアが粘りを見せ
18-24でセルビアのセットポイント。
セルビアのサーブミス、スパイクミスで20-24まで追い上げるが
結局20-25で日本は第2セットも続けて落としてしまう。
ここまで気持ちのこもった戦いを繰り広げているだけに
どうにか日本には勝って欲しいのだが、これで追い詰められてしまった。
迎えた第3セット、まずはセルビアの強打が決まり
セルビアのポイントで始まる。
日本は栗原の強打や佐野の好レシーブで応戦。
そしてセルビアがここに来てタッチネットからバランスを崩し
そこに高橋がキッチリと叩き込み、流れを日本に引き寄せる。
セルビアのアタックはブロックで弱らせ
栗原のフェイントなどでポイントを取り
セルビアのミスや杉山の神速攻撃も決まって
最初のテクニカルタイムアウトは8-7と日本のリードで迎える。
僅か1点差だが、流れが日本に来ているだけに
このセットは一気に決めてしまいたいところである。
タイムアウトの後、日本はついに荒木の強烈なクイックから
木村がバックアタックで、高橋がワンタッチスパイクで続き
そこに荒木が止めのブロックポイント。
これまで苦しいながらも気迫のこもったプレイを続けてきた
日本がここに来て爆発したのである。
流れが完全に日本に来たと思ったこの直後
セルビアがまたも盛り返す展開になる。
ブロックポイントなどで日本の流れを切り
大量リードを奪っていた日本に対し13-11と2点差まで詰め寄る。
そして杉山のクイックまで止められてしまい14-13とついに1点差。
しかし杉山がブロードでやり返し、竹下がツーアタックを決めて
2回目のテクニカルタイムアウトは16-14と日本リードで迎える。
ここから両チーム一歩も譲らない戦いを展開するが
荒木の強打でついに20-17とリードでセット終盤へ。
ここで日本は高橋に代えてついに大山を投入。
正直、以前の戦いぶりを思い出すと大山に良い印象はない。
しかしここで高橋に代えての起用。
大いに期待したいところである。
この交代直後、荒木がブロックポイントを決めて21-17と
セルビアを引き離しにかかる。
そしてそれに大山が応えて強打を決める。
この流れにセルビアはばたつき2連続でスパイクミス。
ついに24-17でセットポイントを迎える。
そして最後はセルビアのサーブミスで25-18となり
日本はついにセットを取った。
第4セット、第3セットから調子を上げている荒木が
クイックを決めて日本のポイントからスタートする。
セルビアは逆に第3セットから一気に調子を落とし
いきなりのスパイクミスで2-0となり
すぐにタイムアウトを取る取り乱しよう。
こうなればこのセット、そしてファイナルセットを
一気に連取し、以前のセルビア戦を再現し
セットカウント0-2の後のない状態から3セット連取で
勝利したいところである。
日本は荒木と杉山のクイック攻撃を中心にセルビアを攻め立て
もう日本の攻撃が止まらない。
クイックの他にも高橋の強打、木村のサーブポイント
そしてセルビアのミスが重なり
最初のテクニカルタイムアウトは8-2と大量リードで迎える。
その後もセルビアは一気に調子を落としサーブミスなどを連発。
しかも大事な場面でのミスが多く、どうにもならない。
日本は粘りに粘る素晴らしい攻撃でセルビアの追随を許さない。
ここまで気持ちのこもった戦いぶりは
滅多に見られるモノではない。
感動に値するプレイの連続である。
そして2回目のテクニカルタイムアウトも16-9と
完全に日本のペースで迎え、その後もその流れは変わらない。
しかもセルビアは日本のこの粘りの前に
心身ともに疲れが来ており、決められるボールさえも
つまらないミスを犯し、失点してしまう。
日本もミスを犯すのだが、このセルビアの不調に助けられ
20-14と多少点差は詰められるが大量リードでセット終盤へ。
しかしここに来てセルビアが盛り返し
日本のミスもあって22-20と2点差に詰め寄られる。
高橋が止められ。流れが一気にセルビアに傾く。
そしてセルビアのサーブポイントで22-21となり
栗原までブロックに捕まり22-22とこの土壇場で
セルビアに同点に追いつかれてしまう。
しかしこの流れを切る値千金のブロックを杉山が決め
23-22と日本は再びリードを取る。
ところがここで高橋が再び止められるなどして
ついに23-24でセルビアのマッチポイント。
この苦しくなったところで日本を救ったのが高橋。
これまで止められた責任を取るかのように
強打で24-24とデュースに持ち込む。
しかしこの直後、セルビアが2連続ポイントを取り
24-26で敗れてしまった。
本当に素晴らしい戦いであった。
結果はついてこなかったが、こんな試合もあって良い。
個人的にはこの試合の黒星が原因で
北京五輪への切符を逃したとしても
それでも良いと言えるほど最高の戦いぶりだったと評価したい。
このセルビア戦で東京ラウンドは終了となり
次は6日から大阪ラウンドが始まる。
この試合の悔しさをバネに短い期間ではあるが成長し
大阪ラウンドで大暴れして欲しい。
日本の次の試合に期待したい。
渋谷(神泉)LanternにてSBC Sessionを行った。
今回は久々に少々少なめのスタートとなったが
それでも奥田やすひろ氏やMASA小浜氏など
大御所の方々が数多く訪れ、大いに盛り上がるSessionとなった。
次回はSBC B-Side Sessionである。
今月の第3週の月曜日には是非とも四ッ谷Sokehs Rockに
遊びに来てはいかがだろうか。
さて、女子ワールドカップバレー大阪ラウンドで
日本はタイと対戦した。
セルビア戦では後一歩と言うところで押し切れなかったが
あの試合をバネにどう修正して来たのか楽しみである。
この後、日本はイタリアを始めとする強豪との対戦が控えている。
それだけにもう負けるわけにはいかない。
ワールドカップバレーで3位以内に入れば北京への切符が手に入る。
ただ、タイは近年非常に力をつけて来ており
アジアでも注目のチームに仕上がっている。
そして韓国戦で解ったように、これまでの対戦成績では
図れない五輪への気持ちが各国にこもっており
この試合、格下とは言え全く油断出来ない。
日本のスタメンは竹下、高橋、栗原、杉山、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入るいつものメンバー。
対するタイもベストメンバーで揃えてきている。
第1セット、まずは木村が綺麗に決めて日本のポイントで始まる。
しかしながらセルビア戦を引きずっているのか
少々堅い印象を受ける。
ただ、日本は栗原が好手に渡りチームを引っ張り
最初のテクニカルタイムアウトは8-5で日本リードで迎える。
ところがタイムアウト明けに日本が急にばたつき
ミスを連発し1点差まで詰め寄られる展開に。
しかしそれを荒木が強打でのブロードで切り
その後も日本は荒木の活躍で再びリードを広げながら
16-10で2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
日本は順調に試合を進めていくのだが
気になるのは高橋の不調である。
セルビア戦でガンガンにブロックされたのが後を引いており
なかなか良いプレイが生まれてこない。
日本の中心選手なだけにどうにか頑張って欲しいところである。
高橋の不調は払拭出来ないままだが24-18でセットポイントを迎え
最後は杉山のブロックポイントが決まり25-19で
日本は第1セットを先取した。
続く第2セット、まずは栗原のスパイクが決まり
日本のポイントからスタートする。
しかしこれまで沈黙していたタイのエースがが復活し
最初のテクニカルタイムアウトは6-8とタイのリードで迎える。
日本は栗原や荒木の活躍で徐々に点差を詰めつつ
10-10とついに同点とし、12-11で逆転に成功する。
そのまま点差は変わらず16-15で2回目のテクニカルタイムアウト。
その後もつかず離れずの試合展開のまま
23-23とし、ここで杉山の神速攻撃が決まり24-23で
日本のセットポイントを迎える。
しかしここでタイが粘り試合はデュースへ突入。
その後もシーソーゲームが続くが
日本は荒木の強打で26-25とセットポイントを迎え
最後は栗原が打ち抜き27-25で第2セットを連取した。
迎えた第3セット、まずはタイのポイントで始まる。
しかし日本は序盤からリードを奪い8-5で
最初のテクニカルタイムアウトを迎える。
その後も日本は高橋が徐々に復活し
杉山がタイのエースをブロックするなどして
第3セット中盤に来て、ようやく日本らしさが見え
2回目のテクニカルタイムアウトは16-8と
大量リードで迎える事となる。
テクニカルタイムアウト明けも杉山が再三のブロックポイントで
完全にタイをシャットアウトし、日本に流れを引き込む。
その後、高橋が完全に復活し、24-14でマッチポイントを迎え
最後は25-14で終わってみればストレートで勝利した。
このタイとの一戦、日本にとってセルビア戦での
嫌な空気を払拭するのにうってつけの試合となった事は間違いない。
この流れに乗ったまま、明日のイタリア戦でどうにか勝利して欲しい。
明日の日本代表に期待したい。
女子ワールドカップバレー大阪ラウンド第2戦で
日本は強豪イタリアと対戦した。
現在セルビアに痛い黒星を喫してしまい
五輪へ行くためにはもう負けられない。
それだけに非常に重要な一戦である。
日本のスタメンは竹下、栗原、高橋、杉山、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入るいつものメンバー。
対するイタリアもキューバから移籍したアゲロを中心に
完璧なメンバーで臨んできている。
第1セット、まずはイタリアのポイントからスタートする。
序盤は両チーム共にサーブミスなどが目立ち
点差は開かず7-8とイタリアリードで迎える。
イタリアは明らかに立ち上がりが悪く
日本としては今の内に引き離したいのだがそうならない。
日本は雰囲気は良いのだが、それがプレイと直結していない。
イタリアを相手に少々慎重になりすぎているのか解らないが
どうにか早い段階で波に乗りたいところである。
しかしタイムアウトの後、少々イタリアに離され
日本は杉山のクイックなどでやり返すが
2回目のテクニカルタイムアウトは12-16で迎える事になる。
この後、日本は必死に反撃するがイタリアのブロックに捕まるなどして
17-24でイタリアのセットポイントとなり
杉山が1ポイントを返すが、最後は木村のサーブミスで
18-25で第1セットを落としてしまう。
続く第2セットもイタリアのポイントから始まる。
日本は素晴らしいレシーブを見せるが
日本の攻撃が綺麗に通らない。
最初のテクニカルタイムアウトは4-8とそれがスコアに出た結果となった。
タイムアウト明けも、日本は苦しいところで栗原が奮戦し
杉山もブロックポイントなどで応戦するが点差は開き
2回目のテクニカルタイムアウトは9-16で迎える。
しかしこの後、杉山が一人時間差やブロックポイントなど
驚異的な活躍を見せ、それに他のメンバーも続き
極めつけは高橋が目の覚めるような2連続ノータッチエースサーブで
イタリアに1点差に詰め寄る。
これにはさすがに堪らずイタリアがタイムアウトを取るが
それでも日本は止まらない。
栗原がタイムアウト明けに決め、そして杉山の神速ブロードで
18-17と逆転に成功する。
しかし今度はイタリアがメンバーチェンジで守備を固め
そこから反撃に出る。
その後は完全なイタリアのペース。
19-24と一気にセットポイントに持って行かれ
そのまま19-25で第2セットも続けて落としてしまう。
中盤の8連続ポイントがあっただけに大いに残念である。
後のない第3セットもイタリアのポイントで始まる。
この第3セット、第2セットで止められた荒木に代えて
日本は庄司を投入している。
しかしイタリアの攻撃に耐えられず3-8で
最初のテクニカルタイムアウトを迎える。
その後もことごとく日本の攻撃が止められ
2回目のテクニカルタイムアウト6-16で迎え
徐々に厳しい展開となってきた。
そしてついに13-24でイタリアのマッチポイントとなり
高橋が意地のスパイクを決めるが
最後はイタリアに決められ14-25という屈辱的なスコアで
しかもストレートで敗れてしまった。
これで日本は黒星は2つとなり
日本が北京五輪への切符を手に入れるための条件は
より厳しいモノとなった。
ただ、完全に道が閉ざされたわけではない。
ここからどう成長するかで、まだ可能性は十分に残されている。
次のペルー戦、大いに期待したい。
女子ワールドカップバレー2007も
ついに北海道ラウンドを迎え
日本は既に2敗と負けられない状況に追い込まれた。
北海道ラウンドの初戦は南米選手権2位のペルー。
既にどう勝つかと言うよりも、勝たなければ先がない状況で
どのような試合を見せてくれるか、大いに注目である。
日本のスタメンは竹下、高橋、栗原、杉山、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入る不動のメンバー。
対するペルーもベストメンバーで臨んできている。
注目の第1セット、まずはペルーのエースのスパイクがアウトになり
日本のポイントから始まる。
日本は木村が最初からキッチリ決めて2-0とリードするが
その直後にペルーも2連続ポイントで返し
もつれながらも竹下がブロックポイントを決めるなどして
