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« ついに目覚めたオシム監督 | メイン | そんなに降らなくても。。 »

Live! & 日本対UAE

渋谷O-EastにてリハゴデニールのLiveを行った。
今回は非常に大きなステージと言う事で
急遽私がサポートでSax&Percで参戦する事になったのである。
久々のリハゴのステージであったが
やはり凄い熱気と盛り上がりで、O-Eastをリハゴ一色になっていた。
私が参加している彼らの3rd Albumもタワーレコードの
インディーズ部門で4位と好調な売れ行きで
関西ツアーも控え、今後も盛りだくさんのようである。
私は今回限りなのでそれらには同行しないが
興味のある方は行ってみてはいかがだろうか。

さて、アジアカップ運命の一戦。
サッカー日本代表はUAEと激突した。
現在ベトナムはカタールと引き分け、勝ち点4。
カタールは勝ち点2。
日本は先日のカタールとの痛い引き分けで勝ち点1。
UAEはベトナムに負けてしまった為勝ち点0。
現在日本は3位であるが、このUAEに負ければ
グループリーグ通過は非常に厳しくなる。
逆にこの試合に勝利すれば日本の勝ち点は4となり
最終戦に勝利、もしくはUAEがカタールに勝利すれば
日本はグループリーグ通過となる。
どちらにせよ日本はこのUAE戦に勝利するしか道はない。

日本のスタメンだが、驚いた。
まずGKは守護神・川口。
DFにはボンバーヘッド中澤、怪我から復活した駒野
カタール戦で大失態を犯した阿部、そして加地。
MFは中村俊輔、遠藤、中村憲剛、鈴木。
FWに高原と、なんと巻。
なぜ巻が?
昨日の情報がデマだったのだろうか。
もしくはこれが最後のチャンスなのか。
それかは練習でよほど良い結果を残したのか。
試合が始まってみなければ解らないが
現状でこの布陣、少々心配である。
ディフェンスは駒野が復活した事で安定感が増すだろう。
中盤は前の試合と全く同じだが
信頼することにしたい。
特に遠藤などはカタール戦で横パスばかりで
全く良いところがなかった。
恐らくオシム監督はこの辺りは確実に修正していると思われるので
まずは様子を見てみる事にする。

UAEのキックオフで試合開始。
ピッチのコンディションは最悪。
カタール戦よりも時間が遅いはずだが
カタール戦よりも高温多湿のようで
芝生も深く滑りやすい。
特に駒野はこの試合が初のピッチとなるので
慣れるまで時間がかかるだろう。
UAEは中東独特の荒々しいプレイで
強い当たりで日本陣内に攻め込んでくる。
しかも日本よりも崖っぷちという事で
非常に慎重に試合を進めてくる。
ただでさえ強敵なだけに面倒である。

この試合序盤からシュートに持ち込むプレーが
両チーム共に多く見られ
もしかしたら序盤から試合が動きそうな雰囲気である。

日本の中盤だが、心配だった遠藤も
ドリブルで切れ込むシーンがあり
カタール戦の様な試合の流れを無駄に止める事がない。
対するUAEも攻撃に転じる時は一気に動いて来るので
得点出来そうであり、得点されそうな雰囲気がある。
日本のディフェンスはしっかりとUAEに対応しているが
UAEの強力な当たりや突破を考えると
一瞬の油断が取り返しのつかない結果を生むことになる。
ただでさえ高温多湿な気候が集中力やスタミナを奪って行く
ピッチコンディションの中、日本の底力が試される。

前半15分からしばらく日本が攻め続ける時間帯が続く。
立て続けに2本コーナーキックを得るが、残念ながら得点ならず。
そしてその後のUAEのカウンター。
これが危なかった。
川口がミラクルセーブで止めたから良かったものの
やはりUAE、強敵である。
ここまで見ていて一瞬の油断もならない緊迫した試合は
しばらく見た事がない。
それだけこのアジアカップでの各国の意気込みが
強いという事の表れだろう。

