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2007年07月 アーカイブ

2007年07月01日

日本代表に闘莉王が。。。

いない。
闘莉王の名前がない。
サッカーアジアカップ日本代表のメンバーが
発表されたのだが、その中に闘莉王の名前がない。
怪我で合宿に出られなかった為なのか
はたまた怪我が完治しないのか。。。
とにかく当確と思われていた攻撃的なDFが不在。
この結果がどうなるのか非常に気になるが
メンバーは以下の通りである。
GKは川口を筆頭に楢崎と川島。
DFは中澤を筆頭に、坪井、駒野、加地。
MFは中村俊輔を筆頭に橋本、羽生、遠藤、中村憲剛
鈴木、阿部、今野、山岸、太田、そしてU-22の水野。
FWは高原を筆頭に播戸、佐藤、巻、矢野。
個人的には、その選手を入れるなら闘莉王を・・・
と思う選出だが、オシム監督のビジョンには
彼らが必要なのだろう。
このメンバーでのアジアカップ、大いに期待したい。

2007年07月02日

過去ログページ完成

長期にわたって取りかかっていた
今までのColumnページの過去ログが
ようやく完成した。
Blogにする前の記事が1年以上あったので
その移設が大変だったがようやく終了である。
興味のある方は是非御覧頂きたい。

2007年07月03日

SBC Session

渋谷(神泉)Lanternにて第1週のSBC Sessionを行った。
今回はこれでもか?と言うほどの満員状態。
座るどころか、足の踏み場もない位の
大変な状態でのSessionとなった。
今年に入ってからSBCのSessionに関して
色々と悩んでいたのだが、昨日ようやく答えが出た。
一時はそろそろホストの座を降りようかとも思った事もあった。
しかしながら、ホストメンバーのあくま氏を初め
多くの方々に助けられているのを実感すると共に
詳しくは述べないが、自分が今考えている状態で
この企画を降板するのは良い形ではないと悟ったわけである。
今年に入ってからあくま氏には多大な苦労をさせてしまい
何とも申し訳なく思っている。
次回より、SBC Sessionをより盛り上げるべく
ようやく奮起した次第である。
多分少しここ最近とは変わるかも知れない。
しかし本来の姿に戻せるよう、頑張ってみる所存である。
古くからお越し頂いている方々、どうかご助力を。

2007年07月04日

播戸が離脱

サッカー日本代表のアジアカップのメンバーの
播戸が怪我のため離脱となってしまった。
代わりに入ったのはU-22の伊野波。
個人的に肩入れしていただけに播戸の離脱は
大いに残念だが仕方がない。
闘莉王と播戸不在の中、日本代表のアジアカップの
前途はどうなるのだろうか。
何とかアジアカップ史上初の三連覇を
成し遂げてもらいたいものである。

2007年07月05日

ついにauが動いた!!!

ついに我がauが大きく動いた。
パソコンを使用したデータ通信が定額になるのである。
まだいつからと決まったわけではないが
今年中には定額となり、私にとっては
イー・モバイルに魅力が無くなってしまった。
なぜなら、auは既に全国でつながるから。
この通信定額は非常に大きい。
一人暮らしでヘビーユーザでなければ
auの携帯電話を一つ持っていれば
固定電話も、固定インターネット回線も
全く必要なくなるのである。
さすがは消費者を一番に考えるKDDI。
今後も大いに期待できそうである。

2007年07月06日

花粉症の原因を元から絶つ

ついに政府が重い腰を上げた。
既に多くの人々が犠牲になっている花粉症の
原因を元から絶つ、初の国家レベルでの
試みが来月より開始されるようである。
首都圏を中心に花粉症の元となる地域の
杉などの花粉を生産する植物を
花粉の出ない新品種や、ブナなどの花粉症に
関係のない品種に集中的に植え替えるとの事である。
これが進めば、花粉症の人々にとって
大いに嬉しい事になるのは間違いない。
しかしながら、花粉症の元は花粉だけではなく
排気ガスなども原因の一つ。
既に排ガス規制などを首都圏を中心に広めているようだが
こちらはまだまだ成果が上がっているとは言い難い。
特にトラックやバス、タクシーなどは首都圏でも
黒煙を撒き散らして制限速度を超えて運転している車が多く
これらへの対応が今後の鍵となるだろう。
花粉症が日本から消える日は果たして来るのだろうか?

2007年07月07日

中村俊輔の攻撃専念戦略

どうやら日本代表の戦略が明らかになってきた。
今度のカタール戦でオシム監督は
中村俊輔の攻撃専念を示唆。
彼が攻撃に専念する事で守備面でも
効果を発揮する事を期待しており
非常に興味深い布陣である。
カタール戦で日本代表の新たな姿を
見る事が出来そうである。
大いに期待したい。

2007年07月08日

Live!

いやはや、忙しい1日であった。
リハ2連チャンの後、Liveである。
午前中は来週O-Eastでの大きなLiveのため
今回だけ私がヘルプで復活する事となった
リハゴデニールのリハーサル。
午後からは今月末に海老名市民祭りのメインステージを飾る
いとしのエリーズのリハーサル。
そして夕方からは普通のLiveではないので
スケジュールには掲載していないが
中林万里子氏と東京八重洲にてブライダルフェアでのLive。
やはり何度も御一緒させて頂いているので
中林氏とのデュオはやりやすい。
コンタクトも完璧で問題なくLiveは終了。
小規模のステージだが、心地よいモノであった。
しかしながらやはり朝から三連チャンはさすがに疲れる。
しかもこのところ少々風邪気味で酷く喉が枯れてしまっている。
確か昨年も同じ頃に酷く喉が枯れてしまい
声が出ない状態になった記憶が。。。
前回はどうやらストレスから来るモノだったようだが
最近の自分の身の回りの事から察するに
今回も同じ状態なのだろうか。
ともあれ、今回は事前にその兆候に気づいたので
対策を打っていた為、前回ほど酷い状態ではない。
明日は軽い仕事だけなので、ゆっくり養生する事にしたい。

2007年07月09日

日本対カタール

ついに日本の三連覇、そして最多の4度目の
優勝がかかったアジアカップが始まった。
日本の初戦はカタール。
日本は前回、前々回と王者、つまり日本から見れば
今大会の全ての国が格下。
絶対に勝たなければいけない試合。
しかし、近年のアジア諸国のサッカーの上達は恐ろしい。
負けられないとは言え、絶対に勝てるわけでもない。
しかしながら日本もこれまで遊んでいたわけではない。
オシム監督の下、非常に面白いサッカーを繰り広げており
個人的には近年では一番好きなチームとなっている。
闘莉王や播戸が不在なのは非常に残念だが
それでもこのアジアカップ、信じて応援したいところである。

日本のスタメンはGKにキャプテン守護神川口。
DFは中澤、加地、今野、阿部。
MFは中村俊輔、中村憲剛、遠藤、山岸、鈴木。
FWは高原のワントップ。
高原のワントップではあるが、オシム監督は
この試合の直前の練習で中村俊輔の攻撃専念を
示唆しているコメントを残している事から
非常に可変的なフォーメーションになることは間違いない。
また、駒野が足を怪我してスタメンから外れている。
非常に安定感のある選手なだけに、残念である。
早い回復を期待したいところである。

まずは日本のキックオフで試合開始。
日本は序盤からフィールド中盤でしっかりとボールを回し
ゆっくりと相手を崩していくようである。
相手はDF登録の選手が5人おり、完全に守りを重視した布陣。

引いて守る相手に日本は予定通り、サイドから崩していく。
序盤はほとんどが日本ボール。
相手のカウンターにしっかりと気を配っておけば良い雰囲気である。
しかし、こういったボール支配率が高い時の
カウンター一閃というのは良くある話。
大いに気を配って欲しいところである。

試合が進むにつれて、日本が攻めあぐねる展開になる。
ボール支配率は明らかに日本なのだが
カタールの守りに割く人数が多すぎる。
全くスペースがなく、日本は横バスで相手を探るばかり。
こういう焦らされる展開で相手に得点された時は
非常に危険である。
カタールによる日本のペナルティーエリア付近でのFKなど
危険な場面も時折あったが、神・川口の好セーブで防ぎ
また、中村憲剛や鈴木などが非常に良いディフェンスを
展開しており、カタールに得点されるのは防いでいる。

そんな嫌な流れの中、カタールがラフなプレイでイエローを貰う。
こういったプレーで試合の流れが変わる事は多く
日本には諦めずに攻めていって欲しい。

その後、中村俊輔がシュートを放つなど、日本が盛り返し始める。
こういった時間帯にドリブルで強引に突破できる様な選手や
サイドで強力な選手がいると面白くなるはずなのだが
駒野不在が悔やまれるばかりである。

ところが前半27分近辺からカタールが猛攻を仕掛ける。
日本は非常に危ない時間帯が続き
ペナルティーエリア内で相手にボールを持たれるなど
冷や汗モノのプレーが続くが、どうにか切り抜ける。

危険な時間帯を切り抜けたのは良いが
前半終盤にかけて、日本の集中力を欠いたプレーが続く。
気温、湿度が非常に高い事もあるかもしれないが
カタールのラフプレイに対して甘い判定の審判に
いらついているのか、少々気持ちのこもっていないプレーが多い。
この辺りは気持ちをしっかりと込めたプレーで
試合に臨んで欲しいものである。
王者の風格とは、いついかなる時も気を抜いた適当な行動をしない事。
出来ればハーフタイムに入る前に立て直して欲しい。

前半も残り5分を切ったところで日本が再起して攻撃を仕掛ける。
少しずつ縦にパスが入るようになったが
まだ得点には至っていない。

そんな前半44分日本は非常に良い位置でフリーキックを得る。
ロスタイム1分の表示の中、中村と遠藤が並んでのフリーキック。
2人で交差してのフリーキックは遠藤が蹴ったが
惜しくも相手の壁に当たり今度はコーナーキックに。
左サイドからのコーナーキック、遠藤が中央の中村憲剛に送るが
シュートに持って行く事が出来ず、前半終了。
前半最後の最後で得点の匂いのするプレーだったが
前半は0-0で折り返す事になった。

前半を終わってみての感想は「カタールってこんなに強かったか?」
という事である。
確かに安心して戦える程の実力の差はないと思っていたが
ここまで接戦をするとも思えなかった。
ボール支配率では日本が上だが、カタールは焦ってはいない。
むしろボールを日本に持たせてやっている位の感があり
日本が有利なようには全く見えない。
ハーフタイムでの立て直しが、後半を大きく左右するだろう。
この辺りがオシム監督の腕の見せ所である。

後半はカタールのキックオフで試合再開。
日本のメンバーチェンジはなく、カタールはDFを1人下げて
MFの選手を投入してきている。
恐らくカタールは後半から攻撃に力を入れてくるのだろう。

その予想通り、後半開始早々からカタールは攻めに攻める。
日本は防戦一方となるが、中澤などの活躍もあり何とかしのぐ。
カタールは日本のサイドが駒野不在で弱い事に気づいたのか
サイドから切り崩すプレーが多い。
特に今野のサイドはやはり心許ない部分があり
仕方がないが、どうにかして欲しいところでもある。

しかし、日本もしっかりとハーフタイムで立て直したようで
縦パスを試み、非常にスピーディーにゲームを展開させる場面が多く
この感じなら後半はどういう形にせよ、動きがありそうな雰囲気である。

そんな中、後半11分、左サイドの今野からペナルティーエリアへクロスが入り
このクロスを高原が絶妙なポストプレイで落とし
フリーの山岸に通ったが、そのシュートはクロスバーの上。
決定的な場面だっただけに、非常に悔やまれる一発である。

その後も日本は中村俊輔を起点に相手陣内で大いに攻め続ける。
そして試合がついに動いた。
後半16分、中村俊輔から中村憲剛へとパスが通り
その中村憲剛からのキラーパスを、左サイドの今野が受けて
素早く、何と利き足ではない右脚のアウトサイドキックでクロスを入れる。
そのクロスを高原が絶妙なボレーシュートで相手ゴールに叩き込み
これが値千金のゴール。
長い長い沈黙を破り、1-0と日本が先制する。

ここからが一番面白い時間帯と言える。
と言うのも、カタールはこれで攻めなければ勝てない。
つまり引いて守り続ける事が出来なくなった。
日本はカタールに攻められるというリスクはあるが
これでカタールの守りが薄くなり、攻撃のチャンスも生まれる。
白熱した試合を期待したい。

後半21分カタールはFWを1枚代えてリフレッシュさせ
攻撃力を高めて向かってくる。
日本は加地と阿部が交錯する場面があり
ただでさえ不足しているディフェンス陣に危機感が走ったが
怪我もなく、プレー続行。
今の日本の一番の不安材料は怪我かもしれない。
闘莉王や播戸の離脱や、駒野の怪我などで
メンバーが不足している感があり、1ヶ月続くアジアカップで
選手が不足しないか心配である。

その後も両チーム共に非常に白熱した試合を展開し
日本にもカタールにもチャンスはある。
そんな後半28分、オシム監督は山岸に代えて羽生を投入。
高温多湿で消耗の激しい試合の中、羽生のような
尋常ではない運動量を誇る選手を投入する事で
一気に試合を決めて行きたいところである。

後半29分オフサイドの判定ながら、入ったばかりの羽生が
いきなりのシュートを放つなど、面白い展開。
そしてカタールはここで最後の選手交代で
FWを投入し攻撃的な布陣を敷いて交代枠を使い切った。

後半35分、日本は自陣ペナルティーエリア外すぐのところで
フリーキックを与えてしまう。
これをカタールのセバスチャンが思いきりシュートを打ってきたが
運良くゴール枠を外れて事なきを得た。
しかしこのシュートも川口はしっかり反応しており
その異常な反射神経が垣間見える。

後半36分に日本は中村憲剛に代えて橋本を投入。
消耗したボランチを代えてディフェンス力を強化した。
日本としてはこの辺りで追加点を取り
試合を安全な方へと展開させたいところ。
羽生の投入で良い流れを作ってはいるが
後もう一押しが遠いところである。

そんな後半41分、阿部が失態を犯す。
そのまま川口に任せれば良いボールに対して
向かっていたセバスチャンにファウル。
一瞬PKかと思ったが、ペナルティーエリアの外ギリギリの所。
このフリーキックをセバスチャン自らが壁の中に仕込んだカタールの選手を使い
何とゴールされてしまう。
残り5分を切った大事な場面で1-1と同点にされる。
このショックは大き過ぎる。
終盤での集中力を欠いたワンプレーの恐ろしさが
嫌と言うほど解るプレーとなってしまった。