最初のテクニカルタイムアウトは8-6で日本が一歩抜け出した。
その後も荒木の強力なスパイクが炸裂し
ペルーを圧倒し、そこに後輩の木村まで珍しい強打を見せ
11-7と日本はペルーを引き離していく。
結局、荒木がブロックポイントなどで驚異的な活躍を見せ
2回目のテクニカルタイムアウトは16-10で
完全に日本のペースで迎える。
ペルーが意地を見せる場面もあるが、日本は栗原が流れを切り
20-15でセット終盤を迎え24-18とセットポイントを迎え
最後は杉山がこの試合最初の得点を決めて25-18で
日本は非常に良い形で第1セットを先取した。
続く第2セット、序盤からペルーが乱れ
明らかに調子を崩しているのが解る。
逆に日本は粘りに粘った末に荒木が強力なブロックで
ブロックポイントを取り、アタックでも活躍して
いきなりの4連続ポイント。
ペルーはタイムアウトを取らざるを得ない状況に。
タイムアウト後も日本の勢いは納まらず8-2で
最初のテクニカルタイムアウトを迎える。
その後も圧倒的なペースで試合を進め
16-8で2回目のテクニカルタイムアウトを迎え
ペースを崩さず24-13でセットポイント。
最後はペルーが乱れて25-13で
第2セットも連取した。
迎えた第3セット、いきなり荒木のブロックポイントが決まり
日本は幸先の良いスタートを切る。
ところがこのセット、ペルーが調子を取り戻し
6連続ポイントで一気に日本を引き離す。
これまでの流れが一気にペルーに行ったところで
日本は急遽タイムアウトを取る。
しかし流れを変えることが出来ず、最初のテクニカルタイムアウトは
2-8とこれまででは考えられないスコアで迎える事となる。
その後も日本は引き離されつつ7-16で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
このタイムアウトの後、ペルーが3連続でミスを犯し
10-16とし、ペルーの流れが変わり出す。
そしてそれに荒木が続き、ペルーも焦りからかミスを犯し
高橋が止めの一発を決めて
実に7連続ポイントで2点差まで猛追する。
こうなると焦るのはペルー。
急遽タイムアウトを取り、対策を練る。
タイムアウト明けも高橋が決め
8連続ポイントで1点差とし
ここからしばしシーソーゲームとなる。
点差は開かないが杉山が相手ブロックを
完全に置き去りにする神速ブロードを決めるなど
日本の調子は良い。
しかしセット終盤に来て18-21でペルーが抜け出す。
日本はタイムアウトを取るが、ここに来てペルーが復活。
タイムアウト明けにサービスエースを決められ18-22とされる。
日本は杉山と荒木で返すが、点差がなかなか縮まらない。
そして21-24とついにペルーのセットポイントを迎え
日本は栗原が1ポイントを返すが続かず22-25で
第3セットを落としてしまう。
第4セットはペルーのブロックポイントから始まる。
しかし日本も木村が切って行き
それに荒木もダイレクトアタックで続く。
そのまま最初のテクニカルタイムアウトは8-6と
日本は第3セット終盤の勢いを保って
リード出迎えることとなる。
そのまま日本はリードを守り16-14で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
その後も日本は苦しめられながらも
荒木と高橋が日本を引っ張り、そこに栗原も加わり
24-17でついに日本のマッチポイントとなり
木村、高橋が止められるも、最後は杉山の神速ブロードで
25-19で日本がセットカウント3-1で勝利した。
第3セットで勢いを落としはしたが
どうにか持ち直し、勝利した。
第3セット序盤の減速は大いに残念ではあったが
個人的にはその後立て直せた事を評価したい。
明日は欧州の強豪ポーランドとの対戦。
現在日本の順位は5位であり
負けなければまだ北京への道は残されている。
明日のポーランド戦、期待したい。
渋谷Live GateにてSolaのLiveに出演した。
相変わらずの大盛況で、観客をSolaの世界に引き込み
素晴らしいLiveであった。
Solaのサポートも随分やって来たが
今回は非常に良かったのではないかと思う。
また、このLive Gateには私が以前所属していたMICAの
スタッフの方がおり、これにも非常に驚いた。
そんな事もあり、心温まるLiveであった。
次回のLiveはまだ決定していないが
決まり次第このサイトでお知らせする予定である。
さて、女子ワールドカップバレー北海道ラウンド第2戦で
日本は欧州の強豪ポーランドと対戦した。
このポーランドとは以前に戦い、勝利している。
しかし、このワールドカップバレーは魔物が住んでいる。
何があるか解らないし、このところの日本が好調にもかかわらず
後一歩のところで勝てない試合もあるだけに
全く油断は出来そうにない。
日本のスタメンはこれまでどおり、竹下、高橋、栗原、杉山、木村、荒木
そしてリベロに佐野が入る布陣となっている。
対するポーランドもエース・グリンカやスコブロニスカなどを中心に
ベストメンバーで臨んでいる。
注目の第1セット、まずはポーランドのポイントで始まるが
日本も栗原がキッチリ返し、直後に自らサーブポイントを取る。
しかしその後はポーランドの高いブロックに悩まされ
最初のテクニカルタイムアウトを5-8とポーランドリードで迎える。
タイムアウト明け、今度は杉山が高速ブロードとサーブポイントで
栗原と同じく、1人で2連続ポイントを取る活躍で景気をつける。
それでもポーランドを攻略するには至らず
2回目のテクニカルタイムアウトも12-16で
ポーランドのリードで迎える事となる。
そのままポーランドのペースのまま
日本は奮戦するも、18-24でポーランドのセットポイント。
高橋が強打で返すが19-25で第1セットを落としてしまう。
続く第2セットは長いラリーの末、日本のポイントから始まる。
そして高橋のブロックポイントや、木村が
ポーランドのエース・グリンカを止めるブロックポイントなどで
ポーランドを叩き、最初のテクニカルタイムアウトは
8-4とリードで迎える。
その後、日本はポーランドの逆襲を受けるが
栗原が苦しいところで流れを切り、荒木がブロックを決めるなどして
何とかリードしたまま16-13で2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
タイムアウト明けもポーランドが必死に食らいついて来るが
日本はそれを竹下のブロックポイントや栗原の活躍で
何とか防ぎ、24-22でセットポイントを迎え
グリンカに1点を返されるが、最後は高橋が打ち抜き
25-23で第2セットを取った。
迎えた第3セット、どうやら中継がカットされたようで
最終的にはポーランドが取る展開に。
後のない第4セット、まずは木村が決めて日本のポイントで始まる。
序盤は両者一歩も譲らぬ展開となったが
日本は佐野の好レシーブでチャンスをつなぎ
最初のテクニカルタイムアウトは8-7で
日本が頭1つ抜け出した格好となった。
タイムアウト明けも、両チーム譲らずの展開となったが
日本は木村のバックアタックや杉山の神速攻撃などで
16-13で2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
その後、日本はどうにかポーランドを引き離そうとするが
後一歩というところでポーランドが逆襲するが
終盤にようやくポーランドを引き離し23-19とリードを広げる。
ところがここでまたもポーランドが逆襲。
23-22とされるが、高橋が切り、24-22とセットポイントを迎える。
そして最後はグリンカのスパイクを止め、栗原が打ち切って
25-22で日本が第4セットを取った。
ファイナルラウンド、まずはポーランドのポイントで始まる。
ファイナルラウンドは15ポイント先取であり
一瞬でも気を抜いた方が負ける。
ポーランドはスコブロニスカを使い、攻めており
グリンカは決定率が40%を切り、完全に沈黙。
日本はどうにか全員バレーで乗り切り
両チーム全く点差が開かない。
しかし高橋が長いラリーを制して5-4とし日本がリードを取る。
この辺りでついにポーランドが乱れ始め日本は得点を重ね
杉山が値千金のブロックポイントを決めて
日本が8-6とリードしてコートチェンジとなる。
コートチェンジの後、ポーランドは乱れながらも逆襲に転じる。
しかしこの流れを切るのが荒木の強打である。
そして高橋の活躍などで再び日本はリードを広げ
竹下が難しいボールを上げ、それを杉山が神速ブロードで決めて
14-11でついに日本のマッチポイントを迎える。
ポーランドに1ポイントを返されるが、最後は高橋の技有りスパイクで
15-12で日本がフルセットの末、勝利した。
本当に素晴らしい試合であった。
苦しい展開ではあったが、この試合は今後に
大きく影響する試合となったのは間違いない。
明日のケニア戦、期待したい。
女子ワールドカップバレー札幌ラウンド第3戦で
日本はケニアと対戦した。
昨日激闘を制し、完全に波に乗っているだけに
格下のケニア相手に完勝して欲しいものである。
日本のスタメンは竹下、高橋、栗原、木村、荒木、大村
そしてリベロに佐野が入っている。
そう、杉山がいない。
これがどういう采配なのか解らない。
杉山が不調なのか、それとも格下相手に消耗戦を避けたか
どちらかだと思われる。
第1セット、まずは日本の連続ポイントで始まり
序盤からケニアを寄せつけない試合を展開し
最初のテクニカルタイムアウトは8-4で迎える。
そして2回目のテクニカルタイムアウトも安定した展開で
16-10で迎え、その流れに乗ったままセット終盤を迎える。
荒木、木村、栗原が爆発し24-13セットポイントを迎え
1ポイントを返されるが、最後は荒木が打ち抜いて25-14で
第1セットを危なげなく先取した。
続く第2セット、日本のポイントから始まるが
そのままいきなりの5連続ポイント。
第1セットの流れをそのままに試合を展開する。
多少ケニアの逆襲に悩まされるも
最初のテクニカルタイムアウトは8-5とリードで迎える。
日本はその後、庄司を入れて攻撃の幅を確認しながら
徐々にリードを広げ、ケニアは完全に沈黙。
2回目のテクニカルタイムアウトは16-8と
ダブルスコアとなり日本リードで迎える。
そして河合や多治見、大山なども投入し、24-10で
セットポイントとなり、ケニアに2ポイント返されるが
最後は大山が決めて25-12で
第2セットも連取した。
迎えた第3セット、ケニアのポイントから始まるが
日本も庄司が返し、先日のペルー戦のように
ケニアを調子に乗らせない。
それに高橋の相手をあざ笑うかのようなスパイクや
多治見のテクニックが光るプレーなどで
序盤から日本はケニアを引き離し
最初のテクニカルタイムアウトは8-2と大量リードで迎え
完全にケニアを寄せつけない。
ケニアもどうして良いか解らない状況で乱れている。
やはりこうしてみると日本の女子バレーのレベルは高い。
世界レベルに十分達していると言って良いだろう。
しかし、それ以上に世界トップレベルの質が高い。
ブラジル、ロシア、中国、イタリアなどの強豪が相手だと
少々厳しいものがある。
あと少しのところが非常に大きいのだろう。
日本はそのまま13連続ポイントで完全にケニアを引き離し
16-4で2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
その後も完璧な試合運びで20-6とセット終盤を迎え
庄司のブロックポイントで24-8でマッチポイントとなり
最後は高橋が押し込んで25-8で完璧な内容で勝利した。
格下相手とは言え、油断せずに完璧な試合運びで
ケニアに圧勝することが出来た。
また、収穫としては控えメンバーを起用する事で
モチベーションが上がり、各々の力を再確認する事で
最終ラウンドでの攻撃の幅を広げる事が出来た事だろう。
最終ラウンドの相手はキューバ、アメリカ、ブラジルと
とてつもなく強力な相手が待っている。
最後の名古屋ラウンド、何とか勝って欲しいものである。
次のキューバ戦、期待したい。
サッカーアジアCL決勝戦
ついに浦和レッズ対セパハンの一戦である。
この試合に勝てばアジアのクラブチームで
最強の称号を得られるのである。
気になる浦和のスタメンだが
GKに都築
DFに闘莉王、坪井、堀之内
MFに鈴木、阿部、長谷部、平川、ポンテ
FWに永井とワシントン
となっている。
よくよく見れば、闘莉王、坪井、鈴木、阿部、長谷部
この5人は日本代表、もしくは代表経験のあるメンバーであり
スタメンのうち5人が日本代表とは、何とも心強い布陣だろうか。
しかもサブのメンバーには田中達也まで控えている。
対するセパハンもしっかりとした布陣を組んで来ている。
既にアウェイでの戦いで引き分けに終わっており
ホーム&アウェイでの戦いとなるため
このホームでの戦いに勝てば良い。
やはり「アウェイでの引き分けは勝利と同じ意味を持つ」と言う格言は
こういう時に身にしみる。
浦和のキックオフで試合開始。
浦和は前半1分から長谷部がシュートを放つなど
非常に良い立ち上がりで試合を進めている。
その後も前半7分にワシントンが得たフリーキックを
ポンテが蹴り、闘莉王がヘッドで枠に入るシュートを打ち
ディフェンスでも阿部や坪井がしっかりと機能し
ホームという事もあるが、しっかりと流れをキープしている。
そして前半21分、ついに試合が動いた。
中盤で鈴木が奪ったボールをつなぎ、それをポンテが
