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Recording & 浦和レッズ対セパハン

SBC B-Side Sessionのホストメンバーとしても
御一緒している川嶋フトシ氏の依頼で
宝塚出身の真琴つばさ氏のディナーショウの
Brass SectionのRecordingを行った。
今回はAltoとTenor Saxでの参加となり
Trumpetには先日Xieのサポートで御一緒した
知名正則氏が参加する運びとなった。
Recordingは問題なく終了し
知名氏との初のRecでの共演作が完成した。
このテイクは真琴つばさ氏の19日(東京)と23日(大阪)に
行われるディナーショウで聞くことが出来るので
宝塚ファンの方々はこちらも楽しみにして頂きたい。


さて、FIFAクラブワールドカップで
先日アジアチャンピオンに輝いた浦和レッズが
再びセパハンと対戦する運びとなった。
この試合に勝利すれば次戦はヨーロッパチャンピオンの
ACミランとの試合が待っている。
欧州サッカーを体感出来るとなればこれは大きな意味を持つ。
なんとしてもこの試合に勝ち、ACミランとの試合を勝ち取って欲しい。
しかし、目標はクラブワールドカップ優勝。
まずは既に一度勝利している相手に負けないよう
大切に戦って欲しいモノである。

浦和レッズのスタメンは
GKに都築
DFに闘莉王、坪井、ネネ
MFに鈴木、長谷部、阿部、細貝、相馬
FWにワシントンと永井
相変わらずの日本代表揃いの豪華なスタメンとなっており
サブにも小野を始め、素晴らしい選手が揃っている。
ただ、残念なことにポンテや田中達也と言った
主力選手が怪我でサブにも入っていないのが
どう影響するか、少々心配である。

セパハンのキックオフで試合開始。
両チーム慎重な立ち上がりだが
セパハンは明らかに引いて守る形から入っている。
攻撃的な立ち上がりで来ると考えられていただけに
これは少々不気味である。
しかし前半10分の辺りになると
浦和が攻め始める。
最初はセパハンの予想外の守りの体制に慎重になっていたが
相手のカウンターに気をつけつつ攻め上がり
流れは浦和に傾いていく。

その後も浦和はワシントン、永井、闘莉王が中心となって
攻め上がるが、セパハンからなかなか得点を奪えない。
しかし、前半31分ついに試合が動いた。
左サイドの相馬からセンターへ低いグラウンダーのボールが入り
これを永井が落ち着いて決めた。
先日のアジアCLでも素晴らしい活躍を見せた永井が
この試合でも先制点を演出した形となった。

永井の得点の後はさすがにセパハンもそれ以上の失点はせず
しかし浦和もしっかりと守って何度か面白い場面はあるものの
決め手に欠き、前半は1-0で折り返す。

このクラブワールドカップでは過去に先制点あげたチームが
勝利を手にすると言うジンクスがあり
もしそれがその通りなら、この試合期待出来そうである。

浦和のキックオフで試合再開。
浦和は後半開始早々から攻め上がり
後半は面白い立ち上がりを見せる。
対するセパハンは攻撃的なカリミを投入し
こちらも後半を思い切り攻撃的に戦う姿勢を見せている。

後半2分にはセパハンが一気に攻め上がり
あわやゴールという場面があったが
ゴールポストに救われる。
やはり前半とは全く違うチームになっており
浦和は注意が必要となっている。

しかし見ているとやはりチームワークが良い。
浦和には日本代表が多く所属しているので
実現不可能な話だが、日本代表と浦和が対戦した場合
明らかにチーム力では浦和が上回っている試合が
見られると容易に予想できる。
やはり日本代表にチーム力という部分が加わらないと
世界のトップレベルと戦うのは厳しいのかもしれない。

セパハンが一気に攻撃的になり、どちらの流れとも言えないまま
時間は進み、全く気が抜けない試合が展開される。
浦和はセパハンとは1勝1分と言う戦績で
勝利しているとは言え、先日の苦汁を飲まされたセパハンとしては
意地でも負けないと言う気持ちが見え
油断をすれば浦和は一気に同点、そして逆転されてしまうだろう。

そんな後半9分、試合が動いた。
中盤でボールを奪い、そこから相馬がサイドから切れ込み
一度中央に戻し、阿部からワシントンにボールが渡り
そこからはワシントンの完全な個人技で空いてゴールに叩き込んだ。
さすがは元ブラジル代表。
パスをうけ、そしてそこからDF1人を抜き去り
詰めてきたGKをかわして、角度がほぼ0の場所から
セパハンゴールのサイドネットに流し込んだ。
トラップ、ドリブル、そしてシュートと卓越した技術で
完璧な流れからの得点。
全く持って素晴らしい。
この技術は身体能力にモノを言わせたものではなく
普段の修練の積み重ねからなる素晴らしいプレー。
これは日本選手としては見習いたい部分である。
この得点で2-0と浦和は大分優位に立った。

