サッカー日本代表は南アフリカワールドカップの
最終予選を前に、キリンチャレンジカップで
コートジボワールと激突した。
日本のスタメンは
GKに楢崎
DFに闘莉王、中澤、駒野、長友
MFに今野、遠藤、松井、長谷部
FWに玉田と大久保
これはなかなか面白い。
岡田監督の玉田への信頼が感じられる。
個人的に大好きな選手なので何とも興味深い。
そして、先日代表引退を表明した加地だが
早くもその後継者が続々と出てきており
長友や今野辺りには大いに期待が出来そうである。
対するコートジボワールだが、非常に残念な事に
チェルシー所属の最強FWドログバやカルー
そしてバルサのトゥーレなど攻撃陣が続々離脱し
全く持って試金石にならない相手となってしまっている。
残念ながら雨が激しく降る中
コートジボワールのキックオフで試合開始。
日本は立ち上がりから積極的にボールを奪いに行く。
特に目立つのは加地の後継者と勝手に私が思っている長友。
左サイドからの攻撃的な上がりは何とも心強い。
そんな流れの中、前半21分に早速試合が動いた。
今野のスルーパスから長谷部が右サイドからクロスを上げ
大久保がおとりとなって相手を惹きつけ
そこに玉田が走り込んでの爽快なボレーシュート。
前半から流れの中で良い得点を得る事が出来た。
この得点の後、コートジボワールは攻撃に転じる場面もあったが
全く持って良いところがない。
カウンターや個人技は怖いところだが
カウンターで力を発揮するはずのドログバなどが不在なため
コートジボワールの攻撃力は皆無に等しく面白味に欠ける。
そのまま前半は終了し、試合は後半へ。
迎えた後半、日本のキックオフで試合再開。
立ち上がりは日本がペースを握って試合を展開するが
徐々にコートジボワールが日本への攻撃の手を強めて来る。
主力選手が不在でも身体能力などは明らかに日本人を超越しており
この辺りが怖いところでもある。
しかしながら、それでの攻撃力は大分落ちている。
ただ、その相手に日本はなかなか攻撃に
転じる事が出来ずに苦しむ展開となる。
岡田監督は玉田に代えて矢野、松井に代えて香川を投入し
流れを変えようとするが、日本の流れにまではならず
ここから終盤は白熱した展開の中
日本が楢崎を中心に良く守って1-0でコートジボワールを下した。
試合には勝利したが、個人的には何とも言えない。
今回のコートジボワールでは相手としては役不足であり
本当の意味での日本の強さを計ることは出来ない。
中村俊輔の加わる次のパラグアイ戦で
果たしてどこまで日本の強さが解るか、大いに期待したい。
さて、女子バレー北京五輪最終予選で
日本はタイと対戦した。
昨日の韓国戦で日本は北京五輪出場を決めており
このタイ戦と次のセルビア戦はいわば消化試合。
しかしながら日本が北京でメダルを狙うなら
消化試合と言えど、絶対に負けられない。
日本のスタメンは昨日と同じメンバー。
竹下、高橋、栗原、杉山、荒木、木村
そしてリベロに佐野が入る布陣。
対するタイもベストメンバーで臨んでいる。
第1セット、完全に格下のタイを相手に
日本はミスが続き、波に乗れないまま
戦い続け、なんと23-24でタイにセットポイントを迎えられる。
日本はそこで粘り、デュースに持ち込むが
最後は高橋のスパイクが外れて28-30で
今大会初めて第1セットを落としてしまう。
続く第2セット、第1セット途中で外された杉山の代わりに
そのまま多治見がスタメンに入る。
さすがに第1セットの流れを持ち込む事はなく
第2セットは序盤から一気にタイからリードを奪い
多治見、荒木のセンターの2人がキッチリと機能し
リードを奪ったままセット終盤を迎え
終盤は木村と栗原が爆発し
最後は木村が2連続得点をあげて25-14と
圧倒的なペースで第2セットを取った。
第3セット、序盤は白熱した試合展開となり
中盤では日本がリードを奪うが
ここからタイが長所である粘り強さを発揮し
17-14とリードしていた日本を追い上げ
セット終盤に23-23とついに同点に追いついてしまう。
日本は栗原のスパイクで先にセットポイントを奪うが
タイがここで再度粘り強さを発揮し
デュースに持ち込み、それで流れを掴み
25-27で第3セットを取る。
後がない第4セットだが、日本が不調。
日本の攻撃はことごとくブロックされ
相手の攻撃は通ってしまう。
序盤は完全にタイのペースだったが
ここでついに高橋が爆発。
6-10から一気に同点にに追いつき
ここからは両チーム譲らない戦いとなる。
日本は終盤に来て僅かにリードを奪うが
全く気の抜けない展開となる。
しかしながら、栗原、多治見の活躍で
どうにかセットポイントを迎え
最後は荒木のブロードが決まり、25-21で
なんとか第4セットを奪い取った。
迎えた第5セット、ここに来てようやく日本に復調の兆しが見える。
高橋を中心に荒木のブロックなどが決まり
途中でコートに戻した杉山の効果も出て
タイの粘り強さを退け、高橋の連続ポイントで
14-11とマッチポイントを握り、最後は荒木が決めて15-11で
どうにかタイに辛勝した。
昨日までの勢いが感じられない日本だったが
この試合、良い経験になったのではないだろうか。
これまで気を張ってきただけに
こういった試合になってしまう可能性はある。
しかし、こういった試合になった時に
自分たちがどのような気持ちになるのかを
実際に体験していれば、次に同じようなシチュエーションに
対面した時にこのようにはならない。
それだけに、良い試合ではなかったが
この試合をバネに明日のセルビア戦に勝利し
全勝での予選突破を狙って貰いたい。