永井に絶妙なキラーパスを送り
これを永井が右脚で一閃。
完璧なシュートがセパハンのゴール左隅に突き刺さった。
このホームでの先制点、大きな意味がある。
この先制点で一気にヒートアップしたのがセパハンである。
後の無い状況で、果敢に攻め上がってくる。
しかし浦和のディフェンスが厚く、その攻撃を跳ね返す。
やはり闘莉王、坪井、鈴木、阿部の日本代表が
その中核をなし、セパハンを寄せつけない。
また、攻撃面でも永井やポンテ、ワシントンなどが
ガンガンに攻め上がっているため
これもセパハンが攻め切れずにいる理由となっている。
前半29分、セパハンがカードを切る。
決勝戦第1戦で得点を挙げたカリミを投入する。
後半に取っておきたかったようだが
既に前半で先制されているため、それどころでは無くなったのだろう。
しかしながら、結局前半はしっかりと浦和が守り切って終了。
後半に向けて両チームがどのような戦略を考えてくるのか
大いに興味深い。
迎えた後半、セパハンのキックオフで試合再開。
セパハンはこの後半からMFを一枚変更し
攻撃的な選手を入れ、どうやっても得点に持って行くようである。
後半は序盤からセパハンがとにかく攻める展開。
やはりもう後が無いだけに必死である。
さすがの浦和も、時折危険な場面もありはしたが
取り乱すこともなく、冷静に対処している。
こうなれば後はどちらが強いか、そこにかかっている。
まさに真剣勝負という言葉が相応しい試合である。
この試合、日本代表陣も非常に良い動きをしているが
注目したいのは永井である。
FWの選手ながら、攻守に渡り活躍し
そして得点も挙げるという活躍ぶり。
これはこの試合を見に来ているオシム監督の目に
止まっても決して不思議ではない。
来年の日本代表に永井が呼ばれる可能性は十分にある。
後半17分浦和に非常に危険な出来事が起こる。
DFの堀之内が相手選手とボールの打ち合いになり
その打ち合いで右足首を負傷。
一度ピッチの外に出るが、何とか復帰する。
浦和は既にJリーグなどで満身創痍と言って良い状態。
この試合も気力で戦っている選手もおり
それを考えると、怪我だけは気を付けて貰いたい。
セパハンの攻撃を防ぐ展開だったが
後半25分、試合が動いた。
長谷部からスイッチしたボールを闘莉王が上げ
そのボールをワシントンがしっかりと落とし
それを永井がシュート。
そのシュートを相手GKが弾いたところを
ゴールに叩き込んだのが阿部である。
この値千金のゴールで浦和は2-0とリードを広げ
完全に押せ押せムードに突入する。
浦和はしっかりと攻撃をしながらも時間をかけて相手を焦らし
安定した試合を展開する。
対するセパハンはとにかく前線に選手を残し
必死にカウンターを狙う。
こうなるともう胸の高鳴りが納まらない試合展開である。
汚いプレーもなく、お互いが真っ直ぐに真剣勝負を繰り広げる。
何とも素晴らしい試合であろうか。
そんな試合も後半40分を過ぎると、セパハンがガンガンに攻め上がる。
何度もペナルティーエリア内に入られ、冷や冷やする場面が続く。
後半41分、疲れの見える永井に代えてついに田中達也を投入し
前線のリフレッシュを図る。
後半、3分のロスタイムに入ったところで
浦和はワシントンに代えて元日本代表の野人・岡野を投入。
岡野は入った直後から果敢にプレイするが残り時間は1分。
ただこの岡野の果敢なプレイで再び浦和が盛り返し
その流れの中、ついに試合終了。
この瞬間、AFCチャンピオンリーグで浦和が初優勝を成し遂げた。
この浦和の優勝は非常に大きな意味がある。
日本のアジアCLでの優勝は初であり
この事は日本サッカー界を盛り上げる最高の材料になる。
今後の日本サッカー界をこの試合がきっかけとなって
良い変化をもたらすことは間違いない。
サッカー日本代表に取ってもこの試合で得ることは多く
来年の日本代表の試合にも大いに期待できる事だろう。
来年の日本サッカーに大いに期待したい。
さて、次は女子ワールドカップバレーである。
日本は最終ラウンドとなる名古屋ラウンド初戦で
キューバとの対戦に臨んだ。
既に負けが許されない状況での三連戦は超強豪ばかり。
しかしながら勝たなければどうにもならないだけに
勝って貰うしかない。
日本のスタメンは竹下、高橋、栗原、杉山、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入るいつものベストメンバー。
対するキューバもラミレスやカリーヨ、ルイザなど
相変わらずの強力な布陣である。
注目の第1セット、いきなりのノータッチエースで
キューバのポイントで始まる。
序盤、日本は高橋や杉山などの活躍で奮戦し
最初のテクニカルタイムアウトは8-7で
日本リードで迎える。
その後はキューバにリードされながらも逆転し
試合はとにかく白熱した展開で
2回目のテクニカルタイムアウトはもつれ合いの末
16-15で日本がリードを守って迎える。
日本はワンポイントブロッカーの大村が
見事にブロックポイントを決めるなど
まさに全員バレーでキューバに立ち向かい
24-22でセットポイントを迎える。
キューバは慌ててタイムアウトを取るが
日本の流れは変わらず、最後は栗原が強烈なスパイクを放ち
キューバのブロックにかかるも、コート外にボールを弾き飛ばし
25-22で第1セットを先取した。
続く第2セット、またもキューバのポイントからスタートする。
キューバはいきなりの2連続ポイントを取ってくるが
日本も木村が絶妙なスパイクでキューバのブロックの間を狙い
しっかりとポイントをあげていく。
第1セットの流れのままに、キューバにリードされるも
土壇場で逆転して、最初のテクニカルタイムアウトは8-7で
またも日本リードで迎える事になる。
その後も栗原の強力なサーブなどがキューバを苦しめ
日本はリードを保って試合を進める。
しかし今度はキューバが土壇場で逆転に成功し
15-16とキューバのリードで2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
日本はタイムアウト明けも奮戦するが
キューバの強烈な攻撃の前に苦戦し、徐々に引き離される。
しかし日本も17-22となったところから日本は5連続ポイントで
22-22で同点まで詰め寄る。
ところがここでキューバが再び強力なサーブで引き離し
22-24でキューバのセットポイントとなる。
しかしここでキューバのサーブミス、そして日本が押し込み
24-24とデュースへ持ち込む。
そのまま試合はシーソーゲームとなるが
26-26となったところで、日本が再三のブロックで止めた末
27-26で日本がセットポイントを握る。
しかしこの勢いが続かず、27-28で
またもキューバのセットポイント。
日本はここで再び栗原が決めて28-28とするが
キューバのクイックが決まり28-29。
だがここに来てキューバがサーブミス。
しかしすぐにキューバが取り返し29-30となり
6回目のキューバのセットポイントを迎える。
日本はここで粘るが、最後は29-31で第2セットを落としてしまう。
迎えた第3セット、日本は景気よく3連続ポイントで始まり
第2セットの負けを引きずっていない。
杉山の神速攻撃なども決まり、何とも心強い。
やはりこの試合を見ていても、杉山の攻撃には
キューバと言えど、ついて行けていない。
さすがとしか言いようがないスピードである。
そんな杉山の神速攻撃に加えて
現在ブロックランキング5位に位置している荒木の
ブロックポイントなども決まって
最初のテクニカルタイムアウトは8-5とリードして迎える。
しかしこのタイムアウトの後、キューバが爆発。
一気に逆転し、その流れのまま13-16と逆転されて
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
日本はその後、必死に応戦し21-22と1点差まで詰め寄るが
22-24でセットポイントを握られ、栗原が1ポイントを返すが
25-23でキューバに逃げ切られ、セットカウント1-2と
後のない状況に追い込まれた。
運命の第4セット、まずは日本のポイントから始まる。
この試合、日本の調子は決して悪くない。
しかしキューバも悪くないのである。
日本は高橋、杉山、栗原などが奮戦するが
キューバも同じく奮戦し、点差が開かない。
最初のテクニカルタイムアウトは8-7と
日本がリードして迎えるが、既にキューバ相手では
3ポイント以上のリードでなければ
リードとは言えない状況となっている。
案の定このタイムアウトの後でまたもキューバが爆発し
2回目のテクニカルタイムアウトは11-16で
大きく引き離されて迎える事となる。
そしてこの後も調子に乗ったキューバを止められず
日本はただ引き離されるばかりの展開となる。
17-24でキューバのマッチポイントとなり
日本は栗原、杉山の活躍で3ポイントを返すが
これまでの点差がどうにもならず
最後は20-25で第4セットを落としてしまう。
最後までもう少しのところで
攻め切れなかった感がある試合となった。
日本は粘りのバレーで素晴らしい守備を展開するが
やはり決定的な攻撃力が不足しており
何ともし難い状況となった。
ワールドカップバレーも残すところ2試合となり
五輪への切符も非常に厳しくはなったが
残り2戦はアメリカとブラジル。
この強豪を相手に戦える事は十分に良い経験となり
今後の日本代表に取って大事な試合となるのは間違いない。
残り2戦、日本代表の戦いに期待したい。
女子ワールドカップバレー2007最終ラウンドで
日本はアメリカと対戦した。
昨日の手痛い敗北から一夜明け
その悔しさをバネにどんな試合を見せてくれるのか
大いに注目の一戦である。
日本のスタメンは昨日と同じく、竹下、高橋、栗原、杉山、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入る布陣。
対するアメリカも昨日の試合で一敗を喫しており
日本をねじ伏せるべく、ベストメンバーで臨んで来ている。
第1セット、まずは佐野が綺麗にレシーブし
それを竹下が完璧なトスを上げ
それをエース栗原が決める完璧なポイントで始まる。
その後も佐野の素晴らしいフォローや
高橋の強打などで本当にテンポの良い試合を展開。
最初のテクニカルタイムアウトは8-7とリードで迎える。
点差はあまり離れていないが、日本の立ち上がりは良く
この試合負ける気がしない。
是非ともこの予感が当たって欲しいものである。
タイムアウト後も日本は栗原の強打、荒木のブロックなどで
強気のバレーを展開するがミスも目立ち逆転され
2回目のテクニカルタイムアウトは14-16で迎える。
しかしタイムアウト明け、日本が異常なほどの粘りのバレーで
流れを再び引き寄せにかかるが
木村の調子が悪くミスが目立ち、流れが日本に来ない。
逆にアメリカは安定した試合運びで徐々に日本を引き離し
16-24でアメリカのセットポイントとなる。
日本は粘るのだが、この点差ではどうにもならず
奮戦するも17-25で第1セットを落としてしまう。
続く第2セット、まずはアメリカのポイントから始まり
日本はブロックに捕まるなどして
序盤いきなりの3連続ポイントで0-3とリードされる。
日本はこの苦しい状態を打開すべく
杉山を一時下げて多治見を投入。
多治見は直後にポイントをあげるなどしてチームに貢献するが
それでもアメリカの高いブロックに苦しめられ
最初のテクニカルタイムアウトは5-8でアメリカリードで迎える。
そしてタイムアウト明け、今度は多治見までも止められ
日本はいよいよ苦しくなった。
その後もエース栗原の攻撃が通らず
2回目のテクニカルタイムアウトを7-16で
大差をつけられて迎える事となる。
日本はその後も苦しめられながら食らいついていくが
やはりこの点差を縮めることは叶わず
13-24でセットポイントを握られ、1ポイントを返すが
最後は14-25で第2セットを続けて落としてしまう。
後のない第3セット、アメリカのサーブミスで
日本のポイントから始まる。
この第3セット、第2セット途中で入った多治見が
そのまま入っている。
個人的には杉山ではなく、木村を代えても良いと思うが
バックアタックなどの武器を考えると
そうも行かないのかも知れない。
このセット、日本が粘りに粘る素晴らしいバレーを展開。
後の無い状態で吹っ切れたようである。
しかしそれでもアメリカが止まらない。
そしてアメリカに通じない。
こうなるとなぜなのか理解に苦しむが
やはりアメリカが強いと言うべきなのだろう。
結局最初のテクニカルタイムアウトは7-8で
アメリカに一歩及ばずリードされて迎える。
その後も日本はアメリカを射程圏内に収める事が出来ず
12-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎え
奮戦するも栗原が完全にシャットアウトされて
19-24でついにアメリカのマッチポイントとなる。
日本は最後に1ポイントを返すが続かず
20-25で第3セットを落とし
セットカウント0-3のストレートでアメリカに敗北してしまった。
決してモチベーションは低くなかったし
最後まで勇敢に攻めていった。
しかしアメリカが強かった。
確かに木村がもう少し調子が良ければと思うところもあったが
それだけが原因とは考えにくい試合であった。
ベテラン多治見を投入し、高橋が難しいところで決めても
アメリカが調子を崩さない。
アメリカの試合運びを誉めるべきなのだろうか?
