女子バレーワールドグランプリマカオラウンドで
日本は中国と対戦した。
ついに中国との大一番、この試合で日本が
どのような戦い方を見せるのか、大いに気になるところである。
日本のスタメンは
河合、栗原、杉山、狩野、多治見、木村
そしてリベロに佐野が入る。
っと、、、これは凄いメンバーチェンジ。。。
柳本監督はここに来て大胆なメンバーチェンジで
日本の実力の底上げに中国を利用する考えのようである。
こういった試み、個人的には非常に好きである。
第1セット、まずは中国のポイントからスタートする。
立ち上がりは案の定、完全な中国ペース。
河合のトスアップが高く、スピードが無いため
中国にブロック、もしくはしっかりとレシーブされて
逆襲されることが多い。
まだ若いという事もあり、日本メンバーへの遠慮が見え
基本的にトスが解りやすく、それは同時に中国に対して
日本の攻撃を読みやすくしている事につながってしまう。
最初のテクニカルタイムアウトは2-8と
中国の大量リードで迎える。
ところがその後、徐々に河合のトスが良くなり
2回目のテクニカルタイムアウトは10-16と
点差はそのままに、中国とやり合う展開。
しかしながら、終盤にかけて中国に連続ポイントを取られて
15-24と中国のセットポイント。
日本は1点を返すが、最後は16-25で第1セットを落とす。
ただ、徐々に河合の調子が上がってきているだけに
次のセット、期待したい。
続く第2セットは中国のブロックポイントで始まる。
序盤から河合の調子が出ない展開だったが
中国のミスと、栗原の強打に救われ
最初のテクニカルタイムアウトは5-8で迎える。
そのまま中国のサーブミスなどに救われ
2回目のテクニカルタイムアウトも12-16と
中国のリードながら、リードを何とか保って迎える。
その後、日本は2点差まで詰め寄る場面があるが
日本のサーブミスなどが目立ち、大事なところで失速。
結局19-24で中国のセットポイントとなり
そのまま19-25で第2セットも落としてしまう。
徐々に河合がチームに馴染んで来てはいるが
やはり中国相手では厳しいモノがある。
後のない第3セット、なんと中国の5連続ポイントで始まる。
0-5とされたところで日本はタイムアウトを取り
その後1点を返すが、すぐに中国に切られる展開。
そして最初のテクニカルタイムアウトは1-8と
絶望的なスコアで迎える事となる。
目立つのは河合の連携の練習不足。
若さと、初のスタメンを考えれば仕方がないが
その部分が大きく足を引っ張っている事は間違いない。
やはり練習だけではなく、試合で実践しなければ
身に染み込まない部分が大きいのかも知れない。
結局2回目のテクニカルタイムアウトも
5-16と圧倒的なスコアで迎え
日本は若干逆襲するも14-24で中国のマッチポイント。
1ポイントを返すが、最後は押し込まれて15-25で
第3セットを落とし、ストレートで負けてしまう。
完全な惨敗となってしまったが
この試合でセカンドセッターの河合が得た経験値は大きい。
非常に辛い試合となったが、竹下のメリットを確認し
自分たちのやりたいプレーを再認識する点では
大いに良い結果を得られたと言って良いだろう。
この試合、勝利できるとは思えない。
勝ち負けよりもチームの成長を選んだメンバー構成であり
試合であったと思えるのである。
明日は現在世界ランク1位のブラジル戦。
果たしてどのような試合をするのか、大いに楽しみである。