盛りだくさんの1日であった。
まずは修復から。
先日の沼津ツアーで実はAlto Saxのネックが
折れてしまったのである。
これには周囲の管楽器の大御所の方々も
「今まで見た事がない」と前代未聞の壊れ方。
沼津の素晴らしい環境に囲まれて嬉しくなり
ガンガンに動いていたら壊れてしまったのである。
と言うわけで、先日渋谷のSelmer Japanに持って行ったところ
現在私の使っているスターリング・シルバーのネックは
非常に柔らかい素材で出来ているため
修復不可能かも知れないとの事。
しかしながら、無理言って修復を試みて貰ったのだが
さすがはSelmer Japan。
最強のリペアマンが私のネックを見事に修復中。
まだ途中だが、修復できそうな予感。
ただ、全て銀で出来ているため
一度折れ曲がってしまうと、曲がり癖がついてしまう。
そのため、本日スターリング・シルバーのネックを
急遽入荷して頂き、選定して来たのである。
全7本から選んだのだが。。。
モンスターがいた。
異常なほど素晴らしいネックが一本見つかったのである。
吹いた瞬間に「これだ!」と思わせる素晴らしい一品。
現在修復中のネックをサブのネックとして使用し
このモンスターネックをメインのネックとして使用すれば
もう何があっても怖いモノはない。
それほど驚異的なネックが見つかったのである。
今までのメインのネックが金属疲労もあり壊れてしまったのは
非常に残念だったが、これも何かの縁だろう。
幸い壊れたネックも修復出来そうで、それに加えて
最高のネックを入手することが出来た。
と言うわけで、ホクホク気分で四ッ谷Sokehs Rockへ。
先日の沼津ツアーで御一緒させて頂いた
Dance&Vocal美人双子ユニット「S-Sence」のLiveを行った。
同じく沼津ツアーで御一緒した海老沼氏やお馴染みのHEYSKE氏。
そしてStudio「Takatan」でも有名な加藤隆之氏と加藤洋一氏という
強力なメンバーと一緒に息のピッタリ合ったS-Senceの
バックを務めさせて頂いた。
LiveはSokehs Rockで見た事がないほどの満員御礼。
立ち見は当然と言った雰囲気の中、メンバー一同奮戦。
沼津に引き続き、素晴らしいGrooveの中でのLiveとなった。
Liveには沼津のドン、私も散々お世話になったスモーキー氏も訪れ
Live終了後は沼津の話で盛り上がった。
私も沼津の経験が甦り、是非またあのステージに立ちたいと
切に思ったわけである。
このS-SenceのLive、こちらも是非また御一緒したいものである。
素晴らしいLiveであった。
そして最後は女子バレーワールドグランプリ2007。
日本は第5戦で世界トップクラスの強豪、オランダと激突した。
ここまでの日本はキューバ戦での黒星以外は全勝。
しかし、それは全て格下相手での話。
この平均身長で10cm近く差があるガリバー軍団を相手に
勝利して、初めて今回の全日本の強さが証明されるというものである。
さて、注目の日本のスタメンはこれまでと大きく変わる。
竹下を筆頭に栗原、高橋、木村までは同じだが
ここに先野と大村が入ったのである。
荒木と庄司が抜けたわけだが
個人的には肩に負傷を負っている木村のを代えた方が
良いのではないかと考えてしまう。
またリベロには変化はなく調子を上げてきている佐野が入る。
新たなスタメンで迎えた第1セット、まずは木村のスパイクが決まり
幸先良く日本のポイントからゲームが始まる。
しかしオランダもエースのスターレンスがキッチリ決め
オランダはその勢いに乗って栗原のスパイクもブロック。
日本はいきなりリードされるが、オランダのミスや
先野のクイックなどで対抗し最初のテクニカルタイムアウトは
大きく離されることなく、6-8で迎える。
その後も日本は好調の栗原を中心にオランダに攻めかかるが
オランダになかなか追いつけない。
とにかく日本の攻撃が通らず、オランダの驚異的な高さの前に
全てブロックにかかってしまうような展開。
攻めている感はあるが、得点できない。
この展開は少々日本に取って厳しいモノである。
ただでさえ高いオランダに、攻撃まで読まれてしまっては
非常に苦しいところである。
そのまま徐々に点差が広がり、2回目のテクニカルタイムアウトは