ロスタイムの表示は3分となり、試合はロスタイムに突入。
このまま引き分けではあまりに納得が行かない。
意地でも1点もぎ取り、勝ち点を奪いたい。
そんな中、相手の主力選手であるヤセルがファウルで一発レッド。
残り時間は少ないが、カタールは10人で戦う事となり
それへの抗議が原因なのか、カタールの監督も退席処分となった。
しかし時間があまりに少なく、試合は1-1で引き分け。

個人的には全く納得が行かない。
勝てた試合だっただけに、許せない試合展開であった。
特に阿部のあのワンプレーはセバスチャンがそれまで
非常に活躍し、危険な匂いのする選手だったとしても
絶対にしてはいけない集中力を欠いたプレーであった。
恐らく試合終了後はオシム監督の檄が飛ぶことは間違いない。
またオシム采配に関しては成功だっただろう。
ただ、選手のミスが原因である。
次の試合ではこのようなプレーがなくなる事を祈りたい。

日本は幸運な事にこのグループ最大のライバルであるUAEが
何とグループで一番格下のベトナムに敗れており
このアジアカップ本戦のグループリーグ通過に向けて
この試合の引き分けが大きな痛手にはならなかったが
カタールに対してこの試合展開では今後が思いやられる。
この試合が今後の良い経験として活かされ
アジアカップ連覇に向けての足がかりとなる事を期待し
13日のUAE戦を楽しみにしたい。

2007年07月10日

Lantern Session

非常に長い一日であった。
一日通してどこでも言われた事は
「どうなの?昨日のカタール戦。」である。
本日はLantern Sessionも合わせて3つの現場に
顔を出したのだが、その3カ所全てで言われた。
私が熱狂的に長いColumnを書いている事もあり
私の顔を見るなり、どうなの?と言う質問が。
一日経って情報が色々入って来ているが
あの試合が終わった後、ロッカールームでは
オシム監督が激怒していたとの情報も。
まぁ、当然だろう。
是非とも次戦のUAE戦までには修正して欲しいモノである。

さて、Lantern Sessionであるが
直前にリハが入っていた為、今回は23時過ぎに到着。
駆けつけで3曲演奏して終了した。
丁度お店に入った時はなんとJB祭。
これは見物していたが何と自前のマントを持参し
マントショーまで。。。
何とも手の込んだ仕込みであろうか。
しかもラメ入りである。
終了後は個人的に最近気になっているRound1の
スポッチャツアー計画の話などで盛り上がり
最後はドシャブリの雨の中、SBC B-Sideの
ホストメンバーの関氏に送って頂き
有り難い限りであった。
と言うわけで、今月のSBC B-Side Sessionは
7月27日の金曜日に開催する。
この日はあくま氏が途中で中抜けするため
Bassに素晴らしいホストメンバーを用意した。
私がいつもお世話になっている松本央氏である。
いやはや、何とも嬉しい。
皆さん、是非とも振るってご参加頂きたい。

2007年07月11日

調整中。

サッカー日本代表が必死の調整を続けている。
意味的には敗戦と言っても過言ではないカタール戦を
反省材料にし、シュート練習や前を向いて試合を
進められるように調整中である。
他にもUAEがGKの位置取りを間違える事が多い事に注目し
ループシュートの練習まで取り入れ
次のUAE戦に向け、しっかりと準備しているようである。
不気味に強いベトナムの事を考えれば
UAE戦は引き分けではなく、勝利しなければならない。
それだけに、頑張って欲しいところである。

2007年07月12日

ついに目覚めたオシム監督

オシム監督がついに目覚めた。
どうやら次のUAE戦では巻を外し
このところ非常に良い動きをしている矢野を起用するようである。
これまでのオシム采配では、巻を外す事をしなかった。
カタール戦では高原のワントップだったが
高原が入るまでは巻を中心に考え
巻の調子が上がらなくても代えることはしなかった。
しかしこの土壇場に来て、ついにその決断をしたようである。
個人的には以前からColumnで書いてきたように
巻の運動量は良いのだが、FWとしては明らかに決定力不足。
良い選手だとは思うが、結果がなさすぎる。
また、結果以外でも得点の匂いがしないのである。
播戸などの方が得点の匂いのするFWだと言えるだろう。
それだけに今回の矢野の起用は個人的に非常に興味深い采配である。
次のUAE戦に向けて、セットプレイでの壁の作り方なども復習し
しっかりと準備しているようで、UAE戦は期待できるかも知れない。
明日の試合が楽しみである。

2007年07月13日

Live! & 日本対UAE

渋谷O-EastにてリハゴデニールのLiveを行った。
今回は非常に大きなステージと言う事で
急遽私がサポートでSax&Percで参戦する事になったのである。
久々のリハゴのステージであったが
やはり凄い熱気と盛り上がりで、O-Eastをリハゴ一色になっていた。
私が参加している彼らの3rd Albumもタワーレコードの
インディーズ部門で4位と好調な売れ行きで
関西ツアーも控え、今後も盛りだくさんのようである。
私は今回限りなのでそれらには同行しないが
興味のある方は行ってみてはいかがだろうか。

さて、アジアカップ運命の一戦。
サッカー日本代表はUAEと激突した。
現在ベトナムはカタールと引き分け、勝ち点4。
カタールは勝ち点2。
日本は先日のカタールとの痛い引き分けで勝ち点1。
UAEはベトナムに負けてしまった為勝ち点0。
現在日本は3位であるが、このUAEに負ければ
グループリーグ通過は非常に厳しくなる。
逆にこの試合に勝利すれば日本の勝ち点は4となり
最終戦に勝利、もしくはUAEがカタールに勝利すれば
日本はグループリーグ通過となる。
どちらにせよ日本はこのUAE戦に勝利するしか道はない。

日本のスタメンだが、驚いた。
まずGKは守護神・川口。
DFにはボンバーヘッド中澤、怪我から復活した駒野
カタール戦で大失態を犯した阿部、そして加地。
MFは中村俊輔、遠藤、中村憲剛、鈴木。
FWに高原と、なんと巻。
なぜ巻が?
昨日の情報がデマだったのだろうか。
もしくはこれが最後のチャンスなのか。
それかは練習でよほど良い結果を残したのか。
試合が始まってみなければ解らないが
現状でこの布陣、少々心配である。
ディフェンスは駒野が復活した事で安定感が増すだろう。
中盤は前の試合と全く同じだが
信頼することにしたい。
特に遠藤などはカタール戦で横パスばかりで
全く良いところがなかった。
恐らくオシム監督はこの辺りは確実に修正していると思われるので
まずは様子を見てみる事にする。

UAEのキックオフで試合開始。
ピッチのコンディションは最悪。
カタール戦よりも時間が遅いはずだが
カタール戦よりも高温多湿のようで
芝生も深く滑りやすい。
特に駒野はこの試合が初のピッチとなるので
慣れるまで時間がかかるだろう。
UAEは中東独特の荒々しいプレイで
強い当たりで日本陣内に攻め込んでくる。
しかも日本よりも崖っぷちという事で
非常に慎重に試合を進めてくる。
ただでさえ強敵なだけに面倒である。

この試合序盤からシュートに持ち込むプレーが
両チーム共に多く見られ
もしかしたら序盤から試合が動きそうな雰囲気である。

日本の中盤だが、心配だった遠藤も
ドリブルで切れ込むシーンがあり
カタール戦の様な試合の流れを無駄に止める事がない。
対するUAEも攻撃に転じる時は一気に動いて来るので
得点出来そうであり、得点されそうな雰囲気がある。
日本のディフェンスはしっかりとUAEに対応しているが
UAEの強力な当たりや突破を考えると
一瞬の油断が取り返しのつかない結果を生むことになる。
ただでさえ高温多湿な気候が集中力やスタミナを奪って行く
ピッチコンディションの中、日本の底力が試される。

前半15分からしばらく日本が攻め続ける時間帯が続く。
立て続けに2本コーナーキックを得るが、残念ながら得点ならず。
そしてその後のUAEのカウンター。
これが危なかった。
川口がミラクルセーブで止めたから良かったものの
やはりUAE、強敵である。
ここまで見ていて一瞬の油断もならない緊迫した試合は
しばらく見た事がない。
それだけこのアジアカップでの各国の意気込みが
強いという事の表れだろう。

そんな前半21分、ついに試合が動いた。
この早い試合展開の中で、まずは先制点である。
左サイドギリギリの所から中村俊輔が絶妙なクロス。
これをゴール前の高原がしっかりとヘッドで決め
0-1と日本が先制した。
やはり高原、日本が誇る最高のストライカーである。
試合を通して彼の居るところには必ず得点の匂いがある。
私が気に入っている播戸や玉田なども良い選手だが
この高原には見劣りしてしまう。
次の高原の様な存在が早く現れて欲しいものである。

この先制点で喜んではいけない。
このような早い展開の試合の場合は
ゴール数が非常に多く、この後で気を抜けば
すぐにUAEに追いつかれ、逆転されてしまう。
少なくとも3点のリードを奪うまでは
一瞬たりとも気は抜けない。
オシム監督もそれが解っているようで
得点の瞬間に沸き上がった日本ベンチの控えのメンバーを
しっかりと制止し、気を抜くなと戒める。

そのオシム監督の意思を感じ取るように
直後の前半26分、またも試合が動いた。
サイドチェンジを繰り返し、右サイドの加地から
中央のペナルティーエリア外の高原へパスが通り
高原はそれをしっかりと完璧なトラップで落とし
そこから一気に右脚を振り抜いた。
これが一直線にUAEのゴールネットに突き刺さった。
UAEのGKが一歩も動く事が出来ない素晴らしいシュートである。
これで日本は2-0とリードを広げた。

しかし、しかし、これはまだ前半。
ここで油断してはならない。
カタール戦をしっかりと反省しているなら
決して油断してはならないポイントである。

2点をリードした日本は今度はゆっくりと最終ラインで回し
今度は攻撃のペースを変える。
ただの時間稼ぎではなく、しっかりと攻撃のポイントを狙い
一気にスピードアップした攻撃を見せるなど
今のところ油断はない。

この試合、遠藤の飛び出しが非常に良く
相手の裏を狙った素早い動きで
UAEのディフェンスはなかなか安定しない。
また、加地の高いポジション取りや
駒野のシュートなどで攻撃の手を緩めず
UAEの緊張感を煽っている。
これがカタール戦で出ていれば。。。
と思ってしまうが、過ぎてしまった事は仕方がない。
この試合できっちりと仕事をして貰いたい。

リードされた事で焦ったUAEはよりラフなプレイが多くなり
これまでカードを出さなかった主審も
後半30分を過ぎた辺りでついにUAE選手にカードが出る。
UAEは強い当たりと言うより、完全に日本選手の足を削りに来ており
個人的には怪我が心配される。
日本の弱点として、主力選手が怪我した時の保険が
あまりに少なく、長いアジアカップでは
それが致命的になる可能性が高い。
怪我にだけは注意して欲しいところである。

前半36分、日本は非常に良いチャンスを得るが
ここで完全にフリーな巻がヘディングを外す。
追加点のチャンスで、これまでの成績も考えると
やはり巻では役不足かもしれない。
こういった一番大事なところで決めてくれるのがストライカー。
プレー自体の質は決して悪くないが
高原と巻のストライカーとして決定的に違っているものは
こういった部分なのだろう。
逆にFWでない方が巻の良い部分が出るのかも知れない。

そして前半40分、またも美味しい時間がやって来た。
UAEのあまりに酷いプレーに対し
ゴール前での遠藤への相手GKの当たりがファウルを取られ
日本はPKを得たのである。
このPKを中村俊輔が落ち着いてゴール右隅へキッチリと決め
これで3-0と大きくUAEを引き離した。
映像で見る限り、本来ならその後の高原のハンドで
高原がイエローを貰っても不思議ではないのだが
やはりこれまでのUAEのスポーツマンシップから逸脱した
汚いプレーが影響したのだろう。
悪いことは出来ないものである。

前半も2分のロスタイムに突入。
これだけ審判に目をつけられてもUAEの汚いプレーは続く。
ここまで行くと見上げたモノである。
日本に取ってはむしろ試合を進める上で有利になるが
何度も言うように、怪我が心配である。
結局前半は3-0で日本は無失点で折り返す。
ここまでの日本の出来映えは満点と言えるだろう。
攻めるところは攻め、守るところは守る。
途中危険なところもあったが、集中力を欠かす事なく
しっかりと各自が仕事をした結果である。

そして日本のキックオフで後半開始。
後半、日本はメンバーチェンジはない。
リードしている事は考えずに前半同様の
素晴らしい試合を展開して欲しいところである。

後半開始早々、UAEはいきなりの選手交代。
しかも2人同時である。
恐らくこの高温多湿の中、早い段階で攻撃的な布陣を敷き
スタミナが残っているうちに一気に勝負に出る作戦である。
この交代が功を奏しないよう、日本はしっかりとここで守り
リフレッシュした相手の出鼻を挫いて欲しいものである。
選手交代で試合の流れが大きく変わる事は良くあるが
出鼻をしっかりと挫いてしまえば
途中から入った選手はリズムに乗れず
元々いた選手は疲労が溜まるわけで
この選手交代際が重要なのである。

その思いが通じたのか、日本はしっかりと守りつつ
攻撃に転じ、しっかりとUAEのリズムを崩す。
焦ったUAEはまたもイエローカードを貰うファウルを貰うなど
UAEにとっては最低の流れ。

この最低の流れが、更なる最悪の結果をUAEにもたらす。
UAE陣内にいた鈴木に対して両足でタックルに行ったUAE選手が
一発レッドカードで退場。
これでUAEは10人で戦う事になる。
しかしながら、鈴木もピッチの外に出され治療を受ける。
相当痛そうだった事もあり、大きな怪我でない事を祈りたい。
このファウルで貰ったFKは中村俊輔が素晴らしいシュートを放ったが
距離が少しあった事もあり、相手GKにセーブされた。

