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日本対オーストラリア

サッカーU-23日本代表は北京五輪を前に
オーストラリアとの壮行試合に臨んだ。

北京五輪まであと僅かとなり
チームの総仕上げの意味もある試合相手が
オーストラリアとアルゼンチン。
これは非常に面白いことになりそうである。

日本のスタメンは
GKに山本
DFに水本、内田、吉田、長友
MFに本田圭佑、本田拓也、細貝、香川
FWは森本と李のツートップである。
さすがにブログの問題があったからか
守護神の西川がスタメンから漏れている。

しかし、、、
オーストラリアのメンバーがなんとも。。。
フル代表のはずだが知っている名前がない。
ケイヒル、ブレッシアーノ、キューウェル、エマートンと言った
強力な選手達の名前が全くない。
フルメンバーではないのである。
フル代表で名前を見るのはMFのトロイージくらい。
これには何ともガッカリだが仕方がない。

オーストラリアのキックオフで試合開始。
日本は立ち上がりから得意のサイドからの攻撃で
オーストラリア陣内に攻め上がっていく。
ここ最近の試合を見ても、日本のサイド攻撃は
どの試合でも有効に作用している。
ただ逆に言えば、このサイド攻撃が上手く行かなければ
日本の良さが出ないと言う弱点でもある。
それだけに、中央でも存在感のあるFWや
攻撃的MFがいれば心強いと言えるだろう。

立ち上がりから日本が絶えず攻め続けるが
やはり決定打に欠ける展開となる。
この辺りはフル代表も同じ事が言えるのだが。。。
そんな中、後半34分に試合が動く。
吉田のトラップミスからボールを奪われ
右サイドから切り込まれてゴールを許してしまう。
こういったミスは何とも勿体ない。

しかしこの後の後半41分にまたも試合が動く。
先制されても絶えず攻め続けていた日本が
内田の中央へのパスを李がスルーし
それを走り込んだ香川が蹴りこんでゴール。
この試合だけでなく、このところのこの香川の活躍は
本当に恐るべきポテンシャルを感じてしまう。
最初は若い世代の戦力と思っていたが
今ではU-23でもフル代表でも主戦力になりうる
存在感を見せつけているのは間違いない。

そのまま日本は攻め続けたまま1分のロスタイムに入り
試合は1-1の同点のまま後半へ折り返す。

日本のキックオフで試合再開。
日本は後半から李に代えて谷口を投入している。
後半の立ち上がりは最初両チーム共に攻めていたが
やはり前半同様に日本ペースとなる。
後半8分には細貝に代えて梶山を投入。
その後も完全な日本ペースで試合は進む。

試合のキーを握ったのは前半同様にサイド攻撃。
ただ、ここに中央の香川が起点となる事で
中央での存在感も生まれ、よりサイドが有効に作用する。
こうなれば日本は強い。

逆にオーストラリアもサイドからの攻撃を仕掛けるが
存在感のある選手が中央にいない上に
サイドの選手も言ってしまえば格下な感は否めない。

試合は絶え日本ペースで進み
日本は途中で森本に代えて豊田、本田圭佑に代えて岡崎
内田に代えて安田を投入し、しっかりと戦力の確認を行っていく。
ただ、これだけ攻めているのにも関わらず
やはり決定力に欠ける。
1-1の同点と言う試合内容とは反比例と言ってもよい結果のまま
時間は過ぎてしまう。

しかしそんな後半44分、ようやく試合が動いた。
左サイドの安田が突破して谷口へ
そして谷口がクロスを上げ、それを岡崎がヘッドで
オーストラリアゴールに叩き込む。
ようやく決まった。

そのまま2分のロスタイムの後、試合は無事終了。
終わってみれば2-1で日本の勝利となった。

今回の勝利、楽観的に見ることは出来ない。
完全な格下の選手を集めたオーストラリアに勝っても
何の証明にもならないからである。
勝利した事はむしろ当たり前と思わなければならない。
ただ悲観的になることもない。
確認できた事は非常に大きく
ミスをすればどんな相手でも得点されるし
逆に出来ると言う事。
日本のサイド攻撃は非常にレベルが高く有効に作用する事。
そしてサイドが良くても最後は決定打。
決定力をどうにかしなければ得点出来ないわけで
つまりは負けなくても勝てない。
サッカーは得点をしなければ絶対に勝利できないスポーツ。
それだけにこの決定力不足は大きな不安要素と言える。
次のアルゼンチン戦までにどう修正するのか
反町監督の手腕が問われる事になるだろう。

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