今年7月から全てのタバコ自販機に
成人識別機能が搭載される。
Taspoと言う成人識別カードを所持していないと
タバコ自販機ではタバコが買えないのである。
果たしてこれがどこまで機能するだろうか。
単純に考えればTaspoを持っていなければ
タバコを購入出来ないので効果がある。
しかしながら落とし穴があり、購入出来ないのは
自販機に限られる。
つまりコンビニやタバコ店ではTaspoは必要ない。
未成年者の喫煙を抑制するのを目的としているが
未成年者でも制服を着なければコンビニやタバコ店で
タバコを購入する事は事実上可能となる。
特にコンビニは自販機と同じく24時間開いており
しかも深夜はアルバイトだけで、社員などの重役は
まず間違いなく不在である。
となればあまり効果は期待出来ないかも知れない。
自販機が使えない分、面倒になるくらいで
一手間かければ今までと変化はないのである。
果たしてこれがどこまで効果を上げるだろうか。
むしろこのTaspoの普及で効果があるのは
既に成人している喫煙者かも知れない。
このTaspoの取得方法だが、はっきり言って面倒くさい。
見てみると申込書と顔写真、身分証明書を日本たばこ協会に送り
発行してもらわなければいけない。
成人ならこの手間は結構面倒である。
社会人ともなれば忙しい中、そんな面倒な事はやってられない。
欲しい時に周りに自販機しかない状態になり
そんな状況が偶然にも続けば
いつの間にか禁煙している事もあるかも知れない。
ただ、最終的に未成年者に一番効果があり
そして喫煙者にも効果があるのはタバコの税を上げる事。
個人的には1箱最低でも500円以上。
願わくば1000円位に値上げして欲しいモノである。
ガソリンに税をかけるくらいならタバコに税をかけて欲しい。
ガソリンは万人の生活に不可欠であるが
タバコは万人の生活には必要ないどころか
人によっては害でしかなく、迷惑千万な事が多い。
財力の無い未成年者はタバコに手が出せず
タバコが無ければ死ぬと言う位の人でなければ
購入する気が失せるので禁煙率はあがる。
メタボ診断で全ての太っている人を悪いと言い切り
将来の高齢化社会に向けての医療費を削減するなら
タバコの喫煙率を下げてガンの医療費を削減すべきである。
高齢者への医療負担を増やすのであれば
タバコからの税で多少賄うのも視野に入れれば良い。
と言いたい放題だったが
実際には色々と難しい事があるだろう。
とにかくTaspoの導入で
少しでも喫煙率が減ってくれる事を願うばかりである。