オーストリアで行われている3大陸トーナメントに
出場している日本代表のオシム監督ところへ
同じくオーストリアのザルツブルグに所属している
三都主が訪問した。
どうやら心中は代表復帰へのアピールのようだが
オシム監督の方は三都主に興味がない様子。
既にメディアに三都主は年で、スピードが無いと
きっぱり切り捨てている。
オシムジャパン発足時にはレギュラーで出場し
不動の地位を築きつつあったが、今では完全に度外視されている。
個人的にはこれは現在の日本サッカー界を憂う出来事。
と言うのも、三都主はオシムジャパンで活躍している最中に
このオーストリアのザルツブルグにレンタル移籍が決まった。
三都主も海外でのプレーで実力をつけるつもりだったのだが
ザルツブルグはそこまで強いチームではなく
Jリーグとあまり変わらないレベル。
しかも言葉が通じないため、語学堪能な宮本ばかりが起用され
三都主はあまり出番がない。
そう、必ずしも海外でプレーする事が
今の日本サッカー界に取って良い事ではないのである。
日本のサッカーはまだまだ弱い。
しかしながらそれは世界レベルと比べた場合の話。
海外の国全てが日本のJリーグよりもレベルが高いかと言えば
それは必ずしも高いとは限らないのである。
それなら常にレギュラーで出場出来るチームにいた方が
よほど力になり、能力も伸びるというもの。
つまり移籍とは諸刃の刃であり、三都主の場合は
それが悪い方向に向かってしまった例である。
海外に移籍してもレギュラーで出場出来なければ
Jリーグのレギュラーに劣ってしまう。
三都主にはオシム監督が以前発した言葉が
今になって重くのしかかっているだろう。
素晴らしい選手なだけに、非常にもったいないが
この事はJリーグの選手全てが教訓として
受け止めるべき事実だと言える。
今後の三都主の活躍に期待したい。