しかしそれでも勝てない試合ではなかったと感じてしまう。
あえて個人的に考えられる要因と言えば
選手層の薄さではないだろうか。
日本には強力なアタッカーがいるが
控え選手には少ない。
やはり竹下、高橋、栗原、杉山、荒木、木村と言った
この6名と比べればベテラン多治見や
新たな戦力である庄司なども悪くはないが
少々差が大きい気がしてならない。
もし落合、菅山、宝来、小山などが万全の体調で
チームに居てくれたら、この苦しい状況を
打開する事が出来たかもしれない。
それぞれに悪いところはある。
しかしそれぞれの良いところを活用する方向で考えた時に
もっとやりようがあったかも知れない。
この敗戦で日本は今大会での北京五輪への切符は閉ざされたが
来年5月に行われる大会でまだ望みが残っている
そしてその前に明日のブラジル戦も残っており
まだワールドカップバレーが終わったわけではない。
明日のブラジル戦、今後の日本代表の大きな糧となるような
試合を見せて欲しいものである。
女子ワールドカップバレー2007最終ラウンド最終戦
日本は最後の大一番、ブラジルとの対戦に臨んだ。
昨日の敗北で今大会での五輪への切符は絶たれたが
来年の5月に向けて再スタートを切るべく
この最後のブラジル戦、南米の王者を相手に
思い切った戦いで勝利して欲しいものである。
日本のスタメンは竹下、高橋、栗原、多治見、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入っている。
個人的にはここでなぜ杉山を外したのか納得が行かない。
ブラジルは毎度木村を狙って攻撃を仕掛けており
レシーブの悪い木村を外すのが普通と考えるのだが
試合を見ないと解りそうにない。
対するブラジルは毎度散々苦しめられるエース・シェイラを中心に
フォフォン、ジャケリネなど相変わらずのメンバーで臨んできている。
第1セット、まずはブラジルの2連続得点で始まり
序盤からリードを奪われるが
日本は高橋などがしっかりと機能し
木村のサーブポイント、多治見のブロックなどで応戦し
最初のテクニカルタイムアウトは大きく引き離されず6-8で迎える。
しかしこのタイムアウトの後、栗原を中心に逆襲し逆転に成功。
ところがここでブラジルもやり返し、ブロックポイントなどで
再び逆転される展開に。
それでも日本は大きく引き離されず14-16で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
しかしこの後が続かなかった。
ブラジルの強力な攻撃とブロックの前に耐えきれず
16-24でブラジルのセットポイントとなり
そのまま最後は栗原のアタックがアンテナに当たり
16-25で第1セットを落としてしまう。
続く第2セットもブラジルの2連続得点から始まる。
日本は荒木や多治見が活躍しリードされながらも
大きく引き離されず最初のテクニカルタイムアウトは
6-8で迎える事となる。
しかしこの後、苦しい戦いの末に13-12とついに逆転。
そこに木村のサーブポイントで14-12と引き離し
ここから高橋、栗原の強打が決まり16-13と
ようやく日本がリードして2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
そしてこの後、何とブラジルのジャケリネが徐々に不調に陥り
日本はそこを狙ってしっかりと攻撃を仕掛け
リードを保ったままセット終盤へ持ち込む。
しかしセット終盤に来て22-22と同点に持ち込まれ
試合はもつれるが、土壇場でジャケリネが大きなミスを犯し
24-22で日本は初のセットポイントを迎える。
ブラジルは慌ててタイムアウトを取るが間に合わず
1ポイントを返すが最後は荒木が決めて
第2セットを日本が取る結果となった。
第3セット、まずは栗原がフェイントでポイントを取り
日本のポイントからスタートする。
ブラジルは不調のジャケリネを継続して使うようで
日本としてはそこを突いて崩したいところ。
日本は立ち上がりから順調にブラジルを引き離していたが
ブラジルも引き離されたところでジャケリネを下げ逆襲。
7-8と逆転されて最初のテクニカルタイムアウトを迎える。
その後も日本は復活したブラジルを止められず
パウラなどにボコボコにやられてしまい
10-16と引き離されて2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
しかし、この後日本が怒濤の逆襲を仕掛ける。
シェイラ、パウラが少々ばたついた所を
一気に畳み掛け、木村のサーブポイントなどで17-18まで追い上げる。
ところが、この後が続かない。
今度はブラジルが怒濤の攻撃を仕掛け6連続ポイントを取られ
17-24とブラジルのセットポイント。
栗原が1ポイントを返すが最後は多治見のサーブミスで
第3セットは18-25で落としてしまう。
後のない第4セット、またもブラジルの2連続ポイントで始まる。
日本は栗原と木村が2連続ポイントで返し
序盤は白熱した試合展開になるように見えたが
やはり続かず、最初のテクニカルタイムアウトは
5-8とリードされて迎える。
その後も日本はブラジルのミスに助けられるが
やはり点差が縮まらない。
14-16で2回目のテクニカルタイムアウトを迎え
タイムアウト明けもブラジル相手に流れを掴むことが出来ず
ブロックに捕まるなどして18-24でブラジルのマッチポイントとなり
最後は高橋が連続でブロックにかかり18-25で第4セットを落とした。
この瞬間、セットカウント1-3でブラジルに敗北すると共に
日本のワールドカップバレー2007が終了した。
終わってみれば、やはり世界の強豪には勝てないのが
浮き彫りとなってしまった。
ポーランドなどの世界の強豪の1ランク下の相手には
勝利を収めているが、世界トップレベルの相手には
一度も勝てていないのである。
逆に考えるともう少しで世界トップレベルに入れるのだが
その後一歩が遠い事を思い知った大会になってしまった。
何が足りないのかは難しいが、どうやっても体格で劣るだけに
それぞれがしっかりと何か得意分野でミスのない活躍をしないと
世界レベルには入れないのかも知れない。
個人的には今大会ではアメリカの戦いは
日本にとって良い参考材料となるのではないかと思われた。
日本の正念場は来年5月に行われる大会。
そこで良い成績を残せば北京への切符が得られるのである。
このワールドカップバレーからどれだけ成長できるか
大いに期待して来年の5月を待ちたいところである。
代々木Boogalooにてムトウ氏主催の
Michael Jackson Tribute Liveを行った。
今回はMichael Jacksonという世界のPops界を
牽引してきた素晴らしいアーティストを
本気でやってみようと言う事で
メンバー全員気合いの入ったステージとなった。
普段はJBのモノマネで有名なムトウ氏も
今夜だけはMichael Jacksonに変身し
会場を大いに沸かせていた。
シリーズではないので次回の予定はないが
何とも面白いイベントであった。
さて、サッカー日本代表は北京五輪最終予選で
絶対に落とせないアウェイでのベトナム戦に臨んだ。
ベトナムはこの予選でホームで負けたことのないチーム。
幾ら格下とは言え、今回のベトナムは何をしでかすか解らない。
それだけに全く油断できない試合となっている。
そしてオシム監督の一件がある。
脳梗塞で予断を許さない状況のオシム監督へ向けての
選手達が出来る唯一の行動は勝利する事。
恐らく選手全員がそう思っているはずであり
そういう意味でも絶対にこの試合落とせない。
日本のスタメンは
GKに西川
DFに伊野波、青山直晃、水本、内田
MFに青山敏弘、水野、柏木、本田圭佑
FWは李と岡崎のツートップである。
そう、神の名を受け継ぐ男が帰ってきた。
守護神の西川である。
そして平山がスタメンに入っていない。
両方とも好材料である。
またサブには梅崎が入っている。
こちらも頼もしい限りである。
ベトナムのキックオフで試合開始。
日本は試合開始直後からボールを奪い
柏木、岡崎、水野といった面々が
ベトナムからゴールを奪うべく攻め上がっていく。
と、思っていたら何と前半8分に試合が動いた。
エリア外で倒された岡崎がFKを得て
そのFKを水野がドンピシャのクロスを入れ
それを李がしっかりとヘッドで叩き込んだ
前半早々日本が良い形でリードを奪った。
その後、焦ったベトナムが日本ゴールに猛攻を仕掛ける。
得点の直後に水本が鼻を負傷し、一時退場するなど
日本は全く油断できない状況に陥るが
この危機を救ったのがFWの岡崎である。
異常な程の運動量で縦横無尽にピッチを駆け回り
日本の危機を救っている。
先ほどのFKも岡崎が取ったモノであり
素晴らしいプレーを見せている。
しばらくベトナムの猛攻が続くが
前半25分、またも試合が動いてしまう。
ベトナムのクリアミスを狙って
本田圭佑がボールを高い位置で奪取。
一気に切れ込んで絶妙なクロスを上げ
このクロスを素早い飛び出しで叩き込んだ選手がいる。
またも李である。
この試合、やはり日本選手の集中度が違う。
これで2-0とベトナムを引き離した。
この北京五輪最終予選で一番楽に勝ち上がるには
得失点差でもアドバンテージを得たいもの。
この試合既に2-0となり、押せ押せムードになっているだけに
大量得点で勝利し、得失点差でも優位に立ちたいところである。
追加点を入れられた事でベトナムの元気が薄れており
水野、岡崎、本田圭佑はもちろんのこと
内田や青山直晃まで上がって攻撃的に試合を展開し
ベトナムに調子付かせない素晴らしい試合運び。
そして時間が経ち前半41分、またも試合が動いた。
PKを得たのだが、このPKを得た立役者は岡崎。
この試合得点には直接絡んでいないが
誰の目から見ても明らかにその得点のお膳立てをしたのは
岡崎と言って待ちがない。
ペナルティーエリアに切れ込んだ岡崎がファウルを得て
そのPKを本田圭佑が落ち着いて蹴りこみゴール。
これで前半終了間際に3-0と言う大差をつけた。
サッカーで安心できるリードは3点差以上。
前半終了間際とは言え、このリードは素晴らしい。
結局そのまま終始日本の流れのまま前半終了。
後半もこの勢いをなくさずに攻め続けて欲しいところである。
日本のキックオフで試合再開。
個人的にはあまりに前半が良かったので
前半の流れのまま行くかと思っていたが
後半に入り戦況は一転し
ベトナムのカウンターに悩まされる展開となった。
前線でボールがつながらず、ベトナムにボールを取られ
そこからベトナムお得意のカウンターに持ち込まれる展開が
幾度となく続いていく。
さすがに3-0とリードしていても
これでは心配になってくる展開となる。
この苦しい展開を救ったのは神の名を受け継ぐ男「西川」である。
横っ飛びのミラクルセーブなどで日本ゴールを守り
DFへの指示もしっかり送っており、素晴らしいプレーを見せる。
ただ、日本が苦しい状況なのは変わらない。
そこで後半25分、日本は伊野波を下げて梅崎を投入。
3点リードしている状況だが、より攻撃的に崩していく作戦である。
梅崎が入ったことで日本は徐々に盛り返し
梅崎自身も強烈なミドルを放つなどして応戦。
日本は続けて青山敏弘に代わって細貝を投入。
リフレッシュして流れを引き寄せにかかる。
しかしながらそれでも日本に完全に流れが来ない。
そこで日本は後半34分に疲れの見える大活躍の岡崎を下げて
興梠を投入し再びリフレッシュを図る。
だが風下と言う事と大きくリードをしている事で
頭が止まってしまったのか完全なベトナムペース。
危険だと思っていた後半42分、試合が動く。
流れからすればベトナムの得点だが
ここで得点したのは日本。
左サイドで切り込んだ梅崎が深い位置で倒されFKを得る
それをまたも水野が絶妙なクロスを上げ
これを細貝がヘッドで叩き込んだ。
素晴らしい弧を描く完璧なクロスであった。
そして直後の後半43分、またも日本にチャンスが訪れる。
ペナルティーエリア内で興梠が倒され再びPKを得る。
このPKを蹴ったのは本田圭佑。
1本目と同じ位置へシュートを放つが
これを相手GKがセーブ。
非常に残念ではあるが、仕方がない。
その後も梅崎や水野、柏木を中心に日本は攻め続け
これまでの苦しい展開がウソのような試合運びで
ロスタイムも攻め切って試合終了の笛。
日本はこの大事な試合で4-0と大量の勝ち点を得て勝利した。
先日のカタール戦で手痛い敗北を喫してしまったが
この試合でその悔しさを払拭し、大暴れした形となった。
しかしながら後半の状態は宜しくない。
次戦はホームでのサウジアラビア戦。
このグループで一番の強敵なだけに
彼らを負かすにはこの試合の後半の様な状態では
絶対に危険である。
是非ともこの辺りを修正し、五輪への切符を勝ち取って欲しい。
次のホームでのサウジアラビア戦、期待したい。
北京五輪最終予選でサッカー日本代表は
ついに大一番、ホームでのサウジ戦に臨んだ。
現在日本はグループ1位だが、サウジも2位につけており
この直接対決で日本は引き分け以上で
北京への切符を得る事が出来る。
しかしながら、負ければそこで北京への道が絶たれてしまうと言う
本当に天と地ほどの差がある試合となってしまった。
日本のスタメンは
GKに西川
DFに伊野波、水物、青山直晃
MFに水野、本田圭佑、柏木、青山敏弘、細貝
FWは李と岡崎のツートップとなっている。
サブには森島と梅崎が入っており
完全ではないが、現在のベストメンバーが揃っている。
サウジアラビアのキックオフで試合開始。
立ち上がりから中盤での激しいボール争いとなり
両チーム全く油断のない感じがにじみ出ている試合展開。
そんな展開の中、細貝がディフェンス時に倒され
サウジにイエローカードが出る。
最終予選最終戦と言う事もあり
カードが2枚でなければ意味がない。
ラフプレイの多いサウジが相手だとこの展開は危険であり
怪我は避けたいところである。
前半5分、相手ペナルティーエリア付近で柏木が倒され
FKを得るなど、徐々に日本がしっかりしたディフェンスで
良い流れを掴み出す。
逆にサウジは勝利しか許されない状態からか
ラフプレイでファウルを取られ、流れを掴めていない状態となった。
しかしながら前半8分、カウンターを仕掛けた水野が
ボールを奪われ、そこからサウジがカウンターを返し