11-16で迎える事になってしまう。
日本の調子が全く上がらないまま
11-19と大きく引き離されたところで
日本はついに大村を下げて荒木を投入。
荒木が入った事でようやく日本に攻撃の幅が広がり
日本は徐々に点差を詰めていく。
しかし点差が大きく、17-24とオランダのセットポイント。
日本は栗原で1ポイント返すが18-25で
第1セットを落としてしまう。
第2セットでどうにか日本はオランダの読みを外さないと
このままズルズルとやられてしまう可能性が高い。
続く第2セット、日本は先野を下げて庄司を投入。
これまでのスタメンに戻して仕切り直すようである。
オランダのポイントから始まり
このセットも序盤はオランダのブロックが好調。
どうにかこのブロックを外さないと厳しい。
しかし日本は3-5とリードされた辺りから
荒木が徐々に機能し、オランダのブロックに対して
段々と対応できるようになる。
完璧に対応しているとは言えないが
このまま行けば非常に面白い展開になるだろう。
最初のテクニカルタイムアウトは7-8と
オランダリードで迎えるが、今後に期待がかかる。
タイムアウト後の日本は庄司のクイックと
荒木のブロードなどが良く通りようやく対等の立場で
試合を展開し、14-13とついに逆転に成功。
ここからが正念場となる。
そのまま日本はリードを広げ、2回目のテクニカルタイムアウトは
16-14でついに日本リードで迎える。
日本はリードを何とか保って試合を展開するが
第2セット終盤に20-20と、ついに同点に追いつかれてしまう。
ここで日本はねばりきれ粘りきれず、21-24と
オランダがセットポイントを握る。
しかし日本は引き下がらず、荒木のクイックや
栗原の強力なジャンプサーブなどで相手を崩し連続ポイント。
この土壇場で24-24とデュースに持ち込んだ。
特に栗原の攻撃的なサーブが有効で
これでオランダは崩され、25-24で今度は日本のセットポイント。
しかし今度はオランダが荒木のクイックをオランダがブロック。
そのまま木村もブロックで止められ、25-26で
またもオランダのセットポイント。
ところが、ここで木村が技有りのスパイクで同点とし
そのままポイントを重ねて27-26で再びセットポイントを握る。
この後、長い長いラリーが続くがオランダが痛恨のタッチネット。
これによりこの激戦となった第2セットを日本が勝利。
セットカウント1-1と追いつき、ここから流れに乗って
一気にオランダを潰してしまいたい。
迎えた第3セット、オランダのサーブミスで
日本のポイントから始まるが
日本も木村がサーブミスを犯し1-1。
そのまま一進一退の展開となるが
日本は荒木のクイックやブロード。
それを囮にしてのバックアタックなどで
オランダを翻弄し、第2セットの良い流れを保って試合を展開。
ただ、このセット日本のサーブミスが少々目立ち
最初のテクニカルタイムアウトは8-7と
思ったほどリード出来ずに迎える。
こういった展開の試合の場合、1つのミスが
結果に直接つながる事が多いので、攻めの姿勢は崩さず
かつミスはしないと言うシビアなプレイが求められる。
ここから両者全く譲らない展開のまま
オランダが一歩抜けだし14-16で
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
しかしこのタイムアウトの後、日本が徐々に押され始める。
やはりオランダの猛攻を日本は粘りだけで支えているため
オランダ有利は変わらず、厳しい展開。
苦しい時には栗原が決めているが
さすがに毎回決まるわけではない。
こう言った時に今までの日本には杉山、菅山、小山などの
戦力があったが、メンバーに入っていなかったり
入っていても試合に出ていない状態。
また、高橋や木村、荒木と言った辺りも
以前と比べると絶好調には程遠い不調ぶり。
エースクラスの選手層の薄さが日本の粘りバレーを
支え切れないでいるのは間違いなさそうだ。
そして試合は19-24でオランダのセットポイント。
第2セット同様にここで粘れれば
日本は大きなアドバンテージを得ることが出来る。
しかし、最後は木村がブロックに捕まり20-25で
第3セットを落とし、セットカウント1-2で窮地に立たされた。
正念場となってしまった第4セットは
