北京五輪、男子サッカーでU-23日本代表は
アフリカの強豪ナイジェリアとの対戦に臨んだ。
先日のアメリカ戦で負けているため
既に日本に後はない。
このナイジェリア戦とオランダ戦に勝つ以外に
グループリーグ突破はないのである。
注目の日本のスタメンは
GKに西川
DFに水本、森重、安田、内田
MFに本田圭佑、細貝、谷口、香川、本田拓也
FWには李がワントップで入っている。
ほぼアメリカ戦から変更は無いが
FWが森本ではなく、李が入り
長友の代わりに安田が入っている。
日本のキックオフで試合開始。
開始早々から香川がシュートを放つなど
日本は立ち上がりから果敢に攻めていく展開。
フル代表と違って、こういう場面で積極的に攻める姿は
個人的には非常に好みであり、共感できる。
しかしながら、それゆえにこのチームに水野や梅崎がいれば
もっと面白かっただろうと考えてしまうのも確かである。
立ち上がりからお得意のサイド攻撃で攻めていた日本だが
どうにも得点につながらない。
逆にナイジェリアは徐々に調子を上げてきており
前半も30分を越えた辺りでは決定的な場面がナイジェリアに訪れるなど
何とも危険な時間帯が続く。
しかしながら前半は相手のシュートミスもあり
どうにか0-0で折り返す。
後半への反町監督の采配が気になるところである。
ナイジェリアのキックオフで試合再開。
後半は開始早々からナイジェリアが強襲。
フリーキックを与えてしまうなど
日本は苦しい時間帯が続く。
そんな中、若干日本が盛り返したかに見えた後半12分
ついに試合が動いてしまった。
中央でボールを奪われ、そのままドリブルで運び込まれて
パスが通り、それを綺麗に蹴りこまれてしまった。
相手の身体能力の高さもあって
日本は先制点を許してしまう。
先制点を許してしまった日本は
李に代えて豊田を、香川に代えて岡崎を投入し
攻撃陣をリフレッシュし、点を取りに行く。
その後、豊田などが奮戦する中
再び試合が動く。
後半29分にナイジェリアに左サイドから切り裂かれ
クロスが通り、右サイドから蹴りこまれて0-2。
もう言葉がない。
この時点での2点差は厳しいモノがある。
日本は直後に細貝に代えて梶山を投入し
最後まで攻撃的に行く構えを見せる。
後半34分、相手GKのミスから谷口が豊田に出し
豊田が蹴りこんで2-1とするが
日本の反撃もここまで。
このまま1-2で敗れてしまう。
これで日本は2敗となり、日本の北京五輪は終わった。
まだオランダ戦を残しているが
オランダ戦で大差で勝ったとしても
決勝リーグへは進めないのである。
個人的にこのところのU-23を見ていると面白くなると
思っていただけに、この結果はとにかく残念でならない。
北京に来てからのU-23の試合はあまりに決定力に欠ける。
全体的に堅いのは仕方ないが、その堅さが決定力不足に
大きく影響し、日本の良さであるディフェンスにも
穴を開ける結果となってのかも知れない。
そしてこの結果を考えると思う事は
やはり水野と梅崎は必要だった。
彼らのように攻守に渡り活躍できてスタミナがあり
かつ思い切りの良い選手がいれば戦況は変わっていたかも知れない。
ディフェンスにおいては伊野波や青山も外れており何とも残念な限り。
FWの決定力不足に関してはオーバーエイジ枠を使えば
多少何か方法があったかも知れない。
現在の日本人選手全員に言えることは決定力不足。
それはフル代表を見ても明らかである。
例えばこのチームに闘莉王がいたら攻守共に面白かっただろう。
一人で相手ゴールを切り裂ける玉田や田中達也がいたら?
色々言い出したらキリがないが
とにかく残念でならないのである。
今後の日本サッカーがどうなっていくのか大いに心配だが
このU-23での結果が今後の糧になることを祈りたい。
次のオランダ戦、せめて一矢報いて勝利して欲しいモノである。