そんな前半21分、ついに試合が動いた。
この早い試合展開の中で、まずは先制点である。
左サイドギリギリの所から中村俊輔が絶妙なクロス。
これをゴール前の高原がしっかりとヘッドで決め
0-1と日本が先制した。
やはり高原、日本が誇る最高のストライカーである。
試合を通して彼の居るところには必ず得点の匂いがある。
私が気に入っている播戸や玉田なども良い選手だが
この高原には見劣りしてしまう。
次の高原の様な存在が早く現れて欲しいものである。

この先制点で喜んではいけない。
このような早い展開の試合の場合は
ゴール数が非常に多く、この後で気を抜けば
すぐにUAEに追いつかれ、逆転されてしまう。
少なくとも3点のリードを奪うまでは
一瞬たりとも気は抜けない。
オシム監督もそれが解っているようで
得点の瞬間に沸き上がった日本ベンチの控えのメンバーを
しっかりと制止し、気を抜くなと戒める。

そのオシム監督の意思を感じ取るように
直後の前半26分、またも試合が動いた。
サイドチェンジを繰り返し、右サイドの加地から
中央のペナルティーエリア外の高原へパスが通り
高原はそれをしっかりと完璧なトラップで落とし
そこから一気に右脚を振り抜いた。
これが一直線にUAEのゴールネットに突き刺さった。
UAEのGKが一歩も動く事が出来ない素晴らしいシュートである。
これで日本は2-0とリードを広げた。

しかし、しかし、これはまだ前半。
ここで油断してはならない。
カタール戦をしっかりと反省しているなら
決して油断してはならないポイントである。

2点をリードした日本は今度はゆっくりと最終ラインで回し
今度は攻撃のペースを変える。
ただの時間稼ぎではなく、しっかりと攻撃のポイントを狙い
一気にスピードアップした攻撃を見せるなど
今のところ油断はない。

この試合、遠藤の飛び出しが非常に良く
相手の裏を狙った素早い動きで
UAEのディフェンスはなかなか安定しない。
また、加地の高いポジション取りや
駒野のシュートなどで攻撃の手を緩めず
UAEの緊張感を煽っている。
これがカタール戦で出ていれば。。。
と思ってしまうが、過ぎてしまった事は仕方がない。
この試合できっちりと仕事をして貰いたい。

リードされた事で焦ったUAEはよりラフなプレイが多くなり
これまでカードを出さなかった主審も
後半30分を過ぎた辺りでついにUAE選手にカードが出る。
UAEは強い当たりと言うより、完全に日本選手の足を削りに来ており
個人的には怪我が心配される。
日本の弱点として、主力選手が怪我した時の保険が
あまりに少なく、長いアジアカップでは
それが致命的になる可能性が高い。
怪我にだけは注意して欲しいところである。

前半36分、日本は非常に良いチャンスを得るが
ここで完全にフリーな巻がヘディングを外す。
追加点のチャンスで、これまでの成績も考えると
やはり巻では役不足かもしれない。
こういった一番大事なところで決めてくれるのがストライカー。
プレー自体の質は決して悪くないが
高原と巻のストライカーとして決定的に違っているものは
こういった部分なのだろう。
逆にFWでない方が巻の良い部分が出るのかも知れない。

そして前半40分、またも美味しい時間がやって来た。
UAEのあまりに酷いプレーに対し
ゴール前での遠藤への相手GKの当たりがファウルを取られ
日本はPKを得たのである。
このPKを中村俊輔が落ち着いてゴール右隅へキッチリと決め
これで3-0と大きくUAEを引き離した。
映像で見る限り、本来ならその後の高原のハンドで
高原がイエローを貰っても不思議ではないのだが
やはりこれまでのUAEのスポーツマンシップから逸脱した
汚いプレーが影響したのだろう。
悪いことは出来ないものである。

前半も2分のロスタイムに突入。
これだけ審判に目をつけられてもUAEの汚いプレーは続く。
ここまで行くと見上げたモノである。
日本に取ってはむしろ試合を進める上で有利になるが
何度も言うように、怪我が心配である。
結局前半は3-0で日本は無失点で折り返す。
ここまでの日本の出来映えは満点と言えるだろう。
攻めるところは攻め、守るところは守る。
途中危険なところもあったが、集中力を欠かす事なく
しっかりと各自が仕事をした結果である。

