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« Lantern Session & 再共演 村上ポンタ秀一氏 | メイン | 日本対アメリカ »

浦和レッズ対セパハン & 日本対キューバ

サッカーアジアCL決勝戦
ついに浦和レッズ対セパハンの一戦である。
この試合に勝てばアジアのクラブチームで
最強の称号を得られるのである。

気になる浦和のスタメンだが
GKに都築
DFに闘莉王、坪井、堀之内
MFに鈴木、阿部、長谷部、平川、ポンテ
FWに永井とワシントン
となっている。
よくよく見れば、闘莉王、坪井、鈴木、阿部、長谷部
この5人は日本代表、もしくは代表経験のあるメンバーであり
スタメンのうち5人が日本代表とは、何とも心強い布陣だろうか。
しかもサブのメンバーには田中達也まで控えている。

対するセパハンもしっかりとした布陣を組んで来ている。
既にアウェイでの戦いで引き分けに終わっており
ホーム&アウェイでの戦いとなるため
このホームでの戦いに勝てば良い。
やはり「アウェイでの引き分けは勝利と同じ意味を持つ」と言う格言は
こういう時に身にしみる。

浦和のキックオフで試合開始。
浦和は前半1分から長谷部がシュートを放つなど
非常に良い立ち上がりで試合を進めている。
その後も前半7分にワシントンが得たフリーキックを
ポンテが蹴り、闘莉王がヘッドで枠に入るシュートを打ち
ディフェンスでも阿部や坪井がしっかりと機能し
ホームという事もあるが、しっかりと流れをキープしている。

そして前半21分、ついに試合が動いた。
中盤で鈴木が奪ったボールをつなぎ、それをポンテが
永井に絶妙なキラーパスを送り
これを永井が右脚で一閃。
完璧なシュートがセパハンのゴール左隅に突き刺さった。
このホームでの先制点、大きな意味がある。

この先制点で一気にヒートアップしたのがセパハンである。
後の無い状況で、果敢に攻め上がってくる。
しかし浦和のディフェンスが厚く、その攻撃を跳ね返す。
やはり闘莉王、坪井、鈴木、阿部の日本代表が
その中核をなし、セパハンを寄せつけない。
また、攻撃面でも永井やポンテ、ワシントンなどが
ガンガンに攻め上がっているため
これもセパハンが攻め切れずにいる理由となっている。

前半29分、セパハンがカードを切る。
決勝戦第1戦で得点を挙げたカリミを投入する。
後半に取っておきたかったようだが
既に前半で先制されているため、それどころでは無くなったのだろう。

しかしながら、結局前半はしっかりと浦和が守り切って終了。
後半に向けて両チームがどのような戦略を考えてくるのか
大いに興味深い。

迎えた後半、セパハンのキックオフで試合再開。
セパハンはこの後半からMFを一枚変更し
攻撃的な選手を入れ、どうやっても得点に持って行くようである。

後半は序盤からセパハンがとにかく攻める展開。
やはりもう後が無いだけに必死である。
さすがの浦和も、時折危険な場面もありはしたが
取り乱すこともなく、冷静に対処している。
こうなれば後はどちらが強いか、そこにかかっている。
まさに真剣勝負という言葉が相応しい試合である。

この試合、日本代表陣も非常に良い動きをしているが
注目したいのは永井である。
FWの選手ながら、攻守に渡り活躍し
そして得点も挙げるという活躍ぶり。
これはこの試合を見に来ているオシム監督の目に
止まっても決して不思議ではない。
来年の日本代表に永井が呼ばれる可能性は十分にある。

後半17分浦和に非常に危険な出来事が起こる。
DFの堀之内が相手選手とボールの打ち合いになり
その打ち合いで右足首を負傷。
一度ピッチの外に出るが、何とか復帰する。
浦和は既にJリーグなどで満身創痍と言って良い状態。
この試合も気力で戦っている選手もおり
それを考えると、怪我だけは気を付けて貰いたい。

セパハンの攻撃を防ぐ展開だったが
後半25分、試合が動いた。
長谷部からスイッチしたボールを闘莉王が上げ
そのボールをワシントンがしっかりと落とし
それを永井がシュート。
そのシュートを相手GKが弾いたところを
ゴールに叩き込んだのが阿部である。
この値千金のゴールで浦和は2-0とリードを広げ
完全に押せ押せムードに突入する。

浦和はしっかりと攻撃をしながらも時間をかけて相手を焦らし
安定した試合を展開する。
対するセパハンはとにかく前線に選手を残し
必死にカウンターを狙う。
こうなるともう胸の高鳴りが納まらない試合展開である。
汚いプレーもなく、お互いが真っ直ぐに真剣勝負を繰り広げる。
何とも素晴らしい試合であろうか。

そんな試合も後半40分を過ぎると、セパハンがガンガンに攻め上がる。
何度もペナルティーエリア内に入られ、冷や冷やする場面が続く。
後半41分、疲れの見える永井に代えてついに田中達也を投入し
前線のリフレッシュを図る。

後半、3分のロスタイムに入ったところで
浦和はワシントンに代えて元日本代表の野人・岡野を投入。
岡野は入った直後から果敢にプレイするが残り時間は1分。
ただこの岡野の果敢なプレイで再び浦和が盛り返し
その流れの中、ついに試合終了。
この瞬間、AFCチャンピオンリーグで浦和が初優勝を成し遂げた。