あわやゴールと言う場面で、西川がミラクルセーブで弾く。
そのこぼれたボールを再び押し込まれたのを
今度は青山直晃がブロックするなど
サウジに攻められながらも日本に運があるようである。
前半10分を越えた辺りから、流れは完全にサウジペース。
日本は何度も危険な場面を迎えるが
神の名を受け継ぐ男・西川が何とか防ぎ
ディフェンス陣も良い対処で得点には至らない。
しかしながらいつ得点されても可笑しくない状態に変わりはない。
非常に長いサウジの流れの後、前半17分を越えた辺りで
ようやく日本に流れが戻り始める。
水野が驚異的なボールさばきで相手DFを抜き去り、クロスを上げたり
李が抜群の飛び出しで相手GKとルーズボールの争奪戦になるなど
素晴らしいプレーが続く。
前半25分、左サイドから一気に前線へボールが入り
それを李が強烈なロングシュートに持って行くが
僅かに左に外れる。
残念ながら得点には至らなかったが、魂のこもった良いシュートであった。
そして前半28分を越えると、再び流れはサウジへ。
やはり西川や細貝、柏木、青山直晃らがしっかりと守り
得点には至らない。
この試合、本当に両国のガチンコ勝負と言った感じで
非常に見応えがある試合展開となっている。
もしこれが自分の国では無くても、面白い試合と言えるだろう。
その後、流れはどちらとも言えない状況で
白熱した試合展開となるが、これが見応え十分。
残り10分を過ぎた辺りの試合は本当に面白い。
もちろん勝って欲しいが、サッカーファンとして
この試合を見る事が出来た事実が嬉しい試合である。
前半41分くらいから、流れは再び日本に来ており
決定的な場面が続くが、得点には至らない。
これは日本の問題というよりも、サウジアラビアの
プレーを誉めるべきだろう。
試合は1分のロスタイムに突入し
日本はギリギリまで攻め続けるが、得点はなく前半終了。
後半もこのモチベーションのまま、最高の試合を見せて欲しい。
日本のキックオフで試合再開。
試合開始直後、李が芝生に足を取られて痛がる場面があり
その映像から、大事に至ったのかと心配したが
問題なく走り出し、事なきを得た。
その後も立ち上がりから前半終了間際と変わらぬ白熱ぶりで
本当に見ていて気持ちの良い試合である。
試合はやや日本が押しているように見えるが、安心は出来ない。
ただ、日本の方が決定的な所まで持って行く場面が多く
李や水野、柏木、本田圭佑、青山敏弘などが果敢に攻め上がる。
後半5分、後半8分と日本は何度も決定的なチャンスを得るが
驚異的なのはサウジのGKのワイード。
もの凄いミラクルセーブの連発で日本の得点チャンスを
ことごとく潰してくる。
やはり北京への気持ちが全面に出ているのだろう。
後半14分、サウジが先にカードを切る。
激しい中盤の激戦で消耗した選手を代えて
同じような攻撃的な選手を投入してきた。
日本は柏木の精度の高いコーナーキックなどで
チャンスを狙うが、やはりサウジのディフェンスが厚い。
この試合、1点が勝敗を分ける試合になる事は間違いなさそうである。
こういった試合展開の時は、時間が経つのが速く
試合はあっと言う間に残り20分を切る。
日本は立ち上がりから、驚異的な集中力で
非常に白熱した試合ながら流れを掴んだまま
サウジアラビアを攻め続け、いつ得点しても
全く不思議ではないのだが、なかなか決まらない。
後半28分、サウジは2枚目のカードを切り
再び中盤の選手を代えてくるが、この選手がいきなりのミス。
入った直後にファウルでイエローを貰うという
日本にとっては助かるアクシデント。
そして試合もついに後半30分を過ぎ、時間が少なくなってきた。
日本としてはこの辺りで得点しておけば
引き分け以上で最終予選突破が決定するだけに
リスクを考えながらも、得点が欲しいところ。
確かに引き分けでも良いのだが、北京でメダルを狙うなら
ここは勝利で終わりたい。
両チーム集中力を切らさず、最高の試合を展開する中
試合はいよいよ後半40分を過ぎ、時間が無くなってきた。
これまで攻め続けた日本にも、さすがに疲れが見え
流れはどちらのものとも言えない状況となるが
日本は選手交代の気配はない。
恐らく選手交代出来ないのだろう。
現状、ピッチに出ている選手があまりに高いモチベーションで
戦っているため、交代させづらいのだろう。
そして後半42分、サウジはMFを下げてFWを投入し
最後のカードを切り終えた。
後がない状況で、是が非でも得点する姿勢である。
そんな中、ついに試合は2分のロスタイムに突入。
サッカーで一番ゴールの多い時間帯となった。
そしてロスタイムに入ったところでサウジが再び猛攻を仕掛ける。
日本は時間稼ぎに交代を用意するが、なかなか時計が止まらない。
しかし、そこで試合終了の笛が響く。
0-0で引き分け、日本が北京五輪出場を決めた。
正直勝利して終わるのがベストだと、試合終了間際まで思っていたが
そんな事はどうでもよくなるほどの選手達の表情。
観戦している方には解らない達成感があったのだろう。
それはこのサウジ戦が、本当に両チーム力を出し切って戦った事を意味する。
試合開始から90分間、選手交代なく最高のモチベーションを出し続けた。
これは勝利して終わるよりも、大きな収穫だったと言える。
本当に努力し続けたからこその喜びが画面を通して伝わり
何とも言えない感情に襲われる。
この試合が日本中にもたらした影響は本当に大きい。
サッカーという枠を越えて強力なメッセージを打ち出したと言えるだろう。
今後の日本サッカー界に大きな光が差した瞬間であった。
来年の日本代表にも大きく期待したい。
現在脳梗塞で入院中のオシム監督が
監督業に復帰できない場合に
次の後継者の発表が12月6日に行われる事になった。
個人的にこれは本当に心配である。
オシム監督の考えを継ぐことの出来る人材が
現在の日本サッカー協会のコネクションの中に
果たしているのかという事である。
先日アジアCLで優勝した浦和レッズのオジェック監督を始め
噂は色々と絶えないが、果たしてどうなるだろうか。
もちろんオシム監督が復帰してくれるのが一番だが
現在も意識は戻らず、現状では難しいと考えられる。
どちらにせよ、全てにおいて良い方向に向かうことを
心から願うばかりである。
2010年に南アフリカで行われるワールドカップの
3次予選のグループ分けが決まった。
日本はバーレーン、オマーン、タイと同じ組である。
この中では日本は圧倒的に格上であり
一般的に考えれば3次予選は楽勝と言えるだろう。
もちろん油断は禁物だが、このくらいの相手で
苦戦するようならワールドカップ本戦に行けるはずもない。
逆に3次予選が楽な事で良い事はあまりなく
日本の成長を考えれば、もう少し実力のあるチームが
いた方が今後の為になるとも言えるだろう。
今回の対戦チームの中では個人的にはバーレーンが
実力が近いと思われる。
前々回のアジアカップでラフプレイなどに悩まされた事もあり
FIFAランキング以上の実力を持っているだろう。
日本の不安材料としては現状は監督である。
オシム監督の容態だが、ようやく意識を取り戻す治療に入ったようで
この結果によって今後の監督人事が変わる。
もちろんオシム監督が今後も続投する事が
現在の日本サッカー界に取って一番望ましい事だと思う。
しかしながら脳梗塞とは後遺症やその後の事も考えると
あまりに大きすぎる病気である。
監督と言えど練習中はボールを蹴ったり大声を出したり
その上、プレッシャーなどからストレスや疲労も大いに溜まる。
それを考慮して、総合的に考えると
今回の報道を聞いている限りでは
間違いなく復帰は奇跡に近い出来事となるだろう。
個人的には監督を辞めても、相談相手などになり
日本代表を引っ張って欲しい。
それだけ彼のビジョンは現在の日本サッカーにおいて
重要な事だと思うわけである。
オシム監督の健康と、日本サッカーの躍進を祈りたい。
サッカー日本代表の監督人事で
後任に選ばれたのはフランスワールドカップの時の
日本代表監督である岡田氏になったようである。
まだオシム監督が続投不可能と決定したわけではなく
また、岡田監督が後任に正式決定したわけではない。
現状、日本サッカー協会が正式に岡田氏に
オシム監督の後任として要請を出した状態である。
また、オシム監督だが、現在意識回復の治療に入り
徐々に意識が戻りつつあるようで、こちらも気になるところである。
個人的にこの後任人事、何ともコメントしづらい。
彼の手腕がオシム監督の後任として適任かどうかが
何とも難しいところである。
私としてはオシム監督の後任として必要な条件は
今の欧州サッカーを真に知っている人だと思っていた。
岡田監督の手腕どうこうよりも、日本にいる彼が
欧州サッカーを知っているわけもない。
なぜ欧州サッカーを知っている必要があるか?
それは日本が目指すべきサッカーは欧州のサッカーだからである。
日本人にはアフリカや南米のような身体能力を活かした戦術を
基軸に考えることは到底難しい。
現在の日本人の身体能力は決して高くない。
身体能力が高くない日本人がサッカーをするなら
技術やチーム力などで世界に太刀打ちするのが一番である。
オシム監督がファンタジスタは必要ないと言ったのは
ここにも一因がある。
例えば、ファンタジスタと呼ばれる人間が1人いたとして
その選手がいる間は強いだろう。
ただ、その選手を基軸として考えてしまっては
その選手がいなくなった時に、そのチームの成長はない。
しかし逆にチームを基軸とし、その選手がチームの事を考えて
ファンタジスタの才能を活かした時
それはその選手がいなくなってもチームに取って
その後も財産となるのは間違いない。
つまり身体能力が高くない日本人が世界で太刀打ちするには
技術力や、チーム力を磨く必要がある。
日本が見習うべき欧州サッカーにはそれがある。
欧州サッカーで活躍する選手は決して身体能力が高いわけではない。
実際にフランス、ドイツ、イタリア、イングランドと言った
世界的な強豪チームを見ても身体能力が圧倒的に高いとは言えない。
ジダン、デルピエロ、ベッカム、ルーニー
バラック、シュバインシュタイガー、インザーギ、カンナバーロ
彼らは異常なほどの身体能力はない。
しかし圧倒的な技術と周りを感じ取る感覚で
チームに貢献し、世界的なチームへと誘っている。
彼らに限定した事ではなく、欧州の強豪チームのほとんどは
そのチーム全員が高い技術を持ち
チームで動く事の大事さを知った上でのプレイを展開している。
身体能力が無くても技術は習得出来るし
チームで動くことを考える事は出来る。
これこそが今の日本サッカーに必要な事だと考えるのである。
そうなった時に一番必要なのは欧州サッカーをどれだけ知っているか。
欧州サッカーの基準を正確に知る為には
そこにいた事がなければならない。
オシム監督でさえ、少し前の欧州サッカーを知っているだけで
それだけでも不十分なのだが
現在の日本にはそれでも大きな財産だった。
しかし、もし岡田監督となった時に、その知識があるだろうか。
それはあまりに酷な要求だろう。
ずっと日本にいた彼に欧州サッカーの本当の姿を知る術はない。
幾らメディアが発達したとは言え、実際にその場にいるのとでは
あまりに大きな開きがある。
やはりオシム監督が復帰してくれるのが何よりだが
現在の日本サッカー協会の力では欧州から監督を呼び寄せる事は
急な事とは言え、難しかったのだろう。
果たしてこの予測不可能な状態で、日本サッカーはどうなっていくのか。
とにかく今は見守るしかなさそうである。
脳梗塞で意識不明が続いていたが
ついにサッカー日本代表の監督であるオシム監督が
意識を回復したとの事である。
まだ会話は難しいものの、徐々に戻りつつあるらしい。
今後の指揮を執れるかは、全く持って不明だが
まずは意識が回復したことを祝いたいところである。
後遺症などが無い事を祈りたい。
すっかり忘れていたが、元日本代表監督で
現在オシム監督の後を継ぐ予定になっている岡田氏だが
彼の方針は守備重視でオシム監督とは
全く逆のサッカーを目指しているのだった。
これは非常に宜しくない。
と言うのも1年半もの長い間かけて培ってきた
オシム監督の方針が崩れ去り
もう一度新たにチームを作り直す事に他ならない。
最初、日本サッカー協会はオシム監督の方針を
継げる人材をと言っていたが、これでは真逆である。
かといって岡田氏に逆の事をやれと言っても
それは無理な話であり、上手く行くはずもない。
さて、今までオシム監督について行った日本代表。
果たしてどう変化してしまうのか。
大いに心配である。
サッカー日本代表の監督の交代が
ついに決定してしまった。
新しい代表監督は岡田氏である。
現在、オシム監督は家族とある時間帯だけだが
会話が出来るようになっている。
しかしながら集中治療室から出られたわけではなく
未だ楽観視出来ない状態が続いている。
岡田ジャパン発足となったわけだが
サッカー協会の発表ではオシム監督が作ってきた土台を
大きく崩す事無く、手腕を振るって欲しいとの話であった。
しかしながら、岡田監督は全く逆の戦術論を持つ人物であり
この結果は日本代表の次の試合である来年の
チリ戦にならないと解らない状態である。
果たして日本代表の行く末はどうなるのだろうか。。。
サッカー日本代表で、岡田監督は
オシムジャパンのコーチ陣をそのまま継承し
コーチ陣の入れ替えが無いことを発表した。
現状、どのような戦術を使うのか全く見えないが
オシム体制を引き継ぐ事で、良い方向に向かうと信じたい。
またオシム氏だが、意識回復後の最初の言葉は
「試合は?」だったそうである。
何とも心強い言葉だろうか。
既に決まってしまった事なので、仕方ないが
願わくば、岡田監督の任期終了後は
再びオシム氏に指揮を執って貰いたいものである。
一刻も早くオシム氏の回復を願うばかりである。
新たに日本代表監督に就任した岡田監督が
オシム氏が提唱していた「人もボールも動くサッカー」を
継承する事を発表した。
オシム監督時代のやり方はオシム氏しか出来ないが
なるべくそれを受け継ぐ形でチーム作りをするとの事。
ワールドカップの予選などで少しずつチームを作り
ワールドカップ本戦出場へ向けて
全てを出し尽くす覚悟を見せた。
まだ何も見えていない状態ではあるが
ここまで言った人間を信用しないわけにもいかない。
1サポーターとしてまずは様子を見る事にしたい。