ワシントンの得点の後、セパハンはより攻撃的に攻め上がる。
既に後が無い状況の中、もう攻めるしか勝利する方法はない。
こうなるとセパハンの様な元々攻撃的なチームは恐ろしい。
浦和がしっかりと守ってはいるが、セパハンの選手は
一人で得点できる能力を持った選手が多く
そのチームが攻撃に全力を注いでいるのだから恐ろしい。

試合が進むにつれ、非常に興味深いのはワシントンの動き。
本当に点を取るための動きを知っている。
平山の様にただ前戦で待っているだけではなく
しっかりと動き、前戦での楔の役目を果たし
しかもワシントンから出すパスも非常に面白いところに出しており
バラエティーに富んだプレーをする。
確かに日本にも動けるFWや守りも出来るFWはいるが
彼ほど間接的にも得点につながるプレーが出来る選手は
なかなかお目にかかれない。
少なくとも日本代表には高原以外にはいないだろう。
彼のような選手が日本に多くなってくれば
決定力不足などとは言われなくなると思うのだが。。。

浦和は守りには入らず、慎重なボール運びながら
時間を稼ぎつつ試合を進め
対するセパハンはとにかく積極的に攻め
両チームとも攻める姿勢を崩さない展開のまま試合は進んだが
後半25分、またも試合が動いた。
ワシントンからサイドの相馬へ渡り、相馬がセンタリング。
そのボールを永井がヘッドでたたき落としてゴールを狙ったが
あまりミートせず、力のないボールが空いてゴールへ向かっていった。
どちらにせよクリアはしなければいけなかったのだが
一度叩きつけられて浮いたボールを相手DFがヘッドで
クリアしようとしたのだが、これがなんとセパハンゴールに吸い込まれる。
この大事な場面でオウンゴールで浦和は3-0と
サッカーで言うリードの安全圏を獲得したのである。

3-0となったところで浦和は後半27分、FWの永井に代えて小野を投入。
中盤に小野が入る事で中盤を落ち着かせ、中盤を制し
より安全に試合を進めていこうと言う作戦である。

セパハンは完全にリードされた事で吹っ切れたのか
とにかくお構いなしに攻め上がる姿勢を見せる。
後半32分に3枚目のカードを切り
ドリブラーを投入し、より攻撃的にチームを構成する。

そんな後半34分、またも試合が動いた。
相手の陣地から浦和のフリーキックだったのだが
これが完全なパスミスとなり、セパハンに奪われ
これをセパハンはカウンター一閃。
一気に前線で張っていたカリミに渡り
抜け出したカリミがインサイドで蹴り込む。
GKの都築は飛び出したものの、ボールはすり抜け
ゆっくりと浦和ゴールに吸い込まれた。
完全に浦和の気が抜けた一瞬を突いた攻撃であった。
3-1となったが、さすがにこれで浦和も目を覚ますだろう。
しかしこれがサッカーの怖いところ。
これが3点リードという場面でなければ試合は解らない。
相手がセパハンだから良いが、完全に格上のACミランなどであれば
これで試合は完全にひっくり返っても不思議ではない。
これを大きな反省材料として、今後の試合に臨んで貰いたいものである。

その後は疲れは見えるものの、浦和に再び気持ちが戻り
得点の無いまま試合が展開する。

そして試合はついに3分のロスタイムに入る。
浦和はロスタイムに入ったところで長谷部に代わって岡野を投入。
ムードメーカーの岡野を投入する事でチームの士気を上げる。

セパハンがFKからあわや得点かと言う場面があったが
オフサイドに救われ、結局試合は3-1のまま終了。
浦和は再びセパハンに勝利し、ついにクラブワールドカップでの
大きな1勝を手にしたのである。

この勝利により、浦和の次戦の相手は欧州の超強豪ACミラン。
もしACミランに負けたとしても3位決定戦があるため
今後2試合が保証されている。
世界の強豪クラブチームと2試合を本気で戦えることは
浦和レッズに取ってはもちろん、日本サッカーにおいても
大きな経験と意味を持つ事は間違いない。
しかし、まずは次のACミラン戦。
相手が相手なだけに全く予想出来ないが
とにかく頑張って欲しいモノである。

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