いつものように神泉のLanternにて
第1週SBC Sessionを行った。
今回はとにかくお初の参加者が多く
もう誰が誰だか、、、。
そして相変わらずの満員御礼状態で
大盛り上がりであった。
円道一成氏、奥田やすひろ氏を初め
エルトン永田氏など大御所の方々も参戦。
そしてそして、日野賢二氏まで参戦である。
今年二度目の再共演となったわけだが
やはり驚異的なカリスマ性である。
その場の雰囲気を全て包み込み操ってしまう。
一気に目の覚める様なSessionであった。
終了後は円道一成氏と駒沢の深町純氏の店へ。
残念ながら深町氏とお会いする事は出来なかったが
円道一成氏のVocal講座を聞かせて頂いた。
先日の鮫の穴Vocal講座で話せなかった事など
色々と為になる話が満載で、何とも濃い時間となった。
Sessionから引き続き、素晴らしい時間を過ごさせて頂いた。
と言うわけで、話は変わってサッカーである。
キリンカップ最終戦で、日本はコロンビアと激突した。
日本はモンテネグロに2-0で勝っており
コロンビアも同じくモンテネグロに1-0で勝利している。
この試合で日本が引き分け以上に持って行けば
オシムジャパンでの初のタイトル奪取となるわけである。
個人的にはキリンカップのタイトルなどどうでもよい。
それよりも大事なのはアジアカップに向けて
日本代表がチームとしてどう成長するかにかかっている。
コロンビアはFIFAランキングでも上だが
それ以上に実力が日本よりも上のチーム。
アジアカップを前に世界の強豪チームと出来るのは
非常に大きな経験となる事は間違いない。
日本のスタメンはGKにキャプテン川口。
DFに駒野、中田浩二、中澤。
MFに遠藤、中村俊輔、鈴木、稲本、中村憲剛。
そしてFWは高原の1トップ。
予告通り大きく布陣を変更してきている。
特に中村俊輔は攻撃的な位置での起用となり
高原と中村俊輔の変速2トップとも言える。
まずはコロンビアボールでキックオフ。
序盤は両チーム共に非常にゆっくりとした立ち上がり。
どちらも様子を伺っている。
序盤は中村憲剛の活躍が目立つが、得点には至らない。
そのままゆっくりとしながらも白熱した試合が展開されるが
時間が経つにつれて、徐々にコロンビアが牙を剥き始める。
南米特有の個人技などで日本に攻めかかる。
遠目からのロングシュートで日本ディフェンスを崩しつつ
今度はドリブル突破を試みたり、日本よりも速くて正確な
パス回しで攻めたりと、まぁバリエーションが豊富なこと。
しかしながら日本もモンテネグロ戦同様に
非常に安定したディフェンスを展開し
川口がGKという事もあり、なかなか得点は取らせない。
日本も右サイドの駒野が相変わらずの活躍で
コロンビア陣内に攻め込んでいくが
そこは格上のコロンビア、しっかりと止めてくる。
やはりモンテネグロ戦の様に駒野だけではどうにもならない。
駒野だけでなく、そこにバックアップするメンバーが
どうしても必要になってくるのである。
これが前の試合でオシム監督が言っていた事なのだろう。
スターがいるだけでサッカーはどうにか出来るスポーツではない。
そのまま試合は膠着状態のまま前半終了。
見応えのある試合だが、海外組が4人合流した結果が
足し算にしかなっておらず、相乗効果とまでは
達していない感がある。
やはり合流が遅かった為なのだろうか。
もっと良いチームになれる気がするのである。
と思っていたらやはり後半でオシム監督は
メンバーを大きく代えてきた。
海外組の稲本と中田浩二を外し、羽生と今野を投入。
今までのメンバーに戻した事で
チームとしてどう機能するかが見物である。
この交代が功を奏したのか
後半は開始早々から日本のペース。
立て続けに攻めていく。
今までの日本は前半に調子が良いケースが多かったが
この試合は面白いかも知れない。
日本は羽生と今野が入った事でとにかく勢い付いたが
何ともゴールが遠い。
決定的な場面もあったが、どうにもチャンスを活かし切れない。
こういったところで中村俊輔や高原が
ガツンと決めてくれると一気に盛り上がるのだが
相手がコロンビアなだけに、そうそう上手くは行かないようである。
逆にコロンビアも後半中盤に立て続けに選手を2人交代し
一気にチームをリフレッシュさせる。
その勢いに乗じて、ドリブル突破などの個人技で
日本陣内に攻め入ってくる。
やはりこのレベルでの個人技は恐ろしい。
日本のシステムが一瞬でも崩れたら
何かされそうで、とにかく絶えず注意が必要である。
90分という長い時間、集中し続けなければいけない選手達は
何とも気の毒でならない。
とは言え、日本に個人技はない。
それならそのシステムでやるしかないのである。
幸い、そのシステムが上手く稼働し
日本はコロンビアにゴールを許さない。
後半35分、日本は遠藤に代えて巻を投入。
2トップにしてどうにか得点をもぎ取りたい姿勢である。
しかしながら、それでもゴールが遠い。
後半終了間際には中村俊輔に代わり藤本を
高原に代えて播戸を投入するが、それでも得点ならず。
結局試合は0-0のまま終了した。
得点出来なかったのは悔やまれるが
得点させなかったのは喜ぶべき事だろう。
特にコロンビアの様な格上のチームを相手に
しっかりとしたディフェンスを90分
やり続けられたと言う事は、大きな収穫である。
確かに危ない場面もあったが
サッカーで全く危ない場面のない試合というのもない。
この試合のディフェンスは賞賛に値するだろう。
後はこのような強豪チームと戦った時の
予想以上の力をどう発揮するかである。
基本的に日本はサッカーの技術では
強豪国に明らかに劣っている。
しかし、サッカーは技術でやるモノではない。
11人という人数がどのように相乗効果を
発揮出来るかが大きなポイントになるのである。
日本代表が、Jリーグのクラブチームに
必ず勝てるかと言えば、それは違う。
良い選手ばかり集めても勝てないのである。
この試合、海外組を入れてみたが
やはりその結果は足し算にしかなっていない。
国内・海外を問わず、チームに対して
どう動くかを考えられる様になれば
今後の日本代表の未来は明るくなるだろう。
とにかくこの試合は結果以上に良い経験を
日本にもたらした事は間違いない。
そして、忘れかけていたが
この引き分けにより、日本はオシムジャパンになってから
初のタイトルを奪取した事になる。
この勢いで7月から始まるアジアカップでも
大いに素晴らしい試合を見せて欲しいものである。