SBC B-Side Sessionのホストメンバーとしても
御一緒している川嶋フトシ氏の依頼で
宝塚出身の真琴つばさ氏のディナーショウの
Brass SectionのRecordingを行った。
今回はAltoとTenor Saxでの参加となり
Trumpetには先日Xieのサポートで御一緒した
知名正則氏が参加する運びとなった。
Recordingは問題なく終了し
知名氏との初のRecでの共演作が完成した。
このテイクは真琴つばさ氏の19日(東京)と23日(大阪)に
行われるディナーショウで聞くことが出来るので
宝塚ファンの方々はこちらも楽しみにして頂きたい。
さて、FIFAクラブワールドカップで
先日アジアチャンピオンに輝いた浦和レッズが
再びセパハンと対戦する運びとなった。
この試合に勝利すれば次戦はヨーロッパチャンピオンの
ACミランとの試合が待っている。
欧州サッカーを体感出来るとなればこれは大きな意味を持つ。
なんとしてもこの試合に勝ち、ACミランとの試合を勝ち取って欲しい。
しかし、目標はクラブワールドカップ優勝。
まずは既に一度勝利している相手に負けないよう
大切に戦って欲しいモノである。
浦和レッズのスタメンは
GKに都築
DFに闘莉王、坪井、ネネ
MFに鈴木、長谷部、阿部、細貝、相馬
FWにワシントンと永井
相変わらずの日本代表揃いの豪華なスタメンとなっており
サブにも小野を始め、素晴らしい選手が揃っている。
ただ、残念なことにポンテや田中達也と言った
主力選手が怪我でサブにも入っていないのが
どう影響するか、少々心配である。
セパハンのキックオフで試合開始。
両チーム慎重な立ち上がりだが
セパハンは明らかに引いて守る形から入っている。
攻撃的な立ち上がりで来ると考えられていただけに
これは少々不気味である。
しかし前半10分の辺りになると
浦和が攻め始める。
最初はセパハンの予想外の守りの体制に慎重になっていたが
相手のカウンターに気をつけつつ攻め上がり
流れは浦和に傾いていく。
その後も浦和はワシントン、永井、闘莉王が中心となって
攻め上がるが、セパハンからなかなか得点を奪えない。
しかし、前半31分ついに試合が動いた。
左サイドの相馬からセンターへ低いグラウンダーのボールが入り
これを永井が落ち着いて決めた。
先日のアジアCLでも素晴らしい活躍を見せた永井が
この試合でも先制点を演出した形となった。
永井の得点の後はさすがにセパハンもそれ以上の失点はせず
しかし浦和もしっかりと守って何度か面白い場面はあるものの
決め手に欠き、前半は1-0で折り返す。
このクラブワールドカップでは過去に先制点あげたチームが
勝利を手にすると言うジンクスがあり
もしそれがその通りなら、この試合期待出来そうである。
浦和のキックオフで試合再開。
浦和は後半開始早々から攻め上がり
後半は面白い立ち上がりを見せる。
対するセパハンは攻撃的なカリミを投入し
こちらも後半を思い切り攻撃的に戦う姿勢を見せている。
後半2分にはセパハンが一気に攻め上がり
あわやゴールという場面があったが
ゴールポストに救われる。
やはり前半とは全く違うチームになっており
浦和は注意が必要となっている。
しかし見ているとやはりチームワークが良い。
浦和には日本代表が多く所属しているので
実現不可能な話だが、日本代表と浦和が対戦した場合
明らかにチーム力では浦和が上回っている試合が
見られると容易に予想できる。
やはり日本代表にチーム力という部分が加わらないと
世界のトップレベルと戦うのは厳しいのかもしれない。
セパハンが一気に攻撃的になり、どちらの流れとも言えないまま
時間は進み、全く気が抜けない試合が展開される。
浦和はセパハンとは1勝1分と言う戦績で
勝利しているとは言え、先日の苦汁を飲まされたセパハンとしては
意地でも負けないと言う気持ちが見え
油断をすれば浦和は一気に同点、そして逆転されてしまうだろう。
そんな後半9分、試合が動いた。
中盤でボールを奪い、そこから相馬がサイドから切れ込み
一度中央に戻し、阿部からワシントンにボールが渡り
そこからはワシントンの完全な個人技で空いてゴールに叩き込んだ。
さすがは元ブラジル代表。
パスをうけ、そしてそこからDF1人を抜き去り
詰めてきたGKをかわして、角度がほぼ0の場所から
セパハンゴールのサイドネットに流し込んだ。
トラップ、ドリブル、そしてシュートと卓越した技術で
完璧な流れからの得点。
全く持って素晴らしい。
この技術は身体能力にモノを言わせたものではなく
普段の修練の積み重ねからなる素晴らしいプレー。
これは日本選手としては見習いたい部分である。
この得点で2-0と浦和は大分優位に立った。
ワシントンの得点の後、セパハンはより攻撃的に攻め上がる。
既に後が無い状況の中、もう攻めるしか勝利する方法はない。
こうなるとセパハンの様な元々攻撃的なチームは恐ろしい。
浦和がしっかりと守ってはいるが、セパハンの選手は
一人で得点できる能力を持った選手が多く
そのチームが攻撃に全力を注いでいるのだから恐ろしい。
試合が進むにつれ、非常に興味深いのはワシントンの動き。
本当に点を取るための動きを知っている。
平山の様にただ前戦で待っているだけではなく
しっかりと動き、前戦での楔の役目を果たし
しかもワシントンから出すパスも非常に面白いところに出しており
バラエティーに富んだプレーをする。
確かに日本にも動けるFWや守りも出来るFWはいるが
彼ほど間接的にも得点につながるプレーが出来る選手は
なかなかお目にかかれない。
少なくとも日本代表には高原以外にはいないだろう。
彼のような選手が日本に多くなってくれば
決定力不足などとは言われなくなると思うのだが。。。
浦和は守りには入らず、慎重なボール運びながら
時間を稼ぎつつ試合を進め
対するセパハンはとにかく積極的に攻め
両チームとも攻める姿勢を崩さない展開のまま試合は進んだが
後半25分、またも試合が動いた。
ワシントンからサイドの相馬へ渡り、相馬がセンタリング。
そのボールを永井がヘッドでたたき落としてゴールを狙ったが
あまりミートせず、力のないボールが空いてゴールへ向かっていった。
どちらにせよクリアはしなければいけなかったのだが
一度叩きつけられて浮いたボールを相手DFがヘッドで
クリアしようとしたのだが、これがなんとセパハンゴールに吸い込まれる。
この大事な場面でオウンゴールで浦和は3-0と
サッカーで言うリードの安全圏を獲得したのである。
3-0となったところで浦和は後半27分、FWの永井に代えて小野を投入。
中盤に小野が入る事で中盤を落ち着かせ、中盤を制し
より安全に試合を進めていこうと言う作戦である。
セパハンは完全にリードされた事で吹っ切れたのか
とにかくお構いなしに攻め上がる姿勢を見せる。
後半32分に3枚目のカードを切り
ドリブラーを投入し、より攻撃的にチームを構成する。
そんな後半34分、またも試合が動いた。
相手の陣地から浦和のフリーキックだったのだが
これが完全なパスミスとなり、セパハンに奪われ
これをセパハンはカウンター一閃。
一気に前線で張っていたカリミに渡り
抜け出したカリミがインサイドで蹴り込む。
GKの都築は飛び出したものの、ボールはすり抜け
ゆっくりと浦和ゴールに吸い込まれた。
完全に浦和の気が抜けた一瞬を突いた攻撃であった。
3-1となったが、さすがにこれで浦和も目を覚ますだろう。
しかしこれがサッカーの怖いところ。
これが3点リードという場面でなければ試合は解らない。
相手がセパハンだから良いが、完全に格上のACミランなどであれば
これで試合は完全にひっくり返っても不思議ではない。
これを大きな反省材料として、今後の試合に臨んで貰いたいものである。
その後は疲れは見えるものの、浦和に再び気持ちが戻り
得点の無いまま試合が展開する。
そして試合はついに3分のロスタイムに入る。
浦和はロスタイムに入ったところで長谷部に代わって岡野を投入。
ムードメーカーの岡野を投入する事でチームの士気を上げる。
セパハンがFKからあわや得点かと言う場面があったが
オフサイドに救われ、結局試合は3-1のまま終了。
浦和は再びセパハンに勝利し、ついにクラブワールドカップでの
大きな1勝を手にしたのである。
この勝利により、浦和の次戦の相手は欧州の超強豪ACミラン。
もしACミランに負けたとしても3位決定戦があるため
今後2試合が保証されている。
世界の強豪クラブチームと2試合を本気で戦えることは
浦和レッズに取ってはもちろん、日本サッカーにおいても
大きな経験と意味を持つ事は間違いない。
しかし、まずは次のACミラン戦。
相手が相手なだけに全く予想出来ないが
とにかく頑張って欲しいモノである。
サッカークラブワールドカップで
決勝と3位決定戦の相手が決まった。
日本の浦和レッズが、ACミランに勝利すれば
ボカと対戦し、負ければチュニジアのエトワールと
対戦する事となった。
どうせならACミランを下し、アルゼンチンの超名門チームの
ボカと対戦したいところだが、こればかりは何とも解らない。
果たして浦和の運命はどうなるだろうか。
サッカークラブワールドカップ2007で
ついに大一番、浦和レッズ対ACミランの試合が行われた。
この試合、どう贔屓目に見てもACミランが優勢。
その試合を浦和がどう戦うか、全く予想が付かないが
とにかく良い試合になるよう祈りたいところである。
浦和のスタメンは
GKに都築
DFに坪井、闘莉王、ネネ
MFに細貝、鈴木、相馬、長谷部、阿部
FWに永井、ワシントン
といういつもの布陣。
対するACミランは
GKはジーダ
DFにカラーゼ、ネスタ、ヤンクロフスキー、オッド
MFにガットゥーゾ、セードルフ、ピルロ、アンブロジーニ、カカ
FWにジラルディーノ
なんなんだ、このスタメンは。。。
しかもサブにはインザーギやカフーなど。。。
わけがわからん。。。
ジーダやエメルソンはブラジル代表GKだし
ネスタ、ガットゥーゾ、ピルロ、インザーギ、ジラルディーノ、オッドは
ドイツワールドカップで優勝したイタリア代表。
そして極めつけはブラジル代表であり
バロンドール賞を先日獲得したカカ。
最強である。
全く持って穴がない。
他にも各国の代表経験のある選手が勢揃いで
ブラジル代表FWのロナウドがベンチ入りしていなくても
全くお構いなしと言った面々。
さてこの試合、どうなるか。
浦和のキックオフで試合開始。
やはりACミランが強い。
しかし、浦和が非常に素晴らしい試合を展開する。
確かにACミランは強いが
浦和も負けていない。
阿部やネネなどが良いディフェンスを見せ
浦和が危機にさらされる前に止めている。
また、阿部はファーストシュートを打っていくなどして
積極的に攻める姿勢も見せている。
前半12分にはピルロの驚異的なフリーキックを
都築が横っ飛びでファインセーブし
前半15分にはカカをU-22日本代表の細貝が止めるなど
もしかしたらこの試合面白くなるかも知れない。
こうなれば後はどうACミランを攻め崩すかである。
御存知の通りイタリアはカテナチオを得意とし
そのイタリア代表が勢揃いしているこのチーム。
このチームを崩すには相当な力を必要とされるだろう。
前半20分を越えた辺りで、シュート数はお互いに2本。
しかしやはり浦和が防戦する場面が多い。
浦和のディフェンスはここまで非常に完璧な流れを保っているが
逆に個人的に見ればとてつもなく難しい作業を
精神力だけで持ち堪えている感がある。
しかも相手はセパハン以上に各選手の個人技能力が高く
カカなどは1人で当たればあっと言う間に抜け出し
その後は彼の独壇場となってしまう。
絶えず集中力を切らすことが出来ないこの状況を
果たして浦和は90分間持続する事が出来るのか。
ここがポイントとなるのは間違いない。
そんな前半28分、長谷部がピルロに当たったところで
倒れ込んでしまうアクシデント。
浦和の守備は1人も欠くことの出来ない状況なだけに
一瞬ヒヤッとしたが、すぐに復帰し事なきを得た。
長谷部は日本代表にも入り、最近ではイタリアリーグへの
移籍話も浮上しており、期待されているだけに
怪我だけは注意したいところである。
前半32分の時点でボール支配率は37-63で
ACミランが圧倒的なボール支配率を誇っている。
しかし逆にこの時点で得点が無い事は
浦和が本当に素晴らしいディフェンスを展開している証拠でもある。
前半39分、浦和はワシントンが驚異的な個人技で
ACミランのDF陣を抜きにかかるが、惜しくも失敗。
サイドに流れた所を折り返し、それを鈴木がボレーに行くなど
攻められつつも攻撃する機会を狙い続ける姿勢は崩していない。
もしこの集中力が90分続いたら、これは面白くなるかもしれない。
そして試合は前半も1分のロスタイムに入る。
浦和は最後に相馬がオッドとガットゥーゾをやり込めて
長谷部にパスを出し、その長谷部がシュートを見せるなど
最後はシュートで終わる展開だったが得点には至らず
そのまま前半終了となった。
前半はディフェンスではほぼ満点の出来映えと言って良い。
逆にACミランはこれだけ攻めながら決め手に欠く展開となり
この状態を後半どう修正してくるかがポイントとなる。
個人的には休憩を挟んだことで、浦和のプレーが
どのように変わってしまうのかが心配である。
前半は素晴らしかったが、ハーフタイムを挟んだら
急に落ち込んでしまった事は良くある話である。
とにかく後半の両チームの立ち上がりに注目したい。
ACミランのキックオフで試合再開。
両チーム共にハーフタイムでの選手交代はないようである。
立ち上がりからACミランは前半同様に攻め上がり
浦和は防戦から入る展開となった。
ハーフタイムで浦和の集中力が切れていないか
また、疲れなどがどう試合に影響するか、気になるところである。
後半開始からACミランが攻め上がるのは変わらないが
後半4分、そして5分と決定的な場面をACミランに作られ
いつ得点されても不思議ではない展開となってしまう。
GKの都築が再三好セーブで救うが
前半とは明らかに違う空気がフィールドに流れている。
浦和の集中力と言うよりも、ACミランの攻撃力が上がったと
考えて良い展開となっている。
後半10分、ゴール前のセードルフにフリーでボールが通り
完全に得点される場面があったが
幸いにもセードルフが放ったボレーは枠を外れ
外からサイドネットに突き刺さった。
