女子バレーワールドグランプリ決勝ラウンドで
日本は第2戦をアメリカと対戦した。
昨日の痛い敗戦をこのアメリカ戦で
どのように返すか、大いに期待したい。
日本のスタメンはベストメンバーの
竹下、高橋、栗原、杉山、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入る布陣。
対するアメリカは監督の郎平を中心に
ハニーフなどのエースが準備万端で臨んで来ている。
第1セットまずは木村のポイントでスタートする。
立ち上がりはハニーフのバックアタックがアウトになるなど
日本が連続ポイントで若干にリードを取る展開。
そのまま最初のテクニカルタイムアウトは
杉山のブロックポイントなどで8-5とリードで迎える。
その後も日本はアメリカの逆襲を受けるが
杉山の神速ブロードが光り、同点に追いつかれるも
2回目のテクニカルタイムアウトも16-14で迎える事となる。
タイムアウトの直後、日本はアメリカに連続ポイントを取られ
17-17とされるが、アメリカのミスが目立ち危機を脱する。
ここまでの流れで、アメリカの調子が明らかに悪い。
アメリカは昨日ブラジルにストレートで敗れており
良い流れが掴めていない。
キツイ事を言うようだが、それでもこの程度のリードでは
日本の実力はまだ足りないと言うしかないだろう。
これまでの控えメンバー中心のチームとは
明らかに強さが違うが、それでも後一歩何かが足りない。
それがこれまでのチーム力の底上げで
どこまで上がってきたか、気になるところである。
日本は絶えずリードを保って試合を展開してきたが
セット終盤、ついに22-23でアメリカにリードを許してしまう。
堪らず柳本監督がタイムを取り、チームの立て直しを図る。
しかしながら及ばず23-24でアメリカのセットポイント。
日本は高橋の一発でデュースに持ち込むが
杉山が痛恨のサーブミスで再びアメリカのセットポイント。
ところがこの流れをすぐに荒木が力強いブロードで切り
そこに高橋が再度アタックでアメリカを崩し
26-25でついに日本のセットポイント。
直後にアメリカが決めるが、今度は栗原のブロックポイント。
そして最後はハニーフを荒木がキッチリとシャットアウトし
値千金のブロックポイントで28-26で
第1セットを日本が先取した。
続く第2セット第1セットの流れのまま行きたいところだが
開始からいきなりのアメリカの連続ポイント。
しかし日本も杉山のブロックポイントと
栗原のバックアタックで連続ポイントでお返しする。
だが後が続かず、最初のテクニカルタイムアウトは3-8で
アメリカの大量リードで迎える事となる。
タイムアウト後も日本はなかなか流れを引き寄せられず
2回目のテクニカルタイムアウトも9-16と
リードを広げられて迎える。
日本は杉山に代えて多治見を入れて対抗するが
リードが大きすぎてなかなか追いつけない。
このセットは厳しいと思い始めたのだが
日本が徐々に点差を詰める面白い展開に。
連続ポイントでゆっくりと追い上る。
しかしながら19-24でアメリカのセットポイント。
それでも日本は諦めずに荒木で切るが
このセットはやはり厳しく
20-25で第2セットはアメリカが取る。
セットカウント1-1で迎えた第3セット
日本は第2セット後半同様に杉山を下げて
多治見をスタメンに入れている。
このセット、日本は立ち上がりから連続ポイントで
リードを取ってスタートし
最初のテクニカルタイムアウトも8-4とリードで迎える。
その後も日本は竹下の驚異的なレシーブで
アメリカの猛攻をシャットアウトし
2回目のテクニカルタイムアウトも16-10と
リードを広げて迎える事となる。
日本はそのまま24-17でセットポイントまで持って行く。
しかしここからが長い。。。
ここに来てアメリカの怒濤の5連続ポイント。
どうなる事かと思ったが、最後はエース栗原がキッチリ決めて
25-21で日本が第3セットを取る。
後一歩となった第4セット、まずはアメリカのポイントで始まる。
日本は第3セットの終盤の嫌な流れを払拭して
一気に試合を決めていきたいところである。
立ち上がりは両チーム引かず、一進一退の攻防となるが
アメリカが一歩抜け出し、最初のテクニカルタイムアウトは
6-8とアメリカリードで迎える。
その後もアメリカにリードされたままセット終盤を迎えるが
今度は日本が土壇場での怒濤の5連続ポイントで
アメリカを一気に追い上げる。
しかし20-24とアメリカのセットポイントを迎え
そのまま20-25で第4セットを落としてしまう。
ファイナルセット、まずはアメリカのポイントからスタートする。
どちらも譲らぬ展開かと思われたが
この重要な場面で、アメリカが崩れ
その隙に日本はリードを取り優位に試合を進める。
しかしながらコートチェンジ直前にアメリカが逆転し7-8となる。
コートチェンジ直後もアメリカのブロックポイントなどで
アメリカにリードを取られたまま展開する。
そしてその後もアメリカのブロックが光り
10-14でアメリカのマッチポイント。
土壇場で栗原が決めるが、最後はハニーフに打ち抜かれ
11-15でファイナルセットを落とし
フルセットでの敗戦となる。
またも敗戦となってしまったが、昨日のキューバ戦よりは
若干の修正が見られる。
課題のサーブレシーブをどこまで修正して行けるかが
今後の鍵となるが、明日のイタリア戦に向けて
どう作戦を練り、サーブレシーブをキッチリ返せるかが
注目されるだろう。
明日のイタリア戦、大いに期待したい。