この直後に鈴木がピッチに戻り、どうやら最悪の事態は免れた。
時を同じくして、UAEも選手交代を申請し
これでUAEは交代枠を全て使い切った。
逆に日本はまだ3枚の交代枠を全て残しており
気の早い話だがこの試合の勝利は間違いない。
個人的にはそれよりも、より良い勝ち方で試合に勝利して欲しい。
今後も得失点差で日本の順位が変化する事も考えられるので
この後も追加点を取り、有利にグループリーグを進めて行きたい。
特にこのグループリーグで1位通過すれば
しばらくはこのベトナムのハノイに滞在し
ここで試合をする事が出来るため大きなアドバンテージがある。
逆に2位通過だと何度も移動を繰り返すスケジュールになっており
順位以上に大きなデメリットを背負うことになる。
それだけにこの試合、ここで満足せずに
大いに攻めて欲しいところである。

UAEは退場劇の後、完全に意気消沈しており
全く良いところがない。
守りも手薄で、動きも少なく、マークも甘い。
日本は圧倒的に有利に試合を進めている。
しかし、こういった試合になればなるほど
ちょっとした事で有利なチームが失点する事が多く
得失点差を気にする日本としては気を付けたいところである。

そんな心配をしている時に、やはり予感的中。
後半21分、中央での一瞬の油断から
一気に攻め込まれ、スルーパスを出されたボールを
UAEの交代したばかりの選手に綺麗に決められてしまう。
中盤で中村憲剛が抜かれ、その後振り切られた事により
このチャンスが生まれてしまったのである。
やはり油断はしてはいけない。
この1点で再認識して欲しいものである。

この直後、日本は削られ続け、疲れの見える高原に代えて
羽生を投入し、試合の流れを引き寄せにかかる。
これまで完全に意気消沈していたUAEが
この得点で一気に息を吹き返し、会場のUAEサポーターと共に
もう一度スピードアップして日本に襲いかかる。
この時点で残り20分あり、逆転される時間は十分にある。
日本の守備はUAEが一度意気消沈した事で
頭が止まってしまい、集中力が完全に欠如している。
決定的なチャンスがUAEに生まれ、神・川口の
ミラクルセーブがなければ既に3-2となっている状態。

ここでオシム監督が再度動き、後半25分に
中村俊輔に代えてU-22の水野を投入。
日本の意識をもう一度目覚めさせ
集中力を取り戻したい。

この水野の投入が功を奏し、羽生と合わさって
徐々に日本に攻撃の時間が生まれる。
しかし日本は交代したばかりの羽生と水野以外の
集中力が戻らない。
巻を始め、頭の回転が遅い。
プレーがルーズになり、大変危険である。

そんな中、後半29分に今度は鈴木が倒れてしまった。
自らの所に来たボールをピッチ外に出し交代を要請する。
先ほど受けたファウルの具合もあり、心配である。
鈴木の代わりは今野が入る事になった。
気がついてみれば数的には10人しかいないUAEに対し
日本は防戦一方、何とも危険である。
得点的には2点リードしているが全くそんな気がしない。
早く目を覚まして欲しいところである。

UAEは息を吹き返した事で、より汚いラフプレーに磨きがかかり
日本選手はどんどんその足を削られていく。
UAEはこの試合に負ければリーグ敗退が決定するため
ファウルによるカードなど全く気にしない。
この様な戦略には審判は断固とした態度で接して欲しいものである。

後半37分、UAEだけでなく審判まで奇妙な事になって来た。
川口がゴールキックで遅延行為と見なされイエローを貰ったのである。
見ていたが、そこまで遅延している様には見えない。
実況でも審判に対してコメントを残していたが酷い審判である。
これも運なのだが、しかし酷すぎる。
オシム監督は顔を真っ赤にさせて激怒している。
審判だけでなく、恐らく日本選手の集中力を欠いたプレー
そしてUAEの汚いプレーなど、全てに対して怒り心頭なのだろう。

そんな酷い試合もついに終盤に入り
UAEはまたも意気消沈気味で日本のボールを取りに来ない。
日本はしっかりとボールを回してUAEラインの崩れを誘う。
しかし3分のロスタイムに突入するも試合は動かず
日本がボールを回しているだけ。
最後の方で日本は攻めに転じたが、ボールを回している時間が長く
それに慣れてしまったのか攻撃が中途半端に終わる。

最後は水野がシュートを打ち、その直後にホイッスル。
3-1と日本が勝利した。

勝つには勝った。
そしてグループリーグ突破では絶対に必要な勝ち点をもぎ取り
しかも、勝ち点4で並んだベトナムに対し得失点差でも勝り
この勝利で2試合終了して日本はグループリーグ1位となった。
しかし、物足りない。
途中の試合運びが酷すぎる。
高温多湿、慣れない深い芝、滑りやすいピッチ
あまりに判断基準がはっきりしない審判
およそスポーツマンシップとはかけ離れたUAEのプレーなど
日本にとって良くない条件ばかり。
ただ、個人的には途中の集中力の欠如が気になる。
この様な厳しい試合では集中力が欠如する事がないとは言えない。
しかしながら相手が弱くなったところで自分たちの集中力を
欠如させてしまっては、もっとシビアな試合では勝ちが逃げていく。
個人的希望としてはUAEが最初に弱ったところで
しっかりと集中しながら体力を回復していれば
こうはならなかっただろう。
相手が弱っている時こそ、相手の動きをしっかり見ながら
時間を使っていく事が出来れば
UAEはより意気消沈し、もっと簡単に試合を進める事が出来ただろう。
あのたった1点の失点が後半の日本をより消耗させ
非常に危ない試合運びを強いられる事となったのである。
あの1失点の辺りでしっかりと集中して
回復しながら試合を運べていれば。。。
このポイントをしっかりと反省し次の試合に臨んで行けば
日本はよりアジアの王者になる資格を得る事になるだろう。
FWに関してのオシム采配も少々気になるが
次の大アウェーの中でのベトナム戦に期待したい。

2007年07月14日

そんなに降らなくても。。

台風4号接近中という事もあり
ガンガンに雨が。。。
私は都内で明後日行われるSJCのLiveの
リハーサルだったのだが
今回は機材が非常に多い為大変である。
なにもそんなに降らなくても。。
と思いつつ機材を運んだわけである。
早く科学が進んで自分の周囲半径1mくらいの
雨をしのぐバリアの様なモノを発生させる
小さな装置でも出来ないだろうか。
まぁ、物理的にそんな事をしたら
ほとんど水分で出来ている人間の体が
大変な事になるのだろう。
この台風で3連休中のイベントが続々と中止になっており
本当にタイミングの悪い自然災害となりそうである。
皆さんも強風暴雨にはお気を付け頂きたい。

2007年07月15日

台風通過!

以前東北地方では警戒がされているが
関東は台風による暴風雨がおさまり
明日行われるSJCのLiveは
晴天の中で出来そうな感がある。
一時は台風のど真ん中でLiveか?と
大いに心配していたが、すっかり雨も止み
風も大した事はない。
台風時のLiveは集客に甚大な被害を及ぼすため
心から勘弁して欲しかったがこれで一安心である。
明日は三軒茶屋Grapefruit MoonでのLiveなので
予定の無い方は是非とも足をお運び頂きたい。

2007年07月16日

Live! & 日本対ベトナム

三軒茶屋Grapefruit MoonにてSparkling Jam Cakeの
5回目のLiveを行った。
初回からワンマンLiveしか行った事がないと言う
何とも面白いコーラスグループなのだが
回を追うごとにレベルアップし、今回も盛りだくさんの
素晴らしいLiveとなった。
今回は多くの新しい事にチャレンジした。
4人は勿論、BANDのメンバーもである。
特に初のメドレー挑戦は大好評で大いに盛り上がっていた。
また、振り付けにもこだわった結果
会場では多くの観客の方々がその振り付けを自然に真似し
何とも嬉しい出来事であった。
実は私も今回は新たな事にチャレンジしたのである。
それはTrumpetである。
今まではRecordingでのみ使用してきたが
ついにTrumpetのLiveでの使用に踏み切った。
他にもこのBANDではFlute、Sax、Keyboardなども担当している。
この日はメンバーのJUNKO氏のBirthdayでもあり
Live終了後は会場全体でHappy Birthday Call。
これには本人も泣いて喜んでいたようである。
終了後の打ち上げも非常に有意義で
とにかく非の打ち所のない素晴らしいLiveであった。
次回は現在調整中なので、決まり次第掲載したい。
お薦めのLiveなので今回見逃してしまった方は
次回のLiveは是非ともお越し頂きたい。

さて、サッカー日本代表の運命の一戦。
AFCアジアカップ本戦グループリーグ最終戦で
日本はベトナムと激突した。
先日のUAE戦に勝利した為、日本は現在グループ1位。
しかしながら安心することは出来ない。
各国ともに僅差で並んでいるため
もしこの試合に負ければグループリーグ敗退もある。
初戦のカタール戦で引き分けたのが本当に悔やまれるが
既に勝つしか道は残されていない。

気になる日本のスタメンは
GKに守護神川口。
DFに中澤、駒野、加地、阿部。
MFに中村俊輔、中村憲剛、鈴木、遠藤
FWに巻と高原。
オシム監督はまだ巻を使い続けるようである。
相手は格下とは言え、ホームで驚異的な成果を
あげ続けているベトナム。
決して安心できる相手とは言えない。
最大のライバルと考えられていたUAEをも下した相手である。
個人的には今回の巻の起用は高さを買われたのだろう。
ベトナムの選手の平均身長は非常に低く
巻の長身は確かに武器になる。
果たしてこの采配がどう出るか楽しみである。

対するベトナムは日本の攻撃力を警戒し
1トップで明らかにディフェンスを重視した布陣である。
ピッチコンディションは37度という高温。
湿度こそ50%と今までよりは低いものの
決して良いとは言えないコンディションである。

日本のキックオフで試合開始。
やはりベトナムは引いて守っており
日本は緩急をつけて攻めようと試みるが
やはりスペースがない。
このベトナムの守りをどうやって切り崩すかが
試合の大きなポイントとなるだろう。
また、攻撃に気を取られるあまりに
ディフェンスに穴を作らないようにしないと
格下とは言え、相手は守りつつ虎視眈々と
日本の隙を窺っているので注意が必要である。

立ち上がりは日本が攻めるかと思われたが
意外にもベトナムに流れが行く。
最初は日本の隙を突いてカウンターを仕掛けたのかと
思っていたが、そのまましばらくベトナムが猛攻を仕掛ける。
日本は守ってはいるが、少々慌て気味で
落ち着いてディフェンス出来ていない。
ボールを奪われるなど、どうもいつもの日本らしくない。

それが最悪の結果となって現れた。
前半7分、ドタバタした中でベトナムのコーナーキックとなり
このコーナーキックをニアサイドのベトナムの選手がスルー。
このボールが鈴木に当たり、何と痛恨のオウンゴール。
ベトナムが強いと言うよりも、日本が完全に浮き足立ち
それが生み出した最悪の結果となってしまった。

その後、何と奇跡が起きた。
中村俊輔である。
左サイドから一気に切れ込み
相手DFを驚異的なスピードのフェイントで
完全に置き去りにし、そこから相手GKの頭を越える絶妙なクロス。
それを決めたのが巻である。
恐るべしオシム采配。
ヘッドと言うよりも胸に当ててのシュートとなったが
巻の高さと運動量がこの日本の非常事態を救った。
ともあれ、これで1-1と早い段階で同点に追いついた。
この同点になった事で厳しくなるのはベトナム。
喜んだ直後と言うこともあり、ショックは大きいだろう。

日本は巻の同点弾の後、一気に流れを引き寄せる。
さっきとは一転して日本がベトナムへ猛攻を仕掛け
大いにベトナムゴールを脅かす。
ゴールこそないが、この流れが日本のディフェンスにも
良い影響をもたらし、ようやく少しずつ落ち着いてきた。
しかしまだマークが甘い。
恐ろしいほどのアウェイの中という事もあるのだろうが
この辺りはしっかりとしないと危険である。

この落ち着ききらない日本の中で落ち着いているのが
中村俊輔、高原、川口の3人の縦のライン。
やはり海外リーグで鍛えた経験は驚異的である。
逆に加地などは調子に乗れず、鈴木などはプレイが荒い。

そんな後半30分、その高原が素晴らしい動きで
相手ペナルティーエリア外ギリギリでファウルを取り
そのフリーキックを遠藤が完璧なシュートで
ベトナムゴール右サイドに突き刺さるフリーキック。
相手GKはここまで非常に精度の高いクロスを
上げ続けた中村俊輔を警戒し、遠藤をケアしていなかった。
遠藤のフリーキックも素晴らしいものだったが
何よりの要因は中村俊輔の安定した実力だろう。
これで日本は2-1とついに勝ち越しのゴールを上げた。

こうなると苦しくなるのがベトナムである。
元々カウンター型のチームと言うこともあり
こうなると攻めるしか道はない。
この状態になってしまうとベトナムは守りばかりに
気を取られているわけにも行かず
焦り、ミスが多くなる可能性は高い。
日本としてはここからもう1点上げて
ベトナムを引き離し、ますます焦らせたいところである。

しかし日本がリードした後も、ベトナムはペースを変えない。
焦って攻めてくるかと思ったが落ち着いたプレーを続けている。
ベトナムは日本のこぼれ球を奪い一気に攻撃に転じるカウンターの
スタイルを全く変えず、これが日本のゴールを脅かす事も多い。
ベトナムが引いて守っているので日本が攻めているように見えるが
ベトナムに取っては焦りがない為、攻めさせている感があり
未だ日本優勢とは言い切れない状況が続く。
その証拠に前半終了間際は日本に非常に不利な流れが続き
ベトナムに決定的なチャンスを多くもたらせた。
ハーフタイムでのオシム監督のシステム修正が大いに期待される。

ベトナムのキックオフで試合再開。
別会場で行われているカタール対UAE戦では
前半終了時点でカタールが1点リード。
このままカタールが勝利すれば
日本かベトナム、負けた方はグループリーグ敗退となる。
余計に気の抜けない後半となってしまった。

後半立ち上がり、まずは両チームとも落ち着いて試合を進める。
日本も前半ほどのドタバタ感はなく
ハーフタイムで少々落ち着いた様子が見受けられる。

そんな後半6分、最高の形でゴールが決まった。
ベトナムホームで大ブーイングの中、鈴木と遠藤が
左サイドでパスを繰り返し、ベトナムDFが焦らされ突っ込んだところで
遠藤が駒野へパスの相手を変更し
駒野が遠藤へ切り返し、もう一度駒野へワンツーを送る。
このワンツーをサイド駒野が遠藤に切り返し
これを遠藤が狙い澄ました様に
中央に切れ込んだ中村俊輔の前へパスを送る。
これを中村俊輔が芸術的なコースへシュートを放ちゴール。
このゴールで日本は3-1で追加点を奪った。

