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日本対キューバ

女子バレーワールドグランプリ決勝ラウンドで
日本はキューバとの対戦に臨んだ。
日本はここまで控え選手やバリエーションの確認など
試合に勝つと言うより、チーム力の向上に努めてきた。
果たしてこの決勝ラウンドでそれがどう出るか注目である。

日本のスタメンは不動のメンバーに戻って
竹下、高橋、栗原、杉山、木村、荒木
そしてリベロに佐野が入る布陣。

第1セット、やはりこれまでの鬱憤を
晴らすかのように日本のスピードバレーが炸裂する。
杉山の神速攻撃を中心にキューバに対して
速い攻撃でリードを奪い
25-19で第1セットを一気に先取する。

第2セットも序盤から栗原、荒木を中心に
強力な攻撃を展開し、キューバに対して
これまでの日本とは明らかに違う事を見せつける。
しかし終盤に入ったところで急ブレーキ。
キューバのブロックに捕まり、そこから調子を崩す。
そしてなんと逆転され、粘るも23-25で敗れてしまう。

セットカウント1-1となった第3セット
第2セットの流れを払拭するべく
杉山の強力なブロックポイントなどで日本は流れを掴み
白熱した試合を展開する。
しかしながらこのセットも中盤に
キューバのブロックに捕まってしまい
そのまま一気に18-25で続けて落としてしまう。

後のない第4セット、日本は奮戦するも
キューバの強力なサーブやアタックを止められず
栗原のバックアタックや、杉山のブロックで対抗するも
それだけでは流れを引き寄せることが出来ず
19-25で第4セットを落とし
セットカウント1-3でキューバに敗れてしまう。

ベストメンバーながら、敗戦を喫してしまった。
これまでの鬱憤がある分、非常に悔しいのだが
よくよく冷静に考えれば、仕方ないだろう。
他のチームはこの大会を通してベストメンバーで戦っており
日本は完全に北京五輪本戦を睨み、世界強豪を相手に
経験値を積む事を大事にして来た。
つまりここまでの試合の質が違うのである。
この大会を勝つことを目的としていない戦い方なのだから
ベストメンバーとなったこの決勝ラウンド第1戦が
日本代表のワールドグランプリの始まりと言えるだろう。
それだけに明日のアメリカ戦など
これからの4連戦、日本の戦いに期待したい。

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