女子ワールドカップバレー2007も
ついに北海道ラウンドを迎え
日本は既に2敗と負けられない状況に追い込まれた。
北海道ラウンドの初戦は南米選手権2位のペルー。
既にどう勝つかと言うよりも、勝たなければ先がない状況で
どのような試合を見せてくれるか、大いに注目である。
日本のスタメンは竹下、高橋、栗原、杉山、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入る不動のメンバー。
対するペルーもベストメンバーで臨んできている。
注目の第1セット、まずはペルーのエースのスパイクがアウトになり
日本のポイントから始まる。
日本は木村が最初からキッチリ決めて2-0とリードするが
その直後にペルーも2連続ポイントで返し
もつれながらも竹下がブロックポイントを決めるなどして
最初のテクニカルタイムアウトは8-6で日本が一歩抜け出した。
その後も荒木の強力なスパイクが炸裂し
ペルーを圧倒し、そこに後輩の木村まで珍しい強打を見せ
11-7と日本はペルーを引き離していく。
結局、荒木がブロックポイントなどで驚異的な活躍を見せ
2回目のテクニカルタイムアウトは16-10で
完全に日本のペースで迎える。
ペルーが意地を見せる場面もあるが、日本は栗原が流れを切り
20-15でセット終盤を迎え24-18とセットポイントを迎え
最後は杉山がこの試合最初の得点を決めて25-18で
日本は非常に良い形で第1セットを先取した。
続く第2セット、序盤からペルーが乱れ
明らかに調子を崩しているのが解る。
逆に日本は粘りに粘った末に荒木が強力なブロックで
ブロックポイントを取り、アタックでも活躍して
いきなりの4連続ポイント。
ペルーはタイムアウトを取らざるを得ない状況に。
タイムアウト後も日本の勢いは納まらず8-2で
最初のテクニカルタイムアウトを迎える。
その後も圧倒的なペースで試合を進め
16-8で2回目のテクニカルタイムアウトを迎え
ペースを崩さず24-13でセットポイント。
最後はペルーが乱れて25-13で
第2セットも連取した。
迎えた第3セット、いきなり荒木のブロックポイントが決まり
日本は幸先の良いスタートを切る。
ところがこのセット、ペルーが調子を取り戻し
6連続ポイントで一気に日本を引き離す。
これまでの流れが一気にペルーに行ったところで
日本は急遽タイムアウトを取る。
しかし流れを変えることが出来ず、最初のテクニカルタイムアウトは
2-8とこれまででは考えられないスコアで迎える事となる。
その後も日本は引き離されつつ7-16で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
このタイムアウトの後、ペルーが3連続でミスを犯し
10-16とし、ペルーの流れが変わり出す。
そしてそれに荒木が続き、ペルーも焦りからかミスを犯し
高橋が止めの一発を決めて
実に7連続ポイントで2点差まで猛追する。
こうなると焦るのはペルー。
急遽タイムアウトを取り、対策を練る。
タイムアウト明けも高橋が決め
8連続ポイントで1点差とし
ここからしばしシーソーゲームとなる。
点差は開かないが杉山が相手ブロックを
完全に置き去りにする神速ブロードを決めるなど
日本の調子は良い。
しかしセット終盤に来て18-21でペルーが抜け出す。
日本はタイムアウトを取るが、ここに来てペルーが復活。
タイムアウト明けにサービスエースを決められ18-22とされる。
日本は杉山と荒木で返すが、点差がなかなか縮まらない。
そして21-24とついにペルーのセットポイントを迎え
日本は栗原が1ポイントを返すが続かず22-25で
第3セットを落としてしまう。
第4セットはペルーのブロックポイントから始まる。
しかし日本も木村が切って行き
それに荒木もダイレクトアタックで続く。
そのまま最初のテクニカルタイムアウトは8-6と
日本は第3セット終盤の勢いを保って
リード出迎えることとなる。
そのまま日本はリードを守り16-14で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
その後も日本は苦しめられながらも
荒木と高橋が日本を引っ張り、そこに栗原も加わり
24-17でついに日本のマッチポイントとなり
木村、高橋が止められるも、最後は杉山の神速ブロードで
25-19で日本がセットカウント3-1で勝利した。
第3セットで勢いを落としはしたが
どうにか持ち直し、勝利した。
第3セット序盤の減速は大いに残念ではあったが
個人的にはその後立て直せた事を評価したい。
明日は欧州の強豪ポーランドとの対戦。
現在日本の順位は5位であり
負けなければまだ北京への道は残されている。
明日のポーランド戦、期待したい。