日本は追加点を奪った事で、ますます本来の
自分たちの調子を取り戻し、ようやく日本らしいサッカーが
垣間見られるようになる。
こうなると少々安心して試合を観戦する事が出来るというものである。

そんな後半11分、中央から左サイドへ切れ込んでいった駒野が
倒されてフリーキックを得る。
このフリーキックを遠藤が絶妙なクロスを上げ
これを巻が相手DFに手で押さえられながらもヘッドでねじ込んだ。
日本はこれで4-1と完全に日本は優位に立った。

日本はこの大きなリードを奪った事で
一気にベンチサイドで交代の準備を始める。
このアジアカップではグループリーグでのイエローは
決勝トーナメントでは帳消しになる。
しかしながらこのベトナム戦で累積で2枚目のイエローを貰うと
中村俊輔、川口、阿部の三名は決勝トーナメントの
初戦に出られなくなってしまう。
その為後半16分、中村俊輔に代えて羽生を投入した。

日本の交代の直後、別会場のカタール対UAEに動きがあった。
UAEが1点を返して1-1と同点。
もしこのカタール対UAE戦が引き分けか、カタールの負けなら
日本対ベトナムの敗者も決勝トーナメントに進める事になる。

そして後半分、オシム監督今度は遠藤に代えてU-22の水野を
またこの試合最高の活躍をした巻に代えて久々の出場となる
佐藤寿人を投入してきた。
この2人が絡むような追加点が生まれれば
今後の日本の選手層はますます安定感を増す事だろう。
大いに期待したいところである。

試合開始直後から湿度は徐々に上がっており
この高温多湿の中、羽生や水野、佐藤と言った運動量豊富な選手の
投入が非常に良い流れを生み、日本は安定して試合を展開する。
残り時間は15分、逆転される事はまずないが
出来る事なら前半のオウンゴールであったため
ベトナムにゴールされる事は意地でも避けたいところである。

日本は無駄に守りに入る事なく、終始攻め続ける。
そんな後半36分、阿部が足に怪我を負ったのか
座り込む場面があり、非常に心配される。
その後も最終ラインでのパス回しにも阿部は参加していない。
初戦での大きなミスはあったが、非常に重要な
DFの選手である事には変わりなく、怪我だけは避けたいところ。

その後も日本は水野の驚異的なスピードを活かした突破など
大いに攻め、ベトナムにつけいる隙を見せずに試合を展開する。
後半43分と残り時間も僅かになり、阿部もどうやら復帰した様で
どうやら大きな怪我にはならなかったようである。

そのまま試合は2分のロスタイムに突入する。
日本は水野や佐藤、羽生と言ったフレッシュな選手が
最後まで奮戦したが、得点には至らずに試合終了。
別会場のカタール対UAE戦もどうやら同点で終わった様で
AFCアジアカップ本戦グループリーグ、日本は1位
ベトナムは2位で突破を果たした。

色々な反省点はあったが、まずはグループリーグ1位突破。
これで日本は移動の面においても、このままベトナムに滞在し
試合を続ける事が可能となり、今後のアジアカップにおいて
順位以上に非常に大きなアドバンテージを得た事になる。
高温多湿と言う過酷な環境の中、観戦している人間では
予想もつかない疲労があったと思われる。
しかしながら目指すは3連覇、そして史上初の4度目の優勝。
その為には悪条件に関して云々言う事は出来ない。
是非ともこのまま次の決勝トーナメントで勝ち続け
優勝をもぎ取って欲しいものである。

2007年07月17日

因縁のオーストラリア戦

AFCアジアカップ決勝トーナメントの
日本の初戦の対戦相手が決まった。
ドイツワールドカップでの初戦で
苦渋を飲まされたオーストラリアである。
ビドゥカを中心とした強力なチームである。
今大会からアジアカップに参戦となるが
さすがはワールドカップ本戦出場国。
このオーストラリアを制して連覇と行きたい。

2007年07月18日

8強決定。

AFCアジアカップのベスト8が決まった。
日本、オーストラリア、韓国、イラン
サウジアラビア、ウズベキスタン、イラク、ベトナム。
この8ヶ国である。
日本が初戦のオーストラリア戦に勝利した場合は
サウジアラビア対ウズベキスタンの勝者と
準決勝戦を戦い、残りの4ヶ国との戦いを勝ち抜いた国と
決勝戦を戦う事になる。
個人的予想としてはオーストラリア戦の後は
準決勝でサウジアラビアと戦うと思われる。
そして決勝戦では韓国かイランのどちらかが
勝ち上がってくるだろう。
大穴でベトナムという事もあり得るが
決勝トーナメントはもうベトナムがホームで戦う事はない。
そのためベトナムがホームの地の利を活かした
試合運びは考えられないため、まずないだろう。
果たして今回のアジアカップ、日本の行く末はどうなるだろうか。

2007年07月19日

Live!

横浜Green Sheepにて3回目となる
私のAcoustic BandのLiveを行った。
今回はPianoに中林万里子氏を迎えてのステージとなった。
先日東京八重洲で行ったLiveで
御一緒したばかりと言うこともあり
そこでの楽曲も織り交ぜてのLiveとなった。
今回の楽曲はこんな感じである。

1st Set
ウキウキWatching(笑っていいともメインテーマ)
All Of Me
Ribbon In The Sky
恋におちて
Tristeza

2nd Set
Englishman In New York
Isn't She Lovely(Special Arr.Ver.)
オリビアを聴きながら
I'll Be There
Spain

3rd Set
September
Every Breath You Take
Blue Bossa
You've Got A Friend
I Need To Be In Love

今回は先日SJCのLiveでもやったばかりの
I'll Be Thereや私の気に入っているJazzの名曲の
All Of Meなども入れてみた。
次回は来月12日の日曜日を予定しているので
美味しいビールを楽しみながら
ゆったりと音楽を楽しみに来てはいかがだろうか。

2007年07月20日

auがいきなり半額。

またもauが携帯業界に激震を走らせる。
2年契約を条件に新規の契約者でも
いきなり基本使用料が半額になるのである。
これは私のような以前からauの人間でも
非常に嬉しい話である。
元々auから離れるつもりなどないので
これでより安価にauのサービスを受けられる。
また、他の割引も適用されるので
何とも嬉し限りである。
この割引プランは9月1日から。
これを機会にdocomoなどを使っている方は
一気にauへ乗り換えをお薦めする次第である。

2007年07月21日

日本対オーストラリア

ついに雪辱を晴らす日がやって来た。
昨年のドイツワールドカップで先制しながらも
手酷いやられ方で逆転された相手、オーストラリアと
日本はAFCアジアカップ準々決勝で激突した。

今回のこのオーストラリア戦、様々な見方があるが
とにかく日本は以前の日本ではない。
それはオーストラリアも同じだが
日本の変わり様はオーストラリアのそれとは
圧倒的に違う。
個人的には日本有利と考えている。
まずは監督。
ジーコ監督とオシム監督。
監督としての手腕は明らかにオシム監督の方が上。
逆にオーストラリアは前回は闘将ヒディンク監督だったが
今回は違う。
次に地の利。
日本はアジアカップのグループリーグから
ずっとベトナムのハノイに滞在している。
しかしながらオーストラリアはタイのバンコクからの移動で
ベトナムの地に慣れていない。
ベトナムはタイよりも高温多湿であり
それに慣れた日本代表の地の利は大きい。
そして最後はメンバーである。
オーストラリアは主力MFの一人、ウィルクシャーが
累積警告で日本戦には出場出来ない。
逆に日本は全員が出場可能。
この3つの観点からこのオーストラリア戦は
日本代表が有利と考えたい。

注目の日本代表のスタメンは
GKに守護神・川口
DFに中澤、駒野、加地、阿部
MFに中村俊輔、遠藤、中村憲剛、鈴木
FWに高原、巻
ベトナム戦と変わらないベストメンバーである。
ベトナム戦の時には巻の起用に疑問符があったが
ベトナム戦で結果を出しており
その上、オーストラリアの高さに対抗するには
巻の起用は当然といえるだろう。
ここに闘莉王がいないのが非常に悔やまれる。
しかしながら現在のベストメンバーで試合が出来るのは
不幸中の幸いと言ったところだろう。
このメンバーでオーストラリアを完全撃破と行きたい。

対するオーストラリア代表のスタメンは
GKにシュワルツァー
DFにニール、ミリガン、ボーシャン
MFにブレッシアーノ、エマートン、カリーナ、カーニー、グレッラ
FWにビドゥカ、アロイージ
驚きのスタメンである。
ケイヒルとキューウェルがいない。
オーストラリアにしてみればスタミナ消耗の激しい試合で
スタメンで主力を出し切ってしまうと
終盤の交代時に大きく戦力が下がる事も見越した布陣だろう。
日本としては早い時間帯に2点以上のリードを取りたいところ。

オーストラリアのスタメンは
前回のドイツワールドカップでのメンバーが9人入っている。
つまりこのメンバーにケイヒルとキューウェルが入れば
ドイツワールドカップと同じメンバー揃う事になる。
逆に日本は大きくメンバーを変更しチームも進化した。
この大一番、非常に注目である。

オーストラリアのキックオフで1-3で負けたワールドカップの
雪辱戦となる大一番がスタート。
ピッチコンディションは33度、65%と言う状態。
この高温多湿な状態は日本にとっては有利である。

立ち上がりからオーストラリアは猛攻を仕掛け
これまでの相手のように引いて守る感じではない。
日本は体格で勝るオーストラリアに苦戦。
特に左サイドのカーニーからの攻撃が要注意である。

日本の立ち上がりはボールが足下に落ち着かず
少々ドタバタした感がある。
パスなどの正確さも欠いており
それをカットされて攻撃されるなど非常に危険である。
日本のこれまでの相手は体格差で劣る相手ばかり。
久々の大きな相手に早く順応して欲しい。

立ち上がりを見る限り、非常にやばい。
オーストラリアが予想以上に強い。
と言うより、日本の動きがぎこちなさすぎる。
日本がオーストラリアを翻弄するのに
絶対的に不可欠なのは中盤を支配する事。
日本の中盤でのパス回しが正確かつスピーディーに
ならない限りオーストラリアを下すのは難しいだろう。

前半12分を過ぎ、以前0-0と均衡は崩れないが
ようやく日本の中盤が落ち着き始め
攻撃では良いボールが前線へ放り込まれる事が多くなる。
また放り込むだけでなく、ドリブルで切れ込むなど
日本のスピードを活かした攻撃が見られるようになる。
後は体格差を克服し守備の面でも
オーストラリアを完封出来れば言うことはない。

と思っていたら前半16分を過ぎると
日本の守備が安定し始める。
高い位置でオーストラリア選手を潰し
日本がもし攻撃中にパスカットされても
すぐにカットし返すなど
非常に良いカバーを展開する。

見ていると高原が非常に良いプレーをしている。
当然の話なのだが、日本が最終ラインから
クリアしたボールを高原が受け
高原はオーストラリア選手のプレッシャーを
一人で受けきってボールをキープ。
日本が攻撃に転じるまでの時間稼ぎをし
上がって来た選手にボールを託して
自らは前線に上がり直す。
当然のプレーだが、これが体格差で勝る
オーストラリアに対してもしっかりと出来ている。
さすがドイツで鍛えた最高のストライカーである。

前半20分を過ぎると日本はディフェンス面でも
完全に日本らしさを取り戻す。
中澤と阿部のラインコントロール。
そして中盤からの早い段階での詰めにより
攻められている時でもしっかりとビドゥカなどの
要注意選手を押さえている。
逆にオーストラリアは我慢出来ずに
DFの選手が上がり過ぎる場面があり
イライラしているのが見える。
おそらくオーストラリアからしてみれば
攻めている感があるだろう。
このタイミングで日本が先制すれば
非常に面白い試合になるはずである。

前半32分、非常に良いディフェンスを
展開していた中澤に対してアロイージがファウルを犯し
イエローを貰う事になる。
中澤はこの試合大分削られているが
さすがはベテラン。
しっかりとファウルを貰い、素晴らしいプレーを続ける。
オーストラリアがイライラからファウルを犯し
一発レッドや累積退場などがあると
日本にとっては非常に有利になるのだが。。。

前半36分、日本は中村俊輔から中村憲剛へパス。
これを中村憲剛が一気にオーストラリア陣内に切れ込み
左サイドから走ってくる遠藤へパス。
これを遠藤がトップスピードのままシュートに持って行くが
あと少しというところで軸足が滑り
ジャストミートしないシュートとなり相手GKに弾かれる。
オシム監督はこのプレーをみて思い切り苦笑い。
非常に良い攻撃だっただけに悔やまれる。
オーストラリアからしてみれば今まで攻めていただけに
このプレーはショックが大きいだろう。

その後も中村憲剛のドリブルが非常に有効に決まる。
前半39分にも彼のドリブルからオーストラリアの
ペナルティーエリア外すぐのところでFKを得るなど
日本に流れが来る。
この前半終了間際に得点で終わりたい。

前半は1分のロスタイムに突入。
最後はオーストラリアが攻める展開となったが
日本は何とか守り切り前半終了。
前半のうちに何とか先制したかったが
残念ながらそれは叶わなかった。
非常に日本に良い流れが来ていただけに悔やまれる。

後半戦の心配は1つ。
ケイヒルとキューウェルの存在である。
彼らが入る事によってオーストラリアはグッと引き締まる。
主力を温存した事で戦力が分散されたが
温存した前半をオーストラリアは無失点で切り抜けた。
逆に日本はベストメンバーで臨んだ前半を無得点で折り返した。
日本の主力メンバーに疲れが見えてきた時間帯で
ケイヒルとキューウェルが投入された時
日本はどう彼らに対して対処するのだろうか。
日本にも羽生や水野と言った強力な選手が揃っている。
しかし相手はプレミアリーグの強豪であるリバプールの
キューウェルとエヴァートンのケイヒル。
彼らと比べるとやはり日本の控え選手は見劣りする。
それをどうカバーし、得点するかがポイントとなる。
望ましいのは後半早々に先制点をあげられれば
日本は大きなアドバンテージを得る事が出来る。
さて、後半どうなるだろうか。

