紅白の視聴率
昨年末の紅白歌合戦の視聴率が発表となった。
結果は1部が1990年と並んで過去最低。
2部もワースト2位と最悪の結果となった。
リハーサルでは職員が倒れ、亡くなり
本番中は例の衣装の件で苦情が相次ぐなど
視聴率だけでなく、ドタバタぶりでも
本当に大変な舞台裏となったようである。
ともあれ、今回の視聴率は数字以上に大きな意味を持つ。
と言うのも、今年はPRIDEが放送されていない。
つまりPRIDEの視聴者の取り合いをK-1と紅白が繰り広げたわけだが
それでもこの視聴率と言う事は、紅白にとっては厳しい状況である。
普通に考えればK-1の方に多く視聴者を取られたとしても
PRIDEの視聴者がある程度は流れ込む事が予想される。
しかしながら、それでも非常に低い視聴率となってしまった事で
根本的に番組として厳しい事が浮き彫りとなったと言って良い。
特に前評判から非常に悪い噂が流れていた事で
より今回の結果に拍車をかけてしまったのだろう。
音楽に携わる人間としては非常に悲しい。
紅白に出るという事はアーティストとしては当然だが
プレーヤーの立場としても非常に名誉な事である。
私はその両方の立場に立っているだけに
ますます残念でならない。
とは言え、自分自身今年は紅白を一瞬たりとも見なかった。
K-1を見始めたところ、気がついたらもう年明け間近だったのである。
やはりそろそろ紅白にも改革が必要なのだろうか。
一音楽家として今年の年末に期待したいところである。