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日本対香港

サッカーU-22日本代表が北京五輪2次予選第5戦を
アウェーで香港と対戦した。
既に日本は最終予選出場を決めており
ここまで全勝で勝ち上がってきている。
しかしながらその戦い方は不安定で
システムがしっかりと稼働していない部分が多い。
最終予選や本選で勝ち残るためにも
この試合を含めた後2戦でどうにか修正して欲しいところである。
またこの試合に勝てば二次予選の一位通過が決定するだけに
しっかりと勝っておきたい。

日本のスタメンはGKに西川
DFは水本が負傷した為、代わりに細貝、青山直晃、伊野波。
MFに本田圭佑、梶山、家長、本田拓也、水野。
FWには平山と李が入っている。
水本の代わりは一柳かと思っていたが
どうやら細貝がチャンスをモノにしたようである。

まずは日本のキックオフで試合開始。
やはり相手は完全な格下の香港。
良いリズムでボールを回せている。
香港は完全にマークが外れる場面が多々あり
日本の相手としては役不足である。

そして前半7分、いきなり試合が動いた。
右サイドから細貝がクロスを上げ
それを梶山が折り返したところで
李の強烈なボレーシュート。
これが綺麗に決まって前半の早い段階で
1-0と日本が先制する。
香港は完全に浮き足立っており
こうなったら大量得点と行きたいところである。

その後も完全な日本ペースで攻め続け
家長や李、水野、細貝などの活躍が目立つ。
個人的には前半のうちに3-0まで持って行き
最終的には7-0くらいで完勝して欲しいところである。

しかしここから日本が攻めているのに点が入らない。
決定的な場面まで持って行くのだが
入りそうで入らない。
こういう場面では得点出来るうちに得点出来る状態でないと
この先、メッシやルーニー、クリスティアーノ・ロナウドなどの
強豪有するチームと戦うのは厳しいだろう。
あのブラジルでさえ調子の悪い時間帯はある。
そういった時間帯にキッチリと得点出来れば
日本もグッと安定してくるはずなのである。
しかも前半16分には平山が通算2枚目のイエローで
次の2次予選最終戦に出場出来なくなってしまった。
その原因が相手ゴール前でのハンドなだけに
何とも情けないストライカーである。
これがその後を左右する重大な試合なら
気持ちは解るが、そこまで重大な試合でないこの試合で
しかもリードしている中でこのハンドはあり得ない。
明らかに思慮が欠けていると思われる。
残りの2次予選でスタメンのメンバーで
なるべくシステムの構築と確認をしなければいけない状況で
これまでスタメンで来ている平山が抜けるのは
何とも厳しいものである。
特にこのU-22は平山を大きな軸として考えているだけに
このようなプレーは個人的に許せない。

その後も試合は惜しい展開のまま前半終盤へ。
ところどころで日本のDFの危ない場面があるが
相手が香港という事で助かっている。
水本が急遽出場不能となったので、この辺りの確認は
少々ルーズになっているようである。

そして1-0のままかと思われた前半のロスタイムに
先ほど酷評した平山が得点する。
左サイドから本田圭佑の少々難しいクロスを
綺麗に頭でゴールに押し込んだ。
やはりヘディングには定評があるだけあって
平山のヘディングは強力なモノがある。
そのまま2-0で前半は終了。

後半、日本はメンバー交代はなく
香港のキックオフで後半開始。
後半も完全な日本ペースで試合は進む。
既に2点リードされ香港は意気消沈している感がある。

そして前半7分、目の覚めるようなゴールが生まれた。
右サイドから本田圭佑のフリーキックが決まったのだが
恐ろしいようなゴールである。
いわゆる無回転のブレ玉だったのだが
それが左利きの本田圭佑がシュートしてゴール。
スローを見ている私も目を疑うような変化であった。
実況も驚いていたが、あれには驚きである。
新しい世代の中村俊輔と言っても過言ではない。
後はあのフリーキックをいつでも蹴る事が出来るかどうかである。

この本田圭佑のゴールで3-0とし、日本は波に乗る。
そのまま攻め続け、後半15分に今度は水野がゴール。
カウンターで相手が手薄になったところへ
日本が数的有利を作り出し、完璧なゴール。
こういう良い流れでのゴールを量産して欲しいものである。

これで4-0と完全に日本がリードし、香港も黙り込む。
日本はその後、水野に代えて菅沼、本田圭佑に代わって増田
最後には平山に代えてカレン・ロバートを投入しリフレッシュを図る。
しかしこの後は得点がなく、そのまま試合終了。
私の予想通りの7-0とは行かなかったが
4-0での完勝である。
この勝利で日本は北京五輪2次予選1位通過を決めた。
後は最終予選に向けてよりチームワークを高め
チームとしてのサッカーを作り上げる事が課題となる。
残るホームでのマレーシア戦は大いに期待したいところである。

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