迎えた後半、日本にキックオフで試合再開。
ハーフタイムでの選手交代は両チーム共にない。
前半が互いに譲らぬ白熱した試合展開だっただけに
後半は選手交代が鍵を握る可能性が高い。

後半の立ち上がりだが、日本が試合開始早々から
一気に猛攻を仕掛け、中村憲剛がシュートを放つなど
前半終了時の日本の流れは切れていない。
後半開始時の湿度は71%とまずます多湿になり
オーストラリアにしてみれば最悪のピッチコンディション。
このままオーストラリアの立ち上がりを完全に潰し
この試合の主導権を握りたい。

後半の立ち上がりからオーストラリアの動きが鈍い。
徐々にスタミナを奪われている証拠だろう。
オーストラリアが選手交代に動く前に
日本は得点しておきたい。

中村憲剛などのドリブルに対して
オーストラリアは速さに対抗する事が出来ず
ドリブルがどんどん有効決まっており
日本の得点シーンは間近かもしれない。

そんな日本に有利な流れの中で
左サイドから中村俊輔が自ら託した駒野からの
ボールを受けて一気に切れ込む。
残念ながら得点には至らなかったが
この直後のコーナーキックから高原が
ペナルティーエリア外から強力なシュートを放つなど
ますます日本に流れが来る。

しかしこの日本での流れを断ち切るべく
ついにオーストラリア陣営が動いた。
キューウェルの投入準備を始めたのである。
そして後半15分、その交代で驚きの交代があった。
キューウェルが入ったのだが、なんと交代したのは
エースでキャプテンのビドゥカである。
この交代が日本に取って吉と出るか、凶出るか注目である。
ビドゥカ不在とは言え、代わりに入ったのは
あのリバプールに所属するキューウェル。
一番の要注意人物だったビドゥカがいなくなっても
十分に要注意人物である事には間違いない。

キューウェルの投入でやはりオーストラリアに
活気が戻ってきた。
しかし日本も安心した感じはなく
より気を引き締めている。
オーストラリアが攻める場面は多くなったが
日本はキューウェルを中心にしっかりと守っており
しかも中澤がしっかりとキューウェルについた際に
キューウェルが倒れ、そのプレーがシミュレーションを
取られて交代したばかりのキューウェルにイエロー。
これはオーストラリアの活気をなくすのに
一役買いそうである。

後半23分、またもオーストラリアが動いた。
キューウェル投入だけでは不十分と見て
ケイヒルの交代準備を始めたのである。

ところがその交代を準備している間に
ついに試合が動いてしまった。
後半24分オーストラリアのコーナーキックで
グラウンダーの速く低いボールが入り
これをアロイージが日本ゴールに押し込んだ。
ここまで非常に有利に進めてきただけに
日本はこの先制点で厳しい状況に立たされた。

0-1と先制された直後、オーストラリアは
ブレッシアーノに代えてケイヒルを投入。
日本は選手交代によるマークの相手に気をつけたい。

おそらく日本人全員が意気消沈したこの時間帯に
日本に奇跡が起こったのである。
後半25分、左サイドへ一気にボールを運んだ中村俊輔から
高いクロスがゴールへ入り、これを巻が
しっかりとヘッドでたたき落とす。
このたたき落としたボールを相手GKとDF1人に
完全に囲まれた状態で高原が強力な身体能力でキープ。
ここから驚異的なスピードで振り向きざまにシュートを放ち
まさに右足一閃、値千金の同点弾を
オーストラリアゴールにたたき込んだ。

この高原の得点が一気に日本へ流れを呼び込む。
後半30分、すぐに同点に追いつかれて
焦ったオーストラリアが飛んでもない失態を犯す。
オーストラリアのグレッラが高原に対して
競った際に肘打ちを決め、これでグレッラは
一発レッドで退場となる。
高原も一時ピッチの外に出たが、すぐに復帰。
これで日本は数の上で大きなアドバンテージを得た。
このまま一気に日本としては勝ち越し、そして追加点をあげ
準決勝へと駒を進めたいところである。

そして後半35分にもオーストラリアのカーニーに
シミュレーションでイエローカード。
より日本に有利な展開になる。

直後の後半36分、オーストラリアはFWのアロイージを下げ
MFのカールを投入する。
1人少ない状態を打開するべく
中盤を強化してきたわけである。
これでオーストラリアは全てのカードを使い切った。

一方の日本は後半38分を過ぎても交代はない。
個人的にはもう交代しても良いと思うのだが
どうやらオシム監督は今ピッチ上にいるメンバーが
良い動きをしている限り使い続け
延長戦も考えての戦略なのだろう。
さすがとしか言いようがない。
監督対決ではアジア圏内でオシム監督に
対抗しうる監督は存在しないだろう。

そんな後半42分、ついにオシム監督が動いた。
疲れと足の状態が思わしくない事から
加地を下げて今野を投入してきた。
この今野の投入で駒野は右サイドにチェンジする。
こういった時に駒野の左右どちらのサイドでも可能な
ポリバレントな選手は非常に有効である。

オーストラリアは途中から入ってきたキューウェルや
カールなどのフレッシュな選手を中心に
攻め上がる事があるが、数的不利や
スタミナ不足から動きがどんどん鈍って来ており
体格差を活かしたパワープレイ以外は怖くない。

そして試合は3分のロスタイムに突入。
途中から入った今野がクロスを上げるなど
良い動きを見せていたが、得点には至らない。
また、オーストラリアの時間稼ぎなどもあり
結局1-1のまま前後半90分を戦い切った。
しかしトーナメント戦なのでこの試合に引き分けはない。
この後、15分ハーフの延長戦に突入する。
それでも決着がつかない場合はPK戦となる。

延長戦はオーストラリアのキックオフで開始となる。
日本は立ち上がりからオーストラリアのボールを
すぐに奪い、しっかりとボールを支配する。
よほど何か隙を突かれない限りは
現状でオーストラリアに得点される事はないだろう。
後は日本がどうやって完全に引いて守る
体格的に有利なオーストラリアを崩すかがポイントとなる。

延長戦前半4分、オーストラリアのカウンターで
キューウェルにボールが入った危険な場面で
阿部がキューウェルを止めに入りイエローを貰ってしまう。
無駄なファウルではなかったが、今後を考えると
イエローは貰いたくなかった。
しかしここは止めた阿部を褒めても良いだろう。

延長戦に入り、オーストラリアの動きはますます鈍る。
足をつる選手が出るなど、大分弱ってきている。
そう考えると、日本のスタミナは非常に豊富である事に気付く。
やはりオシム監督が言ってきた90分走りきれる選手が
ここで大きなアドバンテージを得る事につながった。

延長戦前半10分、日本が弱ったオーストラリアを見据え
スピードの速いFWの佐藤寿人を準備し始める。
完全に日本のスピードについて来られないオーストラリアに対し
佐藤の驚異的なスピードは非常に有効である。
延長戦前半11分、巻に代えて佐藤が入り
日本は2枚目のカードを切った。
高原をも上回る日本代表No.1のスピードを見せて貰いたい。

この交代の直後に得点には至らなかったが
佐藤と高原が非常に有効な攻撃を仕掛けるなど
日本の攻撃力は全く衰えていない。
逆にオーストラリアはキューウェル頼みで
攻撃に枚数を割けず、セットプレーなどの
人数が関係ない攻撃でしか日本を脅かす事が出来ていない。
ただ、キューウェルが強力な選手である事には変わりないので
日本が集中を切らしても良い状態ではない。

そのまま延長戦前半を戦いきり、少しの水分補給をして
すぐに延長戦後半へ突入する。

延長戦後半の立ち上がりからオーストラリアのDFニールが
目に見えて弱ってきており、この穴を使って
日本はオーストラリアに止めの1点を決めたいところ。

延長戦後半3分以降、日本のコーナーキックから
怒濤の攻めを見せるが、あと少しというところで
オーストラリアに阻まれてしまう。
やはり動けなくても体格差で届いてしまう事があり
相手GKの手足も長い。
本当にもう少しで得点出来る状態なだけに大いに歯がゆい。
これでPKで負けてしまったら目も当てられない。
それほど日本が有利に試合を進めているのである。

延長戦後半8分辺りで、さすがの日本もスタミナが切れてきた。
動きが遅くなり、アイデアが浮かんでいない状態。
今日本の頭脳が無くなると危険である。
体格差を頭脳プレーで埋めているだけに
絶対に油断して欲しくないところ。

そして延長戦後半10分、オシム監督が最後のカードを切った。
非常に攻撃的に良い動きをしていた中村憲剛に代えて
FWで高さのある矢野を投入する。
このオーストラリアが弱っている状態なら
絶対に攻撃あるのみという事だろう。

矢野が入った後、オーストラリアの嫌な攻撃が続く。
と言うのもキューウェルに頼ってゆっくりと時間を使い
最終的にセットプレーでどうにかしようという戦略である。
日本にとって数的有利が無くなり、体格差でも
一番不利になるセットプレーは避けたいところ。

このオーストラリアの攻撃を守りきり、また日本の時間へ。
オフサイド判定などに阻まれるが矢野や佐藤などが
非常に良い攻撃を展開する。

延長戦終了間際、中村俊輔が強烈なボレーを放つなど
何度も決定的な場面を得るが、1分間のロスタイムが過ぎ
延長戦終了となってしまった。
試合はPK戦に突入するのだが
ここまで有利に試合を進めて来ただけに
なんとしても勝って欲しい。

この延長戦が終わったところで、オシム監督は
PKを見ずにロッカールームへ下がる。
彼の哲学として、PK戦は運まかせというところもあり
戦術はあまり関係なくなる。
そんな部分を見るのは忍びないという事もあり
オシム監督は基本的にPK戦は見ないというスタンスを
取っているわけである。

このPK戦、前大会を思い出して見れば
日本には神がいる。
そう、神・川口である。
前大会ではPK戦で神懸かり的と言うよりも
神そのものと言える実力で
ことごとく相手のシュートを防いで来た。
彼が日本のゴールマウスを守る限り
PK戦で日本が負ける事は無い。

そして運命のPK戦。
先攻はオーストラリア、キッカーはキューウェル。
そのシュートの行方は右隅。
そう、この瞬間、私はまたも神技を目の当たりにした。
キューウェルのシュートが放たれる前から
完全に読んでいたと言う動きで川口も右方向へ飛び
完璧なセービングを見せた。
まだ試合の決着がついていないのに
心の高揚が押さえきれないほどの素晴らしいプレーである。
やはり神・川口の前には欧州屈指のプレーヤーも敵わない。

後攻の日本のキッカーは中村俊輔。
キューウェルと同じく右隅に蹴った。
しかしこのボールにシュワルツァーも
しっかりと反応しておりその異常に長い手を伸ばし
ボールに触ったのである。
ところが、そこは中村俊輔。
キューウェルよりも心の籠もったスピードのあるボールは
シュワルツァーの手をはじき飛ばしてサイドネットに突き刺さる。
これで1-0と1人目のキッカーから日本はリードを奪う。

オーストラリア2人目はニール。
足の痙攣に苦しんでいたが、シュート一本打つくらいは
十分に出来ると考えられる為、安心は出来ない。
ニールのシュートはゴール左隅へと向かう。
その瞬間。。。
また私は神の技を見てしまった。
完全にニールのシュートを読んでいた川口が
ニールのシュートと同時に横っ飛びで
完璧なまでのセービング。
神・川口、あなたは何なんだ?
これを見たオーストラリア監督は唖然。
「俺、何も悪い事してないのに・・・」と
言いたそうな表情でガックリとしている。

そして日本の2人目のキッカーは遠藤。
遠藤は手足の長いシュワルツァーをあざ笑うかの様に
ゆっくりとボールに近づき、ゆっくりとシュートを放つ。
一見止められそうだが、シュワルツァーは一歩も動けず
ボールはゴール中央から少し左側に転がり込んだ。
遠藤らしい相手GKを読み切ったシュートで2-0と
日本は後一歩で勝利を得るところまで来た。
オシム監督はロッカールームでこの様子を見ており
その表情はPKをベンチで見ないと言っても
非常に選手への愛情が溢れたものだった。
おそらくオシム監督がベンチでPKを見ない事を
悪く言う人もいると思うが、この表情を見れば
そんな事は考えもしないはずである。

そしてオーストラリア3人目のキッカーはケイヒル。
さすがにこれは川口の逆をつき入れてきた。

対する日本の3人目は駒野。
日本が世界に誇るサイドアタッカーは
ゴール左上隅にしっかりとスピードに乗ったシュートを決めた。
3人目は両チーム共に痛み分けとなる。

オーストラリア4人目のキッカーはカール。
これを止めれば日本の勝利が決まる。
しかしさすがはオーストラリアリーグ最優秀選手。
ゴール右隅ギリギリに完璧なシュートを決めた。
本来PKとは完全にキッカー有利。
つまり決めて当然なのである。
もしあのコースに打たれたら世界中のどんなGKと言えど
止めるのはまず無理だろう。
そんな完璧なシュートであった。

日本の4人目はここで高原。
この高原が決めれば日本の勝利が決まる。
ここまで圧倒的な存在感で得点し続けてきた
世界に通じるストライカーの高原。
ここは間違いなく決めてくるだろう。
しかし、、、高原のシュートはクロスバーの上。
やはり勝負が決まる大きなプレッシャーの中
120分間戦い抜いた疲労からか、外してしまった。
決めて欲しかったが、日本の有利は揺るがない。

そしてオーストラリア5人目のキッカーはカーニー。
これを止めても日本の勝利は決定する。
そのカーニーのシュートはゴール左に突き刺さる。
さすがの神・川口の神技も2度が限界なのだろうか。

日本の最後のキッカーは中澤。
ビドゥカ、キューウェルなどの強力なFWを
完璧に制した世界に呼ばれながらも日本でのプレーに
こだわり続けた最高のDFが試合を決めにかかる。
そのボンバーヘッド中澤のシュートは日本の全ての思いを乗せて
ゴール右隅へシュワルツァーの逆を突いてしっかりと突き刺さった。
この瞬間日本が準々決勝を制して準決勝へ駒を進めた。
中澤のシュートが決まった瞬間の日本代表の顔を
私は忘れないだろう。
ドイツワールドカップで本当に不甲斐ない試合で
苦渋を飲まされた相手オーストラリア。
有利な条件はあっても、実力としては決して安心出来る相手ではない。
本当に強く、大きな相手であったがそのオーストラリアを倒し
ようやく準決勝進出である。
PK戦が終わってからすぐにオシム監督がピッチに姿を現す。
その時の表情も色々あったが、本当にこの試合を終えて
選手達への愛情溢れた素晴らしい表情で
選手達をねぎらっていた。
言葉は解らないが、それでも伝わるものである。
決して愛嬌のある人ではない。
とてもぶっきらぼうな監督だが、本当に良い監督を日本は得た。
このオシム監督の元で日本は大きく成長する事は間違いない。
とにかく喜ばしく、幸せになる素晴らしい試合であった。
次の準決勝の相手はまだ決まっていないが
もう日本には勝つしか道は残されていない。
このオーストラリア戦での経験は計り知れない。
この経験を礎に成長し、次戦以降を戦い抜いて欲しい。
頑張れニッポン。

