北京五輪、男子サッカーでU-23日本代表は
オランダとの最終戦に臨んだ。
既に日本はグループリーグでの敗退が決定しており
この試合は消化試合となってしまう。
ただ、オランダはグループリーグ突破のためには
日本の勝利しなければならず、本気で戦ってくる。
それならば、この試合は勝利して帰ってきて欲しいところである。
日本のスタメンは
GKに西川
DFに水本、吉田、森重、長友
MFに本田圭佑、細貝、谷口、梶山
FWは豊田と岡崎の2トップとなっている。
って、、、、
全然スタメンとシステム構成が違う。。。
これでは勝てるわけがない。
結局考えるにU-23はシステム構築などが上手くいっておらず
その結果今回のような事になったのではないかと思ってしまう。
メンバー選出もどうやっても水野や梅崎を外すのは理解しがたい。
それでも結果を出すために色々と模索しての結論だろうと
反町監督の考えを見てきたつもりだが
やはり世評と同じく、厳しい状態だったのかもしれない。
日本のキックオフで試合開始。
立ち上がりは両チーム共に白熱した展開を見せ
オランダも本気で牙を剥いて向かって来ている。
これは非常に嬉しい事である。
しかしながら前半は通して両チーム共にディフェンスが良く
シュートが全くない状態。
やはり日本のディフェンス完成度は
なかなかのものである事が証明されている。
水本などはフル代表になった時の事を考えると面白いものがある。
そのまま試合は動きはなく、試合は後半へ折り返す。
オランダのキックオフで試合再開。
後半は開始早々からオランダが本気で攻めあがる展開。
前半は長いボールを放り込んでくるスタイルだったが
後半は本来のオランダのスタイルでの攻撃が続く。
日本はどうにか防ぎつつ戦っていくが
後半は押されている感が否めない。
それでも日本は良く守っていたのだが
後半25分、本田圭佑がペナルティーエリアに入った相手を
倒してしまいオランダのPKとなる。
このPKが決まってしまい0-1とついに先制点を許してしまう。
その後、日本は谷口に代えて香川を
岡崎に代えて李を投入するが
やはり決定力に欠ける部分が致命的となり
試合はそのまま0-1で終了。
この瞬間、日本サッカーの北京五輪が終わった。
ディフェンスでは結構なレベルでやりあっていただけに
決定力という大きな課題が残る結果となった。
これはU-23日本代表だけでなく
日本サッカー全体にいえる事である。
フル代表でも高原が本調子でない事を考慮しても
絶対的なエースストライカーがいない。
素晴らしい中盤の選手はいても
点の取れる中盤の選手はいない。
むしろ点を一番取っているのは闘莉王や中澤といった
長身のディフェンスでは?と思えてしまう時点で
日本のFWの攻撃力のなさが伺えてしまう。
今後の日本サッカー界でこの決定力は
大きな壁となって立ちはだかるかもしれない。
早急な打開策を打って欲しいものである。
さて、お次はバレーボール。
北京五輪女子バレーで日本代表は
北欧の雄ポーランドと対戦した。
このポーランド、いつも強敵ながらも
日本は勝利しており、勝ち星が見込める相手となっている。
このグループリーグ突破にも、ベネズエラとポーランドに
勝利する事を前提に突破を計算しているだけに
絶対に負けられない試合となっている。
日本のスタメンは不動のメンバー。
竹下、高橋、栗原、杉山、木村、荒木
そしてリベロに佐野が入る展開。
第1セット、ポーランドのいきなりの3連続ポイントで始まる。
ポーランドのサーブミスで止まったが
直後にグリンカに打ち抜かれ、立ち上がりはサンドバッグ状態。
しかしながら日本は木村を中心に
最初のテクニカルタイムアウトを前に猛追をかけ
なんと8-7とリードしてタイムアウトを迎える事となる。
その後も日本はミスの少ないプレーで得点を重ね
逆にポーランドはミスに苦しむ展開となり
2回目のテクニカルタイムアウトは16-13と
日本がリードを広げて迎える。
日本はそのままリードを保って20点台に乗せ
ポーランドの猛追を受けるも
24-20でセットポイントを迎える。
ポーランドのポイントを挟んで最後は栗原が打ち切り
