サッカーU-23日本代表は北京五輪に向けての
壮行試合でU-23アルゼンチン代表と対戦した。
アルゼンチンと言えばメッシにリケルメと言った
強力な選手を有する強豪。
今回はメッシが不在だがそれでも
今の日本に取って最高の相手である事に相違はない。
日本のスタメンは
GKに西川
DFに水本、森重、内田、安田
MFに本田圭佑、本田拓也、梶山、谷口、香川
FWは豊田のワントップ。
ブログ問題の西川が復活しFWには豊田を起用してきた。
個人的には内田・安田のサイド攻撃や
香川のスピーディーかつ変幻自在のスタイルに注目したい。
アルゼンチンのキックオフで試合開始。
序盤からアルゼンチンの圧倒的な攻撃力が爆発する。
日本も負けてはいないが、やはりリケルメを中心とした
アルゼンチンの攻撃力は目を見張るモノがある。
日本は内田のサイドを中心に攻め上がるが
なかなかワントップの豊田にボールが入らない。
試合は圧倒的な攻撃力のアルゼンチン主導で展開するが
日本のディフェンスもなかなかのモノである。
やはりリケルメを止めるのは至難の業だが
それでもしっかりと守り、統率されたディフェンスが
アルゼンチンにも有効に働き、実際に無失点。
しかしこの代償なのか、日本も守備から攻撃に
移るスピードが遅く、得点出来ない。
完全カウンターのチームではないだけに痛いところである。
結局前半は両チーム無得点で後半へ折り返す。
迎えた後半、日本のキックオフで試合再開。
立ち上がりから日本はサイドを中心に攻め上がる。
しかしながら精度、決定力に欠け
逆にアルゼンチンはカウンターで応戦。
元々攻撃力のあるチームなだけに
このカウンターが冷や汗ものである。
なかなか得点の入らないところで
後半20分に日本は豊田に代えて怪物・森本を投入。
先制点を取りに行く構えを見せた。
この直後の後半23分、ついに試合が動いた。
得点したのはアルゼンチン。
味方DFからパスを受けたディ・マリアの
恐ろしい個人技が炸裂した。
リケルメ、メッシだけではない。
南米特有のこの個人技を全ての選手が持ち合わせており
この試合で言えばリケルメだけを押さえても
意味が無い事を証明されたプレーであった。
0-1と先制点を許したところで
日本はより一層攻撃的になるべく
本田圭佑に代えて岡崎を
安田に代えて長友を投入し
より攻撃的にアルゼンチンにぶつかっていく。
試合は進み、いよいよサッカーで一番得点のある
時間帯に突入した後半39分に
残念な事が起きてしまった。
降り続いた雨が、急に爆発的なスコール状態となり
一時試合が中断される。
そしてこの雨がいっこうに止まないため
壮行試合という事もあり、試合は終了となってしまった。
中止は残念だが、北京五輪を控えた大事な時期に
これ以上無理に試合を続けるのは得策ではない。
運良く試合はほとんどの時間を過ぎており
残り5分で莫大な経験値を得られると言う事も考えづらい。
この北京五輪直前の最後の試合で
日本はディフェンス力の高さを時間出来た事だろう。
また逆にディフェンスだけが良くても
得点しなければ勝てない事も実感したに違いない。
この問題をどう修正するのか
8月7日の北京五輪初戦のアメリカ戦で見せて欲しいものである。