2007年07月22日

次戦はサウジアラビア

サッカーAFCアジアカップの準決勝で
日本が戦う相手が決定した。
それはサウジアラビア。
昨日のオーストラリアとの激戦を制した日本が
25日にサウジアラビアと対戦する。
サウジアラビアは日本と同じく3度の優勝経験があり
日本よりは少ないが過去に2連覇の記録がある。
しかも昨年のワールドカップ本戦では
しっかりとグループリーグを勝ち抜き
決勝トーナメントに駒を進めている強豪。
オーストラリアと同じく、彼らも日本にとって
非常に強敵である。
FIFAランキングでこそ日本より下だが
近年の戦績を考えると日本より強い可能性が高い。
しかも中東の激しいサッカーを持ち味に
前回王者の日本を完全にマークして斬りかかってくる。
果たしてこの強敵を日本は切り崩せるのだろうか。

2007年07月23日

凄いLiveが。。。

8月、9月、10月とやばいです。
いや、ホントに。
凄いLiveが。。。
まず8月。
Scheduleにあるように、金沢文庫で
私のSpecial Session LiveでMASA小浜氏と。
そして次の日から沼津ツアーで3連続Live。
初日はHEYSKE氏率いるDANNYにGuest出演し
RIKO with 弁天Friendsで御一緒した石川英一氏とも
再び御一緒させて頂きます。
2日目はCMの女王大島令子氏、HEYSKE氏を筆頭に
RIKO氏や女子十二楽坊やヨーヨーマ氏のサポートで有名な
はたけやま裕氏と共演。
そしてダブルヘッダーで今年頭に共演させて頂いた
ジョー・山中氏と再共演!
ダウンタウンブギウギバンドのBass荒井武士氏や
松原正樹氏のサポートでも有名な奥田やすひろ氏。
レベッカのプロデュースなどを手がける平井光一氏。
Horn Sectionも超豪華!
川嵜淳一氏、井上昇氏、そしてお馴染みロベルト小山氏。
それを束ねるのは我らが円道一成氏。
私とHEYSKE氏は3連続Liveと大忙し。

そして9月はほぼ決定な状態ですが
なんと村上ポンタ秀一氏と共演。
Sessionでは御一緒した事がありますが
Liveでは初共演となります。
他のメンバーはまだ未定。
でも飛んでもない事になる予感が。。。

そしてそして、10月も凄いです。
円道一成氏のBirthday Liveに出演が決定しているのですが
ここでも村上ポンタ秀一氏と再共演。
そしてお馴染みのFusion界の重鎮である深町純氏。
あの超有名BANDのDrumsであり
現在は大塚愛氏のツアーで有名な五十嵐公太氏。
Hound Dog、ツイストなどで有名な大御所の鮫島秀樹氏。
Fusion Guitarのカリスマである是方博邦氏。
まだ未定ですが、顔を黒く塗って登場していた
伝説のコーラスグループでTpを演奏し
現在はタレントとしても超有名なあの方も登場するかも!?

おいおい、大丈夫か俺?
とにかく練習あるのみ。
しかし技術があっても魂がなければ音ではないわけで
とにかく心を込めた演奏を心がけて行く所存。

これらのLiveが終わった後、11月には2度目となる
今年からスタートした私の個人名義でのLiveがあるわけです。
この3ヶ月で相当鍛えられるんだろうなぁ。
1分1秒たりとも無駄にせず、楽しみつつ勉強したい。
あまりの事に文章までいつもと文体が違うし。。。
本決定ではない部分もあるので
今後はちょくちょく私のLive Scheduleをチェックして下さい。
Scheduleに掲載した時点で本決定です。
皆様の暖かい応援を宜しく!!!

2007年07月24日

U-22に期待の新星

サッカーU-22日本代表に期待の新星が現れた。
新星と言ってもU-20の梅崎と柏木である。
特に梅崎は先日までフランスのグルノーブルで
経験を積み、ますますパワーアップして帰って来たばかり。
決定力に欠けるU-22に彼が入れば
その切れ味のあるドリブル突破で
相手を脅かす事は間違いない。
とにかく前へ行くその姿勢、そしてそのパスのタイミングと
十分にU-22でも通用する。
北京五輪に向けて来月末から最終予選が始まるが
彼らの加入によるレベルアップが期待される。

2007年07月25日

日本対サウジアラビア

サッカーAFCアジアカップ準決勝戦。
日本はサウジアラビアと激突した。
ついに準決勝まで来たが
ここまで来ると、余計に心配で仕方がない。
とにかく勝って欲しい。
見ている方としてはこの気持ちが強いわけである。
前大会ではサウジアラビアはグループリーグ敗退。
しかしながら今大会では生まれ変わって登場しており
全く持って気が抜けない。

さて、注目のスタメン。
日本のスタメンはGKにオーストラリア戦で
再び驚異的な神技を疲労した守護神・川口能活。
DFには井原の後を次ぐアジアの壁・中澤を筆頭に
世界に誇る両利きサイドバックの駒野。
経験豊富な攻撃的右サイドバックの加地。
そして中澤とコンビを組んで絶妙なラインコントロールをする阿部。
MFには日本、スコットランドだけでなく
今や世界が注目する中村俊輔を筆頭に
日本の中盤を支える遠藤、中村憲剛、鈴木。
FWにはキング・カズを受け継ぐキング・高原と
もう「利き足は頭」とは言わせない実力を
身につけ始めた巻。

対するサウジアラビアは
キャプテンでありサウジ最強のFWのヤセルや
怪我の具合が注目されていた攻撃的MFアル・カフタニ
そして小柄ながらスピードのあるFWマレクが出場。
最強の布陣で臨んできている。

日本はサウジとはアジアカップ予選で戦っており
その戦績は1勝1敗とお互いに譲らない。
個人的に有利と考えたいのは予選からの経過である。
日本は恐らく今大会のどの出場国よりも
1試合ごとに変化が大きいと考える。
そう考えるとサウジと今まで均衡した力を持っていたのなら
今なら勝利する事が出来ると考えたい。
この試合の直前に別会場で行われていたイラク対韓国の
準決勝戦ではPK戦の末にイラクが勝利を収めており
日本がサウジに勝てばイラクと対戦する事になる。
もし負けた場合も韓国との3位決定戦が残っているが
今はそんな事は考えたくない。
絶対に勝ち続け3連覇、史上初の4度目の優勝を成し遂げて欲しい。

日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりは両チーム共に
非常に安定したディフェンスを展開しており
お互いにこの試合に対する思いの強さが伝わってくる。
しかしサウジの方はやはり中東独特の荒いプレーで
ファウルの連続攻撃。
中東のサッカーの特徴は強い当たりなど
フィジカルが強いという部分なのだが
一歩間違えるとただの汚いラフプレー。
UAE戦でもそうだったように、後半になるにつれて
サウジがファウルトラブルで自滅してくれるのを願うばかりである。

サウジの攻撃陣はヤセル、アル・カフタニなど強力なメンバーが
揃ってはいるが、日本もオーストラリア戦で
ビドゥカ、アロイージ、キューウェルなどの欧州の強豪を
しっかりと抑える実力を持っている。
気を抜かなければこの試合、サウジを封じて勝てるはずである。

立ち上がり以降、序盤はお互いディフェンスは良い流れだが
日本の方が攻撃面で良い方向に向いている。
良いリズムで攻めているだけに前半の間に先制点が欲しいところ。
対するサウジは日本が中盤を支配しているので
なかなか攻めに転じる事が出来ていないが
非常に高い位置から日本のボールを虎視眈々と狙っており
日本が攻めているからと言って楽観視する事は出来ない。

今までの相手と違う部分はただ引いて守る相手ではないと言う事。
引いて守り、カウンターを狙うと言う相手ではなく
高い位置からしっかりとプレスをかけてボールを奪いに来る上に
日本が攻めに転じている時はDFが一気に引いて守るという
攻守の切り替えが非常にスピーディーで
守っている時も攻撃的であるという事なのである。
日本のミスはそのまま相手の得点に直接的につながるという
何とも緊張感溢れる試合になる事は間違いない。

前半中盤に来ると今まで沈黙していたサウジの攻撃が
一気に激化して襲ってくる。
日本のミスが原因という部分もあるが
サウジの攻守の切り替えが早く、しかも極端なのが問題である。
特に攻撃時の勢いは恐ろしいものがあり
とてつもないスピードで攻めてくる。
これまで良いリズムで試合を展開していた日本。
ここは我慢して流れを取り戻したいところ。

しかし前半中盤にサウジに一度流れが行ってから
日本の中盤が良くない。
ミスだけでなく、相手にパスを読まれ続け
なかなかスピーディーに試合を展開できない。
川口が再三ゴールマウスを守っているが
早くこの状態を打開しないと危険である。
しかもファウルが増え、プレーも荒い。
大いに危険である。

そんな前半35分、ついに試合が動いた。
日本のファウルで相手にフリーキックを与え
そこから流し込まれたボールがゴール前で乱戦となり
これを要注意人物であるヤセルに押し込まれる。
最悪の展開となってしまったが早くこの状態を回復したい。

と、思っていた矢先に日本が奮起した。
前半37分、日本のコーナーキックから
遠藤が絶妙なクロスをあげ、これを走り込んだ中澤が
強力な高い位置からのボンバーヘッド一撃。
長身を活かし、ヘディングで相手のゴールに叩き込んだ。
これで1-1と日本は同点に追いつく。
これまでも先制されながら日本はすぐに追いつき
そこから試合を支配し、勝利する事が多く
今回のアジアカップの傾向から行けばこの試合勝てる。

サウジはすぐに追いつかれた事で少々動揺が見られ
前半も残り僅かな事から、何とか追加点をあげ
良い状態で前半を終了したいところ。

1分のロスタイムが表示された後、前線で巻が倒され
良い位置でフリーキックを得る。
このボールを中村俊輔が面白いボールを蹴り込んだが
残念ながら得点には至らず、1-1で前半終了。

サウジの長所は攻守の切り替えが早く
試合が流れている時は非常に危険である事。
逆に弱点はサウジゴール前の乱戦や
セットプレーに弱く、GKが優れた選手でない事だろう。
後半に向けてのオシム監督がどう修正してくるかが
ポイントとなる事は間違いない。

サウジのキックオフで試合再開。
両チームともハーフタイムでの選手交代はない。
後半は日本が風上となりロングシュートも
より効果がある状態。
大いに期待したい。

立ち上がり、まずはサウジが攻める展開。
明らかに点を取りに来ており注意が必要である。

と思っていた矢先、後半2分に日本に悪夢が。
攻められている展開の中、右サイドから
放り込まれたクロスにマレクが飛び込んでヘッド。
これが綺麗に決まって後半開始早々に
再びサウジにリードされてしまう。

これは非常に良くない流れである。
サウジはハーフタイム時のミーティングで
後半開始から攻める事を考えており
それがしっかりと実行された展開。
今後ますます調子が上がってくる事が予想され
逆に日本は思い切り出鼻を挫かれた状態。
とにかく、今までと同様の早い段階での同点弾を期待したい。

ここから日本は意気消沈せずに一気に猛攻を仕掛ける。
そして後半7分、日本が再び奇跡を起こす。
猛攻から得た左サイドからの遠藤のコーナーキックを
ファーサイドの巻がヘッドで折り返し
これを阿部がまるでキャプテン翼を彷彿とさせるような
もの凄い打点からのオーバーヘッドキック。
オーバーヘッドでなければ間に合わないタイミングのボールを
完璧に相手ゴールに叩き込んだ。
これで2-2と日本は再び同点に追いついた。

ところが、ここからまた日本に悪夢が訪れる。
後半12分、左サイドから切り込んできたマレク1人に
完全に日本のDFが抜かれ、そのままゴールを割られるのである。
マレクのドリブルにしてやられた。
これでまた2-3とサウジがまたもリードする。

こうなったらもう攻撃あるのみ。
何点取られても1点多く取った方が勝つ。
2点でも3点でも取るしかないのである。
ここまでシュートまで持ち込む機会が少ないが
ここからは日本はとにかくシュートを打つしかなく
シュートの嵐を期待したい。

後半16分、サウジが1枚目のカードを切る。
怪我をしているという情報もあり、アル・カフタニを下げて
同じMFを投入してくる。

後半22分、今度は日本が最初のカードを切る。
巻に代えて佐藤寿人を投入。
スピードのある佐藤を投入し、とにかく1点を狙う構え。

サウジにリードされてから日本は再三攻撃を仕掛けるが
良い流れが来ない。
選手達の意識が乱れ、アイデアに誤差がある。
裏をかく動きなど非常に有効なのだが
どうにも上手く流れていかない。
サウジの選手達の動きが非常に鈍っており
疲れが見える時間帯なだけに、ここで同点にしておきたい。

そして後半29分、ここで日本が2枚目のカードを切る。
遠藤に代えて羽生を投入。
コーナーキックなどでは良かったが
この試合、ボールが動いている状態では
遠藤でボールが止まる事もあり、羽生の様な
動きの速い選手は非常に面白いところだろう。

その直後、後半31分にサウジもDFの選手を交代させ
ベテランの選手を投入しディフェンスの安定を図る。
この辺りからサウジが時間浪費作戦を展開し
日本にとっては嫌な状態である。

こうなった時に日本が1点取って同点にした場合
サウジの精神的ショックは計り知れない。
それを考えるとまだ時間は15分あるわけで
とにかく追加点をと言う状況。

羽生が入ってから、日本はようやく意識が変わり始める。
羽生のロングシュートをきっかけに駒野なども
ロングシュートを狙い、非常に面白い展開になっていく。

しかしなかなか得点が取れないまま試合が進み
後半40分、サウジが最後のカードを切って
MFを交代させる。
日本も同じタイミングで中村憲剛に代えて
FWの矢野を投入し、3トップで最後の得点を狙う。
この交代で両チーム交代枠は使い切った。