木村のスパイクがアウトとなりオランダのポイントで始まる。
しかし日本は栗原のフェイントで1-1とするが
このセットは序盤から支えきれず5-8で
最初のテクニカルタイムアウトを迎える。
日本は粘るのだが、決定力不足は否めず
また、苦し紛れのフェイントは全てオランダの長い手足に拾われる。
ポイントを取ったとしても内容が悪い事が多く
綱渡りな感はぬぐい去る事が出来ない。
しかしながら幸いオランダも少々ばたついており
オランダのミスもあり、途中日本が逆転。
日本は2回目のテクニカルタイムアウトを16-14とリードで迎える。
栗原の孤軍奮闘状態ながら、非常に良いタイミングで決めるため
これがチームを活性化させ、最後の支えとなっている。
ただ、新たなエースの登場は喜べても
今までのエースが不調ではエースが交代しただけ。
やはり相乗効果が見られなければ厳しく
16-17とオランダがタイムアウトの後に逆転。
そのままオランダが抜け出し、リードを取られるが
セット終盤で23-23と何とかオランダに追いつく。
しかしこの後オランダが決めて23-24と
ついにオランダのマッチポイント。
ところがここで日本は荒木のクイックで24-24としデュースへ。
ただ、オランダも黙っておらず24-25で再び日本は窮地に。
しかしこの窮地を栗原が強打で救い25-25。
そしてこの大事な場面で木村が決めて26-25で
日本がついにセットポイント。
そのまま日本が粘り、最後はオランダのスパイクがアウトになり
苦しい第4セットを勝利しセットカウント2-2と同点。
試合はファイナルセットに持ち込まれる。
運命のファイナルセット、オランダの連続ポイントで始まる。
このセット、日本選手の顔つきが一気に変わる。
やはり苦しい第4セットを勝利した事で
険しく、非常に集中しているのが解る。
だが、それはオランダも同じ。
ここまで日本を追い詰めながらもファイナルセットへ持ち込まれ
必死の形相で攻めかかってくる。
序盤から日本はオランダに押され6-1と引き離される。
ファイナルセットは15点先取なだけにこの点差は痛い。
しかし日本は栗原の強打や荒木のブロックポイントで
食い下がりコートチェンジの時には点差を詰めて
5-8で迎える事となる。
日本はその後も栗原を中心に、木村、高橋などの
活躍で粘りに粘るのだが、オランダの高いブロックの前に
攻撃が通らず、9-14とついにオランダのマッチポイント。
ここから日本は庄司のツーアタック、荒木のブロックポイントで
2点を返すが、最後にオランダのスパイクが
ラインギリギリに決まって11-15でファイナルセットを落とし
オランダに屈してしまう。
やはり決定力不足が厳しい。
攻撃は栗原だけが大事な場面で決めてくれるが
高橋や木村の攻撃は気まぐれで通る感じで
庄司や荒木は大事な場面では止められる事が多い。
メンバー的には以前活躍した実績のある小山という選択肢もあるが
個人的には今の日本代表に足りないのは攻撃のバリエーション。
杉山のような神速ブロードやクイックがないため
前後での動きはあっても、左右に大きく動くような
コート全体をくまなく使用した攻撃は見られない。
荒木のブロードや庄司のクイックも決して悪くないが
杉山の神速ぶりには未だ劣っており、安定感もない。
この大会、柳本監督の考え次第だが
もしかしたらオシムジャパン同様に新たな若手を育てる人選なのか
それとも本当にこのメンバーがベストという選択なのか。
この辺りにどうも疑問が残るが、決まった以上は
このメンバーを応援する以外に方法はない。
次戦はついに因縁のブラジル戦。
オランダ戦の雪辱を次戦で一気に晴らして欲しいものである。
コメント (2)
ありがとうございました!
フルートもメチャクチャ素敵っ!
しかし、スターリングシルバーのネック、高そうですね。
投稿者: たっち | 2007年08月13日 02:39
Posted on: 2007年08月13日 02:39
いやいや、有り難うございます。
本当に素晴らしいLiveでした。
また是非やりましょう。
楽しみにしております。
FluteもSaxもよりパワーアップしておきます!
投稿者: K.Ice | 2007年08月13日 04:53
Posted on: 2007年08月13日 04:53