25-21で第1セットを先取する。
続く第2セット、日本のポイントで始まり
そのまま木村のブロックポイントが決まり
日本の連続ポイントで序盤からリードを奪う。
その後も栗原と荒木がスコブロニスカをシャットアウトし
最初のテクニカルタイムアウトは8-4と
大きくリードして迎える。
しかしポーランドも黙っているわけはなく
猛追を仕掛けて13-13と同点とするが
日本は荒木、木村の活躍で
2回目のテクニカルタイムアウトは16-13と
再びポーランドを引き離して迎える。
日本は20-15と徐々にリードを広げつつ
ここまで不調だった高橋が復活。
3連続で決めるなど、何とも嬉しい流れとなる。
そのまま24-20でセットポイントとなり
最後はワンポイントブロックで入った大村が
きっちりとシャットアウトして25-20で
日本が第2セットも連取する。
迎えた第3セット、このままストレート勝利と行きたかったが
ここで落とし穴が待っていた。
眠っていたポーランドがついに牙を剥く。
序盤からリードを取られ、最初のテクニカルタイムアウトは
3-8と大きく引き離されて迎える事となる。
しかし日本もここで食い下がり木村のサーブポイントなどで
4連続ポイントなどで追いすがる。
2回目のテクニカルタイムアウトを12-16で迎えるが
その後もポーランドの復活が影響し、我慢の時間帯が続く。
日本はどうにか追撃しようと踏ん張るが
ポーランドの攻撃が激しく、17-24でポーランドのセットポイント。
栗原のバックアタックで1ポイントを返すが
最後はスコブロニスカに打ち抜かれて18-25で
第3セットを落としてしまう。
それでもセットカウント2-1と王手をかけた第4セット
序盤は両チーム共に譲らない展開。
ポーランドは第3セットほどの勢いはなく
どちらのチームが抜け出すかに注目が行く。
最初のテクニカルタイムアウトは8-6と
日本が若干抜け出すが、安心出来る流れではない。
その後も両チーム共に譲らない展開となり
セット終盤へともつれ込む。
日本は接戦の末、セット終盤に来て
20-18とついに抜け出す事に成功する。
ここでポーランドも堪らずタイムアウトを取る。
タイムアウト後にポーランドの連続得点で同点とされるが
日本は直後に1ポイントを返し再び一歩リード。
その後、栗原の相手ブロック3枚を打ち抜く強打で
23-21と勝利まで後一歩となる。
ところがここに来てポーランドのスコブロニスカが爆発。
23-23と再び同点とされる。
日本はタイムアウトを取って仕切り直すが
これまで完璧に通っていた杉山の神速ブロードまで止められ
23-24とポーランドのセットポイントとなる。
再び日本はタイムアウトを取って仕切り直しを図るが
栗原のスパイクがことごとく拾われ
最後はその栗原のスパイクがアウトとなり
23-25で第4セットを落としてしまう。
両チーム後がないファイナルセット
序盤はシーソーゲームかと思われたが
荒木がスコブロニスカを止めてのブロックポイント。
この後も荒木が攻撃でも貢献し
そこに杉山のブロックポイントもあり
8-6でコートチェンジを迎える。
コートチェンジの後、日本は高橋のスパイクが決まり
9-6とし、そのまま3点のリードを守ってセット終盤へ。
終盤では栗原がグリンカのスパイクをブロックするなど
日本はポーランドを寄せ付けずに13-10。
ポーランドのポイントを挟んで栗原が決めて14-11と
日本がついにマッチポイントを握り
そのまま最後は木村の強打で15-11でファイナルセットを制し
フルセットの激闘の末、ポーランドを下した。
セットカウント2-0と追い詰めてからのフルセットの戦いとなったが
このポーランド戦の収穫は非常に大きい。
まずは高橋の復活。
このポーランド戦以降は日本は格上との試合となり
全員がベストコンディションでなくてはならない。
そしてフルセットでの勝利は確実にチームワークを向上させ
それぞれのベストなプレーがそれぞれの調子を
相互に高め、何とも良い状態を生んでいる。
次はいよいよ中国戦。
どうにか勝利し、日本の勢いにつなげていきたいところである。
日本の次の戦いに期待したい。