円道一成氏の神戸ツアーで昨日の深夜から
神戸に向けて出発した次第である。
HEYSKE氏とのLiveを終えてその足で出発したので
当然ながら徹夜である。
1時30分に三軒茶屋を出発し、東名でいざ神戸へ。
円道一成氏とtomo氏、ミッチー氏と私の
4人での長距離ドライブである。
道路状況はガラガラ。
おかげで順調に旅は進むわけだが
こういった旅には面白いモノがつきもの。
行きのサービスエリアでこんなモノが!?
明らかに浮いたメニューが。。。
円道一成氏によると、この料理自体は
非常に美味しいとの事。
しかし、このネーミングはどうだろう。
いったい誰と誰がフレンドリーなのだろうか。
いわゆる定番の「〜うどん」「〜そば」などのメニューの中に
いきなりこいつが現れると何とも目立つ。
東名高速のサービスエリアのどこかで販売しているので
気になる方は探してみるのも面白いだろう。
さて、と言うわけで道のりは順調。
ドライバー3番手の私が運転する頃には
京都の少し手前であった。
少しずつ空が明るんで来たところで
徹夜から来るハイテンションで
助手席のカメラ小娘と化したtomo氏が
手当たり次第にこの経過を撮りまくる。
下記の写真が彼女の作品である。
まずは空が明るみ始め
眩しいばかりの太陽が顔を出す。
何とも東京では味わえない澄み切った空だろうか。
窓を開けた時の空気が違う。
ちなみに彼女は後ろで仮眠をとっている無防備な二人まで激写。
さすがにそれは掲載できない。。。
兵庫県に入り、宝塚の近辺で2度ほど朝のラッシュにはまるが
何とか抜け出して11時前にようやく会場に到着。
今回のこのToyrunというイベントはハーレー好きのバイカーが集い
子供達へのおもちゃを持ち寄るチャリティーイベント。
もう20年以上も続いている歴史の古いイベントである。
キャンプ場を使用し、そこでLiveや食事・会話などを楽しみ
交流を深めつつ、おもちゃを持ち寄ったチャリティーで
会場には徐々にスタッフやメンバーが集まってきた。
私たちは近くに設営されているコテージで仮眠をとってから
13時よりリハーサルを開始する予定であった。
しかし、私は眠れなかった。
なぜなら、外でSaxの音が。。。
普通ならSaxの音くらいでは眠れない事はない。
なぜ眠れないのか?
それは気になるから。
なぜ?
どこかで聞いた事がある音色とフレーズばかり。
結局眠れないまま会場入りする事に。
13時に会場入りしてみると・・・おぉぉ。
なんと私の兄弟子の姿が。
私が土岐英史氏に師事していた時にお会いした
関西のSax Playerの横路竜昇氏がメンバーだったのである。
今回の円道一成氏のステージは東京からのメンバーに加え
BANDの演奏陣のほとんどは円道一成氏の関西の知り合いが
BANDメンバーとして入った。
実は私も関西メンバーの名前は知らされていなかったのである。
最後にお会いしたのは高校1年の時だろうか。
本当に私が全くダメダメな状態でしかお会いした事がなく
その時は彼を含め、兄弟子達に圧倒されっぱなしであった。
それから何年も時が過ぎ、私はついにプロとして歩み始め
全く感動の再会であった。
そう、私が気になっていたのは彼の音だったのである。
どこかで聞いた事があると思っていたが
まさしく私が中学高校の時にあこがれた兄弟子が
なんとウォーミングアップに師匠である土岐英史氏の
モノマネをしていたのだから当然。
いやはや本当に大きなサプライズであった。
そしてサプライズと言えばもう一つ。
今回、私は急遽キーボードを担当する事に!
直前に円道一成氏から依頼があり
一度も練習する事もなく、初見でいきなり。
いくら慣れ親しんでいるとは言え
初見でSaxと鍵盤を両立させるのはしんどかった。
しかも円道一成氏の曲だけでなく
tomo氏がメインの楽曲も演奏したのである。
しかし、人間その気になれば出来るモノである。
自分でも意外なほど出来て驚いてしまった。
このところ鍵盤を弾く機会が多かったからなのか
いつの間にか結構力がついている。
いや、ここで良い気になってはいけないと思いつつ
何とも嬉しい限りであった。
さて、リハーサルは無事終了。
と言うことで外を見てみると。。。
「なんじゃこりゅ〜?!」
もうそこら中がハーレーだらけ。
リハーサルに集中していて気がつかなかったが
各々が自慢の改造を施したハーレーが
数百台も所狭しと止まっているのである。
中でも特別目立っていたのがこのバイク。
私たちメンバーが「カマキリ」と勝手に命名したこのハーレー。
いや、さすがにそれは長すぎるのでは。。。
夕食を済ませた後、ついにLiveスタートである。
さすがはバイカーのイベント。
とてつもない熱気に包まれ、大盛況である。
集まったバイカーの方々の盛り上がりもあり
Liveは順調に進み、ラストの目玉の「Born To Be Wild」に。
バイカーのイベントにこの楽曲がなければ始まらない。
そして会場全体で「ボーン トゥビー ワ〜〜イ」の大合唱。
その時、事件は起きた。
なんと会場のブレーカーが落ちたのである。
天井の明かりは付いていたが、BANDの音が出ない!
しかし!
普段からハーレーの巨体を操るバイカーが
このくらいの事で挫けるわけがない。
何事も無かったかのように大合唱が響き渡る。
楽器がない中、誰もが持つ最高の楽器を使って
辺り一面に魂の籠もった大合唱。
何と感動的な状態だろうか。
この大合唱の間に、どうにか電気が復旧し演奏再開。
そして最後は大きな歓声と共にLiveは幕を閉じた。
とにかく珍事と感動的な出来事が重なり合い
強烈な一日となった。
Live終了後はバイカーの方々との談笑を楽しみ
私はほぼ2日ぶりの睡眠をとる事に。
何とも熱く長い1日であった。