そして日本のキックオフで後半開始。
後半、日本はメンバーチェンジはない。
リードしている事は考えずに前半同様の
素晴らしい試合を展開して欲しいところである。

後半開始早々、UAEはいきなりの選手交代。
しかも2人同時である。
恐らくこの高温多湿の中、早い段階で攻撃的な布陣を敷き
スタミナが残っているうちに一気に勝負に出る作戦である。
この交代が功を奏しないよう、日本はしっかりとここで守り
リフレッシュした相手の出鼻を挫いて欲しいものである。
選手交代で試合の流れが大きく変わる事は良くあるが
出鼻をしっかりと挫いてしまえば
途中から入った選手はリズムに乗れず
元々いた選手は疲労が溜まるわけで
この選手交代際が重要なのである。

その思いが通じたのか、日本はしっかりと守りつつ
攻撃に転じ、しっかりとUAEのリズムを崩す。
焦ったUAEはまたもイエローカードを貰うファウルを貰うなど
UAEにとっては最低の流れ。

この最低の流れが、更なる最悪の結果をUAEにもたらす。
UAE陣内にいた鈴木に対して両足でタックルに行ったUAE選手が
一発レッドカードで退場。
これでUAEは10人で戦う事になる。
しかしながら、鈴木もピッチの外に出され治療を受ける。
相当痛そうだった事もあり、大きな怪我でない事を祈りたい。
このファウルで貰ったFKは中村俊輔が素晴らしいシュートを放ったが
距離が少しあった事もあり、相手GKにセーブされた。

この直後に鈴木がピッチに戻り、どうやら最悪の事態は免れた。
時を同じくして、UAEも選手交代を申請し
これでUAEは交代枠を全て使い切った。
逆に日本はまだ3枚の交代枠を全て残しており
気の早い話だがこの試合の勝利は間違いない。
個人的にはそれよりも、より良い勝ち方で試合に勝利して欲しい。
今後も得失点差で日本の順位が変化する事も考えられるので
この後も追加点を取り、有利にグループリーグを進めて行きたい。
特にこのグループリーグで1位通過すれば
しばらくはこのベトナムのハノイに滞在し
ここで試合をする事が出来るため大きなアドバンテージがある。
逆に2位通過だと何度も移動を繰り返すスケジュールになっており
順位以上に大きなデメリットを背負うことになる。
それだけにこの試合、ここで満足せずに
大いに攻めて欲しいところである。

UAEは退場劇の後、完全に意気消沈しており
全く良いところがない。
守りも手薄で、動きも少なく、マークも甘い。
日本は圧倒的に有利に試合を進めている。
しかし、こういった試合になればなるほど
ちょっとした事で有利なチームが失点する事が多く
得失点差を気にする日本としては気を付けたいところである。

そんな心配をしている時に、やはり予感的中。
後半21分、中央での一瞬の油断から
一気に攻め込まれ、スルーパスを出されたボールを
UAEの交代したばかりの選手に綺麗に決められてしまう。
中盤で中村憲剛が抜かれ、その後振り切られた事により
このチャンスが生まれてしまったのである。
やはり油断はしてはいけない。
この1点で再認識して欲しいものである。

この直後、日本は削られ続け、疲れの見える高原に代えて
羽生を投入し、試合の流れを引き寄せにかかる。
これまで完全に意気消沈していたUAEが
この得点で一気に息を吹き返し、会場のUAEサポーターと共に
もう一度スピードアップして日本に襲いかかる。
この時点で残り20分あり、逆転される時間は十分にある。
日本の守備はUAEが一度意気消沈した事で
頭が止まってしまい、集中力が完全に欠如している。
決定的なチャンスがUAEに生まれ、神・川口の
ミラクルセーブがなければ既に3-2となっている状態。