映像の上では、本当に心臓に悪いシーンである。
その後も浦和はACミランの強力な攻撃の前に
苦しめられる展開を強いられる。
この展開、浦和の調子が落ちたと言うよりも
やはりACミランの攻撃力が上がったと言うべきだろう。
緩急をつけ、そしてダイレクトプレーで攻め上がる
個人技のあるチームが相手が調子に乗ったら
さすがに厳しいモノがある。
後半17分、ついにACミランが最初のカードを切る。
ジラルディーノに代えて最終兵器インザーギの投入である。
欧州CLの決勝でリバプール相手に2得点をあげた
イタリア代表のベテランFWをここで投入してきた。
この選手層の厚さ、果たしてこの後の試合の展開が気になる。
インザーギの投入後、心配した通りの展開となる。
インザーギの動きが素晴らしい動きで浦和のDF陣を掻き乱す。
一瞬でも気を抜けば得点に持ち込むだけの力を持つ選手が
この後半の疲れの見える時期に入ってくるのだから
浦和としては堪ったものではない。
しかし浦和も負けていない。
後半20分近辺には永井がフリーで駆け上がり、クロスを上げたり
鈴木が相手から強引にボールを奪い
それをワシントンに流して、ワシントンがシュートを放つなど
この状況でも浦和は攻撃の心を忘れていない。
ただ、驚いたのはワシントンの近距離からのシュートを
ジーダはキャッチしてしまった。
何とも恐ろしい反応スピードだろうか。
そんな後半22分、ついに試合が動いた。
フィールド中央付近での速いリスタートから
カカが一気に抜け出し、短く速いグラウンダーのクロスを
セードルフが確実にインサイドキックで浦和ゴールに流し込んだ。
全てが完璧な流れで、浦和はあっと言う間に失点してしまう。
これで0-1とついに浦和が得点を許してしまった。
そして後半27分、浦和にアクシデントが訪れる。
これまで満身創痍ながら驚異的な精神力で戦い抜いてきた
闘莉王が左腿裏を押さえて手を上げた。
その後、倒れ込んでしまい担架でフィールドの外へ運ばれる。
まだ交代には踏み切っていないが
闘莉王が不在で10-11の不利な状況で試合が続き
後半29分にNGが出され、浦和は闘莉王に代えて山田を投入する。
果たして攻撃的な闘莉王の穴をどう浦和が埋めるか注目である。
ところが代わって入った山田のファーストプレーは
抜け出してのシュートである。
その後もすぐにコーナーキックから溢れたボールをシュートに行き
ファースト、セカンドと両方ともシュートを放つという
何とも面白い展開となっている。
そしてACミランもここで動く。
山田を見たACミランが焦りを感じたか
決勝まで温存すると考えられたマルディーニを急いで呼び出し
DFを厚くする準備をする。
そのまま後半34分ヤンクロフスキーに代えてマルディーニを投入した。
すると今度は浦和もそれに続いてカードを切る。
後半35分、相馬に代えて平川を投入。
サイドをリフレッシュして、より攻撃的に試合を進める考えである。
後半38分、ネネが自陣ペナルティーエリア中央付近で
カカを倒してイエローを貰い、危険なフリーキックとなるが
幸いシュートは枠を外れ、事なきを得た。
試合はついに3分のロスタイムに突入。
ACミランは時間稼ぎも兼ねてこのタイミングで
セードルフに代えてブロッキを投入。
浦和はとにかく最後まで攻める姿勢を崩さず
前へ前へと駆け上がっていったが
ここで無情にも試合終了のホイッスルが鳴り響く。
終わってみれば0-1で浦和が敗戦。
しかし、これは素晴らしい結果と信じたい。
考えてみれば浦和レッズは圧倒的に不利だった。
田中達也、ポンテと言った攻撃的な選手を欠き
そして途中から負傷退場した闘莉王など
浦和選手の状態は最悪であった。
その中で選手層が圧倒的に厚いACミランを相手に
0-1と言うスコアで戦い抜き、試合内容は決して悪くなかった。
特にディフェンスでは素晴らしいプレーの連続で
連携もしっかりしており、あの速いリスタートでの失点を除けば
流れの中では完璧に近いディフェンスを展開していた。
それだけに攻撃的な選手を欠いたこの状態は
浦和に取って厳しいものとなった。
中盤の要であるポンテや、日本国内組最強FWと
個人的には思っている田中達也が不在では
攻撃力がどうしても落ちてしまう。
もし浦和の選手が全員元気な状態であれば
スコアは変わっていたかも知れない。
とにかくこの試合、評価すべきは浦和のディフェンスであり
試合結果では無いと断言したい。
この試合で闘莉王の怪我など、より不安材料が増えたが
次の3位決定戦にどうにか勝利し、世界に日本のクラブチームの
実力を見せつけて欲しいものである。
サッカー日本代表であり、現在クラブワールドカップに
出場中の浦和レッズのレギュラーである闘莉王が
先日のACミラン戦の負傷で、全治一ヶ月の肉離れだと判明した。
これは非常にまずい。
浦和はクラブワールドカップで次戦は3位決定戦。
既に優勝は消えたとは言え、3位と4位では大分違ってくる。
浦和にとって闘莉王は攻撃的なDFとして重要な選手であり
特にポンテや田中達也を欠いている状態では
なおのこと重要となってくる。
先日のACミラン戦でも攻撃力がもう少しあればと言う試合だっただけに
これ以上の攻撃力ダウンは非常にまずい。
また、日本代表でも危険である。
まず闘莉王のDFとしてのスタイルは
守る岡田監督のスタイルには合致しておらず
ただでさえ起用の危機にあるのに、1月に行われる選考合宿に
参加出来るか微妙となり、闘莉王としては最悪の状態となった。
私が考える日本代表としても、闘莉王が不在となっては
少々物足りなさを感じてしまう。
果たして闘莉王の運命はどうなるのだろうか。
三軒茶屋Grapefruit MoonにてSJCこと
Sparkling Jam CakeのLiveを行った。
SJCのLiveも今回でVol.6を迎え
Vol.1からバンマスを務めさせて貰っているが
素晴らしいスピードで成長するこのユニットには
毎回、本当に驚かされるばかりである。
Liveをただの演奏ではなく、総合エンターテインメントとして
ここまでしっかりと作り上げようという姿勢と情熱は
なかなかお目にかかれるモノではない。
私もSJCからは、本当に多くの事を学ばせて貰い
感謝している次第である。
今回のLiveは今までで最高の観客動員数となり
Liveの内容も大成功で、最高のLiveだったと言えるだろう。
次回は現在調整中であるが、決まり次第Scheduleに掲載予定である。
今回見逃してしまった方も、お越し頂いた方も
SJCの次のLiveを楽しみにして頂きたい。
次回は更にパワーアップしたSJCをお見せする予定である。
さて、クラブワールドカップ最終戦。
先日惜しくもACミランに敗れてしまった浦和レッズは
3位決定戦でアフリカ王者のエトワール・サヘルと激突した。
浦和は先日のACミラン戦で闘莉王を怪我で欠く事となり
現在のメンバーも満身創痍状態。
そして田中達也とポンテも怪我で不在なのは変わらず
何とも厳しい状態での試合となった。
対するエトワール・サヘルは南米王者のボカに
惜しくも破れはしたが、浦和同様に素晴らしい試合を展開し
決して侮ることは出来ない強敵。
是非とも世界にアジアのクラブチームの力を
結果を含めて示して欲しいものである。
浦和のスタメンは
GKに都築
DFにネネ、阿部、坪井
MFに長谷部、鈴木、相馬、細貝、山田
FWに永井とワシントン。
先日の闘莉王の怪我での退場の後を支えた山田を
スタメンに据え、攻撃力を維持を狙っている。
心配なのは闘莉王の好手に渡る穴をどう補うか。
そしてACミラン戦でも露呈した攻撃力の欠如を
どう工夫して捻り出すかがポイントだろう。
また、サブのメンバーで元日本代表の小野も
怪我でベンチを外れており
浦和はますます厳しい試合を強いられる事になった。
エトワール・サヘルのキックオフで試合開始。
浦和は立ち上がりからエトワール・サヘルの
アフリカ独特の身体能力の高さに驚くことなく
大いに攻め上がる展開となる。
前半3分の時点で3本のコーナーキックを得るなど
素晴らしい立ち上がり。
ところが、その前半3分に悪夢が訪れた。
なんとカウンターで攻め上がるエトワール・サヘルの選手を
坪井がペナルティーエリアで倒してしまい
イエローを貰い、しかもPK。
このPKを都築が反応し、触りながらもボールはゴールに入り
前半4分という時間帯でいきなりの先制点を許してしまう。
良いリズムで攻め上がっていただけに
観戦している方としては大きなショックである。
しかしそれとは裏腹に浦和は早い時間帯での失点に
動揺する事無く立ち上がりの流れのまま
サヘルに対して積極的に攻撃を仕掛けていく。
時間が進むにつれ、サヘルの中盤でのプレッシャーが大きい。
浦和はACミラン戦から中3日での試合となり
体力的にはサヘルよりも不利。
ワシントンがFWながらも必死に中盤まで下がって対処するなど
どうにか中盤を支えているが、これをどこまで続けられるのか
何とも微妙な状態である。
ACミラン戦の様な気力で戦うような試合を
果たしてこの試合も続けられるのか。
またACミラン戦の様にディフェンスが良くても
得点が入らない試合を避けられるのか。
現状ではどうなるか予測も付かない。
しかしながら、ACミラン戦との違いは
明らかにサヘルの方がACミランよりも守備が粗く
浦和がサヘルのペナルティーエリアに入り込む隙も多い。
その点ではACミラン戦より得点を
入れやすいと言って良いだろう。
時間が進むにつれて、徐々にサヘルの守りが堅くなっていく。
前半23分を越えた辺りから、中盤から後衛にかけての
サヘルのプレッシャーは非常に強いものがあり
浦和のパスが中盤から前線にかけて全く通らない時間帯が続く。
プレッシャーの他にもワシントンのマークがきつく
こちらにも全くパスが通らない。
これまでの浦和の戦い方を考えると、決めているのは永井など
他の選手という事が多いように思うのだが
これにはワシントンの活躍があってのものなのである。
高い位置でのワシントンのキープ力や突破力、そしてパスなど
とにかく彼の高い位置でのプレーは要注意であり
それをサヘルは理解していると言えるだろう。
ワシントンを止めておけば、浦和の攻撃は一気に力を失うのである。
そんな前半35分、試合が動いた。
この試合は普段より低い位置でプレーしていた相馬が
左サイドからの絶妙なクロスを上げる。
そのクロスに完璧に反応したのは、危険人物のワシントン。
爆発的なヘッドで相馬のクロスをサヘルのゴールへ叩き込んだ。
この得点、相馬のこの試合のポジション取りが功を奏した。
低い位置でプレーしていた相馬からサヘルの注意が逸れたところで
フリーになった相馬が絶妙なクロス。
サヘルもこれは防げなかった。
これで1-1の同点となり、一気に試合の流れが変わる。
これまで大きかったサヘルのプレッシャーが弱まり
ドタバタした状態が目立つ。
浦和の攻撃もパスが通りやすくなり、細貝やワシントン、鈴木などが
シュートを打ち、サヘルゴールを脅かしていく。
前半40分を越えたところで、浦和はポジションをチェンジする。
トップ下に長谷部が入り、山田右サイドに、細貝がボランチに入る。
このポジションチェンジが大当たりで、中盤での浦和のプレーが
大きく活性化し、攻撃が通りやすくなっている。
前半42分、攻められながらも一瞬の隙を突いて
サヘルが攻め上がり、ヘッドであわやゴールと言う場面だったが
ここは都築がゴールラインギリギリでキャッチし守りきる。
しかし、このプレーでサヘルが盛り返し前半終了間際に
ここぞとばかりに攻め上がる展開になりかけるが
浦和がきっちりと守り、逆に攻める展開で前半を終了する。
体力的に厳しい状態で先制され、非常に心配されたが
前半を終了した時点では逆に浦和が盛り返し
サヘルがばたつく展開となった。
この状態が維持出来れば後半で逆転し
勝利を掴むことも可能な雰囲気である。
後半の浦和のプレーに期待したい。
浦和のキックオフで試合再開。
ハーフタイムでの選手交代はない。
ただ、鈴木と細貝が非常にしっかりと話し合いをし
後半での飛び出し方の作戦を練る。
後半の立ち上がりだが、前半終了近辺とは打って変わって
サヘルの攻撃が目立つ展開になる。
枠に行っていないので、何事も無いのだが
浦和のディフェンスに綻びが見え
浦和の左サイドから攻撃を仕掛けられる事が多くなる。
それもあってボールは前線には動かず
浦和の攻撃陣も沈黙する立ち上がりとなった。
サヘルの攻撃が目立ってはいるが、これはサヘルの
中盤以降でのプレッシャーが弱まる事にもつながり
浦和にとってはチャンスとも言える。
後半12分、まずはサヘルがカードを切る。
MFの選手を代えてFWの選手を投入。
まずは同点の状態を打開に力を注ぐ考えのようである。
浦和はこれまで相馬のサイドから、何度か攻撃を仕掛けるが
後半になり、シュートがない。
逆にサヘルのシュートはあり、非常に嫌な展開となっている。
中盤以降のサヘルのプレッシャーは弱まっているが
逆に高い位置で攻撃される展開に、浦和が攻撃する機会がない。
そんなサヘルの流れの中、後半25分に試合が動く。
やはり後半の攻撃の起点は相馬だった。
相馬がサイドからクロスを上げようとした際に
相手DFがハンドを犯し、サヘルのゴールライン近辺でFKを得る。
このFKで永井が素晴らしいクロスを上げ
その速いクロスに反応したのは、やはりこの男、ワシントンである。
ヘッドで叩きつけ、ボールはサヘルゴールへ吸い込まれる。
このサヘルの流れの中で2-1とついに浦和が試合をひっくり返す。
しかしこの得点の直後からサヘルが驚異的な爆発力で
浦和陣内に攻め込んでくる。
そして後半30分、悪夢が訪れてしまった。
得点されたのはネネのサイド。
この試合嫌なプレーを続けてきたサヘルのシェルミティが
ネネを抜き去り、ゴール前で争いボールが溢れるが
それでもシェルミティが素早く立ち上がり
都築も飛び出していた浦和ゴールへボールが流し込まれる。
この試合、ネネのサイドが危険だとは思っていたが
ここに来て得点され、2-2と同点にされてしまう展開に。
同点とされた直後から、浦和は阿部のヘッドや
ワシントンのシュートなどでサヘルゴール陣内に攻め込むが
得点には至らず、ここからは完全なサヘルペース。
浦和は防戦一方で、全く攻撃の芽が見えない。
そのまま試合は進み試合は2分のロスタイムに突入。
後半終了間際にサヘルはカードを2枚切っていくが