その直後に相手GKと矢野が接触した様に見えるプレーで
大した接触でもないのにサウジのGKが異常なまでに痛がり
時間を稼いでいく。
そして審判に促されて立ったGKは何ともなかったように
ボールを蹴り出す始末。
時間稼ぎもここまで来ると遅延行為としても良いのではないかと
思ってしまうプレーである。

そしてついに試合はロスタイムに突入。
ロスタイムは5分。
さすがに審判もサウジの時間稼ぎを見抜いて
ロスタイムを多く取ってくれたようである。
ロスタイムはサッカーで一番得点のある時間帯。
ここで得点し、同点にしたいところ。

日本はとにかく攻め続け、サウジにボールを渡さず
圧倒的有利のなか攻め続ける。
そして残りあと1分というところで、日本はコーナーキックを得る。
このコーナーキックを蹴るのは中村俊輔。
川口能活も上がり、まさに全員攻撃参加。
しかしこのコーナーキックを相手GKに弾かれ
その瞬間に試合終了。

もう何とも言い難い試合。
あまりのショックに何を思えば良いのか解らない。
ここまで攻め続けながら、なぜ勝てないのか。
サウジの気持ちに勝てなかったのだろうか。
オシム監督になってから明らかに強くなった日本代表。
それでも勝ち続けるのは本当に難しい事なのだろう。
そしてまだ日本サッカーは発展途上であり
今後、まだまだ伸びていくはず。
圧倒的にシュートが少なく、ボールを回す事を考えて
結果攻撃的な展開を作り出せなかった。
この辺りが敗因だろう。

これで日本の三連覇、史上初の4度目の優勝は消えた。
逆にサウジアラビアは史上初の4度目の優勝に向けて
決勝戦を戦うわけである。
日本は韓国との3位決定戦がまだ残っており
日本対韓国はまさに因縁の対決。
この試合での鬱憤をぶつけて大勝して欲しい。
日本代表の次の試合に期待しよう。

2007年07月26日

どうなる?女子バレー

8月3日から行われる女子バレーワールドグランプリの
全日本メンバーが発表された。
キャプテンの竹下は不動。
他にも木村、高橋、荒木、杉山、小山なども名を連ねる。
今回の目玉は久々に戻ってきた栗原だろう。
色々とチームの事情でもめていたようだが
ここに来てようやく安定したプレーが見られるように
なったとの話を良く耳にする。
個人的には菅山に入って欲しかったのだが
残念ながら怪我の調子が思わしくなく除外となった。
今回はリベロだけでなく、アタッカーとしての起用も
視野に入っていただけに、彼女の不在は大きい。
個人的には期待していなかったが大山も外れたようである。
私の見解では、良い時と悪い時の差が激しく
さすがに全日本レベルの技術を持っていても
扱いが難しいと思うわけである。
ベストメンバーとは言えないが、このメンバーで
ワールドグランプリをどう戦うか、非常に注目である。

2007年07月27日

SBC Session@四ッ谷Sokehs Rock

四ッ谷Sokehs Rockにて第2回目となる
SBCのB-Side Sessionを開催した。
前回は認知度も関係して、少々少なめではあったが
今回はグッと人数も増え、大いに盛り上がるSessionとなり
参加ミュージシャンはそれぞれ自らの腕と
周りとのコミュニケーションを楽しんでいた。
今回のホストメンバーにはいつものBassのあくま氏が
残念ながら中抜けしなければならないため
私のLiveでお馴染みのSuper Bassist松本央氏を迎え
その他のメンバーは前回と同じでお送りした。

本日の主な演奏楽曲は下記の通りである。
Isn't She Lovely
Peg
What's Going On
You've Got A Friend
Feel Like Makin' Love
Funky Blues(Key Of E)
Cameleon
Cantaloup Island
Mustang Sally

このSokehs RockのSessionは神泉Lanternでの
Sessionとまた違った楽しみがあり
ゆったりしっかり音楽をプレイしながら
交流を深めるには最適のSessionとなっている。
以前は南青山だったが、この四ッ谷に移ってからは
それがさらにパワーアップしているのが実感出来る。

特にSessionでPAさんがついてくれるのは
演奏側としてはとにかく嬉しい!
私も含め、Vocalなどのフロントに立つパートは
モニターなどもしっかりしているので
非常に歌いやすく、表現しやすい。
Sessionでこのクオリティーは
他には無い醍醐味なのでお薦めである。

また現状は参加者はチャージ無し。
つまりLanternと同じシステムである。
まだ始めてから2回目なので、本決まりのシステムではないが
次回は少なくとも参加者はノーチャージ。
この機会を逃さず、是非とも参加して頂きたい。
なお、次回の四ッ谷Sokehs RockでのSessionは
8月30日の木曜日、ちなみにその次は
9月10日の月曜日を予定しているので
楽しみにして頂きたい。

2007年07月28日

日本対韓国

AFCアジアカップもついに最終戦となり
日本は3位決定戦を韓国と戦った。
未だにあのサウジ戦が残念でならない。
確かにサウジは強かった。
しかし日本はもっと何か出来たのではないか?
オシム監督の理想とするサッカーは
確実に今の日本代表に浸透し、根付きつつある。
ただ、それがサウジの強さに一歩及ばなかったのだろう。
良い流れで試合を展開していただけに
本当に心から悔やまれる試合である。

さて、サウジ戦のショックはさておき
とにかく最後のライバルとの韓国戦は
しっかりと勝って日本に戻ってきて欲しい。
凱旋とは言えないが、少しでも収穫のある帰国とするために
この試合は興味深いモノにして欲しい。

注目の日本のスタメンは
GKに守護神・川口。
DFに中澤、駒野、加地、阿部。
MFに中村俊輔、中村憲剛、遠藤、鈴木、山岸。
FWに高原。
今回は巻がいない。
FWがワントップと言うよりも
後衛から中村俊輔や山岸が飛び出す
変則2トップと言ったところだろう。

対する韓国はパク・チソンやイ・ヨンピョなどの
主戦力が不在となっており、これまでも大いに苦戦してきた。
ただ、日本戦に関しては別である。
と言うのもJリーガーが多数メンバーに入っているので
日本への対策は他国よりもしっかりしていると思われる。
この韓国戦、日本は自分を知り尽くされたライバルを相手に
どのような戦いを展開するのか、非常に興味深い。

日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりだが、日本のリズムが良くない。
動きが鈍く、パスも上手く回っていない。
中村俊輔、駒野などは良く動いているが
遠藤を始めとして、数人の調子が悪い。
サウジ戦ですっかり消耗してしまったと言う事もあるが
情報ではAFCの大失態で、飛行機は手配されておらず
ホテルも人数分の確保がされてない状態で
もう振り回され、選手達の開封を図るための
メディカルルームの設置も出来ない状態だったと言う。
欧州などではあり得ない大失態。
どうにかして欲しいモノである。

序盤は韓国ペースかと思われたが
韓国のプレーが汚い。
とにかく酷いファウルの連続である。
アジアカップはこの試合で終わりだが
選手達の今後の活躍の為にも怪我は勘弁して貰いたい。

この試合、鈴木のディフェンスが非常に良い。
これまでの中で一番のプレーが多く
日本は鈴木のおかげで韓国の攻撃を
防いでいる場面が多々ある。
逆に、山岸の調子が芳しくない。
試合にはほとんど出ていないので
体調が悪いわけでは無いのかも知れないが
中盤では全く良いところがなく
ドリブル、パスなどはことごとく奪われる。
やはり試合感が鈍っているのだろうか。
またFWとしての仕事は運動量はあるのだが
今一歩スピードに欠ける気がしてならない。

前半の立ち上がりは韓国ペースであったが
その後、日本が少しリズムを取り戻す。
しかしながら前半も22〜23分を過ぎた辺りから
試合はまたも韓国に流れが行く。
日本は川口の好セーブや鈴木のディフェンスに
救われる部分が多く、何とも危険である。

前半も時間が過ぎて残り10分くらいとなったが
この辺りでようやく日本選手の調子が上がってきた。
遠藤なども良い飛び出しが見られ
チャンスを作り出している。
しかしながら山岸だけはどうにもダメである。
精彩を欠き、本来の実力が出せていない。
オシム監督も頭を抱えており、この状態をどう打開するかが
彼の今後の日本代表に残る為の課題だろう。

そんな前半37分、ここまで汚いラフプレーを続けてきた韓国が
自業自得の事態に陥る。
FWの選手が足を痛め、動けなくなりフィールドの外へ。
そのまま結局復帰できずに、韓国は前半からカードを切る羽目に。
やはりあからさまなラフプレーを続けていれば
自滅するモノなのだろう。

その後、日本は一気に猛攻に出るが
決定的なチャンスを得ながら、後一歩のところで不発。
結局前半は0-0で折り返す事となった。

韓国のキックオフで後半開始。
前半は後手後手に回っていただけに
オシム監督が後半に向けてどう作戦を立てたか
大いに興味深いところである。

後半も立ち上がりから韓国のラフプレーが続出。
もうここまで行くと中東のチームよりも酷い。
これではしのぎを削るというよりも
ただ削る事を目的とした試合と言えるだろう。
個人的にはこのようなチームに負けるのは非常に腹立たしい。
それだけにこの試合は勝って貰いたいものである。

しかし試合は前半に引き続き韓国ペース。
日本は後手に回ってしまい良いところがない。
何かやってくれそうな雰囲気が無く、覇気も無い。
韓国が強いと言うよりも、日本の試合内容が悪い。
やはりAFCの不手際による体調不良が
日本に大きく左右しているのだろうか。
全く持って興冷めする大失態である。

ところが後半11分、日本にチャンスが訪れる。
度重なる韓国の汚いラフプレーに韓国のDFが
2枚目のイエローで累積警告により退場。
しかもその判定に文句を言った韓国の
監督やコーチ全員が退場となる。
彼らに関してはテクニカルエリアを大きく出て
日本のベンチの近くにまで来て
主審に対して抗議をした事が大きいようである。
ここまで酷い試合なら当然だろう。
このチャンスを逃さず、日本は一気に畳み掛けたい。

今回のアジアカップでは相手にレッドカードが出る試合を
日本は2度経験しており、勝ってはいるが
相手が弱ってから良い試合内容ではなかった。
せめて最後のこの試合は大勝と行きたいところである。

後半20分、韓国はMFを一人下げてDFを一人投入。
10人で戦うハンデを補う事に必死である。
日本としてはここで点が取れないと
大きな課題を残すことになるため
早い段階で先制点を上げたいところである。

鈴木の素晴らしいディフェンスで防いでいるが
韓国は10人になってからもドリブルで縦に突破する場面が多く
日本がやりたいプレーを展開する。
どうも有利になっても日本の調子が上がってこない。

そんな後半28分、オシム監督は中村憲剛に代えて羽生を投入。
個人的には山岸を下げた方が良いと思うのだが
何か考えがあるのだろうか。
その羽生は投入直後からシュートを放つなど
相変わらず縦横無尽に走り回り、疲れている相手を掻き回す。
羽生を最初から投入していれば?
と言う疑問が生まれるかも知れないが
個人的にはこのチームの場合は羽生は途中出場の方が
チームの攻撃力は大きく上がる。
相手が疲れている時に、非常にスピードの速い羽生が入る事で
攻撃力も守備力も一気にリフレッシュ出来るのである。

羽生は非常に良いのだが、ここに来て韓国に流れが行く。
やはり10人になったからこその先制点を欲する気持ちは強い。
本来はその得点に関する欲求を日本にプレーで表現して欲しいのだが
どうも結果に表れていない。

そして後半33分、今度は山岸に代えて佐藤を投入。
やはりオシム監督も山岸の不調にしびれを切らせたのだろう。
スピードの速い羽生と佐藤がフィールドに入り
10人で戦う韓国に取っては嫌なメンバーが揃ったわけである。

その後、韓国が9人になる場面もあったのだが
日本は得点できない。
横パスが多く、縦にボールが入るシーンが少なすぎる。
また、シュート数も圧倒的に少なく
引いて守っている相手に対しての試合内容ではない。
高原や中村俊輔、羽生などは非常に面白いのだが
何とも上手く行かない。

後半40分、韓国は怪我の選手が出たため
ここで最後の選手交代を使う。
これで延長戦になれば、日本は大きなアドバンテージを得る。
しかし、10人のチーム相手なら
90分の範囲で試合を決めたいところである。

しかしその後も日本は精度の悪いクロスや
タイミングの悪いシュートなど、とにかく試合内容が良くない。
逆に韓国は人数が少ない状態にも関わらず
果敢にに日本ゴールに向かって縦に攻め込んでくる。
これではどちらが有利なのかわかったものではない。

結局4分のロスタイムでも決着はつかず
ついに試合は延長戦へと突入した。

少しの休憩の後、日本のキックオフで延長戦前半開始。
とにかく日本には最後に良い試合内容を期待したい。

しかし日本の攻撃はガタガタ。
意思統一がなされておらず、連携がない。
選手の状態は圧倒的に韓国の方が疲労しているのに
日本が得点には至っていない。
決定的なチャンスも得るのだが、ゴールに入らない。
怪我などで韓国は9人になる事もあるのに
日本に気迫がないのである。
確かにAFCの大失態はあったが、この状態では言い訳できない。
明らかに日本の試合内容が最低である。

韓国は韓国でラフプレーは相変わらず。
それどころか日本のフリーキックを邪魔するなど
ついにはマナーまで守れない問題外の展開。

結局、日本は延長戦前半は全く良いところがなく
試合は延長戦後半へと折り返す事になる。
延長戦前半から延長戦後半にかけては選手は
休憩なしにすぐにサイドを移して試合を始めなければならない。
しかし、韓国は審判を無視して給水休憩を取り
もう酷すぎる試合。
延長戦後半は韓国のキックオフから始まるため
韓国選手がいなければ試合が出来ない事を利用した
本当に最低の行為である。
これまでは韓国に対して私はクリーンなイメージがあったが
今回のこの酷すぎる試合を見てしまっては
現在在籍する代表選手がいなくならない限り
私の中での韓国のサッカーは、北朝鮮と同レベル。
もうスポーツをする資格も無い。

