女子ワールドカップバレーが始まった。
この女子ワールドカップバレーは大きい。
なぜならこの大会で上位3チームに入れば
北京五輪への切符が手に入るのである。
このところ日本は世界クラスの実力を持ちながら
世界トップクラスでの戦いで苦汁を飲まされ続けている。
今回の柳本ジャパンでは多少のメンバーの入れ替えがあり
それがどう試合に影響するのか、大いに楽しみである。
日本のスタメンは竹下、栗原、庄司、木村、高橋、荒木
そしてリベロに佐野が入っている。
残念ながら今回も菅山は不在、杉山もベンチスタートとなり
全日本に復帰した大山も同じくベンチスタートとなっている。
対するドミニカもセンターが怪我で不在ながら
それ以外はベストメンバーで臨んでいる。
第1セット、まずはドミニカのサーブミスで日本のポイントで始まる。
しかしその後、ドミニカのスパイク、2連続ブロックポイントなどで
日本はいきなり1-4とリードを取られる。
高橋、栗原などが流れを切るが最初のテクニカルタイムアウトは
5-8とリードされて迎える。
タイムアウト後、日本が立て直すかと思ったが
ドミニカの攻撃が止まらず、7-12と日本は引き離されて行く。
ドミニカのサーブミスなどが響き、日本は追いすがるが
2回目のテクニカルタイムアウトも14-16と日本がリードされる展開。
このテクニカルタイムアウトの後、栗原の活躍で
ようやく日本が16-16と同点に追いつくが
ここでドミニカも食い下がり、日本がリードを取るには至らない。
しかしセット終盤に来て、高橋の技有りのスパイクが決まり
21-20とついに日本が逆転に成功。
ここから高橋が止まらない。
高橋の連続ポイントで23-21とリードを広げ
そのまま日本は24-22とセットポイントを迎える。
ドミニカに1ポイント返されるが、最後は栗原の強打が
直接日本コートに戻ってきたところを荒木がダイレクトで叩き込み
25-23で日本が第1セットを先取した。
続く第2セット、ドミニカのポイントから始まるが
日本は木村がすぐに取り返し、それに続いて栗原のサーブポイント
そしてドミニカのミス、そこに竹下と佐野のファインレシーブなどで
いきなり日本は5-1と序盤からリードを奪う。
ドミニカが反撃に転じるも日本はそれを防いで
最初のテクニカルタイムアウトは8-4とリードで迎える。
その後、日本に異変が起こり始める。
栗原が足を気にしており、なかなか調子が出ない。
しかもこれに乗じてドミニカが一気に点差を詰め
10-9と日本に後一歩のところまで迫って来る。
しかしここで日本は木村が流れを切り
ドミニカのミスもあって14-9と再びリードを取る。
そのまま日本は波に乗り、2回目のテクニカルタイムアウトも
16-9と日本リードで迎える事となる。
その後、ドミニカはどうにか食い下がるが
日本も栗原、高橋、木村などが踏ん張り、24-18で
ようやく日本のセットポイント。
やはりブロード攻撃が通らず、前後の攻撃だけでは
日本は苦しい展開となっている。
結局最後はドミニカの攻撃がアウトとなり、25-18で
日本が第2セットも連取に成功した。
迎えた第3セット、ここで嬉しい選手交代。
ここまで全く活躍出来ていない庄司に代わり杉山が入る。
ブロード攻撃も通じていない状態で杉山がどう活躍するか注目である。
ドミニカのポイントから始まるが、すぐに日本も木村が取り返し
序盤は一進一退の攻防が続く。
しかし高橋と栗原の活躍で最初のテクニカルタイムアウトは
8-5と日本リードで迎える。
タイムアウト明け、いきなりドミニカはポジションミスでポイントを失うなど
爆発力とは裏腹につまらないミスが目立つ。
日本としてはここで一気に試合を決めたいところ。
この後もドミニカはミスばかりが目立つ試合展開で
2回目のテクニカルタイムアウトは16-10と日本はリードを広げて迎える。
ドミニカは完全にミスが原因で調子を落としているが
爆発力が衰えたわけではない。
その証拠にリードを広げられつつも、途中で4連続ポイントを取る場面もあり
試合終了まで日本は安心出来そうにない状況となっている。
タイムアウト明け、ドミニカにとどめを刺すような
高橋の超強力な強打が決まり17-10とする。
しかしこの直後にドミニカが粘りに粘る。
どうやらタイムアウト中に少々立て直しに成功したようである。
そかしそれも高橋が再び流れを切る。
やはりここぞという時の高橋の存在は大きい。
そのまま日本は20-14でリードしたままセット終盤へ。
日本はドミニカの爆発的な反撃を受けるも
24-19でついにマッチポイントを迎える。
ドミニカに足掻きの1ポイントを喰らうも
最後は栗原がしっかりと決めて25-20で
日本はセットカウント3-0とストレートで初戦を飾った。
杉山の活躍は残念ながらなかったが
今大会では高橋が非常に調子が良く
栗原の一枚看板状態ではなくなった。
ただ、問題が無くなったわけではなく
センターの攻撃が良くない。
ブロード攻撃も通らず、前後だけでなく左右に広がった
攻撃のバリエーションが見られない。
今後この辺りをどう修正するかが今大会の
日本のポイントとなるだろう。
日本の次の試合に期待したい。