浦和はどうにか守り切り、2-2の同点のまま試合はPK戦に。
ただ気になるのはサヘルのGKの交代である。
後半終了間際の交代で、サヘルはGKを交代し
普段PK練習でPKを止めている選手を正GKと交代させ
PKに向けて準備をする。
そして試合はついにPK戦にもつれ込んだ。
最初のキッカーは浦和のワシントン。
まずはワシントンがゴール左隅へ思い切り振り抜き決める。
さすがはワシントンである。
逆にサヘルの最初のキッカーはポストに嫌われ
いきなりの失敗で1-0と浦和がリード。
浦和の2人目は阿部。
阿部は相手GKが動くのを見て
慎重にゴールのど真ん中にボールを流し込む。
さすがにサヘルの2人目は決めてPKは2-1。
浦和は3人目の永井が長い助走から
思い切り振り切ってゴール右上に決める。
サヘルの3人目も決まるが
徐々に浦和の勝利が近づく。
浦和の4人目は細貝。
こちらもU-23代表らしく、若いパワーで
思い切った強烈なシュートで
相手GKに反応されるも、相手GKの手を弾き飛ばして
ゴール左隅へ決める。
サヘルの4人目はチュニジア代表。
ところがこのシュートが力が全くなく
都築が楽々セーブし、サヘル痛恨の失敗。
この瞬間、浦和レッズがクラブワールドカップ3位という
とてつもない偉業を成し遂げた。
攻撃的な選手が欠如しながらも
ワシントンの献身的なプレーや闘莉王、阿部などの
DF陣の攻撃参加などで得点を重ね
本来の攻撃力を発揮できないまでも
長く苦しい戦いを勝ち抜いて、なんと世界3位という結果。
本当に素晴らしい結果と言えるだろう。
正直、クラブワールドカップが始まった時点で
ここまでの成績が残せるとは予想していなかった。
この事で日本のクラブチームの力が世界に示され
日本からの海外クラブチームへの引き抜きが活発化し
その結果、世界を知る選手が増え
その事がそのまま日本のクラブチームの力ともなり
日本サッカー界の実力を押し上げていく。
この正の連鎖は非常に期待して良いのではないだろうか。
今後も浦和だけでなく、日本サッカー界の発展に期待したい。
脳梗塞で倒れ、長らく集中治療室に入っていた
オシム前日本代表監督が、ついに集中治療室を出て
リハビリ専門施設に入った。
今後は本格的なリハビリを続けていくとの事で
既に倒れてからの経緯は知らされたと言う。
ちまたに流れるニュースを見た限りでは
予想以上にコミュニケーションが取れたらしく
今後のサッカー界への復帰も明るいようである。
彼ほど今の日本に取って大事な事を理解し
それを実行に移そうとする人物はなかなかいない。
それだけに早く回復し、また元気な姿を見せて欲しいものである。
先日リハビリを本格的に始めたオシム氏だが
どうやら驚異的な回復力を見せており
会話もしっかりしているとのこと。
そのオシム氏に日本サッカー協会は
今後の日本代表に対するスーパーバイザーとしての
就任を依頼した。
これでオシム氏の監督復帰とまでは行かないまでも
日本代表にまた最高の指揮官がサポートで入る事となりそうである。
しかしながら、まだ完全復帰したわけではないので
楽観視は出来ない。
だが、この事は日本代表に取って大きな朗報となる事は間違いない。
是非とも来年のワールドカップ予選に向けて
日本代表を再びバックアップして欲しいモノである。
移籍がささやかれている高原だが
どうやら非常に前向きに考えているようである。
彼が浦和レッズに戻ってくれば
日本のJリーグは非常に面白くなる。
浦和としてはワシントンの代わりとして
ストライカーの獲得は絶対である。
元ブラジル代表のワシントンの代わりを務められるのは
怪我の田中達也を除いては高原はベストチョイスだろう。
高原は数日中に結論を出すとの事で
日本へ世界を知るストライカーが帰ってくる可能性は高い。
大いに期待したいところである。
新しく発足した岡田ジャパンで
どうやら2月のワールドカップ3次予選の初戦で
中村を除く欧州組の招集はしないとの話。
日程的な話もあるが、どうやら中村だけは
日程的に問題が無く、怪我の状態が良ければ
招集したいとの話をしているようである。
元々不仲がささやかれている2人だが
ワールドカップ3次予選からチームに合流していれば
実力が問題ないならその溝は埋まっていくと思われ
大いに期待が出来そうである。
果たして今年の日本代表はどうなるだろうか。
オシム氏が日本代表に向けて
緊急入院後、初となるメッセージを残した。
日本サッカー協会の川淵キャプテンが代弁したのだが
日本代表には考えるスピードの加速を提言。
病室では昨年のアジアカップの試合を見直しているらしく
どうやら病状は大分安定していると思われる。
またオシム氏の采配を見られる日も近いかも知れない。
WBC世界フライ級王者、内藤大助の
2度目の防衛戦が3月8日に決定した。
最初の防衛戦があまりに物議を醸し出してしまい
防衛戦っぽくなくなってしまったので
個人的にはこれが初防衛戦と言っても良いと考えている。
相手は前王者のボンサレック。
果たして内藤の防衛戦、どうなるか大いに楽しみである。
ついに岡田ジャパン最初のメンバーが発表された。
さすがにほとんどがオシムジャパンの時のメンバーである。
GKに神・川口、楢崎、川嶋
DFに中澤、加地、駒野、坪井、水本、内田、岩政
MFに遠藤、鈴木、今野、橋本、羽生、中村憲剛、阿部、山岸、山瀬
FWに高原、播戸、巻、矢野、大久保、前田
以上の25人が岡田ジャパンの初陣のメンバーとなる。
怪我の闘莉王は仕方ないとしても
水野がいない・・・。
やはり守備的な戦術を主体とする岡田監督では
オシムジャパンの好手に渡る素晴らしい勢いを
維持することは難しいのだろうか。
個人的にもオシム監督のサッカーが非常に好きだったので
残念でならない。
さて今度のチリ戦、そしてボスニア戦、どうなるだろうか。
日本代表の新しいユニフォームが発表になった。
今回のユニフォームは薄い青。
個人的にはどうもアルゼンチンとかぶってしまい
少々慣れない部分がある。
やはりサムライブルーと呼ばれていた
以前の濃い青が良かったのだが。。。
ともあれ、この新ユニフォームを着て
まずは今年の初戦、チリ戦に快勝して欲しいものである。
サッカー日本代表の今年最初の試合となる
キリンチャレンジカップ初戦で
日本はチリと対戦した。
既に日本代表はオシムジャパンではなく
岡田ジャパンとして再スタートを切っている。
この試合はなんと言ってもその岡田ジャパンの初戦であり
今後の日本代表を占うとてつもなく重要な試合となる。
相手の強さとかそう言った事ではなく
とにかく試合での日本代表の動きを見極めたい。
注目のスタメンだが
GKにキャプテン川口
DFに中澤、阿部、内田、駒野
MFに遠藤、山岸、中村憲剛、鈴木
FWに高原と巻
注目はDFに入っているU-22代表の内田だろう。
また布陣としては鈴木がボランチとなり
遠藤、山岸、中村憲剛が3人中盤に並ぶ形となった。
チリのキックオフで試合開始。
キックオフ直後から日本はボールを奪い
勢いよく攻めていく。
しかしチリも南米の個人技のある素晴らしいチーム。
そう簡単には得点出来そうにない。
序盤は日本のペースで試合を展開するが
少々面白さに欠ける内容となる。
逆に時間が経つにつれて徐々にチリの逆襲が始まる。
しかしながら今度は日本の阿部や鈴木などの
強力な守りの選手がしっかりと芽を潰し
得点には至っていない。
結局前半は両チーム共に決定的な場面がなく
後半に期待がかかる。
個人的には日本にのびのびとしたサッカーをして欲しい。
どうも小さくなっている気がしてならない。
日本のキックオフで試合再開。
後半は開始早々からチリに攻め込まれる展開となり
川口を中心に日本が防ぐ展開となる。
どうもチームとして機能していない感じがあり
どうにもやりきれない雰囲気である。
パッとしない展開の中、日本は後半12分に
山岸に代えて羽生を投入。
その後、後半17分には高原に代えて大久保を投入し
試合の流れを取り戻しにかかる。
この大久保の投入が当たり、日本は再び力を取り戻し
大久保を中心にチリに攻めかかるが
どうにも決定力に欠ける。
パスの精度なども悪く、これでは少々厳しい。
その後、日本は後半26分に内田に代えて加地を投入する。
そして後半35分には中村憲剛に代えて山瀬
巻に代えて矢野を投入し様々な布陣を試していく。
しかしながら結局試合は決定打がなく
0-0で試合終了。
何とも言えない試合内容となってしまった。
はっきりってしまえば「もの足りない」
色々と試そうとした考えは解るが
完全に別チームになってしまう気がしてならない。
オシム氏が築き上げてきたこれまでの素晴らしいチーム構想が
あまりにバラバラになっている。
このメンバーは今まで連携が取れていたメンバーであり
お互いを知っているはずだった。
しかしここまでチームがバラバラだと
どうにもならない。
やはり指揮官の交代とは
これほどまでに大きなモノだったのだと思い知らされてしまう。
私としてはオシム氏のやり方が非常に理解しやすかっただけに
この岡田監督のやり方に不安を覚えてしまう。
果たして次のボスニア戦でどう修正してくるかが
ポイントとなるだろう。
あまり興味深く見ていないが
このところの異常なほどのメディアの騒ぎっぷりに
気になってしまった。
両横綱、お互いが1敗で迎えた直接決戦を
最後に制したのは白鵬。
年明けの稽古では朝青龍にボロボロに負かされていたが
この最終決戦で勝利したのは白鵬だった。
個人的には朝青龍問題などはどうでも良い。
国技のしきたりなどは、詳しく理解していないし
今の日本の風潮や外国人力士を受け入れている現状で
ズレが生じてしまっている問題を
どうにかするのは視聴者ではない。
私は朝青龍が優勝すれば非常に面白いと思っていたのだが
これはこれで面白いのではないかと思ってしまった。
この敗戦で朝青龍が今後どうするか。
そして、ブランクがあると言われつつも
結局1敗のまま良い戦績を残した朝青龍を
横審がどう判断するのか。
また、それを世間がどのように評価するのか。
何とも面白いところである。
願ってもない形で大相撲に注目が集まっているが
これをきっかけに大相撲がどう変わるか、注目である。
昨日のチリ戦で日本代表は
岡田監督から異例の深夜ミーティング指令。
どうやら試合後の夕食前に徹底的なミスの撲滅を
言い渡された模様である。
チリ戦では連携が上手く行かない事もあったが
その要因はパスやトラップなどの精度の悪さもあり
この辺りを重要視している様である。
さて、次のボスニア戦までにどう修正してくるか
大いに楽しみである。
キリンチャレンジカップで日本代表は
ボスニア・ヘルツェゴビナと対戦した。
前回のチリ戦で少々情けない試合を見せてしまっただけに
このボスニア戦で岡田ジャパンが
どう修正してきたか、大いに注目である。
日本のスタメンは
GKに楢崎
DFに中澤、阿部、駒野、内田
MFに遠藤、中村憲剛、鈴木、大久保
FWに高原、巻
これは非常に興味深い。
FWが3トップ気味で構成され
しかもGKには楢崎を起用。
GKに関しては恐らく次世代のGKを育てる意味でも
楢崎を使用したのだと思われるが
このFWの布陣で何を試したいのかが気になるところ。
大久保はFWとMFを兼ねた動きになると思われる。
日本のキックオフで試合開始。
日本は立ち上がりから良いリズムで攻め上がり
前半4分には左サイドから高原が中央の遠藤から
パスを受けてミドルシュートを放つなど
チームの士気は非常に良い。
前半5分には中村憲剛が絶妙なパスを遠藤に送るが
遠藤が痛恨のトラップミス。
どうにかはたいて大久保に回すが
さすがに遅すぎて、シュートは枠を外れてしまう。
やはり日本の基礎技術の向上は今後も課題になりそうである。
立ち上がりを見ていて面白いのは
大久保の起用方法である。
FW登録ではあるが、MFとして起用し
中盤の高い位置でプレーすることにより
後衛や中盤からのパスを大久保が飛び出して受け
ある意味、高原や巻を囮にするようなプレーが
非常に有効に機能している。
これには高原、巻、大久保以外の選手全員が
彼ら3人の位置や動きを把握する必要がある。
ここまでを見る限り、チリ戦から見て
成長があったと見て良いだろう。
逆に危険なのは日本の右サイド。
内田のスピードのあるプレーは良いのだが
守備力に少々難があるように思える。
ボスニアに抜かれる場面があり
カバーが入らなければ相手をフリーにする可能性が高い。
それだけに守備力だけで考えれば
やはり加地に一日の長があると言えるだろう。
果たしてこの両者のメリット・デメリットを
どのように使用していくかは今後の課題になる。
前半も15分を過ぎた辺りから
急に日本の勢いが衰え、ボスニアの攻撃が続く。
非常に危険な場面が増え、日本の守備の欠陥が目立つ。
これまで良い流れで攻めており
守備は安定していた日本なだけに気になるところである。
しかし前半28分付近から、再び日本に流れが訪れる。
ところがその流れの途中、前半31分に
巻が一度接触で痛めた脇腹を再び痛めて交代。
前半33分、日本は巻に代えて山瀬を投入し
大久保と高原の2トップに切り替え
大久保の位置に山瀬を入れるようである。
そしてそんな前半34分、中央の中村憲剛が
素晴らしいドリブルで絶妙なパスを送るが
それを受けた内田がシュートではなくパスを選択。
これが痛恨のミスとなり、得点には至らなかった。
パスを受けた時点で少々弱気になっているように見え
こういった所は強気に攻めて欲しかった。
途中で入った山瀬が前半終了に向けて
素晴らしい活躍をする。
とにかくゴールへの気持ちが強く
積極的にシュートを打っていく。
飛び出しに加えてシュートを放つ辺りは
巻よりも大久保と高原の2トップに
山瀬を加えた攻撃陣が良い感じに思えてならない。
しかしながら前半は両チームとも得点がなく
勝負は後半に持ち越された。
ボスニアのキックオフで試合再開。
日本のハーフタイムでの選手交代はない。
逆にボスニアは2人選手を代えてきている。
日本は立ち上がりからスペースを見つけてパスを出しており
この流れからゴールが生まれ感覚を掴めれば
この試合、大きな収穫が生まれると考えられる。
後半2分、日本は立て続けに3本のコーナーキックを得るが
平均身長で約7cm上回るボスニア相手では
なかなか得点を得ることが出来ない。
ただ、前半同様に立ち上がりの勢いは良いようである。
特に内田、高原、山瀬3人が