ここでオシム監督が再度動き、後半25分に
中村俊輔に代えてU-22の水野を投入。
日本の意識をもう一度目覚めさせ
集中力を取り戻したい。

この水野の投入が功を奏し、羽生と合わさって
徐々に日本に攻撃の時間が生まれる。
しかし日本は交代したばかりの羽生と水野以外の
集中力が戻らない。
巻を始め、頭の回転が遅い。
プレーがルーズになり、大変危険である。

そんな中、後半29分に今度は鈴木が倒れてしまった。
自らの所に来たボールをピッチ外に出し交代を要請する。
先ほど受けたファウルの具合もあり、心配である。
鈴木の代わりは今野が入る事になった。
気がついてみれば数的には10人しかいないUAEに対し
日本は防戦一方、何とも危険である。
得点的には2点リードしているが全くそんな気がしない。
早く目を覚まして欲しいところである。

UAEは息を吹き返した事で、より汚いラフプレーに磨きがかかり
日本選手はどんどんその足を削られていく。
UAEはこの試合に負ければリーグ敗退が決定するため
ファウルによるカードなど全く気にしない。
この様な戦略には審判は断固とした態度で接して欲しいものである。

後半37分、UAEだけでなく審判まで奇妙な事になって来た。
川口がゴールキックで遅延行為と見なされイエローを貰ったのである。
見ていたが、そこまで遅延している様には見えない。
実況でも審判に対してコメントを残していたが酷い審判である。
これも運なのだが、しかし酷すぎる。
オシム監督は顔を真っ赤にさせて激怒している。
審判だけでなく、恐らく日本選手の集中力を欠いたプレー
そしてUAEの汚いプレーなど、全てに対して怒り心頭なのだろう。

そんな酷い試合もついに終盤に入り
UAEはまたも意気消沈気味で日本のボールを取りに来ない。
日本はしっかりとボールを回してUAEラインの崩れを誘う。
しかし3分のロスタイムに突入するも試合は動かず
日本がボールを回しているだけ。
最後の方で日本は攻めに転じたが、ボールを回している時間が長く
それに慣れてしまったのか攻撃が中途半端に終わる。

最後は水野がシュートを打ち、その直後にホイッスル。
3-1と日本が勝利した。

勝つには勝った。
そしてグループリーグ突破では絶対に必要な勝ち点をもぎ取り
しかも、勝ち点4で並んだベトナムに対し得失点差でも勝り
この勝利で2試合終了して日本はグループリーグ1位となった。
しかし、物足りない。
途中の試合運びが酷すぎる。
高温多湿、慣れない深い芝、滑りやすいピッチ
あまりに判断基準がはっきりしない審判
およそスポーツマンシップとはかけ離れたUAEのプレーなど
日本にとって良くない条件ばかり。
ただ、個人的には途中の集中力の欠如が気になる。
この様な厳しい試合では集中力が欠如する事がないとは言えない。
しかしながら相手が弱くなったところで自分たちの集中力を
欠如させてしまっては、もっとシビアな試合では勝ちが逃げていく。
個人的希望としてはUAEが最初に弱ったところで
しっかりと集中しながら体力を回復していれば
こうはならなかっただろう。
相手が弱っている時こそ、相手の動きをしっかり見ながら
時間を使っていく事が出来れば
UAEはより意気消沈し、もっと簡単に試合を進める事が出来ただろう。
あのたった1点の失点が後半の日本をより消耗させ
非常に危ない試合運びを強いられる事となったのである。
あの1失点の辺りでしっかりと集中して
回復しながら試合を運べていれば。。。
このポイントをしっかりと反省し次の試合に臨んで行けば
日本はよりアジアの王者になる資格を得る事になるだろう。
FWに関してのオシム采配も少々気になるが
次の大アウェーの中でのベトナム戦に期待したい。

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コメント (2)

Tossy:

けんじ
サポートありがとうね!
サックスもパーカッションも極上だったよ。
お陰で最高のライブになった。

お互いEnjoyしようぜ!
また宜しく!


とっしー
追伸、またシェーカー教えてね!

お疲れさま〜。
盛り上がって何よりでした。
また一緒に演奏する機会を
楽しみにしてます。
関西ツアー頑張ってね〜。

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