この浦和の優勝は非常に大きな意味がある。
日本のアジアCLでの優勝は初であり
この事は日本サッカー界を盛り上げる最高の材料になる。
今後の日本サッカー界をこの試合がきっかけとなって
良い変化をもたらすことは間違いない。
サッカー日本代表に取ってもこの試合で得ることは多く
来年の日本代表の試合にも大いに期待できる事だろう。
来年の日本サッカーに大いに期待したい。


さて、次は女子ワールドカップバレーである。
日本は最終ラウンドとなる名古屋ラウンド初戦で
キューバとの対戦に臨んだ。

既に負けが許されない状況での三連戦は超強豪ばかり。
しかしながら勝たなければどうにもならないだけに
勝って貰うしかない。

日本のスタメンは竹下、高橋、栗原、杉山、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入るいつものベストメンバー。
対するキューバもラミレスやカリーヨ、ルイザなど
相変わらずの強力な布陣である。

注目の第1セット、いきなりのノータッチエースで
キューバのポイントで始まる。
序盤、日本は高橋や杉山などの活躍で奮戦し
最初のテクニカルタイムアウトは8-7で
日本リードで迎える。
その後はキューバにリードされながらも逆転し
試合はとにかく白熱した展開で
2回目のテクニカルタイムアウトはもつれ合いの末
16-15で日本がリードを守って迎える。
日本はワンポイントブロッカーの大村が
見事にブロックポイントを決めるなど
まさに全員バレーでキューバに立ち向かい
24-22でセットポイントを迎える。
キューバは慌ててタイムアウトを取るが
日本の流れは変わらず、最後は栗原が強烈なスパイクを放ち
キューバのブロックにかかるも、コート外にボールを弾き飛ばし
25-22で第1セットを先取した。

続く第2セット、またもキューバのポイントからスタートする。
キューバはいきなりの2連続ポイントを取ってくるが
日本も木村が絶妙なスパイクでキューバのブロックの間を狙い
しっかりとポイントをあげていく。
第1セットの流れのままに、キューバにリードされるも
土壇場で逆転して、最初のテクニカルタイムアウトは8-7で
またも日本リードで迎える事になる。
その後も栗原の強力なサーブなどがキューバを苦しめ
日本はリードを保って試合を進める。
しかし今度はキューバが土壇場で逆転に成功し
15-16とキューバのリードで2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
日本はタイムアウト明けも奮戦するが
キューバの強烈な攻撃の前に苦戦し、徐々に引き離される。
しかし日本も17-22となったところから日本は5連続ポイントで
22-22で同点まで詰め寄る。
ところがここでキューバが再び強力なサーブで引き離し
22-24でキューバのセットポイントとなる。
しかしここでキューバのサーブミス、そして日本が押し込み
24-24とデュースへ持ち込む。
そのまま試合はシーソーゲームとなるが
26-26となったところで、日本が再三のブロックで止めた末
27-26で日本がセットポイントを握る。
しかしこの勢いが続かず、27-28で
またもキューバのセットポイント。
日本はここで再び栗原が決めて28-28とするが
キューバのクイックが決まり28-29。
だがここに来てキューバがサーブミス。
しかしすぐにキューバが取り返し29-30となり
6回目のキューバのセットポイントを迎える。
日本はここで粘るが、最後は29-31で第2セットを落としてしまう。

迎えた第3セット、日本は景気よく3連続ポイントで始まり
第2セットの負けを引きずっていない。
杉山の神速攻撃なども決まり、何とも心強い。
やはりこの試合を見ていても、杉山の攻撃には
キューバと言えど、ついて行けていない。
さすがとしか言いようがないスピードである。
そんな杉山の神速攻撃に加えて
現在ブロックランキング5位に位置している荒木の
ブロックポイントなども決まって
最初のテクニカルタイムアウトは8-5とリードして迎える。
しかしこのタイムアウトの後、キューバが爆発。
一気に逆転し、その流れのまま13-16と逆転されて
2回目のテクニカルタイムアウトを迎える。
日本はその後、必死に応戦し21-22と1点差まで詰め寄るが
22-24でセットポイントを握られ、栗原が1ポイントを返すが
25-23でキューバに逃げ切られ、セットカウント1-2と
後のない状況に追い込まれた。

運命の第4セット、まずは日本のポイントから始まる。
この試合、日本の調子は決して悪くない。
しかしキューバも悪くないのである。
日本は高橋、杉山、栗原などが奮戦するが
キューバも同じく奮戦し、点差が開かない。
最初のテクニカルタイムアウトは8-7と
日本がリードして迎えるが、既にキューバ相手では
3ポイント以上のリードでなければ
リードとは言えない状況となっている。
案の定このタイムアウトの後でまたもキューバが爆発し
2回目のテクニカルタイムアウトは11-16で
大きく引き離されて迎える事となる。
そしてこの後も調子に乗ったキューバを止められず
日本はただ引き離されるばかりの展開となる。
17-24でキューバのマッチポイントとなり
日本は栗原、杉山の活躍で3ポイントを返すが
これまでの点差がどうにもならず
最後は20-25で第4セットを落としてしまう。

最後までもう少しのところで
攻め切れなかった感がある試合となった。
日本は粘りのバレーで素晴らしい守備を展開するが
やはり決定的な攻撃力が不足しており
何ともし難い状況となった。
ワールドカップバレーも残すところ2試合となり
五輪への切符も非常に厳しくはなったが
残り2戦はアメリカとブラジル。
この強豪を相手に戦える事は十分に良い経験となり
今後の日本代表に取って大事な試合となるのは間違いない。
残り2戦、日本代表の戦いに期待したい。

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