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« 声ちぇき | メイン | 意識回復! »

予測不可能。

サッカー日本代表の監督人事で
後任に選ばれたのはフランスワールドカップの時の
日本代表監督である岡田氏になったようである。
まだオシム監督が続投不可能と決定したわけではなく
また、岡田監督が後任に正式決定したわけではない。
現状、日本サッカー協会が正式に岡田氏に
オシム監督の後任として要請を出した状態である。

また、オシム監督だが、現在意識回復の治療に入り
徐々に意識が戻りつつあるようで、こちらも気になるところである。

個人的にこの後任人事、何ともコメントしづらい。
彼の手腕がオシム監督の後任として適任かどうかが
何とも難しいところである。
私としてはオシム監督の後任として必要な条件は
今の欧州サッカーを真に知っている人だと思っていた。
岡田監督の手腕どうこうよりも、日本にいる彼が
欧州サッカーを知っているわけもない。

なぜ欧州サッカーを知っている必要があるか?
それは日本が目指すべきサッカーは欧州のサッカーだからである。
日本人にはアフリカや南米のような身体能力を活かした戦術を
基軸に考えることは到底難しい。
現在の日本人の身体能力は決して高くない。
身体能力が高くない日本人がサッカーをするなら
技術やチーム力などで世界に太刀打ちするのが一番である。

オシム監督がファンタジスタは必要ないと言ったのは
ここにも一因がある。
例えば、ファンタジスタと呼ばれる人間が1人いたとして
その選手がいる間は強いだろう。
ただ、その選手を基軸として考えてしまっては
その選手がいなくなった時に、そのチームの成長はない。
しかし逆にチームを基軸とし、その選手がチームの事を考えて
ファンタジスタの才能を活かした時
それはその選手がいなくなってもチームに取って
その後も財産となるのは間違いない。

つまり身体能力が高くない日本人が世界で太刀打ちするには
技術力や、チーム力を磨く必要がある。
日本が見習うべき欧州サッカーにはそれがある。
欧州サッカーで活躍する選手は決して身体能力が高いわけではない。
実際にフランス、ドイツ、イタリア、イングランドと言った
世界的な強豪チームを見ても身体能力が圧倒的に高いとは言えない。
ジダン、デルピエロ、ベッカム、ルーニー
バラック、シュバインシュタイガー、インザーギ、カンナバーロ
彼らは異常なほどの身体能力はない。
しかし圧倒的な技術と周りを感じ取る感覚で
チームに貢献し、世界的なチームへと誘っている。
彼らに限定した事ではなく、欧州の強豪チームのほとんどは
そのチーム全員が高い技術を持ち
チームで動く事の大事さを知った上でのプレイを展開している。

身体能力が無くても技術は習得出来るし
チームで動くことを考える事は出来る。

これこそが今の日本サッカーに必要な事だと考えるのである。
そうなった時に一番必要なのは欧州サッカーをどれだけ知っているか。
欧州サッカーの基準を正確に知る為には
そこにいた事がなければならない。
オシム監督でさえ、少し前の欧州サッカーを知っているだけで
それだけでも不十分なのだが
現在の日本にはそれでも大きな財産だった。
しかし、もし岡田監督となった時に、その知識があるだろうか。
それはあまりに酷な要求だろう。
ずっと日本にいた彼に欧州サッカーの本当の姿を知る術はない。
幾らメディアが発達したとは言え、実際にその場にいるのとでは
あまりに大きな開きがある。
やはりオシム監督が復帰してくれるのが何よりだが
現在の日本サッカー協会の力では欧州から監督を呼び寄せる事は
急な事とは言え、難しかったのだろう。

果たしてこの予測不可能な状態で、日本サッカーはどうなっていくのか。
とにかく今は見守るしかなさそうである。

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