そんな延長戦後半3分、駒野が倒されて一時ピッチの外へ。
ファウルでは無いが、怪我が心配である。
幸い、少しして復帰していたので、大事には至っていないようである。

もうこうなると日本の試合内容どころの話ではない。
この泥仕合、日本が勝たなければ腹の虫が治まらない。
これではサッカーではなく、ただのケンカをふっかけに来た
不良を相手にしているようなものである。
全く持って腹立たしい。
どうにか日本にはこのアホらしい試合に肩すかしを喰らわせ
あざ笑うような勝利を納めて欲しいモノである。

しかしその願いも虚しく、日本は焦るばかりで上手く行かない。
そんな状態を打開するべくオシム監督は延長戦紺半9分に
高原に代えて矢野を投入。
今大会あまり出場機会がなかっただけに
矢野に決定弾をたたき込んで欲しいものである。

矢野が入った直後、日本は決定的なチャンスを得るが
またも韓国に阻まれ、得点には至らない。
佐藤寿人などもシュートを打つがGKに阻まれる。

そんな中、韓国はDFの選手がピッチの外に出たり
MFの選手が足をつったりと、完全に満身創痍。
この状態の相手に対して、どうして点が取れないのか。
結局そのまま延長戦後半が終了。
勝負はPK戦に持ち込まれる。
この時点で、韓国の勝利も同然である。
試合の勝ち負けではなく、内容で韓国に完敗と言える。
PK戦は運次第だが、神・川口を有する日本はPK戦では有利。
試合内容で完敗でも、勝負としては勝って欲しい。
そうでなければ悔しすぎる。

PK戦は韓国が先攻。
韓国の1人目はゴール右にシュートを決める。
最初から神の神技は拝めなかった。
しかし日本の1人目、中村俊輔もゴール左に決め1-1。

韓国の2人目、このシュートも決まり
日本のキッカーは遠藤。
こちらはGKの動きを良く見てしっかりと決める。
完全にGKをあざ笑うかのようなシュート。
気持ちの良いシュートであった。

韓国3人目、こちらも決まってしまう。
神・川口のミラクルセーブは出ない。
日本は阿部が気持ちのこもった鋭いシュートで
韓国ゴールにたたき込む。

韓国の4人目、ここまで反応はしっかりしているのに
神・川口のセーブが見られない。
この4人目も決められてしまう。
しかし日本も駒野がしっかりと決めて4-4。

韓国の5人目、このシュートを止めれば
日本は非常に有利になる。
しかしここでも神技は拝めず、ゴール正面に決められてしまう。

日本の5人目はボンバーヘッド中澤。
これを外してしまっては日本の負けが決まってしまう。
しかしそこは魂の男・中澤。
前回のアジアカップでのPKの失敗を活かし
落ち着いてしっかりと決めてくれた。

これで5-5となり、PK戦はサドンデスに突入する。
韓国6人目のシュートはゴール右隅へ。
読んではいるのだが、止められない。
どうしたんだ、川口。。。
日本の6人目は羽生。
今回のアジアカップでは途中出場で
数々の相手を嫌がらせてきたスーパーサブ。
フェイントを入れてからゴール正面へシュート。
しかし。
しかし、、、。
このシュートを空いてGKがギリギリで反応して
右手一本で止めてしまう。

この瞬間、日本のアジアカップが終わった。

日本は4位で今回のアジアカップを終えた。

これまで本当に素晴らしい成長を見せた日本代表。
最後のインタビューでの中村俊輔の表情が
本当に心に残るものであった。
言葉では良いように取り繕っているが
本当に苛立ちと落胆の色が濃く
怒りと落ち込みが混在した表情であった。

今回のアジアカップ、日本初の3連覇と
史上初の4度目の優勝はならなかった。
そしてサウジ戦以降は後手に回り
最後の韓国戦ではこの泥仕合。
この表面だけを見れば、日本中は落胆するだろう。
しかし、今後を考えればそんなに悪い内容ではない。
日本代表のサッカーは確実に進化し
今後の日本サッカーを切り開く素晴らしい仕事をしてきた。

特にオシム監督のビジョンは日本を大きく変えた。
少しサッカーの解る人なら、指揮官の重要性が
心の底から身に染みたアジアカップだっただろう。
彼のやり方があったからこそ、国内組と海外組が
ここまで育ったのである。
今までの指揮官なら確実にアジアカップ予選から
海外組を多数招集した事だろう。
しかしオシム監督はそれをしなかった。
本当に必要で良い選手を見極めたのである。
海外でプレーしていようと試合に連続で出ていない選手や
状態の良くない選手は決して招集しなかった。
特に予選で無駄に海外組を招集し
海外組の選手が所属するクラブでの立場を優先し
アジアカップ本戦まで勝ち進んだのである。
その結果が中村俊輔と高原である。
彼らの実力は彼らの努力があったからこそ。
しかし、それを邪魔されてはその努力が実らない。
彼らの努力が最大限に実る事を考え
全てをバランス良く先読みし、広い視野で物事を見て
ここまで日本代表を導いたのは指揮官であるイビチャ・オシムである。
本当に日本は素晴らしい指揮官を味方につけた。

今回のアジアカップでの優勝を逃した結果は
確かに残念ではあるが、それが全てではない。
オシム監督が言うように、本当に結果を出したいのはワールドカップ。
そのワールドカップで最高の結果を出せるように
私は今後もオシム監督、そして日本代表を応援したい。
まずはゆっくりと疲れた体を休めて欲しい。
お疲れ様、日本代表。

2007年07月29日

Live!

海老名ビナウォークにて行われた
海老名市民祭りで、いとしのエリーズのLiveを行った。
今回は市民祭りと言う事もあり
本当に多くの観客の方々がビナウォークの
特設ステージの前に集まり、大変な騒ぎである。
今回のLiveでGuitarの瀧澤幸仁氏が卒業すると言う事もあり
彼を中心に非常に熱の入ったステージを展開し
猛暑の中、メンバーは滝のような汗をしたたらせ
良いステージを皆様に披露することが出来た。
個人的にはここしばらくのいとしのエリーズのLiveでは
最高のLiveだったと思われる出来映えであった。
次回は10月に表参道Lapin Et Halotにて
ついにいとしのエリーズのワンマンLiveが開催される。
今回見逃してしまった方は、こちらに是非遊びに来て頂きたい。

2007年07月30日

アジアカップその後

先日のAFCアジアカップ最終戦となった
日韓戦での日本の敗戦の後、オシム監督が
ついに今後の展望を明らかにしつつあるようである。

これまでオシム監督は個々の能力よりも
チームとして考えて動く事を優先し
日本代表のチーム作りを手がけてきた。
しかしアジアカップ後の彼のコメントでは
今後は個々の能力を重視する事も視野に入れると言う。
考えて90分動く選手は、練習を重ねれば作り出せる。
しかしそれ以上は個々の努力が必要とコメント。

おそらく日本のサッカーファンの中には
オシム監督のサッカーはチームでのサッカーで
個人技は二の次、三の次だと思っている人もいただろう。
確信が無かったのでこれまでコメントしなかったが
私は何となく気付いていた。
と言うのも、これまでの日本のスター選手は
素晴らしい能力を持ちながら
チームとして考えて動く事が出来なかったり
周囲の選手がそのスター選手の考えているレベルに
ついて行けずに歪みが生まれたりと
上手くスター選手が機能していなかった様に思えるのである。
中田英寿の一件で薄々気付いたのであるが
オシムジャパンのサッカーを見ていて
もしかしたら彼は次のワールドカップを見据えて
長い目で本当に日本代表を進化させる事を
今までのどの監督よりも計画的に考えているのかもしれないと
試合を重ねるごとに思うようになったのである。
それが今回のオシム監督の発言でほぼ確信に変わった。
彼は就任前にル・マンの松井の名前を挙げながら
今まで一度も彼を招集しなかった。
日本では松井の活躍は表面的にしか情報がなく
試合でどういう動きをしたのかまでは解らない。
もしかしたらル・マンの松井はオシムサッカーに
非常にマッチしており、松井のレベルに現在の日本代表メンバーが
到達するまで彼を隠し球として取っておいているかもしれない。

確かに中村俊輔や高原など素晴らしい選手はいる。
アジアカップに勝利するためにそれに加えて松井という選択肢はあった。
しかしながらそれをしなかったのは何故か?
おそらく下記の理由が絡んでいると思われる。
・松井のチームでの立場が他の海外組の選手より良くない。
・最初から全てのスター選手を集めると国内組が育たない。
特に2つ目の理由が大きいかも知れない。

多くのサッカーファンは海外でプレーしている選手は
全ての選手が上手いと思っている。
しかし、本当は「海外に行った時は可能性のあった選手」
と言った方が正しい。
海外にスカウトされると言う事は
日本でプレーしている時にその実力を発揮していた証拠。
ここがポイントである。
日本で実力を発揮していたと言う事は
所属チームではレギュラーであり、間違いなく試合感が良かった。
ただ、海外のチームに移籍した時にそのチームに合致しなかったり
チームでレギュラーになれなければ、国内にいた時よりも
その選手は使えない選手に格下げになる。
海外リーグの有名クラブチームの補欠よりも
Jリーグでの得点王の方が日本代表で使える。
そんな事を無視した日本のサッカーの報道では
サッカーファンは間違った認識を抱いてもおかしくない。

オシム監督はあえて海外組に頼らず、国内で選手を探し
オシムサッカーの基礎をたたき込んだ。
この事はオシムサッカーを体感した日本代表メンバー以外にも
十分な効果を発揮するのである。
それは日本の国際Aマッチを国内のJリーガーが見ないわけがない。
つまり日本代表の試合を通して日本のJリーガーに
自分の考えを伝える事で、日本のJリーガー全てに
彼が考えるレベルを解らせる事が出来るのである。

なぜ日本のJリーガーにオシム監督のレベルを
理解して貰う必要があるのか?
それはオシム監督の方が明らかにレベルが上だから。
彼の経歴を考えれば、オシム監督の方が世界のレベルを知っている。
オシム監督の方がサッカーが上手いとかそう言う事ではなく
世界のトップレベルのサッカーの理解度がポイントなのである。
確かに近年の日本のサッカー選手のレベルは急激に上がっている。
しかし、日本のJリーガーのほとんどは世界トップレベルの
サッカーを理解していない。
と言うよりも、理解する機会が無いのである。

当然である。

世界トップレベルのサッカーを理解するためには
日本のJリーガーの場合は海外でプレイするしかない。
しかしそれが出来るのは日本代表に選ばれて結果を出したり
国内で結果を出したりして海外のクラブにスカウトされるしか
方法が無いのである。
つまり本当に一握りのメンバーしか世界のトップレベルの
サッカーを知らないのは仕方の無い事。
ところがオシム監督は日本人ではない。
そう、彼の経歴のほとんどは世界レベルでのサッカーの中。
となれば彼の言う事を理解して損はない。
確かに合う合わないの問題はある。
しかし、ほとんど何も解っていない現状では
それが一番の近道なのである。

ここで疑問が一つ。
今までの監督で世界レベルを理解した監督は?
トルシエ監督やジーコ監督。
彼らは間違いなく世界トップレベルを理解した人材。
なぜ今まで上手く行かなかったのか?
これには裏事情が深く関わっていると思われる。
実際のところは解らないが、日本のメディアは
サッカーの表面的な部分しか報道しない。
それを見たサッカーファンは間違った認識を埋め込まれ
彼らに対して変な世論を作り出す。
この悪循環だったのではないだろうか。
目の先の勝利だけを考えれば彼らでも良かった。
しかし、日本サッカーのレベルを根底から上げて行くには
今のオシム監督のやり方でなくては難しい。
これがこれまでの監督との大きな差だろう。

話が長くなったが、アジアカップの結果だけ見れば
本当に残念だったが、それだけではない。
日本サッカーの今後は非常に明るい。
現在の状態を考えれば、オシム監督は本当に日本を
引っ張る事の出来る数少ない監督の一人であり
結果だけに縛られずに彼の考えている事を
彼の立場から考える事で、間違いなく日本の
多くのサッカーファンもよりサッカーを深く理解し
それによって起こす世論が、日本サッカーを
より良く進化させる事だろう。
今後のオシムジャパンを心から応援したい。

2007年07月31日

野球で知らないルールが。。。

今週沼津で行われるLiveのリハーサルだったのだが
御一緒しているHEYSKE氏より非常に面白い話を
聴かせて頂いたのでご紹介しよう。
とある高校野球の試合での話。
この試合で私が一度も聞いたことのない事態が起きた。
それは「振り逃げランニング3ランホームラン」である。
そんなことがあるのか?
「振り逃げ」は知っている。
いわゆるピッチャーが投げたボールをキャッチャーが捕球できず
後ろに逸らした際に、バッターは空振りでも一塁に走って
間に合えばセーフと言うのが一般的である。

しかし、本当の意味での振り逃げにはもう一つ可能性があった。
プロの世界ではまずない事で、私も聞いたことがないが
その高校野球の時のプレーを例に説明するとこうである。
2アウト2ストライクの場面でバッターが空振り。
普通ならこれでチェンジと思うだろう。
私もそう思っていた。
ところがこのバッター、キャッチャーピッチャーを含めた
守備側の相手チームが次の回の攻撃のためにベンチへ下がるのを見て
一塁へ走ったのである。
これを見た塁にいるランナー2人もバッターが走るのを見て
そのままダイアモンドを回り始め、結局バッターまでダイアモンドを
回り終わってしまった。
そう、ここで「振り逃げランニング3ランホームラン」が成立したのである。

この事例を見て、皆さんは「?」が浮かんだだろう。
私も野球をかじった経験があるが、疑問符だった。
おそらくこのチームのメンバーはルールに関して
しっかりとした知識を持っていたのだろう。
本来、3アウトになる際の最後のアウトが空振りの場合は
キャッチャーは必ずバッターにボールを持って
タッチをしなければならない。
この場面は私も見たことがあるが、「ざまーみろ」的な意味を含めた
いわゆる「してやったり」的な動作だと思っていた。
ところが、そうではなかったのである。
こんな隠されたルールがあるとは。。
本来はしっかりとしたルールだったが、形式上の暗黙の了解から
生じた誤解が誤解を呼び、こうなってしまったのだろう。
私は野球をかじった程度だが、本来この事を
キャッチャー以外の野球部程度の選手は全員しっているのだろうか。
恐らく知っているとは思うが、こんなメジャーな球技で
こういったルールがあるとは非常に興味深い。
急に野球の試合をやりたくなってしまった瞬間であった。